JP2014124892A - 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 - Google Patents
廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014124892A JP2014124892A JP2012284517A JP2012284517A JP2014124892A JP 2014124892 A JP2014124892 A JP 2014124892A JP 2012284517 A JP2012284517 A JP 2012284517A JP 2012284517 A JP2012284517 A JP 2012284517A JP 2014124892 A JP2014124892 A JP 2014124892A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste ink
- ink
- absorber
- waste
- ink absorber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【解決手段】インクを噴射するヘッドから排出された廃インクを吸収し、廃インクタンクに組み込まれる廃インク吸収体であって、前記廃インクタンクに組み込まれない1枚の前記廃インク吸収体において、表面積が最も広い平面に沿った方向で密度が疎の部分と、前記疎の部分に比べ密度が高い密の部分と、を有する。
【選択図】図1
Description
まず、廃インク吸収体の構成について説明する。図1は、第1実施形態にかかる廃インク吸収体の構成を示す模式図である。直方体の廃インク吸収体200は、インクを噴射するヘッドから排出された廃インクを吸収し、例えば、廃インクタンクに組み込まれるものであり、図1に示すように、廃インクタンクに組み込まれない1枚の廃インク吸収体200において、表面積が最も広い平面201の方向で密度が疎の部分220と、疎の部分220に比べ密度が高い密の部分210とを有している。本実施形態では、平面201の長手方向の一方部分において密の部分210が形成され、他方部分において疎の部分220が形成されている。そして、廃インクタンクに組み込まない状態において、換言すれば、廃インク吸収体200を圧縮するなどして変形させない状態において、廃インク吸収体200の厚みが一定である。
次に、第2実施形態について説明する。
次に、本発明にかかる具体的な実施例について説明する。
裁断機を用いて数cmに裁断されたパルプシートをターボミル(ターボ工業株式会社製)で綿状に解繊した。
芯鞘構造を有し、鞘が100℃以上で溶融するポリエチレンであり、芯がポリエステルから成る1.7dtexの溶融繊維(テトロン、帝人株式会社製)。
水酸化アルミニウムB53(日本軽金属株式会社製)。
(実施例1:廃インク吸収体Aの形成)
図6は、実施例1にかかる廃インク吸収体の形成方法を示す工程図である。まず、図6(a)に示すように、セルロース繊維100重量部、溶融繊維15重量部、難燃剤10重量部を気中混合した混合物C1を篩に通してメッシュベルトMB上に堆積して堆積物A’を形成した。この際、メッシュベルトMB面に対して厚さが異なるように堆積させた。本実施例では、一方端部の厚みが他方端部の厚みよりも厚くなるように堆積物A’を形成した。そして、堆積物A’を200℃で加圧加熱処理した。この際、図6(b),(c)に示すように、加熱された平板Hを堆積物A’に押し当て所定の厚みまで圧縮した。本実施例では、堆積物A’において最も厚い部分が1/8に圧縮し、最も薄い部分が1/5に圧縮して所定の厚みが形成されるように、堆積物A’を形成(図6(a))した。その後、150mm×50mm×12mmに切り出して廃インク吸収体Aを形成した。当該廃インク吸収体Aの密度を観測したところ、平面Aaの方向において、堆積物A’において最も厚い部分に対応する部分には密の部分が形成され、最も薄い部分に対応する部分には疎の部分が形成されていた。また、廃インク吸収体Aでは、堆積物A’において最も厚い部分から最も薄い部分に向かって密度が密から疎に移行していた。密度は最も大きいところで0.21g/cm3で最も小さいところで0.13g/cm3であった。
図7は、実施例2にかかる廃インク吸収体の形成方法を示す工程図である。まず、図7(a)に示すように、セルロース繊維100重量部、溶融繊維15重量部、難燃剤10重量部を気中混合した混合物C1を篩に通してメッシュベルトMB上に堆積して堆積物B’を形成した。この際、メッシュベルトMB面に対して厚さが異なるように堆積させた。本実施例では、両端部の厚みが中央部の厚みよりも厚くなるように堆積物B’を形成した。そして、堆積物B’を200℃で加圧加熱処理した。この際、図7(b),(c)に示すように、220℃加熱された平板Hを堆積物B’に押し当て所定の厚みまで圧縮した。本実施例では、堆積物B’において最も厚い部分が1/8に圧縮し、最も薄い部分が1/5に圧縮して所定の厚みが形成されるように、堆積物B’を形成(図7(a))した。その後、150mm×50mm×12mmに切り出して廃インク吸収体Bを形成した。当該廃インク吸収体Bの密度を観測したところ、平面Baの方向において、堆積物B’において最も厚い部分に対応する部分には密の部分が形成され、最も薄い部分に対応する部分には疎の部分が形成されていた。また、廃インク吸収体Bでは、堆積物B’において最も厚い部分から最も薄い部分にかけて密度が密から疎に移行していた。密度は最も大きいところで0.21g/cm3で最も小さいところで0.13g/cm3であった。
セルロース繊維100重量部、溶融繊維15重量部、難燃剤10重量部を気中混合した混合物C1を篩に通してメッシュベルト上に堆積して堆積物を形成した。この際、メッシュベルトMB面に対して厚さが均一となるように堆積させた。そして、堆積物を200℃で加圧加熱処理した。この際、220℃加熱された平板を堆積物に押し当て所定の厚みまで圧縮した。その後、150mm×50mm×12mmに切り出して廃インク吸収体Rを形成した。当該廃インク吸収体Rの密度を観測したところ、平面に沿った方向において、密度が均一で0.15g/cm3であった。
次いで、上記の実施例1、実施例2及び比較例1において、インク浸透性、インク保持性及びインク堆積性の評価を行う。各評価方法は、下記の通りである。
図8は、廃インク吸収体のインク浸透性及び保持性の評価方法を示す模式図である。図8(a)に示すように、150mm(L)×50mm(W)×12mm(H)のインク吸収体Fを平坦面に載置し、上面の第1ポイントP1からインク80mlをゆっくりと注入する。
