JP2014068834A - 家具固定具及び家具の壁面固定構造 - Google Patents

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直人 小田
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Abstract

【課題】壁面に固定するに際して、壁面に対する家具類の固定位置に制約がない家具固定具を提供する。
【解決手段】収納棚aなど、壁面Wに沿って配置される家具Aを壁面Wに固定する家具固定具10であって、家具Aを構成する板材1の壁面Wに直角に接する部分に固定される板材取着部20と、板材取着部20の壁面側端31から壁面Wに対して傾斜して延出され、固定部材42にて壁面Wに打ち込み又は捻じ込みによって固定される壁面取着部40とで構成され、板材取着部20と壁面取着部40との角度が鈍角に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば部屋の壁面に棚板を1又は多段に固定して簡易に収納棚を構築するような場合や、収納家具を固定して地震発生時の転倒を防ぐ家具固定具及びこれら家具の壁面固定構造に関する。
従来、リビングルームなどの部屋の壁面に棚板を取り付ける際は、L形状などの取付金具を介して横長の棚板を壁面に固定していた。しかし、棚板取付後は取付金具が棚板の上面或いは下面に露出していた。さらに、取付金具は壁面との間で十分な支持強度を確保するため柱、間柱、胴縁等の壁面の下地柱材と対応させる必要があり、棚板への取付金具の取付位置が予め決まっている場合には、棚板の壁面への取り付け位置が限定されていたし、取付金具と対応する壁面に下地柱材が無い場合は新たに下地柱材を追加しなければならなかった。
その取付例として、棚板の壁面固定側辺に一定厚さを残して上部側を切り欠いた半円形状凹部と、この半円形状凹部の板厚部分を、水平溝に挿通させて上下より挟持した状態で保持する半円形状のカバー手段とを棚板側に設けておき、壁面側には半円形状凸部の支持手段を固定しておき、該支持手段の上面に起立する軸状の嵌合凸部を、上述した半円形状凹部とカバー手段との重合部分に下方より貫通させて、これらを一体化することで棚板を壁面に固定する取付構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この場合は棚板を支持する支持手段等が棚板の下側にはみ出して下部スペースを一部占有するだけでなく、その支持手段等が露出されて上記のように美観が損なわれていた。また、棚板は横長に設けられるため横方向の複数の取付位置で壁面に固定されることになる。このため、棚板に形成されている横方向の複数の半円形状凹部の横方向ピッチと、壁面側の間柱等の下地柱材との横方向の対応間隔(横方向ピッチ)が一致しない場合は適用できず、壁面への取り付けに上記のように制約を受ける。
また、他の取付例として、壁面の横方向に長いレールを固定し、このレールに棚板の係止部材を取付可能に係止させて棚板を任意の位置で壁面に固定させる壁面係止装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかし、この種のレールを用いた棚板の取付構造は大掛かりで部品点数が多いためコスト高となっていた。また、棚板の上方や下方にレールや支持部材が露出することになり、取付完成後の棚の美観が損なわれてしまう。よって、棚の美観を保つためにレールを壁面に固定した後は、そのレールの表面にさらにパネルを貼る必要が生じていた。
また、壁際に設置される収納家具では、最近では地震対策のために天井と収納家具の天板との間に突っ張り棒を入れることがなされているが、突っ張り棒が収納家具の天板から突っ立っていて美観に乏しく不評であった。
特開2005−137487号公報 特開2002−364103号公報
そこで本発明の主たる課題は、壁面に固定する棚板や収納家具等の家具類の壁面への固定位置について制約を受けることがなく、更には家具固定具を介して前記家具類を壁面に固定した時、その家具固定具が家具類の正面側から見えない、或いは殆んど見えないような固定構造にして美観を確保できる家具固定具及び該家具固定具を利用した家具の壁面固定構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「収納棚aや収納家具bなど、壁面Wに沿って配置される家具Aを壁面Wに固定する家具固定具10であって、
該家具Aを構成する板材1の壁面Wに直角に接する部分に固定される板材取着部20と、板材取着部20の壁面側端31から壁面Wに対して傾斜して延出され、固定部材42にて壁面Wに打ち込み又は捻じ込みによって固定される壁面取着部40とで構成され、
