JP5381169B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、アクティブクランプ回路を備えたDC−DCコンバータに関する。
従来、アクティブクランプ回路を備えたDC−DCコンバータとして、例えば特許文献1に開示されている入出力絶縁分離型DC−DCコンバータ装置がある。このDC−DCコンバータは、トランスと、主スイッチと、直列接続されたコンデンサと副スイッチとからなるアクティブクランプ回路と、出力スイッチからなる整流回路と、コントローラとを備えている。主スイッチ及びアクティブクランプ回路は、トランスの1次コイルにそれぞれ接続されている。整流回路は、トランスの2次コイルに接続されている。コントローラは、主スイッチをスイッチングする。また、アクティブクランプ回路を構成する副スイッチを主スイッチと相補的にスイッチングし、主スイッチのオフ期間にトランスをリセットする。さらに、主スイッチ及び副スイッチに同期して出力スイッチをスイッチングする。これにより、バッテリからの入力電圧を所定の目標電圧に変換して整流回路から出力することができる。
特開2006−101680号公報
ところで、前述したDC−DCコンバータでは、主スイッチのオンデューティ比が高くなると、それに伴って、コンデンサと副スイッチの接続点の電圧が上昇する。この電圧が高くなり主スイッチ及び副スイッチの耐圧を超えると、副スイッチが破損してしまう。そこで、耐圧を超えないよう、コントローラが、主スイッチのオンデューティ比を制限している。具体的には、コントローラ内にオンデューティ比制限値が設定され、コントローラが、オンデューティ比制限値を超えない範囲内で主スイッチのオンデューティ比を調整している。しかし、このDC−DCコンバータを車両駆動用モータの電圧源として用いた場合、低温始動時やスリップグリップによるロック電流等により入力側の高電圧バッテリの電圧が定格電圧以下まで低下すると、主スイッチのオンデューティ比が制限されているために、必要な出力電圧が確保できず、車両システムがダウンしてしまうという問題が生じていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、直流電源からの入力電圧が低下した場合であっても、出力電圧の低下を抑えることができるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、直流電源からの入力電圧が電圧閾値以下のとき、オンデューティ比制限値を増加させることで、出力電圧の低下を抑えられることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載のDC−DCコンバータは、1次コイルと2次コイルとを有するトランスと、直流電源と1次コイルの間に接続され、スイッチングして直流電源から1次コイルに供給される電圧を制御する主スイッチと、直列接続されたコンデンサと副スイッチとからなり、1次コイルに接続され、副スイッチが主スイッチと相補的にスイッチングして主スイッチのオフ期間にトランスをリセットするアクティブクランプ回路と、2次コイルに接続され、2次コイルの電圧を整流する整流回路と、主スイッチのオンデューティ比がオンデューティ比制限値を超えない範囲内で、主スイッチのスイッチングを制御するとともに、主スイッチと相補的にスイッチングするように、副スイッチを制御する制御回路と、を備えたDC−DCコンバータにおいて、オンデューティ比制限値は、直流電源からの入力電圧が、DC−DCコンバータが定格電圧を出力できる最小入力電圧から最小入力電圧より低い電圧閾値までの領域では一定値であり、電圧閾値以下の領域では一定値よりも値を増加させたものであることを特徴とする。
この構成によれば、直流電源からの入力電圧が電圧閾値以下のとき、主スイッチのオンデューティ比を増加させることができる。そのため、直流電源の電圧が電圧閾値以下のとき、DC−DCコンバータの出力電圧の低下を抑えることができる。
請求項2に記載のDC−DCコンバータは、請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、オンデューティ比制限値は、コンデンサと副スイッチの接続点に加わる電圧が主スイッチ及び副スイッチの耐圧を超えない範囲内で、一定値よりも値を増加させたものであることを特徴とする。この構成によれば、コンデンサと副スイッチの接続点に加わる電圧を、主スイッチ及び副スイッチの耐圧以下に確実に抑えることができる。そのため、主スイッチ及び副スイッチの破損を確実に防止することができる。
請求項3に記載のDC−DCコンバータは、請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータにおいて、オンデューティ比制限値は、主スイッチ及び副スイッチの温度に基づいて一定値からの値の増加量を調整したものであることを特徴とする。この構成によれば、主スイッチ及び副スイッチの耐圧は、温度によって変化する。そのため、主スイッチ及び副スイッチの耐圧の温度特性を考慮し、オンデューティ比制限値を適切に設定することができる。
