JP2014105497A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作パターンの認識性を高めることができる建設機械を提供する。
【解決手段】制御装置62は、パターン切換弁30で切換えられた選択操作パターンが予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定する。そして、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作されたときに、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、ロック弁58が遮断位置から連通位置へ切換わるように、一方、選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、ロック弁58が遮断位置を維持するように制御する。そして、前述したようにロック弁58が遮断位置を維持している場合で、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたときに、ブザー61を吹鳴させる。そして、ブザー61の吹鳴が終了した後、ロック弁58が遮断位置から連通状態へ切換わるように制御するようになっている。
【選択図】図9

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、操作パターンを切換えるパターン切換部を備えた建設機械に関する。
建設機械の一つである油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、この上部旋回体に連結され、ブーム、アーム、及び作業具(例えばバケット)からなる多関節型の作業装置とを備えている。また、下部走行体を駆動する左右の走行用モータと、それらを操作する左右の走行用操作部材(詳細には、例えば手でも足でも操作可能な走行用操作レバー・ペダル)とを備えている。また、ブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータと、それらを操作する左右の作業用操作レバーとを備えている。
ここで、作業用操作レバーの操作方向のそれぞれに対して、ブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータの動作方向をどのように対応づけるかは、油圧ショベルのメーカによって異なり、幾つかの操作パターンがある。また、統一規格として、JIS規格の操作パターンもある。そのため、例えば運転者の好みに合わせて操作パターンを切換可能としたものが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来技術では、油圧ポンプからブーム用シリンダ、アーム用油圧シリンダ、作業具用油圧シリンダ、及び旋回用油圧モータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、作業用操作レバーの操作方向にそれぞれ対応して設けられ、作業用操作レバーの操作量に応じてパイロット圧を生成する複数のパイロット弁と、複数のパイロット弁と複数の制御弁との間に設けられたパターン切換弁とを備えている。パターン切換弁は、例えば切換レバーの回転操作に応じて4位置に切換可能な方向切換弁であり、4つの操作パターンに切換可能としている。
また、特許文献1に記載の従来技術では、パターン切換弁は、運転席台座内に収納され、その切換レバーが前側に向けられた状態で配置されている。パターン切換弁の前側を覆う前カバーには、切換レバーの操作範囲に対応して覗き窓が設けられている。また、前カバーの覗き窓の近傍には、切換レバーの操作位置にそれぞれ対応して操作パターンの種別を表示するラベルが貼られている。これにより、例えば運転者が運転室に乗込むとき又は乗込んでから、パターン切換弁のレバー位置の確認(すなわち、パターン切換弁で切換えられた操作パターンの確認)又はレバー操作(すなわち、操作パターンの切換え)が容易に行えるようになっている。また、前カバーには施錠装置が設けられており、この施錠装置はエンジンキーを挿入したままでなければ解錠できず、前カバーが開けないようになっている。したがって、エンジン停止時のみ、前カバーを開いてパターン切換弁を操作可能、すなわち操作パターンを切換可能としている。
特開2005−220576号公報
上記従来技術では、例えば運転者が運転室に乗込むとき又は乗込んでから、パターン切換弁のレバー位置を目視して、パターン切換弁で切換えられた操作パターンを確認可能としている。しかし、例えば運転者が操作パターンの確認を怠って、操作パターンを思い違いする可能性がある。また、他の者が操作パターンを変更したことを知らない可能性もある。具体的には、例えばリース業者が油圧ショベルを顧客に貸し出す前に特定の操作パターンに切換えていたものの、顧客が異なる操作パターンに変更した場合などが考えられる。このような場合に、リース業者は、顧客から返却された油圧ショベルの操作パターンが変更されたことを知らず、特定の操作パターンになっていると思い込み、操作パターンの確認を怠る可能性がある。
本発明の目的は、操作パターンの認識性を高めることができる建設機械を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に連結され、ブーム、アーム、及び作業具からなる多関節型の作業装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、及び前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータと、前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータを操作する複数の作業用操作レバーと、前記複数の作業用操作レバーの操作方向と前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータの動作方向とを対応づけた操作パターンを切換えるパターン切換部と、前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータ以外の他のアクチュエータと、前記他のアクチュエータを操作する他の操作部材と、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が無効になるロック状態と前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が有効になるロック解除状態を選択的に指示するロックレバーと、前記ロック状態と前記ロック解除状態を切換えるロック部とを備えた建設機械において、前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンが予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定する比較部と、前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されたときに、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと同じであれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なれば、前記ロック部が前記ロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部と、前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されても前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なるために前記ロック部が前記ロック状態を維持している場合で、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたときに、ブザーを吹鳴させて、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なることを報知する報知制御部と、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部とを備える。
このような本発明においては、例えば選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、従来通り、運転者がロックレバーを操作してロック状態からロック解除状態への切換えを指示したときに、ロック部がロック状態からロック解除状態へ切換わる。すなわち、複数の作業用操作レバー及び他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンであることを認識しながら、作業用操作レバーを操作してブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体を駆動することができる。
一方、例えば選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、運転者がロックレバーを操作してロック状態からロック解除状態への切換えを指示しても、ロック部がロック状態を維持する。すなわち、複数の作業用操作レバー及び他の操作部材の操作の無効状態のままとする。これにより、作業用操作レバーを操作してもブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体が駆動しない。そして、この操作の無効状態にて、運転者が複数の作業用操作レバー及び他の操作部材のうちのいずれかを最初に操作したときに、ブザーが吹鳴する。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンと異なることを認識することができる。そして、ブザーの吹鳴を開始した後、ロックレバーでロック解除状態が指示されれば、ロック部がロック状態からロック解除状態へ切換わる。すなわち、操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンでないことを認識しながら、作業用操作レバーを操作してブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体を駆動することができる。したがって、本発明では、操作パターンの認識性を高めることができる。
また、本発明では、複数の作業用操作レバー及び他の操作部材のうちのいずれかが最初に操作されたときに(言い換えれば、作業直前に)ブザーが吹鳴するので、例えば建設機械の起動直後にブザーが吹鳴する場合と異なり、ブザーの吹鳴から作業開始までの時間経過が短く、操作パターンの認識性を高めることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第2段階のロック解除制御部は、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材が中立位置にあり、かつ前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されていれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御する。
(3)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体に連結され、ブーム、アーム、及び作業具からなる多関節型の作業装置と、前記ブーム、前記アーム、前記作業具、及び前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータと、前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータを操作する複数の作業用操作レバーと、前記複数の作業用操作レバーの操作方向と前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータの動作方向とを対応づけた操作パターンを切換えるパターン切換部と、前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータ以外の他のアクチュエータと、前記他のアクチュエータを操作する他の操作部材と、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が無効になるロック状態と前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が有効になるロック解除状態を選択的に指示するロックレバーと、前記複数の作業用操作レバーの操作が無効になる第1の部分ロック状態と前記複数の作業用操作レバーの操作が有効になる第1の部分ロック解除状態を選択的に行う第1のロック部と、前記他の操作部材の操作が無効になる第2の部分ロック状態と前記他の操作部材の操作が有効になる第2の部分ロック解除状態を選択的に行う第2のロック部とを備えた建設機械において、前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンが予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定する比較部と、前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されたときに、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと同じであれば、前記第2のロック部が前記第2の部分ロック状態から前記第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1の部分ロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なれば、前記第2のロック部が前記第2の部分ロック状態から前記第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部と、前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されても前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なるために前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態を維持している場合で、前記作業用操作レバーが中立位置から操作されたときに、ブザーを吹鳴させて、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なることを報知する報知制御部と、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されれば、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1のロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部とを備える。