板材取着部20と壁面取着部40との角度が鈍角θに形成されている」家具固定具10である。
請求項2に記載した発明は、「板材1の壁面固定側辺61に沿ういずれかの面の全長に切欠段部62を凹成し、
前記切欠段部62の凹段面63に請求項1の家具固定具10の板材取着部20を取着すると共に壁面取着部40を固定部材42にて壁面Wに打ち込み又は捻じ込みによって取着する」ことを特徴とする家具の壁面固定構造である。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載の家具の壁面固定構造において、「請求項1の家具固定具10の壁面取着部40の、板材取着部20からの高さHを前記切欠段部62の切欠深さhより低く形成した」ことを特徴とする家具の壁面固定構造である。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載の家具の壁面固定構造において、「家具固定具10にカバー取付具22を更に立設し、切欠段部62の開口部を被覆カバー50で覆うと共にカバー取付具22に被覆カバー50を装着する」ことを特徴とする家具の壁面固定構造である。
請求項1に記載の発明によれば、家具固定具10の板材取着部20が棚板60に取着され、他方の壁面取着部40が壁面Wに傾斜して取着される。これにより、家具固定具10を介して棚板60を壁面Wに固定させることができる。この時、板材取着部20と壁面取着部40との角度を鈍角θにして壁面取着部40を壁面Wに対し傾斜姿勢で対向させるため、その傾斜姿勢の向きと直交する斜め方向から釘やビス等の固定部材42を打ち込み或いは捻じ込んで壁面Wに固定するという取着作業が可能になる。特に、このように壁面Wに対し斜め方向から固定部材42を打ち込み或いは捻じ込むことができるため、板材1の存在が邪魔にならず、十分に取着空間がとれ、板材1や壁面Wを傷付けることなく壁面取着部40の取着作業を簡単化することができる。
更に、板材1に掛かる荷重(載荷荷重や地震の振動エネルギー)を考慮すると、垂直な壁面Wに略直角となる水平方向から固定部材42で取着したときの支持強度よりも斜め方向からの支持強度が高くなるため、信頼性の高い固定構造となる。
また、家具固定具10は一部品でシンプルな形状であると共に市販の釘やビス等の固定部材42を用いるだけで固定構造を達成できるため、部品点数が少なく、確実に低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、板材1の壁面固定側辺61に沿ういずれかの面(上面又は下面)の全長に切欠段部62を凹成しているため、この切欠段部62の全長、即ち板材1の全長が家具固定具10の取付可能な位置となり、壁面Wの下地柱材Pと対応する板材1の取付位置を自由に選択して家具固定具10を取り付けることができる。従って、家具固定具10を下地柱材Pの既存の設置位置に対応させて取り付けることが可能になり、板材1の全長に複数取り付けられる家具固定具10の取付位置に制約がなくなる。
さらにこの場合、切欠段部62の開口部からその内方に家具固定具10を入れて切欠段部62内に沈み込ませ、この切欠段部62内の凹段面63上で板材取着部20を固定部材24で取着することができる。そして、家具固定具10の壁面取着部40が壁面Wに傾斜姿勢で対向しているため、その傾斜姿勢の向きと直交する斜め方向から固定部材42を打ち込み或いは捻じ込んで壁面Wに固定すれば簡単に壁面Wに固定することができる。なお、板材1の表裏を反転させて板材1の切欠段部62を下向きにして板材1の下面側から家具固定具10を取り付けることもできる。
請求項3に記載の発明によれば、壁面取着部40の高さHを切欠段部62の切欠深さhより低く形成しているため、家具固定具10の板材取着部20及び壁面取着部40が切欠段部62の開放面、即ち板材1の上面又は下面より突出しない構成となっている。このため、家具固定具10は板材1の中に隠れて家具Aの正面側からは見えず美観を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、板材1の壁面固定側辺61に沿ういずれかの面に凹成されている切欠段部62の開口部を被覆カバー50で覆うことができるため板材1の表面に凹みが無くなり、意匠性を高めることができる。
本発明の家具固定具を用いて組み立てた収納棚を示す正面図である。 本発明の収納棚の側面図と家具固定具の使用状態の要部拡大縦断面図である。 図2のX−X矢視線上を示す平面図である。 本発明の家具固定具を上方から見た斜視図である。 本発明の家具固定具を下方から見た斜視図である。 本発明の家具固定具の側面図である。 本発明の家具固定具を収納家具に適用した斜視図である。
