JP2014107495A - 発光装置 - Google Patents

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Yoshinori Morizaki
義則 森崎
Atsushi Kurokawa
篤 黒川
Junko Morita
純子 森田
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Abstract

【課題】製造時間を短縮することができる発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置100は、複数の発光素子1、基板2、発光素子1を封止する封止部31、隣り合う封止部31の間に形成された中間部32などを備える。複数の発光素子1を列状に並べた発光素子群を離隔して複数配置してある。封止部31は、各発光素子群を覆い、各発光素子群内の一列に並べた発光素子1を覆うようにライン状に形成してある。中間部32は、隣り合う発光素子群を覆う封止部31から延設した状態で形成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に複数の発光素子を実装した発光装置に関する。
LED(発光ダイオード)は、小型、省電力、長寿命などの特徴により、照明器具、照明スイッチ、バックライト光源、イルミネーション光源、アミューズメント機器の装飾など、幅広い用途に使用されている。
また、発光素子(LEDチップ)の発光波長を、蛍光体を用いて波長変換することにより、任意の色調の光を得ることができ、用途に応じて様々な発光色のLEDが使用されている。
例えば、このようなLEDは、基板上に絶縁性のリング状の壁部を形成し、壁部内に1又は複数の発光素子を設けてある。そして、発光素子を壁部内に封止する透光性を有する透明又は半透明の樹脂体を壁部の高さと略平行になるよう充填してある(特許文献1参照)。
特開2011−82285号公報
特許文献1のような従来のLEDにあっては、発光素子を封止する前に、基板上に壁部を形成する必要がある。そして、このような壁部を形成するには、基板上の所定位置に熱硬化性の合成樹脂をリング状に形成した後、所要の時間の間合成樹脂を加熱して硬化させる必要があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、製造時間を短縮することができる発光装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る発光装置は、基板上に複数の発光素子を実装した発光装置において、複数の発光素子を並べた発光素子群を離隔して複数配置してあり、各発光素子群を覆う封止部と、隣り合う発光素子群の間に、前記封止部から延設された中間部とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る発光装置は、第1発明において、前記封止部の厚みに対する前記中間部の厚みの比が、0.6から0.8までの範囲にあることを特徴とする。
第3発明に係る発光装置は、第1発明又は第2発明において、前記封止部及び中間部は、蛍光体を含有してあることを特徴とする。
第1発明にあっては、複数の発光素子を並べた発光素子群を離隔して複数配置してある。すなわち、発光素子群は、例えば、複数の発光素子を列状に並べたものであり、基板上に複数の発光素子群を離隔して配置してある。なお、列状とは、直線状に限らず曲線状に並べた場合も含む。封止部は、各発光素子群を覆い、列状に並べた発光素子を覆うように形成してある。中間部は、隣り合う発光素子群を覆う封止部から延設してある。例えば、複数の発光素子がライン状に並べられて発光素子群を形成し、それぞれの発光素子群がライン状に平行に配置されている場合、封止部は、ディスペンサにより発光素子が並んでいる方向に沿ってライン状に封止用の樹脂を塗布することにより形成することができる。なお、ライン状とは、直線状に限らず曲線状に並べた場合も含む。また、中間部は、封止部を形成する際の封止用の樹脂の量、ディスペンサの移動速度、樹脂の吐出圧などのパラメータを適宜設定することにより、封止部が基板上で列方向と交差する方向に拡がり、隣り合う封止部同士が繋がって中間部を形成することができる。発光素子及び当該発光素子を覆う樹脂体を収容する壁部を形成する必要がないため、製造時間を短縮することができる。また、中間部を備えることにより、光の放出角度に対する色温度の変動を抑制することができる。
