JP2014097307A - 持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法 - Google Patents

持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができること。
【解決手段】台間装置は、計数値記録媒体に対して計数値を関連付ける場合に、当該計数値記録媒体の記録媒体識別子および当該計数値記録媒体へ関連付ける計数値の組を管理装置へ送信して、管理装置は、台間装置から受信した記録媒体識別子および計数値の組と当該台間装置の区分をあらわす区分情報とを対応付けた記録媒体管理情報を記憶するように構成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、遊技台ごとに設けられた台間装置と前記台間装置と接続された管理装置とで遊技媒体を管理する持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法に関し、特に、各台計数方式を採用した場合に、非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができる持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法に関するものである。
従来から、パチンコ店などの遊技店に設置されるパチンコ機やパチスロ機といった遊技台と並設され、遊技台において遊技者が獲得した遊技媒体を計数する各台計数方式を行う台間装置が知られている。
また、計数した遊技媒体の数量(以下、「持玉」と記載する)を、遊技店の会員となった遊技者へ配布される会員カードへ関連付ける会員カードシステムも知られてきた。かかる会員カードシステムでは、会員カードに関連付けられた持玉を、翌日以降には、「貯玉」として取り扱う。
ところで、遊技店においては、交換レートが異なる複数の遊技台コーナーを設けるケースが増加してきている。たとえば、パチンコ玉を1玉4円で払出す4円遊技台コーナーとパチンコ玉を1玉1円で払出す1円遊技台コーナーとを併設する遊技店も見受けられる。
ここで、交換レートが異なる複数の遊技台コーナーを設けると、遊技者が、遊技台コーナーにまたがる台移動を行うといった不正行為が問題となる。このため、複数の遊技台コーナーを設けた場合に、遊技台コーナーにまたがる台移動を禁止する遊技店もあった。
しかし、台移動を禁止すると遊技者の利便性が損なわれるため、上記した会員カードシステムの「貯玉」機能を用いて異交換レート間の台移動を可能とする技術が提案されている。たとえば、特許文献1には、遊技者が獲得した持玉を当日中に貯玉へ変換し、変換した貯玉を異なる交換レートへ振り替える技術が開示されている。
特開2008−161574号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、会員カードを前提とした技術であるため、会員以外の一般客へ配布されるビジターカードへの適用が困難であるという問題があった。その理由は、そもそも「貯玉」という概念は、会員に対する特典であり、ビジターカードには、かかる特典が認められていないためである。
また、特許文献1の技術は、異交換レート間の台移動を可能とする技術であるため、遊技店の営業形態に合わせて異交換レート間の台移動を認めたり、認めなかったりという柔軟な運用が行いにくいという問題もあった。
これらのことから、非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができる持遊技媒体管理システムあるいは持遊技媒体管理方法をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができる持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技台ごとに設けられ、少なくとも遊技媒体の貸出処理及び遊技客により獲得された持遊技媒体の再プレイ処理を行う台間装置と、前記台間装置と接続された管理装置とで持遊技媒体数を管理する持遊技媒体管理システムであって、前記台間装置は、自装置が前記遊技媒体を貸し出す際のレートを特定可能な情報と前記持遊技媒体数を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在する場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して該レートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う処理手段と、所定の記録媒体返却操作がなされた場合に、装置内の記録媒体の記録媒体識別子および前記記憶手段に記憶された前記レートを特定可能な情報及び前記持遊技媒体数の組を前記管理装置へ送信する送信手段とを備え、前記管理装置は、前記台間装置から受信した前記記録媒体識別子についてレートを特定可能な情報ごとに持遊技媒体数を対応付けた記録媒体管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記台間装置は、前記記録媒体を受け付けた場合に、該記録媒体の記録媒体識別子に対応付けられたレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を前記管理装置に対して要求する要求手段と、前記要求手段による要求に応答して前記管理装置から送信されるレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を前記記憶手段に格納制御する制御手段とをさらに備え、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在しない場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して他のレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を前記記憶手段に記憶した自装置のレートを特定可能な情報の持遊技媒体数に変換し、変換した持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記処理手段は、前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在せず、かつ、あらかじめ設定された条件を満たす場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して他のレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を前記記憶手段に記憶した自装置のレートを特定可能な情報の持遊技媒体数に変換し、変換した持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記条件は、レートを特定可能な情報が異なる場合の再プレイに係る処理の禁止又はレートを特定可能な情報が異なる場合に変換された持遊技媒体数の再プレイ数の制限であることを特徴とする。
