JP2014094201A - 回遊情報収集システム - Google Patents

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春幸 片地
Masashi Yamada
将志 山田
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Abstract

【課題】場内における遊技者分布を、高精度かつリアルタイムに、時系列で追う。
【解決手段】遊技場に配置された少なくとも3台の無線中継装置と、無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、遊技場内における設置位置が特定される遊技台と、中央管理サーバと接続された表示手段と、無線中継装置を介して中央管理サーバに接続され、固有の端末識別情報が付与された遊技者端末とを備える。中央管理サーバは、無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、複数の遊技台および所定数の遊技台が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示した場内マップを作成し、端末識別情報により遊技者端末を個々に識別し、遊技者端末が無線中継装置から受信した各電波強度を基に、遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末の位置を、前記場内マップ上に定期的にマッピングし、識別した各遊技者端末の最新の位置をマッピングした場内マップを、表示手段に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信による位置特定技術ならびにAR(Augmented Reality:拡張現実。以下、「AR」と略す。)技術を利用した回遊情報収集システムに関する。
昨今、遊技場では、遊技者の入店履歴などを収集し、運営管理や営業戦略の立案、顧客サービス向上に役立てている。これらを目的とした技術の中には、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム。以下、「GPS」という。)の位置情報に基づいて、遊技者の遊技行動データを広範に取得することが可能な遊技動向管理システムも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された遊技動向管理システムでは、遊技者の携帯端末が、遊技機1台1台に付されたQRコード(登録商標)を読取って機種情報と接続情報を取得する。そして、この接続情報を基に管理サーバに接続する。また、携帯端末は、GPS機能により位置情報を取得する。
管理サーバは、携帯端末から送信された遊技者行動データ(機種情報、位置情報を含む)に基づいて遊技者の遊技動向情報を抽出し、この情報を遊技場所有のホールコンピュータに提供する。
また、この種のシステムとしては、無線LAN通信により、遊技者が所有する端末位置を特定する遊技機関連情報配信システムも知られる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2012−100744号公報 特開2012−187236号公報
携帯電話への位置情報通知機能を義務付ける総務省によれば、一般的な携帯端末に実装されるGPSの位置測定精度は数十メートル以下である。そのため、遊技場内に整然と並べられた遊技台の内、どの台に遊技者端末が接近したかを特定できるような測定精度は、GPSでは到底望めない。また、屋外であれば、GPS技術でも比較的高い精度で現在位置を特定できるが、遊技場のような屋内では各遊技台を特定しうる良好な測定精度は得られにくい。
そのため、特許文献1に開示されているように、遊技場の特有事情である屋内環境に従来のGPS技術を単純に持込むことは、遊技者の位置特定手段として必ずしも好適とはいえない。
さらに、遊技場側からすれば、場内の盛況ぶりを知るための目安として、遊技台に付されたQRコード(登録商標)を読取った遊技者の動向だけでなく、他の遊技者が遊技する様子に関心を寄せ見物している立見客の動向(立ち位置・人数など)についても情報の欲しいところである。いまは単に見物中にすぎなくても、潜在的に遊技者となる可能性を秘めているからである。
ここで、上述した特許文献1のシステムは、QRコード(登録商標)の読取動作があったときに、初めて遊技者端末の位置情報が取得可能となるものである。しかしながら、実際に遊技をしている場合、その遊技者が、遊技中の遊技台を実質上、占有した状態となる。そのため、遊技する台を探し求めている遊技客や立見客にとって、他者が遊技している最中に、その台に付されたQRコード(登録商標)を読取るのは、はばかられるものと考えられる。
そのため、特許文献1の遊技動向管理システムでは、位置情報を随時追跡可能な位置特定機能が遊技者端末に搭載されているにも関わらず、立見客をも含む顧客の軌跡を場内追跡する上で、その機能の利点が活かし切れていないという問題点もある。
一方、特許文献2に開示されたシステムによれば、位置特定手段としてGPSを用いず、無線LAN通信を利用することにより、遊技場という屋内環境下での位置特定に適応している。
しかし、このシステムは、無線LAN通信により得られた端末位置の情報を、専ら遊技者がどの遊技島付近で特定シンボルを撮影したか特定する目的で利用するにとどまり、場内の遊技者分布を時系列的に追跡することはできない。
なお、顧客動向を取得する手法としては、上述したシステムを利用する以外にも、遊技場の従業員が、目視により人数を確認し、人手により集計システムに入力することも考えられる。
しかし、今日の遊技場は店舗が大型化しており、数百台から千台近い遊技台が並べられた遊技場を見かけることも決して珍しいことではない。さらに大規模な遊技場の中には、ビル内でいくつもの階にまたがって店舗を構えるホールすら存在する。
このような状況下では、従業員は、遊技島など各所定区画にいる遊技者数を確認する際、相当な広さの遊技場内で各区画を1つずつ徘徊し、それぞれの遊技者数を確認していくことになる。
ここで、遊技者の場内分布は刻々と変化するため、従業員は、その都度、システムへの入力作業を強いられることになる。そのため、この手法により場内分布の変化に追従しリアルタイム性を実現するためには、従業員への負担が過大となってしまう。さらには、入力作業によって本来業務も中断されるため、業務効率も非常に低下してしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、場内における遊技者分布を、高精度かつリアルタイムに、時系列で追うことができるようにすることを目的とする。
〔第1発明〕
そこで、上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係る回遊情報収集システムは、
遊技場に設置される複数の遊技台と、前記複数の遊技台に通信可能に接続される中央管理サーバと、遊技者が所有する遊技者端末と、を有し、前記中央管理サーバが、前記遊技台および前記遊技者端末から受信した遊技情報その他の情報を管理するように構成された回遊情報収集システムにおいて、

前記遊技場に配置された少なくとも3台の無線中継装置と、
前記無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、前記遊技場内における設置位置が特定される前記遊技台と、
前記中央管理サーバと接続された表示手段と、
前記無線中継装置を介して前記中央管理サーバに接続され、固有の端末識別情報が付与された前記遊技者端末と、を備え、

前記中央管理サーバは、
前記無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、前記複数の遊技台および所定数の前記遊技台が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示した場内マップを作成する処理と、
前記端末識別情報により、前記遊技者端末を個々に識別する処理と、
前記遊技者端末が前記無線中継装置から受信した各電波強度を基に、前記遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末の位置を、前記場内マップ上に定期的にマッピングする処理と、
前記識別した各遊技者端末の最新の位置をマッピングした場内マップを、前記表示手段に表示する処理と、
を実行するように構成される。
本願の第1発明に係る回遊情報収集システムによれば、無線通信を用いて遊技者端末の位置を特定することにより、各遊技台の設置位置を固有に識別できる程度の精度を得て遊技場の特有事情に対応し、GPSによる位置特定技術では実現し得ない本システムの実現困難性を克服している。
また、本システムによれば、前記中央管理サーバは、前記無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、前記複数の遊技台および所定数の前記遊技台が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示した場内マップを作成する処理と、前記端末識別情報により前記遊技者端末を個々に識別する処理と、前記遊技者端末が前記無線中継装置から受信した各電波強度を基に、前記遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末の位置を前記場内マップ上に定期的にマッピングする処理と、前記識別した各遊技者端末の最新の位置をマッピングした場内マップを、前記表示手段に表示する処理と、を実行する。
そのため、従業員が、広い遊技場内の区画を1つ1つ確認しなくても、場内における遊技者分布を、高精度かつリアルタイムに、時系列で追うことができる。また、店舗側が遊技台・遊技島を管理する上で有用な情報を取得できるため、遊技場の運営管理や営業戦略の立案、経費削減や顧客サービス向上に資することができる。
さらに、立ち見客を含むホールの“にぎわい感”を、遊技者端末を介して遊技者に見せるといったことも可能になる。
〔第2発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第2発明に係る回遊情報収集システムは、本願の第1発明に係る回遊情報収集システムであって、
前記中央管理サーバは、
前記遊技者端末が前記無線中継装置から電波を受信した受信時刻と、その受信時刻における前記遊技者端末の位置とを対応付けて定期的に記憶する処理と、
前記遊技場内を前記遊技者端末が移動した位置の軌跡を、前記場内マップにマッピングして前記表示手段に表示する処理と、を実行するように構成してもよい。
特に、第2発明のように、前記中央管理サーバが、前記遊技場内を前記遊技者端末が移動した位置の軌跡を、前記場内マップにマッピングして前記表示手段に表示する場合は、各遊技者が場内を移動した履歴を追跡することができるから、遊技場内のどのエリアに遊技者の関心が推移していったかを把握することが可能となる。
〔第3発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第3発明に係る回遊情報収集システムは、本願の第1または第2発明に係る回遊情報収集システムであって、
前記中央管理サーバは、
少なくとも2台の遊技台を各々含む前記遊技場内の所定区画ごとに、当該所定区画内で前記無線中継装置を介して前記中央管理サーバと接続されている遊技者端末の台数を集計する処理と、
前記遊技者端末の台数に応じて、それぞれの前記所定区画に対して区画盛況ランクを評価する処理と、
前記区画盛況ランクに応じ、前記場内マップにおける前記所定区画を各々強調表示する処理と、を実行するように構成してもよい。
特に、第3発明のように、前記中央管理サーバが、前記所定区画内の前記遊技者端末の台数に応じてそれぞれの前記所定区画に対して区画盛況ランクを評価し、前記区画盛況ランクに応じ前記場内マップにおける前記所定区画を各々強調表示する場合は、利用者が場内マップを確認する際、各所定区画の盛況ぶりを一見して判別することができ、視認性を向上することができる。
〔第4発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第4発明に係る回遊情報収集システムは、本願の第1〜第3発明に係る回遊情報収集システムであって、
パターンコードを認識可能なカメラを具備する前記遊技者端末と、
前記遊技情報その他の情報を基に前記遊技台固有の遊技台情報を作成し、この遊技台情報を前記遊技者端末のモニタに表示する前記中央管理サーバと、
前記パターンコードに各々対応付けされた前記複数の遊技台と、を備え、

前記中央管理サーバは、
前記無線中継装置の通信エリアで前記遊技者端末のカメラにより前記パターンコードが撮像されると、前記遊技台情報に基づいて、そのパターンコードに対応付けされた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントする処理と、
前記カウントした遊技台の台数に応じ、各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価する処理と、
前記遊技台盛況ランクに応じて、前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する処理と、
を実行するように構成してもよい。
特に、第4発明のように、前記中央管理サーバが、前記無線中継装置の通信エリアで前記遊技者端末のカメラにより前記パターンコードが撮像されると、前記遊技台情報に基づいて、そのパターンコードに対応付けされた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントし、前記カウントした遊技台の台数に応じて各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価し、前記遊技台盛況ランクに応じて前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する場合は、場内における遊技者分布を高精度かつリアルタイムに時系列で追うことができ、さらには、遊技台1台1台に対する遊技者の関心の度合も評価することができる。
〔第5発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第5発明に係る回遊情報収集システムは、本願の第1〜第3発明に係る回遊情報収集システムであって、
無線通信可能な無線通信ユニットを個々に備えた前記複数の遊技台と、
前記無線通信ユニットを介して前記中央管理サーバに接続可能な前記遊技者端末と、を備え、
前記中央管理サーバは、
前記遊技者端末が前記無線通信ユニットを介して無線通信した場合、その無線通信ユニットを備えた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントする処理と、
前記カウントした遊技台の台数に応じ、各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価する処理と、
前記遊技台盛況ランクに応じて、前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する処理と、
を実行するように構成してもよい。
特に、第5発明のように、前記中央管理サーバが、前記遊技者端末が前記無線通信ユニットを介して無線通信した場合、その無線通信ユニットを備えた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントし、前記カウントした遊技台の台数に応じて各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価し、前記遊技台盛況ランクに応じて前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する場合は、第4発明と同様に、場内における遊技者分布を高精度かつリアルタイムに時系列で追うことができ、さらには、遊技台1台1台に対する遊技者の関心の度合も評価することができる。また、遊技者がパターンコードの読取行為を行わずとも、遊技者が関心を寄せている遊技台の情報を取得することができる。
〔第6発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第6発明に係る回遊情報収集システムは、
本願の第1〜第5発明に係る回遊情報収集システムであって、
各遊技者を固有に識別するための生体情報を読取る生体情報読取機能を有する、前記遊技者端末と通信可能な任意の場内装置をさらに備え、

