JP2014073519A - アルミニウムブレージングシートおよび該ブレージングシートを用いるろう付け方法 - Google Patents

アルミニウムブレージングシートおよび該ブレージングシートを用いるろう付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブレージングシートの構成材にMgを添加し、不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにろう付するためのアルミニウムブレージングシートと、該ブレージングシートを用いるろう付け方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム心材の片面または両面にAl−Si系ろう材をクラッドしてなり、ろう付加熱後のろう材表面に、ろう材の全表面積の10%以上の領域にスピネル型Mg酸化物が点状あるいは面状に形成されることを特徴とし、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを3分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行う。
【選択図】なし

Description

本発明は、アルミニウムブレージングシート、詳しくは、心材またはろう材がMgを含有するアルミニウムブレージングシート、および該ブレージングシートを用いるろう付け方法に関する。以下、アルミニウムとはアルミニウム合金を含む。
アルミニウム製の熱交換器や機械用部品など、細かな接合部を多数有する部品の接合方法としてろう付け接合が広く用いられている。アルミニウムをろう付け接合するには、材料表面を覆っている酸化皮膜を破壊して、溶融したろう材を母材あるいは同じく溶融したろう材に接触させることが必須である。酸化皮膜を破壊してろう付けする方法を大別すると、フラックスを使用してろう付けする方法と、真空中で加熱してフラックスなしでろう付けする方法とがあり、いずれも実用化されている。
フラックスを使用する方法については、当初は、塩化物系フラックスを使用する方法が行われたが、耐食性を保つために、ろう付け後にフラックス残渣を除去する必要があることから、近年では非腐食性のフッ化物系フラックスを用いて窒素ガス中で接合する方法に殆どが切り替わった。現在、自動車用熱交換器の大多数はフッ化物系フラックスを用いてろう付けされている。しかしながら、フッ化物系フラックスによるろう付けは、ろう付け後にフラックス残渣が残るため、食品、医療、電子機器等の部品には適用できないという問題点を有しており、冷媒の通路が狭い場合にはフラックス残渣による目詰まりが起きる問題も生じている。
フラックスなしでろう付けする方法については、真空炉中で加熱する真空ろう付け法が開発され、塩化物系フラックスによるろう付けに代替して一時広範に適用されたが、炉の設備費とメンテナンス費が高く、生産性やろう付けの安定性にも問題があることから、フッ化物系フラックスによるろう付けへの移行が急速に進んだ。高価な真空炉を用いずに、窒素ガス中でフラックスを使用せずにろう付けする方法としては、これまでに幾つかの開発例がある。例えばろう材中にBi、Beなどの元素を微量添加し、ろう付け前の前処理として酸もしくはアルカリによるエッチング処理をして窒素ガスなどの不活性ガス中で加熱するVAW法が開発され、自動車用熱交換器や電子部品の一部で実用化されたが、接合性が安定しないために適用範囲が限られ、エッチング処理のコスト負荷も問題になったことから現在では殆ど実施されていない。ろう付け材料にNiメッキを施して不活性ガス中で接合するBorg Warner法や、露点を−60℃以下と厳しく管理した不活性ガス中で接合するKD法なども提案されたが、いずれも本格的な実用化には至っていない。
真空ろう付けと同様、ろう材にMgを添加すると、窒素ガス中加熱でもある程度は接合できるようになるが、Mgの活発な蒸発が期待できない不活性ガス雰囲気中での加熱では接合性に限界があり、フィレットの形成は不安定で間隙充填能力も乏しい。ろう材ではなく心材等にMgを添加し、不活性ガス中の酸素濃度を極めて低く管理してろう付け加熱する方法も提案されているが、ろう材にMgを添加した場合との差は曖昧で、安定してフィレットを形成させるだけの効果を発揮することはできない。
前記のように、ろう材あるいは心材にMgを添加した材料を用いることによって不活性ガス雰囲気中でもある程度の接合は可能となるが、Mgにはろう付け性に背反する作用もある。例えば、Mgを含んだアルミニウムを大気中で加熱すると、特に450℃以上の高温域ではアルミニウムの表面にMg酸化物(AlMgO・MgO)が生成する。これはアルミニウム中のMgが大気中の酸素と反応して生成する酸化物であるが、不活性ガス雰囲気中で加熱する場合においても、不活性ガス中の酸素濃度あるいは露点が高いと、アルミニウム中のMgは雰囲気ガス中の酸素や水蒸気と反応して酸化皮膜表面でMgOを生成し、ろうの濡れ性を低下させる原因となる。
