JP2014094630A - 車両用内装 - Google Patents

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Abstract

【課題】防振部材が設けられたリアシェルフ等の車両用内装において、防振部材を容易に、しかも精度良く取り付けられるようにする。
【解決手段】車両用内装3は、内装本体20と、弾性を有して内装本体20の端部21に設けられる防振部材30とを備えている。防振部材30は、内装本体20の裏面13に添うベース部31と、断面U字状の被覆部32とを一体に有している。被覆部32が内装本体20の端部21に被さる。被覆部22の内面には、被覆部22の厚みの半分より小さい深さの窪み28が幅方向に延びるように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられる内装に関し、特に車体に対して振動を起こし得るリアシェルフ等の車両用内装に関する。
車室の後部にリアシェルフが設けられた自動車は周知である。一般に、リアシェルフの後端部は、リアガラスとリアパネル(車体後部)との間の狭隘部に非固定状態で配置されている。そのため、例えば走行時の振動の他、ディファレンシャルギアや、ウーファー等のスピーカーによる振動がリアシェルフに伝わると、後端部が後部ドアや車体後部とぶつかることで異音が発生したり、互いにぶつかった箇所が傷付いたりしてしまう。このような異音や傷付きを防止するために、リアシェルフの後端部には防振部材を設けている。従来の防振部材としては、例えばエプトシーラー(日東電工株式会社の登録商標)と称される発泡ゴム材からなる発泡防振部材が用いられている。この発泡防振部材は、平坦なシート状になっている。この発泡防振部材を適宜なサイズに切り取るとともにU字状に折り曲げて、リアシェルフの後端部に表側から裏側に跨るように貼り付けている。
特許文献1では、防振部材として初期状態が平らな板状の防振ゴムが用いられている。この防振ゴムには複数の溝が幅方向に延びるように形成されている。各溝の深さは、防振ゴムの厚みの半分以上である。この防振ゴムを各溝の位置で直角に折り曲げることで、防振ゴムをリアシェルフの裏側の面から後端面を経て表側の面に跨るように配置している。防振ゴムの表側の端部には幅細の帯状部が一体に設けられている。また、防振ゴムの裏側の端部には差込孔が形成されている。更に、リアシェルフには取付孔が形成されている。上記差込孔と取付孔とを一致させ、帯状部をこれら取付孔及び差込孔に通すことで、防振ゴムをリアシェルフに脱落不能に止めている。
特開平09−226466号公報(図2)
リアシェルフの後端部は、リアガラスのセラミックラインに近い。したがって、上記発泡防振部材の貼り付け精度が悪いと、該発泡防振部材が車外から見えてしまい、外観を損ねる。
また、特許文献1の防振ゴムは、リアシェルフの表側にある程度大きく被せる必要があるため、ますます車外から見えやすくなり、外観を損ねてしまう。さらに、防振ゴムを複数の溝の位置で直角に折り曲げる作業や、帯状部を取付孔及び差込孔に通す作業が煩雑である。リアシェルフに取付孔を形成する必要もある。
本発明は、上記事情に鑑み、防振部材を有するリアシェルフ等の車両用内装において、防振部材を容易に、しかも精度良く取り付けられるようにすることを目的とする。
上記の問題点を解決するために、本発明は、内装本体と、弾性を有して前記内装本体の端部に設けられる防振部材とを備え、前記防振部材が、
(イ)前記内装本体の裏面に添うベース部と、
(ロ)前記ベース部に連なるとともに、前記端部に沿う幅方向と直交する断面がU字状になっており、前記端部に被さる被覆部と
を一体に有し、前記被覆部の内側面には、前記被覆部の厚みの半分より小さい深さの窪みが前記幅方向に延びるように形成されている。
