JP2014124793A - 金型保護装置、金型保護方法及び型締装置 - Google Patents
金型保護装置、金型保護方法及び型締装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】動作トルクの監視及び型閉動作時の異常検出が可能な金型保護装置、金型保護方法及び型締装置を提供すること。
【解決手段】固定型5aが固定される固定盤11に対して離接方向に移動可能に形成された、固定型5aと一体の金型5を形成する移動型5bが固定される可動盤12を、モータ31により移動させることで、金型5を開閉させる開閉装置1に用いられる金型保護装置は、モータ31で出力された実動作駆動力を求める導出手段と、モータ31の理論動作駆動力を算出する算出手段と、導出手段で導出された実動作駆動力及び算出手段で算出された理論動作駆動力の差と、閾値とを比較する比較手段と、を備える構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】固定型5aが固定される固定盤11に対して離接方向に移動可能に形成された、固定型5aと一体の金型5を形成する移動型5bが固定される可動盤12を、モータ31により移動させることで、金型5を開閉させる開閉装置1に用いられる金型保護装置は、モータ31で出力された実動作駆動力を求める導出手段と、モータ31の理論動作駆動力を算出する算出手段と、導出手段で導出された実動作駆動力及び算出手段で算出された理論動作駆動力の差と、閾値とを比較する比較手段と、を備える構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、移動型及び固定型を有する金型の金型保護装置、金型保護方法及び型締装置に関する。
射出成形機やダイキャスト成形機等において、移動型及び固定型を有する金型の開閉を行う型締装置として、固定型を保持する固定ダイプレートに対して、移動型を保持する移動ダイプレートを移動させることで、金型を開閉させる技術が知られている。
このような型締装置は、移動型及び固定型間に成形品や異物等の介在物が介在した状態で金型の型閉動作を行うと、金型を損傷する恐れがある。このため、型締装置は、介在物が介在する状態での型閉動作において、金型を保護する金型保護装置を備えるものが知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。
特許文献1には、型締装置に用いられる金型保護装置として、型閉動作等の固定型と移動型とが接近する位置に設定された監視区間において、実トルク、換言すると型締用モータのトルクが予め設定された制限値を超えたときに、型締用モータの駆動を停止させる技術が開示されている。また、特許文献1には、予め設定される制限値を、半自動運転(1サイクルのみの自動運転)で射出成形機を運転することで実トルクを算出し、当該算出された実トルクに基づいて設定する技術が開示されている。
特許文献2には、型締装置に用いられる金型保護装置として、生産稼動時の型締工程の型閉動作に関し、所定の監視区間に設定した複数のサンプリング周期毎に型閉動作を行うサーボモータの実トルクが、予め試運転時のサーボモータの実トルクから求めた閾値を越えたときに異常な処理とする技術が開示されている。
特許文献3には、型締めが良好に行われたときの可動盤の位置に対する型締め力の関係を示す基準パターンに基づいて、型締工程において監視区間を設け、監視区間内でトグル機構駆動用のモータのトルク値から変換された型締め力が許容限界値を越えたときに異常としてアラームを発する技術が開示されている。
特許文献4には、制御指令である負荷トルクが移動型及び可動プラテンの重量から算出される技術が開示されている。
上述した金型保護装置及び型締装置では、以下の問題があった。即ち、特許文献1及び特許文献2に記載された型締装置の金型保護装置は、予め試運転を行うことによりサーボモータの実トルクに対する閾値を設定することから、必ず試運転が必要となる。
特許文献3に記載された型締装置の金型保護装置は、型締めが良好に行われたときの可動盤の位置に対する型締め力の関係を示す基準パターンが必要であることから、試運転又は通常時での型締めが良好に行われたときのデータが必要となる。