このような本発明においては、例えば選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、従来通り、運転者がロックレバーを操作してロック状態からロック解除状態への切換えを指示したときに、第2のロック部が第2の部分ロック状態から第2の部分ロック解除状態へ切換わるとともに、第1のロック部が第1の部分ロック状態から第1の部分ロック解除状態へ切換わる。すなわち、複数の作業用操作レバー及び他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンであることを認識しながら、作業用操作レバーを操作してブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体を駆動することができる。
一方、例えば選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、運転者がロックレバーを操作してロック状態からロック解除状態への切換えを指示したときに、第2のロック部が第2の部分ロック状態から第2の部分ロック解除状態へ切換わるものの、第1のロック部が第1の部分ロック状態を維持する。すなわち、他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わるものの、複数の作業用操作レバーの操作の無効状態のままとする。これにより、作業用操作レバーを操作してもブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体が駆動しない。そして、この操作の無効状態にて、運転者が複数の作業用操作レバーのうちのいずれかを最初に操作したときに、ブザーが吹鳴する。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンと異なることを認識することができる。そして、ブザーの吹鳴を開始した後、ロックレバーでロック解除状態が指示されれば、ロック部がロック状態からロック解除状態へ切換わる。すなわち、複数の作業用操作レバーの操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンでないことを認識しながら、作業用操作レバーを操作してブーム、アーム、作業具、及び上部旋回体を駆動することができる。したがって、本発明では、操作パターンの認識性を高めることができる。
また、本発明では、複数の作業用操作レバーのうちのいずれかが最初に操作されたときに(言い換えれば、作業直前に)ブザーが吹鳴するので、例えば建設機械の起動直後にブザーが吹鳴する場合と異なり、ブザーの吹鳴から作業開始までの時間経過が短く、操作パターンの認識性を高めることができる。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記第2段階のロック解除制御部は、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記複数の作業用操作レバーが中立位置にあり、かつ前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されていれば、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1の部分ロック解除状態へ切換わるように制御する。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンを表示するモニタ又は複数のランプを備える。
本発明によれば、操作パターンの認識性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 本発明の第1の実施形態における運転室ユニットの構造を表す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における運転席台座の構造を表す図であり、前カバーが閉じた状態を示す。 本発明の第1の実施形態における運転席台座の構造を表す図であり、前カバーが開いた状態を示す。 本発明の第1の実施形態における前カバーの覗き窓及び操作パターン表示ラベルを示す図である。 本発明の第1の実施形態における油圧駆動装置の構成のうち、ブーム、アーム、バケット、及び上部旋回体の駆動に係わる構成を、パターン切換弁とともに表す油圧回路図である。 本発明の第1の実施形態におけるパターン切換弁で切換可能な操作パターンの詳細を表す図である。 本発明の第1の実施形態における油圧駆動装置の構成のうち、下部走行体の駆動に係わる構成を、ロック弁とともに表す油圧回路図である。 本発明の第1の実施形態における制御装置の機能的構成を、関連機器とともに表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第1の変形例における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第2の変形例における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における油圧駆動装置の構成のうち、走行用油圧モータの駆動に係わる構成を、ロック弁とともに表す油圧回路図である。 本発明の第2の実施形態における制御装置の機能的構成を、関連機器とともに表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第3の変形例における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の第4の変形例における制御装置の制御処理内容を表すフローチャートである。
本発明の適用対象として油圧ショベルを例にとり、本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。図2は、本実施形態における運転室ユニットの構造を表す(但し、便宜上、キャノピを図示しないし、前カバーの詳細を図示しない)斜視図である。図3及び図4は、本実施形態における運転席台座の構造を表す図であり、図3は前カバーが閉じた状態を示し、図4は前カバーが開いた状態を示す。図5は、前カバーの覗き窓及び操作パターン表示ラベルを示す図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて運転者が運転席に着座した場合における運転者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
これら図1〜図5において、油圧ショベル(本実施形態では、運転質量6トン未満のミニショベル)は、クローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体2と、この上部旋回体2の前側にスイングポスト3を介して連結された多関節型の作業装置4とを備えている。
下部走行体1は、上方から見て略H字形状のトラックフレーム5を備えている。トラックフレーム5の左側後端には駆動輪6が回転可能に支持され、トラックフレーム5の左側前端には従動輪(アイドラ)7が回転可能に支持され、これら左側の駆動輪6と左側の従動輪7とで左側の履帯(クローラ)8が掛けまわされている。そして、左側の走行用油圧モータ9Lの駆動により、左側の駆動輪6(すなわち、左側の履帯8)が回転するようになっている。
また、図示しないが、トラックフレーム5の右側後端には駆動輪6が回転可能に支持され、トラックフレーム5の右側前端には従動輪(アイドラ)7が回転可能に支持され、これら右側の駆動輪6と右側の従動輪7とで右側の履帯(クローラ)8が掛けまわされている。そして、右側の走行用油圧モータ9R(後述の図8参照)の駆動により、右側の駆動輪6(すなわち、右側の履帯8)が回転するようになっている。
トラックフレーム5の前側には、排土用のブレード10が上下動可能に設けられている。そして、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)の伸縮駆動により、ブレード10が上下動するようになっている。
トラックフレーム5の中央部には旋回輪11が設けられ、この旋回輪11を介し上部旋回体2が旋回可能に設けられている。そして、旋回用油圧モータ12(後述の図6参照)の回転駆動により、上部旋回体2が左右に旋回するようになっている。
スイングポスト3は、上部旋回体2の前側に左右方向に回動可能に設けられている。そして、スイング用油圧シリンダ(図示せず)の伸縮駆動により、スイングポスト3が左右方向に回動し、これによって作業装置4が左右にスイングするようになっている。
作業装置4は、ブーム13、アーム14、及びバケット15(作業具)を備えている。ブーム13は、スイングポスト3に上下方向に回動可能に連結されており、ブーム用油圧シリンダ16の伸縮駆動によって上下方向に回動する。アーム14は、ブーム13に上下方向に回動可能に連結されており、アーム用油圧シリンダ17の伸縮駆動によって上下方向に回動する。バケット15は、アーム14に上下方向に回動可能に連結されており、バケット用油圧シリンダ18の伸縮駆動によって上下方向に回動する。なお、バケット15は、オプション装備の作業具(図示せず)と交換可能になっている。
上部旋回体2は、その下部基礎構造をなす旋回フレーム19と、この旋回フレーム19上の前方左側に設けられた運転室ユニット20と、旋回フレーム19上の運転室ユニット20以外の部分を覆う外装カバー21と、旋回フレーム19上の後側に設けられ作業装置4との釣り合いをとるためのカウンタウェイト22とを備えている。運転室ユニット20は、運転室フレーム23と、運転席(座席)24と、この運転席24等の上方を覆うキャノピ25とを有している。
運転席24の前方側には、手でも足でも前後方向に操作可能な左側及び右側の走行用操作レバー・ペダル26L,26Rが設けられている。走行用操作レバー・ペダル26L,26Rは、左側及び右側の走行用油圧モータ9L,9Rの動作(すなわち、左側及び右側の履帯8の動作)をそれぞれ指示するものである。
走行用操作レバー・ペダル26Lの左側の足元部分には、左右方向に操作可能なオプション用操作ペダル27が設けられている。オプション用操作ペダル27は、オプション装備の作業具(詳細には、オプション用油圧アクチュエータが組込まれた作業具)が取付けられた場合に、オプション用油圧アクチュエータの動作(すなわち、オプション装備の作業具の動作)を指示するものである。
走行用操作レバー・ペダル26Rの右側の足元部分には、左右方向に操作可能なスイング用操作ペダル28が設けられている。スイング用操作ペダル28は、スイング用油圧シリンダの動作(すなわち、スイングポスト3の動作)を指示するものである。
運転席24の左右両側には、前後方向及び左右方向に操作可能な作業用操作レバー29L,29Rが設けられている。作業用操作レバー29L,29Rは、ブーム用油圧シリンダ16の動作(すなわち、ブーム13の動作)、アーム用油圧シリンダ17の動作(すなわち、アーム14の動作)、作業用油圧シリンダ18の動作(すなわち、バケット15の動作)、及び旋回用油圧モータ12の動作(すなわち、上部旋回体2の動作)を指示するものである。なお、作業用操作レバー29L,29Rの操作方向とブーム用油圧シリンダ16、アーム用油圧シリンダ17、作業具用油圧シリンダ18、及び旋回用油圧モータ12の動作方向とを対応づけた操作パターンは、後述する操作パターン切換弁30によって切換可能としている。
運転席24の右側には、前後方向に操作可能なブレード用操作レバー(図示せず)が設けられている。ブレード用操作レバーは、ブレード用油圧シリンダの動作(すなわち、ブレード10の動作)を指示するものである。
また、運転席24の左側には、ロック状態(詳細は後述)を指示する上昇位置とロック解除状態(詳細は後述)を指示する下降位置に操作可能なロックレバー31が設けられている。なお、本実施形態のロックレバー31は、運転室の乗降口に設けられたゲートロックレバーであり、上昇位置に操作された場合に運転者の乗降を許容し、下降位置に操作された場合に運転者の乗降を妨げるようになっている。
また、運転席24の右側には、キースイッチ32が設けられている。キースイッチ32は、エンジンキー(イグニッションキー)を挿入・抜出し可能とし、エンジンキーの回転操作に応じて図示しないエンジン(原動機)の起動・停止等を指示するものである。詳細には、エンジンキーがOFF位置からON位置に操作されると、電源オンを指示し、さらにON位置からSTART位置に操作されると、エンジン起動を指示する。その後、運転者がエンジンキーから手を離すと、エンジンキーがSTART位置からON位置に自動的に戻る。また、エンジンキーがON位置からOFF位置に操作されると、エンジン停止とともに電源オフを指示する。なお、エンジンキーの挿入・抜出しは、OFF位置でしか(言い換えれば、エンジン停止時しか)行えないようになっている。
また、運転席24の右側前方には、モニタ(表示装置)33が設けられている。モニタ33は、詳細を図示しないが、画面表示部、操作部、制御部、及び記憶部を有しており、画面表示部及び操作部は、運転席24に着座した運転者に向けられている。そして、例えば燃料残量及び冷却水温度等の情報を画面表示部で表示するようになっている。また、本実施形態では、モニタ33は、基本操作パターン設定機能(基本操作パターン設定部)を有している。すなわち、予め設定された基本操作パターン(詳細には、例えば後述する操作パターンA〜Dのうちの1つが選択されて設定されたもの)を記憶部で記憶している。また、操作部で暗証番号が入力された場合に、操作部で基本操作パターンを設定変更可能としている。すなわち、記憶部で記憶された基本操作パターンを変更可能としている。