また、本発明は、遊技台ごとに設けられ、少なくとも遊技媒体の貸出処理及び遊技客により獲得された持遊技媒体の再プレイ処理を行う台間装置と、前記台間装置と接続された管理装置とで持遊技媒体数を管理する持遊技媒体管理システムにおける持遊技媒体管理方法であって、前記台間装置が、自装置で前記遊技媒体を貸し出す際のレートを特定可能な情報と前記持遊技媒体数を記憶部に格納する格納工程と、前記記憶部に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在する場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して該レートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う処理工程と、所定の記録媒体返却操作がなされた場合に、装置内の記録媒体の記録媒体識別子および前記記憶部に記憶された前記レートを特定可能な情報及び前記持遊技媒体数の組を前記台間装置が前記管理装置へ送信する送信工程と、前記管理装置が、前記台間装置から受信した前記記録媒体識別子についてレートを特定可能な情報ごとに持遊技媒体数を対応付けた記録媒体管理情報を管理情報記憶部に格納する格納工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、遊技台ごとに設けられ、少なくとも遊技媒体の貸出処理及び遊技客により獲得された持遊技媒体の再プレイ処理を行う台間装置と、台間装置と接続された管理装置とで持遊技媒体数を管理する持遊技媒体管理システムであって、台間装置は、自装置が遊技媒体を貸し出す際のレートを特定可能な情報と持遊技媒体数を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在する場合に、所定の持遊技媒体払出操作に応答して該レートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う処理手段と、所定の記録媒体返却操作がなされた場合に、装置内の記録媒体の記録媒体識別子および記憶手段に記憶されたレートを特定可能な情報及び持遊技媒体数の組を管理装置へ送信する送信手段とを備え、管理装置は、台間装置から受信した記録媒体識別子についてレートを特定可能な情報ごとに持遊技媒体数を対応付けた記録媒体管理情報を記憶する管理情報記憶手段を備えることとしたので、一枚の記録媒体に複数のレートを特定可能な情報の持ち遊技媒体数を関連付け、これにより非会員の一般遊技客が同じ記録媒体を用いてレートを特定可能な情報の異なる遊技台を用いて遊技することが可能となる。
また、本発明によれば、台間装置は、記録媒体を受け付けた場合に、該記録媒体の記録媒体識別子に対応付けられたレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を管理装置に対して要求する要求手段と、要求手段による要求に応答して管理装置から送信されるレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を記憶手段に格納制御する制御手段とをさらに備え、再プレイに係る処理を行う処理手段は、記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在しない場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して他のレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を記憶手段に記憶した自装置のレートを特定可能な情報の持遊技媒体数に変換し、変換した持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行うこととしたので、非会員の一般遊技客が台移動を行う際にレートを特定可能な情報の異なる持遊技媒体を用いて再遊技を行うことが可能となる。
図1は、本発明にかかる持遊技媒体管理システムの概要を示す図である。 図2は、本実施例にかかる持遊技媒体管理システムの構成を示すブロック図である。 図3は、台間装置の外観図である。 図4は、本実施例にかかる店内システムのシステム構成図である。 図5は、カード管理情報の一例を示す図である。 図6は、カード情報およびカード残額の一連の流れを示す図である。 図7は、本実施例にかかるカード挿入時処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本実施例にかかる払出処理手順を示すフローチャートである。 図9は、本実施例にかかる払出処理手順を示すフローチャートである。 図10は、本実施例にかかるカード返却時処理手順を示すフローチャートである。 図11は、カード管理情報の一例を示す図である。 図12は、遊技台情報の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明にかかる持遊技媒体管理システムの概要について図1を用いて説明した後に、本発明にかかる持遊技媒体管理システムについての実施例を図2〜図10を用いて説明することとする。
今回の本発明にかかる持遊技媒体管理システムでは、ビジターカードに持玉の数をレート毎に保持することによって、1円持玉によって4円遊技台での再遊技ができる等、持玉のレートとは異なるレートの遊技台での再遊技ができるとともに、遊技店によって再遊技の制限運用ができる点に主たる特徴がある。
図1は、本発明にかかる持遊技媒体管理システムの概要を示す図である。同図に示すように、パチンコ店には、各台間装置で発行されるカード書込み時の持玉の残数をカード管理情報として管理している管理装置と、台間装置A〜Cとが接続されている。
