JP2014066289A - インホイールモータ用ハブユニット - Google Patents

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康彦 石井
Yoshi Takakuwa
佳 高桑
Tomohito Murata
智史 村田
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Abstract

【課題】ボルトを使用せずに、動力伝達部材を外輪に固定できると共に、外輪の軌道面が変形しにくいインホイールモータ用ハブユニットを提供すること。
【解決手段】動力伝達部材8のフランジ部40に筒状部50を設け、その筒状部50を、外輪2の内周面の軸方向の車輪側の端部に締め代を有した状態で固定する。上記筒状部50の径方向の最大の肉厚が、外輪2における筒状部50が径方向に重なっている部分の径方向の最小の肉厚の1/3以下になるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、インホイールモータ用ハブユニットに関する。
従来、インホイールモータ用ハブユニット(IWM(In-Wheel Motor)用ハブユニット)としては、特開2002−247713号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このインホイールモータ用ハブユニット(以下、単に、IWM用ハブユニットという)は、外輪と、内輪と、複数の玉と、動力伝達部材とを備え、上記複数の玉は、外輪と、内輪との間に配置されている。
上記動力伝達部材は、軸方向の一端部に環状のフランジ部を有し、そのフランジ部は、外輪の軸方向の一方側の端面にボルトで固定されている。上記動力伝達部材には、車輪を回転させるためのモータの出力軸の回転動力が減速された後に伝達されるようになっており、動力伝達部材に伝達された回転動力は、外輪に伝達されるようになっている。そして、外輪に伝達された回転動力が、車輪に伝達されて、車輪が回転するようになっている。
特開2002−247713号公報
上記従来のIWM用ハブユニットでは、動力伝達部材を、ボルトを用いて外輪に固定しているので、組立の部品点数が多くなって部品の紛失が起こる可能性が高くなる上、動力伝達部材を簡易に外輪に固定できないという問題がある。
図5は、ボルトを使わずに簡易に動力伝達部材を外輪に固定できる参考例のIWM用ハブユニットの部分拡大断面図であり、動力伝達部材207の外輪201への固定部の拡大模式断面図である。尚、この参考例のIWM用ハブユニットは、本願の出願時において公知ではなく、発明を説明する便宜上提示するものである。
図5に示すように、このIWM用ハブユニットの動力伝達部材207は、筒状部215と、蓋部225とを有している。上記筒状部215は、外輪201の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定されている一方、蓋部225の外径側の端部は、外輪201の軸方向の端面233に当接している。また、このIWM用ハブユニットの外輪201は、複数の係止爪235を有している。上記複数の係止爪235は、外輪201の周方向に互いに間隔をおいて位置し、各係止爪235は、上記端面233の外径側から軸方向に突出している。
このIWM用ハブユニットは、筒状部215を、外輪201の内周面に圧入することによって、IWM用ハブユニットの芯だしを行うと共に、動力伝達部材207の外輪201への固定を行っている。また、上記蓋部225を、外輪201の端面233に当接させた後、各係止爪235が蓋部225の径方向の外方側の端部を抱き込むように、各係止爪235をロールかしめでかしめるようになっている。このようにして、各係止爪235で蓋部225を確実に係止し、動力伝達部材が外輪に対して相対移動不可になるようにしている。この参考例のIWM用ハブユニットは、このようにして、ボルトを使わずに、IWM用ハブユニットの芯だしを行うと共に、簡易に動力伝達部材207を外輪201に固定するようになっている。
しかしながら、このIWM用ハブユニットでは、筒状部215の外輪201の内周面への圧入と、外輪201に形成した係止爪235のかしめとが必須になるから、その圧入と、かしめとに基づく外輪201の軸方向の端部の変形によって、外輪201の軌道面211が変形することがあり、玉203の円滑な転動が妨げられることがある。
そこで、本発明の課題は、ボルトを使用せずに、動力伝達部材を外輪に固定できると共に、外輪の軌道面が変形しにくいインホイールモータ用ハブユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のインホイールモータ用ハブユニットは、
軌道面を有する外輪と、
軌道面を有する内輪と、