運転室フレーム23は、フロアマット34が敷設されて運転者の足場となる床部35と、この床部35の後側に設けられた後部台座36とを有している。後部台座36の前側には、門形状の前部台座37が取付けられている。後部台座36及び前部台座37は、運転席24を支持する運転席台座を構成している。後部台座36の前面(言い換えれば、前部台座37の内部)には複数の電装部品38(詳細には、例えばリレーやヒューズ等)が取付けられている。
また、後部台座36の乗降口側(図3及び図4中右側)には、上述したパターン切換弁30を収容するための空間が形成されており、この空間にパターン切換弁20が収容されている。パターン切換弁30は、切換レバー39の回転操作に応じて4位置に切換可能な方向切換弁であり、4つの操作パターンA〜D(詳細は後述)に切換可能なものである。このパターン切換弁30は、切換レバー39が前側に向けられた状態で配置されている。
前部台座37の前側には、前カバー40がヒンジ41を介して開閉可能に設けられている。前カバー40には、パターン切換弁30の切換レバー39の操作範囲に対応して覗き窓(透明部材)42が設けられている。また、前カバー40の覗き窓42の近傍には、切換レバー39の操作位置にそれぞれ対応して操作パターンA〜Dを表示するラベル43が貼られている。これにより、例えば運転者が運転室に乗込むとき又は乗込んでから、パターン切換弁30のレバー位置の確認(すなわち、パターン切換弁30で切換えられた操作パターンの確認)又はレバー操作(すなわち、操作パターンの切換え)が容易に行えるようになっている。
前カバー40には施錠装置44が設けられており、この施錠装置44はエンジンキーを挿入したままでなければ解錠できず、前カバー37が開けないようになっている。したがって、エンジン停止時のみ、前カバー37を開いてパターン切換弁30を操作可能、すなわち、操作パターンを切換可能としている。
上述した下部走行体1(詳細には、左側及び右側の履帯8)、上部旋回体2、スイングポスト3、ブレード10、ブーム13、アーム14、及びバケット15(及び、オプション装備の作業具)は被駆動体を構成し、油圧ショベルに搭載の油圧駆動装置によって駆動されようになっている。図6は、このような油圧駆動装置の構成のうち、ブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2の駆動に係わる構成を、パターン切換弁30とともに表す油圧回路図である。図7は、パターン切換弁30で切換可能な操作パターンA〜Dの詳細を表す図である。図8は、油圧駆動装置の構成のうち、下部走行体1の駆動に係わる構成を、ロック弁とともに表す油圧回路図である。なお、図8において、パイロットポンプ及びロック弁に係わる操作装置は、便宜上、代表的に3つのみ示している。
油圧駆動装置は、エンジン(原動機)によって駆動される油圧ポンプ45A,45B及びパイロットポンプ46と、油圧ポンプ45Aからブーム用油圧シリンダ16への圧油の流れを制御するブーム用制御弁47と、油圧ポンプ45Bからアーム用油圧シリンダ17への圧油の流れを制御するアーム用制御弁48と、油圧ポンプ45Aから作業具用油圧シリンダ18への圧油の流れを制御する作業具用制御弁49と、油圧ポンプ45Bから旋回用油圧モータ12への圧油の流れを制御する旋回用制御弁50と、上述した左側の作業用操作レバー29Lを有する油圧パイロット方式の操作装置51Lと、上述した右側の作業用操作レバー29Rを有する油圧パイロット方式の操作装置51Rとを備えている。
操作装置51Lは、作業用操作レバー29Lの操作に応じて、パイロットポンプ46からの吐出圧を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁52A〜52Dを有している。パイロット弁52Aは、作業用操作レバー29Lの中立位置から前側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁52Bは、作業用操作レバー29Lの中立位置から後側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁52Cは、作業用操作レバー29Lの中立位置から左側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁52Dは、作業用操作レバー29Lの中立位置から右側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力するようになっている。
同様に、操作装置51Rは、作業用操作レバー29Rの操作に応じて、パイロットポンプ45からの吐出圧を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁53A〜53Dを有している。パイロット弁53Aは、作業用操作レバー29Rの中立位置から前側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁53Bは、作業用操作レバー29Rの中立位置から後側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁53Cは、作業用操作レバー29Rの中立位置から左側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁53Dは、作業用操作レバー29Rの中立位置から右側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力するようになっている。
操作装置51L,51Rと制御弁47〜50との間には、上述したパターン切換弁30が設けられている。パターン切換弁30は、切換レバー39の回転操作に応じて4位置に切換可能な方向切換弁であり、4つの操作パターンA〜Dに切換可能としている。
そして、例えば操作パターンAに切換えられた場合は、操作装置51Lのパイロット弁52Aからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中右側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Bからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中左側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを前側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が縮短してアーム14がダンプし、作業用操作レバー29Lを後側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が伸長してアーム14がクラウドする。また、操作装置51Lのパイロット弁52Cからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中右側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Dからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中左側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを左側に操作すると、旋回用油圧モータ12が正方向に回転して上部旋回体2が左側に旋回し、作業用操作レバー29Lを右側に操作すると、旋回用油圧モータ12が逆方向に回転して上部旋回体2が右側に旋回する。また、操作装置51Rのパイロット弁53Aからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中右側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Bからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中左側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを前側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が縮短してブーム13が下がり、作業用操作レバー29Rを後側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が伸長してブーム13が上がる。また、操作装置51Rのパイロット弁53Cからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中左側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Dからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中右側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを左側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が伸長してバケット15がクラウドし、作業用操作レバー29Rを右側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が縮短してバケット15がダンプする。
また、例えば操作パターンBに切換えられた場合は、操作装置51Lのパイロット弁52Aからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中左側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Bからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中右側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを前側に操作すると、旋回用油圧モータ12が逆方向に回転して上部旋回体2が右側に旋回し、作業用操作レバー29Lを後側に操作すると、旋回用油圧モータ12が正方向に回転して上部旋回体2が左側に旋回する。また、操作装置51Lのパイロット弁52Cからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中右側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Dからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中左側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを左側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が縮短してアーム14がダンプし、作業用操作レバー29Lを右側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が伸長してアーム14がクラウドする。また、操作装置51Rのパイロット弁53Aからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中右側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Bからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中左側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを前側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が縮短してブーム13が下がり、作業用操作レバー29Rを後側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が伸長してブーム13が上がる。また、操作装置51Rのパイロット弁53Cからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中左側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Dからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中右側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを左側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が伸長してバケット15がクラウドし、作業用操作レバー29Rを右側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が縮短してバケット15がダンプする。