また、特許文献4に記載された型締装置の金型保護装置は、制御指令となる負荷トルクを移動型及び移動プラテンの重量から算出することが開示されているものの、トルクに関して、トグル機構動作に伴う慣性モーメントの変化が考慮されていない。このため、特許文献4の技術では、最適なトルクを算出することができない、という問題がある。
そこで本発明は、トルクの監視及び型閉動作時の異常検出が可能な金型保護装置、金型保護方法及び型締装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の金型保護装置、金型保護方法及び型締装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、固定型が固定される固定盤に対して離接方向に移動可能に形成された、前記固定型と一体の金型を形成する移動型が固定された可動盤を、モータにより移動させることで、前記金型を開閉させる開閉装置に用いられる金型保護装置であって、前記モータで出力された実動作駆動力を求める導出手段と、前記モータの理論動作駆動力を算出する算出手段と、前記導出手段で導出された前記実動作駆動力及び前記算出手段で算出された前記理論動作駆動力の差と、閾値とを比較する比較手段と、を備える。
また、本発明の一態様として、金型保護装置は、前記開閉装置は、前記モータにより移動するクロスヘッドを有し、前記導出手段は、前記実動作駆動力を、前記可動盤を移動させる際に、前記モータに流した電流及び前記モータの構成から求め、前記算出手段は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉装置及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力を算出する。
本発明の一態様として、固定型が固定される固定盤に対して離接方向に移動可能に形成された、前記固定型と一体の金型を形成する移動型が固定された可動盤を、モータの駆動により移動させることで、前記金型を開閉させる開閉装置の金型保護方法であって、前記モータで出力される実動作駆動力を求め、前記モータの理論動作駆動力を算出し、前記実動作駆動力と前記理論動作駆動力との差と、閾値とを比較する。
また、本発明の一態様として、金型保護方法は、前記開閉装置は、前記モータにより移動するクロスヘッドを有し、前記実動作駆動力は、前記可動盤を移動させる際に、前記モータに流した電流及び前記モータの構成から求められ、前記理論動作駆動力は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉装置及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力が算出される。
本発明の一態様として、型締装置は、固定型を取り付けるための固定盤と、前記固定盤に対向させて配設され、移動型を取り付けるための可動盤と、前記可動盤を移動可能にするための開閉機構と、前記開閉機構を制御する制御装置と、を備える型締装置において、前記開閉機構は、前記可動盤を移動可能にするための駆動力を生じさせる駆動部を有し、前記制御装置は、前記駆動部で出力された実動作駆動力を求める導出手段、前記駆動部の理論動作駆動力を算出する算出手段、及び、前記実動作駆動力と前記算出手段により算出された前記理論動作駆動力との差と閾値とを比較する比較手段を有する。
また、本発明の一態様として、型締装置は、前記開閉機構は、前記駆動部により移動するクロスヘッドを有し、前記導出手段は、前記実動作駆動力を、前記可動盤を移動させる際に、前記駆動部に流した電流及び前記駆動部の構成から求め、前記算出手段は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉機構及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力を算出する。
本発明によれば、トルクの監視及び型閉動作時の異常検出が可能な金型保護装置、金型保護方法及び型締装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る型締装置(開閉装置)1を、図1を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る型締装置1の構成を示す説明図である。
図1は本発明の一実施形態に係る型締装置1の構成を示す説明図である。
