JP2014068424A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、スイッチング電源装置の部品点数を減らしてコストパフォーマンスを高めると共に、インターリーブ方式の力率改善回路を搭載した場合であっても、信頼性の高い制御を実現することである。
【解決手段】上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、商用交流電源を整流する入力側整流回路と、入力側整流回路の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ回路と、入力側整流回路とDC/DCコンバータ回路との間に接続された力率改善回路と、DC/DCコンバータ回路の1次側に接続して設けられ、力率改善回路とDC/DCコンバータ回路とを共に、1次側において制御するデジタル制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関し、特に、力率改善回路(PFC回路)を搭載したスイッチング電源装置に関する。
従来から、力率改善回路を搭載したスイッチング電源装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、交流電源電圧を入力するAC入力部と、力率改善回路と、絶縁形DC−DCコンバータとを備えるスイッチング電源装置が記載されている。特許文献1に記載されたスイッチング電源装置において、力率改善回路は、AC入力部の後段に設けられた昇圧チョッパ回路と、ドライブ回路とを備えている。このドライブ回路は、力率改善回路のスイッチング素子を制御するものである。また、特許文献1の絶縁形DC−DCコンバータは、力率改善回路の後段に設けられ、トランスの一次側回路にスイッチング素子を有するとともにトランスの二次側回路に出力電圧が可変である回路を有する。この絶縁形DC−DCコンバータは、力率改善回路を制御する上記ドライブ回路とは別に設けられた絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路によって制御されている。
特開2009−213202号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたスイッチング電源装置では、力率改善回路とDC−DCコンバータを制御するために、それぞれ別個のドライブ回路を設けている。したがって、部品点数が多くなってコストが増加するという問題がある。また、特許文献1に記載されたスイッチング電源装置のような従来のアナログ電源では、力率改善回路とDC−DCコンバータの立ち上がりシーケンス(立ち上がり順序)を外部追加回路によって解決する必要がある。このため、さらに部品点数が増加することになる。加えて、大容量電源ユニット(100W以上の電源ユニット)に適したインターリーブ方式の力率改善回路を搭載した場合、電源ユニットの容量や負荷に最適な制御ICを選定することは容易ではない。この制御ICの選定が不適切であった場合には、力率改善回路の制御に対する信頼性が低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、スイッチング電源装置の部品点数を減らしてコストパフォーマンスを高めると共に、インターリーブ方式の力率改善回路を搭載した場合であっても、信頼性の高い制御を実現することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源装置は、商用交流電源を整流する入力側整流回路と、入力側整流回路の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ回路と、入力側整流回路とDC/DCコンバータ回路との間に接続された力率改善回路と、DC/DCコンバータ回路の1次側に接続して設けられ、力率改善回路とDC/DCコンバータ回路とを共に、1次側において制御するデジタル制御部とを備える。
例えば、力率改善回路は、インターリーブ方式の力率改善回路である。一例として、デジタル制御部は、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の少なくとも一方に流れる電流を検知して、該電流の値が予め設定された閾値を超える場合には、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものである。
他の例として、デジタル制御部は、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の少なくとも一方の電圧を検知して、該電圧の値が予め設定された閾値を超える場合には、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものである。
例えば、DC/DCコンバータ回路の1次側に設けられたデジタル制御部は、DC/DCコンバータ回路の2次側の定電圧制御又は定電流制御を実行するものである。
一例として、DC/DCコンバータ回路は、その2次側がLEDに接続されるものであり、DC/DCコンバータ回路の2次側に設けられて、LEDを調光するための外部からの入力信号を受信する2次側調光用信号受信部をさらに備え、デジタル制御部は、2次側調光用信号受信部が受信した入力信号に応じて、LEDの光の明るさを変化させるようにDC/DCコンバータ回路の動作を制御するものである。
入力側整流回路とDC/DCコンバータ回路の2次側が絶縁されていてもよく、入力側整流回路とDC/DCコンバータ回路の2次側が絶縁されていなくてもよい。入力側整流回路とDC/DCコンバータ回路の1次側が絶縁されていてもよい。