前記場内装置は、
前記生体情報を読取ったときに、その生体情報と前記遊技者端末の端末識別情報とを前記中央管理サーバへ送信する処理、を実行し、

前記中央管理サーバは、
前記遊技者端末を所有する遊技者本人の生体情報および当該遊技者端末固有の端末識別情報に対し、刻々と変化する当該遊技者端末の位置を対応付けて記憶する処理と、
前記場内装置から送信された前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係が、当該中央管理サーバが記憶している前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係に一致しないときは、当該送信されてきた生体情報および端末識別情報に対し、その端末識別情報で特定される遊技者端末の位置を対応付けて記憶する処理と、
を実行するように構成してもよい。
特に、第6発明のように、前記場内装置から送信された前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係が、当該中央管理サーバが記憶している前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係に一致しないときに、当該送信されてきた生体情報および端末識別情報に対し、その端末識別情報で特定される遊技者端末の位置を対応付けて記憶する場合は、生体情報と端末識別情報の対応関係ごとに区別して、遊技場内における遊技者端末の位置を管理することができる。
特に、場内装置または遊技者端末から送信されてきた生体情報と端末識別情報の対応関係のうち、端末識別情報のみ中央管理サーバがすでに記憶している端末識別情報と一致し、生体情報については異なっている場合、すなわち、同一の遊技者端末が、複数の遊技者により共有して利用されている場合でも、各遊技者の動向を区別して把握することができる。
〔第7発明〕
また、上記の課題を解決するために、本願の第7発明に係る回遊情報収集システムは、
本願の第1〜第6発明に係る回遊情報収集システムであって、
前記複数の遊技台に個々に対応して、各遊技台の遊技者が所有する遊技媒体が収容された容器の重量を測定可能な重量測定器と、
前記重量測定器に通信可能に接続された前記中央管理サーバと、を備え、

