JP2014062467A - 電気加熱式触媒コンバーター - Google Patents

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【課題】製造効率を低下させることなく、しかも基材の部位ごとの電気抵抗の相違を精度よく解消することのできる構造を備えた電気加熱式触媒コンバーターを提供する。
【解決手段】円柱状で触媒コート層を備えたハニカム構造の基材1と、基材1の表面であってその直径方向の対向位置に形成された一対の電極端子3,3と、一対の電極端子3,3を繋ぐケーブル5aと、ケーブル間に介在する電源5bとからなる外部回路5とから構成される電気加熱式触媒コンバーター10であり、基材1の内部のうち、それぞれの電極端子3,3に対応する領域には他方の電極側へ延びて長さの異なる複数のリード電極7A,7Bが配されており、電極端子3の中央側に位置するリード電極7Aから外側に位置するリード電極7Bに向かってリード電極の長さが短くなっており、このリード電極の長さの調整によって基材1内の一部もしくは全部の電気抵抗が同一もしくは略同一に調整されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、排ガスの排気系統に配される電気加熱式触媒コンバーターに関するものである。
各種産業界においては、環境影響負荷低減に向けた様々な取り組みが世界規模でおこなわれており、中でも、自動車産業においては、燃費性能に優れたガソリンエンジン車は勿論のこと、ハイブリッド車や電気自動車等のいわゆるエコカーの普及とそのさらなる性能向上に向けた開発が日々進められている。
ところで、車両エンジンとマフラーを繋ぐ排ガスの排気系統には、常温時の排ガスを浄化することに加えて、冷寒時には電気加熱によって触媒を可及的速やかに活性化させて排ガスを浄化する電気加熱式触媒コンバーターが搭載されることがある。この電気加熱式触媒コンバーターは、排ガスの排気系統に配された触媒コート層を備えたハニカム構造の基材にたとえば一対の電極を取り付け、これら一対の電極を電源を有する外部回路で繋いだ構成とし、電極に通電することでハニカム触媒を加熱し、ハニカム触媒の活性を高めてこれを通過する排ガスを無害化するものである(電気加熱式触媒コンバーター(EHC:Electrically Heated Converter))。
上記するハニカム構造の基材は、外形が円柱状を呈しているのが一般的である。これは、EHCが断面円形で中空の車両の排気管内に搭載されることから、搭載性や搭載後の排気管とEHCの固定性、排ガスの流通断面の確保などの観点で優れているのが理由である。
上記する断面円形の基材においては、基材の表面であってその直径方向の対向位置に一対の電極が配設され、この一対の電極を電源が介在するケーブルで繋いだ構成が一般的である。なお、このように、円柱状の基材の表面のうち、直径方向の対向位置に一対の電極が形成された構成のEHCが特許文献1に開示されている。
断面円形の基材を有するこの一般構造のEHCにおいては、基材の断面が円形ゆえに一対の電極間距離が一定とならず、場所によって異なってしまう。具体的には、電極の中心位置は断面円形の直径が電極間距離となって最も長く、電極中心から外側の周方向へいくにつれて電極間距離が短くなっていく。
このように基材の部位ごとに電極間距離が異なることで、基材の部位ごとに電気抵抗が異なることとなり、電極間距離の最も長い電極中心部位で電気抵抗が最も大きくなり、したがって、最も電流が流れ難くなる。
このように、電流の流れ易さが基材の部位ごとで異なることによって基材の昇温が部位ごとに不均一となり、基材に温度ばらつきが生じることになる。
この温度ばらつきに対し、上記特許文献1で開示のEHCは、電極を構成する電極膜の厚みを部位ごとに異ならせることで基材の部位ごとの電気抵抗を相殺し、温度ばらつきを解消しようとするものである。
しかしながら、セラミック粉末やカーボン粉末、溶媒等からなるスラリーを基材表面に塗工し、焼成して電極膜を製作するに当たり、その厚みを部位ごとに変化させて形成するのは高い技量を要し、製造効率が低くなることは明らかである。
そこで本発明者等は、製造効率を低下させることなく、しかも基材の部位ごとの電気抵抗の相違を精度よく解消することのできる構造を備えた電気加熱式触媒コンバーターの発案に至っている。
特開2012−92821号公報