そのため、VAW法を初めとする不活性ガス中でのフラックスなしろう付け方法においては、雰囲気中の酸素濃度と露点を厳しく管理したものが多い。一方、Mg酸化物の生成を抑制する目的で、ろう材のMg添加量を制限すると共に、短時間で昇温する方法も提唱されているが、フラックスを用いたろう付けと同等なフィレット形成能を実現するには至らず、適用範囲は面接合を主体とする積層型熱交換器等に限られているのが実情である。このように、ろう材あるいは心材にMgを添加した材料を用いて、窒素ガスなどの不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付けする方法においては、いずれもフィレットの形成能力に問題があり、従って、不活性ガス中フラックスレスろう付けは、例えば全てが面接合部からなり、十分な加圧力が与えられる積層型の熱交換器などに適用が限られており、フィンやヘッダー部を有し、安定したフィレット形成能力が要求される一般の自動車用熱交換器などには殆ど実用されていないのが現状である。
特開2011−025276号公報
発明者らは、Mgを添加した材料を用いて、窒素ガスなどの不活性ガス中でフラックスなしでろう付けする場合のMgの作用について検討するために、Si:10%(質量%、以下同じ)を含むAl−Si系ろう材を、Mg:0.8%を含有するアルミニウム心材の片面にクラッドしたブレージングシートを試料として、酸素濃度16ppm、露点−40℃の窒素雰囲気中で540℃から570℃までを4分で昇温し、その後595℃まで加熱してろうを溶融させた後、試料から酸化皮膜を剥離しTEM(透過型電子顕微鏡)で観察した結果、黒い矩形の物質が観察され、この物質を構造解析したところ、主としてスピネル型Mg酸化物、すなわちAlMgOであり、この酸化物がろう材表面を覆っている酸化皮膜(主として非晶質酸化皮膜(Al))の中に形成されると酸化皮膜は脆弱化すること、Mgの効果は、ろう材表面の非晶質酸化皮膜(Al)の中に主としてスピネル型Mg酸化物(AlMgO)からなるMg酸化物を形成させて酸化皮膜を脆弱化することによってもたらされることを見出した。
さらに試験、検討を行った結果、ろう材や心材にMgを添加したブレージングシートを用いて、窒素ガスなどの不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付けする場合に、接合界面にスピネル型Mg酸化物を形成して、ろう材表面の酸化皮膜を脆弱化し、ろう付け性を向上させるためには、ブレージングシートにおけるMgの添加部位と添加量、ろう付けにおける加熱温度と加熱時間、加熱における酸素濃度と露点の管理が重要であることを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その目的は、ろう材や心材にMgを添加し、不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにろう付するためのアルミニウムブレージングシート、および該アルミニウムブレージングシートを用いて安定したフィレット形成を可能とするろう付け方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1によるアルミニウムブレージングシートは、不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにろう付するためのブレージングシートであって、アルミニウム心材の片面または両面にAl−Si系ろう材をクラッドしてなり、ろう付加熱後のろう材表面に、ろう材の全表面積の10%以上の領域にスピネル型Mg酸化物が点状あるいは面状に形成されることを特徴とする。
請求項2によるアルミニウムブレージングシートは、請求項1において、前記アルミニウム心材がMg含有量を0.6%以下に制限したアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%およびMg:0.2〜0.6%を含有し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15μm以上の厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする。
請求項3によるアルミニウムブレージングシートは、請求項1において、前記アルミニウム心材がMg:0.4〜1.2%を含有するアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%およびMg:0.05〜0.2%を含有し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15〜60μmの厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする。
請求項4によるアルミニウムブレージングシートは、請求項3において、前記アルミニウム心材と前記Al−Si系ろう材の間に、Mg:0.4〜1.2%を含有する中間材を介挿させたことを特徴とする。