請求項4に記載のDC−DCコンバータは、請求項1〜3のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、オンデューティ比制限値は、主スイッチ及び副スイッチの温度が高くなるに従って一定値からの値の増加量を大きくしたものであることを特徴とする。この構成によれば、主スイッチ及び副スイッチの耐圧は、温度が高くなるに従って上昇する。そのため、主スイッチ及び副スイッチの温度が高くなるに従って主スイッチのオンデューティの増加量を大きくすること可能となる。従って、主スイッチ及び副スイッチの温度が高くなるに従ってオンデューティ比制限値の増加量を大きくすることで、主スイッチ及び副スイッチの耐圧の温度特性を考慮し、オンデューティ比制限値をより適切に設定することができる。
請求項5に記載のDC−DCコンバータは、請求項1〜4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、オンデューティ比制限値は、一定値から階段状、直線的又は曲線的に増加したものであることを特徴とする。この構成によれば、オンデューティ比制限値を確実に増加させることができる。
請求項6に記載のDC−DCコンバータは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータにおいて、車両に搭載され、車両に搭載された直流電源からの入力電圧を異なる大きさの電圧に変換して整流回路から出力し、車両に搭載された電子装置に供給することを特徴とする。この構成によれば、直流電源からの入力電圧が電圧閾値以下のとき、主スイッチのオンデューティ比を増加させることができる。そのため、入力電圧が低下した場合であっても、車両に搭載されるDC−DCコンバータの出力電圧の低下を抑えることができる。
本実施形態のDC−DCコンバータの回路図である。 従来のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値のグラフである。 本実施形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときのDC−DCコンバータの出力電圧を示すグラフである。 主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときのコンデンサと副スイッチの接続点の電圧を示すグラフである。 主スイッチ及び副スイッチの温度が高温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 主スイッチ及び副スイッチの温度が低温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 第1変形形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 第2変形形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 第3変形形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。 第4変形形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係るDC−DCコンバータを、車両に搭載され、高電圧バッテリの電圧を降圧して低電圧バッテリに供給するDC−DCコンバータに適用した例を示す。
まず、図1を参照してDC−DCコンバータの構成について説明する。ここで、図1は、本実施形態のDC−DCコンバータの回路図である。
図1に示すように、DC−DCコンバータ1は、高電圧バッテリB10の出力する直流高電圧を絶縁して降圧し、低電圧バッテリB11に供給する装置である。DC−DCコンバータ1は、トランス10と、入力側回路11と、出力側回路12と、制御回路13とから構成されている。
トランス10は、1次側に入力される交流電圧を降圧して2次側から出力する素子である。トランス10は、1次コイル100〜103と、2次コイル104、105とから構成されている。1次コイル100〜103の巻数は、同一に設定されている。2次コイル104、105の巻線も、同一に設定されている。1次コイル100〜103と2次コイル104、105の巻数比は、例えば8:1に設定されている。1次コイル100、102、103、101は、この順番で直列接続されている。2次コイル104、105も、直列接続されている。直列接続された1次コイル100〜103の独立端である1次コイル100、101の一端は、入力側回路11に接続されている。直列接続された2次コイル104、105の独立端である2次コイル104、105の一端は、出力側回路12に接続されている。
入力側回路11は、高電圧バッテリB10から入力される直流電圧を交流電圧に変換する回路である。入力側回路11は、平滑用コンデンサ110と、主スイッチ111と、コンデンサ112と、アクティブクランプ回路113とから構成されている。
平滑用コンデンサ110は、高電圧バッテリB10の直流電圧を平滑する素子である。平滑コンデンサ110の一端は高電圧バッテリB10の正極端に、他端は高電圧バッテリB10の負極端にそれぞれ接続されている。
主スイッチ111は、スイッチングして、高電圧バッテリB10から1次コイル100〜103に供給される電圧を制御する素子である。具体的には、MOSFETである。主スイッチ111は、スイッチングして、高電圧バッテリB10から入力される直流電圧を交流電圧に変換し、1次コイル100〜103に供給する。主スイッチ111のドレインは1次コイル102、103の接続点に、ソースは高電圧バッテリB10の負極端にそれぞれ接続されている。また、ゲートは、制御回路13に接続されている。
