JP2014061782A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの嵌合応力のプリント基板に対する影響の抑制を図る。
【解決手段】電子制御ユニット4は、互いに接合されるケース5とカバー6とを有している。このケース5には電気コネクタ9が取り付けられる開口部10が形成されている。この電気コネクタ9は、第1通電端子25,各種信号端子,CAN通信用端子を樹脂封入した第1コネクタと、第1コネクタに結合される第2コネクタ28とを備えている。また、ケース5には制御回路基板8が固定され、カバー6には駆動回路基板7が固定され、第1通電端子25は駆動回路基板7の第2通電端子35に電気接続され、各種信号端子,CAN通信用端子は制御回路基板8に電気接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電動パワーステアリング装置(EPS)などの車両に搭載される電動モータを駆動制御するための電子制御装置に関する。
車両に搭載される電動モータの電子制御装置としては、特許文献1が公知文献となっている。この電子制御装置は、特許文献1の図1に示すように、金属筐体240に制御モジュール220が固定され、制御モジュール220に信号コネクタ220Cが取り付けられている。
特開2010−30489
しかしながら、信号コネクタ220Cは制御モジュール220のプリント基板に直接固定されているため、信号コネクタ220Cに嵌合する外部機器のコネクタを組み付けたときの応力が信号コネクタ220Cに加わってプリント基板にストレスがかかってしまう。これではプリント基板の半田付の箇所などに応力がかかり、その破損や劣化の原因となるおそれがある。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、コネクタ嵌合時にプリン基板に加わる応力を抑制することを解決課題としている。
そこで本発明は、電動モータを駆動源として車両または内燃機関の作動を制御する電子制御装置であって、開口部が形成された筐体と、該筐体内に収容固定される回路基板と、通電端子を有する電気コネクタとを備え、電気コネクタを筐体の開口部に固定し、通電端子が開口部を介して回路基板に電気接続されることを特徴としている。
本発明によれば、コネクタ嵌合時にプリント基板に加わる応力を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る電子制御ユニットの分解斜視図。 図1の反対方向の分解斜視図。 同 電子制御ユニットの要部縦断面図。 同 ケースにコネクタホルダを取付けたイメージ図。 同 電子制御ユニットをモータユニットに取付けた状態の斜視図。 (a)は駆動回路基板の平面図、(b)は第2通電端子の斜視図 第1通電端子と第2通電端子の電気接続を示す縦断面図。 (a)はケースのジョイント部の斜視図、(b)はケースを取り外した状態のイメージ図。 電機コネクタの取付手順の他例を示すケースを取り外した状態の斜視図。 パワーステアリング装置の構成図。
以下、本発明の実施形態に係る電子制御装置を説明する。この実施形態では電子制御装置は電動パワーステアリング装置の電子制御ユニット(ECU)に適用されている。
すなわち、図10に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールから操舵トルクが入力される入力軸2と、操舵トルクに対してアシストトルクを付与するモータユニット3とを備え、モータユニット3は電子制御ユニット4により駆動制御されている。ここでは電子制御ユニット4に本発明が適用されている。
≪構成例≫
図1〜図8に基づき電子制御ユニット4の構成例を説明する。この電子制御ユニット4は、図1および図2に示すように、モータユニット3のシャフト3aの基端部側(出力側の端部と反対側、即ち後述する制御回路基板8と対応する側の端部)に配置されている。
このモータユニット3は、図示省略の電動モータ(三相交流型ブラシレスモータ)と、該電動モータを収容するモータハウジング3cと、前記電動モータにより回転駆動される前記シャフト3aと、シャフト3aの基端部に取り付けられて後述するホール素子47でシャフト3aの回転を検出するマグネットSと、前記電動モータの三相の各端子と接続された三相モータ側の第1通電端子(三相モータ端子)3eとを備えている。このシャフト3aは前記電動モータの駆動により回転され、図示省略の減速機を介して操舵トルクに対してアシストトルクを付与している。また、モータハウジング3cの電子制御ユニット4側には外形寸法の大きな外装部3fが形成されている。