第2発明にあっては、封止部の厚みに対する中間部の厚みの比αが、0.6から0.8までの範囲にある。封止部及び中間部の厚みは、基板からの高さ寸法である。例えば、封止部の厚みは、最大高さ寸法とすることができ、中間部の厚みは、最小高さ寸法とすることができる。また、発光素子から放出される光の進行方向が基板面に対して垂直である場合を放出角度θが0であるとし、基板面に平行である場合を放出角度θが90度であるとする。
例えば、比αが0.8を超える場合、一例としては、封止部及び中間部の高さが同寸法(比α=1)である場合、発光素子から放出された光は、放出角度θが大きくなるにつれて、封止部又は中間部から外(空気)へ向かうときに封止部又は中間部の内面で全反射され、封止部又は中間部から放出されるまでの間に封止部及び中間部内を移動する距離が長くなる。このために、放出角度θが大きくなるにつれて、放出される光の色温度に比較的大きな変動が生じる。また、比αが0.6未満である場合、一例としては、中間部が存在しない場合(比α=0)、すなわち、隣り合う封止部が離隔している場合、発光素子から放出された光は、放出角度θが大きくなるにつれて、封止部から外(空気)へ向かうときに、屈折率の差によって、基板の表面に対して一層平行に近づくように屈折し、隣に存在する別の封止部へ進入し、封止部から放出されるまでの間に封止部内を移動する距離が長くなる。このために、放出角度θが大きくなるにつれて、放出される光の色温度に比較的大きな変動が生じる。
比αを0.6から0.8までの範囲内にすることにより、光の放出角度θが大きい場合でも、発光素子から放出された光は、封止部から中間部へ進むので、封止部と空気との屈折率の差により光の進行方向が基板面に近づくように屈折する事態を抑制することができる。また、封止部と中間部との高さが同一ではなく異なるので、封止部の内面で全反射することも抑制することができ、放出角度に対する色温度の変動を抑制することができる。
第3発明にあっては、封止部及び中間部は、蛍光体を含有してある。蛍光体の種類、濃度などを所要のものに設定することにより、所要の色温度の光を得ることができる。
本発明によれば、製造時間を短縮することができる。また、光の放出角度に対する色温度の変動を抑制することができる。
本実施の形態の発光装置の構成の一例を示す平面図である。 本実施の形態の発光装置の構成の一例を示す要部断面図である。 吐出装置の構成の一例を示す模式図である。 液体材料の吐出の様子の一例を示す模式図である。 本実施の形態の発光装置の光の進行の様子の一例を示す模式図である。 比較例1の発光装置の光の進行の様子の一例を示す模式図である。 比較例2の発光装置の光の進行の様子の一例を示す模式図である。 本実施の形態の発光装置の色温度と放出角度との関係の一例を示す説明図である。 本実施の形態の発光装置の色温度と放出角度との関係の他の例を示す説明図である。 本実施の形態の発光装置の他の構成の一例を示す平面図である。 本実施の形態の発光装置の他の構成の一例を示す平面図である。 本実施の形態の発光装置の他の構成の一例を示す平面図である。 発光装置の基板の形状及び発光素子の配置の第2例を示す平面図である。 発光装置の基板の形状及び発光素子の配置の第3例を示す平面図である。 発光装置の基板の形状及び発光素子の配置の第4例を示す平面図である。 発光装置の基板の形状及び発光素子の配置の第5例を示す平面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の発光装置100の構成の一例を示す平面図であり、図2は本実施の形態の発光装置100の構成の一例を示す要部断面図である。発光装置100は、複数の発光素子1、基板2、発光素子1を封止する封止部31、隣り合う封止部31の間に形成された中間部32などを備える。
基板2は、矩形状をなし、基板2の材質は、ガラスエポキシ、セラミクス、アルミなどであるが、これらに限定されるものではない。基板2上には、複数の発光素子(LEDチップ)1を実装してある。図1の例では、簡便のため7×7=49個の発光素子1を配置してあるが、発光素子1の数は図1の例に限定されるものではない。
図1の例では、複数(7個)の発光素子1を列状に並べた発光素子群が7個あり、各発光素子群は、お互いに離隔させて平行に配置してある。なお、列状とは、直線状に限らず曲線状に並べた場合も含む。1つの発光素子群において、発光素子1は、基板2上に形成された配線4に不図示のワイヤで接続してある。なお、1つの発光素子群を構成する複数の発光素子1は、直列に接続してもよく、並列に接続してもよい。また、各発光素子群は、直列に接続してもよく、並列に接続してもよい。
