JP2014077886A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、像振れ補正を行う際に移動させる部材を小型化、軽量化させると共に、像振れ補正の性能を向上させたレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置1は、ベース部3に対して光軸C方向にレンズバレル8を移動させることにより焦点の調整を行うと共に、光軸Cに対して直交する方向にレンズバレル8を移動させることにより像振れ補正を行う。このレンズ駆動装置1は、ベース部3に、光軸C方向に移動自在に支持された可動枠10と、可動枠10を光軸C方向に移動させる第1駆動部4と、レンズバレル8を保持すると共に、可動枠10内で、光軸Cに対して直交する平面内で移動自在に保持されるレンズ保持枠20と、レンズ保持枠20を光軸Cに対して直交する平面内で移動させる第2駆動部6と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズを光軸方向に移動させて焦点の調整又は焦点距離の変更を行い、レンズを光軸に対して直交する方向に移動させて像振れ補正を行うレンズ駆動装置に関する。
従来、このような分野の技術文献として特開2011−247909号公報がある。この公報には、レンズ部を光軸方向に移動自在に保持する可動ユニットを備えたレンズ駆動装置が記載されている。この可動ユニットは、レンズ部と、像振れ補正のためにレンズ部を光軸の直交方向に移動させる第1駆動部のマグネットと、焦点調整のためにレンズ部を光軸方向に移動させる第2駆動部のマグネット及びコイルと、Fスプリング及びBスプリングと、を備えている。このレンズ駆動装置では、可動ユニット自体を光軸の直交方向に移動させることにより像振れ補正が行われる。そして、このレンズ駆動装置において、レンズ部と第2駆動部のコイルとを保持するコイルホルダは、Fスプリング及びBスプリングに挟まれた状態で装置内部に保持されている。
特開2011―247909号公報 特開2012―93558号公報 特許4143318号公報
ところで、手振れ等による像振れを補正する際には、レンズ部を光軸の直交方向に非常に高い精度で移動させる必要があるため、像振れ補正を行う際に移動させる部材は軽量化されていることが好ましい。しかしながら、前述したレンズ駆動装置では、光軸の直交方向に移動する可動ユニットは、その内部に、光軸方向に移動するレンズ部と、第1駆動部のマグネットと、第2駆動部のマグネット及びコイルと、を保持している。よって、像振れ補正を行う際にレンズ部と、第1駆動部のマグネットと、第2駆動部のマグネット及びコイルと、が光軸の直交方向に移動することとなるので、像振れ補正を行う際に移動させる部材が大型化、重量化しており、像振れ補正の性能を高められないという課題がある。また、前述したようなスプリングを用いた場合には、各部材が光軸方向に対して傾くことがある。このように各部材に傾きが生じると、像振れ補正の精度が低下するという問題を発生させる。
そこで、本発明は、像振れ補正を行う際に移動させる部材を小型化、軽量化させると共に、像振れ補正の性能を向上させたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、ベース部に対して光軸の方向にレンズを移動させると共に、光軸に対して直交する方向にレンズを移動させるレンズ駆動装置において、ベース部に、光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、可動枠を光軸の方向に移動させる第1駆動部と、レンズを保持すると共に、可動枠内で、光軸に対して直交する平面内で移動自在に保持されるレンズ保持枠と、レンズ保持枠を光軸に対して直交する平面内で移動させる第2駆動部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、光軸の直交方向に移動するレンズ保持枠は、光軸方向に移動する可動枠内に保持されているので、像振れ補正を行う際に移動させるレンズ保持枠は可動枠よりも小さくなっており、レンズ保持枠を軽量化させることができる。そして、レンズ保持枠の軽量化に伴い、像振れ補正のための駆動力を低減させることができるので、像振れ補正を行う第2駆動部を小型化させることができる。