図1に示すように、型締装置1は、固定型5a及び移動型5bを有する金型5を保持可能、且つ、金型5の型開動作及び型閉動作が可能に形成されている。型締装置1は、支持部10と、固定盤(固定物)11と、可動盤(可動物)12と、開閉機構13と、タイバー14と、押出機構15と、表示部16と、制御装置17と、を備えている。
また、型締装置1は、構成が変化せず、重量が一定、即ち重量が固定値の固定部分18と、構成品の交換等により構成が変化することで、重量が変化、即ち重量が変動値となる変化部分19と、を備えている。このような型締装置1は、例えば、射出成形機に用いられる。
支持部10は、固定盤11、可動盤12及び開閉機構13を支持する、所謂ベース又はフレームである。固定盤11は、所謂固定ダイプレートであって、支持部10に固定されている。固定盤11は、固定型5aを固定可能に形成されている。
可動盤12は、所謂移動ダイプレートであって、固定盤11に対向して支持部10に配置される。可動盤12は、固定盤11に対して接近及び離間する方向に移動可能に形成されている。具体的には、可動盤12は、開閉機構13又は図示しない型厚調整機構により、タイバー14を介して、固定盤11に対して前進及び後進方向に直線的な移動(リニア移動)が可能に形成されている。可動盤12は、金型5の移動型5bを固定可能に形成されている。
開閉機構13は、トグル機構により可動盤12をリニア移動させることで、金型5を開閉可能、換言すると、可動盤12に固定された移動型5bを固定型5aに対して離接可能に形成されている。開閉機構13は、リンクハウジング(受圧盤)21と、トグルリンク22と、クロスヘッド23と、第1ボールねじ24と、回転機構25と、を備えている。
リンクハウジング21は、トグルリンク22、及びクロスヘッド23の支点となる。リンクハウジング21は、支持部10に支持されている。
トグルリンク22は、可動盤12、リンクハウジング21及びクロスヘッド23に接続されている。トグルリンク22は、トグル機構を構成する複数のリンク、ブシュ及びピンにより構成される。トグルリンク22は、クロスヘッド23により操作されることで、可動盤12を固定盤11に対してリニア移動可能に形成されている。
クロスヘッド23は、第1ボールねじ24と接続され、第1ボールねじ24の回転により、第1ボールねじ24の軸心方向に沿って移動可能に形成されている。また、クロスヘッド23は、第1ボールねじ24の軸心方向に移動することで、トグルリンク22を操作可能に形成されている。
回転機構(駆動装置)25は、第1サーボモータ(モータ、駆動部)31と、一対の第1プーリー32と、第1タイミングベルト33と、エンコーダ34と、を備えている。
第1サーボモータ31は、第1回転軸31aを有し、第1回転軸31aを回転可能に形成されている。第1サーボモータ31は、信号線S等を介して、制御装置17に電気的に接続されている。第1サーボモータ31は、変化部分19を駆動する駆動源である。一対の第1プーリー32は、一方が第1サーボモータ31の第1回転軸31aに、他方が第1ボールねじ24に、それぞれ固定されている。
第1タイミングベルト33は、一対の第1プーリー32間に設けられ、第1プーリー32、具体的には、第1サーボモータ31の第1回転軸31aに固定された第1プーリー32の回転運動を、第1ボールねじ24に固定された第1プーリー32に伝達可能に形成されている。
エンコーダ(検出器)34は、第1回転軸31aの回転数を検出可能に形成された検出手段である。エンコーダ34は、制御装置17に信号線Sを介して接続され、検出した第1回転軸31aの回転数及び回転位置等の情報を、制御装置17に送信可能に形成されている。
このような開閉機構13は、第1回転軸31aの回転運動を、一対の第1プーリー32及び第1タイミングベルト33を介して第1ボールねじ24に伝達し、当該第1ボールねじ24の回転運動を、クロスヘッド23のリニア移動に変換する。また、開閉機構13は、当該クロスヘッド23のリニア移動を、トグルリンク22を介して可動盤12に伝達させる。これにより、開閉機構13は、可動盤12を固定盤11に対してリニア移動させることが可能に形成されている。
タイバー14は、例えば、固定盤11及びリンクハウジング21に固定して複数設けられる。タイバー14は、固定盤11及びリンクハウジング21を連結して形成され、可動盤12の移動を案内可能に形成されている。タイバー14は、例えば、4本が、固定盤11及びリンクハウジング21の四隅に配置される。