本発明に係るスイッチング電源装置は、DC/DCコンバータ回路の1次側に接続して設けられ、力率改善回路とDC/DCコンバータ回路とを共に、上記1次側において制御するデジタル制御部を備えている。デジタル制御部は、力率改善回路とDC/DCコンバータ回路とを共に制御するものであるため、例えば、マイクロコンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)等によって1個のデジタル制御部を設ければ足り、スイッチング電源装置の部品点数を減らすことができる。また、従来の制御ICではなく、デジタル制御部によって力率改善回路を制御するため、インターリーブ方式の力率改善回路についても、信頼性の高い制御を実現することができる。
このように、本発明に係るスイッチング電源装置によれば、スイッチング電源装置の部品点数を減らしてコストパフォーマンスを高めると共に、インターリーブ方式の力率改善回路を搭載した場合であっても、信頼性の高い制御を実現することができる。
デジタル制御部が、予め設定された閾値を超える電流値を検知した場合に、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものである場合には、過電流から力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路を保護することができる。また、スイッチング電源装置に接続された負荷に、負荷の耐性以上の電流が流れることを防ぐことができる。したがって、さらに安全で信頼性の高いスイッチング電源装置を実現することができる。
同様に、デジタル制御部が、予め設定された閾値を超える電圧値を検知した場合に、力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものである場合には、過電圧から力率改善回路及びDC/DCコンバータ回路を保護することができる。また、スイッチング電源装置に接続された負荷に、負荷の耐性以上の電圧が印加されることを防ぐことができる。したがってスイッチング電源装置の安全性及び信頼性を高めることができる。
DC/DCコンバータ回路の1次側に設けられたデジタル制御部が、DC/DCコンバータ回路の2次側の定電圧制御又は定電流制御を実行するものである場合には、定電圧制御又は定電流制御用のマイコン等をDC/DCコンバータ回路の2次側に設けるという従来の方式と比較して、スイッチング電源装置を構成する部品点数を減少させることができる。
デジタル制御部が、2次側調光用信号受信部が受信した入力信号に応じて、LEDの光の明るさを変化させるようにDC/DCコンバータ回路の動作を制御するものである場合には、DC/DCコンバータ回路の1次側に設けられたデジタル制御部によって、LEDの調光制御を実行することができるため、LEDの調光制御のために、別途制御回路を設ける必要がない。したがって、LEDの調光を実行する場合であっても、スイッチング電源装置を構成する部品点数を減少させることができる。
第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施の形態を添付の図により説明する。図1に第1の実施形態に係るスイッチング電源装置1の回路図を示す。第1の実施形態に係るスイッチング電源装置1は、1石式力率改善回路(PFC回路)を搭載している。
スイッチング電源装置1は、商用交流電源に接続される電源入力部2と、LED等の外部負荷に接続される出力端子部3とを有し、電源入力部2に接続して設けられた入力フィルター回路部12と、入力フィルター回路部12の出力側に接続する全波整流平滑回路部16と、全波整流平滑回路部16の出力側に接続する力率改善回路部20と、力率改善回路部20の出力側に接続するDC/DCコンバータ回路部30と、DC/DCコンバータ回路部30の1次側に設けられて、力率改善回路部20とDC/DCコンバータ回路部30を共に制御するデジタル制御部38とを備えている。
入力フィルター回路部12は、Xキャパシタンス13とラインフィルター14と、Xキャパシタンス15とを備える。入力フィルター回路部12は、商用交流電源からの入力ライン上に生じるノイズを低減させるために設けられている。
全波整流平滑回路部16は、入力フィルター回路部12の出力側に接続したブリッジダイオード17と、突入電流防止抵抗18と、平滑コンデンサ19を備えている。
ブリッジダイオード17の一対の入力端子は、入力フィルター回路部12を介して、電源入力部2と接続している。ブリッジダイオード17の一方の出力端子は突入電流防止抵抗18を介して力率改善回路部20に接続している。平滑コンデンサ19はブリッジダイオード17の一方の出力端子に突入電流防止抵抗18を介して接続すると共に、ブリッジダイオード17の他方の出力端子に接続している。ブリッジダイオード17によって全波整流された電圧は、平滑コンデンサ19によって平滑化される。また、突入電流防止抵抗18を設けることによって、突入電流が力率改善回路部20に流れ込むことを防止している。全波整流平滑回路部16は、入力側整流回路としての機能を備えている。
力率改善回路部20は、全波整流平滑回路部16の出力側に接続するPFCチョークコイル22と、PFCチョークコイル22の出力側に接続するPFCダイオード23と、PFCダイオード23の出力側に接続する第1の分圧抵抗24及び第2の分圧抵抗25と、平滑コンデンサ28と、PFCチョークコイル22の出力側に接続するPFC回路スイッチング素子26と、PFC回路スイッチング素子26と接地間に設けられたPFC回路過電流検出抵抗27とを備えている。