更に、レンズ保持枠を軽量化させることにより、レンズを光軸の直交方向により高い精度で移動させることができ、像振れ補正の性能を向上させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置においては、第1駆動部は、第1マグネット及び第1コイルを備え、第1マグネット及び第1コイルのいずれか一方がベース部に設けられ、他方が可動枠に設けられており、第2駆動部は、第2マグネット及び第2コイルを備え、第2マグネット及び第2コイルのいずれか一方が可動枠に設けられ、他方がレンズ保持枠に設けられており、第1コイルと第1マグネットとの協働により可動枠が光軸の方向に移動し、第2コイルと第2マグネットとの協働によりレンズ保持枠が光軸に対して直交する平面内で移動する。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、第1マグネット及び第1コイルのいずれか一方がベース部に、他方が可動枠に設けられ、第2マグネット及び第2コイルのいずれか一方が可動枠に、他方がレンズ保持枠に設けられている。このように、ベース部、可動枠、及びレンズ保持枠のそれぞれに対してコイルとマグネットを分けて配置することができ、従来のようにレンズ保持枠が焦点調整用及び像振れ補正用の両方のマグネットを保持する構成となっていないので、レンズ保持枠の軽量化が可能となる。
本発明に係るレンズ駆動装置においては、第1駆動部と第2駆動部とは、光軸に対して直交する平面において、レンズを挟んで互いに対向する位置に配置されている。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、第1マグネットと第2マグネットとを離間させることができるので、マグネット間の磁気かぶりを抑制できる。従って、磁気かぶりによる性能劣化の可能性を低減させることができる。また、第1マグネットと第2マグネットとがレンズを囲むように配置されるので、マグネットが光軸方向に重ならないように配置することが可能となり、装置の厚みを減らし、装置を薄型化させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置においては、ベース部は、ベース部の周縁部で光軸の方向に延在する突起部を有し、可動枠は、可動枠の外周面が少なくとも3つの転動体を介して突起部に押し付けられることにより、ベース部に摺動自在に支持されている。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、レンズ保持枠が可動枠内に保持され、且つ可動枠が転動体を介してベース部に摺動自在に支持されているので、前述したような枠を保持するためのスプリングが不要となる。よって、レンズ駆動装置内の各部材が光軸方向に対して傾く問題を回避でき、像振れ補正の精度が低下する虞を確実に回避できる。更に、従来はスプリングが設けられているので、レンズ保持枠が高周波で振動する高次共振が生じる虞があるが、本発明ではスプリングが不要となるので高次共振が生じることもない。従って、像振れ補正の性能をより向上させることができる。また、可動枠がベース部に三点支持されているので、可動枠をベース部に対して安定した状態で移動させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置においては、レンズ保持枠は、レンズ保持枠又は可動枠に設けられた吸引マグネットの磁気吸引力によって、可動枠に保持されている。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、レンズ保持枠が磁気吸引力によって可動枠に保持されているので、上記同様、スプリングが不要となり、各部材が傾く事態や高次共振の発生を回避できる。また、レンズ保持枠が可動枠に吸引されて保持されるので、レンズ保持枠がより安定して可動枠内で直交方向に移動することとなり、レンズ保持枠が可動枠に対して浮き上がる虞を回避できる。
本発明によれば、像振れ補正を行う際に移動させる部材を小型化、軽量化させると共に、像振れ補正の性能を向上させることができる。
本実施形態に係るレンズ駆動装置を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置の蓋部を外した状態を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 可動枠及びフレキシブルプリント基板を示す斜視図である。 ベース部及び可動枠を示す断面図である。 可動枠及びレンズ保持枠を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施形態について詳細に説明する。レンズ駆動装置は、像振れ補正を行うデジタルカメラ、携帯電話機あるいはスマートフォンに用いられ、撮像素子であるCCD[Charge Coupled Device]イメージセンサやCMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]イメージセンサの前方に配置されて利用される。