押出機構15は、可動盤12に接続され、押出盤45を移動させることで、押出ピン46を移動型5bから突出させ、成形品を押し出す。また、押出機構15は、可動盤12に接続されているため、型開閉時においては、可動盤12や移動型5bと同様に、変化部分19の変化に影響を与える。例えば、押出機構15は、第2サーボモータ41と、一対の第2プーリー42と、第2タイミングベルト43と、第2ボールねじ44と、押出盤45と、押出ピン46と、を備えている。
図1において二点鎖線で示すように、固定部分18は、例えば、クロスヘッド23、第1ボールねじ24、第1サーボモータ31、一対の第1プーリー32、第1タイミングベルト33、及び、エンコーダ34によって構成される。
図1において二点鎖線で示すように、変化部分19は、例えば、移動型5b、可動盤12、押出機構15、及び、クロスヘッド23の移動に伴って可動盤12のスライド方向に、可動盤12と共に移動するトグルリンク22の一部によって構成される。変化部分19は、同一機種においても、用いる移動型5bに応じて、重量が変化する。
表示部16は、制御装置17に接続された、液晶ディスプレイ等である。表示部16は、制御装置17の指令に基づいて、型締装置1の状態を表示可能に形成されている。例えば、表示部16は、可動盤12の位置及び可動盤12の偏差トルクを、それぞれ横軸及び縦軸としたグラフ表示が可能、且つ、当該グラフ表示中に後述する低圧型締力Tlを表示可能に形成されている。なお、トルクとは、推力及び駆動力を示し、可動盤12の偏差トルクとは、後述する実動作トルクTと理論動作トルクTtとの差分である。
制御装置17は、第1サーボモータ31及びエンコーダ34と、信号線Sを介して電気的に接続される。制御装置17は、型締装置1の各構成品の情報を記憶する記憶部51を備えている。
記憶部51は、固定部分18の重量及び形状等に基づく、固定部分18のイナーシャ、即ち第1イナーシャ(第1慣性モーメント)Jfが記憶されている。
また、記憶部51は、可動盤12の最大速度時の摩擦係数umax、クロスヘッド23の位置から移動盤12の位置を導出可能なメモリーテーブル、可動盤12の重量FMP、移動型5bの重量FMD、成形するための成形条件、及び、金型5に介在物が介在されても金型5の破損を防止可能な閾値である低圧型締力Tlなどが記憶されている。
摩擦係数umaxは、可動盤12の最大速度時の粘性摩擦であり、可動盤12、開閉機構13及びタイバー14の構成から、予め求めて記憶部51に記憶しておく。また、低圧型締力Tlは、金型5の材質等から求められた、金型5の損傷を防止することが保障される閾値であって、予め記憶部51に入力される。また、移動型5bの重量FMDは、金型5が交換される度に入力されるか、又は、記憶部51から呼び出される成形条件の一部である金型5の重量から求められ、記憶部51に記憶される。移動型5bの重量FMDは、例えば、金型の総重量の1/2(移動型5bの重量FMD=金型5の総重量/2)によって求められ、記憶部51に記憶される。
制御装置17は、表示部16に、金型5の開閉状態、可動盤12の位置及び推力の情報、低圧型締力Tl、及び、開閉動作の正常及び異常を表示可能に形成されている。
また、制御装置17は、以下の機能を有している。
(1)第1回転軸31aの位置情報からクロスヘッド23及び可動盤12の移動量、並びに、クロスヘッド23と可動盤12との速度比rを求める機能。
(2)変化部分19の重量FMを算出する機能。
(3)理論動作トルクTtを算出する機能。
(4)可動盤12の偏差トルクを、低圧型締力Tlと比較する機能。
(5)型閉動作時に金型保護動作を行う機能。
(1)第1回転軸31aの位置情報からクロスヘッド23及び可動盤12の移動量、並びに、クロスヘッド23と可動盤12との速度比rを求める機能。
(2)変化部分19の重量FMを算出する機能。
(3)理論動作トルクTtを算出する機能。
(4)可動盤12の偏差トルクを、低圧型締力Tlと比較する機能。
(5)型閉動作時に金型保護動作を行う機能。
次に、これら制御装置17が有する機能(1)乃至機能(5)について説明する。