具体的には電子制御ユニット4は、モータハウジング3cの外装部3fに固定されるケース(筐体)5と、ケース5と接合されるカバー(筐体)6と、両者5,6間に収容されて前記電動モータを駆動させる駆動回路基板7と、同じく両者5,6間に収容されて駆動回路基板7の駆動を制御する制御回路基板8と、図示省略の電源バッテリーなどから前記各回路基板7,8および前記電動モータに電力などを供給する電気コネクタ9とを有している。
(1)ケース5
ケース5は、例えばアルミニウム合金材などで上部が開口したボックス状に形成され、底板5aと該底板5bの縁部に立設された側板5bとを有し、図1に示すように、底板5aの上部が側板5bと反対方向に突出形成されている。
この底板5aの上部には電気コネクタ9を取り付ける開口部10が形成され、開口部10の外周縁には孔部10aが周設され、モータハウジング3c側の上部四隅には電気コネクタ固定用の雌ねじ12が形成されている。
また、底板5aのモータハウジング3c側の下部には、外装部3fの開口部3dに嵌入する円環状のジョイント部11が形成され、四隅には外装部3fへの固定用の雌ねじ孔17が形成されている。この雌ねじ孔17には、外装部3fの貫通孔に挿通された図示省略の固定ねじの軸部が締結される。
ジョイント部11内の中心にはシャフト3aの基端部(シャフト基端部)に取り付けられたセンサ用マグネットSを収容する円形の開口部13が形成され、開口部13下方には三相モータ側の第1通電端子(三相モータ端子)3eが挿通される三つの横長長方形状の開口部14が形成され、開口部13の左右の斜め上方には前記両回路基板7,8を接続する通電端子15の先端部に望む縦長長方形状の一対の開口部16が形成されている。
さらに底板5aのカバー6側には制御回路基板8を固定する複数の円柱状の基板固定部18が立設されている。なお、各側板5bの上端部には嵌合溝20がケース5の外形に沿って周設され、各側板5bの外面の所定位置にはボス部19が形成されている。
(2)カバー6
カバー6は、図1〜3に示すように、アルミニウム合金材などをケース5の外形に沿った長方形状に形成され、ケース5の開口部を閉塞する。このカバー6のケース5側の縁部には嵌合溝20に嵌入する嵌合突部23が外形に沿って周設されている。
また、カバー6は、左右の縁部に駆動回路基板7を固定する雌ねじ21a群が形成され、各端面にはボス部19に応じた位置にボス部22が形成され、ボス部22には貫通孔が形成されている。この貫通孔に挿通された図示省略の固定ねじの軸部はボス部19の雌ねじ孔に締結されている。なお、カバー6のケース5と反対側にはヒートシングFが形成されている。
(3)電気コネクタ9
電気コネクタ9は、ケース5の開口部10の外周縁に取り付けられ、図1〜図5および図8(b)に示すように、コネクタ側の第1通電端子(電源端子)25の略中央部を樹脂封入した一対の第1コネクタC1と、各種信号端子(トルク/S、イグニッションSW等)26の略中央部を樹脂封入した第1コネクタC2と、CAN通信用端子27の略中央部を樹脂封入した第1コネクタC3と、第1コネクタC1〜C3が固定される第2コネクタ28とを有し、開口部10は第2コネクタ28により閉塞されている。
この第2コネクタ28は、第1コネクタC1〜C3を保持するコネクタホルダからなり、第1コネクタC1〜C3が挿通される三つの取付孔29a〜29cが貫通形成されている。この各取付孔29a〜29cの内面に第1コネクタC1〜C3の樹脂部分30の外周が結合し、第1コネクタC1〜C3が第2コネクタ28に保持固定されている。
また、第2コネクタ28のケース5側には開口部10の外周縁に形成された周溝10b内に装着される装着部28aが周設されている一方、ケース5と反対側にはコネクタ嵌合部33a〜33cが形成されている。さらに第2コネクタ28の四隅には貫通孔30aが形成され、各貫通孔30aに挿通された図示省略の固定ねじの軸部がケース5の雌ねじ孔12に締結され、両端部の各貫通孔30a間にはケース5の孔部10aに挿入されるピン31が形成されている。このピン31と孔部10aは左右非対称の個数に形成されているため、電気コネクタ9を誤って左右反対に取り付けることが防止されている。