図1〜図3に示されるように、レンズ駆動装置1は、直方体状の蓋体2と、蓋体2の開口を塞ぐための矩形状のベース部3と、焦点距離の調整を行う第1駆動部(焦点調整駆動部)4と外部回路との間の電気的接続を確保するための焦点調整用のフレキシブルプリント基板(以下、FPCとする)5と、第2駆動部(像振れ補正駆動部)6と外部回路との電気的接続を確保するための像振れ補正用のFPC7と、少なくとも1枚以上のレンズRを収容する略円柱状のレンズバレル8と、を備えている。
蓋体2は、レンズRの光軸Cを中心とする円形の開口部2aを有する箱状の部材であり、ベース部3は、光軸Cを中心とする円形の開口部3aを有する矩形枠状の部材である。レンズバレル8は、レンズRを、開口部2a及び開口部3aから露出させた状態で保持している。ベース部3は、ベース部3の周縁部の一辺から光軸Cの方向に突出する突起部3bを有しており、突起部3bの中央部には矩形状の開口部3cが形成されている。この開口部3cには、FPC5の先端部5aが入り込み、先端部5aが入り込んだ状態で、先端部5aに設けられたH形の樹脂製絶縁板9によって塞がれている。
FPC7は、蓋体2及びベース部3から外部に延在する延長部7cを有すると共に、蓋体2及びベース部3に近接した部分では二股に分かれた分岐部7aになっている。
なお、以下では、図1の矢印で示されるように、光軸Cに対して直交する方向をX軸、光軸C方向及びX軸に直交する方向をY軸として説明する。
FPC7の二股に分かれた分岐部7aは、図2及び図3に示されるように、蓋体2の内部においてベース部3の係止突起3gに挟まれて固定されている。また、各分岐部7aの先端部7bは、その内側が可動枠(焦点調整枠)10に固定され、先端部7bの外側には第2駆動部6のマグネット6a,6bの吸着力を増幅させるリターンヨーク11が固定されている。先端部7bには、リターンヨーク11が固定されている面の反対側の面に、磁気検出のためのホール素子12が固定される。
図3〜図5に示されるように、可動枠10は、ベース部3により、光軸C方向に移動自在に支持されている。可動枠10は、光軸Cを中心とする円形の開口部10aと、片側の各隅部に形成された長円状のコイル装填部10bと、可動枠10の外周面に形成された球体(転動体)13が入り込む3個のボール載置凹部10c(図5参照)と、フォーク状の鉄片14を挿入するための孔部10dと、を有している。開口部10aにはレンズバレル8が入り込むようになっており、コイル装填部10bには、第2駆動部6の長円状を成すコイル6c,6dが嵌合されて固定される。また、可動枠10は、可動枠10の周縁部の片側で光軸Cの方向に延在する突起部10eと、可動枠10の隅部であって光軸Cを挟んで突起部10eの対向側に設けられた2個の突起部10fと、を備えている。
突起部10eは、光軸C方向から見て三日月状に形成されており、突起部10eのY軸方向の両端部10gには、その外側において、半円柱状に切り欠かれて光軸C方向に延在する球受け部10hが設けられている。一方の球受け部10hには2個の球体(転動体)15が入り込み、他方の球受け部10hには1個の球体15が入り込んでいるが、他方の球受け部10hに2個の球体15が入り込み、一方の球受け部10hに1個の球体15が入り込んでいてもよい。
ところで、図4に示されるように、ベース部3の突起部3bの両端部3fには、半円柱状に切り欠かれた球受け部3dが3個形成されており、それぞれの球受け部3dは、上記の球受け部10hに対応した位置に形成されている。また、ベース部3には、図6に示されるように、ベース部3の突起部3bの内側にコイル4a及びヨーク16を嵌合させるための凹部3eが形成されており、この凹部3eに第1駆動部4のコイル4aと2個のヨーク16とが嵌合される。コイル4aは、光軸C方向から見て台形の上底部4b及び脚部4cを成すように形成されており、上底部4bの両端側に形成される脚部4cの外側にそれぞれヨーク16が配置される。