上記外輪の軌道面と上記内輪の軌道面との間に配置された転動体と、
上記外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定される筒状部と、上記筒状部につながると共に上記外輪の軸方向の一方側の端面に当接する蓋部とを有し、かつ、モータの出力軸からの回転動力を上記外輪に伝達する動力伝達部材と
を備え、
上記外輪は、上記蓋部を上記外輪に相対移動不可に係合する係合部を有し、
上記筒状部の径方向の肉厚は、上記外輪における上記筒状部が上記径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚の1/3以下であることを特徴としている。
本発明者は、コンピュータシュミレーションにより、筒状部の径方向の肉厚と、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚とを様々に変形させた複数のモデルで、転動体の転動に与える影響を算定した。
その結果、外輪の内周面に圧入される動力伝達部材の筒状部の径方向の肉厚が、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の1/3以下であると、インホイールモータ用ハブユニットの各部材を既に使用されている範囲内の材質で形成する限り、筒状部の圧入と、動力伝達部材を外輪へ固定するためのかしめとを行っても、外輪の軸方向の端部の変形が、外輪の軌道面へ影響を殆ど与えない程度に抑制されて、転動体が問題がない転動を行うことができることを確かめた。
本発明によれば、動力伝達部材の筒状部が、外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定されるようになっているから、動力伝達部材と、外輪との同心度を問題なく、確保できる。
また、本発明によれば、筒状部の径方向の肉厚は、上記外輪における上記筒状部が上記径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚の1/3以下であるから、外輪の軸方向の端部の変形を、外輪の軌道面へ影響を殆ど与えない程度に抑制できて、転動体の問題がない転動を確保することができる。
また、本発明のインホイールモータ用ハブユニットは、
軌道面を有する外輪と、
軌道面を有する内輪と、
上記外輪の軌道面と上記内輪の軌道面との間に配置された転動体と、
上記外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定される筒状部と、上記筒状部につながると共に上記外輪の軸方向の一方側の端面に当接する蓋部とを有し、かつ、モータの出力軸からの回転動力を上記外輪に伝達する動力伝達部材と
を備え、
上記外輪は、上記蓋部を上記外輪に相対移動不可に係合する係合部を有し、
上記外輪における上記転動体が径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚は、上記外輪における上記筒状部が上記径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚の二倍以上であることを特徴としている。
本発明者は、コンピュータシュミレーションにより、外輪における転動体が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚と、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚とを様々に変形させた複数のモデルで、転動体の転動に与える影響を算定した。
その結果、外輪における転動体が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚が、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の二倍以上であれば、インホイールモータ用ハブユニットの各部材を既に使用されている範囲内の材質で形成する限り、筒状部の圧入と、動力伝達部材を外輪へ固定するためのかしめとを行っても、外輪の端部の変形が外輪における筒状部が径方向に重なっている剛性が低い部分に限定されて、外輪における転動体が径方向に重なっている剛性が高い部分の変形を問題がない水準まで抑制できることを確かめた。
本発明によれば、動力伝達部材の筒状部が、外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定されるようになっているから、動力伝達部材と、外輪との同心度を問題なく確保できる。
また、本発明によれば、外輪における転動体が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚が、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の二倍以上であるから、外輪における転動体が径方向に重なっている剛性が高い部分の変形を問題がない水準まで抑制できて、転動体の問題がない転動を確保することができる。