前記端子25〜27の一端部は駆動回路基板7側に配置されている一方、他端部はコネクタ嵌合部33a〜33c内に配置されている。また、図3および図8(b)に示すように、前記端子26,27の一端部はピン状に形成されている一方、前記第1通電端子25の一端部は先細りの帯状に形成され、その先端がV字状に切り欠かれて一対の挟持部25aの先端内面がテーパ状に形成されている(三相側の第1通電端子3eの一端部も同様の形状とする。)。
なお、各コネクタ嵌合部33a〜33cには図示省略の外部機器(例えば電源バッテリなど)の電気コネクタに形成されたコネクタ嵌合部が嵌め込まれ、各端子25〜27の他端部がそれぞれ外部機器の電気コネクタの端子と電気接続される。
(4)駆動回路基板7
駆動回路基板7は、電気コネクタ9から供給される電流を三相(U相,V相,W相)交流に変換し、制御回路基板8からの制御信号に応じて前記電動モータを駆動させるパワーモジュールに関する。
この駆動回路基板7にはベースとなる金属材料からなる板上に絶縁層を介して図示省略の配線パターンが形成され、図6(a)に示すように、前記各第1通電端子25の一端部と電気接続される電源用の第2通電端子35と、三相交流の前記各相ごとに上流側Pと下流側Qとが直列に電気接続された駆動トランジスタ(駆動素子、スイッチング素子)36と、前記各第1通電端子3eの一端部と電気接続される三相モータ用の第2通電端子37とが実装されている。
すなわち、駆動トランジスタ36が「2個(上流Pと下流Qとが一対となったセット)×3セット(三相分)」の配列で駆動回路基板7に実装され、各セットの上流側の各駆動トランジスタ36と下流側の各駆動トランジスタ36との間に前記第2通電端子37が配置され、三相交流を前記各第1通電端子3eに供給している。
この各第2通電端子35,37は、銅材などの金属板材を折曲して形成され、図6(b)に示すように、2分割されたクランク状の分割部40と該両分割部40間の軸部41とを有している。
この各分割部40のL字状に折曲された基端部40aは、それぞれの底面が半田付や溶接などで駆動回路基板7に電気接合され、両分割部40の軸部41側先端部と軸部41の両端部とが断面凹状の端子ホルダー42に埋設されている。この端子ホルダー42の上部には前記第1通電端子3e,25の一端部が挿入される縦長の開口部43が形成されている。この開口部43の開口縁には挿入時に前記第1通電端子3e,25の一端部をガイドする傾斜面44が形成され、開口部43内には軸部41を支持する支持部(貫通孔としてもよい)43が形成されている。
この開口部43内では、図7に示すように、前記第1通電端子3e,25の両挟持部25aが軸部41を挟んで結合して前記両通電端子25,35、3e,37が電気接続されている(なお、前記両通電端子3e,37も同様に電気接続される。)。また、駆動回路基板7は、図6(a)の平滑コンデンサ38、障害発生時のフェイルセーフ用リレー39、コイル40等の電子部品が実装されている。この平滑コンデンサ38は、前記両通電端子25,35の電気接続により供給される電流を平滑化して各駆動トランジスタ35に供給している。
さらに駆動回路基板7の左右の縁部には通電端子15の基端部が電気接合され、またカバー6への固定用の貫通孔45群が形成されている。この各貫通孔45に挿通された固定ねじ46の軸部が、図3に示すように、カバー6の雌ねじ孔21に締結されている。
(5)制御回路基板8
制御回路基板8は、プリント基板(ガラスエポキシ基板)またはセラミック基板により構成されている。この制御回路基板8は、図1および図8(a)に示すように、各駆動トランジスタ36を制御するマイクロコンピュータ(CPU:以下、マイコンと省略する。)46と、前記電動モータの回転を検出するホール素子とを有している。
このマイコン46は制御回路基板8の駆動回路基板7に対向する面に実装されている一方、ホール素子47はマイコン46と反対の面、即ちケース5の開口部13に収容配置されたセンサマグネットSの対向面に実装され、両者46,47は制御回路基板8の回路パターンを通じて電気接続され、該回路パターンが両者46,47間の信号伝達経路となっている。
すなわち、ホール素子47は制御回路基板8の一端部側においてセンサマグネットSに対向する位置に配置され、ホール効果(Hall effect)を利用してセンサ用マグネットSの磁界を検出し、シャフト3aの回転を検出する。この検出信号は制御回路基板8の回路パターンを通じてマイコン46に入力される。
