JP2014059776A - 情報処理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、プログラム及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2014059776A
JP2014059776A JP2012205096A JP2012205096A JP2014059776A JP 2014059776 A JP2014059776 A JP 2014059776A JP 2012205096 A JP2012205096 A JP 2012205096A JP 2012205096 A JP2012205096 A JP 2012205096A JP 2014059776 A JP2014059776 A JP 2014059776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
function
module
processing apparatus
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012205096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6079081B2 (ja
Inventor
Hiroki Matsuura
宏樹 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012205096A priority Critical patent/JP6079081B2/ja
Publication of JP2014059776A publication Critical patent/JP2014059776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6079081B2 publication Critical patent/JP6079081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 ドライバの構成を直接変更できないような環境でも、複数のドライバの機能を組み合わせたドライバを、組み合わせ変更の自由度が高い状態で利用できるようにする。
【解決手段】 統合ドライバ150において、仲介フィルタ152−1〜nにそれぞれ、実動作フィルタ構成ファイル170を参照してそこに自身と対応して登録された情報が示すフィルタに対して、受け取ったデータの処理を依頼する機能を設けた。そして、他のドライバからそのドライバが提供する機能の情報を取得し、その情報に基づき、仲介フィルタ152−1〜nに利用させる機能を選択して、その機能を提供するフィルタの情報を、実動作フィルタ構成ファイル170に登録するようにした。
【選択図】 図5

Description

この発明は、ドライバを備える情報処理装置、コンピュータをこのような情報処理装置として機能させるためのプログラム、およびこのようなプログラムを記録した記録媒体に関する。
情報処理装置で用いるデバイスドライバとして、近年、XPS(XML Paper Specification:登録商標)と呼ばれるタイプのドライバが提案されている。このXPSドライバは、フィルタパイプラインマネージャを用いて入力データを複数のフィルタに順次処理させることにより、種々の機能を実現するものである。
このようなXPSドライバに関しては、例えば特許文献1に記載されている。
上述のXPSドライバは、その機能が複数のフィルタにより実現されるが、基本的には、そのうち1つのフィルタを取り出しても、該当のフィルタにより提供される機能を利用することができる。
従って、複数のドライバが備えるフィルタを適宜組み合わせて利用できるようにし、その各フィルタに関する設定を受け付けるUI(ユーザインタフェース)を用意して、複数のドライバの機能を同時に利用できるようにした統合ドライバを作成することも考えられる。
この場合において、この統合ドライバについて、例えばどのフィルタをどの順で利用するかを定義したフィルタ構成情報を用意することになる。しかし、統合ドライバを、フィルタ構成情報を変更する権限がない場所にインストールする場合、インストール後にフィルタ構成情報を変更することができないという問題があった。
例えば、Windows(登録商標)8においてサポートされるVersion4ドライバと呼ばれるプリンタドライバの場合、DriverStoreという特殊な権限のフォルダでドライバが動作するため、通常の管理者権限であってもフィルタ構成情報を変更することができないという問題があった。
このため、統合ドライバを一旦インストールしてしまうと、その後、利用する機能の組み合わせを変えることが困難であった。
このような問題は、上述した具体的な環境に限らず、他の環境においても同様に発生し得るものである。
この発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、ドライバの構成を直接変更できないような環境でも、複数のドライバの機能を組み合わせたドライバを、組み合わせ変更の自由度が高い状態で利用できるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、情報処理装置において、第1のドライバと、上記第1のドライバが利用するモジュールであり、所定の記憶手段に記憶されているモジュール情報が示すモジュールに処理を実行させる機能を備える仲介モジュールと、複数の第2のドライバからその第2のドライバが提供する機能を示す機能情報を取得する機能情報取得手段と、上記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づき、上記仲介モジュールに利用させる機能を選択して、その利用させる機能を提供するモジュールを示すモジュール情報を上記所定の記憶手段に記憶させるモジュール設定手段とを設けたものである。
上述の構成によれば、ドライバの構成を直接変更できないような環境でも、複数のドライバの機能を組み合わせたドライバを、組み合わせ変更の自由度が高い状態で利用できるようにすることができる。
この発明の情報処理装置の実施形態であるPCを含む情報処理システムの構成を示す図である。 図1に示したPCのハードウェア構成を示す図である。 そのPCにおけるプリンタドライバの位置づけについて説明するための図である。 そのPCにおいて印刷の手順に関わる各部の構成を示す図である。 統合ドライバの機能構成を示す図である。 統合ドライバにおけるN番目の仲介フィルタの機能と対応する処理のフローチャートである。 統合ドライバのフィルタ構成ファイルの例を示す図である。 図1に示したPCにおける実動作フィルタ構成ファイルの生成に係る機能の構成を示す図である。 図1に示したPCのCPUが実行する、実動作フィルタ構成ファイルの生成処理のフローチャートである。 図9のステップS28における判定処理について説明するための図である。 判定処理の例として用いるプリンタドライバの特性を示す図である。 図11に示したプリンタドライバに関する判定処理について説明するための図である。 図9のステップS25で作成されるドライバ機能リストの例を示す図である。 図9のステップS28終了後のドライバ機能リストの例を示す図である。 設定受付画面の例を示す図である。 第1の変形例における設定受付画面の例を示す図である。 第2の変形例における設定受付画面の例を示す図である。 その別の状態の例を示す図である。 第3の変形例におけるドライバ選択画面の例を示す図である。 第4の変形例における設定受付画面の例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の情報処理装置の実施形態であるPCを含む情報処理システムの構成を示す図である。