前記中央管理サーバは、
前記重量測定器で各々測定した遊技台ごとの前記容器の重量を基に、前記遊技台それぞれの盛況ぶりを示す遊技台盛況ランクを評価する処理と、
前記遊技台盛況ランクを、前記各遊技台ごとに、前記遊技者端末の位置がマッピングされた場内マップ上に表示する処理と、を実行するように構成してもよい。
特に、第7発明のように、前記中央管理サーバが、前記重量測定器で各々測定した遊技台ごとの前記容器の重量を基に、前記遊技台それぞれの盛況ぶりを示す遊技台盛況ランクを評価し、前記遊技台盛況ランクを、前記各遊技台ごとに前記遊技者端末の位置がマッピングされた場内マップ上に表示する場合は、遊技場内における遊技者の密集具合や、遊技者の遊技台周辺における行為に基づいた遊技者動向に加えて、実際の遊技媒体(パチンコ玉やメダル等)の箱積み状況に基づいて場内の盛況ぶりを把握することができる。
なお、上記「中央管理サーバ」には、遊技台や場内装置から遊技情報を収集するホールサーバと、遊技台の固有の遊技台情報を作成・管理・提供などを行う情報管理サーバと、場内における遊技者端末の位置を場内マップにマッピングするマップ処理サーバと、各所定区画内の遊技者端末の台数や、遊技者が関心を寄せた遊技台の情報(台数・機種・台番号など)をカウントする評価付サーバと、に個別に機能分散され、かつ、これらの機能を物理的にも各々異なる装置に持たせた構成も含まれる。
さらに、「中央管理サーバ」には、上記ホールサーバ、情報管理サーバ、マップ処理サーバおよび評価付サーバが互いに異なるネットワーク環境に接続された構成も含まれる。この場合、いずれかを遊技場内部に設置し、残りをインターネット等の外部環境に設置されたクラウドサーバとしてもよい。
また、上記「表示手段」とは、中央管理サーバが具備する表示装置でもよく、また、中央管理サーバと接続された遊技場店舗が所有する表示装置でもよい。さらには、遊技者端末の位置を示した場内マップを遊技客に対しても公開するケースでは、上記表示手段には、遊技者端末が備えるモニタなども含まれる。
上記「所定区画」とは、所定数の遊技台が列をなして設置されてなる遊技島であって、無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、遊技場内における設置位置が特定される遊技島でもよい。また、遊技島のうちの一部(例えば、同一機種が設置された部分など)を所定区画として選択することで、一つの遊技島の中に複数の所定区画が含まれるようにしてもよい。
上記「無線通信ユニット」は、遊技台そのものに設けられたユニットに限らず、遊技台と接続された場内装置に設けられた無線通信ユニットを遊技台が代替利用するケースのように、遊技台以外の別装置が持つ無線通信ユニットが、実質的に遊技台に直接設けられている状態で機能するケースも含まれる。
このようなケースの一例としては、場内装置が、外部装置につながる通信ケーブルの差込ポートを備えており、当該差込ポートにより遊技台が場内装置を介して外部と通信するケースが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る回遊情報収集システムの全体構成を示すブロック図である。 無線アクセスポイント(無線中継装置)の場内配置の一例を示す図である。 遊技島における無線アクセスポイントの設置態様の一例を示す図である。 第1実施形態における、中央管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 遊技島Aに設置された無線中継装置単体の、遊技島Aにおける電波強度分布を示す模式図である。 遊技島Bに設置された無線中継装置単体の、遊技島A方向に対する電波強度分布を示す模式図である。 遊技島Cに設置された無線中継装置単体の、遊技島A方向に対する電波強度分布を示す模式図である。 遊技島Dに設置された無線中継装置単体の、遊技島A方向に対する電波強度分布を示す模式図である。 遊技島B、C、Dに設置された各無線中継装置から、遊技島Aに対して到達する電波強度分布を示す模式図である。 電波強度分布情報のデータ構造の一例を示す図である。 遊技者端末の現在位置と、無線中継装置からの電波強度によって特定される所定区画との位置関係を示す模式図である。 回遊情報のデータ構造の一例を示す図である。 区画評価区分情報のデータ構造の一例を示す図である。 区画評価情報のデータ構造の一例を示す図である。 遊技台情報のデータ構造の一例を示す図である。 第1実施形態における、遊技者端末の電気的構成を示すブロック図である。 回遊情報収集時の、第1実施形態に係る回遊情報収集システムの動作を示すシーケンス図である。 (A)時刻T1における、場内マップ(場内全体図)の表示画像の一例を示す図である。(B)時刻T2における、場内マップ(場内全体図)の表示画像の一例を示す図である。(C)時刻T3における、場内マップ(場内全体図)の表示画像の一例を示す図である。 各遊技者端末が場内移動した軌跡を時系列で示したマップ(場内全体図)の表示画像の一例を示す図である。 各遊技者端末の位置を示した場内マップ(遊技島全体図)の表示画像の一例を示す図である。 ARマーカの付された遊技台の外観構成を示す図である。 第2実施形態における、中央管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 人気台評価区分情報のデータ構造の一例を示す図である。 遊技台情報のデータ構造の一例を示す図である。 第2実施形態における、遊技者端末の電気的構成を示すブロック図である。 遊技台タグ表示時の、第2実施形態に係る回遊情報収集システムの動作を示すシーケンス図である。 (A)特定の機種の遊技台に付されたARマーカの読取回数の時間的推移の第1の例を示す図である。(B)特定の機種の遊技台に付されたARマーカの読取回数の時間的推移の第2の例を示す図である。(C)特定の台番の遊技台に付されたARマーカの読取回数の時間的推移の第1の例を示す図である。(C)特定の台番の遊技台に付されたARマーカの読取回数の時間的推移の第2の例を示す図である。 各遊技台に対する遊技台盛況ランクを示した場内マップの表示画像の一例を示す図である。 第2実施形態において、遊技者端末により撮像された、遊技台を含む画像の一例を示す図である。 遊技台タグによる遊技台情報の表示画面の一例を示す図である。 第2実施形態の変形例における、遊技者端末の電気的構成を示すブロック図である。 遊技者端末の現在位置から見た撮像方向と、その方向にある遊技台の位置関係を示す模式図である。 遊技台方位情報のデータ構造の一例を示す図である。 端末位置を利用して遊技台タグを表示するときの、第2実施形態の変形例に係る回遊情報収集システムの動作を示すシーケンス図である。 無線通信によって特定される遊技者端末の現在位置と、その付近にある遊技台の位置関係を示す模式図である。 無線通信ユニットが内蔵された遊技台の外観図である。 電波強度分布情報のデータ構造の一例を示す図である。 遊技島Aに設置された無線中継装置の遊技島Aにおける通信エリア、並びに、各遊技台に設けられた無線中継ユニットの遊技島Aにおける通信エリアの電波強度分布を示す模式図である。 遊技台盛況ランク評価時の、第3実施形態に係る回遊情報収集システムの動作を示すシーケンス図である。 第3実施形態における、各遊技台に対する遊技台盛況ランクを示した場内マップの一例を示す図である。 (A)遊技台付近にある表示装置にカメラ(生体情報読取手段)を設置したときの配置例を示す図である。(B)遊技台にカメラ(生体情報読取手段)を設置したときの配置例を示す図である。 遊技台の操作部分にパターン読取センサを設置したときの配置例を示す図である。 操作部分にパターン読取センサが設けられた遊技台で、遊技者が遊技している様子を示す図である。 第4実施形態における、中央管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 生体情報を利用した遊技者の認証時の、第4実施形態に係る回遊情報収集システムの動作を示すシーケンス図である。 互いに異なる遊技者が同一の遊技者端末を共有するときの、各遊技者が場内移動した軌跡を時系列で示したマップ(場内全体図)の一例を示す図である。 各遊技台1台1台に対応して重量測定器を設置したときの配置例を示す図である。 箱積み評価情報のデータ構造の一例を示す図である。 第5実施形態における、中央管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。
以下、図1乃至図49を参照して、本発明の回遊情報収集システムについて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態は、無線通信による遊技者端末の位置特定技術ならびにAR技術を適用して、遊技場における遊技者の場内軌跡を追跡する回遊情報収集システムを構成した例である。
図1は、第1実施形態に係る回遊情報収集システム1の構成を示すブロック図である。
本例の回遊情報収集システム1は、遊技場に設置される複数の遊技台5と、これら複数の遊技台5に通信可能に接続される中央管理サーバ4と、遊技者が所有する遊技者端末10と、を有している。
また、本システム1は、遊技場に配置された少なくとも3台の無線中継装置21と、無線中継装置21からの各電波強度の差に基づいて、遊技場内における設置位置が特定される遊技台5と、中央管理サーバ4と接続された表示手段と、無線中継装置21を介して中央管理サーバ4に接続され、固有の端末識別情報が付与された遊技者端末10と、を備えている。
中央管理サーバ4は、無線中継装置21からの各電波強度の差に基づいて、複数の遊技台5の各位置および所定数の遊技台5が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示した場内マップを作成する処理と、端末識別情報により遊技者端末5を個々に識別する処理と、遊技者端末10が無線中継装置21から受信した各電波強度を基に、遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末10の位置を、場内マップ上に定期的にマッピングする処理と、識別した各遊技者端末10の最新の位置をマッピングした場内マップを、表示手段に表示する処理とを実行するように構成される。
以下、この内容について詳しく説明する。
回遊情報収集システム1は、図1に示すように、遊技場の場内システム2と、遊技者端末10とを、無線中継装置21および公衆通信回線3を介して通信可能な状態で接続したシステムである。
本システムでは、本願発明の特徴的な機能(場内における遊技者端末10の現在位置を、無線通信により高精度で特定する機能)を実現するために、無線中継装置21の台数は3台以上となっている。
そして、この高精度な位置情報を基に、1)遊技場内における最新の遊技者分布の定期更新、2)遊技者が場内を回遊した履歴の提供、が行われる。なお、インターネットや移動体通信網等の公衆通信回線3を採用する場合には、例えば、VPN(Virtual Private Network)技術等を利用すれば、セキュリティレベルを高く確保可能である。
場内システム2は、図1に示すように、中央管理サーバ4、3台以上の無線中継装置21および複数の遊技台5のほか、遊技台5毎に設置した貸玉装置61・表示装置62・呼出ランプ(図示略)・台毎計数装置(図示略)・CRユニット(図示略)・台間モニタ(図示略)・台間情報表示機(図示略)・台間空気清浄器(図示略)等や中継器63を含むシステムである。
場内システム2では、中央管理サーバ4、各無線中継装置21、複数の遊技台5、貸玉装置61、表示装置62、および、使用玉を回収する玉回収装置・交換装置・台毎計数装置(図示略)等の場内装置が、場内ネットワーク20を介して通信可能な状態で接続される。本例では、場内ネットワーク20としてLAN(Local Area network)を採用している。
また、場内システム2は、中央管理サーバ4を介して公衆通信回線3に接続されている。
遊技の対象となる遊技台5は、パチンコ機やスロットマシンである。スロットマシンとしては、メダル等を遊技媒体とした狭義のスロットマシンだけでなく、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(登録商標)でも良い。
本例では、遊技台5は、いわゆるセブン機と呼ばれるパチンコ機である。遊技台5は、始動口への入賞に応じて、理論上の大当り確率に基づく大当り抽選を行う。また、抽選結果に応じた図柄変動を行い、その結果に応じて大当り状態を発生させる。なお、この遊技台5は、大当り抽選を所定の数(本例では、最大8つ)まで保留する、いわゆる保留機能を備えている。
大当りの種類は、大当り遊技において実行可能な最大ラウンド数、通常大当り、確変大当りおよび時短のうちの2つ以上を組み合わせて構成されている。
確変は、大当り確率が大幅に向上すると共に、始動口への入賞率が高くなる時短状態(時短)となる遊技状態である。また、潜伏確変は、大当り確率は大幅に向上するものの、始動口への入賞率は変化しない(つまり、時短のない)遊技状態である。
確変は、次回大当りまで継続し、大当りの終了に伴い大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)の発生をもって終了する。なお、通常大当り終了後は所定の回数(例えば、100回)だけ図柄変動を行うまで単独時短状態となり、その後、通常状態に復帰する。これら確変、潜伏確変および時短状態は、大当りが発生し易いなど、通常状態よりも遊技者にとって有利である。
遊技台5で大当りが発生すると、大入賞口を開放するラウンド処理が所定のラウンド(R)繰返し実行される。1Rの上限入賞数・上限開放時間は任意であるが、本例では、1Rの上限入賞数は10個、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数および上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rが終了する。この大当り状態では、大当りフラグがオン状態に設定される。
なお、本例では、遊技台5は、中継器63を介して後述する各種の信号を遊技情報として出力するように構成されているが、遊技情報は、遊技台5から表示装置62のネットワークインターフェースを介して出力するよう構成することも可能である。さらに、中央管理サーバ4と遊技台5が直接接続された環境では、他の場内装置を経由することなく遊技情報が出力される。
貸出装置61は、図1に示すように、遊技に使用する玉(遊技媒体)を貸出玉として貸出す(払出す)装置である。貸出装置61は、各遊技台5に個別に対応するよう、隣り合う他の遊技台5との台間スペースに設置されている。貸出装置61は、現金を対価として所定数の玉(100円相当)を貸出す毎の売上信号を遊技情報として出力する。
貸出装置61は、貸出玉の代金としての紙幣や硬貨等を投入する貨幣投入口と、玉を払い出す払出ノズルと、を備える。また、本例の貸出装置61では、遊技客向けの簡易メッセージ等を表示する回動可能に取付けられたタッチパネル式の液晶表示部と、会員カードあるいは計数カードを挿入するカードスリットを含むカード読取部(図示略)とがさらに設けられている。
表示装置62は、図1に示すように、遊技者が遊技台5を選定する上で参考となる各種の遊技情報(大当り回数、回転数、持玉等)を表示するよう構成されている。また本例では、表示装置62は、呼出ボタンを備えており呼出ランプとしての機能も果たす。
本例では、各表示装置62に対し、遊技場店舗により割振られた各遊技台5に固有の台番を表すラベルが付着されている。なお、本例のように、遊技台5に付される台番では、パチンコ特有の事情として数字に4または9を含む台番が除かれている場合もある。
中継器63は、図1に示すように、遊技台5、貸出装置61、表示装置62および玉回収装置(図示略)に接続され、遊技台5・貸出装置61と、中央管理サーバ4との間で、情報の送受信を中継する装置である。
中継器63は、各遊技台5、各貸出装置61および各表示装置62が出力する遊技情報に台番(遊技台キー番号)を対応付けて場内ネットワーク20に送出するとともに、台番が対応付けされた通信情報を場内ネットワーク20から取込むように構成されている。
中継器63は、場内ネットワーク20を介し、遊技情報を中央管理サーバ4向けに送信する。遊技情報の一例としては、以下のような各信号が挙げられる。
1)アウト信号:回収玉(使用玉、打込玉)10玉につき、1パルスを玉回収装置が出力する。アウト(使用媒体数)は、アウト信号数×10玉となる。
2)セーフ信号:払出玉10玉につき、1パルスを遊技台5が出力する。セーフ(払出媒体数)は、セーフ信号数×10玉となる。
3)スタート信号:始動ロへの入賞、あるいは、始動口への入賞により変動する役物における図柄変動1回につき、1パルスを遊技台5が出力する。
4)大当り信号:遊技台5により、大当り中にレベル出力される状態信号。
5)確変信号:遊技台5により、確変状態あるいは時短状態の発生中にレベル出力される特別遊技状態信号。
6)売上信号:遊技者に貸出された遊技媒体(以下、貸出玉。)のうち、現金等の経済的価値を対価とした貸出玉25玉(100円分)につき、1パルスを貸出装置61が出力する。
7)セキュリティ信号:遊技台5のガラス枠の開扉や体感機など不正行為のおそれを検知したときに、遊技台5によりレベル出力される状態信号。
無線中継装置21は、中央管理サーバ4と遊技者端末10とを無線通信可能に接続するための装置であり、遊技場内で遊技者端末10が場内ネットワーク20に接続するためのアクセスポイントとして機能する。
遊技者端末10が無線中継装置21にアクセスする際、各無線中継装置21は、自己に固有に割当てられたMAC(Media Access Control)アドレスを送信する。そのため、遊技者端末10は、場内に設けられた各無線中継装置21に対する受信電波強度をそれぞれ区別することが可能である。なお、各無線中継装置21から送出される電波強度は、遊技場もしくは第三者により調整可能である。
なお、各遊技者端末10にも、固有の端末識別情報(例えば、MACアドレス)が付与されており、中央管理サーバ4をはじめ各機器は、この端末識別情報により各遊技者端末10をそれぞれ識別可能である。
また、本発明では、無線中継装置21からの各電波強度の差に基づいて、遊技台5の各設置位置および遊技者端末10の現在位置(以下、「端末位置」ともいう。)を特定するため、無線中継装置21が3台以上必要となる。
本例では、この台数は4台であり、図2に示すように、無線中継装置21は遊技島毎に1台ずつ場内配置される。また、遊技島における無線中継装置21の設置態様の一例としては、図3に示すように、遊技島を構成する枠組上部への設置等が挙げられる。
なお、本システムは、遊技場内の任意の箇所に無線中継装置21を3台以上配置することで場内における高精度の端末位置特定技術を実現するものであるため、無線中継装置21は、遊技台5や場内装置の内部に格納するケース等を含め、任意の箇所に場内設置することが可能である。
中央管理サーバ4は、遊技情報を集中管理する装置であり、図1に示すように、本例においては遊技場内に設置されている。中央管理サーバ4は、場内システム2の外部に設置することも可能である。
中央管理サーバ4は、液晶ディスプレイおよびプリンタ(図示略)等の出力部45と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボードおよびマウス(図示略)を含む入力部44とを備えている。
次に、上記中央管理サーバ4の電気的構成について説明する。