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、製造効率を低下させることなく、しかも基材の部位ごとの電気抵抗の相違を精度よく解消することのできる構造を備えた電気加熱式触媒コンバーターを提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による電気加熱式触媒コンバーターは、円柱状で触媒コート層を備えたハニカム構造の基材と、前記基材の表面であって該基材の直径方向の対向位置に形成された一対の電極と、一対の電極を繋ぐケーブルと、該ケーブル間に介在する電源とからなる外部回路と、から構成される電気加熱式触媒コンバーターにおいて、前記基材の内部のうち、それぞれの前記電極に対応する領域には他方の電極側へ延びて長さの異なる複数のリード電極が配されており、電極の中央側に位置するリード電極から外側に位置するリード電極に向かってリード電極の長さが短くなっており、このリード電極の長さの調整によって基材内の一部もしくは全部の電気抵抗が同一もしくは略同一に調整されているものである。
本発明の電気加熱式触媒コンバーターは、基材内に長さの異なる複数のリード電極を配設すること、より具体的には、電極の中央側に位置するリード電極から外側に位置するリード電極に向かってリード電極の長さが短くなっている複数のリード電極を配設することで、断面円形の基材における一対の電極間距離が部位ごとに相違するのを解消するものであり、電極膜の厚みを調整等する方法に比して格段に効率的にEHCを製造できるとともに、部位ごとに相違する電気抵抗も精度よく解消することができるものである。
ここで、「電極」とは、電極端子から構成される形態や、電極端子と、該電極端子の周囲の基材の表面に配された電極膜とからなる形態などがある。また、電極端子のみからなる形態においては、電極端子が基材に取付けられる根元位置に外側に張り出した台座を設けた形態などであってもよい。
また、「リード電極」とは、基材内に複数の長さ(基材の円形断面における長さ)の異なる座ぐり溝の内部に、導電性の良好な導電体が形成された構成の電極を意味している。
たとえば、電極が電極膜を具備する形態においては、電極膜を形成する際のペーストを座ぐり溝に注ぎ込んで焼成することで導電体を形成することができる。また、電極端子のように、予め座ぐり溝に収容される形状および寸法で製作された電極体を座ぐり溝に挿入することで座ぐり溝内に電極体を配設することもできる。
また、「基材内の一部もしくは全部の電気抵抗が同一もしくは略同一に調整されている」のうち、「基材内の一部もしくは全部の電気抵抗」とは、断面円形の基材の全部の電気抵抗が同一となるように、円形断面の中央位置からその側方に間隔を置いて円形断面の端部位置までリード電極が配設されている形態や、たとえば一定の幅の電極膜がその中心位置に電極端子を配した状態で基材表面に配設されている場合に、電極膜の幅の中で間隔を置いて複数のリード電極が配設されている形態などを含んでいる。また、「電気抵抗が略同一」とは、円形断面の所望範囲において電気抵抗が完全に同一とならなくても、電気抵抗がたとえば10%程度の誤差で相違している場合でも基材の所望範囲における温度上昇がほぼ均一になる場合には、この誤差による相違を「略同一」とするものである。
また、電極体は基材の体積抵抗率よりも小さな体積抵抗率を有しているのが好ましい。この形態によれば、リード電極が発熱体とならないように調整することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の電気加熱式触媒コンバーターによれば、断面円形の基材内に長さの異なる複数のリード電極を配設し、より具体的には、電極の中央側に位置するリード電極から外側に位置するリード電極に向かってリード電極の長さが短くなっている複数のリード電極を配設した構成によって、基材内の一部もしくは全部の電気抵抗を効率的かつ容易に同一もしくは略同一に調整することができる。そして、このことによって基材の部位ごとの電気抵抗を相殺し、温度ばらつきを解消することができるものである。