各台間装置には、レートの異なる遊技台が併設されているものとする。同図に示すように、台間装置A〜Cには、遊技台A〜Cがそれぞれ併設されており、遊技台Aおよび遊技台Bは1円遊技台で、遊技台Cは4円遊技台であるとする。
ここで、台番号が1001である遊技台Bにて遊技を行った非会員である遊技者が、遊技終了時に、獲得したパチンコ玉の残数(以下、「持玉」と記載する)が1000個であった場合、カードIDが101であるビジターカードには、台間装置Bによって以下のように登録される。
台間装置Bは、カードID:101のビジターカードに、遊技台Bのレートである1円に対応付けてレート毎管理数を1000個と書込み、レート毎に管理数を保持して(同図の(1)参照)、ビジターカードを返却する。
その際、台間装置Bは、通信接続される管理装置に、ビジターカードのカードID:101、持玉の残数(以下、「持玉数」と記載する):1000個、台番号:1001および遊技台のレート:1円を送信する。一方、管理装置では、受信したカードIDに対応付けて持玉数を、台番号および遊技台のレートとともに、カード管理情報として記憶管理する(同図の(2)参照)。
つづいて、遊技者が、遊技台Cに台移動して(同図の(3)参照)、カードID:101のビジターカードを挿入した場合について説明する。ここで、挿入されたビジターカードには、1円の管理数1000個が、また、4円の管理数0個が記憶されている。
このビジターカードによって再遊技をする場合に、4円のレート毎管理数は0個であるため、1円のレート毎管理数1000個から引出して、遊技台Cのレートである1玉4円に換算して、パチンコ玉の払出を行うことができる(同図の(4)参照)。
具体的には、引出元のレートに管理数を乗じて、さらに、払出を行う遊技台のレートで割ることにより、遊技台Cで払出を行うことができる玉数250個(250個=1円×1000個÷4円)を算出して、遊技台Cでは、250個払出を行う。
一方、遊技者が、レートが1円である遊技台Aに台移動して(同図の(3)’参照)、カードID:101のビジターカードを挿入した場合は、ビジターカードに記憶された1円の管理数1000個を、そのまま利用して払出を行う(同図の(4)’参照)。
また、持遊技媒体管理システムでは、別の遊技台へ台移動して、ビジターカードに記憶されたすべてのレート毎管理数を引出して再遊技を認めると、遊技店内での遊技者の持玉遊技による長期滞留により収益率が低下する等の理由から、台移動をして再遊技をする際に制限をかけたいという遊技店側のニーズにも対応する。
たとえば、遊技店が、台移動をして再遊技を行う際に、持玉数を計数した遊技台での再遊技であれば、その遊技台で計数された持玉数分までは再遊技を可能とすると設定した場合について説明する。
カードID:101のビジターカードを挿入された台間装置Bは、ビジターカードに記憶されているカードIDおよび台番号に基づいて管理装置に記憶管理されているカード管理情報のうち、カードID:101で、かつ、遊技台Bの持玉数を取得する。
そして、取得した持玉数は1000個であることから、管理装置では、カードID:101のビジターカードに記憶されたレート毎管理数を引出して払出を行う時に、1000個を超えないような判定をする。
このように、非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができる持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法を提供することができる。以下では、本発明にかかる持遊技媒体管理システムについての実施例を詳細に説明する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる持遊技媒体管理システムについての実施例を詳細に説明する。まず、本実施例にかかる持遊技媒体管理システムの構成について図2を用いて説明する。図2は、本実施例にかかる持遊技媒体管理システムの構成を示すブロック図である。
ここで、台間装置10の概要構成を説明するために、図3を用いて台間装置10の外観について説明しておく。図3は、台間装置10の外観図である。なお、同図には、台間装置10が併設されたパチンコ機30を破線で示している。
図3に示すように、台間装置10は、台間装置10の状態(正常、エラー)等を表示する状態表示部21と、パチンコ玉の払出のための各種紙幣を受け付ける紙幣挿入部22と、従業員が携帯するリモコン(携帯端末装置)からの指示を受け付けるリモコン受光部23とを備えている。
また、台間装置10は、払出要求を行う払出ボタンや引出元レートを選択するボタンおよびレート毎管理数やプリペイド価値の残数の表示を行う操作部/表示部24を備えている。
さらに、台間装置10は、パチンコ玉を払出す際に、パチンコ玉を払出すノズルを備えた持玉払出部25と、会員カードやレート毎管理数が記憶されているビジターカード等を受け付けるカード挿入部26とを備えている。
また、台間装置10は、持玉を計数する玉計数部14と、持玉を貯留する玉貯留部28と、玉貯留部28の前面には、持玉の計数結果(持玉数)の表示を行う表示部29を備えている。
たとえば、パチンコ機30が特賞状態の際などには、台間装置10は、同図に示すパチンコ機30の下皿31から持玉を玉貯留部28へ誘導し、玉計数部14で持玉の数量を計数する。なお、計数後のパチンコ玉は、図示しないパチンコ玉回収経路へ排出される。
また、操作部/表示部24の払出ボタンが押下されたら、紙幣挿入部22へ挿入された各種紙幣の残額、カード挿入部26に挿入されたカードに記憶されたレート毎管理数、プリペイド価値の残数、または、持玉数のうち、いずれかを用いて、パチンコ玉を持玉払出部25経由でパチンコ機30へ投出する。
ここで、各種紙幣の残額によって払出が行われた際には、残額から払出されたパチンコ玉に相当する額を減額して、レート毎管理数によって払出が行われた際には、引出元レートのレート毎管理数から減算し、プリペイド価値の残数によって払出が行われた際には、残数から減算し、それぞれの値が操作部/表示部24に再表示される。
一方、持玉によって払出が行われた際には、持玉数から払出されたパチンコ玉の数を引いた値を持玉数として、表示部29に新たな持玉数が再表示される。