発光素子1は、例えば、青色を発光するLEDチップであるが、発光色は、青色に限定されるものではなく、他の色であってもよい。また、発光素子1は、発光素子1の表面に形成した電極と配線との間をワイヤで接続するものでもよく、あるいは発光素子1に形成された電極を配線上の電極に半田付けする表面実装型のものでもよい。
封止部31は、各発光素子群を覆い、各発光素子群内の一列に並べた発光素子1を覆うようにライン状に形成してある。すなわち、発光素子1の列の中心線とライン状に形成された封止部31の中心線とは同一にしてある。なお、ライン状とは、直線状に限らず曲線状に並べた場合も含む。また、中間部32は、直接的に発光素子1を覆うものではなく、隣り合う発光素子群を覆う封止部31から延設した状態で形成してある。
封止部31及び中間部32の長さは、基板2の長さより若干短い。また、隣り合う発光素子1の離隔寸法が、例えば、3mmである場合、封止部31の幅が、例えば、2〜2.5mm程度であるときは、中間部32の幅は、例えば、1〜0.5mm程度とすることができる。なお、中間部32の厚み(高さ)寸法が大きくなるほど幅は小さくなる。
封止部31は、例えば、ディスペンサなど吐出装置により発光素子1が一列に並んでいる方向に沿ってライン状に封止用の樹脂を塗布することにより形成することができる。また、中間部32は、封止部31を形成する際の封止用の液体材料の量、ノズルの移動速度、液体材料の吐出圧などのパラメータを適宜設定することにより、封止部31が基板2上で列方向と交差する方向に拡がり、隣り合う封止部31同士が繋がることにより中間部32を形成することができる。
図2に示すように、封止部31は、発光素子1を直接的に覆い、断面形状は凸状の曲面である。より具体的には、封止部31の長手側の断面形状は、細長い略矩形状(両側が凸状に湾曲した細長い矩形状)をなし、短手側の断面形状は凸状の曲面をなす。また、中間部32は、隣り合う封止部31の間に形成され、断面形状は凹状の曲面又は平面である。また、封止部31の厚み(高さ寸法)をd1とし、中間部32の厚み(高さ寸法)をd2とすると、d1>d2の関係が成り立つ。なお、封止部31の厚みd1は、厚みの最大値とすることができ、中間部32の厚みd2は、厚みの最小値とすることができる。また、図2に示す断面形状は、模式的に表現したものであって、図2に例示した形状に限定されるものではない。なお、中間部32は、隣り合うライン状の封止部31同士が繋がることにより形成されたものであるので、封止部と見ることもできる。
次に、基板2上に封止部をライン状に形成する方法について説明する。図3は吐出装置200の構成の一例を示す模式図である。吐出装置200は、基板2上の発光素子1に液体材料を吐出する装置である。液体材料としては、発光素子1を封止する封止用樹脂として、例えば、蛍光体を含有し、エポキシ樹脂、あるいはエポキシ樹脂にシリコン樹脂を混合したものを用いることができるが、液体材料はこれに限定されるものではない。また、吐出とは、液体材料を吐出すること、塗布すること、充填すること、ポッティングなどの意味を含むものである。
図3に示すように、吐出装置200は、発光素子1を実装した基板2を不図示の載置台に載置してある。
基板2の上方には、装置本体210が配置され、装置本体210は、不図示の駆動手段により、図3中の矢印で示すように基板2に対して水平方向に2次元移動することができる。装置本体210を水平方向に移動させることにより、発光素子1の上方に後述のノズル203、205の先端部204、206、光学特性測定部211のプローブ212、後述の計測部213の受光部214を配置することができる。なお、装置本体210を水平方向(横方向)に駆動する構成に代えて、載置台を水平方向に駆動する構成とすることもできる。
装置本体210には、ノズル203を垂設するとともにシリンジ202を固定してある。また、装置本体210には、ノズル205を垂設するとともにシリンジ209を固定してある。シリンジ202には、圧力配管207が接続され、不図示の加圧源からの加圧空気によりシリンジ202内の液体材料の液面を加圧することにより、ノズル203から所定量の液体材料が吐出される。また、シリンジ209には、圧力配管208が接続され、不図示の加圧源からの加圧空気によりシリンジ209内の液体材料の液面を加圧することにより、ノズル205から所定量の液体材料が吐出される。なお、液体材料の吐出量は、制御ユニット10により制御される。