機能(1)は、エンコーダ34で検出された第1回転軸31aの回転数から、予め記憶部51に記憶された第1ボールねじ24の回転数に対するクロスヘッド23の移動量に基づいて、クロスヘッド23の位置情報を導出する機能である。また、機能(1)は、導出したクロスヘッド23の位置情報及び移動量、並びに、記憶部51に記憶されたメモリーテーブルから、可動盤12の位置情報及び移動量を導出する機能である。また、機能(1)は、導出したクロスヘッド23の移動量及び可動盤12の移動量から速度比rを算出する機能である。なお、速度比rは、r=(クロスヘッド23の移動量/可動盤12の移動量)から求められる。
機能(2)は、変化部分19の重量FMを、記憶部51に記憶された可動盤12の重量FMP、摩擦係数u、移動型5bの重量FMD、クロスヘッド23と可動盤12との速度比rから算出する機能である。
具体的には、機能(2)は、記憶部51に記憶された摩擦係数umaxが可動盤12の最大速度時の摩擦力であることから、まず、摩擦係数umax及び機能(1)で求められた可動盤12の移動量及び移動時間から、実際に動作した可動盤12の速度に基づいて摩擦係数uを算出する。
次に、変化部分19の重量FMを、
FM=(FMP+FMD)×(1+u)×r
の式から算出する。また、この変化部分19の重量FMを、変化部分19のイナーシャ、即ち第2イナーシャ(第2慣性モーメント)Jrとする。即ち、Jr=FMとする。
FM=(FMP+FMD)×(1+u)×r
の式から算出する。また、この変化部分19の重量FMを、変化部分19のイナーシャ、即ち第2イナーシャ(第2慣性モーメント)Jrとする。即ち、Jr=FMとする。
機能(3)は、記憶部51に記憶された第1イナーシャJf、クロスヘッド23の加速度αf、機能(2)で求められた第2イナーシャJr、及び、可動盤12の加速度αrから、理論動作トルクTtを算出する機能である。
具体的には、機能(3)は、先ず、エンコーダ34で検出された第1回転軸31aの回転数から、クロスヘッド23の加速度αfを算出する。なお、当該加速度αfは、例えば、クロスヘッド23の移動量と移動時間から求められる。同様に、機能(1)で求められた可動盤12の移動量から、可動盤12の加速度αrを算出する。なお、可動盤12の加速度αrは、例えば、可動盤12の移動量と移動時間から求められる。
次に、理論動作トルクTtを、
Tt=αf×Jf+αr×Jr
の式から算出する。このように、制御装置17の機能(3)は、第1サーボモータ31の回転数から、理論動作トルクTtを算出する算出手段を成す。
Tt=αf×Jf+αr×Jr
の式から算出する。このように、制御装置17の機能(3)は、第1サーボモータ31の回転数から、理論動作トルクTtを算出する算出手段を成す。
機能(4)は、可動盤12の偏差トルクである、第1サーボモータ31の構成及び第1サーボモータ31に流す電流により求めることができる第1サーボモータ31で実際に出力された実動作トルクTと機能(3)で求められた理論動作トルクTtとの差分を、低圧型締力Tlと比較する。そして、実動作トルクTと理論動作トルクTtとの差分(偏差トルク)が、低圧型締力Tlよりも大きい又は低圧型締力Tl以上であるか否かを判断する機能である。
具体的には、実動作トルクTと理論動作トルクTtとの差分(偏差トルク)が、低圧型締力Tlよりも大きい又は低圧型締力Tl以上であるか否かは、
Tl≦T−Tt
又は
Tl<T−Tt
のいずれか一方の式により判断される。これらのように、制御装置17の機能(4)は、第1サーボモータ31から出力された実動作トルクTを求める導出手段をなす。また、機能(4)は、求められた実動作トルクT及び機能(3)で算出された理論動作トルクTtの差と、閾値である低圧型締力Tlと比較を行う比較手段を成す。
Tl≦T−Tt
又は
Tl<T−Tt
のいずれか一方の式により判断される。これらのように、制御装置17の機能(4)は、第1サーボモータ31から出力された実動作トルクTを求める導出手段をなす。また、機能(4)は、求められた実動作トルクT及び機能(3)で算出された理論動作トルクTtの差と、閾値である低圧型締力Tlと比較を行う比較手段を成す。
機能(5)は、機能(4)で実動作トルクTと理論動作トルクTtとの差分が、低圧型締力Tlよりも大きい又は低圧型締力Tl以上である場合に、固定型5a及び移動型5bの間に、介在物が介在している、即ち異常と判断する。この判断により、第1サーボモータ31を停止し、可動盤12の移動を停止させ、金型5の型閉動作を停止し、介在物による金型5の損傷を防止するための金型保護動作を行う機能である。