中央管理サーバ4の装置本体は、図4に示すように、演算処理を実行するCPUを含む制御部41のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部42、および、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部43を備えている。
通信部43は、場内ネットワーク20に接続され、各遊技台5からの遊技情報(アウト信号・セーフ信号・売上信号等)を遊技台5毎に区別して受信する。
また、通信部43は、無線中継装置21を介して、受信電波強度やその電波の受信時刻、および端末識別情報を遊技者端末10から受信する。
本例では、遊技者端末10が受信した電波強度により端末10の場内位置を特定するため、この電波受信時刻が、遊技者の移動履歴を追跡するための時間情報となる。
通信部43としては、ネットワークインターフェース、モデム等が使用される。なお、通信時に経由する無線中継装置21は、任意でよいが、本例では4台のうち受信電波強度が最も強い無線中継装置21を経由する。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部42に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。中央管理サーバ4では、遊技台情報作成手段411、マップ作成手段412、マッピング手段413、評価手段414および表示制御手段415が実現される。
遊技台情報作成手段411は、各遊技台5から収集した遊技情報を基に、遊技台情報を作成する手段である。本例では、遊技台情報作成手段411は、各遊技台5の固有のランク情報を含む遊技台情報(図15参照)を作成する。
マップ作成手段412は、無線中継装置21から遊技者端末10が受信する各電波強度の差に基づいて、場内マップを作成する。
ここで、場内マップとは、無線中継装置21からの各電波強度の差によって特定される複数の遊技台5の各位置と、所定数の遊技台5が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示したマップのことを指す。
上記場内マップにおいては、少なくとも2台の遊技台5をそれぞれ含むように遊技場全体を複数分割した所定区画と、それぞれの所定区画であらかじめ測定された無線中継装置21からの電波強度とが対応付けられている。
マッピング手段413は、遊技者端末10が無線中継装置21から受信した各電波強度を基に、遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末10の位置を、場内マップ上に定期的にマッピングする手段である。
マッピング手段413は、場内各所(本例では、各所定区画)にてあらかじめ測定された各無線中継装置21からの電波強度と、遊技者端末10が個々の無線中継装置21から受信した電波強度を比較し、互いの電波強度が一致する所定区画を、遊技者端末10の場内位置として特定する。
なお、マッピング手段413は、遊技者端末10の位置のマッピング(特定)に先立って、端末識別情報により各遊技者端末10を個々に識別する。これにより、遊技者端末10の各位置を個々に分別して追跡可能となる。
また、マッピング手段413は、遊技者端末10が無線中継装置21から電波を受けた受信時刻に、その受信時刻における遊技者端末10の位置を対応付けて、これらの対応付情報を回遊情報(図12)として記憶部42に定期的に書込む。これにより、マッピング手段413は、各遊技者が場内を移動した軌跡を追跡できるように、遊技者端末10が場内移動した位置を履歴として蓄積する。
評価手段414は、各所定区画または各遊技台5に対して、個々の盛況ランクを評価する手段である。
本例では、評価手段414は、所定区画ごとの盛況ぶりを示す評価指標である区画盛況ランクを、各所定区画に対して評価する。そして、これらの区画盛況ランクを受信時刻と対応付けて、区画評価情報(図14)として記憶部42に書込む。区画盛況ランクの評価区分は、店舗側または第三者が任意に設定可能である。
本例では、区画盛況ランクとして、各所定区画の遊技者数に応じて、「大盛況」、「盛況」、「活況」、「並」、「不況」の5段階の評価区分(図13)が設けられるとともに、これらの評価区分に対応して、赤、オレンジ、黄、緑、青の各色が、所定区画を強調表示する際の表示色として定められている。
表示制御手段415は、各遊技者端末10の最新の位置をマッピングした場内マップ(図18参照)を、表示手段に表示する手段である。本例においては、中央管理サーバ4に接続された出力部45が、この表示手段に該当する。
また、表示制御手段415は、入力部44を介した軌跡参照操作に応じて、遊技場内を遊技者端末10が移動した軌跡(図19)を、場内マップにマッピングして表示手段に表示する。
また、表示制御手段415は、入力部44を介した拡大スケール変更操作に応じて、指示された縮尺で場内マップを表示手段に表示する。本例においては、場内マップの縮尺率として、遊技場を上方から見たときの遊技場全体を俯瞰できるスケール(図18)や、遊技島全体を俯瞰できるスケール(図20)などが用意されている。
また、表示制御手段415は、区画盛況ランクに応じて、各所定区画(本例では、複数の所定区画を包含する遊技島)を場内マップ上で強調表示させる。本例では、区画盛況ランクが「大盛況」であれば赤色、また「やや不況」であれば水色といった具合に、分別して着色表示される。
なお、強調表示の形態は、各遊技島や各遊技台5を、それぞれの盛況ランクに応じて区別可能なものであればよく、本例のような着色表示に限らず、太線・二重線など所定の線による表示や、種類の異なる網かけ表示、点滅表示など任意の表示形態を採用できる。
以下、図5乃至図9を参照し、マッピング手段413が、遊技者端末10が各無線中継装置21から受信した電波強度に基づいて、遊技場内における遊技者端末10の位置を特定する手法を説明する。
まず、図5に示すように、遊技島Aにある無線通信装置21から出力された電波の受信強度は、遊技島A内の遊技台5の各設置位置において等しくレベルA1となるよう調整されている。
次に、図6に示すように、遊技島Bにある無線通信装置21から出力された電波の遊技島Aにおける受信強度は、118番台〜122番台の遊技台5の設置位置では等しくレベルB3である。
また、図7に示すように、遊技島Cにある無線通信装置21から出力された電波の遊技島Aにおける受信強度は、118番台〜122番台の各遊技台5の設置位置に応じて差が生じる。本例では、遊技島Cから遠ざかるにつれて、121番台・122番台ではレベルC2、118番台・120番台ではレベルC3と電波受信強度が弱まっている。
さらに、図8に示すように、遊技島Dにある無線通信装置21から出力された電波の遊技島Aにおける受信強度は、118番台〜122番台の各遊技台5の設置位置に応じて異なる。本例では、遊技島Dから遠ざかるにつれて、121番台・122番台ではレベルD3、118番台・120番台ではレベルD4と電波受信強度が弱まっている。
そして、図9に示すように、遊技島B・C・Dにある無線通信装置21から出力された各電波の遊技島Aにおける受信強度をパラメータとして、遊技者が、遊技島Aの内どの遊技台5が設置された所定区画にいるかを特定することが可能である。
なお、上記説明例では理解を容易にするため、遊技島Aに設けられた無線通信装置21の電波強度は遊技島A内で一様にレベルA1としているが(図5)、この強度を調整することで、遊技島Aにある無線通信装置21を、遊技者のいる区画の特定に利用可能である。
本例では、上記の位置特定手法に対応して、記憶部42のマップ記憶手段421には、図10に示すように、遊技場内の各地点における各無線中継装置21の電波強度の分布を示す電波強度分布情報が記憶されている。第1実施形態では、電波強度分布情報は、各所定区画においてあらかじめ測定された電波強度の分布(図11)を表すように設定されている。
電波強度分布情報のデータ構造は任意でよい。図10の例では、各遊技島のキー番号(本例では、島番)とその設置位置とが対応付けされるとともに、遊技島に含まれる個々の所定区画における電波強度も対応付けされている。さらには、それぞれの所定区画に含まれる各遊技台5のキー番号(本例では、台番)およびその設置位置も対応付けされている。
なお、上記キー番号は、各遊技島または各遊技台5をそれぞれ固有に識別するための識別情報である。各遊技島のキー番号または各遊技台5のキー番号は、遊技島に対し予め割振られた島番または台番と、遊技場の各店舗を管理するために割振られた店舗番号とを組合せたものでもよい。
なお、電波強度を基に特定された遊技者端末10の位置は、図12に示すように、遊技者端末10が無線中継装置21から電波を受けた受信時刻と対応付けて、遊技者端末10ごとに回遊情報として記憶部42に記録される。なお、回遊情報を遊技者端末10ごとに分別する際、端末識別情報を利用する。
さらに本例では、評価手段414により、各遊技者端末10の位置情報を基に、所定区画ごとに遊技者数の集計が行われ、図13に示す区画評価区分に従って、集計した人数に応じて、遊技島の区画盛況ランクが定められる。なお、図14に示すように、評価付けされた遊技島の区画盛況ランクが、遊技者端末10の電波受信時刻ごとに時系列で蓄積されていく。
記憶部42には、遊技島毎に分別して遊技台情報が記憶されている。遊技台情報は、遊技台5に割振られた台番と、その遊技台5固有の情報(大当り回数・回転数等)との対応関係を指定する情報である。
図15に示すように、遊技台情報では、例えば、キー番号(台番)に対し、管理対象である遊技台5の機種情報(機種マスタ)が対応付けられている。機種情報とは、遊技場内の全機種の各機種名、機種毎の基本スペックや攻略情報等の総合的な情報を指す。
つまり、遊技台情報では、遊技場内のどの台番にどの機種が設置されているかが対応付けされる。例えば、台番118番〜120番の遊技台5が機種名「CRアルセーヌ・ルパン」、台番121番〜122番の遊技台5が機種名「CRウルトラ五郎」といった情報が記憶される。
また、機種の基本スペックの一例としては、以下のような各仕様が挙げられる。
1)理論TS:理論上、大当りを発生させるために必要な大当り抽選回数(図柄変動数)の平均値。つまり、通常遊技状態における大当り当選確率の逆数。
2)スタート賞球:始動ロへ入賞した場合の賞球数
3)予告・リーチ演出
4)状態判別:遊技領域の盤面に設けられたLEDランプや7セグの表示が指し示す遊技状態(例えば、潜伏確変状態)。
つぎに、遊技者端末10の電気的構成について説明する。
図16に示すように、遊技者端末10は、演算処理を実行するCPUを含む制御部11のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部12、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部13、入力部14および出力部15を備えている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部12に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。遊技者端末10では、電波強度測定手段111および計時手段112が実現される。
電波強度測定手段111は、無線中継装置21から通信部13が受信した電波強度を測定する手段である。
計時手段112は、現在時刻を計時する手段である。本例では、計時手段112により、無線中継装置21からの電波強度を測定した際、その電波を受信した受信時刻を取得する。
記憶部12は、各種データやプログラムを記憶するものであり、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ等が使用される。記憶部12には、遊技者用アプリケーション121が記憶される。遊技者用アプリケーション121は、定期的に測定した受信電波強度の送信処理が記述されたプログラムである。
通信部13は、無線中継装置21を介して場内ネットワーク20に接続され、中央管理サーバ4に対し、受信電波強度とその電波の受信時刻、ならびに端末識別情報を送信する。
入力部14は、遊技者の操作を受付ける情報入力手段である。本例では、入力部14として、利用者の押下を検出するタッチパネルセンサが設けられている。出力部15は、任意の画像・情報を出力する手段であり、本例では、液晶ディスプレイを用いる。
つぎに、第1実施形態に係る回遊情報収集システム1の動作について説明する。
遊技場に来店した遊技者は、気に入る遊技台5を見つけるために広い遊技場内の各遊技島を徘徊したり、自己の好みに合う遊技台5が見つかったときには遊技に興じる。また、あるときには、遊技者は、各台5の出玉状況を知るため、他の遊技客が遊技している様子を見物することもある。
このとき、遊技場内で遊技者用アプリケーション121が起動中であれば、図17に示すように、遊技者端末10は、無線中継装置21の通信エリア内で受信電波強度を測定し(ステップS11)、その受信電波強度を、受信時刻および当該端末10に固有の端末識別情報とともに中央管理サーバ4に送信する(ステップS12)。
中央管理サーバ4は、遊技者端末10から送信されてきた受信電波強度を基に、遊技者端末10の端末位置を場内マップ上で特定(マッピング)する(ステップS13)。
本例では、中央管理サーバ4は、各所定区画においてあらかじめ場内測定された各無線中継装置21からの電波強度(図10)と、遊技者端末10が個々の無線中継装置21から実際に受信した電波強度を比較し、互いの電波強度が一致する所定区画を、遊技者端末10の場内位置として特定する。
なお、中央管理サーバ4は、遊技者端末10の位置のマッピングに先立って、端末識別情報により各遊技者端末10を個々に識別しておく。
中央管理サーバ4は、遊技者端末10が無線中継装置21から電波を受信した受信時刻に、その受信時刻における遊技者端末10の位置を対応付けて、回遊情報として定期的に記憶する(ステップS14)。これにより、遊技者端末10が場内移動した履歴が蓄積され、遊技者が場内移動した軌跡が時系列で追跡可能となる。
さらに、中央管理サーバ4は、各所定区画に対し、所定区画ごとの盛況ぶりを示す区画盛況ランクの評価付けを行う(ステップS15)。具体的には、中央管理サーバ4は、所定区画ごとの遊技者端末10の台数を集計することで、各所定区画内の遊技者数を算出する。そして、各所定区画を、その遊技者数に応じて、区画盛況ランクの評価区分(図13)にそれぞれ分別する。
本例では、所定区画内の遊技者数が7〜8人であれば「大盛況」、5〜6人であれば「盛況」、3〜4人であれば「活況」、1〜2人であれば「並」、0人であれば「不況」として、区画盛況ランクが評価付けされる。
さらに、中央管理サーバ4は、各遊技者端末10の最新の位置をマッピングした場内マップ(図18)を、表示手段(本例では、出力部45)に表示する(ステップS16)。
この場内マップでは、図18に示すように、本発明の持つ特徴的機能により、各所定区画は、それぞれの区画盛況ランクに応じた表示色により強調表示されている。強調表示は、場内マップの利用者(本例では、遊技場店舗側)が、各所定区画の盛況ランクを一見して識別できるように行われる。
図18(A)〜(C)の例では、遊技島Dに着目すると、時刻T1、T2、T3と時間が経過するに従って、盛況ランクが「並」、「活況」、「大盛況」と変化するため、表示色も緑から黄色を経て赤へと変化する。
また、中央管理サーバ4は、図19に示すように、入力部44を介した軌跡参照操作に応じて、遊技者端末10が場内移動した軌跡を、時系列的に場内マップにマッピングして表示手段に表示する。画面に軌跡表示する遊技者の数(端末台数)は、複数・単数のいずれでもよい。
上記場内マップの表示画面(図18・図19)には、遊技者が、Facebook(登録商標)やTwitter(登録商標)等に代表されるSNS(Social Networking Service)を通じて、他者に対し場内マップや遊技台情報を共有できるように、SNSへのリンクを設けることも可能である。この事項は、以下の各実施形態においても、同様に当てはまる。
その他、中央管理サーバ4は、入力部44を介した拡大スケール変更操作に応じて、指示された縮尺で場内マップを表示手段に表示する。
例えば、ある特定の遊技島全体を俯瞰するようにスケール選択されたときは、図20に示すように、その遊技島(本例では、遊技島D)に含まれる各所定区画(Area13〜Area16)ごとに遊技者の位置が確認できる。この場合、盛況具合に関する詳細情報として、情報表示欄301により、遊技島の特徴を示すコメントおよびその遊技島の区画盛況ランクや遊技者数、その他、各区画内の遊技者数や、前回の盛況ランクと比較した遊技者数の増減を表示してもよい。
なお、表示手段に表示する場内マップは、一般的な利用シーンを想定すると、画面に1つの場内マップのみを表示しておき、拡大スケール変更操作に応じて、表示中の場内マップの縮尺を変更するのが望ましいが、単一のモニタ画面を分割し各々縮尺の異なる複数の場内マップ(上記例では、場内全体図と、ある特定の遊技島全体図)を同時に表示することも可能である。
以上説明したように、第1実施形態に係る回遊情報収集システムによれば、無線通信を用いて遊技者端末10の位置を特定する。これにより、各遊技台5の設置位置を固有に識別できる程度の精度を得て遊技場の特有事情に対応し、GPSによる位置特定手法では実現し得ない本システムの実現困難性を克服している。
また、従業員が、広い遊技場内の区画を1つ1つ確認しなくても、場内における遊技者分布を、高精度かつリアルタイムに、時系列で追うことができる。そのため、各遊技者が場内を移動した履歴を追跡することができ、遊技場内のどのエリアに遊技者の関心が推移していったかを把握することが可能となる。
さらには、店舗側が遊技台5・遊技島を管理する上で有用な遊技者動向を効率よく取得できるため、遊技場の運営管理や営業戦略の立案、経費削減や顧客サービス向上に資することもできる。
なお、上記中央管理サーバ4は、遊技台5や場内装置から遊技情報を収集するホールサーバと、遊技台5の固有の遊技台情報の作成・管理などを行う情報管理サーバと、遊技場内における遊技者端末10の位置を場内マップにマッピングした上で表示するマップ処理サーバと、各所定区画内の遊技者端末の台数や、遊技者が関心を寄せた遊技台5の情報(台数・機種・台番号など)をカウントする評価付サーバと、に個別に機能分散され、かつこれらの機能を物理的にも各々異なる装置に持たせた構成としてもよい。
さらに、機能分散した構成下では、ホールサーバ・情報管理サーバ・マップ処理サーバ・評価付サーバを接続するネットワーク環境についても別個とすることが可能である。このとき、ホールサーバが収集した遊技情報がネットワークを介して情報管理サーバに引き渡され、情報管理サーバ側で遊技台情報の生成が行われる。また、マップ処理サーバでは、端末位置の場内マップに対するマッピングが行われ、盛況ランクの評価付けは評価付サーバにより行われる。
中央管理サーバ4(遊技情報の収集機能/情報管理機能/マッピング処理機能/評価付け機能)を遊技場外部に設置する場合、今日のクラウドコンピューティング技術に見られるように、中央管理サーバ4として機能提供するコンピュータを、当該機能をサービスとして提供する提供者側(例えば、第三者機関)に設置してもよい。この場合、遊技場の店舗側は、クラウドコンピューティングのユーザとして、公衆通信回線3側からのサービスを享受する。これらの事項は、以下の各実施形態においても同様である。
各遊技者の場内位置や場内の盛況ぶりを示した場内マップは、遊技場店舗側が参照するに限らず、遊技者側にも提供するようにしてもよい。
この構成下では、1)遊技者端末10の場内位置が示され、各所定区画が区画盛況ランクに応じて強調表示された場内マップを、中央管理サーバ4が遊技者端末10あてに送信してもよい。