シリンジ202には、例えば、赤色蛍光体を含有した液体材料を貯留し、シリンジ209には、例えば、黄色蛍光体を含有した液体材料を貯留する。赤色蛍光体は、青色発光素子からの発光により励起されて、例えば、波長600〜650nmに発光ピークを有するものであるが、発光ピークはこれに限定されるものではない。また、赤色蛍光体の材料は、適宜のものを用いることができる。また、黄色蛍光体は、青色発光素子からの発光により励起されて、例えば、波長560〜600nmに発光ピークを有するものであるが、発光ピークはこれに限定されるものではない。また、黄色蛍光体の材料は、適宜のものを用いることができる。
なお、蛍光体の種類は、赤色、黄色に限定されるものではなく、緑色又は緑色と赤色との組み合わせなどであってもよい。また、蛍光体を含有しない液体材料を用いることもできる。蛍光体の種類、濃度などを所要のものに設定することにより、所要の色温度の光を得ることができる。また、図3の例では、2つのシリンジ202、209を備える構成であるが、シリンジの数は2つに限定されるものではなく、1つでも、3つ以上であってもよい。また、シリンジ毎に蛍光体を分ける構成に代えて、予め複数種類の蛍光体を混合しておいて、1つのシリンジを用いてもよい。
装置本体210には、ノズル203、205から発光素子1に吐出された液体材料の量を計測する計測部213を固定してある。計測部213は、例えば、分光ユニット、ファイバ、受光部214などを備えた光学式変位計を用いることができる。
光学特性測定部211は、発光素子1の特性値を測定する機能を有する。光学特性測定部211は、プローブ212を備え、発光素子1からの光を受光して、光学特性値を測定する。光学特性としては、例えば、発光素子1の色度座標(x、y)、発光スペクトル(分光スペクトル)、光度、ドミナント波長、色温度などである。
調整部201は、シリンダ等の駆動機構を備え、装置本体210を上下に昇降することにより、ノズル203、205の先端部204、206と発光素子1との間隔を調整する。
制御ユニット10は、ノズル203、205からの液体材料の吐出を制御する。制御ユニット10は、ノズル203、205の移動速度、液体材料の吐出圧、液体材料の吐出量などを調整する。
図4は液体材料の吐出の様子の一例を示す模式図である。図4では、1つのシリンジを用いる場合を示している。図4に示すように、ノズル203の先端部204と基板2の表面との距離、あるいは発光素子1との距離を所要の値に設定する。ノズル203の先端部204を発光素子群の端の発光素子1からライン状に移動しつつ、所要の圧力及び吐出量で液体材料300を吐出する(ラインポッティングとも称する)。ノズル203の先端部204が移動した後には、封止部材3(硬化させた後は封止部31となる)が所望の幅及び高さでライン状に形成される。
図1に例示するような形態で封止部31及び中間部32を形成するためには、例えば、吐出装置200のノズル203の先端部204から液体材料300を吐出しながら、発光素子群の一方の端から、基板2の一辺に平行な方向(発光素子1が一列に並んだ方向)に移動させ、当該発光素子群の他方の端まで移動させる。次に、同様に隣の列の発光素子群の一方の端から、基板2の一辺に平行な方向(発光素子1が一列に並んだ方向)に移動させ、当該発光素子群の他方の端まで移動させる。この操作を繰り返すことにより、基板2上に発光素子群を覆うように封止部材3をライン状にポッティングする。ライン状にポッティングされた隣り合う封止部材3同士は、幅方向(ノズル203の先端部204の移動方向と直交する方向)へ広がって繋がり、硬化前の中間部を形成する。なお、中間部32を形成するためには、発光素子1の離隔間隔(ピッチ)に応じて、液体材料300の吐出量、ノズル203の移動速度などを調整すればよい。
すなわち、液体材料300を吐出した(ラインポッティングした)発光素子群の隣に位置する別の発光素子群に対しても同様に、ノズル203の先端部204を当該発光素子群の端の発光素子1からライン状に移動しつつ、所要の圧力及び吐出量で液体材料300を吐出する。吐出された液体材料の粘度に応じて、液体状の隣り合う封止部材3が幅方向へ広がり、両者が繋がる。
また、中間部32を形成するには、まず基板2上に発光素子群を覆うように液体材料300をライン状にポッティングし、その後、ライン状にポッティングされた液体状の封止部材3の間を、発光素子1が一列に並んだ方向に平行に、液体材料300の吐出量を少なくして再度ライン状にポッティングしてもよい。