本発明の電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態1を説明した模式図である。 図1のII−II矢視図である。 図1のIII−III矢視図であって、形成される電気抵抗を模擬した図である。 (a)は印加電流の流れを説明した斜視図であり、(b)は印加電流の流れを説明した断面図である。 電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態2を説明した模式図である。 電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態3を説明した模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の電気加熱式触媒コンバーターの実施の形態を説明する。なお、図示例は、電極が電極端子と電極膜とから構成される形態を示しているが、電極が電極端子のみからなる形態であってもよいことは勿論のことである。
(電気加熱式触媒コンバーターの実施の形態1)
図1は、本発明の電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態1を説明した模式図であり、図2は図1のII−II矢視図であり、図3は図1のIII−III矢視図であって、形成される電気抵抗を模擬した図である。
図示する電気加熱式触媒コンバーター10は、排ガスの排気系統、より具体的には、不図示のエンジン、電気加熱式触媒コンバーター10(EHC)、不図示の三元触媒コンバーター、および不図示のサブマフラーとメインマフラーが順に配され、相互に系統管で繋がれている排気系統内に組み込まれるものである。エンジンを始動させた際に、可及的速やかに電気加熱式触媒コンバーター10を構成する貴金属触媒を所定温度まで加熱昇温し、エンジンから流通してくる排ガスをこの貴金属触媒にて浄化し、電気加熱式触媒コンバーター10で浄化しきれなかった排ガスはその下流に位置する三元触媒浄化装置にて浄化されるようになっている。
電気加熱式触媒コンバーター10は、金属製の外管6(金属ケース)、外管6の中空に不図示のマット(保持材)を介して固定され、不図示の触媒コート層をセル壁1aの表面に具備するハニカム構造の基材1、基材1の表面に配設されて一対の電極を構成する電極膜2,2とその内側に配設された電極端子3,3、それぞれの電極端子3,3に装着された外部電極4,4と外部電極4,4間を繋ぐケーブル5aおよびケーブル5aの途中に介在する電源5bからなる外部回路5、からその全体が大略構成されている。
外管6はその内部に発熱性の基材1を収容できる中空を有する筒状を呈しており、収容される基材1は円柱状であり、不図示のマットによって相互に相補的な形状(相似円形状)の外管6に対して基材1は強固に固定される。
基材1は、SiCやSiC/Siの2元素系の複合材料の焼成体などから構成され、さらには、以下で説明する新規の複合材料から構成できる。また、基材1には多数のセル壁1aからなるハニカム構造の排ガス流路が形成され、セル壁1aには不図示の触媒コート層が形成されている。この触媒コート層は、アルミナ(Al2O3)等の酸化物にパラジウム(Pd)やロジウム(Rh)、白金(Pt)等の白金族元素や白金族元素化合物、あるいはそれ以外の貴金属やその化合物をアルミナやセリアジルコニア系の複合酸化物(CeO2−ZrO2)に担持させ、これをアルミナゾルや水とともに調整してなるスラリーを基材骨格に対し、含浸法やイオン交換法、ゾルゲル法、ウォッシュコート法などを適用して形成したものである。
排ガスの排気系統の上流側から流下してきた(X方向)排ガスは、多数のセル壁1aから構成された排ガス流路を流通する過程で貴金属触媒の活性によって浄化され、浄化された排ガスは電気加熱式触媒コンバーター10から排気系統の下流側に流通していく。
基材1の表面のうち、直径方向に位置する上下一対の電極形成箇所には電極膜2が形成され、電極膜2に開設された開口2aを介して電極端子3が基材1の表面に固定されている。具体的には、電極端子3の下面を基材1の曲率を有する曲面に形成しておき、電極端子3と同組成のセラミックペーストをこの下面と基材1の界面に塗工し、焼成することによって、セラミック素材の基材1と電極端子3が接合される。なお、電極端子3の抵抗は、基材よりも低く、熱膨張係数は基材1と同程度であるのが望ましい。
電極端子3には外部電極4が装着され、上下2つの外部電極4,4に電源5bが介在するケーブル5aが繋がれて外部回路5を形成している。