また、制御回路基板の一端部側には、図8(b)に示すように、通電端子15の先端部が挿通されて半田付や溶接などで電気接続されている。一方、制御回路基板8の他端部側には、前記通電端子25の一端部を駆動回路基板6側に通すための切欠部49が形成されている。この切欠部49の両側には前記両端子26,27の一端部が挿通されて電気接続されている。
したがって、マイコン46は、電気コネクタ9の前記両端子26,27を通じて外部から入力される情報(例えば操舵トルク、車速信号など)やホール素子47の検出信号に基づき駆動トランジスタ35を制御する。
なお、制御回路基板8の左右の縁部には貫通孔48群が形成され、図3に示すように、各貫通孔48に挿通された固定ねじ49の軸部がケース5の基板固定部48の雌ねじ孔に締結されている。
≪組付手順≫
以下、電子制御ユニット4の組立手順を説明する。まずケース5に制御回路基板8および電気コネクタ9を取り付けるとともに、カバー6に駆動回路基板7を取り付けておく。
制御回路基板8の取り付けに際しては、ホール素子47をケース5の開口部13に対向させた状態のまま制御回路基板8の各貫通孔48に固定ねじ49の軸部を挿通し、その後に固定ねじ49の軸部をケース5の各基板固定部18の雌ねじ孔に締結する。ここではケース5の基板固定部18に制御回路基板8が支持固定されるため、特許文献1のようにパワーモジュール固定用の金属筐体に立設された支柱をもって制御回路基板8を固定する必要が無く、この意味で特許文献1の支柱を設置するスペースを有効活用でき、該スペースの増大による装置の大型化も抑制することができる。
電気コネクタ9の取り付けに際しては、前記端子25〜27の略中央部を樹脂封入した各第1コネクタC1〜C3を第2コネクタ28の各取付孔29aに挿入して結合させ、該結合後に両者C1〜C3,28間の隙間に接着剤(シール材)を塗布し、該隙間の防水と両者C1〜C3,28間の結合力を強化する。この両コネクタC1〜C3,28の結合により電気コネクタ9が完成し、ケース5の開口部10の外周縁に取り付けられる。
すなわち、コネクタホルダ28の装着部28aをケース5の周溝10bに装着するとともに、ピン31を孔部10aに嵌入させる。この状態のまま貫通孔30aに固定ねじの軸部を挿通し、該軸部をケース5の雌ねじ孔12に締結する。これにより第2コネクタ28が、ケース5の外面側から開口部10を覆うように固定され、電気コネクタ9と開口部10とのシール性が確保されている。その後に制御回路基板8に端子26,27の一端部を半田付により電気接合する。なお、駆動回路基板7の取付に際しては、駆動回路基板7の貫通孔45に固定螺子46の軸部を挿通し、カバー6の螺子孔21に締結する。
つぎに電気コネクタ9および制御回路基板8が取り付けられたケース5と、駆動回路基板7が取り付けられたカバー6とを組み付ける。その際はケース5の嵌合溝20にカバー6の嵌合突部23を嵌入させ、第1通電端子25を第2通電端子35の開口部43に挿入させ、両挟持部25aで第2通電端子の軸部41を挟持させて両者25,35を電気接続させる。
この作業時には、図8(b)に示すように、各通電端子15の先端部が制御回路基板8に挿通されてケース5の左右の開口部16内に収容配置されているため、各開口部16を通じて各通電端子15と制御回路基板8とを半田付や溶接などで電気接合することができる。これによりケース5とカバー6とを組み付けた後に通電端子15を制御回路基板8に電気接合する作業が可能となり、ユニット内に制御回路基板8と駆動回路基板7とを積層した状態で配置することができる。
その後にカバー6のボス部22の貫通孔に固定ねじの軸部を挿通し、該軸部をケース5のボス部19の雌ねじ孔に締結することで両者5,6が接合されて組立が完了する。この両者5,6の組み付けにより第1コネクタC1〜C3と第2コネクタ28とがさらに強固に結合され、コネクタの組付性が向上する。
この組立作業後に外装部3fの開口部3dにケース5のジョイント部11を嵌入させて電子制御ユニット4がモータユニット3に取り付けられる。このときケース5の開口部16がモータハウジング3cの外装部3f内に配置されるため、ケース5とモータハウジング3cとのシール性が保たれ、開口部16を通じたケース5内への水分などの浸入を抑制できる。
したがって、ケース5の開口部16を閉塞するシール部材を特に必要とはしなく、この意味でコスト低減や組付工数の削減を図ることができ、商品性を向上させることができる。その後にボス部3gの貫通孔に固定ねじの軸部を挿通し、該軸部をケース5の雌ねじ孔17に締結し、電子制御ユニット4のモータユニット3への取り付けが完了する。なお、電子制御ユニット4の組立順序は、モータユニット3とケース5とを最初に組み付け、その後にケース5とカバー6とを組みつけてもよいものとする。