図2の説明に戻り、台間装置10の構成について説明する。台間装置10は、カード読取部11と、操作部12と、カード書込部13と、玉計数部14と、通信I/F(インターフェース)15と、記憶部16と、制御部17とを備えている。なお、本実施例では、カード読取部11とカード書込部13とを個々に記載しているが、これは一体となった「カード読書き部」となってもよい。
また、制御部17は、カード残額換算部17aと、払出処理部17bと、再遊技判定部17cと、終了処理部17dとをさらに備えており、記憶部16は、レート情報16aと、カード残額16bと、持玉数16cとを記憶する。なお、図2では、図3で説明した各構成要素の中から台間装置10の特徴点を説明するために必要な構成要素のみを抜粋して示している。
カード読込部11は、カード挿入部26に挿入されたビジターカードに関連付けられた、カードIDやレート毎管理数を読取って、カード残額換算部17aへ受け渡す処理を行う処理部である。
操作部12は、払出要求操作を行う払出ボタン、いずれかのレートのカード残額16bから引出して払出を行うかを指示選択する引出元レート選択ボタンおよびカード返却要求操作を行う返却ボタンを備えている。
操作部12の払出ボタンが押下されて払出要求されたら、払出処理部17bへ処理を受け渡し、また、カード残額16bによって払出が行われる際、引出元レート選択ボタンによって選択された引出元レートを払出処理部17bへ処理を受け渡し、カード返却ボタンが押下されてカード返却要求されたら、終了処理部17dへ処理を受け渡す。
なお、ここでは、いずれかのレートのカード残額16bから引出して払出を行うかを指示選択する引出元レート選択ボタンを設けて、遊技者が選択するようにした。しかし、設定ファイル等にあらかじめ設定しておいてもよい。
たとえば、記憶部16等にあらかじめ引出元レートのカード残額16bから引出す優先順位をレート毎に設定しておき、優先順位の順にレートに対応するカード残額16bがあったならば、そのレートに対応するカード残額16bから引出すようにしてもよい。
カード書込部13は、遊技終了時に終了処理部17dで算出したレート毎管理数を、レート別にビジターカードに書込む処理を行う処理部である。玉計数部14は、パチンコ機30が特賞状態の際等に、遊技者が獲得した持玉を計数する。
通信I/F15は、LANカード等の通信デバイスで構成され、LAN等のネットワーク経由で、たとえば、遊技終了時に台間装置10から管理装置へカード管理情報を送信する等、台間装置10と管理装置との間のデータ送受信を行う。
記憶部16は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスで構成される記憶部であり、台間装置10に併設されるパチンコ機30のレート情報16a、ビジターカードから読取ったカード残額16bおよび玉計数部14で計数した持玉数16cを記憶する。
カード残額換算部17aは、カード読取部11で読取ったビジターカードに関連付けられたレート毎管理数を、レート情報16aによって換算し、カード残額16bを保持する処理を行う処理部である。
払出処理部17bは、操作部12から払出要求を受付けたら、遊技者が獲得した持玉数16cがある場合は持玉数16cによって、持玉数16cがない場合はカード残額16bによってパチンコ玉の払出処理を行う処理部である。
さらに、払出処理部17bは、持玉数16cによって払出を行った場合は、持玉数16cから払出した玉数を減算し、カード残額16bによって払出を行った場合は、引出元レートのカード残額16bから払出した玉数を減算する処理を併せて行う。
また、払出処理部17bは、あらかじめ遊技店が設定しておく台移動をして再遊技をする場合の制限を満たしているかの判定をするために、再遊技判定部17cに問い合わせを行う処理を併せて行う。
再遊技判定部17cは、管理装置20にあらかじめ遊技店の従業員によって設定されている台移動して再遊技をする場合の制限の範囲内であるか否かを問い合わせ、再遊技時に、払出を行ってよいか否かの判定処理を行う処理部である。
たとえば、管理装置20では、計数したパチンコ機30での再遊技であれば、計数したパチンコ機30で計数した持玉数までは、再遊技可能であると判定できる条件を記載した図示しない「再遊技制限設定情報」を記憶管理する。
そして、遊技店の従業員等によって条件を容易に設定の変更および追加ができることとする。それによって、「台移動して再遊技を行う場合は、一律2000個まで再遊技可能」と設定することもできる。
さらに、「同一レートへの台移動は可能、かつ、異なるレートへの台移動は不可」と設定することで、上記の設定の組み合わせによる判定を行い、複雑な条件による判定を行うことができる。
また、それぞれの再遊技制限設定情報に、判定時にその条件を含むか否かを示す、「実行フラグ」項目をさらに備えることによって、遊技店の運営形態に応じた柔軟な対応をすることができる。
たとえば、遊技店が「本日は、台移動して再遊技を行う際の、再遊技玉数の制限なし」といったイベントを行う際には、上述した、「台移動して再遊技を行う場合は、一律2000個まで再遊技可能」の条件の実行フラグをオフにするだけでよく、容易なメンテナンスによって、柔軟に設定変更することができる。
終了処理部17dは、操作部12からカード返却要求を受付けたら、カードID、持玉数16c、台番号およびレート情報16aをカード管理情報として、管理装置へ送信する処理を行う処理部である。
また、終了処理部17dは、カード残額16bを、カード残額16bに対応するレートに換算してレート毎管理数を算出し、レート情報16aに対応するレート毎管理数に持玉数16cを加算して、レート毎管理数を算出する処理を行う処理部である。
なお、カード残額換算部17aは、ビジターカードに関連付けられたレート毎管理数を、レート情報16aによって換算し、カード残額16bを保持するようにしたが、レート毎管理数をそのまま保持し、払出処理を行う際に、逐次換算してレート毎管理数から減算してもよい。
つづいて、本実施例にかかる遊技店の店内システムのシステム構成について図4を用いて説明する。図4は、本実施例にかかる店内システムのシステム構成図である。
同図に示すように、遊技店に設置された管理装置20には、LAN(Local Area Network)等のネットワーク経由で、島コントローラ40と、精算機60と、景品管理装置70と、会員カード端末機80とが接続されている。
また、島コントローラ40には、台間装置10と、パチンコ機30とが接続されている。なお、同図には、1台の島コントローラ40のみを示しているが、管理装置20には所定数の島コントローラ40が接続されるものとする。