ここで、基材1における電流パスの概要を図4を参照して説明する。図4(a)は印加電流の流れを説明した斜視図であり、図4(b)は印加電流の流れを説明した断面図である。エンジン始動の際に電源5bをON制御すると、基材1の中央に位置する電極端子3,3に通電され(Y1方向)、図4(b)で示すように基材1の断面内の直径経路を流れるパス(Y5方向)と、電極端子3の周囲の電極膜2を介して(Y2方向)基材1の断面内を直線的に流れ(Y6方向)、対向する側の電極膜2を介して(Y3方向)対向する電極端子3に流通する(Y4方向)パスが形成される。
このように、電極膜2は、電流の拡散機能を有しており、基材1全体における可及的に均等な通電を図り、等量電流の拡散と整流を図るものである。
なお、外管6と基材1の間に介層される不図示の絶縁性のマットは、絶縁性のほかにも耐熱性や強度に優れたアルミナ等を素材とするセラミックス繊維シートから形成することができる。
しかし、図4(b)から明らかなように、断面円形の基材1内で形成される電流パスは部位ごとにパス長さが相違しており(基材1の中央位置のパス長さが最も長く、その径方向外側へいくにつれてパス長さが短くなる)、このことは、部位ごとに電気抵抗が相違していることを意味している。そして、この電気抵抗の相違に起因して基材1内における昇温が均一に制御できないという問題が生じ得る。
そこで、図示する電気加熱式触媒コンバーター10では、図2、3で示すように、基材1内において、電極端子3の近傍位置には長さの長い(長さ:t1)のリード電極7Aを配設し、それよりも外側には相対的に長さの短いリード電極7Bをリード電極7Aから所定の間隔を置いて配設し、これら複数の長さの異なるリード電極7A,7Bによって、電極膜2の左右端部より内側の領域A(図3参照)において、全ての部位で電極間距離をt3に統一し、この電極間距離t3で形成される電気抵抗Rを同一のものとなるように調整している。なお、調整対象の領域は図示例の領域Aに限定されるものではなく、基材1の円形断面の全断面であってもよい。また、リード電極の配設位置や基数も図示例に何等限定されるものではない。
ここで、リード電極7A,7Bは、座ぐり溝7aとここに収容される電極体7bから構成されている。
その形成方法は、基材1の製作段階で各部位に対応した長さの複数(図示例では4つ)の座ぐり溝7aを予め形成しておき、電極膜2を形成する際のペーストを座ぐり溝7aに注ぎ込んで焼成することにより、電極体7bを形成することができる。また、予め座ぐり溝7aに収容される形状および寸法で製作された電極体7bを座ぐり溝7aに挿入することで、座ぐり溝7a内に電極体7bを形成することもできる。
なお、リード電極が発熱体とならないようにするべく、電極体7bは基材1の体積抵抗率よりも小さな体積抵抗率を有しているのが望ましい。
(電気加熱式触媒コンバーターの実施の形態2)
図5は電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態2を説明した模式図である。同図で示す電気加熱式触媒コンバーター10Aは、抵抗の異なる2種類の電極膜2A,2Bから電極膜を形成したものであり、電極端子3側の中央側の電極膜2Aを相対的に低抵抗の電極膜としたものである。なお、図面から明らかでないが、中央側の電極膜2Aの両側にそれぞれ電極膜2Bが配設された3帯構造の電極膜となっている。
電流が流入および流出してくる電極端子3側の電極膜2Aをその外側の電極膜2Bに比して相対的に低抵抗に調整したことにより、電流の広範囲への拡散を促進することができる。
電気加熱式触媒コンバーター10Aでは、基材1の内部に形成された不図示の複数のリード電極と図示する電極膜2A,2Bの双方の構成によって基材1の所望範囲における電気抵抗の均一化が図られるものであり、また、このような均一化が図られるように、電極膜2A,2Bの抵抗値や複数のリード電極のそれぞれの長さの調整がおこなわれる。
(電気加熱式触媒コンバーターの実施の形態3)
図6は電気加熱式触媒コンバーター(EHC)の実施の形態3を説明した模式図である。図示する電気加熱式触媒コンバーター10Bでは、中央の電極膜2Cから放射方向にテーパー状に大寸法となるように2つの電極膜2D,2Eを電極膜2Cの両側に配設したものである。