また、2)遊技者端末10が、場内マップをあらかじめダウンロードしておき、自己の場内位置については当該端末10が受信した電波強度に基づき、場内マップへのマッピングをする一方、他の端末10の場内位置および各所定区画に対する評価盛況ランクについては中央管理サーバ4から取得して、当該端末10が記憶する場内マップにて強調表示をすることも可能である。なお、場内マップの遊技者端末10側へのダウンロードは、場内マップの表示前であれば任意のタイミングに実行可能であるが、遊技者が場内で最初に遊技者用アプリケーション121を起動した際にあらかじめダウンロードしてもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、無線通信により遊技島の近くにいる遊技者だけでなく、遊技台5の1台1台に対応するARマーカMM(図21)が読取られた際、遊技者がその台(ARマーカMMが読取られた遊技台5)に関心を示したことを検出し、それに基づいて人気台の評価付けを行うように構成した例である。本例では、AR技術を実現するために、遊技者端末10Aは、ARマーカMMを読取可能なカメラを備えている。
ARマーカMMは、個々の遊技台5の近くに貼られた所定の表示物(例えば、ラベルなど)により表示してもよく、また、表示装置62のモニタに表示してもよい。なお、ARマーカMMは、そのマーカMMが付された遊技台5のキー番号(本例では、台番)と対応付けされている。
第2実施形態においては、図22に示すように、中央管理サーバ4Aは、通信部43により、無線中継装置21を介して、受信電波強度やカメラの撮像方向を遊技者端末10Aから受信するとともに、遊技者端末10Aに対し遊技台情報を送信する。
また、通信部43は、遊技者端末10Aに、遊技台情報とともにタグ(遊技台タグMT:図30参照)の表示位置を送信する。遊技台タグMTとは、各遊技台5固有の遊技台情報を表示するためのARタグのことを指す。
また、中央管理サーバ4Aは、第1実施形態と同様の構成に加えて、タグ位置決定手段416を備える。
タグ位置決定手段416は、遊技者端末10Aの撮像画像における遊技台タグMT(図30)の表示位置を決定する手段である。
本例では、タグ位置決定手段416は、遊技者端末10Aの現在位置およびカメラ撮像方向を基に、遊技台タグMTの表示位置を決定する。
中央管理サーバ4Aは、図23に示すように、各遊技台5の人気状況を評価するための人気台評価区分情報を記憶している。人気台評価区分情報は、ARマーカMMの読取回数の区分と、その区分に応じた評価指標である遊技台盛況ランクと、そのランクに応じて定められた表示色とを対応付けた情報である。
また、記憶部42内の遊技台タグ記憶手段422には、各遊技台5に固有の遊技台情報が記憶されている。第2実施形態において、遊技台情報は、遊技台5に割振られた台番と、その遊技台5の遊技台盛況ランク等との対応関係を指定する情報であり、その一部は遊技者端末10に表示される。
上記遊技台盛況ランクは、遊技者端末10によるARマーカMMの読取回数などを基に数値化された、遊技者の遊技台5に対する関心の度合を評価するための区分である。
遊技台情報は、図24に示すように、遊技台5を固有に識別するキー番号(台番)に対し、店舗側が遊技者動向の分析目的で使用する遊技台盛況ランクが対応付けされている。
ここで、遊技者が遊技者端末10を用いてARマーカMMを読取るよう促すには、読取行為によって遊技者が何らかのメリットを享受できるように工夫し、契機づけをすることが必要となる。
そこで本例においては、遊技者による遊技台5選定時の面白みが増すよう、ARマーカMMを介し、ユーザ向け盛況ランクを提供するようにしている。ユーザ向け盛況ランクは、遊技者が、その嗜好に沿った優良台を見つけ易くするための参考情報である。
この提供機能を実現するために、本例では、図24に示すごとく、遊技台5の台番に対して、その台5のユーザ向け盛況ランク、さらには、その盛況ランクを連想させるランクイメージ、ARマーカMMの読取回数、遊技ファンからの投票結果、遊技情報等が対応付けされている。
なお、遊技場側が参照する遊技台盛況ランクについても、遊技者向けの情報の一環として、そのデータ内容を加工することなくそのまま遊技者に提供することは可能である。
しかし、遊技台盛況ランクは、遊技者にとっては遊技台5を選定する上で貴重な情報となる一方、店舗側からすれば遊技場を運営管理するための企業秘密にもなり得る。そのため、遊技台盛況ランクやこれに関連する情報(例えば、AR読取回数など)を遊技者に対して直接提供するのは、はばかられる場合もある。
従って、このようなケースでは、遊技台盛況ランク・AR読取回数などの生データに加工を施し、ARマーカMMを介して提供される遊技台情報は、場内の遊技者が楽しめるように趣向を凝らした参考情報としてとどめるよう、情報を作り直すことが適切であると考えられる。
このような事情を考慮し、本例では、ユーザ向け盛況ランクは、AR読取回数、大当り回数・回転数等の遊技情報に加え、ファン投票数や、遊技とは無関係の占い・天気その他の任意の情報を加味して総合的に評価している。
これにより、遊技者の興味を惹きつけ、遊技台5選定時の面白みを増すことができる。また、占いや天気のように実行回数や時間経過に伴って変化する乱数的な要素を取込むことで、提供される情報が固定化するのを避けることもでき、遊技者の飽きが来にくくなるという付随的なメリットも生じる。
ユーザ向け盛況ランクに対するランクイメージは、遊技場もしくは第三者により独自にかつ任意に設定変更可能となっている。本例では、図24に示すように、ランクイメージは、ユーザ向け盛況ランクの評価区区分に応じて、「うさぎ」、「かめ」、「パンダ」等の遊技者に親しみやすい動物になぞらえて定められている。
なお、上記ユーザ向け盛況ランクの区分数も、遊技場もしくは第三者により任意に設定可能であり、この数を増やすことで、ランクイメージの種類も増し、遊技台5を選定中の遊技者に対し多彩でより豊富な演出が可能となる。
ランクイメージを表す図柄(以下、「キャラクタ」という。)のうち出現頻度の低いレアなキャラクタは、遊技台5の大当り回数や回転数が多くなるほど、出現(表示)しやすくなるよう設定してもよい。なお、遊技中に実際に出現した各キャラクタは、遊技者が壁紙などとして利用できるよう、遊技者端末10Aにダウンロード可能としてもよく、また遊技者端末10Aに自動保存されるようにしてもよい。
なお、ユーザ向け盛況ランク自体は、遊技者が好みに合う台5を見つけられるよう演出効果を高める便宜的な評価指標にすぎない。そのため、遊技台情報の提供時、ユーザ向け盛況ランクの情報提示は必ずしも必要でなく、単にランクイメージやそれを表すキャラクタのみを遊技者端末10Aに提供しても構わない。
占いや天気など、ユーザ向け盛況ランクの決定に用いる遊技とは無関係の情報は、所定のウェブサイトから公衆通信回線3経由で取得してもよく、独自に占い情報作成手段などを設け、当該手段により作成してもよい。本例では、図24に示すように、占い情報としておみくじによる占い結果が登録され、お天気情報として日本各地の天気が登録されている。なお、占い情報やお天気情報は、ARマーカMMが読取られる度に、都度、更新され、さらに更新後のこれら各情報に基づいて、ユーザ向け盛況ランクも更新される。
第2実施形態においては、図25に示すように、遊技者端末10Aは、第1実施形態と同様の構成に加えて、マーカ読取手段113、遊技台タグ表示手段114およびカメラ16をさらに備える。
カメラ16は、任意の画像を撮像する手段である。また、マーカ読取手段113は、カメラ16で撮像した画像に写り込んだARマーカMMを認識する手段である。
遊技台タグ表示手段114は、中央管理サーバ4Aから指定された遊技台タグMTの表示位置・向きに従い、遊技台情報を表示する手段である。
記憶部12は、各種データやプログラムを記憶するものであり、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ等が使用される。記憶部12には、遊技者用アプリケーション121A、マーカ対応情報122が記憶される。
遊技者用アプリケーション121Aは、読取ったARマーカMMに対応付けられたキー番号の送信処理と、遊技台5がカメラ16により撮像された際の遊技台情報のタグ表示処理が記述されたプログラムである。
通信部13は、無線中継装置21経由で、中央管理サーバ4Aに対しARマーカMMの読取時刻・カメラ16の撮像方向を送信するとともに、中央管理サーバ4Aからの遊技台情報およびタグの表示位置を受信する。
次に、第2実施形態に係る回遊情報収集システムの動作について説明する。
遊技場内で遊技者用アプリケーション121Aが起動されると、図26に示すように、遊技場内に付着されている全ARマーカMMの情報(遊技台5それぞれのARマーカMMとキー番号の対応関係)が遊技者端末10A側に予めダウンロードされ、マーカ対応情報122として記憶される(ステップS21)。遊技者端末10Aにおけるマーカ読取時の処理速度向上を図るためである。
なお、マーカ対応情報122のダウンロード処理は、ARマーカMMを介した情報送受信の開始前であれば、任意のタイミングで実行しておくことで上記処理速度向上の効果が得られる。従って、上記ダウンロード処理は、アプリケーション121Aの起動直後に行うに限らず、最初にARマーカMMを読取った際に実行されるよう構成してもよい。
遊技者が特定の遊技台5に関心を惹かれ、遊技者端末10Aのカメラ16でARマーカMMを含む画像(図29)が撮像されると(ステップS22)、ARマーカMMが読取られる(ステップS23)。複数の遊技台5に付されたARマーカMMが画像に映り込んだケースでは、これらのARマーカMMが全て読取られる。
遊技者端末10Aは、読取ったARマーカMMと対応付けされたキー番号(台番号)をマーカ対応情報122から特定し、特定したキー番号を、ARマーカMMの読取時刻とともに中央管理サーバ4に送信する(ステップS24)。
キー番号と読取時刻が端末10A側から送信されてくると、中央管理サーバ4Aは、遊技場店舗向けに情報提供するための処理と、遊技者向けに情報提供するための処理を行う。
まず、中央管理サーバ4Aは、遊技者端末10Aから送信されてきたキー番号と一致する台番を検索し、キー番号を基に人気台の評価を行う(ステップS25)。
本例では、中央管理サーバ4Aは、ARマーカMMが読取られた読取回数を、図27(C)・(D)に例示するように各台番ごと、または、図27(A)・(B)に例示するように遊技台5の機種ごとに分類して、時系列でカウント(集計)していく。なお、カウントする際、中央管理サーバ4Aは、ARマーカMMの読取時刻と、その時刻における読取回数を対応付けて記憶する。
そして、図26に示すように、中央管理サーバ4Aは、表示手段(本例では、店舗側)に対して、場内マップ(図28)に示された各遊技台5をそれぞれの遊技台盛況ランクに応じて強調表示する(ステップS26)。
なお本例では、読取回数の集計結果を、読取時刻および端末識別情報に対応付けて管理することで、図28に示すように、場内の遊技者端末10Aのうち特定の遊技者端末10AによるARマーカMMの過去の読取回数や、読取回数の当日総計や所定期間内の小計を表示することも可能となっている。
さらに、本例では、ARマーカMMの読取行為を通じて、遊技者によりアプローチされた遊技台5を個別に特定できることから、その利点を活かし、ARマーカMMの読取を契機として、各種の遊技情報についても端末識別情報と対応付けて時系列的に記録してもよい。これにより、ARマーカMMを読取った遊技者端末10Aを所持する遊技者の遊技状況(大当り回数、回転数、アウト(使用媒体数)、セーフ(払出玉数)など)も把握可能となる。
なお、図28に示した遊技台盛況ランクその他の詳細情報は、ポインタ移動操作により、場内マップ中の遊技台5の表示位置にポインタが重ねられたときに表示するようにしてもよい。
また、中央管理サーバ4Aは、遊技者向けの情報提供を行うために、遊技者端末10Aから送信されてきたキー番号と一致する台番を検索し、その台番と対応付けされている遊技台情報を読出す。
本例では、遊技者向けの遊技台情報として、ユーザ向け盛況ランクや、そのランクイメージとキャラクタ画像が抽出される。これ以外にも、マーカ読取の行われた遊技台5の機種名や基本スペック、攻略情報を提供するようにしてもよい。なお、機種情報の提供時には、遊技台タグMT上に、機種情報へのリンクを表示してもよい。
さらに、中央管理サーバ4は、遊技台タグMTの表示位置・向きを決定し(ステップS27)、この表示位置・向きを、抽出した遊技台情報とともに場内ネットワーク20を介して遊技者端末3へ送信する(ステップS28)。
遊技者端末10は、遊技台タグMT(図30)を介して、中央管理サーバ4から送信された遊技台情報を、画像中に写り込んだARマーカMMの表示位置に重ね合わせて表示する(ステップS29)。
図30の画面例では、ユーザ向け盛況ランクがランク表示欄311に表示されるとともに、ランクイメージ(本例では「パンダ」)とキャラクタ画像がイメージ表示欄312に表示されている。なお、出現したキャラクタ画像は、遊技者の操作に応じて遊技者端末10Aにダウンロード可能としてもよく、また遊技者用アプリケーション121Aにより遊技者端末10Aの記憶部12に自動保存されるようにしてもよい。
なお第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、中央管理サーバ4Aは、遊技者端末10Aの無線中継装置21に対する受信電波強度を基に、区画盛況ランクの評価を行う。
すなわち、遊技者端末10Aから端末識別情報および受信時刻・受信電波強度が送信されてくると、この電波強度に基づいて各遊技者端末10の場内位置を特定し、各所定区画をそれぞれの遊技者数の密集状況に応じて強調表示した場内マップを表示手段に表示する。
以上説明したように、第2実施形態に係る回遊情報収集システムによれば、場内における遊技者分布を高精度かつリアルタイムに時系列で追うことができ、さらには、遊技台盛況ランクにより、遊技台1台1台に対する遊技者の関心の度合も評価することができる。
上記遊技台タグMTを表示するためのパターンコードとしては、ARマーカ方式やマーカレス方式など種々のAR技術、並びにQRコード(登録商標)など任意の二次元パターンコードを採用可能である。
ARマーカ方式を採用する場合、今日一般的に目にする、矩形を成す黒色の輪郭と、その輪郭内側に配置された所定のパターンからなるARマーカをはじめ、ARマーカとして機能する任意のパターンコードを用いることができる。
また、ARコードに代えて、昨今のマーカレス方式のAR技術に見られるように、撮像画像に写り込んだ被写体(例えば、遊技台5)の形状自体を、直接的に読取対象として採用することも可能である。
なお、パターンコードに一般的なQRコード(登録商標)を採用した場合、1回のカメラ撮影で1つのQRコード(登録商標)しか読取がされず、1回の読取動作で得られる情報量も遊技台1台分の遊技台情報に限られてしまうが、ARマーカであれば、一度に複数のARマーカが映り込んでいても、これら複数のマーカが一度で認識され、1回の読取動作で複数台の遊技台情報が一気に得られるという利点がある。
[第2実施形態(変形例)]
上述した遊技台盛況ランクの評価は、無線中継装置21に対する受信電波強度により特定した端末位置と、AR技術を組合せて、実現することも可能である。
この場合、無線通信を用いて特定した端末位置に基づき、直接、遊技台タグMTを表示することになるため、ARマーカMMを遊技台5の1台1台に付しておくことは不要となる。また、これに付随して、マーカ対応情報122を遊技者端末10Bに持たせることも不要である。
さらに、この構成下では、図31に示すように、遊技者端末10Bは、第2実施形態と同様の構成(図25)に加えて、地磁気センサ17をさらに備える一方、マーカ読取手段113を欠いている。
地磁気センサ17は、2つの磁気センサを直角に組合わせ、前後方向および左右方向の地磁気を検出し、その強さから北の方向を算出する素子である。本発明では、地磁気センサ17によりカメラ16の撮像方向を検出可能である。
また、記憶部12には、遊技者用アプリケーション121Bが記憶される。遊技者用アプリケーション121Bは、定期的に測定した受信電波強度の送信処理と、遊技台5がカメラ16により撮像された際の遊技台情報のタグ表示処理が記述されたプログラムである。
通信部14は、無線中継装置21を介して場内ネットワーク20に接続され、中央管理サーバ4Aに対し電波強度・カメラ16の撮像方向を送信するとともに、中央管理サーバ4Aからの遊技台情報およびタグの表示位置を受信する。
次に、中央管理サーバ4Aが備えるタグ位置決定手段416が、無線通信で特定した遊技者端末10Bの位置とカメラ撮像方向を基に、遊技者端末10Bの撮像画像における遊技台タグMTの表示位置を決定する手法を説明する。
図32に示すように、場内における遊技者端末10Bの位置を特定できれば、その位置における撮像方向に基づいて、その方向にある遊技台5を特定することが可能である。図32の例では、遊技者端末10Bにてカメラ16を真南に向ければ、121番台と122番台の遊技台5が写り込む一方、カメラ16を南東にかたむけると122番台のみが写り込むことになる。
この位置特定手法を実現するため、本例において中央管理サーバ4Aは、図33に示すように、遊技台方位情報を記憶している。この遊技台方位情報は、電波強度をパラメータとして表した端末位置と、その位置からカメラ16の撮像方向を向いたときにカメラ16に写り込む遊技台5との対応関係を示す情報である。
なお、遊技者端末10Aは、カメラ16によりARマーカMMを読取った場合、通信部13により、そのARマーカMMに対応付けされている遊技台5のキー番号を中央管理サーバ4Aに送信する。
次に、この変形例に係る回遊情報収集システムの動作について説明する。
図34に示すように、遊技者端末10は、無線中継装置21の通信エリア内で受信電波強度を定期的に測定する(ステップS30)。
遊技者が特定の遊技台5に関心を惹かれ、その台5が置かれている所定区画内で、遊技者端末10のカメラ16により遊技台5を含む画像が撮像されると(ステップS31)、カメラ16の撮像方向が検知される(ステップS32)。すると、遊技者端末10Bは、その端末10B固有の端末識別情報とともに、受信電波強度とその受信時刻および撮像方向を中央管理サーバ4Aに送信する(ステップS33)。
中央管理サーバ4は、遊技者端末10から送信されてきた受信電波強度を基に、遊技者端末10Bの位置(遊技者端末10Bのいる所定区画)を特定する(ステップS34)。
さらに、中央管理サーバ4Aは、遊技者端末10Bの位置およびカメラ16の撮像方向に基づいて、撮像画像に写り込んでいる遊技者端末10B付近の遊技台5を特定し、その台5の遊技台盛況ランクを評価する(ステップS35)。
具体的には、所定区画内で遊技台5が撮影された回数を、各台番ごと、または、遊技台5の機種ごとに分類して、時系列でカウントしていく。これにより、図28と同様の集計結果を得ることができる。なお、このカウントの際、中央管理サーバ4Aは、ARマーカMMの読取時刻と、カウントした読取回数を対応付けて記憶する。
また、図34に示すように、中央管理サーバ4Aは、表示手段に対して、図28のごとく場内マップに示された各遊技台5をそれぞれの遊技台盛況ランクに応じて強調表示する(ステップS36)。
これにより、遊技者の場内分布を高精度かつリアルタイムに時系列で追跡しながら、さらには、遊技台1台1台に対する遊技者の関心の度合も評価することができる。
また、中央管理サーバ4Aは、遊技者端末10Bの位置およびカメラ16の撮像方向に基づいて、撮像画像に写り込んでいる遊技台5と対応付けされた遊技台タグMTの表示位置を決定する(ステップS37)