この特徴構成によれば、前記防振部材のU字状の被覆部が、前記内装本体の前記端部の端面を挟んで裏側から表側に跨るようにして配置される。これによって、車両用内装が振動したとしても、振動音が発生したり、内装本体やその近傍に配置された車両構成部が損傷したりするのを防止できる。前記防振部材を前記内装本体に取り付ける際は、前記被覆部を、前記内装本体の前記端部の端面に当てたり、前記内装本体の表側面と前記端面とで作る角部に引っ掛けたりすることで、前記防振部材を正確に位置決めできる。これによって、防振部材を内装本体に容易に、かつ精度良く取り付けることができる。したがって、防振部材の前記表側面への被さり量がばらつくのを防止でき、外観が損なわれるのを回避できる。また、前記窪みを設けることによって、被覆部を若干の範囲であれば内装本体の端部の外形状や厚みに応じて容易に変形させることができる。つまりは、内装本体の端部形状に対する防振部材の形状追従性を確保できる。したがって、防振部材を内装本体の端部に確実に設置できる。しかも、前記窪みの深さを制限することによって、被覆部のU字形状を確実に維持でき、被覆部が内装本体の端部から外れるのを確実に阻止できる。要するに、防振部材の内装本体に対する形状追従性と内装本体への安定装着性とを両立させることができる。
前記窪みの深さは、前記被覆部の厚みの1/2〜1/4程度であることが好ましく、1/2〜1/3程度であることがより好ましい。
前記被覆部が自立的にU字の断面形状を維持することが好ましい。ここで、「自立的に」とは、防振部材に外力を加えなくても、又は内部応力を殆ど生じることなく、防振部材がU字状の断面形状を維持することを言う。
前記防振部材の外側面には、車体に向けて突出する突片部が一体に設けられていることが好ましい。
前記突片部を前記車体に弾性的に当てることによって、車両用内装の振動を吸収することができ、異音の発生を一層確実に防止できる。
前記車両用内装として、例えばリアシェルフが挙げられる。この場合、前記内装本体はリアシェルフ本体である。前記防振部材は、前記リアシェルフ本体の後端部に設けられていることが好ましい。これによって、リアシェルフの後端部から異音が発生したり、該リアシェルフの後端部又はその近傍の後部ドア若しくは後部車体が損傷したりするのを防止できる。
本発明によれば、防振部材を内装本体に容易に、かつ精度良く取り付けることができる。また、前記窪みによって、内装本体の端部形状に対する防振部材の形状追従性を確保しながら、防振部材を内装本体の端部に安定的に設置することができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、車両の後部の断面図である。 図2(a)は、上記第1実施形態に係る防振部材の斜視図である。図2(b)は、上記防振部材の断面図であり、実線は自然状態を示し、二点鎖線はリアシェルフ本体の後端部の形状に応じて変形した状態の一例を示す。 図3は、上記第1実施形態に係るリアシェルフの斜視図である。 図4(a)は、防振部材の変形態様に係る第2実施形態を示し、リアシェルフの斜視図である。図4(b)は、防振部材の他の変形態様に係る第3実施形態を示し、リアシェルフの斜視図である。 図5(a)は、防振部材の取り付け構造の変形態様に係る第4実施形態を示し、防振部材の斜視図である。図5(b)は、上記第4実施形態におけるリアシェルフの組立途中の段階を示す断面図である。 図6(a)は、上記第4実施形態におけるリアシェルフの組立後の状態の一例を示す断面図である。図6(b)は、上記第4実施形態におけるリアシェルフの組立後の状態の他の一例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、セダン型の車両1の後部を示したものである。具体的には、リアガラス10の下側部分の周辺部を示したものである。リアガラス10の下端部は、リアパネル2(後部車体)とトランクリッド4との間に配置されている。リアガラス10の下側部分とリアパネル2との間には、狭隘部1aが形成されている。リアガラス10の車室側の面の周縁部(図1においては下縁部のみ図示)には、黒色のセラミック部13が設けられている。セラミック部13の内側の縁がセラミックライン14を構成する。
車両1の車室内の後部に、リアシェルフ3(車両用内装)が設けられている。リアシェルフ3は、リアシェルフ本体20(内装本体)と、防振部材30を含む。図3に示すように、リアシェルフ本体20は、車幅方向(図3において左下から右上に向かう斜め方向)の長さが車長方向の長さよりも大きい大略長方形の板状になっている。このリアシェルフ本体20が、後部座席(図示せず)の背部と狭隘部1aとの間にほぼ水平に配置されている。詳細な図示は省略するが、リアシェルフ本体20の前端部(図1において左)及び車幅方向(図1において紙面と直交する方向)の両端部は、後部座席やトリム等を介して車体に支持されている。図1に示すように、リアシェルフ本体20の表側面22が車室に面している。リアシェルフ本体20の裏面23がリアパネル2に面している。図1及び図3に示すように、リアシェルフ本体20の後端部21(1の端部)は、リアシェルフ本体20の中央部から後方(図1において右)かつ斜め下に延出し、狭隘部1a内に配置されている。このリアシェルフ本体20の後端部21は、その上方のリアガラス10からも下方のリアパネル2からも少し(数mm〜十数mm程度)離れており、フリー(非固定状態)になっている。後端部21の後端面21eと裏面23との間の角部は、裏面23に対して斜めにカットされ、カット面21fを構成している。