また、図5に示されるように、可動枠10の突起部10eの外周には、光軸C方向及びY軸方向に延在する平面10iと、平面10iに対して45度傾いて形成される平面10jと、平面10iに対して平面10jの逆側に45度傾いて形成される平面10kと、が設けられている。平面10i,10j,10kのそれぞれには、第1駆動部4のマグネット4d,4e,4fが固定される。可動枠10がベース部3に保持された状態では、図6に示されるように、マグネット4dの外側にコイル4aの上底部4bが対面し、マグネット4e,4fの外側にコイル4aのそれぞれの脚部4cが対面するようになっている。
また、コイル4aの上底部4bの内側には磁場検出素子であるホール素子17(図3参照)が配置されており、ホール素子17はFPC5の先端部5aに固定される。ホール素子17のY軸方向の両端側には、上底部4bから脚部4cにかけて延在する2つの鉄製のリード18が配置されており、リード18の脚部4c側の端部18aは、図6に示されるように、脚部4cの外側に延出された状態で脚部4cのコイル線に電気的に接続されている。
上記のコイル4a及びマグネット4d,4e,4fが協働することによって、可動枠10は、ベース部3に対して光軸C方向に移動し、焦点の調整を行うことが可能となる。また、ヨーク16がコイル4aの脚部4cの外側に設けられることにより、ベース部3に嵌合されたヨーク16が可動枠10に固定されたマグネット4d,4e,4fに吸引されて、可動枠10のベース部3に対する光軸Cに直交する方向への吸引力が発生する。また、可動枠10の球受け部10h(図5参照)とベース部3の球受け部3d(図4参照)との間に球体15が介在した状態でベース部3と可動枠10とが吸引されるので、可動枠10が球体15を介してベース部3に摺動自在に支持される。
また、図4に示されるように、可動枠10の隅部に設けられた2個の突起部10fは、そのX軸負方向側に突出する突起10mを有しており、突起部10fの光軸Cを挟んで対向側に設けられる両端部10gには、その外側においてそれぞれ突起10nが設けられている。突起10m,10nは、レンズ保持枠(手振れ補正枠)20の浮き上がりを防止する押さえ板21のY軸方向の両端に形成された孔部21aにそれぞれ係合され、突起10n,10nは押さえ板21のX軸正方向側の端部に形成された孔部21bにそれぞれ係合されることにより、可動枠10と押さえ板21とがレンズ保持枠20を挟んだ状態で固定される。
レンズ保持枠20は、レンズバレル8を保持すると共に、可動枠10内で、光軸Cの直交方向に移動自在に保持される。レンズ保持枠20は、図7に示されるように、レンズバレル8を嵌合させて保持する円形の開口部20aと、マグネット6a,6bを嵌合させる孔部20bと、レンズ保持枠20を可動枠10に吸引させるための吸引マグネット22を嵌合するための凹部20cと、球体13を受け入れる凹部20d(図4参照)と、を備えている。
孔部20bは、可動枠10のコイル装填部10b(図6参照)に対応する位置に2個設けられている。孔部20bに嵌め込まれたマグネット6a,6bは、光軸C方向に、コイル装填部10bに嵌め込まれたコイル6c,6dと対面する。レンズ保持枠20は、コイル6c,6d及びマグネット6a,6bが協働することによって、可動枠10内で光軸Cの直交方向に移動して像振れ補正を行うことが可能となる。
凹部20cは、可動枠10の孔部10d(図5参照)に対応する位置に3個設けられている。凹部20cに嵌め込まれた吸引マグネット22は、孔部10dに嵌め込まれた鉄片14と光軸C方向に対面する。よって、レンズ保持枠20が可動枠10内に配置された状態では、吸引マグネット22が鉄片14を吸引することによりレンズ保持枠20と可動枠10とが引きつけあっている。また、吸引マグネット22の磁気吸引力は、マグネット6a,6bの磁気吸引力より強くなっているので、レンズ保持枠20を可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動させた際に確実にレンズ保持枠20を可動枠10内の定位置に戻すことができる。
凹部20dは、図4に示されるように、可動枠10のボール載置凹部10c(図5参照)に対応する位置に3個設けられている。レンズ保持枠20が可動枠10内に配置された状態では、凹部20dとボール載置凹部10cとにより、球体13が入る程度の大きさの空間が形成される。凹部20dとボール載置凹部10cとで形成される空間に球体13を入れることにより、レンズ保持枠20は可動枠10内で摺動自在に保持される。また、光軸Cに直交する平面において、3つのボール載置凹部10c又は3つの凹部20dを結ぶと鋭角三角形となり、レンズ保持枠20が可動枠10に三点支持されることとなる。よって、レンズ保持枠20を可動枠10内で安定した状態で光軸Cの直交方向に移動させることができる。