液体材料を基板2上のすべての発光素子1に対して吐出した後、所定時間、所定温度で加熱することにより封止部材3を硬化させることにより、封止部31及び中間部32が形成される。
上述のように、本実施の形態では、封止部31及び中間部32が蛍光体を含有するか否かに関わらず、発光素子及び発光素子を覆う封止部材を収容する壁部を形成する必要がないため、壁部を形成する工程及び壁部を硬化する工程が不要となり、製造時間を短縮することができる。
次に、本実施の形態の発光装置100の色温度と光の放出角度との関係について説明する。ここで、放出角度とは、発光装置100の基板2の表面に垂直な方向を0度とし、基板2の表面に平行な方向を90度(又は−90度)としている。
図5は本実施の形態の発光装置100の光の進行の様子の一例を示す模式図である。図5に示すように、本実施の形態の発光装置100は、一列に配置された発光素子1を覆い、ライン状に形成された封止部31、封止部31の間に形成された中間部32を有する。封止部31及び中間部32には、所要の蛍光体を含有してある。蛍光体を含有することにより、発光装置100から放出される光の色温度を所望の値(例えば、4900Kなど)に設定することができる。
蛍光体が含有された領域(封止部及び中間部)内の光の移動距離に応じて、光の色温度は変化する。例えば、蛍光体を含む領域内の移動距離が短くなれば色温度は高くなり、逆に、蛍光体を含む領域内の移動距離が長くなれば色温度は低くなる。
図5に示すように、発光素子1から放出される光の放出角度が0度である場合(図5の符号Aで示す方向)、発光装置から放出された光の色温度は所要の値となる。
一方、発光素子1から放出される光の放出角度が大きくなった場合(図5の符号Bで示す方向)、蛍光体が含有された領域(封止部及び中間部)内の光の移動距離が、放出角度が0度の場合(符号A)に比べて長くなるので、放出される光の色温度が低くなる。
しかし、本実施の形態の発光装置100では、発光素子1を覆う封止部の高さが均一ではなく、発光素子1を覆う封止部31よりも厚み(高さ)寸法が小さい中間部32を設けているので、放出角度θが大きくなるに応じて色温度が低くなることを抑制することができる。以下、この点について説明する。
図6は比較例1の発光装置の光の進行の様子の一例を示す模式図である。図6に示す比較例1は、特許文献1に開示された構成のものと同等のものである。基板52上にリンク状又は矩形状の壁部を形成してあり、壁部の内側に複数の発光素子51を実装してある。そして、壁部の内側に発光素子51を封止する樹脂部53を充填してある。樹脂部53の厚み(高さ)は均一であり、壁部と同寸法にしてある。
図6に示すように、発光素子51から放出される光の放出角度が0度である場合(図6の符号Aで示す方向)、発光装置から放出された光の色温度は所要の値となる。
一方、発光素子51から放出される光の放出角度が大きくなった場合(図6の符号Bで示す方向)、発光素子51から放出された光は、樹脂部53から外(空気)へ向かうときに樹脂部53の内面で全反射され、全反射した光が基板52面で反射されて再度樹脂部53内を移動するので、最終的に樹脂部53から放出されるまでの間に樹脂部53内を移動する距離が長くなると考えられる。このために、放出角度θが大きくなるにつれて、放出される光の色温度に比較的大きな変動が生じる。
図7は比較例2の発光装置の光の進行の様子の一例を示す模式図である。図7に示す比較例2は、基板62上に実装され、一列に配置された発光素子61を覆い、ライン状に形成された封止部63を有する。封止部63の長手側の断面形状は、細長い矩形状をなし、短手側の断面形状は凸状の曲面をなす。また、隣り合う封止部63同士は離隔してあり、隣り合う封止部63の間は基板62の表面が露出している。すなわち、比較例2は、本実施の形態の発光装置100が有する中間部32を具備しない。
図7に示すように、発光素子61から放出される光の放出角度が0度である場合(図7の符号Aで示す方向)、発光装置から放出された光の色温度は所要の値となる。
一方、発光素子61から放出される光の放出角度が大きくなった場合(図7の符号Bで示す方向)、発光素子61から放出された光は、封止部63から外(空気)へ向かうときに、屈折率の差によって、基板62の表面に対して一層平行に近づくように屈折し、隣に存在する別の封止部63へ進入するようになり、最終的に外部へ放出されるまでの間に封止部63内を移動する距離が長くなると考えられる。このために、放出角度θが大きくなるにつれて、放出される光の色温度に比較的大きな変動が生じる。