本発明によれば、ボルトを使用せずに、動力伝達部材を外輪に固定できると共に、十分な同心度を確保できて、外輪の軌道面が変形しにくいインホイールモータ用ハブユニットを実現できる。
本発明の第1実施形態のインホイールモータ用ハブユニットの軸方向の断面図である。 上記インホイールモータ用ハブユニットの動力伝達部材の外輪への固定部の拡大模式断面図である。 外輪の軸方向の模式断面図であり、外輪の係止爪の構造を示す図である。 本発明の第2実施形態のIWM用ハブユニットの図2に対応する図である。 ボルトを使わずに簡易に動力伝達部材を外輪に固定できる参考例のIWM用ハブユニットの部分拡大断面図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のインホイールモータ用ハブユニットの軸方向の断面図である。
このインホイールモータ用ハブユニット(以下、IWM用ハブユニットという)は、外輪2、第1内輪3、第2内輪4、複数の第1の玉5、複数の第2の玉6、遊星歯車機構7、動力伝達部材8、第1密封装置10および第2密封装置11を備え、第1の玉5および第2の玉6は、転動体を構成している。
上記外輪2は、ブレーキディスクを取り付けるための径方向に広がる円板状のブレーキディスク取付用フランジ15を有する。このブレーキディスク取付用フランジ15の略中心を中心とする同心円上には、複数のボルト貫通穴が形成されている。上記ブレーキディスク取付用フランジ15に、ブレーキディスクを当接させ、さらに、ブレーキディスクにホイール部材を当接させた状態で、ホイール部材のブレーキディスク側とは反対側の端面と、ブレーキディスク取付用フランジ15との間を、複数のボルトで固定するようになっている。
上記第1内輪3の軸方向の車輪側の端部には、第2内輪4が外嵌されて固定されている。上記第1内輪3は、軌道面としてのアンギュラ型の軌道溝16を有し、第2内輪4は、軌道面としてのアンギュラ型の軌道溝17を有する。また、上記外輪2は、外輪2の内周面に軸方向に離間配置された第1軌道面としてのアンギュラ型の第1軌道溝26および第2軌道面としてのアンギュラ型の第2軌道溝27を有する。
上記複数の第1の玉5は、第1内輪3の軌道溝16と、外輪2の第1軌道溝26との間に、保持器18に保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて配置されている。また、上記複数の第2の玉6は、第2内輪4の軌道溝17と、外輪2の第2軌道溝27との間に、保持器19に保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて配置されている。
上記遊星歯車機構7は、内歯車を構成する第1内輪3と、複数の遊星歯車33と、図示しない遊星キャリアと、太陽歯車34とを有する。図1に示すように、上記第1内輪3は、内周側にギヤの内歯30が形成されている。上記各遊星歯車33は、第1内輪3の内歯30と、太陽歯車34の外歯38とに噛合している。上記複数の遊星歯車33は、第1内輪3の周方向に所定の間隔をおいて位置し、この所定の間隔は、遊星キャリアによって保持されている。上記各遊星歯車33は、動力伝達部材8の内周面に形成された内歯とも噛合している。この遊星歯車機構7は、第1内輪3が静止する一方、太陽歯車34は、車輪を回転させるためのモータの出力軸につながっていて、モータの回転動力が伝達されるようになっている。上記動力伝達部材8は、径方向に延在する環状のフランジ部40を有している。このフランジ部40は、外輪2の軸方向の車輪側の端部に外輪2に対して相対移動不可に固定されている。
尚、詳述しないが、上記第1密封装置10は、第1内輪3と外輪2との間における軸方向の車体側の開口を密封している一方、第2密封装置11は、第2内輪4と外輪2との間における軸方向の車輪側の開口を密封している。また、図1において、参照番号80は、遊星歯車機構7を潤滑する潤滑剤が外部に漏れるのを抑制する密封装置であり、参照番号81は、IWM用ハブユニットの美観を損なわない等の理由により外輪2の外周面に取り付けられているデコレーションカバーである。
図2は、上記動力伝達部材8の外輪2への固定部の拡大模式断面図である。
図2に示すように、上記動力伝達部材8のフランジ部40は、筒状部50と、蓋部51とを有する。上記筒状部50は、外輪2の内周面の軸方向の車輪側の端部に締め代を有した状態で内嵌されて固定されている。また、上記筒状部50の径方向の最大の肉厚は、外輪2における筒状部50が径方向に重なっている部分の径方向の最小の肉厚の1/3以下になっている。