請求項5によるアルミニウムブレージングシートは、請求項1において、前記アルミニウム心材がMg:0.4〜1.2%を含有するアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%を含有し、Mgを0.05%未満に制限し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15〜60μmの厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする。
請求項6によるアルミニウムブレージングシートは、請求項5において、前記アルミニウム心材と前記Al−Si系ろう材の間に、Mg:0.4〜1.2%を含有する中間材を介挿させたことを特徴とする。
請求項7によるろう付け方法は、請求項2記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを3分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とする。
請求項8によるろう付け方法は、請求項3または4記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを5分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とする。
請求項9によるろう付け方法は、請求項5または6記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを7分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とする。
本発明によれば、ろう材や心材にMgを添加し、不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずに安価にろう付するためのアルミニウムブレージングシート、および該アルミニウムブレージングシートを用いて安定したフィレット形成を可能とするろう付け方法が提供される。当該ろう付け方法は、自動車用熱交換器などのろう付けに好適に使用することができる。
間隙充填試験片を示す図である。
本発明においては、前記のように、接合界面にスピネル型Mg酸化物を形成して、ろう材表面の酸化皮膜を脆弱化することによって、ろう付け性を向上させるものであるが、酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成は540℃以上の温度において活発となり、酸化皮膜を十分に脆弱化させるためにはある程度の時間を要することがわかった。すなわち、ろう材表面(酸化皮膜の表面)でのMgOの形成あるいは再酸化(酸化皮膜の成長)を抑制するには、急速に加熱して短時間でろうを溶融する方が望ましいが、ろう材表層近傍のMg量が限度を超えない限りにおいては、酸素濃度と露点を低く抑えた雰囲気中で加熱することにより、MgOの生成と再酸化を進行させることなくろうを溶融させることが可能であることが認められた。
そこで、540℃以上の温度域において、ろうが溶融するまでの間に時間をかけて加熱することにより、酸化皮膜中にスピネル型Mg酸化物を形成させて酸化皮膜を脆弱化させる。十分に脆弱化した酸化皮膜はろうの溶融時に分断され易くなり、相手材に対して濡れることが可能となるだけでなく、分断された酸化皮膜はフィレット形成の妨げとならないため、フラックスを使用したろう付けと同様に継手でのフィレット形成が進行する。
酸化皮膜中で形成されるスピネル型Mg酸化物の量は、ろう材に含まれるMg量と、心材あるいは心材とろう材の間に介挿される中間材から拡散してくるMgの量と、ろう付け時の加熱温度と加熱時間の4つの因子により支配される。Mg量に関しては、ろう材、心材あるいは中間材に含有されるMg量といずれの材料にMgを添加するか、さらにクラッドするろう材の厚さが重要となる。
本発明のアルミニウムブレージングシートにおいては、いずれの材料にMgを添加するかにより、以下のような実施形態に分けられる。
(実施形態1):Mgをろう材のみに添加する場合(請求項2)
(実施形態2):Mgをろう材と心材に添加する場合(請求項3)、Mgをろう材と中間材と心材に添加する場合(請求項4)
(実施形態3):Mgを心材のみに添加する場合(請求項5)、Mgを中間材と心材に添加する場合(請求項6)
なお、心材としては、ベース合金として、公知のAl−Mn系合金や純アルミニウム系合金などが適用され、中間材としては、公知のAl−Mn系合金や純アルミニウム系合金の他に、犠牲陽極効果を有するAl−Zn系合金なども適用される。
上記の各実施形態のブレージングシートにおけるろう材中のMg量の範囲と、各実施形態のブレージングシートを用いるろう付け方法において、540℃から570℃までの加熱時間について実験確認した結果は以下のとおりである。なお、ろう付けは、570℃に昇温した後、580〜615℃まで昇温して、ろう付け接合を行う。
実施形態1のブレージングシートにおいては、ろう材表層近傍に初めからMgが存在するため、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成は比較的早くから進行する。ろう材中に含有される好ましいMg量は0.2〜0.6%の範囲であり、0.2%未満では酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成が緩慢となり、Mg含有量が0.6%を超えると、酸化皮膜表面でのMgOの形成が進行し、酸化皮膜の分断とろうの濡れを妨げる原因となる。