なお、機能(5)において、制御装置17が異常と判断した後、第1サーボモータ31を停止するタイミングは、記憶部51に記憶されている低圧型締力Tlに応じて、早急に停止させるか、及び、所定の時間経過後に停止させるか、のいずれかに設定される。
このような、機能(1)乃至機能(5)により、制御装置17は、金型保護装置を構成する。即ち、金型保護装置は、開閉機構13及び制御装置17、により構成され、低圧型締力Tlに基づいて第1サーボモータ31の停止制御を行うことで、金型の保護を行う。
このように構成された型締装置1によれば、開閉機構13及び制御装置17により、金型5の型閉動作が行われるとともに、金型5の損傷を防止するための監視が成され、金型5の損傷の虞がある場合に金型保護動作が行われる。
具体的には、制御装置17に外部又は制御装置17の内部から型閉動作の指示があると、制御装置17は、当該指示に基づいて、第1サーボモータ31を駆動させ、移動型5bを固定型5aに対して接近する方向に可動盤12を移動させる。
このとき、制御装置17は、エンコーダ34で検出された第1回転軸31aの位置情報からクロスヘッド23及び可動盤12の移動量、並びに、クロスヘッド23と可動盤12との速度比rを求める。
次に、制御装置17は、変化部分19の重量FM、即ち第2イナーシャJrを算出し、さらに、理論動作トルクTtを算出し、実動作トルクTと理論動作トルクTtとの差分と低圧型締力Tlとを比較する。制御装置17は、当該差分と低圧型締力Tlとの比較結果から、当該差分が低圧型締力Tlよりも大きくなるか否か又は低圧型締力Tl以上となるか否かを、移動型5bが固定型5aに当接する型閉動作終了まで監視する。
制御装置17は、当該差分が低圧型締力Tl以下か又は低圧型締力Tlよりも小さい場合には、正常に型閉動作が行われていると判断し、その旨を表示部16に表示させる。
制御装置17は、当該差分が低圧型締力Tlよりも大きくなるか又は低圧型締力Tl以上となった場合には、型閉動作が異常であると判断し、第1サーボモータ31を停止し、可動盤12の移動を停止させることで、金型保護動作を行う。また、制御装置17は、金型保護動作を行った旨を表示部16に表示させる。
このように構成された型締装置1によれば、金型5の型閉動作において、固定型5a及び移動型5b間に介在物が位置しても、開閉機構13及び制御装置17により構成される金型保護装置により、トルク管理を行い、異常と判断したときに金型保護動作を行うことで、金型5の損傷を防止することが可能となる。
金型保護装置による金型保護動作は、偏差トルクが低圧型締力Tlよりも大きい又は低圧型締力Tl以上となったか否かにより、偏差トルクを監視し、金型の正常な型閉動作か、又は、介在物の挟み込み等の異常な型閉動作かを判断することが可能となる。さらに、当該状態を表示部16に表示させることで、型閉動作の正常及び異常を、容易に確認することが可能となる。
上述したように本発明の一実施の形態に係る型締装置1によれば、偏差トルクの監視及び型閉動作時の異常の検出が可能、且つ、型閉動作の異常時に、可動盤12の移動を停止させることで、金型5の損傷を防止することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、金型保護装置として、型締装置1の開閉機構13及び制御装置17による構成で説明したがこれに限定されない。例えば、金型保護装置は、開閉機構13、及び、制御装置17とは別体で開閉機構13を制御するとともに、上述の機能(1)乃至機能(5)を有する制御部等の金型保護手段を有する構成であってもよい。
また、上述した例では、型締装置1は、射出成形機に用いられる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、型締装置1は、ダイキャスト成形機やトランスファー成形機に用いられる構成であってもよく、また、固定型5a及び移動型5bを有する金型5を用いる成形機に用いられる構成であってもよい。