図8は本実施の形態の発光装置100の色温度と放出角度との関係の一例を示す説明図である。図8において、横軸は角度であり、光の放出角度θを表す。放出角度θ=0の場合は、基板2の表面に垂直な方向(法線方向)であり、放出角度θ=90の場合は、例えば、基板2の表面に平行な右向きの方向とすれば、放出角度θ=−90の場合は、基板2の表面に平行な左向きの方向である。縦軸は放出角度θ=0の色温度から任意の放出角度θの色温度との差を表す。図8には、本実施の形態、及び比較例1、2の場合のデータを示している。比較例1のデータは図6の構成の場合であり、比較例2のデータは図7の構成の場合である。
図8に示すように、角度(放出角度θ)が小さい場合(−20〜20度程度)、本実施の形態、比較例1及び比較例2のいずれも、色温度の変化に違いはない。
比較例1の場合、放出角度θが30度(及び−30度)を超えると色温度の低下が顕著になり、本実施の形態の場合に比べて、放出角度が大きい範囲(例えば、±30度を超える範囲)で色温度の変化が大きくなる。これは、放出角度θが大きくなるに応じて全反射による影響が表れていると考えることができる。
また、比較例2の場合、放出角度θが60度(及び−60度)を超えると色温度が急激に低下する。これは、発光素子から放出された光が封止部から外部へ進むときに封止部と空気との境界において基板の表面に対して一層平行になるように屈折され、屈折された光が別の封止部へ進入することにより、封止部内の移動距離が長くなるためであると考えられる。
これに対して、本実施の形態の発光装置100では、封止部31及び中間部32と空気との境界面が基板1の表面と平行ではないため、比較例1のような全反射が発生しない。また、本実施の形態の発光装置100では、比較例2のように、ライン状に形成され、隣り合う封止部が離隔するのではなく、隣り合う封止部31が、封止部31より厚み寸法の小さい中間部32を介して繋がって形成されているので、放出角度θが大きくなったとしても、封止部31を進行した光はそのまま中間部32を進行することができ、比較例2のように封止部と空気との境界で屈折する事態を抑制することができる。これにより、光の放出角度に応じて、蛍光体を含有した領域を移動する光の移動距離の差を小さくすることができ、放出された光の色温度の差を少なくして、色温度の低下を抑制することができる。
比較例1のような、発光素子及び樹脂体を収容する壁部を備える構成において、工程及び製造時間の低減のため壁部を設ける代わりに、比較例2のような構成にすることが考えられる。比較例2においては壁部を具備しないので、製造時間の短縮を図ることができるものの、図8に示すように、放出角度が大きくなると色温度の低下が著しくなり、発光装置から発せられる光の色温度のバラツキが大きくなる。本実施の形態であれば、壁部を具備しないので、製造時間の短縮を図ることができるとともに、色温度のバラツキは比較例1よりもさらに改善することができる。
図9は本実施の形態の発光装置100の色温度と放出角度との関係の他の例を示す説明図である。図9において、横軸は光の放出角度であり、縦軸は放出角度θ=0の色温度から任意の放出角度θの色温度との差を表す。図9は封止部31の厚みd1に対する中間部32の厚みd2の比αを変えたときの色温度の変化の様子を示す。
図9において、実施例1〜3のいずれも隣り合う発光素子1の離隔寸法は3mm、封止部31の厚み(高さ)は1.2mmである。中間部32の厚み(高さ)は、実施例1が0.72mm、実施例2が0.81mm、実施例3が0.95mmである。すなわち、封止部31の厚みd1に対する中間部32の厚みd2の比αは、実施例1、2、3それぞれ0.60、0.68、0.79となっている。
図9に示すように、封止部31の厚みd1に対する中間部32の厚みd2の比αを、0.6から0.8までの範囲内にすることにより、光の放出角度θが大きい場合でも、発光素子1から放出された光は、封止部31から中間部32へ進むので、封止部と空気との屈折率の差により光の進行方向が基板面に近づくように屈折する事態を抑制することができる。また、封止部31と中間部32との高さが同一ではなく異なるので、封止部の内面で全反射することも抑制することができ、放出角度θに対する色温度の変動を抑制することができる。