実施形態1のブレージングシートを用いるろう付け方法において、540℃から570℃までの好ましい加熱時間は3分以上45分未満の範囲である。3分未満では、ろう付け加熱後(580〜615℃まで加熱後、以下同じ)のろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%未満となり、十分なフィレット形成能が得られない。540℃から570℃までの加熱時間が45分以上になると、ろう材厚さ60μm以下の場合は、心材へのSi拡散によってろう材としての機能が低下し、十分な間隙充填性が得られなくなる。ろう材厚さが60μmを超える場合でも、ろう材表面が長時間高温に保持されるために、ろう材表面の酸化皮膜が緻密になり、ろうの溶融時に酸化皮膜が分断され難くなる。なお、ろう材厚さの好ましい範囲は15μm以上であり、ろう材厚さが15μm未満では、酸化皮膜中にスピネル型Mg酸化物を形成させるための加熱の過程で、ろう材中のSiが心材あるいは中間材中に拡散して、ろう材のSi量が減少し、ろう材としての機能が低下し易くなる。
実施形態2のブレージングシートにおいては、ろう材中に含有される好ましいMg量は0.05〜0.2%の範囲であり、心材、中間材に含有される好ましいMg量は0.4〜1.2%の範囲である。ろう材中のMg量が0.05%未満では、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成は実質的に心材あるいは中間層から拡散してくるMgに依存することになる。ろう材厚さの好ましい範囲は15〜60μmであり、この場合においては、ろう材中に含有されるMgと、加熱途中で心材あるいは中間材から拡散してくるMgの作用によって、酸化皮膜表面でのスピネル型Mg酸化物の形成が進行するため、ろう材のMg含有量の上限値は実施形態1の場合より低くすることができ、心材、中間材がMgを0.4〜1.2%含有する場合におけるろう材のMg含有量の上限は0.2%である。
ろう材厚さが60μm以下において、心材、中間材のMg含有量が0.4%未満では、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成が緩慢となり、1.2%を超えて含有されると、酸化皮膜表面でのMgOの形成が進行し、酸化皮膜の分断とろうの濡れを妨げる原因となる。また、心材、中間材のMg量が1.2%を超えると、ろう材中に溶け込むMg量が増大して溶融ろうの表面張力が低下するため、フィレットの形成は可能であっても間隙充填性が劣り、実用上問題となる。
ろう材厚さが15μm以下では、酸化皮膜中にスピネル型Mg酸化物を形成させる加熱の過程で、ろう材中のSiが心材あるいは中間材中に拡散して、ろう材中のSi量が減少し、ろう材としての機能が低下し易くなる。ろう材厚さが60μmを超えると、酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成は主にろう材中に含有されるMgのみによって果たされるため、ろう材中のMg含有量のみが支配要因となる。
実施形態2のブレージングシートを用いるろう付け方法において、540℃〜570℃までの好ましい加熱時間は5分以上45分未満の範囲である。酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成は比較的早くから進行するが、540℃を超えて暫くの間、すなわち、心材あるいは中間材から拡散してくるMgが表面に達するまでの間は、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成量が少ないため、実施形態1のブレージングシートを用いるろう付けの場合に比べて540℃〜570℃の加熱に長時間を要する。540℃〜570℃の加熱時間が5分未満では、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%未満となり、十分なフィレット形成能が得られない。540℃〜570℃の加熱時間が45分以上では、心材へのSi拡散によって、ろう材厚さが60μm以下の場合はろう材としての機能が低下し、十分な間隙充填性が得られなくなるのと共に、ろう材表面が長時間高温に保持されるためにろう材表面の酸化皮膜が緻密になり、ろうの溶融時に酸化皮膜が分断され難くなる。
実施形態3のブレージングシートにおいては、ろう材中のMg含有量を0.05%未満に制限し、酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成を心材あるいは中間材から拡散してくるMgによって進行させるものであり、心材、中間材に含有される好ましいMg量は0.4〜1.2%の範囲、好ましいろう材厚さは15〜60μmの範囲である。ろう材厚さが60μm以下において、心材、中間材のMg含有量が0.4%未満では、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物の形成が緩慢となり、1.2%を超えて含有されると、酸化皮膜表面でのMgOの形成が進行し、酸化皮膜の分断とろうの濡れを妨げる原因となる。また、心材、中間材のMg量が1.2%を超えると、ろう材中に溶け込むMg量が増大して溶融ろうの表面張力が低下するため、フィレットの形成は可能であっても間隙充填性が劣り、実用上問題となる。
