JP2014117086A - 系統連系システム - Google Patents

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Toshiyuki Tabuchi
俊行 田渕
Shuhei Otani
修平 大谷
Masao Watanabe
正雄 渡邊
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Abstract

【課題】追加の回路構成を伴わずにフィルタコンデンサの電荷を放電させ得る系統連系システムを提供する。
【解決手段】制御回路130から第1の指令信号が出力されると、ハイサイドトランジスタ群Txの各々T2a,T2cが導通状態(オン状態)とされ、且つ、ローサイドトランジスタ群Tyの各々T2b,T2dが非導通状態(オフ状態)とされる。これによると、系統電源との解列後、インバータ回路120を第1の指令信号によってスイッチング制御することで、フィルタコンデンサCfの電荷の放電経路をインバータ回路に形成させる。この為、当該系統連系システム10は、回路を別途設けることなく、簡素な構成でフィルタコンデンサの電荷を放電させることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、系統連系システムに関し、特に、系統電源から解列された場合の好ましい動作に関する。
系統連系システムは、分散型電源と系統電源との間に介在するものであって、電源ラインを介してこれらの電源に適宜接続される。この系統連系システムは、パワーコンディショナー,パワーコンディショナーと系統電源との間に設けられるフィルタ回路,系統電源との解列用リレー等を備えている。そして、常時は、分散型電源から系統電源へ向けて発電電力を供給させ、系統電源の停電時は、系統電源から解列させる。
解列用リレーは、系統電源が正常に回復した後、電力会社から指定された一定時間経過後、元の連系状態へ自動的に復帰する。このとき、フィルタコンデンサの極性と復帰時の系統電源の極性とが逆極性の場合、フィルタコンデンサには、当該コンデンサの電荷零状態から連系される場合と比べ、二倍相当の突入電流が流れる惧れがあり、これに伴い、フィルタコンデンサの劣化、解列用リレーの劣化を招きかねない。
かかる問題を回避するため、例えば、特開2001−186664号公報(特許文献1)または特開2003−169474号公報(特許文献2)等の技術を用いれば、フィルタ回路に適宜の回路を別途設け、解列動作後にフィルタコンデンサの電荷を放電させることで、フィルタコンデンサ又はリレー回路等の素子を保護することが可能である。
特開2001−186664号公報 特開2003−169474号公報
しかしながら、特許文献1又は特許文献2の技術によれば、フィルタコンデンサから電荷を放電させる回路が別途必要となる為、かかるシステムの回路構成が煩雑となり、装置の高コスト化を招いてしまう。
本発明は上記課題に鑑み、追加の回路構成を伴わずにフィルタコンデンサの電荷を放電させ得る系統連系システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明では次のようなパワーコンディショナーの構成とする。即ち、パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
前記電路遮断部が解列状態とされた後、前記制御回路は、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を非導通状態とさせる第1の指令信号を出力させることとする。
また、第2の発明では次のようなパワーコンディショナーの構成とする。即ち、パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
前記電路遮断部が解列状態とされた後、前記制御回路は、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を非導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を導通状態とさせる第2の指令信号を出力させることとする。
また、第3の発明では次のようなパワーコンディショナーの構成とする。即ち、パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