コンデンサ112は、主スイッチ111のスイッチングに伴って充放電され、1次コイル100〜103との間でエネルギーをやり取りする素子である。コンデンサ112の一端は、直列接続された1次コイル100〜103の独立端である1次コイル101の一端に接続されている。また、他端は、高電圧バッテリB10の負極端に接続されている。
アクティブクランプ回路113は、主スイッチ111のオフ期間にトランス10をリセットする回路である。アクティブクランプ回路113は、コンデンサ113aと、副スイッチ113bとから構成されている。副スイッチ113bは、MOSFETである。アクティブクランプ回路113は、副スイッチ113bが主スイッチ111と相補的にスイッチングし、主スイッチ111のオフ期間にトランス10をリセットする。コンデンサ113aと副スイッチ113bは、直列接続されている。具体的には、コンデンサ113aの一端が、副スイッチ113bのドレインに接続されている。直列接続されたコンデンサ113a及び副スイッチ113bの独立端であるコンデンサ113aの他端は、直列接続された1次コイル100〜103の独立端である1次コイル101の一端に接続されている。また、直列接続されたコンデンサ113a及び副スイッチ113bの独立端である副スイッチ113bのソースは、1次コイル102、103の接続点に接続されている。さらに、副スイッチ113bのゲートは、制御回路13に接続されている。
出力側回路12は、トランス10から入力される交流電圧を直流電圧に変換する回路である。出力側回路12は、2次コイル104、105の交流電圧を整流する。出力側回路12は、ダイオード120、121と、平滑用コンデンサ122とから構成されている。
ダイオード120、121は、トランス10の2次コイル104、105の交流電圧を整流する素子である。ダイオード120のアノードは直列接続された2次コイル104、105の独立端である2次コイル104の一端に、カソードは平滑用コンデンサ122にそれぞれ接続されている。ダイオード121のアノードは直列接続された2次コイル104、105の独立端である2次コイル105の一端に、カソードは平滑用コンデンサ122にそれぞれ接続されている。
平滑用コンデンサ122は、ダイオード120、121によって整流された直流電圧を平滑する素子である。平滑用コンデンサ122の一端はダイオード120、121のカソードに、他端は2次コイル104、105の接続点にそれぞれ接続されている。また、平滑用コンデンサ122の一端は低電圧バッテリB11の正極端に、他端は低電圧バッテリB11の負極端にそれぞれ接続されている。
制御回路13は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、入力側回路11の電流、及び、主スイッチ111の温度に基づいて、主スイッチ111及び副スイッチ113bのスイッチングを制御する回路である。制御回路13は、駆動回路130と、入力電圧検出回路131と、電流センサ132と、温度センサ133と、コントローラ134とから構成されている。
駆動回路130は、コントローラ134から入力されるPWM駆動信号に基づいて主スイッチ111及び副スイッチ113bをスイッチングする回路である。駆動回路130の駆動信号入力端は、コントローラ134に接続されている。駆動回路130の出力端は、主スイッチ111及び副スイッチ113bのゲートにそれぞれ接続されている。
入力電圧検出回路131は、高電圧バッテリB10から入力される直流電圧を検出する回路である。入力電圧検出回路131は、高電圧バッテリB10側と電気的に絶縁した状態で、検出結果をパルス信号として出力する。入力電圧検出回路131の検出端は、平滑用コンデンサ10の一端に接続されている。また、検出信号出力端は、コントローラ134に接続されている。
電流センサ132は、入力側回路11に流れる電流を検出するセンサである。具体的には、カレントトランスである。電流センサ132は、主スイッチ111及び副スイッチ113bと、1次コイル102、103の接続点の間を流れる電流を検出する。電流センサ132は、主スイッチ111及び副スイッチ113bと、1次コイル102、103の接続点の間に介装されている。電流センサ132の検出信号出力端は、コントローラ134に接続されている。
温度センサ133は、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度を検出するセンサである。具体的には、サーミスタである。温度センサ133は、主スイッチ111及び副スイッチ113bの近傍に配置されている。温度センサ133の検出信号出力端は、コントローラ134に接続されている。