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。本発明の家具固定具10が適用される対象物は、壁面Wに直角に取り付けられて使用される家具Aであって、例えば、1〜複数の棚板60からなる収納棚aや壁面Wに接して配置される収納家具bなどがその例に挙げられる。なお、家具Aを構成する板材1の壁面Wに直角に接する部分の「直角」は、正確に90°である必要はなく、ある程度の傾斜(例えば、10°程度)は含まれる。図1は本発明の家具Aの一例である収納棚aの正面図、図2は本発明の家具固定具10の使用状態を示す収納棚aの側面図、図3は本発明の家具固定具10の使用状態を示す収納棚aの平面図である。
この収納棚aは、図1に示すように長短複数の水平な板材1を壁面Wに直接固定して棚板60とすると共にこの棚板60の両サイド部分に4枚の側板2を配設し、さらに上部2段において、その中央部に中央側板2aを配設し、床面Fから高さ方向に5段の収納空間の棚4を構成している。そして、図1の実施例では、左右両側の縦2列には正面扉5aを備えた同形状の扉付き収納部5が設けられており、最上段とその下の段で中央側板2aの両側に上扉無し収納部7が備えられている。さらに、上扉無し収納部7の下側の3段目と4段目は、棚板60と中央側板2aを除いた広い空間、例えばテレビ収納部となる中間扉無し収納部8を有している。この中間扉無し収納部8のさらに下側の5段目は引出し部、もしくは正面扉5a等の前面が閉じられた下収納部9として設けている。なお、収納棚aの最上部には板材1を上下反転させて取り付けた天板3が備えられている。
側板2は、1段の棚高さを有して棚板60毎に側面仕切用として設けられ、このうち1段目の側板2は床面F上に起立させた状態で該側板2の背面側を壁面Wに沿わせて設置している。そして、この1段目の側板2の上面に後述する1段目の棚板60(板材1)が載せられる。
棚板60に使用される板材1は、横長長方形の板材であり、そのまま用いてもよいが、図の実施例では板材1の背面側(壁面W対応側)となる壁面固定側辺61に沿う上面全長に断面L形状に切り欠いた切欠段部62(図2の円内参照)を設けている。この切欠段部62の切り欠かれた凹段面63に後述する家具固定具10が取り付けられる。以下、切欠段部62が形成されている場合を棚板60(或いは板材1)の代表例として説明する。
上述の家具固定具10は、図4〜図6に示すように、一枚の金属板を所定の形状に打ち抜くと共に折り曲げて水平方向の板材取着部20と、垂直方向の起立接続部30と、傾斜方向の壁面取着部40との3方向の向きの異なる平面部を備えて構成したものである。勿論、垂直方向の起立接続部30を省略して壁面取着部40を板材取着部20から延出させても良い。このうち、板材取着部20は長方形状を有する水平面部20aを有し、この水平面部20aに固定部材24の挿通用に貫通する例えば3個の長孔21を長手方向に等隔に開口して設けている。これら長孔21は壁面方向に長く伸びるように形成されている。さらに、板材取着部20の長手方向の両端部には必要に応じてカバー取付具22(先端が鏃状に形成されている)を立設させており、該カバー取付具22の上端部に形成されている鏃状の山形係止部23が後述する必要に応じて設けられる被覆カバー50の係止垂片51に係止される。
起立接続部30は、板材取着部20の壁面W側となる壁面側端31より上向きに折曲して僅かに起立させた部分であり、上述した板材取着部20と後述する壁面取着部40との間を接続するものである。
上述の壁面取着部40は、起立接続部30の上端から壁面W側に傾斜したものであり、水平な板材取着部20を基準として壁面取着部40を鈍角θな傾斜角度(例えば135度)で延出させている。この傾斜した壁面取着部40に固定部材42の挿通用に貫通する例えば3個の傾斜取付孔41を長手方向に等間隔に開口して設けている。
ここで使用される固定部材24、42は、釘やビスのように打ち込みや捻じ込みにて対象物を固定するものである。
必要に応じて設けられる被覆カバー50は、家具固定具10と対応する切欠段部62の開口部を全長に亙って覆う平面視長方形状を有している。さらに、被覆カバー50の壁面方向中央部の下面には逆凹形状の係止垂片51を垂設している。該係止垂片51がカバー取付具22の上端部に形成されている山形係止部23と上下方向で凹凸対応し、被覆カバー50を上方から取り付ける際に、内側に折れ曲がった先端部分で弾性を持って挟み込み係止して連結するように設けている。