台間装置10は、島コントローラ40と各パチンコ機30との間に介在し、ひとつの島コントローラ40に対して、所定数の台間装置10が接続されるものとする。管理装置20は、カード管理情報50を管理装置20が備えるデータベースに記憶して、カード毎およびパチンコ機30毎に持玉数を管理している。
島コントローラ40は、周囲を通路に囲まれたスペース(遊技島)に設けられた一群のパチンコ機30および台間装置10を束ねる中継装置である。パチンコ機30は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、カード対応のパチンコ機30であるものとしている。
また、ひとつの島コントローラ40に接続されるパチンコ機30は、レートが異なるパチンコ機30が混在してもよいが、一般的な遊技店では、ひとつの遊技島には、同一のレートのパチンコ機30が設置されている。
精算機60は、カードの残額が残っているカードが挿入されたら、残額に相当する現金の払出を行い、カードの精算を行う。景品管理装置70は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、図示しない交換玉数管理情報を用いて獲得玉と景品との交換を管理する。この交換玉数管理情報は、景品毎にその景品との交換に要する交換玉数を対応付けて記憶している。
また、遊技者は、景品交換カウンタへカードを持参し、景品管理装置70にビジターカードを挿入したり、景品管理装置70に併設された会員カード端末機80にカードをかざしたりすることで、残数に応じた景品を受け取ることができる。
その際、景品交換カウンタ内の従業員が、遊技者により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、景品管理装置70は、当該景品に相当する交換玉数を獲得玉から減算する交換制御を実行させ、その後に従業員による手作業で遊技者に受け渡す。
このように、遊技店には、会員をはじめ遊技者に対してサービスを提供するシステムとして、会員カードを取り扱う店内機器(例えば、台間装置10や景品管理装置70等)とこれらの店内機器を管理する図示しない会員管理装置とを含んで構成される会員管理システム、そして、カードを取り扱う店内機器(例えば、台間装置10や精算機60等)を含んで構成されるカードシステム、さらには、遊技台の台データを取り扱う店内機器(例えば、台間装置10やパチンコ機30等)を含んで構成されるシステムが併存している。
つぎに、管理装置20に備えるカード管理情報50の一例、ビジターカードに記憶されるカード情報の一例およびカード情報をレート情報16aによって換算し、カード残額16bを保持する一連の処理について図5および図6を用いて説明する。
まず、図5は、カード管理情報50の一例を示す図である。同図に示すように、カード管理情報50は、「カードID」項目と、カードIDに対応する「持玉数」項目と、どのパチンコ機30で獲得した持玉かを示す「台番号」項目と、台番号に対応するパチンコ機30の「レート」項目とを含んでいる。
たとえば、カードID301であるカードを有する遊技者が台番号1001の1円遊技台で獲得したパチンコ玉によって遊技をして、遊技終了時に、獲得したパチンコ玉の残数が1000個であった場合、カード管理情報50には「カードID:301、持玉数:1000個、台番号:1001、レート:1円」と記憶される(同図の1行目参照)。
その後、カードID301のカードをもって台番号1002の1円遊技台に台移動して再遊技を行った際、持玉数が2000個であったならば、カード管理情報50には「カードID:301、持玉数:2000個、台番号:1002、レート:1円」と記憶される(同図の3行目参照)。
このように、管理装置20は、カードIDに関連付けて、台番号に対するパチンコ機30で遊技をした際、パチンコ機30で獲得したパチンコ玉の残数すなわち持玉数とパチンコ機30のレートととともに、カード管理情報50として記憶管理する。
つづいて、ビジターカードに記憶されるカード情報の一例および台間装置10でレート情報16aによってカード情報を換算し、カード残額16bを保持する処理について図6を用いて説明する。図6は、カード情報およびカード残額16bの一連の流れを示す図である。
同図(A)に示すように、カード情報には、「カードID」に対応付けられて、レート毎に持玉数の合計値を管理するために、「レート」項目と、「レート毎管理数」項目とを含んでいる。
たとえば、カードID301であるビジターカードを有する遊技者が1円遊技台で獲得した持玉数が1000個、その後台移動を行い、他の1円遊技台で獲得した持玉数が2000個、さらに、台移動して2円遊技台で獲得した持玉数が100個であった場合について説明する。
この場合、図5で示したカード管理情報50には、それぞれのパチンコ機30で獲得した持玉数を図5の1行目、3行目および5行目に示すように、パチンコ機30毎に記憶されるが、カード情報には、持玉数をパチンコ機30のレート毎に合計値を算出して、レート毎管理数に記憶する。
したがって、図6にもどり、同図(A)に示すように、レート1円に対応するレート毎管理数は、3000個(1000個+2000個)と記憶され、レート2円に対応するレート毎管理数は、100個と記憶される。
そして、このビジターカードによって、台移動を行って再遊技する場合には、再遊技を行うパチンコ機30のレートによってカード情報のレート毎管理数を換算し、カード残額16bとして、カード残額16bから払出された個数を引出すこととなる。
また、ビジターカードによって、たとえば4円遊技台にて再遊技をする際に、カードに記憶された4円のレート毎管理数が0個であったとしても、異なるレート毎管理数を有する場合は、異なるレートのレート毎管理数から引出して払出を行うことができる。
具体的には、同図(B)に示すように、4円遊技台で再遊技をする際には、1円のレート毎管理数は750個(3000個÷4円×1円)へ、2円のレート毎管理数は50個(100個÷4円×2円)へと換算される。
そして、払出を行う際に、引出元が1円のカード残額16bから250個引出して払出を行い、遊技終了時の持玉数が1000個であった場合には、同図(C)に示すように、引出元1円のカード残額16bから250個を減算して、500個としておき、引出元4円のカード残額16bは、持玉数を加算して1000個とする。