さらに、上述した例では、制御装置17は、可動盤12の偏差トルクが、低圧型締力Tlよりも大きい又は低圧型締力Tl以上である場合に、金型保護動作を行う旨を説明したがこれに限定されない。例えば、型締装置1は、アラームやサイレン等の報知手段を有する構成とし、制御装置17が金型の保護が必要、即ち型閉動作が異常と判断した場合に、制御装置17により、報知手段及び表示部16に、当該異常である旨を報知する構成であってもよい。なお、このような型締装置1の構成とする場合には、異常である旨が報知された後に、作業者によって、第1サーボモータ31を緊急停止させることで、金型保護動作が成されることもできる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…型締装置(開閉装置)、5…金型、5a…固定型、5b…移動型、10…支持部、11…固定盤、12…可動盤(移動対象物)、13…開閉機構、14…タイバー、15…押出機構、16…表示部、17…制御装置(導出手段、算出手段、比較手段)、18…固定部分、19…変化部分、21…リンクハウジング、22…トグルリンク、23…クロスヘッド、25…回転機構(駆動装置)、31…第1サーボモータ(モータ、駆動部)、31a…第1回転軸、32…第1プーリー、33…第1タイミングベルト、34…エンコーダ(検出器)、51…記憶部、S…信号線。
Claims (6)
- 固定型が固定される固定盤に対して離接方向に移動可能に形成された、前記固定型と一体の金型を形成する移動型が固定された可動盤を、モータにより移動させることで、前記金型を開閉させる開閉装置に用いられる金型保護装置であって、
前記モータで出力された実動作駆動力を求める導出手段と、
前記モータの理論動作駆動力を算出する算出手段と、
前記導出手段で導出された前記実動作駆動力及び前記算出手段で算出された前記理論動作駆動力の差と、閾値とを比較する比較手段と、
を備えることを特徴とする金型保護装置。 - 前記開閉装置は、前記モータにより移動するクロスヘッドを有し、
前記導出手段は、前記実動作駆動力を、前記可動盤を移動させる際に、前記モータに流した電流及び前記モータの構成から求め、
前記算出手段は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉装置及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力を算出することを特徴とする請求項1に記載の金型保護装置。 - 固定型が固定される固定盤に対して離接方向に移動可能に形成された、前記固定型と一体の金型を形成する移動型が固定された可動盤を、モータの駆動により移動させることで、前記金型を開閉させる開閉装置の金型保護方法であって、
前記モータで出力される実動作駆動力を求め、
前記モータの理論動作駆動力を算出し、
前記実動作駆動力と前記理論動作駆動力との差と、閾値とを比較することを特徴とする金型保護法方法。 - 前記開閉装置は、前記モータにより移動するクロスヘッドを有し、
前記実動作駆動力は、前記可動盤を移動させる際に、前記モータに流した電流及び前記モータの構成から求められ、
前記理論動作駆動力は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉装置及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力が算出されることを特徴とする請求項3に記載の金型保護方法。 - 固定型を取り付けるための固定盤と、
前記固定盤に対向させて配設され、移動型を取り付けるための可動盤と、
前記可動盤を移動可能にするための開閉機構と、
前記開閉機構を制御する制御装置と、を備える型締装置において、
前記開閉機構は、前記可動盤を移動可能にするための駆動力を生じさせる駆動部を有し、
前記制御装置は、前記駆動部で出力された実動作駆動力を求める導出手段、前記駆動部の理論動作駆動力を算出する算出手段、及び、前記実動作駆動力と前記算出手段により算出された前記理論動作駆動力との差と閾値とを比較する比較手段を有することを特徴とする型締装置。 - 前記開閉機構は、前記駆動部により移動するクロスヘッドを有し、
前記導出手段は、前記実動作駆動力を、前記可動盤を移動させる際に、前記駆動部に流した電流及び前記駆動部の構成から求め、
前記算出手段は、前記クロスヘッド及び前記可動盤の加速度、並びに、前記開閉機構及び前記可動盤のイナーシャから前記理論動作駆動力を算出することを特徴とする請求項5に記載の型締装置。
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