また、図3に示されるように、光軸C方向におけるレンズ保持枠20の押さえ板21側には、光軸C方向から見たときの形状が三日月状のバックヨーク25が設けられている。このバックヨーク25は、組み立て時には、レンズ保持枠20のマグネット6a,6b,22(図7参照)に密着される。
次に、レンズ保持枠20の動作について説明する。
レンズ駆動装置1が組み込まれた機器(例えばカメラ)で撮影しているときに手振れが発生すると、光軸Cの位置が変化することがある。この場合、ジャイロセンサ等の手振れ検出センサが手振れを検知し、制御手段(不図示)は、光軸Cの位置が所定位置に維持されるように、レンズ保持枠20の駆動信号をFPC7を介してコイル6c,6dに出力する。
そして、マグネット6a及びコイル6cは、図7に示されるように、マグネット6a,コイル6cと開口部20a(レンズR)の中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F1を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10内で駆動力F1が働く方向に移動させる。マグネット6b及びコイル6dは、マグネット6b,コイル6dと中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F2を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10内で駆動力F2が働く方向に移動させる。この駆動力F1,F2が働く方向へのレンズ保持枠20の移動により、光軸Cの位置が所定位置に移動され、手振れが補正される。手振れ補正のための第2駆動部6の駆動時間は比較的長いため、レンズ保持枠20を小型化することにより消費電力を少なくできる。
このような構成を有するレンズ駆動装置1では、光軸Cの直交方向に移動するレンズ保持枠20は、光軸C方向に移動する可動枠10内に保持されているので、像振れ補正を行う際に移動させるレンズ保持枠20は可動枠10よりも小さくなっており、レンズ保持枠20を軽量化させることができる。そして、レンズ保持枠20の軽量化に伴い、像振れ補正のための駆動力を低減させることができるので、第2駆動部6を小型化させることができる。更に、レンズ保持枠20を軽量化させることにより、レンズRを光軸Cの直交方向により高い精度で移動させることができ、像振れ補正の性能を向上させることができる。
また、第1コイルであるコイル4aがベース部3に、第1マグネットであるマグネット4d,4e,4f及び第2コイルであるコイル6c,6dが可動枠10に、第2マグネットであるマグネット6a,6bがレンズ保持枠20に設けられている。このように、ベース部3、可動枠10、及びレンズ保持枠20のそれぞれに対してコイル4a,6c,6dとマグネット4d,4e,4f,6a,6bを分けて配置することができ、従来のようにレンズ保持枠が焦点調整用及び像振れ補正用の両方のマグネットを保持する構成となっていないので、レンズ保持枠20の軽量化が可能となる。
また、図7に示されるように、第1駆動部4のマグネット4d,4e,4fと、第2駆動部6のマグネット6a,6bと、吸引マグネット22とは、光軸Cに対して直交する平面において、レンズRを挟んで互いに対向する位置に配置される。このように、マグネット4d,4e,4f,6a,6b,22を互いに離間させているので、マグネット間の磁気かぶりを抑制できる。従って、磁気かぶりによる性能劣化の可能性を低減させることができる。また、マグネット4d,4e,4f,6a,6b,22がレンズRを囲むように配置されるので、マグネットが光軸C方向に重ならないように配置することが可能となり、装置の厚みを減らし、装置を薄型化させることができる。
また、レンズ保持枠20が可動枠10内に保持され、且つ可動枠10が球体15を介してベース部3に摺動自在に支持されているので、従来用いていた枠保持用のスプリングが不要となる。よって、スプリングを用いていた場合にはレンズ駆動装置内の各部材が光軸方向に対して傾くことがあり性能が低下する虞があったが、レンズ駆動装置1ではこのような問題は発生しない。更に、スプリングを用いた場合にはレンズ保持枠が高周波で振動する高次共振が生じる虞があったが、レンズ駆動装置1ではスプリングがないため高次共振が生じることもない。従って、像振れ補正の性能をより向上させることができる。また、3個の球体15によって可動枠10がベース部3に三点支持されているので、可動枠10をベース部3に対して安定した状態で移動させることができる。