なお、実施例1では、廃インク吸収体Aにおける一方端部の疎の部分からインクを注入する。また、実施例2では、廃インク吸収体Bにおける端部中央部の疎の部分からインクを注入する。そして、吸収体Fに染み込まない場合は5分放置し、その後注入を続ける。なお、5分放置しても染み込まない場合は、インクが浸透しないとみなし、インク浸透性の判定はNGとなる。一方、全て注入することができた場合には、インク浸透性の判断はOKとなる。
また、全てインクを注入することができたら、5分間放置し、図8(b)に示すように、第2ポイントP2からストラップS等を用いてインクを注入した第1ポイントP1が下方となるように吊るす。このように吊るされた状態では、浸透したインクがインク吸収体Fの一端部に集まり、保持されにくくなる。そして、インク吸収体Fからインクが垂れた場合には、インクを保持することができないとみなし、インク保持性の判断はNGとなる。一方、インクが垂れない場合には、インク保持性の判断はOKとなる。この評価により、液滴吐出装置や廃インクタンクが斜めになったとしてもインクが漏れ出すことがないことがわかる。
150mm(L)×50mm(W)×12mm(H)のインク吸収体Fを平坦面に載置し、40℃20%RHの環境下において、載置された吸収体Fの上面の中央部にインクを1時間に1回0.4gずつ滴下する。そして、240時間後、インク吸収体Fの表面に固形分の堆積物の厚みが1mm未満であれば、インク堆積性の判断はOKとなる。一方、堆積物の厚みが1mm以上であれば、インク堆積性の判断はNGとなる。
また、液滴吐出装置としては、インクジェットプリンターの他に、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含むインクを噴射する装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となるインクを噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成する装置、紫外線硬化液を噴射し光や熱で硬化させる装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の液滴吐出装置に本発明を適用することができる。
上記実施例において、廃インク吸収体200を直方体としたが、これに限らない。直方体の一部に切り欠きや凹みがあってもよいし、直方体でなく円弧部や傾斜部を有していてもよい。
上記実施例の図において、疎の部分と密の部分の割合をほぼ同じとなるように描いた。これはインクに応じて変更してもよい。例えば粘度が大きくて浸透しにくいインクであれば疎の部分の割合を密の部分の割合より大きくして、浸透しやすくするのが好ましい。逆に粘度が小さくて浸透しやすいなら疎の部分の割合を密の部分の割合より小さくするのが好ましい。また、疎の部分と密の部分がわかる状態でもよいし、疎の部分から密の部分へ徐々に密度が高まるものでもよい。
なお、各実施例、比較例において密度を記載したが一例である。
上記実施例において、セルロース繊維主体とするものとしたが、インクを吸収し、密度差をつけられる材料であれば、セルロース繊維に限られない。ポリウレタンやポリエチレンテレフタラート(PET)などのプラスチックを原料とする繊維や、羊毛などの他の繊維でもよい。
廃インク吸収体を成形する方法は上記実施例に記載の方法に限られない。本願の特徴が出せれば、湿式など他の製法でもよい。
Claims (4)
- インクを噴射するヘッドから排出された廃インクを吸収し、廃インクタンクに組み込まれる廃インク吸収体であって、
前記廃インクタンクに組み込まれない1枚の前記廃インク吸収体において、表面積が最も広い平面に沿った方向で密度が疎の部分と、前記疎の部分に比べ密度が高い密の部分と、を有することを特徴とする廃インク吸収体。 - 請求項1に記載の廃インク吸収体において、
前記廃インクタンクに組み込まない状態において、前記廃インク吸収体の厚みが一定であることを特徴とする廃インク吸収体。 - 請求項1または請求項2に記載の廃インク吸収体と、前記廃インク吸収体を収容する収容部と、を備えたことを特徴とする廃インクタンク。
- インクを噴射するヘッドと、
前記ヘッドから排出された廃インクを捕獲する請求項3に記載の廃インクタンクと、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012284517A JP2014124892A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
US14/132,666 US9227413B2 (en) | 2012-12-27 | 2013-12-18 | Waste ink absorber, waste ink tank, liquid droplet ejecting device |
CN201310739826.5A CN103895356B (zh) | 2012-12-27 | 2013-12-26 | 废墨吸收体、废墨槽、液滴喷出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012284517A JP2014124892A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014124892A true JP2014124892A (ja) | 2014-07-07 |
Family
ID=51404799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012284517A Withdrawn JP2014124892A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014124892A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112297638A (zh) * | 2019-07-31 | 2021-02-02 | 精工爱普生株式会社 | 液体吸收器和液体喷出装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06198913A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 排インク回収装置 |