ところで、家具固定具10は、切欠段部62の切欠空間内に収まる大きさ、即ち、板材取着部20からの高さHが切欠段部62の切欠深さhより低く形成されており、切欠段部62の切欠底部である凹段面63に板材取着部20がビス止めされて固定され、家具固定具10の頂点である壁面取着部40の上端が棚板60の上面より出ない高さにしている。
さらに、上述した起立接続部30は壁面取着部40の傾斜開始位置及び取付高さ位置を高くして壁面取着部40の取付作業性を高めるために立ち上げると共に、壁面取着部40に掛かる取着時及び取着後の傾斜方向の負荷を考慮して起立接続部30と壁面取着部40との折曲部分の支持強度を、立ち上げることで確保している。
次に、収納棚aを構築する場合は、まず、板材取着部20の長孔21にそれぞれ固定部材42を垂直に通すように切欠段部62の凹段面63に仮止めにて捻じ込んで棚板60に締結させる。これにより、家具固定具10と棚板60は予備的に一体化されるが、この場合、間柱などの下地柱材Pと設置しようとする収納棚aとの位置関係を予め考慮して棚板60の全長に亙って形成された切欠段部62の最適に位置を選択して家具固定具10を取着することになる。
次に、壁面Wと対応する床面F上に同一高さの側板2を並列して設置し(本実施例では4枚)、その上に家具固定具10を取着した棚板60を水平に置き、家具固定具10を壁面Wに斜め上からビス止めして棚板60を壁面Wに固定する。この時、家具固定具10の板材取着部20と棚板60とは仮止めなので、壁面方向には移動可能であり、ビス止めにより最適位置に移動する。そして仮止めした固定部材24を打ち込み或いは捻じ込んで棚板60を壁面Wに固定する。
被覆カバー50を用いる場合には、家具固定具10の上方より被覆カバー50を押し込んで取り付ける。この被覆カバー50の押し込み時に下面に垂設されている両側の係止垂片51が板材取着部20より立設されている両側のカバー取付具22の山形係止部23に凹凸対応して被覆カバー50が家具固定具10に一体に連結されると同時に、家具固定具10の上面が閉鎖される。このように被覆カバー50の取り付けに際しては切欠段部62の家具固定具10より立設させたカバー取付具22に被覆カバー50の係止垂片51を係止させて装着させれば簡単に取り付けることができる。
なお、切欠段部62の内部空間(図2円内参照)は、家具固定具10と被覆カバー50との上下面と、凹段面63の垂直面64と壁面Wとの前後面とで囲まれる空間のうち、カバー取付具22の立設位置を避けた空間をケーブル挿通空間65として利用することができ、必要があれば、被覆カバー50をする前にケーブルを棚板60内に格納して配線することができる。このように最下段の棚板60の取り付けが終わると、続いて、その棚板60の上に同一高さの4枚の側板2を載せて上記のように固定する。
ここで、家具固定具10の取付作業について更に説明すると、図3に示すように、壁面Wを形成している壁ボードW1の裏側に間柱などの下地柱材Pと対応するように棚板60の切欠段部62に固定された家具固定具10を配置する。このとき、図2に示すように、家具固定具10の向きは壁面取着部40の傾斜した延出方向が壁面W側となる向きで切欠段部62に沈み込んだ状態に配置される。
この板材取着部20と棚板60との取着作業は間柱Pとの対応をとって壁際と離れた位置で固定しておくのが適している。その後、壁面取着部40の傾斜取付孔41に固定部材42を通して壁面Wの斜め上方から斜め下方に向けてねじ込み、壁ボードW1を貫通してその奥方の間柱Pに斜め下向きに締結する。これにより、棚板60は家具固定具10を介して壁面W側に固定される。なお、水平面部20aの固定部材用の孔は長孔21であるから、板材取着部20と壁面Wとの間隔は長孔21により前述のように調整することになる。また、室内の天井近くに棚板60と同形状を有する板材1を最上段の天板3とする場合は、家具固定具10を取着する取付スペースが十分に取れない。このような場合は棚板60を反転させて棚板60の切欠段部62を下向きにして棚板60の下面側から取付操作することになる。
また、壁面Wの表面に図示しないシート材を貼着し、このシート材により壁面Wの不陸修正して棚板60を安定して壁面Wに当接させるようにしてもよい。さらに、上述の実施例では1つの棚板60に2個の家具固定具10を設置する例を示したが、棚板60の長さ及び間柱Pの対応数によって家具固定具10を1個または2個以上を選択して設置するとよい。
上述したように、家具固定具10の板材取着部20を棚板60に取着し、壁面取着部40を壁面Wに取着することにより、家具固定具10を介して棚板60を壁面Wに固定することになるが、板材取着部20と壁面取着部40との角度を鈍角θにして壁面取着部40を壁面Wに対し傾斜姿勢で対向させるため、その傾斜姿勢の向きと直交する斜め上方向(最上段の場合は斜め下方向)からの固定部材42の打ち込み或いは捻じ込みによる固着作業が可能になる。棚板60の壁面固定側辺61の上面全長に切欠段部62を凹成している場合でも、斜め上方向からの(最上段の場合は斜め下方向)からの固定部材42の打ち込み或いは捻じ込みとなるので作業に支障を来たさない。
