JP5991195B2 - 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 - Google Patents
廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5991195B2 JP5991195B2 JP2012284516A JP2012284516A JP5991195B2 JP 5991195 B2 JP5991195 B2 JP 5991195B2 JP 2012284516 A JP2012284516 A JP 2012284516A JP 2012284516 A JP2012284516 A JP 2012284516A JP 5991195 B2 JP5991195 B2 JP 5991195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste ink
- ink
- waste
- absorber
- ink absorber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Description
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
次に、本発明にかかる具体的な実施例について説明する。
裁断機を用いて数cmに裁断されたパルプシートをターボミル(ターボ工業株式会社製)で綿状に解繊した。
芯鞘構造を有し、鞘が100℃以上で溶融するポリエチレンであり、芯がポリエステルから成る1.7dtexの溶融繊維(テトロン、帝人株式会社製)。
水酸化アルミニウムB53(日本軽金属株式会社製)。
(実施例1:廃インク吸収体Aの形成)
セルロース繊維100重量部、溶融繊維15重量部、難燃剤10重量部を気中混合した混合物C1を篩に通してメッシュベルト上に堆積させた。そして、堆積した堆積物を加圧加熱処理した。ここで、加圧加熱処理は、加熱平板プレスを用いて、堆積物の上方及び下方の両側から押し挟んだ。なお、プレス機構としては油圧プレス、エアプレス、機械プレス等任意のプレス機構を用いることができる。加熱平板は例えば20mmのアルミ板であり、その背面のマイカーヒーターにより所望の温度に加熱される。アルミ板の表面にはテフロン(登録商標)シートが巻きかけられ、熱融着繊維が接着することを防いでいる。加熱平板にはその他に銅等の金属板を用いることができる。また、加熱ヒーターにはその他にオイルヒーター、シーズヒーター等任意の加熱部材を用いることができる。平板プレスに送り込まれた堆積物の前後にスペーサーが備えられ、プレス時に厚さが規制される。そして、加熱平板プレスにより堆積物は例えば熱板で元の厚さに対し1/10〜1/2の厚さに圧縮される。本実施例では、加熱平板温度200℃で90秒間加熱した。その後、150mm×50mm×10mmに切り出して廃インク吸収体Aを形成した。なお、形成された廃インク吸収体Aの温度伝導率αは0.3287mm2/sであった。
図4は、廃インク吸収体の厚み方向における密度分布を示す図である。図4に示すように、廃インク吸収体Aの厚み方向における密度は均一では無く、廃インク吸収体Aの表面部の密度が中央部の密度よりも密となっていた。
セルロース繊維100重量部、溶融繊維15重量部、難燃剤10重量部を気中混合した混合物C1を篩に通してメッシュベルト上に堆積させた。そして、堆積した堆積物を加圧加熱処理した。ここで、加圧加熱処理は、上記堆積物を加熱炉に投入して加熱した後、ロールプレス処理を行った。その後、150mm×50mm×10mmに切り出して廃インク吸収体Rを形成した。当該廃インク吸収体Rの密度を測定したところ、厚み方向において密度が均一で0.15g/cm3であった。
次いで、上記の実施例1及び比較例1において、インク浸透性、インク保持性及びインク堆積性の評価を行う。各評価方法は、下記の通りである。
図5は、廃インク吸収体のインク浸透性及び保持性の評価方法を示す模式図である。図5(a)に示すように、150mm(L)×50mm(W)×10mm(H)のインク吸収体Fを平坦面に載置し、上面の第1ポイントP1からインク70mlをゆっくりと注入する。本実施例では、吸収体Fの最も表面積が大きい面が鉛直方向となるように載置する。吸収体Fに染み込まない場合は5分放置し、その後注入を続ける。なお、5分放置しても染み込まない場合は、インクが浸透しないとみなし、インク浸透性の判定はNGとなる。一方、全て注入することができた場合には、インク浸透性の判断はOKとなる。
また、全てインクを注入することができたら、5分間放置し、図5(b)に示すように、第2ポイントP2からストラップS等を用いてインクを注入した第1ポイントP1が下方となるように吊るす。このように吊るされた状態では、浸透したインクがインク吸収体Fの一端部に集まり、保持されにくくなる。そして、インク吸収体Fからインクが垂れた場合には、インクを保持することができないとみなし、インク保持性の判断はNGとなる。一方、インクが垂れない場合には、インク保持性の判断はOKとなる。この評価により、液滴吐出装置や廃インクタンクが斜めになったとしてもインクが漏れ出すことがないことがわかる。
150mm(L)×50mm(W)×10mm(H)のインク吸収体Fを平坦面に載置し、40℃20%RHの環境下において、載置された吸収体Fの上面の中央部にインクを1時間に1回0.4gずつ滴下する。そして、240時間後、インク吸収体Fの表面に固形分の堆積物の厚みが1mm未満であれば、インク堆積性の判断はOKとなる。一方、堆積物の厚みが1mm以上であれば、インク堆積性の判断はNGとなる。
また、液滴吐出装置としては、インクジェットプリンターの他に、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含むインクを噴射する装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となるインクを噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成する装置、紫外線硬化液を噴射し光や熱で硬化させる装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の液滴吐出装置に本発明を適用することができる。
上記実施例において、廃インク吸収体200を直方体としたが、これに限らない。直方体の一部に切り欠きや凹みがあってもよいし、直方体でなく円弧部や傾斜部を有していてもよい。
上記実施例の各図において、疎の部分と密の部分の厚みをほぼ同じ厚みとなるように描いた。これはインクに応じて変更してもよい。例えば粘度が大きくて浸透しにくいインクであれば疎の部分の厚みを密の部分の厚みより大きくして、浸透しやすくするのが好ましい。逆に粘度が小さくて浸透しやすいなら疎の部分の厚みを密の部分の厚みより小さくするのが好ましい。また、疎の部分と密の部分がわかる状態でもよいし、疎の部分から密の部分へ徐々に密度が高まるものでもよい。
なお、各実施例、比較例において密度を記載したが一例である。
上記実施例において、セルロース繊維主体とするものとしたが、インクを吸収し、密度差をつけられる材料であれば、セルロース繊維に限られない。ポリウレタンやポリエチレンテレフタラート(PET)などのプラスチックを原料とする繊維や、羊毛などの他の繊維でもよい。
廃インク吸収体を成形する方法は上記実施例に記載の方法に限られない。本願の特徴が出せれば、湿式など他の製法でもよい。
Claims (5)
- インクを噴射するヘッドから排出された廃インクを吸収する廃インク吸収体であって、
1枚の前記廃インク吸収体において、厚み方向における両側の表面部の密度が中央部の密度よりも密であることを特徴とする廃インク吸収体。 - 請求項1に記載の廃インク吸収体において、
前記中央部から前記廃インクを吸収させることを特徴とする廃インク吸収体。 - 請求項1または請求項2に記載の廃インク吸収体において、