さらに本例では、遊技者端末10Bに対して提供される遊技台情報として、特定した遊技台5のキー番号と対応付けされたユーザ向け盛況ランクおよび、そのランクイメージとキャラクタ画像が、遊技台情報から抽出される。
さらに、中央管理サーバ4は、遊技台タグMTの表示位置を、抽出した遊技台情報とともに場内ネットワーク20を介して遊技者端末10Bへ送信する(ステップS38)。
遊技者端末10Bは、遊技台タグMT(図30)を介して、中央管理サーバ4Aから送信された遊技台情報(ユーザ向け盛況ランクおよび、ランクイメージやキャラクタ画像など)を、画像中に写り込んだ遊技台5に重ね合わせて表示する(ステップS39)。
これにより、遊技者が好みに合う台5を見つける際の演出効果が高まり、その面白みを増すことができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態は、無線通信を中継するアクセスポイントを、遊技島だけでなく、各遊技台5付近にも設けることで、遊技者がどの遊技台5の近くにいるかを検出し、それに基づいて、遊技台盛況ランクによる人気台の評価付けを自動で行うように構成した例である。
遊技場内に遊技者端末10の場内位置を特定する場合、図35に示すように、各遊技台5を1台ずつ含むように所定区画のサイズを設定し、各所定区画の位置を、各区画内で測定した電波強度を対応付けるようにする。
このような位置特定手法を実現するため、図36に示すように、遊技台5の1台1台は、遊技者端末10と無線通信が可能で、かつ中央管理サーバ4と接続された無線通信ユニット51(図36中の破線部)を内蔵している。無線通信ユニット51は、遊技台5外部に取付けても構わない。
この構成下では、遊技場内の各地点における各無線中継装置21の電波強度の分布を示す電波強度分布情報は、図37に示すように、各遊技台5のキー番号(本例では、台番)に対し、遊技台5の設置位置とその位置での電波強度レベルが対応付けされている。
遊技者端末10は、第1実施形態(図16)と同様に構成される。ただし、第3実施形態では、遊技者端末10は、無線中継装置21経由のみならず、遊技台5の無線通信ユニット51を介しても中央管理サーバ4に接続可能なように構成される。
本例では、図38に示すように、遊技者端末10から最も近い遊技台5を判別できるように、遊技台5の無線通信ユニット51から出力される電波強度レベルA0は、その遊技台5の設置位置付近で、無線中継装置21からの電波強度レベルA1よりも高くなるよう(つまり、A0>A1)に出力設定されている。
また、中央管理サーバ4は、遊技者端末10が無線通信ユニット51を介して無線通信した場合、その無線通信ユニット51を備えた遊技台5を、遊技者が関心を持った遊技台5としてカウントするように構成する。このようなカウント処理を行うのは、遊技者が特定の遊技台5に関心を惹かれた場合、その台の様子を確認したり、実際に遊技を開始するために、通例、遊技台5に接近すると考えられるためである。
次に、第3実施形態に係る回遊情報収集システムの動作について説明する。
まず、回遊情報収集システムにより、遊技台盛況ランクを評価するときの動作から説明する。遊技者が、遊技台5に興味を惹かれて接近すると、遊技者端末10と、遊技台5に設けられた無線通信ユニット51との間で無線通信が発生する。
このとき、遊技者端末10は、図39に示すように、上記無線通信ユニット51が無線中継装置21から実際に受信した電波強度を随時測定し(ステップS41)、測定した受信電波強度を、受信時刻および端末識別情報とともに定期的に中央管理サーバ4に送信する(ステップS42)。
中央管理サーバ4は、遊技者端末10から受信電波強度と受信時刻、端末識別情報が送信されてくると、そのデータ送信が、無線通信ユニット51を介したものか、無線中継装置21を介したものであるかを判定する(ステップS43)。
本例では、この判定が可能なように、遊技台5付近における無線通信ユニット51からの電波強度レベルA0と、遊技台5付近における無線中継装置21からの電波強度レベルA1の大小関係は、A0>A1である。
そのため、中央管理サーバ4は、遊技者端末10から送信された受信電波強度がA1よりも大きい場合、無線通信ユニット51を介してデータ送信されたものと判定する一方、遊技者端末10から送信された受信電波強度がA1以下の場合、無線中継装置21を介してデータ送信されたものと判定する。
なお、送信経路の判定は、電波強度の大小関係で判定するに限らず、遊技者端末10Aからの送信パケットに付されたIPアドレスやMACアドレスを解析することにより、送信経路が、無線通信ユニット51または無線中継装置21のどちらを経由したか判定することが可能である。
受信電波強度等のデータが、無線通信ユニット51を介して遊技者端末10から送信されてきた場合、遊技者が遊技台5に接近したことになり、遊技者がその台5に関心を示した可能性が高いものと考えられる。
そこで、まず中央管理サーバ4Aは、電波強度を基に、遊技者端末10付近の遊技台5を場内マップ上で特定する(ステップS44)。
続いて、中央管理サーバ4Aは、受信時刻と対応付けて、その端末10付近の遊技台5の情報(台番号や機種名)を書込む(ステップS45)。なお、端末識別情報に基づいて、端末10ごとに分別して、時系列で記録される。
上記ステップS45においては、受信時刻を開始時刻として、無線通信ユニット51を介して遊技者端末10Aと通信した遊技台5の遊技情報を時系列的に記録してもよい。これにより、遊技者端末10を所持する遊技者の遊技状況(大当り回数、回転数、アウト(使用媒体数)、セーフ(払出玉数)など)を把握することが可能となる。さらに、無線通信ユニット51を介した通信について、その通信開始時刻から通信終了時刻までの経過時間を算出することで、遊技者による遊技時間を概算することもできる。
さらに、中央管理サーバ4Aは、その遊技台5の台番号や機種名に対して、読取回数を1加算(カウント)する(ステップS46)。この読取回数の合計が、遊技台盛況ランクの評価対象となる。
そして、中央管理サーバ4Aは、遊技台盛況ランクに応じて各台5をそれぞれ強調して示した場内マップ(図40)を表示手段に表示する(ステップS47)。
なお、遊技者端末10Aからの受信電波強度などに関するデータが無線中継装置21経由で送信されてきたときは、中央管理サーバ4Aは、第1実施形態と同様に、遊技者端末10の無線中継装置21に対する受信電波強度を基に、区画盛況ランクの評価を行う。
以上説明したように、本願の第3実施形態に係る回遊情報収集システムによれば、場内における遊技者分布を高精度かつリアルタイムに時系列で追うことができ、さらには、遊技台1台1台に対する遊技者の関心の度合も評価することができる。
また、遊技者がパターンコードの読取行為を行わずとも、遊技者が関心を寄せている遊技台の情報を取得することができる。
なお、上記の無線通信ユニット51は、遊技台5そのものに設けるに限られない。
例えば、遊技台5と接続され、かつ遊技台5近傍に設置された場内装置(表示装置62・貸玉装置61等)に無線通信ユニット51を設け、遊技台5が当該ユニット51を代替利用するように構成してもよい。この場合、場内装置に設けられた無線通信ユニット51は、実質的に遊技台5に直接設けられている状態で機能する。
このようなケースの一例としては、場内装置が、他装置につながる通信ケーブルの差込ポートを備えており、このポートと接続された遊技台5が場内装置の無線通信ユニット51を介して外部(中央管理サーバ4等)と通信するケースが挙げられる。
上記の無線通信ユニット51としては、データ伝送速度が1Gビット/秒を超える超高速無線LANの新規格として近年注目を集めるIEEE
802.11acやIEEE 802.11adなどに対応した無線LANユニットはもちろん、その他の近距離無線通信を実現するものとしてBluetooth(登録商標)や、また、FeliCaやMIFARE(ともに登録商標)に代表されるICカード非接触型の無線通信ユニットも採用可能である。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る回遊情報収集システムについて説明する。
上記の各実施形態では、遊技者端末10を端末識別情報により個々に区別し、遊技者動向を把握している。このようなアプローチは、ある端末10が、常に同一の遊技者により使用される場合には、端末10の動向の把握が、それを所有する遊技者の遊技動向の把握に直結するため、非常に効果的であるといえる。
しかし、同一の遊技者端末10が、複数の遊技者により共有して利用されている場合、上記手法では、場内位置などの端末動向を追跡しても、データ上に遊技者の行動パターンが正確に表れにくい。そこで、本例では、遊技者端末10を使用している遊技者を生体認証により個々に区別し、遊技者動向をより正確に把握できるように構成したものである。
本例では、遊技場内に設置された任意の場内装置(例えば、遊技台5や、表示装置62・貸玉装置61など)は、各遊技者を固有に識別するための生体情報を読取る生体情報読取機能を備えている。
ここでいう生体情報とは、顔、目の虹彩や網膜、指紋パターンや掌紋パターン、静脈パターン、声紋など、遊技者を固有に識別可能な任意の情報が含まれる。
顔認証や虹彩認証などにより遊技者の認証を行うときは、生体情報読取機能を実現するカメラ70を場内装置に備え付けておけばよい。例えば、図41(A)に示すように、カメラ70を表示装置62に設けたり、また、図41(B)に示すように、カメラ70を遊技台5の台枠に取付けることも可能である。
さらに、遊技者の入店時に顔認証を行えるよう、遊技場入口を捉えるようにカメラ70のアングルを調整し、遊技場施設内の所定箇所に定点観測可能なように据付けてもよい。
また、指紋認証・掌紋認証により遊技者を識別する場合、隆線(指紋の紋様を形成する***部分)のパターンから特徴点(例えば、隆線の向き)を抽出することで遊技者を判定したり、指紋を画像として取込み、画像同士を比較して照合するパターンマッチングにより判定する。また、静脈認証についても、その判定にあたり、パターンマッチングを利用する。
指紋や掌紋、静脈の各パターンを読取る場合、図42に示すように、遊技中に遊技者が手で触れる遊技台5の操作部分(パチンコ機ではハンドルレバー、スロットマシンでは回転ドラムの停止ボタンなど)に、指や掌による散乱光により指紋や掌紋を読取るパターン読取センサ71を設けておく。
なお、上記パターン読取センサ71から遊技者の指や掌に照射する光として近赤外線を採用することで、別個のセンサを設けることなしに、当該センサ71により、血液中の還元ヘモグロビンによる近赤外線の吸収により体内を巡る静脈パターンの読取も可能となる。
カメラ70・パターン読取センサ71などの生体情報読取手段は、必ずしも場内装置に内蔵する必要はなく、場内装置と物理的に分離したものでもよい。この場合、生体情報読取手段は、遊技者の利用頻度が高い場内装置に外付けしたり、その近くに設置する。さらに、遊技者端末10がカメラを有する場合、端末側のカメラを生体情報読取手段として用い、遊技者の顔画像などを取得してもよい。
また、本例では、生体情報読取手段を備えた場内装置は、無線通信ユニットを備えており遊技者端末10と通信可能に構成されている。
場内装置は、遊技者の生体情報を読取るとともに、遊技者端末10との無線通信によりその端末10固有の端末識別情報を取得し、当該生体情報および端末識別情報を中央管理サーバ4へ送信する。
図43に示すように、生体情報読取手段としてのパターン読取センサ71を遊技台5が有する場合、遊技者端末10は、場内位置の特定を目的とする無線中継装置21に対する無線通信と、生体認証を目的とする無線通信ユニット51に対する無線通信の2系統の通信経路でデータ送信することになる。
本例の中央管理サーバ4Cは、図44に示すように、第1実施形態の中央管理サーバ4(図4)とほぼ同様の構成において、生体情報記憶手段423、遊技者認証手段417をさらに備える。
生体情報記憶手段423は、あらかじめ登録された遊技者端末10を所有する遊技者本人の生体情報と、その端末10固有の端末識別情報を対応付けて記憶している。
遊技者認証手段417は、場内装置から送られてきた端末識別情報と生体情報の対応関係が、すでに記憶部42に記憶されているか否かを判定する。
遊技者認証手段417は、受信した生体情報と端末識別情報の対応関係がまだ記憶部42に記憶されていないと判定した場合、場内装置から受信した生体情報と端末識別情報の対応関係を記憶部42へ書込む。この場合、マッピング手段413は、遊技者認証手段417により新たに追加された生体情報と端末識別情報の組合せに対応付けて、場内の端末位置を記録(記憶部42への書込)する。
一方、マッピング手段413は、受信した生体情報と端末識別情報の対応関係がすでに記憶部42に記憶されていると判定された場合、すでに登録ずみの、遊技者端末10を所有する遊技者本人の生体情報と当該端末10固有の端末識別情報の組合せに対応付けて、刻々と変化する場内の端末位置を記録(記憶部42への書込)する。
つぎに、第4実施形態に係る回遊情報収集システムの動作について説明する。
場内にいる遊技者が遊技を開始すると、図45に示すように、場内装置(本例では、遊技台5)が備える生体情報読取機能(パターン読取センサ71)により、その遊技者に固有の生体情報が読取られる(ステップS51)。
また、遊技者端末10は、場内装置と無線通信を行い、端末識別情報を送信する(ステップS52)。すると、場内装置は、遊技者端末10から取得した端末識別情報を、読取った生体情報とともに中央管理サーバ4Cへ送信する(ステップS53)。
中央管理サーバ4Cは、場内装置から送られてきた端末識別情報と生体情報の対応関係が、すでに記憶部42に記憶されているか否かを判定する(ステップS54)。
同一の対応関係(端末識別情報と生体情報の組合せ)が、すでに記憶部42に記憶されているようであれば、今回の生体情報で特定される遊技者は、その端末10を所持して過去に遊技場を訪れていることになる。そのため、中央管理サーバ4Cは、すでに記憶していることを確認した生体情報と端末識別情報の組合せに対応付けて、遊技者の場内位置を記録していく。
一方、同一の対応関係(端末識別情報と生体情報の組合せ)がまだ記憶部42に記憶されていないときは、過去に一度でも場内に持込まれたことのある遊技者端末10を、前回と異なる遊技者が利用しているか、もしくは、過去一度も遊技場を訪れたことのない全く新規の顧客が、その遊技場への持込が初となる遊技者端末10を所持しているかのいずれかに該当する。
ここで、遊技場店舗側の観点に立ち、正確な遊技者動向を把握することを考えると、前者のように、過去、場内に持込まれ、場内履歴の記録が残っている遊技者端末10が、前回の端末使用者と別人に使用されているケースでは、すでに記録した場内位置の履歴(遊技者動向)と区別して記録する必要がある。
また、端末識別情報と生体情報ともに記憶部42内のものと全く適合しない新規顧客のケースも、これまでに記録した遊技者動向と分ける必要がある。
そこで、同一の対応関係が記憶されていない場合、中央管理サーバ4Cは、場内装置から送信された端末識別情報と生体情報の対応関係を、記憶部42へと新規に書込む(ステップS55)。
そして、新規に追加した生体情報と端末識別情報の対応関係に結び付けて、場内の端末位置を時系列で記録していく(ステップS56)。また、所定区画ごとの遊技者の密集具合に応じて区画盛況ランクの評価を行い、それぞれのランクに応じて所定区画が強調表示された場内マップを表示手段へと表示する。
これにより、図46に示すように、同一の遊技者端末10(図46の例では、端末識別情報ID−1の端末)が異なる時間帯に別々の遊技者(ユーザ1・ユーザ2)に使用されていた場合でも、各遊技者動向を区別して追跡することが可能となる。
なお、場内装置が遊技台5の近くに設置されているケースでは、場内装置は、端末識別情報および生体情報とともに、生体情報の読取時刻を中央管理サーバ4Cへ送信してもよい。そして、上記ステップS56において、中央管理サーバ4Cは、読取時刻を開始時刻として、無線通信ユニット51を介して遊技者端末10と通信した遊技台5の遊技情報を時系列的に記録する。これにより、個々の遊技者を区別した状態で、遊技状況(大当り回数、回転数、アウト(使用媒体数)、セーフ(払出玉数)など)を把握することが可能となる。
さらに、このような構成下では、ある読取時刻から次の読取時刻までの経過時間を算出することで、遊技者による遊技時間を概算することもできる。
以上説明したように、本願の第4実施形態に係る回遊情報収集システムによれば、同一の遊技者端末10が複数の遊技者により共有して利用されている場合でも、各遊技者の動向を区別して把握することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る回遊情報収集システムについて説明する。
本例の回遊情報収集システムでは、図47に示すように、場内の各遊技台5の近くに、遊技台1台1台に対応して、各遊技台5の遊技者が所有する遊技媒体が収容された容器81の重量を測定する重量測定器80がそれぞれ設置されている。
重力測定器80は、薄型の重量センサでもよく、また一般的に見かける体重計を代用してもよい。図47の例では、重量測定器80として重量センサを採用しており、USB(Universal Serial Bus)接続など所定のインターフェースにより、中央管理サーバ4に接続される。重量測定器80が無線通信ユニットを搭載しているケースでは、無線中継装置21を介して、測定結果(遊技媒体の入った容器81の重さ)を中央管理サーバ4へ送信してもよい。
中央管理サーバ4Dは、図48に示すように、各遊技台5における箱積み状況を評価するための箱積み評価情報を記憶している。箱積み評価情報は、重量測定器80で測定した遊技媒体を含めた容器81の重量区分と、その区分に応じた評価指標である箱積み盛況ランクと、その評価指標に応じて定められた表示色とを対応付けた情報である。
また、中央管理サーバ4Dは、図49に示すように、箱積評価手段418を備える。
箱積評価手段418は、重量測定器80から各々取得した遊技台5ごとの容器81の重量を基に、箱積み評価情報を参照して、遊技台5それぞれにおける遊技媒体の払出しの盛況ぶりを示す箱積み盛況ランクを評価する。
また、中央管理サーバ4Dは、箱積み盛況ランクに応じて各台5をそれぞれ強調して示した場内マップを表示手段に表示する。
なお、遊技媒体の払出し数は、通例、遊技者の関心も高いと想定されるため、箱積み盛況ランクは、広義において、遊技者の遊技台5に対する関心度を評価するための遊技台盛況ランクに属するものである。そのため、本例において、遊技台盛況ランクは、容器81の重量に基づく箱積み状況の評価結果(箱積み盛況ランク)に加え、第2・第3実施形態でそれぞれ上述したARマーカMMの読取回数や、遊技台5が備える無線通信ユニット51との通信回数などを加味して、総合的に評価してもよい。
以上説明したように、本願の第5実施形態に係る回遊情報収集システムによれば、上述した各実施形態のような、遊技場内における遊技者の密集具合や、遊技者の遊技台5周辺における行為に基づいた遊技者動向に加えて、遊技者にとって大きな関心事項の一つと考えられる実際の遊技媒体(パチンコ玉やメダル等)の箱積み状況に基づいて、場内の盛況ぶりを把握することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
1 回遊情報収集システム
2 場内システム
3 公衆通信回線
4 中央管理サーバ
5 遊技台
10 遊技者端末
20 場内ネットワーク
21 無線中継装置
61 貸玉装置
62 表示装置
63 中継器
70 カメラ
71 パターン読取センサ
80 重量センサ