また、例えば操作パターンCに切換えられた場合は、操作装置51Lのパイロット弁52Aからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中右側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Bからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中左側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを前側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が縮短してブーム13が下がり、作業用操作レバー29Lを後側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が伸長してブーム13が上がる。また、操作装置51Lのパイロット弁52Cからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中右側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Dからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中左側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを左側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が縮短してバケット15がダンプし、作業用操作レバー29Lを右側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が伸長してバケット15がクラウドする。また、操作装置51Rのパイロット弁53Aからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中左側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Bからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中右側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを前側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が伸長してアーム14がクラウドし、作業用操作レバー29Rを後側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が縮短してアーム14がダンプする。また、操作装置51Rのパイロット弁53Cからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中右側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Dからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中左側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを左側に操作すると、旋回用油圧モータ12が正方向に回転して上部旋回体2が左側に旋回し、作業用操作レバー29Rを右側に操作すると、旋回用油圧モータ12が逆方向に回転して上部旋回体2が右側に旋回する。
また、例えば操作パターンDに切換えられた場合は、操作装置51Lのパイロット弁52Aからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中右側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Bからのパイロット圧がブーム用制御弁47の図中左側の受圧部に出力されてブーム用制御弁47が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを前側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が縮短してブーム13が下がり、作業用操作レバー29Lを後側に操作すると、ブーム用油圧シリンダ16が伸長してブーム13が上がる。また、操作装置51Lのパイロット弁52Cからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中右側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Lのパイロット弁52Dからのパイロット圧が作業具用制御弁49の図中左側の受圧部に出力されて作業具用制御弁49が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Lを左側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が縮短してバケット15がダンプし、作業用操作レバー29Lを右側に操作すると、作業具用油圧シリンダ18が伸長してバケット15がクラウドする。また、操作装置51Rのパイロット弁53Aからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中右側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Bからのパイロット圧がアーム用制御弁48の図中左側の受圧部に出力されてアーム用制御弁48が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを前側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が縮短してアーム14がダンプし、作業用操作レバー29Rを後側に操作すると、アーム用油圧シリンダ17が伸長してアーム14がクラウドする。また、操作装置51Rのパイロット弁53Cからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中右側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中右側の切換位置に切換えられ、操作装置51Rのパイロット弁53Dからのパイロット圧が旋回用制御弁50の図中左側の受圧部に出力されて旋回用制御弁50が図中左側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、作業用操作レバー29Rを左側に操作すると、旋回用油圧モータ12が正方向に回転して上部旋回体2が左側に旋回し、作業用操作レバー29Rを右側に操作すると、旋回用油圧モータ12が逆方向に回転して上部旋回体2が右側に旋回する。
油圧駆動装置は、さらに図示のように、油圧ポンプ45Aから左側の走行用油圧モータ9Lへの圧油の流れを制御する走行用制御弁54Lと、油圧ポンプ45Bから右側の走行用油圧モータ9Rへの圧油の流れを制御する走行用制御弁54Rと、上述した左側の走行用操作レバー・ペダル26Lを有する油圧パイロット方式の操作装置55Lと、上述した右側の走行用操作レバー・ペダル26Rを有する油圧パイロット方式の操作装置55Rとを備えている。
操作装置55Lは、走行用操作レバー・ペダル26Lの操作に応じて、パイロットポンプ46からの吐出圧を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁56A,56Bを有している。パイロット弁56Aは、走行用操作レバー・ペダル26Lの中立位置から前側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁56Bは、走行用操作レバー・ペダル26Lの中立位置から後側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力するようになっている。
操作装置55Rは、操作装置55Lと同様、走行用操作レバー・ペダル26Rの操作に応じて、パイロットポンプ46からの吐出圧を減圧してパイロット圧を生成するパイロット弁57A,57Bを有している。パイロット弁57Aは、走行用操作レバー・ペダル26Rの中立位置から前側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力する。パイロット弁57Bは、走行用操作レバー・ペダル26Rの中立位置から後側の操作量に応じてパイロット圧を生成して出力するようになっている。
そして、操作装置55Lのパイロット弁56Aからのパイロット圧が走行用制御弁54Lの図中左側の受圧部に出力されて走行用制御弁54Lが図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置55Lのパイロット弁56Bからのパイロット圧が走行用制御弁54Lの図中右側の受圧部に出力されて走行用制御弁54Lが図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、走行用操作レバー26Lを前側に操作すると、走行用油圧モータ9Lが正方向に回転して左側の履帯8が前方向に回転し、走行用操作レバー26Lを後側に操作すると、走行用油圧モータ9Lが逆方向に回転して左側の履帯8が後方向に回転する。また、操作装置55Rのパイロット弁57Aからのパイロット圧が走行用制御弁54Rの図中左側の受圧部に出力されて走行用制御弁54Rが図中左側の切換位置に切換えられ、操作装置55Rのパイロット弁57Bからのパイロット圧が走行用制御弁54Rの図中右側の受圧部に出力されて走行用制御弁54Rが図中右側の切換位置に切換えられるようになっている。これにより、走行用操作レバー26Rを前側に操作すると、走行用油圧モータ9Rが正方向に回転して右側の履帯8が前方向に回転し、走行用操作レバー26Rを後側に操作すると、走行用油圧モータ9Rが逆方向に回転して右側の履帯8が後方向に回転する。
なお、図示しないが、オプション装備の作業具、スイングポスト3、及びブレード10の駆動に係わる構成も同様である。すなわち、油圧駆動装置は、油圧ポンプからオプション用油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御するオプション用制御弁と、油圧ポンプからスイング用油圧シリンダへの圧油の流れを制御するスイング用制御弁と、油圧ポンプからブレード用油圧シリンダへの圧油の流れを制御するブレード用制御弁と、上述したオプション用操作ペダル27を有する油圧パイロット方式の操作装置と、上述したスイング用操作ペダル28を有する油圧パイロット方式の操作装置と、上述したブレード用操作レバーを有する油圧パイロット方式の操作装置とを備えている。
全ての操作装置51L,51R,55L,55R等とパイロットポンプ46との間にはロック弁58が設けられている。ロック弁58は、上述したロックレバー31の操作等に応じて遮断位置(すなわち、ロック状態)と連通位置(すなわち、ロック解除状態)に切換えられるようになっている。詳しく説明すると、ロック弁58のソレノイド部は、制御リレー59の接点及びロックスイッチ60を介してキースイッチ32のACC端子(詳細には、キースイッチ32がON位置又はSTART位置に操作された場合にバッテリと接続される端子)に配線接続されている。
そして、例えばロックレバー31が上昇位置に操作されると、ロックスイッチ60がOFF(開状態)になる。これにより、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59の接点が閉状態であっても、ロック弁58のソレノイド部が通電されないため、ロック弁58が図中左側の遮断位置となる。この遮断位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が全ての操作装置51L,51R,55L,55R等に供給されないため、全ての操作装置51L,51R,55L,55R等がパイロット圧を生成不能となる。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材(詳細には、走行用操作レバー・ペダル26L,26R、オプション用操作ペダル27、スイング用操作ペダル28、及びブレード用操作レバー)の操作が無効になる(ロック状態)。
一方、例えばロックレバー31が下降位置に操作されると、ロックスイッチ60がON(閉状態)になる。これにより、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59の接点が閉状態であれば、ロック弁58のソレノイド部が通電されるため、ロック弁58が図中右側の連通位置に切換えられる。この連通位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が全ての操作装置51L,51R,55L,55R等に供給されるため、全ての操作装置51L,51R,55L,55R等がパイロット圧を生成可能となる。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の操作が有効になる(ロック解除状態)。
ここで、本実施形態の要部として、パターン切換弁30で切換えられた操作パターン(以降、適宜、選択操作パターンという)がモニタ33で予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定し、選択操作パターンが基本操作パターンと異なる場合に運転室内のブザー61を吹鳴させる制御装置62を備えている。図9は、本実施形態における制御装置62の機能的構成を、関連機器とともに表すブロック図である。
この図9において、制御装置62は、選択操作パターン判定部63、比較部64、ロック解除制御部65、及び報知制御部66を有している。
上述したパターン切換弁30には、切換レバー39の操作位置にそれぞれ対応してリミットスイッチ67A〜67Dが設けられており、切換レバー39の操作位置に応じてリミットスイッチ67A〜67Dのうちのいずれか1つから信号が出力されるようになっている。選択操作パターン判定部63は、リミットスイッチ67A、67B、67C、又は67Dからの信号に基づき、パターン切換弁30で切換えられた選択操作パターンを判定し、この選択操作パターンを比較部64へ出力するようになっている。モニタ33は、上述したように予め設定された基本操作パターンを記憶部で記憶しており、この基本操作パターンを制御装置62の比較部64へ出力するようになっている。
比較部64は、選択操作パターン判定部63から入力された選択操作パターンとモニタ33から入力された基本操作パターンを比較して、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであるか否かを判定し、その判定結果をロック解除制御部65へ出力するようになっている。
ロック解除制御部65は、オルタネータ68からの信号に基づき、エンジンが駆動しているかどうかを判定するとともに、ロックスイッチ60からの信号に基づき、ロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたかどうか(すなわち、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作されたかどうか)を判定する。そして、エンジンが駆動してかつロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたときに、比較部64の判定結果にて選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、制御リレー59のコイルに励磁信号を出力して、制御リレー59の接点を開状態から閉状態へ切換える。すなわち、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)から連通位置(ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