この電極膜構成では、電流が、基材中心部を流れる電流パスと、陽極から基材側面を放射線上に流れ、基材の内部を流れ、陰極に向けて基材側面を流れるパスとの合成抵抗にて各部の電気抵抗が決定される。なお、図示する電気加熱式触媒コンバーター10Bにおいても、基材1の内部に形成された不図示の複数のリード電極と図示する電極膜2C,2Dおよび2Eの双方の構成によって基材1の所望範囲における電気抵抗の均一化が図られるものであり、また、このような均一化が図られるように、電極膜2C,2Dおよび2Eの抵抗値や複数のリード電極のそれぞれの長さの調整がおこなわれる。
電気加熱式触媒コンバーター10Bによれば、中心から放射線状に徐々に伝熱しながら、基材1の均等加熱を図ることができる。
また、図示を省略するが、電極端子3の根元の周囲に不図示の台座を配設し、電極端子3と台座の双方の下面が基材の曲率を備えていて、これらの下面と基材1の表面の界面に電極膜と同素材のペーストを介して接合する形態であってもよい。
また、基材1と電極端子3の間の高い接合強度を得るために、基材1の電極端子3取付け箇所に不図示の座ぐり部を設け、この座ぐり部に電極端子3の下端を収容して双方を接合する形態であってもよい。なお、この形態においては、電極端子3と座ぐり部の底面との接合に関し、基材1にはハニカム構造を反映した凸凹が存在することから、ペーストを座ぐり部に充分に充填し、かつ界面に均一分散させた後に接合することで、界面での接合強度を効果的に向上させることができる。また、この形態による構造では、座ぐり部の側面にて電極端子3の側面を支持できることから、接合部の曲げ強度の向上にも繋がる。さらに、電極端子3に凸凹を形成して座ぐり部と接合させることにより、電極端子3の軸方向の回転応力への強度向上を図ることができるとともに、座ぐり部と電極端子3の接合面積がさらに拡大することで、引張強度や曲げ強度が同時に向上する。
また、SUS板、円柱SUSリード、角柱SUSリードなどの不図示の外部リードが電極端子3の端面に設けられたスリットや座ぐり溝に取付けられた形態の電極であってもよい。電極端子3と外部リードとは、ロウ材を用いて接合することができるが、形成された接合部が約700(℃)以上に曝されることに鑑み、ロウ材はその温度域で耐熱性のあるAg-Cuロウ材(例えば、Bag8(Ag-Cu)、TKC711(Ag-Cu-Ti))を用いるのがよい。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…ハニカム構造の基材、1a…セル壁、1A…分割体、2,2A,2B,2C,2D,2E…電極膜、3…電極端子、4…外部電極、5…外部回路、5a…ケーブル、5b…電源、6…外管(金属ケース)、7A,7B…リード電極、7a…座ぐり溝、7b…電極体、10,10A,10B…電気加熱式触媒コンバーター(EHC)

Claims (6)

  1. 円柱状で触媒コート層を備えたハニカム構造の基材と、
    前記基材の表面であって該基材の直径方向の対向位置に形成された一対の電極と、
    一対の電極を繋ぐケーブルと、該ケーブル間に介在する電源とからなる外部回路と、から構成される電気加熱式触媒コンバーターにおいて、
    前記基材の内部のうち、それぞれの前記電極に対応する領域には他方の電極側へ延びて長さの異なる複数のリード電極が配されており、電極の中央側に位置するリード電極から外側に位置するリード電極に向かってリード電極の長さが短くなっており、このリード電極の長さの調整によって基材内の一部もしくは全部の電気抵抗が同一もしくは略同一に調整されている電気加熱式触媒コンバーター。
  2. 前記リード電極は、基材に形成された座ぐり溝と、該座ぐり溝に収容された電極体から構成されている請求項1に記載の電気加熱式触媒コンバーター。
  3. 前記電極体は前記基材の体積抵抗率よりも小さな体積抵抗率を有している請求項1または2に記載の電気加熱式触媒コンバーター。
  4. 前記リード電極は、導電性スラリーを座ぐり溝に流し込み、焼成して前記電極体を製造する方法、もしくは、導電性スラリーを焼成して前記電極体を製作し、該電極体を座ぐり溝に収容する方法、のいずれか一方の方法で形成されている請求項2または3に記載の電気加熱式触媒コンバーター。
  5. 前記電極が電極端子からなる請求項1〜4のいずれかに記載の電気加熱式触媒コンバーター。
  6. 前記電極は、電極端子と、該電極端子の周囲の基材の表面に配された電極膜とからなる請求項1〜4のいずれかに記載の電気加熱式触媒コンバーター。
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