図10は本実施の形態の発光装置110の他の構成の一例を示す平面図である。前述の図1の例では、ライン状に形成した封止部31の長手方向と発光素子群内の発光素子1を接続する配線4の方向が一致していた。図10では、ライン状に形成した封止部31の長手方向と発光素子群内の発光素子1を接続する配線4の方向とは基板2上で直交又は略直交するようにしてある。配線4の方向と封止部31の長手方向との関係は、基板2上の発光素子1の配置等により適宜設定することができる。
図11は本実施の形態の発光装置120の他の構成の一例を示す平面図である。前述の図1の例では、複数の発光素子1を列状に並べた発光素子群を離隔して複数配置してあり、各発光素子群を覆う封止部31をライン状に設けていた。図11の例では、複数の発光素子1を列状に並べた発光素子群を離隔して複数配置してあり、各発光素子群を覆う封止部31を格子状に設けてある。従って、中間部32は、四方が封止部31で囲まれている。なお、図11において、配線4は簡便のため省略している。
図12は本実施の形態の発光装置130の他の構成の一例を示す平面図である。図12の例では、複数の発光素子1を列状に並べた発光素子群を離隔して複数配置してあり、各発光素子群を覆う封止部31をライン状に設けているが、封止部31は、発光素子群の端側で繋がっている。このため、吐出装置200のノズル203の先端部204から液体材料300を吐出しながら、ノズル203を基板2の四隅の一方側の発光素子1から移動させ、基板2の四隅の他方側の発光素子1まで連続してポッティングすることができる。
なお、封止部31の平面視の形状は、上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、例えば、基板上で同心円状に形成してもよく、うずまき状に形成してもよい。これらの場合でも、中間部は隣り合って位置する封止部同士の間に形成することができる。
上述の実施の形態では、基板2の形状は矩形状であり、発光素子1は格子状に配置されていたが、基板2の形状及び発光素子1の配列はこれらに限定されるものではない。
図13は発光装置140の基板2の形状及び発光素子1の配置の第2例を示す平面図である。図13に示すように、基板2は、8角形状をなす。なお、基板2の形状は八角形状に限定されず、六角形状など他の形状(多角形状)でもよい。発光素子1は、基板2の形状に合わせて配置してあり、最外殻の発光素子を繋ぐ直線が基板2と同様に八角形状をなす。
図14は発光装置150の基板2の形状及び発光素子1の配置の第3例を示す平面図である。図14に示すように、基板2は、長方形状をなし四隅が斜めに切除された形状をなす。発光素子1は、基板2の形状に合わせて配置してあり、一の列の発光素子1は、隣の列の発光素子1の間に位置するように配置してある。
図15は発光装置160の基板2の形状及び発光素子1の配置の第4例を示す平面図である。図15に示すように、基板2は円形状をなす。発光素子1は、基板2の形状に合わせて配置してあり、例えば、一の列の発光素子1は、隣の列の発光素子1の間に位置するように配置するとともに、最外殻の発光素子1は、円状に配置してある。
図16は発光装置170の基板2の形状及び発光素子1の配置の第5例を示す平面図である。図16に示すように、基板2は円形状をなす。発光素子1は、基板2の形状に合わせて配置してあり、例えば、同心円状に配置してある。なお、図13乃至図16では、封止部31を図示していないが、封止部31は、複数の発光素子1を繋ぐように液体材料をライン状にポッティングして列状に設けることができ、隣り合う封止部31の間に中間部32を設けることができる。
1 発光素子
2 基板
31 封止部
32 中間部

Claims (3)

  1. 基板上に複数の発光素子を実装した発光装置において、
    複数の発光素子を並べた発光素子群を離隔して複数配置してあり、
    各発光素子群を覆う封止部と、
    隣り合う発光素子群の間に、前記封止部から延設された中間部と
    を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記封止部の厚みに対する前記中間部の厚みの比が、0.6から0.8までの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記封止部及び中間部は、蛍光体を含有してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
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