一方、エンジンが駆動してかつロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたときに、比較部64の判定結果にて選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、制御リレー59のコイルに励磁信号を出力しないで、制御リレー59の接点を開状態のままとする。すなわち、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)を維持するように制御する。また、これと同時に、報知制御部66へ報知準備指令を出力する。
なお、報知制御部66へ報知準備指令を出力した後、エンジンが停止するか、若しくはロックスイッチ60がONからOFFに切換えられた(すなわち、ロックレバー31が下降位置から上昇位置に操作された)場合は、報知制御部66へ報知準備停止指令を出力するようになっている。
上述した作業用操作レバー29Lには、その操作方向(前側、後側、左側、及び右側)に対応してリミットスイッチ69A,69B,69C,69Dが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69A,69B,69C,69Dのうちのいずれかから信号が出力されるようになっている。また、上述した作業用操作レバー29Rには、その操作方向(前側、後側、左側、及び右側)に対応してリミットスイッチ69E,69F,69G,69Hが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69E,69F,69G,69Hのうちのいずれかから信号が出力されるようになっている。また、上述した走行用操作レバー・ペダル26Lには、その操作方向(前側及び後側)に対応してリミットスイッチ69I,69Jが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69I,69Jのうちのいずれか一方から信号が出力されるようになっている。また、上述した走行用操作レバー・ペダル26Rには、その操作方向(前側及び後側)に対応してリミットスイッチ69K,69Lが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69K,69Lのうちのいずれか一方から信号が出力されるようになっている。また、上述したオプション用操作ペダル27には、その操作方向(左側及び右側)に対応してリミットスイッチ69M,69Nが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69M,69Nのうちのいずれか一方から信号が出力されるようになっている。また、上述したスイング用操作ペダル28には、その操作方向(左側及び右側)に対応してリミットスイッチ69O,69Pが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69O,69Pのうちのいずれか一方から信号が出力されるようになっている。また、上述したブレード用操作レバーには、その操作方向(前側及び後側)に対応してリミットスイッチ69Q,69Rが設けられており、その操作に応じてリミットスイッチ69Q,69Rのうちのいずれか一方から信号が出力されるようになっている。
報知制御部66は、ロック解除制御部65からの報知準備指令に応じて(詳細には、報知準備停止指令が入力されるまでの間)、リミットスイッチ69A〜69Rからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたかどうかを判定する。そして、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたときに、予め設定された所定時間(例えば数秒)、ブザー61を吹鳴させるようになっている。
また、報知制御部66は、ブザー61の吹鳴が終了したかどうか(言い換えれば、所定時間が経過したかどうか)を判定しており、ブザー61の吹鳴が終了したときに、ロック解除制御部65へ吹鳴終了情報を出力するようになっている。ロック解除制御部65は、報知制御部66からの吹鳴終了情報に応じて、制御リレー59のコイルに励磁信号を出力して、制御リレー59の接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)から連通位置(ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
次に、上述した制御装置62の制御手順を、図10により説明する。図10は、本実施形態における制御装置62の制御処理内容を表すフローチャートである。なお、本実施形態では、エンジン停止時のみ、前カバー40を開いてパターン切換弁30を操作可能なように構成していることから、制御装置62は、キースイッチ32がOFF位置からON位置に操作される度に、言い換えれば、制御装置62の電源がONとなる度に、以下の制御処理を行うようになっている。
この図10において、まず、ステップ100では、初期状態として、ロックレバー31が上昇位置にあり、ロックスイッチ60がOFFとなっている。また、制御リレー59の接点が開状態となっている。
そして、ステップ110に進み、ロック解除制御部65は、オルタネータ68からの信号に基づき、エンジンが駆動しているかどうかを判定する。例えばエンジンが駆動していない場合は、ステップ110の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えばエンジンが駆動している場合は、ステップ110の判定が満たされ、ステップ120に移る。ステップ120では、ロック解除制御部65は、ロックスイッチ60からの信号に基づき、ロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたかどうか(すなわち、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作されたかどうか)を判定する。例えばロックスイッチ60がOFFのままである場合は、ステップ120の判定が満たされず、前述のステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えばロックスイッチ60がOFFからONに切換えられた場合は、ステップ120の判定が満たされ、ステップ130に移る。
ステップ130では、ロック解除制御部65は、比較部64の判定結果により、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであるかどうかを判定する。例えば選択操作パターンが基本操作パターンと同じである場合は、ステップ130の判定が満たされ、ステップ140に移る。ステップ140では、制御リレー59を制御してその接点を閉状態に切換える。すなわち、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)から連通位置(ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
一方、例えばステップ130にて選択操作パターンが基本操作パターンと異なる場合は、その判定が満たされず、制御リレー59の接点を開状態のままとする。すなわち、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)を維持するように制御する。また、これと同時に、報知制御部66へ報知準備指令を出力する。そして、ステップ150に進み、報知制御部66は、ロック解除制御部65からの報知準備指令に応じて、リミットスイッチ69A〜69Rからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたかどうかを判定する。
例えば作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれも中立位置から操作されない場合は、ステップ150の判定が満たされず、前述のステップ110に戻って上記同様の手順を繰り返す。このとき、前述のステップ110又は120の判定が満たされなくなると、ロック解除制御部65は、報知制御部66へ報知準備停止指令を出力する。これにより、前述のステップ110又は120の判定が繰り返されるようになり、ステップ130を経てステップ150に進まない。すなわち、報知制御部66は、ロック解除制御部65からの報知準備停止指令に応じて、上述したステップ150の判定を行わない。一方、前述のステップ110及び120の判定が満たされている間は、前述のステップ130を経てステップ150に進む。すなわち、報知制御部66は、上述したステップ150の判定を行う。
例えばステップ150にて作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれが中立位置から操作された場合は、その判定が満たされ、ステップ160に移る。ステップ160では、報知制御部66は、ブザー61を所定定時間吹鳴させる。
そして、ステップ170に進み、報知制御部66は、ブザー61の吹鳴が終了したかどうか(言い換えれば、所定時間が経過したかどうか)を判定する。ブザー61の吹鳴が終了すると、ステップ170の判定が満たされ、ロック解除制御部65へ吹鳴終了情報を出力する。そして、ステップ140に進み、ロック解除制御部65は、報知制御部66からの吹鳴終了情報に応じて、制御リレー59を制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58が遮断位置(ロック状態)から連通位置(ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
なお、上記において、パターン切換弁30は、特許請求の範囲に記載の複数の作業用操作レバーの操作方向とブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータの動作方向とを対応づけた操作パターンを切換えるパターン切換部を構成する。ロック弁58は、ロック状態とロック解除状態を切換えるロック部を構成する。
また、上述した図10のステップ120,130,140等を行うロック解除制御部65は、ロックレバーでロック状態からロック解除状態への切換えが指示されたときに、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、ロック部がロック状態からロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、ロック部がロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部を構成する。また、上述した図10のステップ170の判定が満たされたときにステップ140を行うロック解除制御部65は、ブザーの吹鳴を開始した後、ロックレバーでロック解除状態が指示されれば、ロック部がロック状態からロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部を構成する。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
例えばリース業者が、モニタ33に暗証番号を入力して、操作パターンA〜Dのうちのいずれか1つを基本操作パターンとして予め設定するとともに、その基本操作パターンと同じ選択操作パターンに切換えるようにパターン切換弁30を操作した場合を想定して説明する。リース業者は、顧客に油圧ショベルを貸し出す際に、パターン切換弁30の選択操作パターンが基本操作パターンであることを伝える。そして、顧客がパターン切換弁30を操作しないで選択操作パターンを変更しなければ(言い換えれば、上述の図10のステップ130の判定が満たされる場合)、従来通り、ロックレバー31を上昇位置から下降位置へ操作したときに、ロック弁58が遮断位置から連通位置へ切換わる。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、顧客は、選択操作パターンが基本操作パターンであることを認識しながら、作業用操作レバー29L,29Rを操作してブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2を駆動することができる。
ここで、顧客が、自分の好みに応じて、パターン切換弁30を操作して選択操作パターンを変更する場合も有りうる。特に、複数の運転者が交代で使用するような場合に、パターン切換弁30を操作して選択操作パターンを変更する可能性が高くなる。そして、交代した運転者は、前回の運転者から選択操作パターンが変更されたことを聞いていればよいが、聞いていない場合には選択操作パターンが基本操作パターンであると思い込み、選択操作パターンの確認を怠る可能性がある。
あるいは、リース業者は、顧客から返却された油圧ショベルの選択操作パターンが変更されたことを聞いていればよいが、聞いていない場合には選択操作パターンが基本操作パターンであると思い込み、選択操作パターンの確認を怠る可能性がある。
これに対し、本実施形態では、選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば(言い換えれば、上述の図10のステップ130の判定が満たされない場合)、運転者がロックレバー31を上昇位置から下降位置へ操作しても、ロック弁58が遮断位置を維持する。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の操作の無効状態のままとする。これにより、作業用操作レバー29L,29Rを操作してもブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2が駆動しない。そして、この操作の無効状態にて、運転者が作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかを最初に操作したときに、ブザー61が吹鳴する。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンと異なることを認識することができる。そして、ブザー61の吹鳴の終了後、ロック弁31が遮断位置から連通位置へ切換わる。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンでないことを認識しながら、作業用操作レバー29L,29Rを操作してブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2を駆動することができる。したがって、本実施形態では、操作パターンの認識性を高めることができる。