また、レンズ保持枠20は、吸引マグネット22の磁気吸引力によって可動枠10に保持されているので、上記同様、スプリングが不要となり、各部材が傾く事態や高次共振の発生を回避できる。また、レンズ保持枠20が可動枠10に吸引されて保持されるので、レンズ保持枠20がより安定して可動枠10内で光軸Cの直交方向に移動することとなり、レンズ保持枠20が可動枠10に対して浮き上がる虞を回避できる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。
焦点調整用のコイル4aをベース部3に、焦点調整用のマグネット4d,4e,4f及び像振れ補正用のコイル6c,6dを可動枠10に、像振れ補正用のマグネット6a,6bをレンズ保持枠20に配置したが、コイル4aとマグネット4d,4e,4fとの配置位置を逆転したり、又はコイル6c,6dとマグネット6a,6bとの配置位置を逆転したりしてもよい。また、鉄片14を可動枠10に、吸引マグネット22をレンズ保持枠20に配置したが、鉄片14と吸引マグネット22との配置位置を逆転させてもよい。
また、3個の球体15によって可動枠10をベース部3に三点支持させ、3個の球体13によってレンズ保持枠20を可動枠10内で三点支持させたが、4個以上の球体15によって可動枠10を支持してもよいし、4個以上の球体13によってレンズ保持枠20を支持してもよい。また、球体13,15に代えて、ローラやシャフトを用いてもよい。
1…レンズ駆動装置、3…ベース部、3b…突起部、4…第1駆動部、4a…第1コイル、4d,4e,4f…第1マグネット、6…第2駆動部、6a,6b…第2マグネット、6c,6d…第2コイル、10…可動枠、15…球体(転動体)、20…レンズ保持枠、22…吸引マグネット、C…光軸、R…レンズ。

Claims (5)

  1. ベース部に対して光軸の方向にレンズを移動させると共に、前記光軸に対して直交する方向に前記レンズを移動させるレンズ駆動装置において、
    前記ベース部に、前記光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、
    前記可動枠を前記光軸の方向に移動させる第1駆動部と、
    前記レンズを保持すると共に、前記可動枠内で、前記光軸に対して直交する平面内で移動自在に保持されるレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠を前記光軸に対して直交する平面内で移動させる第2駆動部と、
    を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記第1駆動部は、第1マグネット及び第1コイルを備え、前記第1マグネット及び前記第1コイルのいずれか一方が前記ベース部に設けられ、他方が前記可動枠に設けられており、
    前記第2駆動部は、第2マグネット及び第2コイルを備え、前記第2マグネット及び前記第2コイルのいずれか一方が前記可動枠に設けられ、他方が前記レンズ保持枠に設けられており、
    前記第1コイルと前記第1マグネットとの協働により前記可動枠が前記光軸の方向に移動し、前記第2コイルと前記第2マグネットとの協働により前記レンズ保持枠が前記光軸に対して直交する平面内で移動することを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1駆動部と前記第2駆動部とは、前記光軸に対して直交する平面において、前記レンズを挟んで互いに対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記ベース部は、前記ベース部の周縁部で前記光軸の方向に延在する突起部を有し、
    前記可動枠は、前記可動枠の外周面が少なくとも3つの転動体を介して前記突起部に押し付けられることにより、前記ベース部に摺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記レンズ保持枠は、前記レンズ保持枠又は前記可動枠に設けられた吸引マグネットの磁気吸引力によって、前記可動枠に保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
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