前記厚み方向が水平状態となる状態で前記中央部から前記廃インクを吸収させることを特徴とする廃インク吸収体。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の廃インク吸収体と、
前記廃インク吸収体を収容する収容部と、を備えたことを特徴とする廃インクタンク。 - インクを噴射するヘッドと、
前記ヘッドから排出された廃インクを捕獲する請求項4に記載の廃インクタンクと、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012284516A JP5991195B2 (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
US14/140,199 US9481177B2 (en) | 2012-12-27 | 2013-12-24 | Waste ink absorber, waste ink tank, and liquid droplet ejecting device |
CN201310727205.5A CN103895361B (zh) | 2012-12-27 | 2013-12-25 | 废墨吸收体、废墨槽、液滴喷出装置 |
US15/227,568 US9855753B2 (en) | 2012-12-27 | 2016-08-03 | Waste liquid absorber, waste liquid tank, and liquid droplet ejecting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012284516A JP5991195B2 (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014124891A JP2014124891A (ja) | 2014-07-07 |
JP5991195B2 true JP5991195B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=51404798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012284516A Active JP5991195B2 (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5991195B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021024113A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吸収器および液体吐出装置 |
CN112895727A (zh) | 2019-12-04 | 2021-06-04 | 精工爱普生株式会社 | 液体吸收器、液体吸收性薄片、液体吸收体以及图像形成装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0698722B2 (ja) * | 1989-04-04 | 1994-12-07 | 積水化学工業株式会社 | 熱成形性複合材料 |
JP2924098B2 (ja) * | 1990-06-12 | 1999-07-26 | セイコーエプソン株式会社 | インクカートリッジ |
JP3155157B2 (ja) * | 1994-10-17 | 2001-04-09 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP3621567B2 (ja) * | 1997-08-29 | 2005-02-16 | 日本バイリーン株式会社 | 廃インク吸収体 |
JP4720210B2 (ja) * | 2004-02-26 | 2011-07-13 | セイコーエプソン株式会社 | 液体収容容器及び液体噴射装置 |
-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012284516A patent/JP5991195B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014124891A (ja) | 2014-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5991194B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
US9193165B2 (en) | Waste ink absorber, waste ink tank, and liquid droplet ejecting device | |
US9855753B2 (en) | Waste liquid absorber, waste liquid tank, and liquid droplet ejecting device | |
JP6155747B2 (ja) | 液体吸収体、液体タンク、液体吐出装置 | |
US9227413B2 (en) | Waste ink absorber, waste ink tank, liquid droplet ejecting device | |
JP6036285B2 (ja) | 液体吸収体、廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6079224B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP5991195B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6036419B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
US20140183125A1 (en) | Liquid absorber, liquid absorption tank, and electrical machine | |
JP2014188800A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP6051853B2 (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP2014124892A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP2016168705A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液体吐出装置、廃インク吸収体の製造方法 | |
JP6337988B2 (ja) | インク吸収体およびインクジェットプリンター | |
JP6197287B2 (ja) | インク吸収体およびインクジェットプリンター | |
JP2014124893A (ja) | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 | |
JP5861627B2 (ja) | 液体吸収体、液体吸収タンク、電子機器、液体吸収体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150109 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151015 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160610 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5991195 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |