JP2014085361A - レンズユニット及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境の組み立て工程を通過しても不具合が生じることが抑制され、しかも光学性能的に優れるレンズユニット及び撮像装置を提供する。
【解決手段】ホルダ21と前絞り30を接着したときに、凹部Cの少なくとも一部が物体側に露出するので、凹部Cに接着剤を付与した後も、前絞り30とホルダ21との間の空間が、物体側に露出した切欠30aを介して外部と連通するので、リフロー工程のような高温環境に曝されても、脱気が促されることで、ホルダ21の変形や前絞り30の脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズユニット及び撮像装置に関し、特に小型で大量生産に好適なレンズユニット及び撮像装置に関する。
小型でかつ薄型の撮像装置(以下、カメラモジュールとも称す)が、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末に用いられている。これらの撮像装置に使用される撮像素子としては、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子が知られている。近年では撮像素子の高画素化が進んでおり、高解像、高性能化が図られてきている。
ところで、回路基板上にIC(Integrated Circuits)チップその他の電子部品を実装する電子回路部品の技術分野においては、回路基板の所定位置に予め金属ペースト(例えば半田ペースト)を塗布(ポッティング)しておき、その位置に電子部品を載置した状態で当該回路基板をリフロー処理(加熱処理)して、当該回路基板に電子部品をはんだ実装する技術により、低コストで電子回路部品を製造する技術が開発されている。近年においては、このような技術を撮像装置に用いることが検討されている。
一方、光学設計の観点から、撮像レンズの物体側に、Fナンバーを決める絞り(これを前絞りという)を設けると好ましい場合がある。前絞りを設けると好ましい理由を説明する。一般的な撮像装置ではセンサへの入射光線の角度が大きくなると、画素間のクロストークや受光光量の低下などの問題が起こりがちである。そこで、センサへの入射角を小さく抑えるため、射出瞳を像面から遠ざけることが行われる。射出瞳位置は一般に開口絞り位置の近傍になるため、開口絞りを像面から遠ざけることで射出瞳も像面から遠ざけることができるが、前置絞りとすれば、光学全長を小さく保ちながら、開口絞りを像面から遠ざけることができ、センサへの光線入射角を小さく抑えることができるというメリットがある。
ここで、コストや組み立ての手間を考えると、本来的には撮像レンズを保持する樹脂製のホルダの成形時に、前絞りを同時に成形することが望ましい。しかるに、絞りをレンズから離すことで、軸上光束と周辺光束がレンズの異なる位置に入射するため、少ない光学面の場合でも像面湾曲や非点収差の補正を有利にすることができるから、一般的な前絞りは、撮像レンズの物体側面よりも物体側に離れていて、且つ前絞り径は撮像レンズの有効径よりも小さくなっている。つまり、前絞りと、撮像レンズの物体側絞りとの間には本来的に空間が生じるため、前絞りとホルダとを一体成形することは困難である。特許文献1には、前絞りを別部品として構成し、ホルダに取り付ける構成が開示されている。
特開2010-164755号公報
ところで、携帯端末の薄さを確保すべく、撮像装置の小型化が要求されているから、前絞りとホルダとを別体とした場合、前絞りはねじ締結等によらず、接着剤でホルダに接着されることが望ましい。更に、撮像装置の外観品質を維持するためには、ホルダを接着剤した接着剤は、外部に極力溢れ出ないようにする注意する必要がある。よって、ホルダ側に凹部を形成し、そこに付与した接着剤を用いて前絞りを接着する手法が試みられている。
ところが、このような手法で前絞りを接着したホルダと撮像レンズとを含むレンズユニットを、リフロー工程に供したところ、凹部と前絞りとの間で接着剤により密閉された空気が膨張し、その内圧でホルダの変形や前絞りの脱落等が生じる場合があることがわかった。特に、外観品質を確保するためには、外部に溢れ出る接着剤を極力抑えるため、凹部の容積よりも少ない体積の接着剤を用いることが望まれており、これにより空気が密閉される可能性が高まるため問題である。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高温環境の組み立て工程を通過しても不具合が生じることが抑制され、しかも光学性能的に優れるレンズユニット及び撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の撮像装置は、
撮像レンズと、
筒状部と、該筒状部から半径方向に延在し第1開口を形成した壁部とを備え、前記撮像レンズを保持するホルダと、
第2開口を有する円板状の前絞りとを有し、
前記ホルダには、前記壁部の物体側面であって前記第1開口の周囲に凹部が設けられ、前記前絞り部は、前記凹部に付与された接着剤で前記凹部を覆うようにして前記ホルダに固定されており、前記ホルダと前記前絞りを接着したときに、前記凹部の少なくとも一部が物体側に露出していることを特徴とする。
本発明によれば、前記ホルダには、前記壁部の物体側面であって前記第1開口の周囲に凹部が設けられ、前記前絞り部は、前記凹部に付与された接着剤で前記凹部を覆うようにして前記ホルダに固定されており、前記ホルダと前記前絞りを接着したときに、前記凹部の少なくとも一部が物体側に露出しているので、前記凹部に接着剤を付与した後も、前記前絞りと前記ホルダとの間の空間が、物体側に露出した前記凹部の少なくとも一部を介して外部と連通するから、リフロー工程のような高温環境に曝されても、連通部を介して内部からの脱気が促されることで、前記ホルダの変形や前記前絞りの脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
請求項2に記載のレンズユニットは、請求項1に記載の発明において、前記凹部は、前記前絞りを支持する環状の座繰りを含み、前記前絞りの外周の一部に切欠を設けていることを特徴とする。
本発明によれば、前記前絞りの外周の一部に切欠を設けているので、この切欠を介して前記凹部の少なくとも一部が物体側に露出するので、リフロー工程のような高温環境に曝されても脱気が促されることで、前記ホルダの変形や前記前絞りの脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
請求項3に記載のレンズユニットは、請求項2に記載の発明において、前記前絞りは、それぞれ切欠を外周に有する複数の円板を前記切欠内で架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体を、前記架橋部で切断することによって形成されることを特徴とする。
前記前絞りを、それぞれ切欠を外周に有する複数の円板を前記切欠内で架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体から形成すれば、高精度な前絞りを安価に大量生産できる。特に、前記前絞りは、前記撮像レンズに対して高精度に位置決めする必要があるのに対し、本発明のように前記切欠内で前記架橋部を切断すれば、切断部が前記前絞りの径方向外方に突出することが抑制され、前記前絞りを前記環状の座繰りに嵌合させたとき、前記切断部と前記座繰りとの干渉が抑制されて、高精度な組付けが可能になる。又、前記架橋部を切断する際に作用する力により、その近傍の前記前絞りの形状に影響を与えることもあるが、前記架橋部を前記切欠内に形成することで、切断の影響を前記切欠内に留めて前記前絞りの外径に及ぶことを抑制できる。更に、前記座繰りに対する切断部の位相も無関係であるため、製造の手間が省ける。
請求項4に記載のレンズユニットは、請求項1に記載の発明において、前記凹部は、前記前絞りを支持する環状の座繰りの一部と、前記座繰りから半径方向外方にはみ出した領域とを有することを特徴とする。
本発明によれば、前記凹部が前記座繰りから半径方向外方にはみ出した領域とを有するので、かかる領域が、前記前絞りを接着した状態で物体側に露出するため、リフロー工程のような高温環境に曝されても脱気が促されることで、前記ホルダの変形や前記前絞りの脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
請求項5に記載のレンズユニットは、請求項4に記載の発明において、前記前絞りは、複数の円板を架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体を、前記架橋部で切断することによって形成されることを特徴とする。
前記前絞りを、複数の円板を架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体から形成すれば、高精度な前絞りを安価に大量生産できる。尚、前記架橋部で切断することで前記前絞りの外周に切断部が突出して残存しても、前記凹部が前記座繰りから半径方向外方にはみ出した領域に、切断部を合わせるように組み付けることで、前記前絞りを支持する環状の座繰りの一部に前記前絞りを精度良く密着させることができ、その適正な位置決めを行える。
請求項6に記載に記載のレンズユニットは、請求項3又は5に記載の発明において、前記中間生成体は、金属製であってプレス成形もしくはエッチング加工により形成されていることを特徴とする。
これにより、低コストながら精度の良い前絞りを形成できる。尚、エッチング加工とは、例えば特開平08−283966号公報に記載されているように、金属板に腐食液を局所的に付与することで加工するものをいう。
請求項7に記載に記載のレンズユニットは、請求項3又は5に記載の発明において、前記中間生成体は、樹脂製であって射出成形により形成されていることを特徴とする。
これにより、低コストながら精度の良い前絞りを形成できる。この場合、耐熱性の樹脂を用いるのが好ましい。
請求項8に記載に記載のレンズユニットは、請求項1又は2に記載の発明において、前記前絞りは、樹脂シートをプレス加工することにより形成されていることを特徴とする。
これにより、低コストながら精度の良い前絞りを形成できる。この場合、耐熱性の樹脂を用いるのが好ましい。
請求項8に記載のレンズユニットは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、リフロー工程を経て形成されることを特徴とする。リフロー工程については、高温のリフロー槽内を通過させて端子間のハンダボール等を溶融させて一括結線を実現するものであり、例えば特開2002-223378号公報に記載されている。
請求項9に記載の撮像装置は、請求項1〜8のいずれかに記載のレンズユニットと、固体撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明により、高温環境の組み立て工程を通過しても不具合が生じることが抑制され、しかも光学性能的に優れるレンズユニット及び撮像装置を提供することができる。
第1の実施の形態にかかる撮像装置50の上面図である。 図1の構成を矢印II-II線で切断して矢印方向に見た断面図である。 ホルダと前絞りの組み付け前の状態を示す斜視図である。 (a)中間生成体の斜視図であり、(b)中間生成体から前絞りを切断する状態を示す図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる撮像装置50の上面図である。 それぞれ前絞りの別な例を示す図である。 第2の実施の形態にかかるホルダと前絞り組み付け前の状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態の変形例にかかる撮像装置50の上面図である。 撮像装置50をデジタル機器である携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。 携帯電話機100の制御ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる撮像装置50の上面図であり、図2は、図1の構成を矢印II-II線で切断して矢印方向に見た断面図である。図2で物体側を上方とする。図3は、ホルダと前絞りの組み付け前の状態を示す斜視図である。
図2に示すように、撮像装置50は、光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型イメージセンサ51と、このイメージセンサ51の光電変換部51aに被写体像を撮像させるガラス製の撮像レンズOUと、撮像レンズOUを保持するホルダ21と、撮像レンズOUに対しスペーサ22を隔ててホルダ21に取り付けられたガラス製のIRカットフィルタ23と、イメージセンサ51を保持すると共にその電気信号の送受を行う外部接続用端子(不図示)を有する基板52とを備え、これらはリフロー工程を介して一体的に組み立てられている。撮像レンズOUを保持したホルダ21と前絞り30とで、レンズユニットを構成する。撮像レンズOUは、1枚のレンズでも複数枚のレンズでも良いし、ホルダ21にインサート成形されても良い。
上記イメージセンサ51は、その受光側の平面の中央部に、画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成されており、不図示の信号処理回路に接続されている。かかる信号処理回路は、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。また、イメージセンサ51の受光側の平面の外縁近傍には、多数のパッド(図示略)が配置されており、不図示のワイヤを介して基板52に接続されている。イメージセンサ51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号等に変換し、ワイヤ(不図示)を介して基板52上の所定の回路に出力する。ここで、Yは輝度信号、U(=R−Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B−Y)は青と輝度信号との色差信号である。なお、固体撮像素子は上記CMOS型のイメージセンサに限定されるものではなく、CCD等の他のものを使用しても良い。
基板52は、不図示の外部接続用端子を介して外部回路(例えば、撮像装置を実装した携帯端末の上位装置が有する制御回路)と接続し、外部回路からイメージセンサ51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能とする。
角筒状のホルダ21は、基板52上に下面を突き当てた脚部(筒状部)21aと、脚部21aの上端側で半径方向内方延在する壁部21bとを有する。壁部21bの半径方向外方には、略円筒面21cと交差するようにして環状の座繰り21dが形成されている。座繰り21dは光軸直交面とそれに交差する円周面とで形成される。前絞り30が嵌合する座繰り21dを円形にすると、ホルダ21を耐熱の樹脂で成形する場合、座繰り転写面の金型加工を旋盤による切削加工で行えるので、座繰り21dにおける平面方向の位置精度が高くなるので好ましい。ホルダ21に対する前絞り30の平面方向位置精度が高く求められる時に有利である。
壁部21bの光軸直交方向内側上面には、物体側に向かうにつれて縮径する外方テーパ面21eが形成され、それを超えると,今度は物体側に向かうにつれて拡径する内方テーパ面21fが形成されている。内方テーパ面21fの代わりに、開口21g(後述)の内径φAと前絞り30c(後述)の内径φBとを結ぶ(図示よりも内周側に増肉する)ようなテーパ面を設けても構わないが、図示のような内方テーパ面21fにしたのは、その樹脂内周面によるゴースト発生を抑制する効果があるためである。一方、内方テーパ面21fの内側に、内径φAの開口(第1開口)21gが設けられている。略円筒面21cと外方テーパ面21eとの間が、接着剤BDを付与する凹部Cとなる。ここでは、ホルダ21の成形性(樹脂の流動性)を考慮して、外方テーパ面21eとしたが、成形上問題がなければ垂直の壁にしても良い。更に、凹部Cを覆うようにして、前絞り30が設けられている。
前絞り30は、ここでは薄い金属製の円板であり、外周の一部に略円弧状の切欠30aが形成され、その切欠30aの中央に、半径方向外方に向かって延在する切断部30bが形成されている。前絞り30の中央には、内径φBの開口(第2開口)30cが形成されている。前絞り30は、Fナンバーを規定する機能を有する。よって、φA>φBである。
前絞り30の外径は、座繰り21dの内径にほぼ等しく、前絞り30を座繰り21dに嵌合させるようにして組み付けられる。このとき、切断部30bは、切欠30a内から突出しているが座繰り21dに接触せず、加えて、切断部30bを形成する際の影響により切欠30aに歪みが生じても、その影響は前絞り30の外縁に及ばないので、前絞り30を座繰り21dに精度良く設置できる。このとき、図1の矢印Dに示すように、切欠30aを介して凹部Cの一部が物体側に露出する。尚、図2に示すように、ホルダ21の内方テーパ面21fと、前絞り30の間には環状の空間が生じるので、ホルダ21と前絞り30とを組み合わせたものを一体成形できないことは明らかである。
前絞り30の製造方法を説明する。一様な厚さの板材をプレス成形又はエッチング加工することにより、図4(a)に示すごとき中間生成体IMを成形する。中間生成体IMは、前絞り30の切欠30a内から延在する架橋部30dにより相互に連結されている。更に、図4(b)に示すように、中間生成体IMから、切欠30a内で(矢印Eの位置,すなわち外周の延長線に至る前で)架橋部30dを切断する。これにより、前絞り30が大量に安価に製造できる。
図1において、前絞り30を座繰り21dに載置した状態で、切欠30aから180°位相で離れた一点鎖線で示す位置に、例えば熱硬化性の接着剤BDを滴下する。固化する前は粘度が低い接着剤BDは,開口21gの周囲をドーナッツ状の凹部Cに沿って両側から回り込んで、切欠30aの付近で衝合する。この接着剤BDが衝合した付近で密閉空間が生じやすいため、かかる位置に切欠30aを設けることは効果がある。その後、熱を付与することで、接着剤BDが固化し、ホルダ21に前絞り30を固定する。更に、後工程であるリフロー工程で、イメージセンサ51や基板52に取り付けられることとなる。
本実施の形態によれば、ホルダ21と前絞り30を接着したときに、凹部Cの少なくとも一部(D)が物体側に露出するので、凹部Cに接着剤を付与した後も、前絞り30とホルダ21との間の空間が、物体側に露出した切欠30aを介して外部と連通するので、リフロー工程のような高温環境に曝されても、脱気が促されることで、ホルダ21の変形や前絞り30の脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
特に、前絞り30は、撮像レンズOUに対して高精度に位置決めする必要があるのに対し、上述したように切欠30a内で架橋部30dを切断すれば、切断部30cが前絞り30aの径方向外方に突出することが回避され、前絞り30を環状の座繰り21dに嵌合させたとき、切断部30cと座繰り21dとの干渉が抑制されて、高精度な組付けが可能になる。又、切断部30cを切欠30a内に形成すれば、切断時の影響が前絞り30の外径に及ぶことを抑制できる。更に、本実施の形態では、座繰り21dに対する切断部30cの位相も無関係であるため、製造の手間が省ける。
図5は、本実施の形態の変形例にかかる撮像装置の上面図である。本変形例においては、前絞り30は、対向する位置に一対の切欠30aを設けている。従って、図5に一点鎖線で示すように、接着剤BDを滴下する位置は、切欠30aから90°位相で離れた位置である。本変形例によれば、接着剤BDの充填不足を回避できる。尚、図示しないが、この例での中間生成体は、前絞り30を架橋部で一列に連結した形状になる。
尚、本実施の形態で用いることができる前絞りは、上述した例に限られない。図6(a)に示すように、切欠の代わりに、前絞り30の外周の一部を接線に平行に直線状(L)に切り取ったような成形形状とし、その中央に架橋部を同時に成形して、成形後にこれを切断することで切断部30bを形成しても良い。あるいは、図6(b)に示すように、中間生成体の成形後に、架橋部30dの位置で前絞り30の外周を接線に平行に直線状(L)に、架橋部30dごと切断するようにしてもよい。かかる場合、架橋部30dを切断した残りである切断部は存在しないことになる。尚、前絞り30は、図4に示す中間生成体を樹脂から金型を用いて射出成形しても良く、この場合、架橋部はゲートの位置になり、切断部30bはゲートカットになる。あるいは、樹脂シートをプレス加工することで前絞りを直接形成しても良い。プレス成形についてはよく知られているので、ここでは詳細を記載しない。
図7は、第2の実施の形態にかかるホルダと前絞りとを示す斜視図である。本実施の形態においては、ホルダ21’の壁部21bの物体側が、ホルダ21’の外周に沿って正方形状にくり抜かれて凹部Cを形成している。凹部Cの光軸直交方最大寸法(対角長)は、座繰り21dの内径より大きく、凹部Cの光軸直交方最小寸法(一辺長)は、座繰り21dの内径より小さい。従って、座繰り21dは、図に示すように凹部Cの4辺で切り取られた4つの円弧形状(環状の一部)を有する。一方、前絞り30’の外形は、本実施の形態では完全な円形であり、プレス加工やエッチング加工で製造できる。それ以外の構成は、上述した実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、ホルダ21’と前絞り30’を接着したときに、凹部Cの対角方向4カ所(座繰り21dに係合する前絞り30’からはみ出す領域F)が物体側に露出するので、凹部Cに接着剤を付与した後も、前絞り30’とホルダ21’との間の空間が外部と連通でき、リフロー工程のような高温環境に曝されても、脱気が促されることで、ホルダ21’の変形や前絞り30’の脱落等の恐れが抑制され、低コストで高品質なレンズユニットを提供できる。
図8は、本実施の形態の変形例にかかる撮像装置の上面図である。本変形例においては、凹部Cの前絞り30’からはみ出した領域Fを、1カ所のみとしている。尚、前絞り30’には、中間生成体から切り離した切断部30cを外周から突出して設けているが、かかる切断部30cを、凹部Cの前絞り30’からはみ出した領域Fと光軸周りに位相を合わせて組み付けることで、座繰り21dとの干渉を回避できる。
次に、上述した撮像装置50の使用態様について説明する。図9は、撮像装置50をデジタル機器である携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。また、図10は携帯電話機100の制御ブロック図である。
撮像装置50は、例えば、撮像レンズOUの物体側端面が携帯電話機100の背面(液晶表示部側を正面とする)に設けられ、液晶表示部の下方に相当する位置になるよう配設される。
撮像装置50の外部接続用端子(不図示)は、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101側に出力する。
一方、携帯電話機100は、図10に示すように、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等をキーにより支持入力するための入力部60と、撮像した画像や映像等を表示する表示部70と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像装置50による撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる一時記憶部(RAM)92とを備えている。
携帯電話機100を把持する撮影者が、被写体に対して撮像装置50の撮像レンズOUを向けると、イメージセンサ51に静止画又は動画の画像信号が取り込まれる。所望のシャッタチャンスで、図9に示すボタンBTを撮影者が押すことでレリーズが行われ、画像信号が撮像装置50に取り込まれることとなる。撮像装置50から入力された画像信号は、上記携帯電話機100の制御系に送信され、記憶部92に記憶されたり、或いは表示部70で表示され、さらには、無線通信部80を介して映像情報として外部に送信されることとなる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。例えば、本発明はリフロー工程だけでなく、検査工程など高温環境におかれる場合に効果を発揮する。
21、21’ ホルダ
21a 脚部
21b 壁部
21c 略円筒面
21d 座繰り
21e 外方テーパ面
21f 内方テーパ面
21g 開口
22 スペーサ
23 IRカットフィルタ
30、30’ 前絞り
30a 切欠
30b 切断部
30c 開口
30d 架橋部
50 撮像装置
51 イメージセンサ
51a 光電変換部
52 基板
60 入力部
70 表示部
80 無線通信部
92 記憶部
100 携帯電話機
101 制御部・実施例
BD 接着剤
BT ボタン
C 凹部
IM 中間生成体
OU 撮像レンズ

Claims (10)

  1. 撮像レンズと、
    筒状部と、該筒状部から半径方向に延在し第1開口を形成した壁部とを備え、前記撮像レンズを保持するホルダと、
    第2開口を有する円板状の前絞りとを有し、
    前記ホルダには、前記壁部の物体側面であって前記第1開口の周囲に凹部が設けられ、前記前絞り部は、前記凹部に付与された接着剤で前記凹部を覆うようにして前記ホルダに固定されており、前記ホルダと前記前絞りを接着したときに、前記凹部の少なくとも一部が物体側に露出していることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記凹部は、前記前絞りを支持する環状の座繰りを含み、前記前絞りの外周の一部に切欠を設けていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記前絞りは、それぞれ切欠を外周に有する複数の円板を前記切欠内で架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体を、前記架橋部で切断することによって形成されることを特徴とする請求項2に記載のレンズユニット。
  4. 前記凹部は、前記前絞りを支持する環状の座繰りの一部と、前記座繰りから半径方向外方にはみ出した領域とを有することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  5. 前記前絞りは、複数の円板を架橋部により相互に連結してなる薄板状の中間生成体を、前記架橋部で切断することによって形成されることを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 前記中間生成体は、金属製であってプレス成形もしくはエッチング加工により形成されていることを特徴とする請求項3又は5に記載のレンズユニット。
  7. 前記中間生成体は、樹脂製であって射出成形により形成されていることを特徴とする請求項3又は5に記載のレンズユニット。
  8. 前記前絞りは、樹脂シートをプレス加工することにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  9. リフロー工程を経て形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のレンズユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のレンズユニットと、固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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