また、本実施形態では、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが最初に操作されたときに(言い換えれば、作業直前に)ブザー61が吹鳴するので、例えば油圧ショベルの起動直後にブザー61が吹鳴する場合と異なり、ブザー61の吹鳴から作業開始までの時間経過が短く、操作パターンの認識性を高めることができる。
なお、上記第1の実施形態においては、上述の図10のステップ170等で示すように、ブザー61の吹鳴が終了した後、制御リレー59の接点を開状態から閉状態に切換える(すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58が遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する)場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。
すなわち、例えば図11で示す第1の変形例のように、ステップ180を追加してもよい。この変形例では、ブザー61の吹鳴が終了すると、ステップ170の判定が満たされ、ステップ180に移る。ステップ180では、報知制御部66は、リミットスイッチ69A〜69Rからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の全てが中立位置にあるかどうかを判定する。そして、例えば作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置にない場合は、ステップ180の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えば作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の全てが中立位置にある場合は、ステップ180の判定が満たされ、ロック解除制御部65へ吹鳴終了・レバー中立情報を出力する。そして、ステップ140に進み、ロック解除制御部65は、報知制御部66からの吹鳴終了・レバー中立情報に応じて、制御リレー59を制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58が遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する。
あるいは、例えばステップ170を無くしてもよい。すなわち、ステップ160にてブザー61の吹鳴を開始した後(言い換えれば、ブザー61の吹鳴が終了する前に)、ステップ140に移ってもよい。また、例えば図12で示す第2の変形例のように、ステップ170を無くして、ステップ180を追加してもよい。この変形例では、ステップ160にてブザー61の吹鳴を開始した後(言い換えれば、ブザー61の吹鳴が終了する前に)、ステップ180に移る。ステップ180では、報知制御部66は、リミットスイッチ69A〜69Rからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の全てが中立位置にあるかどうかを判定する。そして、例えば作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材のうちのいずれかが中立位置にない場合は、ステップ180の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えば作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の全てが中立位置にある場合は、ステップ180の判定が満たされ、ロック解除制御部65へ吹鳴・レバー中立情報を出力する。そして、ステップ140に進み、ロック解除制御部65は、報知制御部66からの吹鳴・レバー中立情報に応じて、制御リレー59を制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58が遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する。
上述したような変形例においても、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第2の実施形態を、図13〜図15により説明する。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図13は、本実施形態における油圧駆動装置の構成のうち、下部走行体1の駆動に係わる構成を、ロック弁とともに表す油圧回路図である。なお、図13において、パイロットポンプ及びロック弁に係わる操作装置は、便宜上、代表的に3つのみ示している。
本実施形態では、操作装置51L,51Rとパイロットポンプ48との間にはロック弁58Aが設けられ、操作装置51L,51R以外の他の操作装置55L,55R等とパイロットポンプ48との間にはロック弁58Bが設けられている。
ロック弁58Aは、上述したロックレバー31の操作等に応じて遮断位置(すなわち、第1の部分ロック状態)と連通位置(すなわち、第1の部分ロック解除状態)に切換えられ、ロック弁58Bは、上述したロックレバー31の操作等に応じて遮断位置(すなわち、第2の部分ロック状態)と連通位置(すなわち、第2の部分ロック解除状態)に切換えられるようになっている。詳しく説明すると、ロック弁58Aのソレノイド部は、制御リレー59Aの接点及びロックスイッチ60を介してキースイッチ32のACC端子に配線接続されている。また、ロック弁58Bのソレノイド部は、制御リレー59Bの接点及びロックスイッチ60を介してキースイッチ32のACC端子に配線接続されている。
そして、例えばロックレバー31が上昇位置に操作されると、ロックスイッチ60がOFFになる。これにより、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59Aの接点が閉状態であっても、ロック弁58Aのソレノイド部が通電されないため、ロック弁58Aが図中右側の遮断位置となる。この遮断位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が操作装置51L,51Rに供給されないため、操作装置51L,51Rがパイロット圧を生成不能となる。すなわち、作業用操作レバー29L,29Rの操作が無効になる(第1の部分ロック状態)。また、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59Bの接点が閉状態であっても、ロック弁58Bのソレノイド部が通電されないため、ロック弁58Bが図中左側の遮断位置となる。この遮断位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が他の操作装置55L,55R等に供給されないため、他の操作装置55L,55R等がパイロット圧を生成不能となる。すなわち、他の操作部材(詳細には、走行用操作レバー・ペダル26L,26R、オプション用操作ペダル27、スイング用操作ペダル28、及びブレード用操作レバー)の操作が無効になる(第2の部分ロック状態)。
一方、例えばロックレバー31が下降位置に操作されると、ロックスイッチ60がONになる。これにより、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59Aの接点が閉状態であれば、ロック弁58Aのソレノイド部が通電されるため、ロック弁58Aが図中左側の連通位置に切換えられる。この連通位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が操作装置51L,51Rに供給されるため、操作装置51L,51Rがパイロット圧を生成可能となる。すなわち、作業用操作レバー29L,29Rの操作が有効になる(第1の部分ロック解除状態)。また、例えばキースイッチ32がON位置であって制御リレー59Bの接点が閉状態であれば、ロック弁58Bのソレノイド部が通電されるため、ロック弁58Bが図中右側の連通位置に切換えられる。この連通位置では、パイロットポンプ46からの吐出圧が他の操作装置55L,55R等に供給されるため、他の操作装置55L,55R等がパイロット圧を生成可能となる。すなわち、他の操作部材の操作が有効になる(第2の部分ロック解除状態)。
図14は、本実施形態における制御装置62の機能的構成を、関連機器とともに表すブロック図である。
本実施形態では、制御装置62は、選択操作パターン判定部63、比較部64、ロック解除制御部65A、及び報知制御部66Aを有している。
ロック解除制御部65Aは、オルタネータ68からの信号に基づき、エンジンが駆動しているかどうかを判定するとともに、ロックスイッチ60からの信号に基づき、ロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたかどうか(すなわち、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作されたかどうか)を判定する。そして、エンジンが駆動してかつロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたときに、比較部64の判定結果にて選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、制御リレー59A,59Bのコイルに励磁信号を出力して、制御リレー59A,59Bの接点を開状態から閉状態へ切換える。すなわち、ロック弁58Bが遮断位置(第2の部分ロック状態)から連通位置(第2の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御するとともに、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)から連通位置(第1の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
一方、エンジンが駆動してかつロックスイッチ60がOFFからONに切換えられた(すなわち、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作された)ときに、比較部64の判定結果にて選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、制御リレー59Bのコイルに励磁信号を出力して、制御リレー59Bの接点を開状態から閉状態へ切換えるとともに、制御リレー59Aのコイルに励磁信号を出力しないで、制御リレー59Aの接点を開状態のままとする。すなわち、ロック弁58Bが遮断位置(第2の部分ロック状態)から連通位置(第2の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御するとともに、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)を維持するように制御する。また、これと同時に、報知制御部66Aへ報知準備指令を出力する。
なお、報知制御部66Aへ報知準備指令を出力した後、エンジンが停止するか、若しくはロックスイッチ60がONからOFFに切換えられた(すなわち、ロックレバー31が下降位置から上昇位置に操作された)場合は、報知制御部66Aへ報知準備停止指令を出力するようになっている。
報知制御部66Aは、ロック解除制御部65Aからの報知準備指令に応じて(詳細には、報知準備停止指令が入力されるまでの間)、リミットスイッチ69A〜69Hからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが中立位置から操作されたかどうかを判定する。そして、作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが中立位置から操作されたと判定したときに、予め設定された所定時間(例えば数秒)、ブザー61を吹鳴させるようになっている。
また、報知制御部66Aは、ブザー61の吹鳴が終了したかどうか(言い換えれば、所定時間が経過したかどうか)を判定しており、ブザー61の吹鳴が終了したときに、ロック解除制御部65Aへ吹鳴終了情報を出力するようになっている。ロック解除制御部65Aは、報知制御部66Aからの吹鳴終了情報に応じて、制御リレー59Aのコイルに励磁信号を出力して、制御リレー59Aの接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)から連通位置(第1の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
次に、上述した制御装置62の制御手順を、図15により説明する。図15は、本実施形態における制御装置62の制御処理内容を表すフローチャートである。
この図10において、まず、ステップ200では、初期状態として、ロックレバー31が上昇位置にあり、ロックスイッチ60がOFFとなっている。また、制御リレー59A,59Bの接点が開状態となっている。
そして、ステップ210に進み、ロック解除制御部65Aは、オルタネータ68からの信号に基づき、エンジンが駆動しているかどうかを判定する。例えばエンジンが駆動していない場合は、ステップ210の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えばエンジンが駆動している場合は、ステップ210の判定が満たされ、ステップ220に移る。ステップ220では、ロック解除制御部65Aは、ロックスイッチ60からの信号に基づき、ロックスイッチ60がOFFからONに切換えられたかどうか(すなわち、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作されたかどうか)を判定する。例えばロックスイッチ60がOFFのままである場合は、ステップ220の判定が満たされず、前述のステップ210に戻って上記同様の手順を繰り返す。一方、例えばロックスイッチ60がOFFからONに切換えられた場合は、ステップ220の判定が満たされ、ステップ230に移る。