JPH06255121A (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-13 | Fuji Xerox Co Ltd | インク吸収体及びこれを用いたインクタンク |
JPH08112914A (ja) * | 1994-10-17 | 1996-05-07 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2006123171A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Canon Inc | インクジェット記録装置及び複合装置 |
JP2008279646A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Ricoh Co Ltd | 廃液収容容器、維持回復装置及び画像形成装置 |
-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012284517A patent/JP2014124892A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06198913A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 排インク回収装置 |
JPH06255121A (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-13 | Fuji Xerox Co Ltd | インク吸収体及びこれを用いたインクタンク |
JPH08112914A (ja) * | 1994-10-17 | 1996-05-07 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
JP2006123171A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Canon Inc | インクジェット記録装置及び複合装置 |
JP2008279646A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Ricoh Co Ltd | 廃液収容容器、維持回復装置及び画像形成装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112297638A (zh) * | 2019-07-31 | 2021-02-02 | 精工爱普生株式会社 | 液体吸收器和液体喷出装置 |
EP3771567A1 (en) * | 2019-07-31 | 2021-02-03 | Seiko Epson Corporation | Liquid absorber and liquid ejection apparatus |
JP2021024113A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吸収器および液体吐出装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5991194B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
US9193165B2 (en) | Waste ink absorber, waste ink tank, and liquid droplet ejecting device | |
US9855753B2 (en) | Waste liquid absorber, waste liquid tank, and liquid droplet ejecting device | |
JP6155747B2 (ja) | 液体吸収体、液体タンク、液体吐出装置 | |
US9227413B2 (en) | Waste ink absorber, waste ink tank, liquid droplet ejecting device | |
JP6036285B2 (ja) | 液体吸収体、廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6079224B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6036419B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP5991195B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
US20140183125A1 (en) | Liquid absorber, liquid absorption tank, and electrical machine | |
JP6051853B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP2014188800A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP2014124892A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6337988B2 (ja) | インク吸収体およびインクジェットプリンター | |
JP6197287B2 (ja) | インク吸収体およびインクジェットプリンター | |
JP2016168705A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液体吐出装置、廃インク吸収体の製造方法 | |
JP2014124893A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP5861627B2 (ja) | 液体吸収体、液体吸収タンク、電子機器、液体吸収体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150109 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151015 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160614 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160726 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20160914 |