そして、電気コネクタ9のコネクタ嵌合部33a〜33cに外部機器(例えば電源バッテリーなど)の電気コネクタのコネクタ嵌合部を嵌合させ、各端子25〜27の他端部を外部機器の電気コネクタの端子と電気接続させる。このとき第2コネクタ28がケース5に固定されているため、嵌合時の組付応力は前記各端子25〜37ではなく、第2コネクタ28に加わるため、両回路基板7,8への影響が抑えられる。
これにより第1通電端子25の第2通電端子37に対する応力が低減され、第2通電端子37を駆動回路基板に電気接続させる半田付の箇所の破損や劣化を抑制することができる。また、前記各端子26,27の制御回路基板8に対する応力も低減され、前記各端子26,27を制御回路基板8に電気接続させる半田付の箇所の破損や劣化も抑制することができる。
この場合にケース5に形成される開口部10の大きさは、必ずしも第2コネクタ28の大きさまで広げて開口させる必要はなく、各コネクタC1〜C3の樹脂部分30を挿通できればよく、開口部10の大きさは適宜に縮小することができ、この点でケース5の強度低下を抑制できる。
≪電気コネクタ9の取付手順の他例1≫
図9に基づき電気コネクタ9の取付手順の他例1を説明する。ここでは制御回路基板8を固定する基板固定部18はケース5ではなく、カバー6のヒートシンクFの反対側に立設されている。
この場合の手順としては、(1)まず前記各端子25〜27の略中央部を樹脂封入した第1コネクタC1〜C3のうち、各第1コネクタC1の第1通電端子25の一端部を駆動回路基板7の第2通電端子37に結合させて固定する。また、第1コネクタC2,C3の一端部を制御回路基板8に半田付により電気接合する。
(2)つぎに駆動回路基板7と制御回路基板8とをカバー6に取り付ける。このとき制御回路基板8は、駆動回路基板7を挿通する基板固定部18の上端部の雄ねじ部に固定ねじの軸部を締結することによりカバー6に固定されている。
(3)また、第2コネクタ28をケース5の開口部の外周縁に取り付ける。すなわち、ケース5の周溝10bに装着部28aを装着し、ピン31を孔部10aに嵌入させ、貫通孔30aを介して固定ねじをケースの雌ねじ孔12に締結する。
(4)この状態のまま前述のようにケース5とカバー6とを接合して組み付ければ、第1コネクタC1〜C3が第2コネクタ28の取付孔29a〜29cに挿入され、該両者C1〜C3,28が結合する。この結合後に両者C1〜C3,28間の隙間に接着剤(シール材)を塗布し、該隙間の防水と両者C1〜C3,28の結合力を強化する。
この手順(1)〜(4)によっても第2コネクタ28がケース5に固定されているため、外部機器のコネクタ嵌合部と電気コネクタ9のコネクタ嵌合部33a〜33cの嵌合時の組付応力は第2コネクタ28に加わり、前述と同様に両回路基板7,8への影響が抑えられる。
また、モータハウジング3cの外装部3fとケース5とが一体形成されている場合には前記電動モータのモータ本体(各部品)をモータハウジング3cに挿入ないし、モータハウジング3c内で組み立てる場合、モータ本体の部品をケース5の内側からモータハウジング3c内に挿入する必要がある。
この場合にジョイント部11の内側に相当する部分は打ち抜かれて孔が開いている状態であり、両者3a,5が別体の場合と比べて開口部分が大きくなる。このとき制御回路基板8を取り付けるスペースがケース5に確保することが困難なため、他例1ではカバー6側に制御回路基板8を固定することで組付性を向上させている。
≪電気コネクタ9の取付手順の他例2≫
以下、電気コネクタ9の取付手順の他例2を説明する。ここでは他例1の手順(1)において各第1コネクタC1の第1通電端子25を第2コネクタ28の取付孔29bに挿入して結合させる一方、第1コネクタC2,C3の一端部を制御回路基板8にハンダ付により電気接合させる。
また、他例1の手順(2)(3)を経てケース5とカバー6とを接合して組み付ければ、第1コネクタC2,C3が第2コネクタ28の取付孔29a,29cに挿入して結合され、第1通電端子25の一端部が駆動回路基板7の第2通電端子37に結合して電気接続される。この他例2によっても他例1と同様な効果を得ることができる。
≪その他≫