上記蓋部51は、筒状部50の軸方向の車輪側の端部につながっている。上記蓋部51は、外輪2の軸方向の一方側の端面に当接する部分を有している。上記外輪2の軸方向の車輪側の端部は、係合部としての複数の係止爪60を有している。上記蓋部51の径方向の外方側の端部は、その複数の係止爪60によって外輪2に形成されている。
図3は、外輪2の軸方向の模式断面図であり、外輪2の係止爪60の構造を示す図である。
図3に示すように、上記複数の係止爪60は、外輪2の周方向に互いに所定の間隔をおいて位置している。また、上記各係止爪60は、かしめられる前、外輪2の軸方向の車輪側の端面から軸方向に延在している。図2を参照して、上記各係止爪60は、係止爪60が蓋部51の径方向の外方側の端部を抱き込むようにロールかしめによりかしめられるようになっている。そして、周方向の互いに間隔をおいた複数箇所で、蓋部51を各係止爪60で係止することにより、蓋部51を外輪2に対して相対移動不可にして、動力伝達部材8から外輪2に確実にトルクが伝達させるようにしている。
図3に示すように、上記密封装置11は、芯金部材66と、弾性部材67とを有する。上記芯金部材66は、断面L字状の形状を有し、外輪2の内周面に固定される部分と、径方向に延在する部分とを有している。また、上記弾性部材67は、芯金部材66に固着されると共に、第2内輪4の外周面上を摺動するようになっている。
上記構成において、このIWM用ハブユニットは、車輪を回転させるためのモータが回転して、モータの回転動力が、太陽歯車34に伝達すると、各遊星歯車33が、回転する太陽歯車34と、静止している第1内輪3との間を自転しながら公転するようになっている。そして、モータの回転動力が、各遊星歯車33から動力伝達部材8に減速されて伝わって、減速された回転動力が、動力伝達部材8、外輪2を介して車輪に伝達させるようになっている。
本発明者は、筒状部の径方向の肉厚と、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚とを様々に変える一方、その他の構成は、上記第2実施形態の構成と同一の複数のモデルにおいて、外輪の軸方向の車輪側の端部の歪み解析を、有限要素法(Finite Element Method:FEM)により、コンピュータシュミレーションにより行った。そして、それぞれのモデルにおいて、外輪の軌道面の変形の度合を算定した。
その結果、外輪の内周面に圧入される動力伝達部材の筒状部の径方向の肉厚が、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の1/3以下であると、IWM用ハブユニットの各部材を従来使用されている材質の範囲内で形成すれば、筒状部の圧入と、動力伝達部材を外輪へ固定するためのかしめとを行っても、外輪の軸方向の端部の変形が、外輪の軌道面へ影響を殆ど与えなくて、転動体が問題がない転動を行うことができることを確かめた。
上記第1実施形態によれば、動力伝達部材8の筒状部50が、外輪2の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定されるようになっているから、動力伝達部材8と、外輪2との同心度を問題なく確保できる。
また、上記第1実施形態によれば、筒状部50の径方向の肉厚が、外輪2における筒状部50が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の1/3以下であるから、インホイールモータ用ハブユニットの芯だしを問題なく行うことができると共に、転動体の問題がない転動を確保することができる。
尚、上記第1実施形態では、動力伝達部材8に、遊星歯車機構7の遊星歯車から動力が伝達されるようになっていたが、この発明では、動力伝達部材に、遊星歯車から動力が伝達される必要がなく、モータの回転動力を減速して動力伝達軸に伝達できる構成であれば、モータと動力伝達部材との間に如何なる減速機構が接続されていても良い。
また、上記第1実施形態では、転動体が玉5,6であったが、この発明では、転動体は、ころであっても良い。
また、上記第1実施形態では、第2内輪4が、第1内輪3に外嵌されて固定される構成であったが、この発明では、一体不可分の一の内輪が、二つの軌道面を有する構成であっても良い。
図4は、本発明の第2実施形態のIWM用ハブユニットの図2に対応する図である。
第2実施形態のIWM用ハブユニットは、動力伝達部材108の外輪102への固定部の構造のみが、第1実施形態のIWM用ハブユニットと異なる。第2実施形態では、第1実施形態の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第2実施形態では、第1実施形態と共通の作用効果および変形例については説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態でも、上記動力伝達部材108のフランジ部140が、筒状部150と、蓋部151とを有し、筒状部50が、外輪2の内周面の軸方向の車輪側の端部に締め代を有した状態で内嵌されて固定されている一方、蓋部151が、外輪102の軸方向の一方側の端面に当接する部分を有している。