コントローラ134は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、入力側回路11の電流、及び、副スイッチ113bの温度に基づいて、主スイッチ111及び副スイッチ113bのスイッチングを制御する回路である。コントローラ134は、主スイッチ111のスイッチングを制御するためのPWM駆動信号を出力する。また、主スイッチ111と相補的にスイッチングするように、副スイッチ113bのスイッチングを制御するためのPWM駆動信号を出力する。さらに、出力電圧Voutが目標電圧となるように、PWM駆動信号のオンデューティ比を調整する。ここで、オンデューティ比とは、PWM駆動信号のオン、オフの1周期に対するオン期間の比率のことである。コントローラ134は、出力電圧Voutを検出するため、平滑用コンデンサ122の一端に接続されている。また、コントローラ134の検出信号入力端は、入力電圧検出回路130、電流センサ132及び温度センサ133の検出信号出力端に接続されている。さらに、駆動信号出力端は、駆動回路130の駆動信号入力端に接続されている。
次に、図1〜図7を参照してDC−DCコンバータの動作について説明する。ここで、図2は、従来のDC−DCコンバータにおける、主スイッチのオンデューティ比制限値のグラフである。図3は、本実施形態のDC−DCコンバータにおける、主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。図4は、主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときのDC−DCコンバータの出力電圧を示すグラフである。図5は、主スイッチ及び副スイッチの温度が常温のときのコンデンサと副スイッチの接続点の電圧を示すグラフである。図6は、主スイッチ及び副スイッチの温度が高温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。図7は、主スイッチ及び副スイッチの温度が低温のときの主スイッチのオンデューティ比制限値を示すグラフである。
図1において、コントローラ134は、入力電圧検出回路131を介してDC−DCコンバータ1の入力電圧Vinを検出するとともに、出力電圧Voutを検出する。また、電流センサ132を介して入力側回路11に流れる電流を検出する。さらに、温度センサ133を介して主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度を検出する。そして、検出した入力電圧Vin、出力電圧Vout、入力側回路11の電流、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度に基づいて、主スイッチ111のスイッチングを制御するためのPWM駆動信号を出力する。また、主スイッチ111と相補的にスイッチングするように、副スイッチ113bのスイッチングを制御するためのPWM駆動信号を出力する。さらに、出力電圧Voutが目標電圧となるようにPWM駆動信号のオンデューティ比を調整する。
PWM駆動信号が入力されると、駆動回路130は、PWM駆動信号のオンデューティ比に従って、主スイッチ111と副スイッチ113bとを相補的にスイッチングする。
主スイッチ111がオン、副スイッチ113bオフすると、高電圧バッテリB10から1次コイル100、102に電流が流れる。また、充電されたコンデンサ112から1次コイル101、103に電流が流れる。これにより、2次コイル105に、コイルの巻線比に応じた降圧された電圧が誘起される。2次コイル105に誘起された電圧は、ダイオード121によって整流されとともに、平滑用コンデンサ122によって平滑され、低電圧バッテリB11に供給される。
その後、主スイッチ111がオフ、副スイッチ113bオンすると、1次コイル100、102を流れていた電流は、1次コイル103、101に流れ、コンデンサ102を充電する。また、副スイッチ113b及びコンデンサ113aに流れ、コンデンサ102を充電する。これにより、2次コイル104に、コイルの巻線比に応じた降圧された電圧が誘起される。また、このとき、主スイッチ111のオフ期間に発生するサージ電圧がクランプされ、トランス10がリセットされる。2次コイル104に誘起された電圧は、ダイオード120によって整流されるとともに、平滑用コンデンサ122によって平滑され、低電圧バッテリB11に供給される。
以降、これらの動作が繰り返され、高電圧バッテリB10の電圧が降圧され、低電圧バッテリB11に供給される。
ところで、主スイッチ111のオンデューティ比が高くなると、それに伴って、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点の電圧が上昇する。この電圧が高くなり主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧を超えると、主スイッチ111及び副スイッチ113bが破損してしまう。そこで、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点の電圧が主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧を超えないよう、コントローラ134が、主スイッチ111のオンデューティ比を制限している。具体的には、コントローラ134内に、副スイッチ113bの温度に応じた複数のオンデューティ比制限値が設定され、コントローラ134が、オンデューティ比制限値を超えない範囲内で主スイッチ111のオンデューティ比を調整している。