前記電路遮断部が解列状態とされた後、前記制御回路は、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を非導通状態とさせる第1の指令信号と、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を非導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を導通状態とさせる第2の指令信号と、を交互に出力させることとする。
本発明に係る系統連系システムによると、系統電源との解列後にインバータ回路を制御することで、フィルタコンデンサの電荷の放電経路をインバータ回路に形成させる。この為、当該系統連系システムは、回路を別途設けることなく、簡素な構成でフィルタコンデンサの電荷を放電させることが可能となる。
系統連系システムの構成を説明する図。 ハイサイドトランジスタ群とローサイドトランジスタ群とを説明する図。 フィルタコンデンサの電荷の放電経路を説明する図(其の1)。 フィルタコンデンサの電荷の放電経路を説明する図(其の2)。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。図1は、系統連系システム10の構成が説明されている。尚、同図には、系統電源に接続される各種配電線が示されている。このうち、電源ラインL1及びL2は、図示されないトランスを介して、系統連系システム10のインバータと系統電源(商用電源)とを電気的に接続させている。また、この電源ラインL1及びL2に設けられた分枝点tp,tnには、電源ラインLp,Lnが接続されている。また、この電源ラインLp,Lnには、ブレーカ(リレーRY1)が介挿されると供に、適宜の負荷LD1が電気的に接続される。かかる負荷LD1は、複数接続される場合もある。
本実施の形態に係る系統連系システム10は太陽電池モジュールPVP(特許請求の範囲における分散型電源)と、接続箱PVBと、パワーコンディショナーユニット100と、これに接続される電源ラインL1及びL2と、解列用リレーRY3(電路遮断部)と、単独運転検出装置150と、適宜の信号ライン等によって構成される。
接続箱PVBは、太陽電池モジュールPVPの各モジュールから各々供給された発電電力を結合させ、これを第1の直流電力として出力させる。かかる接続箱PVBは、パワーコンディショナーユニット100の入力部101へ電気的に接続され、太陽電池モジュールPVPから与えられた発電電力を発電部用入力部101へ印加させる。
パワーコンディショナーユニット100は、昇圧コンバータ110と,インバータ回路120と,制御回路130と,フィルタ回路140とから構成され、更に、入力部101,出力部102,電源ラインL1及びL2,適宜の信号ラインが設けられている。
昇圧コンバータ110は、入力電圧を昇圧させ且つ最大電力追従するよう機能する。この最大電力追従制御とは、所謂、MPPT(Maximum Power Point Tracker)方式による制御を指す。尚、MPPT方式については、例えば、特開2011−101455号公報等で周知の技術であり、其の説明を省略することとする。図示の如く、昇圧コンバータ110は、電源ラインLaにリアクトルLc1及びダイオードD1が介挿入され、電源ラインのLa〜Lb間にパワートランジスタT1が接続されている。また、ダイオードD1のカソード側では、平滑コンデンサC1aがパワートランジスタT1に対して並列接続される。昇圧コンバータ110では、発電用入力端子101を介して第1の直流電力が入力され、これを昇圧して、第2の直流電力としてインバータ120へ出力する。
尚、第1の直流電力は、接続箱PVBを経由して間接的に供給されるものであるが、太陽電池モジュールPVPを電力源とするところ、分散型電源に基づいて供給される電力とされる。また、第2の直流電力は、「接続箱PVB」→「昇圧コンバータ110」といったように、前段回路を経由して間接的に供給されるものであるが、これも太陽電池モジュールPVPを電力源とするところ、分散型電源に基づいて供給される電力の一形態とされる。このように、分散型電源に基づく供給電力とは、当該電力の途中の変化状態を問うものではない。