全波整流平滑回路部16によって全波整流及び平滑化された電圧は、PFCチョークコイル22とPFC回路スイッチング素子26とPFC回路過電流検出抵抗27からなる直列回路に入力される。PFC回路スイッチング素子26は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。PFC回路スイッチング素子26のオン・オフを後に詳述するデジタル制御部38によって制御することにより、電源入力部2に接続される商用交流電源の力率を改善することができる。
また、全波整流平滑回路部16によって全波整流及び平滑化された電圧は、PFCダイオード23と平滑コンデンサ28を介して直流電圧としてDC/DCコンバータ回路部30に出力される。
DC/DCコンバータ回路部30は、DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31を備え、DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の1次側に、DC/DCコンバータスイッチング素子32と、DC/DCコンバータスイッチング素子32と接地間に設けられたDC/DC回路過電流検出抵抗33とを備える。DC/DCコンバータスイッチング素子32は、MOSFETである。DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の2次側には、2次側出力半波整流ダイオード34と、2次側出力平滑コンデンサ35と、2次側出力半波整流ダイオード34の出力側に接続し、DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の2次側に設けられた定電圧制御回路部36とを備えている。
DC/DCコンバータ回路部30は、全波整流平滑回路部16から力率改善回路部20を介して出力された直流電圧をDC/DCコンバータスイッチング素子32を介してDC/DCコンバータ用スイッチングトランス31に供給することによって、全波整流平滑回路部16から力率改善回路部20を介して出力された直流電圧を所定の直流電圧に変換し、変換された直流電圧を外部負荷に供給するものである。
DC/DCコンバータスイッチング素子32のオン・オフは、後に詳述するデジタル制御部38によって制御される。デジタル制御部38から出力された制御信号によってDC/DCコンバータスイッチング素子32がオンしている期間においては、直流電流が全波整流平滑回路部16のブリッジダイオード17から力率改善回路部20を介してDC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の一次巻線及びDC/DCコンバータスイッチング素子32に流れる。DC/DCコンバータスイッチング素子32がオフしている期間においては、DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の二次巻線の両端に巻線電圧が生じる。
DC/DCコンバータスイッチング素子32はデジタル制御部38によってオン・オフされるため、二次巻線の両端には交流電圧が生じることになる。この交流電圧は、2次側出力半波整流ダイオード34と2次側出力平滑コンデンサ35により、半波整流されると共に平滑化されて、所定の直流電圧に変換される。所定の直流電圧は、スイッチング電源装置1に接続される外部負荷に印加される。
定電圧制御回路部36は、DC/DCコンバータ回路部30から出力される直流電圧の変動を監視して、デジタル制御部38にフィードバックするものである。このフィードバックは、フォトカプラなどを使用して絶縁が施された帰還37である。
デジタル制御部38は、DC/DCコンバータ回路部30の1次側に接続して設けられ、力率改善回路部20とDC/DCコンバータ回路部30とを共に制御し、さらに、DC/DCコンバータ回路部30の2次側に設けられた定電圧制御回路部36からのフィードバック信号に応じて2次側の定電圧制御を実行するものである。また、PFC回路過電流検出抵抗27とDC/DC回路過電流検出抵抗33に流れる電流を検知して、検知した電流の値が予め設定された閾値を超える場合には、力率改善回路部20とDC/DCコンバータ回路部30の動作を停止させて、スイッチング電源装置1を構成する回路素子及びスイッチング電源装置1に接続される外部負荷を保護するものである。
デジタル制御部38は、マイクロコンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサを使用した制御用マイクロプロセッサ(MPU)によって実現することができる。デジタル制御部38は、入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、演算手段、メモリ等を備えている。
デジタル制御部38は、一例として、PI補償器として機能する。この場合、デジタル制御部38は、一定周期(例えば10μsec毎)に電圧又は電流を検知して、操作量uを計算し、それに対応した大きさのPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。
デジタル制御部38には、定電圧制御回路部36を介して、DC/DCコンバータ回路部30の2次側から1次側にフィードバックされるDC/DCコンバータ回路部30の出力電圧VDCDCが入力される。入力されたアナログ値は、A/Dコンバータによってデジタル値に変換される。デジタル制御部38のメモリには、DC/DCコンバータ回路部30の出力電圧目標値rが格納されている。出力電圧目標値rは、例えば、26Vである。デジタル制御部38は、この出力電圧目標値rと上記出力電圧VDCDCのデジタル値との差分に応じて、操作量uを算出し、操作量uに対応したPWM信号をDC/DCコンバータスイッチング素子32に出力して、スイッチング素子32のオン・オフをPWM制御する。