従来においては、図2に示すように、入力電圧VinがV1となるまでは、D1であり、V1を超えると、入力電圧Vinの増加に伴って曲線的に減少するオンデューティ比制限値が設定されていた。ここで、V1は、DC−DCコンバータ1が定格電圧を出力できる最小入力電圧である。また、D1は、コンデンサと副スイッチの接続点に加わる電圧が、主スイッチ及び副スイッチの耐圧より充分に低い値となるような、主スイッチのオンデューティ比の所定値である。そして、コントローラが、図2に示すオンデューティ比制限値を超えない範囲内で主スイッチのオンデューティ比を調整していた。
これに対し、DC−DCコンバータ1においては、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が常温のとき、図3に示すように、入力電圧Vinが低下してV1より低いV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から直線的に増加し、V2より低いV3以下になると、D1より大きいD2となるオンデューティ比制限値を用いる。つまり、入力電圧VinがV2以下になると、従来に比べオンデューティ比制限値が増加する。ここで、D2は、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点に加わる電圧が、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧より低い値となるような所定値である。そして、コントローラ134は、図3に示すオンデューティ比制限値を超えない範囲で主スイッチ111のオンデューティ比を調整する。
これにより、入力電圧VinがV2以下のとき、主スイッチ111のオンデューティ比を増加させることができる。そのため、図4に示すように、入力電圧Vinが定格電圧を出力できないV2以下になっても、出力電圧Voutの低下を抑えることができる。なお、このとき、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点の電圧が上昇することとなるが、図5に示すように、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧を超えることはない。
コントローラ134は、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が常温より高いとき、図6に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から直線的に増加し、V3以下になると、D2より大きいD3となるオンデューティ比制限値を用いる。ここで、D3は、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点に加わる電圧が、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧より低い値となるような所定値である。また、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が常温より低いとき、図7に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から直線的に増加し、V3以下になると、D1より大きく、D2より小さいD4となるオンデューティ比制限値を用いる。つまり、入力電圧VinがV2以下のとき、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が高くなるに従って、オンデューティ比制限値の増加量を大きくする。そして、コントローラ134は、図6又は図7に示すオンデューティ比制限値を超えない範囲で主スイッチ111のオンデューティ比を調整する。
最後に、効果について説明する。本実施形態によれば、入力電圧VinがV2以下になると、従来に比べオンデューティ比制限値を増加させることができる。そのため、入力電圧VinがV2以下のとき、主スイッチ111のオンデューティ比を増加させることができる。従って、入力電圧VinがV2以下になっても、車両に搭載されるDC−DCコンバータ1の出力電圧の低下を抑えられる。
また、本実施形態によれば、オンデューティ比制限値を増加させた際の制限値D2、D3は、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点に加わる電圧が、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧より低い値となるような所定値に設定されている。そのため、コンデンサ113aと副スイッチ113bの接続点に加わる電圧を、副スイッチ113bの耐圧以下に抑えることができる。従って、副スイッチ113bの破損を確実に防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、オンデューティ比制限値を増加させる際の電圧閾値であるV2は、DC−DCコンバータ1が定格電圧を出力できる最小入力電圧V1より低い値に設定されている。そのため、DC−DCコンバータ1が定格電圧を出力できない領域において、出力電圧Voutの低下を抑えることができる。