さらに、カード返却する際に、パチンコ機30のレートに換算されていたカード残額16bを、それぞれのレートに対応するレート毎管理数へ換算し直し、換算し直したレート毎管理数に基づいてカードのカード情報を更新する。
ここでは、1円のカード残額16bは2000個(500個×4円÷1円)へ、2円のカード残額16bは100個(50個×4円÷2円)へと換算され、同図(D)に示すようなカード情報に更新されて、返却されることとなる。
つぎに、台間装置10が実行するカード挿入時の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、本実施例にかかるカード挿入時処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、台間装置10では、カード挿入部26にビジターカードが挿入されたら(ステップS101)、カード読取部11によってカード情報を読込む(ステップS102)。
そして、台間装置10は、記憶部16のレート情報16aを取得し(ステップS103)、カード残額換算部17aでは、ビジターカードに関連付けられたレート毎管理数を、レート情報16aによって換算する(ステップS104)。
その後、台間装置10では、ステップS104で換算した値をカード残額16bにセットして(ステップS105)、カード挿入時の処理は終了し、遊技者が遊技開始できることとなる。
つづいて、台間装置10が実行する払出処理時に行われる手順について図8および図9を用いて説明する。図8および図9は、本実施例にかかる払出処理手順を示すフローチャートである。
まず、図8に示すように、遊技者によって操作部12の払出ボタンが押下されて払出要求されたら、払出処理部17bでは、持玉数16cが0個であるか否かを判定する(ステップS201)。
そして、払出処理部17bで、持玉数16cが0個であると判定した場合には(ステップS201:Yes)、カード残額16bから払出処理を行う(ステップS202)。一方、払出処理部17bで、持玉数16cが0個ではないと判定した場合には(ステップS201:No)、持玉数16cから払出処理を行う(ステップS203)。
つぎに、図9を用いて、カード残額16bから払出処理を行う手順について説明する。同図に示すように、台間装置10は、操作部12に備える引出元レート選択ボタンによって選択された引出元レートを取得する(ステップS301)。
そして、再遊技判定部17cでは、管理装置20にあらかじめ設定されている再遊技をする場合の制限が遊技可能であるか否かを問い合わせ、払出を行ってよいか否かの判定処理を行う(ステップS302)。
再遊技の可否判定で、再遊技が可能であった場合には(ステップS302:Yes)、払出処理部17bでは、引出元レートのカード残額16bが、払出要求数より多いか否かを判定する(ステップS303)。
そして、払出処理部17bは、引出元レートのカード残額16bが、払出要求数以上であった場合には(ステップS303:Yes)、払出が行えると判定して、払出要求数のパチンコ玉の払出を行う(ステップS304)。
その後、払出処理部17bでは、引出元レートのカード残額16bから払出要求数を減算して、最新のカード残額16bを算出して(ステップS305)、カード残額16bによる払出処理を終了する。
一方、再遊技の可否判定で、再遊技が不可であると判断された場合には(ステップS302:No)、その旨を操作部/表示部24に報知して(ステップS306)、カード残額16bによる払出処理を終了する。
また、引出元レートのカード残額16bが、払出要求数より少ない場合には(ステップS303:No)、カード残額16bによる払出ができないと判定して、その旨を操作部/表示部24に報知して(ステップS306)、カード残額16bによる払出処理を終了する。
つぎに、台間装置10が実行するカード返却時の処理手順について図10を用いて説明する。図10は、本実施例にかかるカード返却時処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、台間装置10は、操作部12に備える返却ボタンによってカード返却要求操作が行われたら(ステップS401)、記憶部16に記憶された持玉数16cを取得する(ステップS402)。
そして、終了処理部17dでは、持玉数16cが1個以上あるか否かを判定し(ステップS403)、持玉数16cが1個以上あった場合には(ステップS403:Yes)、持玉数16cをカード管理情報に登録するために、管理装置20へ持玉数16cを送信して(ステップS404)、持玉数16cを、レート情報16aに対応するカード残額16bに加算する(ステップS405)。
一方、終了処理部17dは、持玉数16cがなかった場合には(ステップS403:No)、カード管理情報に登録する必要なしと判定して、ステップS406へ処理を移行する。
そして、終了処理部17dは、カード残額16bを、レート毎管理数に換算して(ステップS406)、カード書込部13では、換算したすべてのレートのレート毎管理数を、カードに書込む(ステップS407)。
その後、台間装置10は、最新のレート毎管理数が書込まれたカードを返却して(ステップS408)、カード返却時処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、管理装置20で、カードIDおよび持玉数に関連付けて台番号およびレートを記憶管理するようにし、台間装置10では、ビジターカードに持玉の数をレート毎に書込むようにすることによって、非会員の一般遊技者に対しても台移動を可能とするとともに、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更することができる。
なお、本発明請求項記載の台間装置は台間装置10、管理装置は管理装置20、送信手段は終了処理部17d、管理情報記憶手段はカード管理情報50、記録媒体書込手段はカード書込部13に相当するものである。
ところで、これまで本発明の実施例について説明してきたが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。本実施例においては、カード管理情報50に登録する際に、獲得したパチンコ玉の残数を持玉数として記憶するよう説明した。
しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。そこで、以下では、カード管理情報50の変形例について図11を用いて説明する。図11は、カード管理情報の一例を示す図である。