ろう材厚さが15μm以下では、酸化皮膜中にスピネル型Mg酸化物を形成させる加熱の過程で、ろう材中のSiが心材あるいは中間材中に拡散して、ろう材中のSi量が減少し、ろう材としての機能が低下し易くなる。ろう材厚さが60μmを超えると、酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成は主にろう材中に含有されるMgのみによって果たされるため、ろう材中のMg含有量のみが支配要因となる。
実施形態3のブレージングシートを用いるろう付け方法においては、前記のように、ろう材中のMg含有量を0.05%未満に制限し、酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成を心材あるいは中間材から拡散してくるMgによって進行させるものであるから、実施形態1および2のブレージングシートを用いるろう付けの場合に比べ、酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物形成開始のタイミングは遅くなるが、540℃以上での加熱時間を長くすることによって酸化皮膜の脆弱化を達成することができる。540℃から570℃までの好ましい加熱時間は7分以上45分未満であり、7分未満では、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%未満となり、十分なフィレット形成能が得られない。540℃〜570℃の加熱時間が45分以上では、ろう材厚さ60μm以下の場合、ろう材から心材へのSi拡散によって、ろう材としての機能が低下し、十分な間隙充填性が得られなくなると共に、ろう材表面が長時間高温に保持されるため、ろう材表面の酸化皮膜が緻密になり、ろうの溶融時に酸化皮膜が分断され難くなる。
実施形態1〜3のブレージングシートを用いてろう付けを行う場合のろう付け加熱は、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で行う。酸素濃度と露点は炉内に流す不活性ガスの流量によって調整され、酸素濃度と露点はいずれもガス流量に相関している。酸素濃度が10ppmを超え、または露点が−35℃を超えると、フィレット形成能が低下する。これは特に540℃以上での加熱時間中にろう材表面の酸化皮膜が成長すると共に、酸化皮膜表面にMgOが形成されるためであり、540℃以上における加熱雰囲気は酸素濃度10ppm以下、より好ましくは5ppm以下、露点−35℃以下、より好ましくは−45℃以下とする。
以上のように、ブレージングシートのろう材、または心材あるいは中間材にMgを含有させ、純度の高い不活性ガス雰囲気中で加熱速度を調整し、ろう材表面の酸化皮膜中でのスピネル型Mg酸化物形成を促進させて酸化皮膜を脆弱化することによって、酸化皮膜の分断を促してフィレット形成能を向上させることができる。本発明によれば、従来の不活性ガス雰囲気中でのフラックス無しろう付けではフィレット形成能の不足から実用化できなかった種々のタイプの熱交換器のフラックス無しろう付けが可能となり、コスト低減と熱交換器の品質改善も実現することができる。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明し、本発明の効果を実証する。なお、これらの実施例は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明はこれらに限定されない。
実施例1、比較例1
Al−10%Si合金をベースとするろう材と、Al−1.2%Mn合金をベースとする心材からなる厚さ0.4mmの片面ブレージングシート(試験材)を常法により作製した。ろう材あるいは心材にはMgを適宜添加し、ブレージングシートの厚さを400μm、ろう材の厚さは12μm、15μm、40μm、60μm、70μmの5水準とした。脱脂処理した片面ブレージングシートを水平材とし、厚さ1mmの3003合金材を垂直材とする図1に示す間隙充填試験片に組み付け、窒素ガス炉中で到達温度を595℃としてろう付け接合した。
窒素ガス炉は窒素ガスを流した置換室と、窒素ガスを流すと共に加熱ヒーターを備えた内容積0.005mのろう付け室で構成され、ろう付け室に送り込む窒素ガス量によって酸素濃度と露点を調整した。昇温は450℃から540℃までを5分で昇温し、540℃から570℃までの昇温時間を各水準で調整昇温した後、約3分で595℃まで昇温してろう付け接合した。