図1及び図3に示すように、リアシェルフ本体20の後端部21には1又は複数の防振部材30が設けられている。図3に示すように、ここでは、3つの防振部材30が設けられている。これら防振部材30は、後端面21eの延び方向(車幅方向、図1の紙面直交方向)に互いに離れて配置されている。左右の2つの防振部材30,30は、それぞれ後端面21eの左右端部の近くに配置されている。中央の防振部材30は、後端面21eの中央部よりも片側に偏って配置されている。なお、中央の防振部材30は、後端面21eのちょうど中央部に配置してもよい。3つの防振部材30を等間隔で配置してもよい。
防振部材30は、ゴム、樹脂等の材料を押出成形してなる押出成形品であり、弾性すなわちクッション性及び弾性復元力を有している。防振部材30の主成分として、例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)が用いられている。
なお、防振部材30の主成分は、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)に限られず、ナチュラルゴム(NB)、塩化ビニール(PVC)、シリコンゴム等であってもよい。
図2(a)及び同図(b)に示すように、各防振部材30は、ベース部31と、被覆部32と、突片部33を一体に有し、かつ一様な断面形状を有して車幅方向に延びている。防振部材30の幅(図2(b)の紙面と直交する方向の寸法)は、防振部材30の長さ(図2(b)において左右方向の寸法)よりも大きいが、防振部材30の長さと同程度でもよく、防振部材30の寸法よりも小さくてもよい。
図2(a)に示すように、ベース部31は、所要の厚みの平板状になっている。図1に示すように、ベース部31は、リアシェルフ本体20の裏面23に添うように配置され、両面粘着テープ41を介して裏面23に貼り付けられている。図1の実線に示すように、ベース部31の前端部(図1において右上)は、リアシェルフ本体20の屈曲形状に合わせて自然状態(図1の二点鎖線)に対して変形されている。
図2に示すように、ベース部31の後端部(図2(b)において右下)に被覆部32が一体に連なっている。被覆部32の幅方向と直交する断面は、U字状になっている。しかも、被覆部32は、U字状の断面形状を自立的に維持している。つまり、防振部材30に外力を加えたり防振部材30に内部応力を作用させたりしなくても、被覆部32が自然とU字状に曲がっている。詳細には、被覆部32は、裏側被覆部分34と、端面被覆部分35と、表側被覆部分36を一体に有している。これら被覆部分34,35,36が、この順に互いに角度をもって連なることで、被覆部32が全体としてU字状になっている。
図2に示すように、裏側被覆部分34は、ベース部31の後端部(図2(b)において右下)から後方(図2(b)において右)に延びている。ベース部31が水平に対し斜めであるのに対し、裏側被覆部分34はほぼ水平になっている。つまりは、防振部材30が、ベース部31と裏側被覆部分34との連続部において「く」字状に屈曲している。裏側被覆部分34の厚み(上下方向の寸法)は、ベース部31の厚みと同程度である。
端面被覆部分35は、裏側被覆部分34の後端部(図2(b)において右端)から後方かつ上方に斜めに突出している。防振部材30は、裏側被覆部分34と端面被覆部分35との連続部において「く」字状に屈曲している。端面被覆部分35の厚みは、ベース部31及び裏側被覆部分34の厚みと同程度である。
表側被覆部分36は、端面被覆部分35の上端部から前方(図2(b)において左)かつ上方に斜めに所定の長さだけ突出している。防振部材30は、端面被覆部分35と表側被覆部分36の連続部においてほぼ直角に屈曲している。表側被覆部分36は、先端に向かって厚みが漸次小さくなり、三角形状の断面になっている。端面被覆部分35及び表側被覆部分36によって、L字状の引掛部37が構成されている。