ステップ230では、ロック解除制御部65Aは、制御リレー59Bを制御してその接点を閉状態に切換える。すなわち、ロック弁58Bが遮断位置(第2の部分ロック状態)から連通位置(第2の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
そして、ステップ240に進み、ロック解除制御部65Aは、比較部64の判定結果により、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであるかどうかを判定する。例えば選択操作パターンが基本操作パターンと同じである場合は、ステップ240の判定が満たされ、ステップ250に移る。ステップ250では、制御リレー59Aを制御してその接点を閉状態に切換える。すなわち、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)から連通位置(第1の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
一方、例えばステップ240にて選択操作パターンが基本操作パターンと異なる場合は、その判定が満たされず、制御リレー59Aの接点を開状態のままとする。すなわち、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)を維持するように制御する。また、これと同時に、報知制御部66Aへ報知準備指令を出力する。そして、ステップ260に進み、報知制御部66Aは、ロック解除制御部65Aからの報知準備指令に応じて、リミットスイッチ69A〜69Hからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが中立位置から操作されたかどうかを判定する。
例えば作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれも中立位置から操作されない場合は、ステップ260の判定が満たされず、前述のステップ210に戻って上記同様の手順を繰り返す。このとき、前述のステップ210又は220の判定が満たされなくなると、ロック解除制御部65Aは、制御リレー59Bを制御してその接点を開状態に切換えるとともに(図示せず)、報知制御部66Aへ報知準備停止指令を出力する。これにより、前述のステップ210又は220の判定が繰り返されるようになり、ステップ230及び240を経てステップ260に進まない。すなわち、報知制御部66Aは、ロック解除制御部65Aからの報知準備停止指令に応じて、上述したステップ260の判定を行わない。一方、前述のステップ210及び220の判定が満たされている間は、前述のステップ230及び240を経てステップ260に進む。すなわち、報知制御部66Aは、上述したステップ260の判定を行う。
例えばステップ260にて作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれが中立位置から操作された場合は、その判定が満たされ、ステップ270に移る。ステップ270では、報知制御部66Aは、ブザー61を所定定時間吹鳴させる。
そして、ステップ280に進み、報知制御部66Aは、ブザー61の吹鳴が終了したかどうか(言い換えれば、所定時間が経過したかどうか)を判定する。ブザー61の吹鳴が終了すると、ステップ280の判定が満たされ、ロック解除制御部65Aへ吹鳴終了情報を出力する。そして、ステップ250に進み、ロック解除制御部65Aは、報知制御部66Aからの吹鳴終了情報に応じて、制御リレー59Aを制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58Aが遮断位置(第1の部分ロック状態)から連通位置(第1の部分ロック解除状態)へ切換わるように制御する。
なお、上記において、ロック弁58Aは、特許請求の範囲に記載の複数の作業用操作レバーの操作が無効になる第1の部分ロック状態と複数の作業用操作レバーの操作が有効になる第1の部分ロック解除状態を選択的に行う第1のロック部を構成する。また、ロック弁58Bは、他の操作部材の操作が無効になる第2の部分ロック状態と他の操作部材の操作が有効になる第2の部分ロック解除状態を選択的に行う第2のロック部を構成する。
また、上述した図15のステップ220,230,240,250等を行うロック解除制御部65Aは、ロックレバーでロック状態からロック解除状態への切換えが指示されたときに、選択操作パターンが基本操作パターンと同じであれば、第2のロック部が第2の部分ロック状態から第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、第1のロック部が第1の部分ロック状態から第1の部分ロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば、第2のロック部が第2の部分ロック状態から第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、第1のロック部が第1の部分ロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部を構成する。また、上述した図15のステップ280の判定が満たされたときにステップ250を行うロック解除制御部65Aは、ブザーの吹鳴を開始した後、ロックレバーでロック解除状態が指示されれば、第1のロック部が第1の部分ロック状態から第1のロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部を構成する。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
例えばリース業者が、モニタ33に暗証番号を入力して、操作パターンA〜Dのうちのいずれか1つを基本操作パターンとしてモニタ33で予め設定するとともに、その基本操作パターンと同じ選択操作パターンに切換えるようにパターン切換弁30を操作した場合を想定して説明する。リース業者は、顧客に油圧ショベルを貸し出す際に、パターン切換弁30の選択操作パターンが基本操作パターンであることを伝える。そして、顧客がパターン切換弁30を操作しないで選択操作パターンを変更しなければ(言い換えれば、上述の図15のステップ240の判定が満たされる場合)、従来通り、ロックレバー31を上昇位置から下降位置へ操作したときに、ロック弁58A,58Bが遮断位置から連通位置へ切換わる。すなわち、作業用操作レバー29L,29R及び他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、顧客は、選択操作パターンが基本操作パターンであることを認識しながら、作業用操作レバー29L,29Rを操作してブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2を駆動することができる。
ここで、顧客が、自分の好みに応じて、パターン切換弁30を操作して選択操作パターンを変更する場合も有りうる。特に、複数の運転者が交代で使用するような場合に、パターン切換弁30を操作して選択操作パターンを変更する可能性が高くなる。そして、交代した運転者は、前回の運転者から選択操作パターンが変更されたことを聞いていればよいが、聞いていない場合には選択操作パターンが基本操作パターンであると思い込み、選択操作パターンの確認を怠る可能性がある。
あるいは、リース業者は、顧客から返却された油圧ショベルの選択操作パターンが変更されたことを聞いていればよいが、聞いていない場合には選択操作パターンが基本操作パターンであると思い込み、選択操作パターンの確認を怠る可能性がある。
これに対し、本実施形態では、選択操作パターンが基本操作パターンと異なれば(言い換えれば、上述の図15のステップ240の判定が満たされない場合)、運転者がロックレバー31を上昇位置から下降位置へ操作したときに、ロック弁58Bが遮断位置から連通位置へ切換わるものの、ロック弁58Aが遮断位置を維持する。すなわち、他の操作部材の操作の無効状態から有効状態へ切換わるものの、作業用操作レバー29L,29Rの操作の無効状態のままとする。これにより、作業用操作レバー29L,29Rを操作してもブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2が駆動しない。そして、この操作の無効状態にて、運転者が作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかを最初に操作したときに、ブザー61が吹鳴する。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンと異なることを認識することができる。そして、ブザー61の吹鳴の終了後、ロック弁31が遮断位置から連通位置へ切換わる。すなわち、作業用操作レバー29L,29Rの操作の無効状態から有効状態へ切換わる。これにより、運転者は、選択操作パターンが基本操作パターンでないことを認識しながら、作業用操作レバー29L,29Rを操作してブーム13、アーム14、バケット15、及び上部旋回体2を駆動することができる。したがって、本実施形態では、操作パターンの認識性を高めることができる。
また、本実施形態では、作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが最初に操作されたときに(言い換えれば、作業直前に)ブザー61が吹鳴するので、例えば油圧ショベルの起動直後にブザー61が吹鳴する場合と異なり、ブザー61の吹鳴から作業開始までの時間経過が短く、操作パターンの認識性を高めることができる。
なお、上記第2の実施形態においては、上述の図15のステップ280等で示すように、ブザー61の吹鳴が終了した後、制御リレー59Aの接点を開状態から閉状態に切換える(すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58Aが遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する)場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。
すなわち、例えば図16で示す第3の変形例のように、ステップ290を追加してもよい。この変形例では、ブザー61の吹鳴が終了すると、ステップ280の判定が満たされ、ステップ290に移る。ステップ290では、報知制御部66Aは、リミットスイッチ69A〜69Hからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29Rの全てが中立位置にあるかどうかを判定する。そして、例えば作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが中立位置にない場合は、ステップ290の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えば作業用操作レバー29L,29Rの全てが中立位置にある場合は、ステップ290の判定が満たされ、ロック解除制御部65Aへ吹鳴終了・レバー中立情報を出力する。そして、ステップ250に進み、ロック解除制御部65Aは、報知制御部66Aからの吹鳴終了・レバー中立情報に応じて、制御リレー59Aを制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58Aが遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する。
あるいは、例えばステップ280を無くしてもよい。すなわち、ステップ270にてブザー61の吹鳴を開始した後(言い換えれば、ブザー61の吹鳴が終了する前に)、ステップ250に移ってもよい。また、例えば図17で示す第4の変形例のように、ステップ280を無くして、ステップ290を追加してもよい。この変形例では、ステップ270にてブザー61の吹鳴を開始した後(言い換えれば、ブザー61の吹鳴が終了する前に)、ステップ290に移る。ステップ290では、報知制御部66Aは、リミットスイッチ69A〜69Hからの信号の有無に基づき、作業用操作レバー29L,29Rの全てが中立位置にあるかどうかを判定する。そして、例えば作業用操作レバー29L,29Rのうちのいずれかが中立位置にない場合は、ステップ290の判定が満たされず、その判定が繰り返される。一方、例えば作業用操作レバー29L,29Rの全てが中立位置にある場合は、ステップ290の判定が満たされ、ロック解除制御部65Aへ吹鳴・レバー中立情報を出力する。そして、ステップ250に進み、ロック解除制御部65Aは、報知制御部66Aからの吹鳴・レバー中立情報に応じて、制御リレー59Aを制御してその接点を開状態から閉状態に切換える。すなわち、キースイッチ32がON位置であってロックスイッチ60がONであれば、ロック弁58Aが遮断位置から連通位置へ切換わるように制御する。