インバータ120は、パワートランジスタT2a及びT2bを直列接続させた第1の半導体アームと、T2c及びT2dを直列接続させた第2の半導体アームとを備え、これら複数の半導体アームが電源ラインLa,Lbを介して並列接続されている。T2aとT2bの接点t1(出力端)は、電源ラインL1がフィルタ用リアクトルLfを通じて接続され、これを介して系統電源へ電気的に接続されている。同様に、電源ラインL2は、他のフィルタ用リアクトルLfを通じて、接点t2(T2cとT2dの接点/出力端)と系統電源とが電気的に接続される。インバータ回路120は、各パワートランジスタT2a〜T2dが駆動されると、パルス幅変調を実施させることで入力電力を正弦波状に変換させる。即ち、インバータ回路120は、昇圧コンバータ110から入力された第2の直流電力を交流電力へ変換させる。電源ラインL1,L2は、上述の如く接続されているため、インバータ回路120の出力電力(交流電力)を系統電源へ逆潮流させる(系統電源へ電力供給を行う)。
フィルタ回路140は、電源ラインL1,L2の各々にフィルタ用リアクトルLfが設けられ、電流の平滑化を担っている。また、電源ラインL1及びL2のライン間にフィルタコンデンサCfが設けられ、其の一端が電源ラインL1へ接続され、他端が電源ラインL2へ接続される。かかる如く、フィルタ回路140は、フィルタ用リアクトルLf及びフィルタコンデンサCfによって、EMI(Electric Magnetic Interference)の対策を執っている。
解列用リレーRY3(電路遮断部)は、電源ラインL1,L2の各々に設けられるものであって、其の設定区間は、フィルタコンデンサCfと系統電源との間とされる。当該解列用リレーRY3は、入力信号s3に応じて導通状態または非導通状態に切換えられ、これにより、パワーコンディショナーユニット100と系統電源との接続状態を、解列状態又は連系状態(導通状態)に切換える。このように、解列用リレーRY3が解列状態とされると、フィルタコンデンサCfの電荷は、系統電源方向へ放電されることはない。
単独運転検出装置150は、電圧検出部151と停電判定部152とを内蔵させている。このうち、電圧検出部151は、系統電源の両端電圧を検出し、停電判定部152では、当該検出電圧に基づいて停電状態であるか否かの判定を行う。そして、停電判定部152は、停電である旨の判定結果が得られると、これを現す停電検出信号s2を出力する。
制御回路130は、図示の如く、パワーコンディショナーユニット100に設けられるものであって、CPU,メモリ回路,AD変換回路,及び,クロック回路等が内部構成として配備される。また、制御回路130に設けられた入力ポートには、停電検出信号s2,この他、平滑コンデンサC1の両端電圧を検出した電圧値信号,インバータ回路の出力電流を検出した電流値信号等が入力される。
また、メモリ回路には各種プログラムが記録され、このプログラムがCPU内のレジスタへフェッチされることにより、これらハードウェア資源とソフトウェア資源とが協同して後述する機能的処理を構築させる。図示の如く、本実施の形態に係る制御回路130には、コンバータ制御処理部131と、インバータ制御処理部132と、解列用リレー制御処理部133とが機能構築される。
このうち、コンバータ制御処理部131は、リアクトルLc1の電流を検出し、当該電流が目標電流へ収束するよう、パワートランジスタT1へ与えるPWM信号s1を設定する。この目標電流は、MPPT方式による処理結果で得られた電流値であって、出力電力を最大値に追従させる値である。
インバータ制御処理部132は、出力モード処理部132aと解列モード処理部132bとが構築される。このうち、出力モード処理部132aは、解列用リレーRY3が連系状態の最中に機能する。当該出力モード132aは、インバータ回路120からの出力電流を検出し、当該検出電流と要求電流との差分値を比例制御演算部へ導入させ、トランジスタへ与える指令信号sa〜sd(PWM信号)を演算する。ここで、指令信号saはT2aへ、指令信号sbはT2bへ、指令信号scはT2cへ、指令信号sdはT2dへ各々出力されることとなる。尚、要求電流とは系統電源の周期に同期して設定されるサイン波形情報であって、出力モード処理部132aは、パワートランジスタT2a〜T2dを動作指令することで、T2a及びT2dのオンデューティ期間,T2b及びT2cのオンデューティ期間が適宜設定され、系統電源のサイン波形に対応するよう出力電流を成形させる。
解列用リレー制御処理部133は、単独運転検出装置150から停電検出信号s2が入力されると、信号s3を出力させ、解列用リレーRY3を解列状態とさせる。解列用リレー制御処理部133は、解列した旨の情報をインバータ制御処理部132へ与えることで、出力モード処理部132aに基づくインバータ回路120の動作を停止させる。