図1に示すように、被覆部32は、リアシェルフ本体20における後端面21eを挟んで裏側から表側に跨るようにして、後端部21に被さっている。具体的には、裏側被覆部分34がカット面21fに被さり、かつ端面被覆部分35が後端面21eに被さっている。更に、表側被覆部分36が、表側面22に所定の長さLだけ被さっている。裏側被覆部分34とカット面21fとの間には隙間が形成されている。端面被覆部分35は後端面21eに接し、かつ表側被覆部分36は表側面22に接している。引掛部37が、リアシェルフ本体20の表側面22と後端面21eとで作る角部21gに引っ掛けられている。表側被覆部分36の先端部は、セラミックライン14より下に位置している。したがって、表側被覆部分36は、リアガラス10の外側すなわち車外からはセラミック部13で隠れて見ることができない。なお、ベース部31及び被覆部分34,35は、リアシェルフ本体20及びセラミック部13等で隠れ、車内からも車外からも見ることができない。
平常時(リアシェルフ3が振動していないとき)、表側被覆部分36はリアガラス10から離れ、裏側被覆部分34はリアパネル2から離れている。
被覆部32の内面(後端部21を向く面)には、窪み38が形成されている。窪み38は、好ましくは裏側被覆部分34に配置され、更に好ましくは裏側被覆部分34におけるベース部31側の端部ないしは裏側被覆部分34とベース部31との連続部付近に配置されている。窪み38の深さは、被覆部32の厚みの半分よりも小さい。窪み38は、防振部材30の幅方向(図2(b)の紙面と直交する方向)に延びている。窪み38の両端部は、防振部材30の幅方向の端面に達している。図2(b)の二点鎖線に示すように、窪み38が有ることで、被覆部32の形状又は位置が、容易にすなわち窪み38が無い場合よりも小さい外力で、若干量(例えば数mm程度)だけ変わり得る。上記外力を解除すると、防振部材30の弾性によって、被覆部32の形状及び位置が、図2(b)の実線に示す自然状態に復帰する。
さらに、図2に示すように、防振部材30におけるベース部31と被覆部32との連続部付近の外側面には、突片部33が設けられている。自然状態の突片部33は、上記連続部付近からリアパネル2に向けて下方かつ前方へ斜めに突出している。図1の実線に示すように、車両1に設置された状態の突片部33は、リアパネル2の上面に当たることで、上記自然状態(図1の二点鎖線)に対し上方へ折り曲げられるように弾性変形している。
上記のように構成されたリアシェルフ構造において、リアシェルフ本体20に防振部材30を取り付ける際は、防振部材30の被覆部32の内側に後端部21を嵌め込み、端面被覆部分35を後端面21eに宛てるか、又は引掛部37を角部21gに引っ掛ける。これによって、防振部材30をリアシェルフ本体20に対して容易にかつ正確に位置決めすることができる。そして、ベース部31を両面粘着テープ41によって裏面23に貼り付ける。両面粘着テープ41は、予めベース部31に貼っておいてもよく、裏面23に貼っておいてもよい。このようにして、防振部材30をリアシェルフ本体20に簡単に設置することができる。しかも、上述したように、防振部材30をリアシェルフ本体20に対して正確に位置決めできるため、表側被覆部分36が表側面22に被さる量Lを確実に所望の大きさにすることができ、被さり量Lが作業者によってばらつくのを防止できる。この結果、表側被覆部分36がリアガラス10を通して車外からは確実に見えないようにでき、外観が損なわれるのを回避することができる。
加えて、窪み38を設けることで、被覆部32を若干の範囲で容易に変形させることができるため、防振部材20の内装本体10に対する形状追従性を高めることができる。したがって、リアシェルフ本体20の厚みや後端部21の断面形状が多少異なっていても、防振部材30をリアシェルフ本体20に確実に設置できる。被覆部32に後端部21を嵌め込んだとき、被覆部32を少し拡がるように変形させることで、表側被覆部分36が表側面22に弾性的にぴったり押し当たるようにすることもできる。しかも、窪み38の深さを被覆部32の厚みの半分未満とすることで、被覆部32の自立的な断面保持力を確保できる。すなわち、被覆部32が後端部21の形状に合わせて変形したとしても、被覆部32の大まかな断面形状についてはU字状に維持できる。したがって、防振部材20の取り付け後に、被覆部32が内装本体20の端部から外れるのを確実に阻止できる。つまりは、表側被覆部分36が表側面22に被さった状態を安定的に維持でき、かつ引掛部37が角部21gに引っ掛けられた状態を安定的に維持できる。よって、リアシェルフ本体20の端部21に対する防振部材30の形状追従性と安定装着性とを両立させることができる。