ろう付け室内で間隙充填試験片の温度が595℃に到達したら試験片を置換室に移し、置換室にて150℃まで冷却した後、試験片を取り出して大気中で冷却した。冷却後の試験片について、試験材表面(ろう材表面)におけるろう材全表面に対する酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率をFE−SEM(電界放出型走査電子顕微鏡)により求めた。また、冷却後の試験片より間隙充填長さを測定してフィレット形成能を評価すると共に、形成されたフィレットの形状から接合の安定性を評価した。試験材、加熱条件(酸素濃度、露点)、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率、得られた間隙充填長さおよびフィレット安定性の評価結果を表1〜2に示す。
評価結果において、ろう材の厚さが40μmの試験材については、間隙充填長さが25mm以上でフィレット形状が安定しているものを合格(○)とし、間隙充填長さが25mm未満でフィレット形状が不安定なものを程度に応じて不合格(△〜×)とした。ろう材の厚さが60μm以上の試験材については、間隙充填長さが35mm以上でフィレット形状が安定しているものを合格(○)とし、間隙充填長さが35mm未満でフィレット形状が不安定なものを程度に応じて不合格(△〜×)とした。ろう材の厚さが12μm、15μmの試験材については、間隙充填長さが10mm以上でフィレット形状が安定しているものを合格(○)とし、間隙充填長さが10mm未満でフィレット形状が不安定なものを程度に応じて不合格(△〜×)とした。
Figure 2014073519
Figure 2014073519
参考材として、ろう材、心材共にMgを添加せず、ろう材厚さ40μm、板厚400μmの片面ブレージングシートを作製し、フッ化物系フラックスを3g/mの量塗布して水平材とし、厚さ1mmの3003合金材を垂直材とする図1に示す間隙充填試験片に組み付け、540℃から570℃までを2分で昇温し、その後、595℃まで昇温してろう付け接合した。ろう付け時の酸素濃度は12ppm、露点は−35℃であった。参考材の試験片に形成されたフィレットの形状は安定しており、充填長さは32mmであり、十分に実用可能なレベルであった。
表1に示すように、本発明に従う試験材1〜22はいずれも、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%以上であり、間隙充填長さとフィレット形状が合格のレベルにあることが確認された。
これに対して、表2に示すように、Mg含有量が本発明を満足しない試験材(23、24、29、30、31、35、36、37)、加熱条件(酸素濃度、露点)が本発明を満足しない試験材(28、34、43)、540℃から570℃までの加熱時間が本発明を満足しない試験材(26、27、32、33、41、42)、ろう材厚さが薄すぎたり厚すぎる試験材(25、38、39、40)は、間隙充填長さとフィレット形状が合格のレベルに達しないことが確認された。
冷却した試験材(水平材)の表面をTEM及びFE−SEMによって観察した結果、Mg含有量が不足しているもの(試験材23、29、35)、540℃から570℃までの加熱時間が短いもの(試験材26、32、41)は、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%未満であった。
酸素濃度と露点が高いためフィレット形成能が劣ったもの(試験材28、34、43)では、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率はろう材全表面の10%を超えているものもあったが(試験材28、34)、酸化皮膜表面でのMgOの形成あるいは酸化皮膜の成長(緻密化)によって酸化皮膜の分断が阻害されたと推察される。
また、Mg含有量が多過ぎるもの(試験材24、30、31、36、37)では、酸化皮膜表面でのMgOの形成に加え、溶融ろう中のMg増加による表面張力の低下によって、フィレット形状が乱れると共に、フィレット形成能も劣る結果になったと推察される。加熱時間の長すぎるもの(試験材27、33、42)では、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率はろう材全表面の10%を超えていたが、加熱中の酸化皮膜の成長と酸化皮膜表面でのMgOの形成によって、ろうの溶融時の酸化皮膜の分断が不十分となり、フィレット形成能が劣ったと推定される。
ろう材厚さが薄すぎるもの(試験材25、38)では、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率はろう材全表面の10%を超えていたが、ろう材中Siの心材への拡散によってフィレット形成能が劣った。ろう材厚さが厚すぎるもの(試験材39、40)では、加熱時間を長くしてもスピネル型Mg酸化物の形成面積比率はろう材全表面の10%未満で、フィレット形成能が劣った。
実施例2、比較例2
Al−10%Si合金をベースとするろう材と、Al−1.2%Mn合金をベースとする心材、純アルミニウム系合金をベースとする中間材からなる厚さ0.4mmの片面ブレージングシート(試験材)を常法により作製した。ろう材、中間材あるいは心材にはMgを適宜添加し、ブレージングシートの厚さを400μm、中間材の厚さは40μm、ろう材の厚さも40μmとした。脱脂処理した片面ブレージングシートを水平材とし、厚さ1mmの3003合金材を垂直材とする図1に示す間隙充填試験片に組み付け、実施例1と同様にして、窒素ガス炉中で到達温度を595℃としてろう付け接合した。