ことに、壁面Wへの取り付けに際しては斜め方向より取着作業ができるので、取り付けられる棚板60自体の存在が邪魔にならず、棚板60と壁面Wとの間に形成される直角に仕切られた空間に対し最も適した取着方向となると共に、限られた空間での最も広い取着空間がとれ、壁面取着部40の取着作業を簡単化することができる。さらに、棚板60の取付完成後においても斜め方向からの支持により棚板60に掛かる荷重に対する支持強度が高くなり信頼性の高い固定構造が得られる。
また、棚板60の壁面固定側辺61の上面全長に切欠段部62を凹成している場合には、この切欠段部62の全長(棚板60の全長)が家具固定具10の取付可能な位置となり、この家具固定具10を壁面Wの下地柱材(間柱P)の既存の設置位置に対応させて取り付けることができる。このため、棚板60に取り付けられる各家具固定具10の取付位置に制約がなくなり、取付自由度が高くなる。従って、下地柱材が少なくても柱を追加したり、補強する必要がなく、正確に間柱Pと家具固定具10を対応させることができる。
さらに、家具固定具10の高さを切欠段部62の切欠深さより低く形成しているため、家具固定具10の上部に形成されている壁面取着部40が切欠段部62の開放された上面より突出しない。このため、家具固定具10は棚板60の正面側から見えず、家具固定具10が棚板60の厚み内に収まった状態となって棚板60の美観を確保することができる。また、棚板60の切欠段部62の開口部も被覆カバー50で覆っているため棚板60の表面に凹みが無くなり、意匠性を高めることができる。
次に、収納家具bに適用する場合を説明する(図7)。収納家具bは壁面Wに沿って配置されており、収納家具bの天板が本発明の板材1になり、収納家具bの天板の切欠段部62に家具固定具10の板材取着部20がビス止めされ、壁面取付部40が壁面Wにビス止めされる。収納家具bの天板には切欠段部62が前述のように全長に亙って存在するため、天板の壁面固定側辺61に沿う面のどの位置にでも家具固定具10を取り付けることができ、取付位置の制約がない。このように家具固定具10を取り付けておけば、地震発生時でも収納家具bが倒れるようなことがない。家具固定具10の取り付け後は被覆カバー50を取り付けることで家具固定具10が隠される。
また、上述の実施例では家具固定具10を収納棚aや収納家具bに適用した例を示したが、これに限らず、ハンギング用のカウンターなどに家具固定具10を用いても適用することができる。
1…板材 2…側板
2a…中央側板 3…天板
4…棚 5…扉付き収納部
5a…正面扉 7…上扉無し収納部
8…中間扉無し収納部 9…下収納部
10…家具固定具 20…板材取着部
20a…水平面部 21…長孔
22…カバー取付具 23…山形係止部
24,42…固定部材 30…起立接続部
31…壁面側端 40…壁面取着部
41…傾斜取付孔 50…被覆カバー
51…係止垂片 60…棚板
61…壁面固定側辺 62…切欠段部
63…凹段面 64…垂直面
65…ケーブル挿通空間 A…家具
a…収納棚 b…収納家具
F…床面 W…壁面
W1…壁ボード P…下地柱材
θ…鈍角

Claims (4)

  1. 壁面に沿って配置される家具を壁面に固定する家具固定具であって、
    該家具を構成する板材の壁面に直角に接する部分に固定される板材取着部と、板材取着部の壁面側端から壁面に対して傾斜して延出され、固定部材にて壁面に打ち込み又は捻じ込みによって固定される壁面取着部とで構成され、
    板材取着部と壁面取着部との角度が鈍角に形成されていることを特徴とする家具固定具。
  2. 板材の壁面固定側辺に沿ういずれかの面の全長に切欠段部を凹成し、
    前記切欠段部の凹段面に請求項1の家具固定具の板材取着部を取着すると共に壁面取着部を固定部材にて壁面に打ち込み又は捻じ込みによって取着することを特徴とする家具の壁面固定構造。
  3. 請求項1の家具固定具の壁面取着部の、板材取着部からの高さを前記切欠段部の切欠深さより低く形成してなることを特徴とする請求項2に記載の棚板の壁面固定構造。
  4. 請求項1の家具固定具にカバー取付具を更に立設し、切欠段部の開口部を被覆カバーで覆うと共にカバー取付具に被覆カバーを装着することを特徴とする請求項3に記載の棚板の壁面固定構造。
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