走行時の振動の他、ディファレンシャルギアや、ウーファー等のスピーカーによる振動がリアシェルフ3に伝わったときは、突片部33がリアパネル2に弾性的に当たることで、リアシェルフ3の振動をある程度吸収することができる。たとえリアシェルフ3が大きく振動して、引掛部37がリアガラス10にぶつかったり、裏側被覆部分34がリアパネル2にぶつかったりしても、防振部材30の弾力性によって衝撃を吸収することができ、異音が発生するのを防止又は抑制できる。また、リアガラス10やリアパネル2やリアシェルフ本体20が傷つくのを防止できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
防振部材30の数、幅(車幅方向の寸法)、配置間隔等は、所望の弾性力や防振性能等に応じて適宜設定できる。
図4(a)に示す態様では、リアシェルフ3に防振部材30が1つだけ設けられている。この1つの防振部材30が、リアシェルフ3の車幅方向のほぼ全長にわたって延び、後端面21eの略全体を覆っている。
図4(b)に示す態様では、各防振部材30の幅(車幅方向の寸法)が第1実施形態(図3)よりも短い。この防振部材30が、リアシェルフ本体20の幅方向の所要箇所に設けられている。ここでは、3つの防振部材30が等間隔置きに配置されている。
図4(a)に示すように、防振部材30の幅(車幅方向の寸法)を大きくすると、それだけ突片部33の幅が大きくなり、突片部33の弾性力が高まる。図4(b)に示すように、防振部材30の幅を小さくすると、それだけ突片部33の幅が小さくなり、突片部33の弾性力が低くなる。したがって、防振部材30の幅を調節することによって突片部33の弾性力を調節することができる。リアシェルフ本体20が比較的重いときや振動が比較的大きいと見込まれるときは、図4(a)のように防振部材30の幅を大きくすることが好ましい。リアシェルフ本体20が比較的軽いときや振動が比較的小さいと見込まれるときは、図4(b)のように防振部材30の幅を小さくすることが好ましい。防振部材30の幅が小さいと、防振部材30を小型化できるから、製品コストを節減できる。また、所要の弾性力や防振性能が違っても、防振部材30となるべき押出成形品を上記所要の弾性力や防振性能に応じた適宜な長さに切断すればよく、防振部材30の組成及び硬度等を変更する必要がない。
防振部材30のベース部31をリアシェルフ本体20に止める手段は、両面テープ41に限られない。
図5及び図6に示す態様では、防振部材30のベース部31に1又は複数の係止孔39が形成されている。図5(a)に示すように、ここでは、2つの係止孔39が形成されている。これら係止孔39は、ベース部31の幅方向に互いに離れて配置されている。各係止孔39は、ベース部31を厚み方向に貫通している。
図5(b)は、リアシェルフ3を組み立てる途中段階を示したものである。リアシェルフ本体20の後端部21における各係止孔39と対応する部位には、係止ピン24が一体に設けられている。係止ピン24は、裏面22から突出する筒状になっている。係止ピン24の初期軸長(突出高さ)は、係止孔39ひいてはベース部21の厚みよりも十分に大きい。
リアシェルフ本体20に防振部材30を取り付ける際は、係止孔39に係止ピン24を挿入して、ベース部31を裏面22に添わせるとともに、被覆部32を後端部21に被せる。係止ピン24は、ベース部31よりも下方に突出する。続いて、図6(a)に示すように、係止ピン24をベース部31に溶着する。このとき、好ましくは、係止ピン24の先端部を軸方向に潰すとともに径方向外側に膨らませるように変形させる。これによって、係止ピン24の先端の周縁部に係止爪25を形成できる。この係止爪25が、ベース部31の下面に引っ掛かる。これによって、ベース部31ひいては防振部材30をリアシェルフ本体20に安定的に固定することができる。
図6(a)において、上記溶着後の係止ピン24の先端面の最終形状は、平坦になっているが、図6(b)に示すように、係止ピン24の先端面の最終形状が円錐状になっていてもよい。