冷却後の試験片について、実施例1と同じ方法で、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率を求め、また、実施例1と同様に、冷却後の試験片より間隙充填長さを測定してフィレット形成能を評価するとともに、形成されたフィレットの形状から接合の安定性を評価した。試験材、加熱条件(酸素濃度、露点)、スピネル型Mg酸化物の形成面積比率、得られた間隙充填長さおよびフィレット安定性の評価結果を表3に示す。
Figure 2014073519
表3に示すように、本発明に従う試験材44〜47はいずれも、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%以上であり、間隙充填長さとフィレット形状が合格のレベルにあることが確認された。
これに対して、試験材48、50は中間材のMg含有量が少ないため、ろう材表面の酸化皮膜中のスピネル型Mg酸化物の形成面積比率がろう材全表面の10%未満であった。また、試験材49、51は中間材のMg含有量が多過ぎるため、酸化皮膜表面でのMgOの形成に加え、溶融ろう中のMg増加による表面張力の低下によって、フィレット形状が乱れると共に、フィレット形成能も劣る結果になったと推察される。

Claims (9)

  1. 不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにろう付するためのブレージングシートであって、アルミニウム(アルミニウム合金を含む、以下同じ)心材の片面または両面にAl−Si系ろう材をクラッドしてなり、ろう付加熱後のろう材表面に、ろう材の全表面積の10%以上の領域にスピネル型Mg酸化物が点状あるいは面状に形成されることを特徴とするアルミニウムブレージングシート。
  2. 前記アルミニウム心材がMg含有量を0.6%(質量%、以下同じ)以下に制限したアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%およびMg:0.2〜0.6%を含有し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15μm以上の厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする請求項1記載のアルミニウムブレージングシート。
  3. 前記アルミニウム心材がMg:0.4〜1.2%を含有するアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%およびMg:0.05〜0.2%を含有し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15〜60μmの厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする請求項1記載のアルミニウムブレージングシート。
  4. 前記アルミニウム心材と前記Al−Si系ろう材の間に、Mg:0.4〜1.2%を含有する中間材を介挿させたことを特徴とする請求項3記載のアルミニウムブレージングシート。
  5. 前記アルミニウム心材がMg:0.4〜1.2%を含有するアルミニウム合金からなり、前記Al−Si系ろう材がSi:6〜13%を含有し、Mgを0.05%未満に制限し、残部アルミニウムおよび不可避的不純物からなり、該ろう材を15〜60μmの厚さで心材にクラッドしたことを特徴とする請求項1記載のアルミニウムブレージングシート。
  6. 前記アルミニウム心材と前記Al−Si系ろう材の間に、Mg:0.4〜1.2%を含有する中間材を介挿させたことを特徴とする請求項5記載のアルミニウムブレージングシート。
  7. 請求項2記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを3分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とするろう付け方法。
  8. 請求項3または4記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを5分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とするろう付け方法。
  9. 請求項5または6記載のアルミニウムブレージングシートを用いて、不活性ガス中でフラックスを用いずにろう付する方法であって、酸素濃度10ppm以下、露点−35℃以下に管理された不活性ガス雰囲気炉中で、540℃から570℃までを7分以上45分未満の時間で昇温した後、580〜615℃まで昇温してろう付けを行うことを特徴とするろう付け方法。
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