加えて、本実施形態によれば、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧は、温度が高くなるに従って上昇する。そのため、温度センサ133によって検出される主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が高くなるに従って、主スイッチ111のオンデューティの増加量を大きくすることが可能となる。従って、主スイッチ111及び副スイッチ113bの温度が高くなるに従ってオンデューティ比制限値の増加量を大きくすることで、主スイッチ111及び副スイッチ113bの耐圧の温度特性を考慮し、オンデューティ比制限値を適切に設定することができる。
なお、本実施形態では、オンデューティ比制限値が、入力電圧VinがV1より低いV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から直線的に増加し、V2より低いV3以下になると、D1より大きいD2となるように設定されている例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から多段階段状に増加し、V3以下になると、D2となるように設定されていてもよい。また、図9に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から直線的に増加し、入力電圧Vinが0なると、D2となるように設定されていてもよい。さらに、図10に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から多段階段状に増加し、入力電圧Vinが0なると、D2となるように設定されていてもよい。加えて、図11に示すように、入力電圧VinがV2以下になると、入力電圧Vinの減少に伴ってD1から曲線的に増加し、入力電圧Vinが0なると、D2となるように設定されていてもよい。これらを組合せて構成してもよい。いずれの場合においても、同様の効果を得ることができる。
1・・・DC−DCコンバータ、10・・・トランス、100〜103・・・1次コイル、104、105・・・2次コイル、11・・・入力側回路、110・・・平滑用コンデンサ、111・・・主スイッチ、112・・・コンデンサ、113・・・アクティブクランプ回路、113a・・・コンデンサ、113b・・・副スイッチ、12・・・出力側回路、120、121・・・ダイオード、122・・・平滑用コンデンサ、13・・・制御回路、130・・・駆動回路、131・・・入力電圧検出回路、132・・・電流センサ、133・・・温度センサ、134・・・コントローラ、B10・・・高電圧バッテリ、B11・・・低電圧バッテリ

Claims (6)

  1. 1次コイルと2次コイルとを有するトランスと、
    直流電源と前記1次コイルの間に接続され、スイッチングして前記直流電源から前記1次コイルに供給される電圧を制御する主スイッチと、
    直列接続されたコンデンサと副スイッチとからなり、前記1次コイルに接続され、前記副スイッチが前記主スイッチと相補的にスイッチングして前記主スイッチのオフ期間に前記トランスをリセットするアクティブクランプ回路と、
    前記2次コイルに接続され、前記2次コイルの電圧を整流する整流回路と、
    前記主スイッチのオンデューティ比がオンデューティ比制限値を超えない範囲内で、前記主スイッチのスイッチングを制御するとともに、前記主スイッチと相補的にスイッチングするように、前記副スイッチを制御する制御回路と、
    を備えたDC−DCコンバータにおいて、
    前記オンデューティ比制限値は、前記直流電源からの入力電圧が、前記DC−DCコンバータが定格電圧を出力できる最小入力電圧から前記最小入力電圧より低い電圧閾値までの領域では一定値であり、前記電圧閾値以下の領域では前記一定値よりも値を増加させたものであることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記オンデューティ比制限値は、前記コンデンサと前記副スイッチの接続点に加わる電圧が前記主スイッチ及び前記副スイッチの耐圧を超えない範囲内で、前記一定値よりも値を増加させたものであることを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記オンデューティ比制限値は、前記主スイッチ及び前記副スイッチの温度に基づいて前記一定値からの値の増加量を調整したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記オンデューティ比制限値は、前記主スイッチ及び前記副スイッチの温度が高くなるに従って前記一定値からの値の増加量を大きくしたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記オンデューティ比制限値は、前記一定値から階段状、直線的又は曲線的に増加したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。
  6. 車両に搭載され、前記車両に搭載された前記直流電源からの入力電圧を異なる大きさの電圧に変換して前記整流回路から出力し、前記車両に搭載された電子装置に供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。
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