また、第2実施形態でも、外輪102が、外輪102の周方向に互いに所定の間隔をおいて位置する係合部としての複数の係止爪160を有し、各係止爪160は、係止爪160が蓋部151の径方向の外方側の端部を抱き込むように、径方向の内方側にロールかしめによりかしめられるようになっている。このようにして、周方向の互いに間隔をおいた複数箇所で、蓋部151を各係止爪160で係止することにより、蓋部151を外輪102に対して相対移動不可にして、動力伝達部材108から外輪102に確実にトルクが伝達させるようにしている。
また、第2実施形態では、外輪102における玉6が径方向に重なっている部分の径方向の最小の肉厚が、外輪102における筒状部150が径方向に重なっている部分の径方向の最大の肉厚の二倍以上になっている。
本発明者は、外輪における玉が径方向に重なっている部分の径方向の最小の肉厚と、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の最大の肉厚とを様々に変える一方、その他の構成は、上記第2実施形態の構成と同一の複数のモデルにおいて、外輪の軸方向の車輪側の端部の歪みの解析を、有限要素法(Finite Element Method:FEM)により、コンピュータシュミレーションにより行った。そして、それぞれのモデルにおいて、外輪の軌道面の変形の度合を算定した。
その結果、外輪における転動体としての玉が径方向に重なっている部分の径方向の最小の肉厚が、外輪における筒状部が径方向に重なっている部分の径方向の最大の肉厚の二倍以上であると、IWM用ハブユニットの各部材を従来使用されている材質の範囲内で構成すれば、筒状部の圧入と、動力伝達部材を外輪へ固定するためのかしめとを行っても、外輪の軸方向の端部の変形が、外輪の軌道面へ影響を殆ど与えなくて、転動体が問題がない転動を行うことができることを確かめた。
上記第2実施形態によれば、外輪102における玉6が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚が、外輪102における筒状部150が径方向に重なっている部分の径方向の肉厚の二倍以上であるから、外輪102の軌道溝111の変形を問題がない水準にできて、玉6の問題がない転動を確保することができる。
2,102 外輪
3 第1内輪
4 第2内輪
5 第1の玉
6 第2の玉
8,108 動力伝達部材
16 第1内輪の軌道溝
17 第2内輪の軌道溝
26,27,111 外輪の軌道溝
50,150 動力伝達部材の筒状部
51,151 動力伝達部材の蓋部

Claims (2)

  1. 軌道面を有する外輪と、
    軌道面を有する内輪と、
    上記外輪の軌道面と上記内輪の軌道面との間に配置された転動体と、
    上記外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定される筒状部と、上記筒状部につながると共に上記外輪の軸方向の一方側の端面に当接する蓋部とを有し、かつ、モータの出力軸からの回転動力を上記外輪に伝達する動力伝達部材と
    を備え、
    上記外輪は、上記蓋部を上記外輪に相対移動不可に係合する係合部を有し、
    上記筒状部の径方向の肉厚は、上記外輪における上記筒状部が上記径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚の1/3以下であることを特徴とするインホイールモータ用ハブユニット。
  2. 軌道面を有する外輪と、
    軌道面を有する内輪と、
    上記外輪の軌道面と上記内輪の軌道面との間に配置された転動体と、
    上記外輪の内周面に締め代を有した状態で内嵌されて固定される筒状部と、上記筒状部につながると共に上記外輪の軸方向の一方側の端面に当接する蓋部とを有し、かつ、モータの出力軸からの回転動力を上記外輪に伝達する動力伝達部材と
    を備え、
    上記外輪は、上記蓋部を上記外輪に相対移動不可に係合する係合部を有し、
    上記外輪における上記転動体が径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚は、上記外輪における上記筒状部が上記径方向に重なっている部分の上記径方向の肉厚の二倍以上であることを特徴とするインホイールモータ用ハブユニット。
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