また、デジタル制御部38には、分圧抵抗24及び分圧抵抗25を介して検出される力率改善回路部20の出力電圧VPFCが入力される。出力電圧VPFCはPFCダイオード23の出力側の電圧である。デジタル制御部38のメモリには、力率改善回路部20の出力電圧目標値rが格納されている。出力電圧目標値rは、例えば、380Vである。デジタル制御部38はデジタル値に変換された出力電圧VPFCと出力電圧目標値rとの差分に応じて電圧操作量uを算出する。次いで、デジタル制御部38は、デジタル制御部38に入力された入力側商用電圧の全波整流波形vacを電圧操作量uに乗じることにより、電流目標値rを算出する。デジタル制御部38には、さらに、力率改善回路部20の1次側に流れるインダクタ電流Iが入力される。デジタル制御部38は、デジタル値に変換されたインダクタ電流Iと電流目標値rの差分に応じて電流操作量uを算出し、操作量uに対応したPWM信号をPFC回路スイッチング素子26に出力して、スイッチング素子26のオン・オフをPWM制御する。
加えて、デジタル制御部38は、PFC回路過電流検出抵抗27の両端間電圧からPFC回路過電流検出抵抗27に流れる電流値IPFCを取得する。デジタル制御部38のメモリには、過電流保護用電流閾値TPFCが格納されている。デジタル制御部38は、PFC回路過電流検出抵抗27に流れる電流値IPFCと、過電流保護用電流閾値TPFCとを比較して、PFC回路過電流検出抵抗27に流れる電流値IPFCが力率改善回路部20の過電流保護用電流閾値TPFCを超える場合には、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30へのPWM信号の出力を停止する。これによって、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30の動作が停止する。
さらに、デジタル制御部38は、DC/DC回路過電流検出抵抗33の両端間電圧からDC/DCコンバータ回路部30に流れる電流値IDCDCを取得する。デジタル制御部38のメモリには、DC/DCコンバータ回路部30の過電流保護用電流閾値TDCDCが格納されている。デジタル制御部38は、DC/DC回路過電流検出抵抗33に流れる電流値IDCDCと、過電流保護用電流閾値TDCDCとを比較して、DC/DC回路過電流検出抵抗33に流れる電流値IDCDCが過電流保護用電流閾値TDCDCを超える場合には、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30へのPWM信号の出力を停止する。これによって、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30の動作が停止する。
次に、第1の実施形態に係るスイッチング電源装置1の作用について説明する。商用交流電源から電源入力部2に印加された交流電圧は、入力フィルター回路部12を介して全波整流平滑回路部16に入力され、全波整流平滑回路部16によって直流電圧に変換される。全波整流平滑回路部16から出力された直流電圧は、力率改善回路部20に入力され、力率改善回路部20は上記商用交流電源の力率を改善する。PFC回路スイッチング素子26のオン・オフはデジタル制御部38によってPWM制御されている。
力率改善回路部20を介してDC/DCコンバータ回路部30に入力された直流電圧は、オン・オフ制御されるDC/DCコンバータスイッチング素子32を介してDC/DCコンバータ用スイッチングトランス31に供給される。DC/DCコンバータスイッチング素子32のオン・オフは、2次側に設けられた定電圧制御回路部36から1次側へのフィードバック信号に応じて、デジタル制御部38によってPWM制御されている。DC/DCコンバータ用スイッチングトランス31の二次巻線に生じた巻線電圧は、2次側出力半波整流ダイオード34と2次側出力平滑コンデンサ35によって直流電圧に変換されて、出力端子部3に接続される外部負荷に供給される。
第1の実施形態に係るスイッチング電源装置1は、DC/DCコンバータ回路部30の1次側に接続して設けられたデジタル制御部38を備え、デジタル制御部38は、力率改善回路部20とDC/DCコンバータ回路部30とを共に、上記1次側において制御している。デジタル制御部38は1個のマイクロコンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサ等によって実現することができる。したがって、スイッチング電源装置1の部品点数を減らすことができる。
また、デジタル制御部38は、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30を流れる電流値を監視して、該電流値が閾値を超える場合には、力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30の動作を停止させるように構成されている。したがって、過電流から力率改善回路部20及びDC/DCコンバータ回路部30を保護することができる。また、スイッチング電源装置1に接続された負荷に、負荷の耐性以上の電流が流れることを防ぐことができる。よって、安全で信頼性の高いスイッチング電源装置1を実現することができる。