解列用リレーRY3が解列状態とされた後、インバータ制御処理部132は、解列モード処理部132bを機能させることとなる。解列モード処理部132bでは、半導体アームの各々に設けられた共通サイドのパワートランジスタに同一の指令信号を与え、一方の共通サイドのパワートランジスタ群を導通状態とさせ、且つ、他方の共通サイドのパワートランジスタ群を非導通状態とさせる。
本実施の形態では、図2に示す如く、ハイサイド側のパワートランジスタT2a及びT2cより成る一群の組合せをハイサイドトランジスタ群Txと呼ぶこととする。また、ローサイド側のパワートランジスタT2b及びT2dより成る一群の組合せをローサイドトランジスタ群Tyと呼ぶこととする。
以下、実施例1乃至実施例3によって、解列後におけるインバータ回路120の動作のバリエーションを説明することとする。
本実施例に係る解列モード処理部132bは、解列用リレーRY3が解列状態へ切換えられた後、指令信号(sa,sb,sc,sd)=(ON,OFF,ON,OFF)とさせ、ハイサイドトランジスタ群Txとローサイドトランジスタ群Tyとの駆動状態を各々設定させる。かかる指令信号の組合せ状態を、以下、第1の指令信号と呼ぶ。
このように、制御回路130から第1の指令信号が出力されると、図3に示す如く、ハイサイドトランジスタ群Txの各々T2a,T2cが導通状態(オン状態)とされ、且つ、ローサイドトランジスタ群Tyの各々T2b,T2dが非導通状態(オフ状態)とされる。尚、導通状態とは、パワートランジスタのコレクタ〜エミッタ間に通過電流が流れる状態を指すものである。
図示の如く、フィルタコンデンサCfの電荷Qは、解列用リレーRY3が解列状態とされているので、インバータ側に放電電流が流れ込むこととなる。例えば、フィルタコンデンサCfのL1側の極板が正電荷とされている場合(図3a)、この電荷が放電することで、電源ラインL1→パワートランジスタT2a→パワートランジスタT2c→電源ラインL2,を経由する放電電流が発生する。また、フィルタコンデンサCfのL2側の極板が正電荷とされている場合(図3b)、この電荷が放電することで、電源ラインL2→パワートランジスタT2c→パワートランジスタT2a→電源ラインL1,を経由する放電電流が発生する。
このように、放電によって極板間の電荷Qが低下(又は消滅)する為、再連系される際、フィルタコンデンサの極性と系統電源の極性とが逆極性となるような場面を回避できる。これによると、想定され得る突入電流の最大限が当該逆極性の場合の半分程度とされ、再連系時の実際の突入電流は、これよりも低い電流値に抑えられる。このように、フィルタコンデンサCfは、再連系時に生じる突入電流が抑えられ、当該コンデンサの保護が図られることとなる。
また、本実施例に係る系統連系システム10によると、系統電源との解列後、インバータ回路120を第1の指令信号によってスイッチング制御することで、フィルタコンデンサCfの電荷の放電経路をインバータ回路に形成させる。この為、当該系統連系システム10は、回路を別途設けることなく、簡素な構成でフィルタコンデンサの電荷を放電させることが可能となる。また、かかる場面では、放電経路に介挿されたフィルタ用リアクトルLfが、当該放電電流の電流値を抑えるように機能する。
本実施例に係る解列モード処理部132bは、解列用リレーRY3が解列状態へ切換えられた後、指令信号(sa,sb,sc,sd)=(OFF,ON,OFF,ON)とさせ、ハイサイドトランジスタ群TxとローサイドトランジスタTyとの駆動状態を各々設定させる。かかる指令信号の組合せ状態を、以下、第2の指令信号と呼ぶ。
このように、制御回路130から第2の指令信号が出力されると、図4に示す如く、ハイサイドトランジスタ群Txの各々T2a,T2cが非導通状態(オフ状態)とされ、且つ、ローサイドトランジスタ群Tyの各々T2b,T2dが導通状態(オン状態)とされる。
本実施例にあっても、以下の如く、インバータ回路内に放電経路が形成されることとなる。例えば、フィルタコンデンサCfのL1側の極板が正電荷とされている場合(図4a)、電源ラインL1→パワートランジスタT2b→パワートランジスタT2d→電源ラインL2,を経由する放電電流が発生する。また、フィルタコンデンサCfのL2側の極板が正電荷とされている場合(図4b)、電源ラインL2→パワートランジスタT2d→パワートランジスタT2b→電源ラインL1,を経由する放電電流が発生する。
このように、本実施例にあっても、インバータ回路内に放電経路が形成されるのだから、実施例1と同様の効果を奏することは言うまでもない。