Claims (7)

  1. 遊技場に設置される複数の遊技台と、前記複数の遊技台に通信可能に接続される中央管理サーバと、遊技者が所有する遊技者端末と、を有し、前記中央管理サーバが、前記遊技台および前記遊技者端末から受信した遊技情報その他の情報を管理するように構成された回遊情報収集システムにおいて、

    前記遊技場に配置された少なくとも3台の無線中継装置と、
    前記無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、前記遊技場内における設置位置が特定される前記遊技台と、
    前記中央管理サーバと接続された表示手段と、
    前記無線中継装置を介して前記中央管理サーバに接続され、固有の端末識別情報が付与された前記遊技者端末と、を備え、

    前記中央管理サーバは、
    前記無線中継装置からの各電波強度の差に基づいて、前記複数の遊技台および所定数の前記遊技台が列をなして設置されてなる遊技島の各位置を示した場内マップを作成する処理と、
    前記端末識別情報により、前記遊技者端末を個々に識別する処理と、
    前記遊技者端末が前記無線中継装置から受信した各電波強度を基に、前記遊技場内で刻々と変化する各遊技者端末の位置を、前記場内マップ上に定期的にマッピングする処理と、
    前記識別した各遊技者端末の最新の位置をマッピングした場内マップを、前記表示手段に表示する処理と、
    を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
  2. 請求項1に記載の回遊情報収集システムであって、
    前記中央管理サーバは、
    前記遊技者端末が前記無線中継装置から電波を受信した受信時刻と、その受信時刻における前記遊技者端末の位置とを対応付けて定期的に記憶する処理と、
    前記遊技場内を前記遊技者端末が移動した位置の軌跡を、前記場内マップにマッピングして前記表示手段に表示する処理と、を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
  3. 請求項1または2に記載の回遊情報収集システムであって、
    前記中央管理サーバは、
    少なくとも2台の遊技台を各々含む前記遊技場内の所定区画ごとに、当該所定区画内で前記無線中継装置を介して前記中央管理サーバと接続されている遊技者端末の台数を集計する処理と、
    前記遊技者端末の台数に応じて、それぞれの前記所定区画に対して区画盛況ランクを評価する処理と、
    前記区画盛況ランクに応じ、前記場内マップにおける前記所定区画を各々強調表示する処理と、
    を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
  4. 請求項1〜3に記載の回遊情報収集システムであって、
    パターンコードを認識可能なカメラを具備する前記遊技者端末と、
    前記遊技情報その他の情報を基に前記遊技台固有の遊技台情報を作成し、この遊技台情報を前記遊技者端末のモニタに表示する前記中央管理サーバと、
    前記パターンコードに各々対応付けされた前記複数の遊技台と、を備え、