第1の実施形態においては、DC/DCコンバータ回路の1次側に設けられたデジタル制御部38が、DC/DCコンバータ回路部30の2次側の定電圧制御を実行している。したがって、定電圧制御用のマイコン等をDC/DCコンバータ回路部30の2次側に設けるという従来の方式と比較して、スイッチング電源装置1を構成する部品点数を減少させることができる。
[第2の実施形態]
図2に第2の実施形態に係るスイッチング電源装置100の回路図を示す。第2の実施形態に係るスイッチング電源装置100は、インターリーブ方式の力率改善回路部120を搭載している。力率改善回路部120及びデジタル制御部138以外の回路構成は第1の実施形態におけるものと同様であるため、説明を省略する。
力率改善回路部120は、全波整流平滑回路部16の出力側に接続する第1のPFCチョークコイル122a及び第2のPFCチョークコイル122bと、第1のPFCチョークコイル122aの出力側に接続する第1のPFCダイオード123aと、第2のPFCチョークコイル122bの出力側に接続する第2のPFCダイオード123bと、第1のPFCダイオード123aの出力側に接続する第1の分圧抵抗124及び第2の分圧抵抗125と、平滑コンデンサと、第1のPFCチョークコイル122aの出力側に接続する第1のPFC回路スイッチング素子126aと、第2のPFCチョークコイル122bの出力側に接続する第2のPFC回路スイッチング素子126bと、第2のPFC回路スイッチング素子126bと接地間に設けられたPFC回路過電流検出抵抗127とを備えている。
全波整流平滑回路部16によって全波整流及び平滑化された電圧は、第1のPFCチョークコイル122aと第1のPFC回路スイッチング素子126aからなる直列回路と、第2のPFCチョークコイル122bと第2のPFC回路スイッチング素子126bとPFC回路過電流検出抵抗127からなる直列回路に入力される。第1のPFC回路スイッチング素子126a及び第2のPFC回路スイッチング素子126bは、MOSFETである。第1のPFC回路スイッチング素子126a及び第2のPFC回路スイッチング素子126bのオン・オフをデジタル制御部138によって制御することにより、電源入力部2に接続される商用交流電源の力率を改善することができる。
デジタル制御部138は、力率改善回路部120の第1のPFC回路スイッチング素子126a及び第2のPFC回路スイッチング素子126bをPWM制御するために、第1の実施形態に係るデジタル制御部38と同様の演算を実行することによって電流操作量uを算出する。異なる点は、電流操作量uに応じた第1のPWM信号に加えて、この第1のPWM信号の位相を180度ずらした第2のPWM信号を出力するところである。デジタル制御部138は、第1のPWM信号によって、第1のPFC回路スイッチング素子126aのオン・オフを制御し、第2のPWM信号によって、第2のPFC回路スイッチング素子126bのオン・オフを制御するものである。DC/DCコンバータ回路部30の制御及び過電流保護制御に関しては、デジタル制御部138によって、第1の実施形態に係るデジタル制御部38と同様の制御が実行される。
本発明によれば、従来の制御ICではなく、デジタル制御部によって力率改善回路部を制御するため、第2の実施形態に係るスイッチング電源装置100のように、インターリーブ方式の力率改善回路部120についても、信頼性の高い制御を実現することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、上記第1及び第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1,100では、2次側に定電圧制御回路部36を設けて、DC/DCコンバータ回路部30の定電圧制御を実行しているが、これに限定されない。例えば、定電圧制御回路部36に代えて、2次側に定電流制御回路部を設け、デジタル制御部38,138によって、DC/DCコンバータ回路部30の定電流制御を実行してもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1,100では、PFC回路過電流検出抵抗27,127及びDC/DC回路過電流検出抵抗33を共に設けて、力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30の電流値を共に監視しているが、これに限定されない。PFC回路過電流検出抵抗27,127又はDC/DC回路過電流検出抵抗33のいずれか一方を設け、デジタル制御部38,138が力率改善回路部20,120又はDC/DCコンバータ回路部30のいずれか一方に流れる電流を検知して、検知した電流の値が所定の閾値を超える場合には、力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30の動作を停止させるように構成してもよい。
また、PFC回路過電流検出抵抗27,127又はDC/DC回路過電流検出抵抗33に代えてPFC回路過電圧検出抵抗又はDC/DC回路過電圧検出抵抗を設け、デジタル制御部38,138が、力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30の少なくとも一方の電圧を検知して、該電圧の値が予め設定された閾値を超える場合には、力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30の動作を停止させるように構成してもよい。