上述したような変形例においても、上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、エンジン停止時のみ、前カバー40を開いてパターン切換弁30が操作可能なように構成しており、制御装置62は、キースイッチ32がOFF位置からON位置(又はSTART位置)に操作される度に、言い換えれば、制御装置62の電源がONとなる度に、上述の図10、図11、図12、図15、図16、又は図17で示す制御処理を行う場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。すなわち、例えば、パターン切換弁30を覆うカバーは、ロックレバー31が下降位置に操作された状態で開けられず、ロックレバー31が上昇位置に操作された状態で開けられるように構成してもよい。すなわち、エンジン駆動中であってもロックレバー31が上昇位置にあれば(言い換えれば、ロック弁58又は58A,58Bが遮断位置であれば)、カバーを開いてパターン切換弁30が操作可能なように構成してもよい。そして、制御装置62は、ロックレバー31が上昇位置から下降位置に操作される度に、上述の図10、図11、図12、図15、図16、又は図17で示す制御処理を行ってもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、特に説明しなかったが、制御装置62の選択操作パターン判定部63で判定された選択操作パターンをモニタ33へ出力して、モニタ33の画面表示部に選択操作パターンを表示させてもよい。また、複数の操作パターンA〜Dにそれぞれ対応する複数のランプを設け、選択操作パターンに対応するランプを点灯させてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、オルタネータ68からの信号に基づいてエンジンが駆動しているかどうかを判定する場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。すなわち、例えばエンジンの回転数又は油圧ポンプの吐出圧を検出するセンサからの信号に基づいてエンジンが駆動しているかどうかを判定してもよい。また、エンジンが駆動しているかどうかの判定(ステップ110又は210)に代えて、電源ONであるかどうか(言い換えれば、キースイッチがON位置であるかどうか)を判定してもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、パターン切換弁30の切換レバー39の操作位置にそれぞれ対応してリミットスイッチ67A〜67Dを設け、これらリミットスイッチ67A、67B、67C、又は67Dからの信号に基づいて選択操作パターンを判定する場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。すなわち、例えばパターン切換弁30の切換レバー39の回転角を検出する角度センサを設け、この角度センサからの信号に基づいて選択操作パターンを判定してもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、油圧パイロット方式の操作装置(詳細には、操作レバーの操作量に応じてパイロット圧を生成して出力するもの)を備えており、操作レバー又は操作部材の操作を検出するためにリミットスイッチを設け、このリミットスイッチからの信号に基づいて操作レバー又は操作部材の操作の有無を判定する場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形可能である。すなわち、例えば、油圧パイロット方式の操作装置に代えて、電気レバー方式の操作装置(詳細には、操作レバーの操作量に応じて電気操作信号を生成して出力するもの)と、この操作装置から出力された電気操作信号に応じてパイロット圧を生成して出力する複数の電磁比例弁とを備えてもよい。そして、電気レバー方式の操作装置からの電気操作信号に基づいて操作レバーの操作の有無を判定してもよい。また、複数の電磁比例弁と制御弁47〜50との間にパターン切換弁30を設け、複数の電磁比例弁とパイロットポンプ46との間にロック弁58又は58A,58Bを設けてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、パターン切換部としてパターン切換弁30を設け、ロック部としてロック弁58又は58A,58Bを設けた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能である。すなわち、例えば、上述した電気レバー方式の操作装置と電磁比例弁を備えた場合には、選択操作パターンを入力可能な選択スイッチと、この選択スイッチからの信号(すなわち、選択操作パターン)に基づき、操作装置の電気操作信号の出力先である電磁比例弁を変更する操作パターン制御部とを設けてもよい。また、ロックレバー31が上昇位置に操作された場合に、操作パターン制御部は、電気操作信号の出力を停止するものとしてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態並びに変形例においては、油圧アクチュエータのみ(詳細には、走行用油圧モータ9L,9R,ブレード用油圧シリンダ、スイング用油圧シリンダ、旋回用油圧モータ12、ブーム用油圧シリンダ16、アーム用油圧シリンダ17、及び作業具用油圧シリンダ18等)を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能である。具体的には、例えば、旋回用油圧モータ12に代えて、旋回用電動モータを備えてもよい。なお、油圧アクチュエータと電動アクチュエータが混在する場合のパターン切換部については、公知技術であり、操作装置の方式によって異なるため、その説明を省略する。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、本発明の適用対象として、建設機械の一つである油圧ショベルを例にとって説明したが、これに限られず、他の建設機械に適用してもよいことは言うまでもない。
1 下部走行体
2 上部旋回体
4 作業装置
9L 走行用油圧モータ
9R 走行用油圧モータ
12 旋回用油圧モータ
13 ブーム
14 アーム
15 バケット
16 ブーム用油圧シリンダ
17 アーム用油圧シリンダ
18 バケット用油圧シリンダ
26L 走行用操作レバー・ペダル
26R 走行用操作レバー・ペダル
27 オプション用操作ペダル
28 スイング用操作ペダル
29L 作業用操作レバー
29R 作業用操作レバー
30 パターン切換弁
31 ロックレバー
33 モニタ
58 ロック弁
58A ロック弁
58B ロック弁
59 制御リレー
59A 制御リレー
59B 制御リレー
61 ブザー
62 制御装置
64 比較部
65 ロック解除制御部
65A ロック解除制御部
66 報知制御部
66A 報知制御部

Claims (5)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体に連結され、ブーム、アーム、及び作業具からなる多関節型の作業装置と、
    前記ブーム、前記アーム、前記作業具、及び前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータと、
    前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータを操作する複数の作業用操作レバーと、
    前記複数の作業用操作レバーの操作方向と前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータの動作方向とを対応づけた操作パターンを切換えるパターン切換部と、
    前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータ以外の他のアクチュエータと、
    前記他のアクチュエータを操作する他の操作部材と、
    前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が無効になるロック状態と前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が有効になるロック解除状態を選択的に指示するロックレバーと、
    前記ロック状態と前記ロック解除状態を切換えるロック部とを備えた建設機械において、
    前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンが予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定する比較部と、
    前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されたときに、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと同じであれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なれば、前記ロック部が前記ロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部と、
    前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されても前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なるために前記ロック部が前記ロック状態を維持している場合で、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材のうちのいずれかが中立位置から操作されたときに、ブザーを吹鳴させて、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なることを報知する報知制御部と、
    前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部とを備えたことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1記載の建設機械において、
    前記第2段階のロック解除制御部は、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材が中立位置にあり、かつ前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されていれば、前記ロック部が前記ロック状態から前記ロック解除状態へ切換わるように制御することを特徴とする建設機械。
  3. 下部走行体と、
    前記下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、
    前記上部旋回体に連結され、ブーム、アーム、及び作業具からなる多関節型の作業装置と、
    前記ブーム、前記アーム、前記作業具、及び前記上部旋回体をそれぞれ駆動するブーム用シリンダ、アーム用シリンダ、作業具用シリンダ、及び旋回用モータと、
    前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータを操作する複数の作業用操作レバーと、
    前記複数の作業用操作レバーの操作方向と前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータの動作方向とを対応づけた操作パターンを切換えるパターン切換部と、
    前記ブーム用シリンダ、前記アーム用シリンダ、前記作業具用シリンダ、及び前記旋回用モータ以外の他のアクチュエータと、
    前記他のアクチュエータを操作する他の操作部材と、
    前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が無効になるロック状態と前記複数の作業用操作レバー及び前記他の操作部材の操作が有効になるロック解除状態を選択的に指示するロックレバーと、
    前記複数の作業用操作レバーの操作が無効になる第1の部分ロック状態と前記複数の作業用操作レバーの操作が有効になる第1の部分ロック解除状態を選択的に行う第1のロック部と、
    前記他の操作部材の操作が無効になる第2の部分ロック状態と前記他の操作部材の操作が有効になる第2の部分ロック解除状態を選択的に行う第2のロック部とを備えた建設機械において、
    前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンが予め設定された基本操作パターンと同じであるか否かを判定する比較部と、
    前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されたときに、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと同じであれば、前記第2のロック部が前記第2の部分ロック状態から前記第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1の部分ロック解除状態へ切換わるように制御し、一方、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なれば、前記第2のロック部が前記第2の部分ロック状態から前記第2の部分ロック解除状態へ切換わるように制御するとともに、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態を維持するように制御する第1段階のロック解除制御部と、
    前記ロックレバーで前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換えが指示されても前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なるために前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態を維持している場合で、前記作業用操作レバーが中立位置から操作されたときに、ブザーを吹鳴させて、前記選択操作パターンが前記基本操作パターンと異なることを報知する報知制御部と、
    前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されれば、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1のロック解除状態へ切換わるように制御する第2段階のロック解除制御部とを備えたことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項3記載の建設機械において、
    前記第2段階のロック解除制御部は、前記ブザーの吹鳴を開始した後、前記複数の作業用操作レバーが中立位置にあり、かつ前記ロックレバーで前記ロック解除状態が指示されていれば、前記第1のロック部が前記第1の部分ロック状態から前記第1の部分ロック解除状態へ切換わるように制御することを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の建設機械において、
    前記パターン切換部で切換えられた選択操作パターンを表示するモニタ又は複数のランプを備えたことを特徴とする建設機械。
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