同図(A)に示すように、変形例にかかるカード管理情報は、カードIDに関連付けて、「引出元レート」項目が追加されている点で、図5に示したカード管理情報50とは異なる。
そして、あるカードIDの所定の「引出元レート」に対応付けられた持玉数を合算することで、「引出元レート」毎のレート毎管理数を算出することが可能となり、ビジターカードには、カードIDのみを記憶するだけでよい。
たとえば、カードID701であるビジターカードを有する遊技者が2円遊技台で獲得した持玉数が2000個、4円遊技台で獲得した持玉数が1000個、さらに、4円遊技台で獲得した持玉数が2000個であった場合について説明する。
この場合、カード管理情報には、それぞれのパチンコ機30で獲得した持玉数を同図(A)の1行目〜3行目に示すように、パチンコ機30毎に記憶される(同図の(1)参照)。その後、1円遊技台で再遊技を行う際、4円のレート毎管理数から引出して500個払出を行ったとする。
その際、4円のレート毎管理数から引出したので、「引出元レート」を「4円」と、「持玉数」には、払出した個数(500個)を4円に換算し直した個数(125個)にマイナスを付加した値(−125個)を設定してカード管理情報に記憶する(同図の(2)参照)。
そして、カードID701のビジターカードが、別のパチンコ機30に挿入された際には、カード管理情報のカードID701である引出元レート毎に持玉数の合算することで、レート毎管理数を算出することができる。
具体的には、引出元レートが2円の持玉数の合計値は2000個となり、引出元レートが4円の持玉数の合計値は2875個(1000個+2000個−125個)となる(同図の(3)参照)。
このように、上述した変形例では、カード管理情報に、持玉数を獲得した場合には持玉数を記憶し、払出を行った場合には「引出元レート」と「−引出し個数」を持玉数として記憶するようにした。
この場合、カード管理情報に基づいてレート毎管理数を算出することができるので、ビジターカードには、カードIDのみを記憶するだけでよく、レート毎管理数のようなカード情報を記憶しておく必要がなくなるので、ビジターカードのメモリの使用容量の軽減を図ることができる。
また、上述した実施例では、カード管理情報50に、台番号に対応するパチンコ機30のレートを記憶するようにしたが、図12に示すように、台番号に対応付けて、レートおよび機種名等を記憶する遊技台情報を管理装置20に備えてもよい。
この場合、カード管理情報の台番号に基づいて遊技台情報を検索できるようにして、台番号に対応するパチンコ機30のレートを取得できることで、カード管理情報に「レート」項目をもつ必要もなく、管理装置20の記憶容量を大幅に削減することができる。
また、上述した実施例では、4円持玉、2円持玉および1円持玉とを併用した場合について説明したが、4円持玉および1円持玉というように、2種類以上のレートのパチンコ機30を設けた遊技店で適用してもよい。
また、上述した実施例では、店内システムのシステム構成で、全パチンコ機30に各台計数方式を備える台間装置10が併設されていたが、各台計数方式を備える台間装置10を店内の一部に導入し、本発明を適用することとしてもよい。
また、上述した実施例では、非会員の遊技者に発行されるビジターカードにレート毎管理数を記憶して、カード管理情報50にはカードIDに基づいてカードに関する管理情報を記憶管理するようにしていた。
しかし、会員カードにレート毎管理数を記憶して、会員カードに対応付けられた会員番号または会員カードのカードIDに基づいてカード管理情報50に記憶管理してもよい。さらに、カード管理情報50に、会員カードに関する管理情報とビジターカードに関する管理情報とを共存して記憶管理してもよい。この場合、会員に登録した遊技者に対しても、サービスの向上を図ることができる。
また、上述した実施例では、非会員の遊技者に発行されるビジターカードにレート毎管理数を記憶して、カード管理情報50にはカードIDに基づいてカードに関する管理情報を記憶管理するようにしていた。
しかし、近年では、唯一の識別子をもつFeliCa(登録商標)と呼ばれる、IC(Integrated Circuit)チップを内蔵した携帯電話端末(以下、「おサイフケータイ(登録商標)」と記載する)が知られている。
そこで、台間装置10に遊技者の所有するおサイフケータイ(登録商標)機能をもつ携帯端末をかざすことによって、おサイフケータイ(登録商標)の識別子(以下、「IDm」と記載する)を読み取る。
そして、おサイフケータイ(登録商標)にレート毎管理数を記憶して、読み取ったIDmに基づいてカード管理情報50に記憶管理してもよい。さらに、カード管理情報50に、おサイフケータイ(登録商標)に関する管理情報、会員カードに関する管理情報およびビジターカードに関する管理情報のうちいずれか共存して記憶管理してもよい。この場合、遊技店は会員カードやビジターカードを発行しなくてもよいため、会員カードやビジターカードの発行にかかるコストの大幅な削減を図ることができる。
また、上述した実施例では、パチンコ機30毎に設定されるレートを台間装置10に記憶するようにしたが、管理装置20に備える遊技台情報等に記憶してあるパチンコ機30に対応付けられたレートを取得するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、異なるレート間でも台移動することについて記載してきたが、当然同レート間で行ういわゆる従来からの台移動についても同様に適用することができる。
また、上述した実施例では、台移動を行う際の制限を加える一例を示したが、以下のようにすることで、同レート間または異レート間の台移動を行う際の制限を加えるようにすることもできる。
たとえば、例1として、4円遊技台から1円遊技台への持玉による台移動を好まない遊技店であれば、持玉の利用可能玉数に制限(たとえば1000玉)を設定する、手数料を取る(この場合は玉で取る)、あるいは、一切の4円遊技台で獲得した持玉の利用をできなくする等の対応を行えばよい。
また、例2として、Aという機種からBという機種への台移動は制限なく許可するが、Aという機種からCという機種への台移動には、上記例1のような制限を設定するようにしてもよい。このようにすることで、フレキシブルな遊技店の運営に合わすことが可能になる。