上記第1及び第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1,100において、デジタル制御部38,138は、PI補償を実行することによって力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30を制御しているが、これに限定されない。デジタル制御部38,138のプログラムを変更することによって、他の制御法で力率改善回路部20,120及びDC/DCコンバータ回路部30を制御してもよい。
上記第1及び第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1,100をLED照明用電源として用いてもよい。この場合、スイッチング電源装置1,100は、DC/DCコンバータ回路部30の2次側に設けられた2次側調光用信号受信部をさらに備えてもよい。この2次側調光用信号受信部は、一例として、LEDを調光するための外部からの入力信号を受信する入力端子である。この外部からの入力信号は、一例として、LEDの明るさを指示するPWM信号である。2次側調光用信号受信部は、受信した上記外部からの入力信号をフォトカプラ等を介して、1次側に設けられたデジタル制御部38,138に出力する。例えば、デジタル制御部38,138は、DC/DCコンバータ回路部30からの出力を定電流制御して、上記外部からの入力信号に応じてLEDの光の明るさを変化させるために、DC/DCコンバータ回路部30からの出力電流を可変する。
他の調光制御例として、DC/DCコンバータ回路部30の2次側電流値をフォトカプラ等を用いて1次側のデジタル制御部38,138へフィードバックさせ、デジタル制御部38,138が実行するPI補償によって、DC/DCコンバータ回路部30の2次側電流を制御してもよい。
上記第1の実施形態に係る力率改善回路部20は、臨界動作型であってもよく、電流連続型であってもよい。上記第1及び第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1,100は、該スイッチング電源装置1,100の1次側とDC/DCコンバータ回路部30の2次側が絶縁されているが、これに限定されない。スイッチング電源装置1,100の1次側とDC/DCコンバータ回路部30の2次側が絶縁されていない非絶縁型のスイッチング電源装置であってもよい。また、入力側整流回路としての機能を備える全波整流平滑回路部16とDC/DCコンバータ回路部30の1次側を絶縁するように構成した絶縁型のスイッチング電源装置であってもよい。
1,100 スイッチング電源装置
20,120 力率改善回路部
30 DC/DCコンバータ回路部
36 定電圧制御回路部
38,138 デジタル制御部

Claims (9)

  1. 商用交流電源を整流する入力側整流回路と、
    前記入力側整流回路の出力電圧を所定の直流電圧に変換するDC/DCコンバータ回路と、
    前記入力側整流回路と前記DC/DCコンバータ回路との間に接続された力率改善回路と、
    前記DC/DCコンバータ回路の1次側に接続して設けられ、前記力率改善回路と前記DC/DCコンバータ回路とを共に、前記1次側において制御するデジタル制御部とを備えるスイッチング電源装置。
  2. 前記力率改善回路は、インターリーブ方式の力率改善回路であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記デジタル制御部は、前記力率改善回路及び前記DC/DCコンバータ回路の少なくとも一方に流れる電流を検知して、該電流の値が予め設定された閾値を超える場合には、前記力率改善回路及び前記DC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記デジタル制御部は、前記力率改善回路及び前記DC/DCコンバータ回路の少なくとも一方の電圧を検知して、該電圧の値が予め設定された閾値を超える場合には、前記力率改善回路及び前記DC/DCコンバータ回路の動作を停止させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記DC/DCコンバータ回路の1次側に設けられた前記デジタル制御部は、前記DC/DCコンバータ回路の2次側の定電圧制御又は定電流制御を実行するものであることを特徴とする1〜4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記DC/DCコンバータ回路は、その2次側がLEDに接続されるものであり、
    前記DC/DCコンバータ回路の2次側に設けられて、前記LEDを調光するための外部からの入力信号を受信する2次側調光用信号受信部をさらに備え、
    前記デジタル制御部は、前記2次側調光用信号受信部が受信した前記入力信号に応じて、前記LEDの光の明るさを変化させるように前記DC/DCコンバータ回路の動作を制御するものであることを特徴とする1〜5のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記入力側整流回路と前記DC/DCコンバータ回路の2次側が絶縁されていることを特徴とする1〜6のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記入力側整流回路と前記DC/DCコンバータ回路の2次側が絶縁されていないことを特徴とする1〜6のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記入力側整流回路と前記DC/DCコンバータ回路の1次側が絶縁されていることを特徴とする1〜6のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
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