    前記中央管理サーバは、
    前記無線中継装置の通信エリアで前記遊技者端末のカメラにより前記パターンコードが撮像されると、前記遊技台情報に基づいて、そのパターンコードに対応付けされた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントする処理と、
    前記カウントした遊技台の台数に応じ、各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価する処理と、
    前記遊技台盛況ランクに応じて、前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する処理と、
    を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
  5. 請求項1〜3に記載の回遊情報収集システムであって、
    無線通信可能な無線通信ユニットを個々に備えた前記複数の遊技台と、
    前記無線通信ユニットを介して前記中央管理サーバに接続可能な前記遊技者端末と、を備え、
    前記中央管理サーバは、
    前記遊技者端末が前記無線通信ユニットを介して無線通信した場合、その無線通信ユニットを備えた遊技台を、遊技者が関心を持った遊技台としてカウントする処理と、
    前記カウントした遊技台の台数に応じ、各遊技台に対する遊技台盛況ランクを評価する処理と、
    前記遊技台盛況ランクに応じて、前記場内マップにおける前記遊技台を各々強調表示する処理と、
    を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
  6. 請求項1〜5に記載の回遊情報収集システムであって、
    各遊技者を固有に識別するための生体情報を読取る生体情報読取機能を有する、前記遊技者端末と通信可能な任意の場内装置をさらに備え、

    前記場内装置は、
    前記生体情報を読取ったときに、その生体情報と前記遊技者端末の端末識別情報とを前記中央管理サーバへ送信する処理、を実行し、

    前記中央管理サーバは、
    前記遊技者端末を所有する遊技者本人の生体情報および当該遊技者端末固有の端末識別情報に対し、刻々と変化する当該遊技者端末の位置を対応付けて記憶する処理と、
    前記場内装置から送信された前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係が、当該中央管理サーバが記憶している前記生体情報と前記端末識別情報との対応関係に一致しないときは、当該送信されてきた生体情報および端末識別情報に対し、その端末識別情報で特定される遊技者端末の位置を対応付けて記憶する処理と、
    を実行することを特徴とする回遊情報収集システム。
  7. 請求項1〜6に記載の回遊情報収集システムであって、
    前記複数の遊技台に個々に対応して、各遊技台の遊技者が所有する遊技媒体が収容された容器の重量を測定可能な重量測定器と、
    前記重量測定器に通信可能に接続された前記中央管理サーバと、を備え、

    前記中央管理サーバは、
    前記重量測定器で各々測定した遊技台ごとの前記容器の重量を基に、前記遊技台それぞれの盛況ぶりを示す遊技台盛況ランクを評価する処理と、
    前記遊技台盛況ランクを、前記各遊技台ごとに、前記遊技者端末の位置がマッピングされた場内マップ上に表示する処理と、
    を実行するように構成されたことを特徴とする回遊情報収集システム。
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