本発明は、上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、防振部材30は、押出成形品に限られず、射出成形品であってもよい。防振部材30の組成や硬度を変えることで、所要の弾性力や防振性能を発現するようにしてもよい。
窪み38の位置は、ベース部31と被覆部32の連続部付近に限られない。裏側被覆部分34の中間部に窪み38を設けてもよい。裏側被覆部分34と端面被覆部分35との連続部付近に窪み38を設けてもよい。端面被覆部分35の中間部に窪み38を設けてもよい。端面被覆部分35と表側被覆部分36との連続部付近に窪み38を設けてもよい。
窪み38の数は、1つに限られない。複数の窪み39を被覆部32の湾曲方向に互いに離して形成してもよい。
突片部33は、必ずしもベース部31と被覆部32の連続部付近から突出している必要は無く、ベース部31の中間部の外側面から突出していてもよく、被覆部32の中間部の外側面から突出していてもよい。
防振部材30から突片部33や窪み38を省いてもよい。
リアシェルフ本体20の断面形状、特に後端部21の断面形状は適宜改変できる。たとえば、後端面21eがカットされておらず(カット面21fが無く)、後端面21eと裏面23が直接的に交差していてもよい。
裏側被覆部分34がカット面21fに接していてもよい。
表側被覆部分36を、両面粘着テープ等によって表側面22に貼り付けてもよい。更に端面被覆部分35を、両面粘着テープ等によって後端面21eに貼り付けてもよい。
両面粘着テープに代えて接着剤を用いてもよい。
端面被覆部分35と後端面21eとの間に隙間が形成されていてもよい。
表側被覆部分36と表側面22との間に隙間が形成されていてもよい。
平常時(非振動時)において、被覆部32がリアガラス10又はリアパネル2に当たっていてもよい。
リアシェルフ3は、ハッチバック型の車両にも適用できる。ハッチバック型の車両等においては、リアシェルフ3の前端部が後部座席等に上下に回転可能に支持され、リアシェルフ3の後端部21が上下動可能になっていてもよい。
車両用内装は、好ましくは一端部が可動ないしはフリーになり、より好ましくは当該一端部が車室の狭隘部に配置されるものであれば、リアシェルフ3に限られず、インストルメントパネル、その他の内装であってもよい。インストルメントパネルは、スピーカの駆動等によって振動し得る。また、フロントガラスが水平に近い車両の場合、インストルメントパネルの上端部が上記フロントガラスと車体等との間の狭隘部にフリーな状態(非固定状態)で配置されることがある。このインストルメントパネルの上端部に防振部材30を設けるとよい。
本発明は、車両のリアシェルフやインストルメントパネル等の内装に適用できる。
1 車両
1a 狭隘部
2 リアパネル(後部車体)
3 リアシェルフ(車両用内装)
10 リアガラス
13 セラミック部
14 セラミックライン
20 リアシェルフ本体(内装本体)
21 後端部(1の端部)
21e 後端面(端面)
21f カット面
21g 角部
22 表側面
23 裏面
30 防振部材
31 ベース部
32 被覆部
33 突片部(リップ)
34 裏側被覆部分
35 端面被覆部分
36 表側被覆部分
37 引掛部
38 窪み
41 両面粘着テープ

Claims (3)

  1. 内装本体と、弾性を有して前記内装本体の端部に設けられる防振部材とを備え、前記防振部材が、
    (イ)前記内装本体の裏面に添うベース部と、
    (ロ)前記ベース部に連なるとともに、前記端部に沿う幅方向と直交する断面がU字状になっており、前記端部に被さる被覆部と
    を一体に有し、前記被覆部の内側面には、前記被覆部の厚みの半分より小さい深さの窪みが前記幅方向に延びるように形成されていることを特徴とする車両用内装。
  2. 前記防振部材の外側面には、車体に向けて突出する突片部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装。
  3. 前記内装本体がリアシェルフ本体であり、前記防振部材が、前記リアシェルフ本体の後端部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用内装。
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