また、上述した実施例では、パチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも同様に適用することができる。
以上のように、本発明にかかる持遊技媒体管理システムおよび持遊技媒体管理方法は、交換レートが異なる複数の遊技台コーナーを設ける遊技店で、非会員の一般遊技者が台移動を行って再遊技をしたい場合に有用であり、特に、遊技者がビジターカードによって台移動を行いたい場合や、遊技店の営業形態に合わせて台移動の可否を柔軟に変更したい場合に適している。
10 台間装置
20 管理装置
11 カード読取部
12 操作部
13 カード書込部
14 玉計数部
15 通信I/F
16 記憶部
16a レート情報
16b カード残額
16c 持玉数
17 制御部
17a カード残額換算部
17b 払出処理部
17c 再遊技判定部
17d 終了処理部
21 状態表示部
22 紙幣挿入部
23 リモコン受光部
24 操作部/表示部
25 持玉払出部
26 カード挿入部
28 玉貯留部
29 表示部
30 パチンコ機
31 下皿
40 島コントローラ
50 カード管理情報
60 精算機
70 景品管理装置
80 会員カード端末機

Claims (5)

  1. 遊技台ごとに設けられ、少なくとも遊技媒体の貸出処理及び遊技客により獲得された持遊技媒体の再プレイ処理を行う台間装置と、前記台間装置と接続された管理装置とで持遊技媒体数を管理する持遊技媒体管理システムであって、
    前記台間装置は、
    自装置が前記遊技媒体を貸し出す際のレートを特定可能な情報と前記持遊技媒体数を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在する場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して該レートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う処理手段と、
    所定の記録媒体返却操作がなされた場合に、装置内の記録媒体の記録媒体識別子および前記記憶手段に記憶された前記レートを特定可能な情報及び前記持遊技媒体数の組を前記管理装置へ送信する送信手段と
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記台間装置から受信した前記記録媒体識別子についてレートを特定可能な情報ごとに持遊技媒体数を対応付けた記録媒体管理情報を記憶する管理情報記憶手段
    を備えたことを特徴とする持遊技媒体管理システム。
  2. 前記台間装置は、
    前記記録媒体を受け付けた場合に、該記録媒体の記録媒体識別子に対応付けられたレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を前記管理装置に対して要求する要求手段と、
    前記要求手段による要求に応答して前記管理装置から送信されるレートを特定可能な情報ごとの持遊技媒体数を前記記憶手段に格納制御する制御手段と
    をさらに備え、
    前記処理手段は、
    前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在しない場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して他のレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を前記記憶手段に記憶した自装置のレートを特定可能な情報の持遊技媒体数に変換し、変換した持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持ち遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の持遊技媒体管理システム。
  3. 前記処理手段は、
    前記記憶手段に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在せず、かつ、あらかじめ設定された条件を満たす場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して他のレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を前記記憶手段に記憶した自装置のレートを特定可能な情報の持遊技媒体数に変換し、変換した持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイ処理に係る処理を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の持遊技媒体管理システム。
  4. 前記条件は、レートを特定可能な情報が異なる場合の再プレイに係る処理の禁止又はレートを特定可能な情報が異なる場合に変換された持遊技媒体数の再プレイ数の制限であることを特徴とする請求項3に記載の持遊技媒体管理システム。
  5. 遊技台ごとに設けられ、少なくとも遊技媒体の貸出処理及び遊技客により獲得された持遊技媒体の再プレイ処理を行う台間装置と、前記台間装置と接続された管理装置とで持遊技媒体数を管理する持遊技媒体管理システムにおける持遊技媒体管理方法であって、
    前記台間装置が、自装置で前記遊技媒体を貸し出す際のレートを特定可能な情報と前記持遊技媒体数を記憶部に格納する格納工程と、
    前記記憶部に記憶したレートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数が存在する場合に、所定の持遊技媒体再プレイ操作に応答して該レートを特定可能な情報に対応する持遊技媒体数を減算しつつ減算分の持遊技媒体数の再プレイに係る処理を行う処理工程と、
    所定の記録媒体返却操作がなされた場合に、装置内の記録媒体の記録媒体識別子および前記記憶部に記憶された前記レートを特定可能な情報及び前記持遊技媒体数の組を前記台間装置が前記管理装置へ送信する送信工程と、
    前記管理装置が、前記台間装置から受信した前記記録媒体識別子についてレートを特定可能な情報ごとに持遊技媒体数を対応付けた記録媒体管理情報を管理情報記憶部に格納する格納工程と
    を含んだことを特徴とする持遊技媒体管理方法。
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