本実施例に係る制御回路130は、上述した第1の指令信号と第2の指令信号とを交互に切換えるよう出力させる(第3の指令信号)。具体的には、数msec〜数sec程度の間隔で切換えられると良い。
このような信号(第3の指令信号)がインバータ回路120へ与えられると、「ハイサイドトランジスタ群Txの各々がオン状態,且つ,ローサイドトランジスタ群Tyの各々がオフ状態。(第1の状態)」,及び,「ハイサイドトランジスタ群Txの各々がオフ状態,且つ,ローサイドトランジスタ群Tyの各々がオン状態。(第2の状態)」,が所定間隔毎に切換えられることとなる。
この場合、放電経路は、ハイサイドトランジスタ群Txを経由する場面と、ローサイドトランジスタ群Tyを経由する場面とが交互に形成されることとなる。このような動作を実施させる理由は、トランジスタのストレスバランスを取るためである。
このため、本実施例に係る解列モード処理部132bは、双方の放電経路を設定させることで、当該処理の一部期間について、放電に有利な放電経路を利用することが可能となる。また、かかる切換え動作を短時間で繰り返すことは、熱ストレスを均衡化しやすいという利点も奏する。
以上、実施の形態及び実施例に基づき本発明を具体的に説明してきたが、特許請求の範囲に記載の発明は、かかる事項によって限定されるものでなく、当該発明の技術的思想に基づいて適宜変更が可能である。例えば、実施の形態にあっては、分散型電源として太陽電池モジュールが用いられている。しかし、この分散型電源なる用語の意義は、これに限らず、燃料電池,風力発電機,小規模水力発電装置等、自然エネルギーを用いて発電し得る機器に及ぶものである。このような分散型電源を用いる場合、其の電源の性質に応じて、パワーコンディショナーに組込まれるコンバータの構成・制御を適宜置換える必要がある。
10 発電システム, 12電流センサ, PVP 太陽電池モジュール, PVB 接続箱, RY1〜RY3 リレー, LD1 負荷, 100 系統連係システム, 101 発電部用入力部, 102 出力部, 103 蓄電池用入力部, 110 PFCコンバータ, 120 インバータ, 130 制御回路, 140 フィルタ回路。

Claims (3)

  1. パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
    前記電路遮断部が解列状態とされた後、
    前記制御回路は、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を非導通状態とさせる第1の指令信号を出力させることを特徴とする系統連系システム。
  2. パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
    前記電路遮断部が解列状態とされた後、
    前記制御回路は、前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を非導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を導通状態とさせる第2の指令信号を出力させることを特徴とする系統連系システム。
  3. パワートランジスタを直列接続させた半導体アームを複数有する回路であって分散型電源に基づく供給電力を交流電力へ変換させるインバータ回路と、フィルタ用リアクトルと、前記インバータ回路の出力電力を系統電源へ逆潮流可能に接続させる複数の電源ラインと、一端が前記電源ラインの一方に接続され他端が前記電源ラインの他方に接続されたフィルタコンデンサと、前記電源ラインのうち前記フィルタコンデンサと前記系統電源との間に設けられ当該系統電源との解列及び連系を切換える電路遮断部と、前記パワートランジスタの動作を指令する制御回路と、を備える系統連系システムにおいて、
    前記電路遮断部が解列状態とされた後、
    前記制御回路は、
    前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を非導通状態とさせる第1の指令信号と、
    前記半導体アームの各々に設けられたハイサイド側のパワートランジスタより成るハイサイドトランジスタ群を非導通状態とさせ、且つ、前記半導体アームの各々に設けられたローサイド側のパワートランジスタより成るローサイドトランジスタ群を導通状態とさせる第2の指令信号と、を交互に出力させることを特徴とする系統連系システム。
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