本発明は、前記実施形態の構成などに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲内で変形して実施することができる。例えば本発明は電動パワーステアリング装置1に限らず、自動車の電動ブレーキ装置や内燃機関の可変動弁装置などの電子制御装置にも適用することができる。
また、ケース5とカバー6の接合によって第1通電端子3eをモータ側端子と結合させることもできる。この手順を説明すれば、まず各端子25〜27の略中央部を樹脂封入した第1コネクタC1〜C3を第2コネクタ28の取付穴29a〜29cに挿入して結合させる。この結合後に両者C1〜C3,28間の隙間に接着剤(シール材)を塗布し、該隙間の防水と両者C1〜C3,28の結合力を強化する。
つぎに電気コネクタ9をケース5の開口部10の外周縁に取り付け、かつ第1通電端子3eの一端部を駆動回路基板7の第2通電端子37に結合させておく。この状態のままケース3とケース5とを組み付ければ、第1通電端子25の一端部が第2通電端子35に結合すると同時に第1通電端子3eの他端部がモータハウジング3c内でモータ側端子と結合する。
なお、前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
[請求項a] 請求項1記載の電子制御装置において、
筐体は互いに接合される第1筐体と第2筐体とにより構成され、第1筐体には開口部が形成され、
回路基板は電動モータを駆動する駆動素子を実装した駆動回路基板と駆動素子を制御する制御回路基板とにより構成され、
駆動回路基板と制御回路基板とにそれぞれ第1コネクタ部が固定され、
第1筐体に制御回路基板が固定され、第2筐体に駆動回路基板が固定されていることを特徴とする電子制御装置。
この発明によれば、第1筐体に制御回路基板が固定されるから、特許文献1のように第2筐体に制御回路基板を固定するための支柱を設置する必要がなく、スペースの増大による大型化の抑制に寄与できる。また、第1筐体と第2筐体との組み付けにより第1コネクタと第2コネクタとが結合されるので、コネクタの組み付け性が向上する。
[請求項b] 請求項a記載の電子制御装置において、
第1筐体には、制御回路基板と駆動回路基板とが接続される通電端子の先端に臨む第2開口部が形成されていることを特徴とする電子制御装置。
この発明によれば、第1筐体に制御回路基板が固定され、第2筐体に駆動回路基板が固定されていても、第2開口部から通電端子と制御回路基板とを電気接合(半田付や溶接など)することができる。したがって、第1筐体と第2筐体との組み付け後に電気接合の作業が可能となり、制御回路基板と駆動回路基板とを積層状態で配置することが可能となる。
[請求項c] 請求項b記載の電子制御装置において、
第1筐体は電動モータを収容するモータハウジングが接続される接続部を備え、第2開口部が接続部の内周側に配置されていることを特徴とする電子制御装置。
この発明によれば、第2開口部がモータハウジングの内側に配置されるので、第1筐体とモータハウジングでシール性が保たれ、第2開口部を介して第1筐体内に水分などが浸入することを抑制できる。また、第2開口部を塞ぐための第3部材(別部材)の使用を抑えられるので、コスト低減や組付工数の低減を図ることができ、商品性を向上させることができる。
4…電子制御ユニット(電子制御装置)
5…ケース(筐体)
6…カバー(筐体)
7…駆動回路基板(回路基板)
8…制御回路基板(回路基板)
9…電気コネクタ
13…開口部
25…第1通電端子(通電端子)
26…各種信号端子(通電端子)
27…CAN通信用端子(通電端子)
28…第2コネクタ
C1〜C3…第1コネクタ

Claims (3)

  1. 電動モータを駆動源として車両または内燃機関の作動を制御する電子制御装置であって、
    開口部が形成された筐体と、該筐体内に収容固定される回路基板と、通電端子を有する電気コネクタとを備え、
    電気コネクタを筐体の開口部に固定し、通電端子が開口部を介して回路基板に電気接続されることを特徴とする電子制御装置。
  2. 電気コネクタは、通電端子を樹脂封入した第1コネクタ部と、第1コネクタ部の外周に結合される第2コネクタ部とを備え、
    第1コネクタ部の通電端子を回路基板に電気接続する一方、第2コネクタ部を筐体の開口部に固定することを特徴とする請求項1記載の電子制御装置。
  3. 第2コネクタ部の取付時に筐体の開口部が閉塞されることを特徴とする請求項2記載の電子制御装置。
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