この情報処理システム1は、PC10と画像処理装置20A,20Bとをネットワーク30を介して接続したものである。ネットワーク30は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)とすることが考えられるが、有線、無線を問わず任意の方式のものを採用可能である。
また、PC10は、この発明の情報処理装置の実施形態である。そして、詳細は後述するが、画像処理装置20A,20Bを制御するためのドライバとして、それぞれフィルタにより実現される1又は複数の機能を備える1又は複数のデバイスドライバ(第2のドライバ)と、その各ドライバの機能を統合して利用可能な統合ドライバ(第1のドライバ)とを備える。また、PC10は、自身が備えるデバイスドライバが提供可能な機能およびユーザからの指示等に応じて、統合ドライバの機能を構築する機能も備える。
また、画像処理装置20A,20Bは、それぞれ外部から供給される出力データに従って画像を処理する機能を備える。その処理には、加工、印刷、蓄積、メールやファクシミリによる送信、表示手段による表示、スクリーンへの投影等が考えられる。また、印刷の場合、製本やソート等、印刷後の用紙に対する加工を行えるようにしてもよい。
以上の処理の指示は、PC10が備える、画像処理装置20A,20Bと対応するデバイスドライバから行うことができる。
また、ここでは、画像処理装置20A,20Bは、印刷機能を備えるプリンタであり、これらと対応するデバイスドライバはプリンタドライバであるとして説明する。また、個体を区別する必要がない場合には、画像処理装置20の符号を用いる。
次に、図2に、PC10のハードウェア構成を示す。
PC10は、ハードウェアとしては公知のコンピュータを適宜採用できる。例えば、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、通信I/F14、HDD(ハードディスクドライブ)15、UI(ユーザインタフェース)部16をシステムバス17により接続した構成とすることができる。
そして、CPU11がRAM13をワークエリアとしてROM12あるいはHDD15に記憶されたプログラムを実行することにより、PC10全体の動作を制御し、後述する統合ドライバの制御をはじめとする種々の機能を実現することができる。
また、HDD15は、統合ドライバが利用するフィルタを規定するフィルタ構成ファイルを記憶する記憶手段として機能する。
通信I/F14は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークを介して画像処理装置20等の外部装置と通信するためのインタフェースである。
UI部16は、ユーザの操作を受け付けるための操作部や、ユーザに情報を提示するための表示部を含む操作受付手段である。外付けの操作部や表示部を用いてもよいことはもちろんである。
なお、ユーザの操作は、外部装置から操作内容を示すデータを受信することにより受け付けてもよい。また、ユーザへの情報の提示は、画面の表示内容を示すデータや画面に表示させるべきデータを外部装置へ送信することによって行ってもよい。
次に、図3に、PC10におけるプリンタドライバの位置づけを示す。
このPC10は、Microsoft社のWindows(登録商標)を基本ソフトウェア(OS)に採用していて、他のソフトウェアはこのOS上で動作する。
アプリケーション111は、文書作成、画像作成、画像編集、画像加工、表計算等の、ユーザが文書等のデータの編集に用いる機能を実現するソフトウェアモジュールである。
スプーラ112は、OSの印刷機能を管理するソフトウェアモジュールである。そして、画像処理装置20を制御するためのデバイスドライバである各種プリンタドライバ120a〜120cは、このスプーラ112の一部として動作する。統合ドライバ150についても、OS上の扱いは、他のプリンタドライバ120a〜120c(以後、個体を区別する必要がない場合には符号「120」を用いる)と並列である。
ドライバ選択部113は、スプーラ112が備えるプリンタドライバ120及び統合ドライバ150の中から、印刷に使用するドライバを選択する機能を備えるソフトウェアモジュールである。この選択は、自動で行っても、ユーザの操作に従って行ってもよい。プリンタドライバ120が画像処理装置20と対応付けられていれば、印刷に用いる画像処理装置20の選択に従ってドライバの選択を行うこともできる。
パラレルI/F131、USB(Universal Serial Bus)I/F132及びネットワークI/F133は、図2に示した通信I/F14の具体例である。このうちパラレルI/F131は、IEEE(Institute
of Electrical and Electronic Engineers)1284の仕様に基づく入出力インタフェースである。USB_I/F132は、USB1.0あるいはUSB2.0の仕様に基づく入出力インタフェースである。ネットワークI/F133は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク通信を行うための入出力インタフェースである。
以上の各部を備えるPC10において、アプリケーション111で作成した文書等を印刷しようとする場合、概略は以下の手順となる。すなわち、アプリケーション111は、ユーザから印刷の指示を受け取ると、まずスプーラ112のうちドライバ選択部113で選択されたドライバにその文書のデータを渡す。そして、そのドライバが、受け取ったデータを、印刷に用いる画像処理装置20が取り扱い可能な形式に変換して、画像処理装置20と通信可能なI/Fから、画像処理装置20へその変換後のデータを送信する。
これを受け取った画像処理装置20は、その受け取ったデータに基づき印刷を実行する。
次に、図4に、この印刷の手順に関わる各部の構成を、より詳細に示す。なお、Windowsで利用可能なプリンタドライバには大きく分けてGDI(Graphic
Device Interface)ドライバとXPSドライバがあるが、図4に示すのはXPSドライバを用いる場合の例である。
PC10は、印刷実行時に動作する構成として、図4に示すように、アプリケーション111及びプリンタドライバ120の他、UI制御部141、API(Application Program Interface)142、スプールファイル格納部143を備える。
このうちUI制御部141は、アプリケーション111からの指示に応じて、印刷に用いるプリンタドライバ120において利用可能な機能に関する設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を制御する機能を備える。GUIの構成に関するデータはプリンタドライバ120が持っているため、これを参照してGUIの制御を行う。このGUIで受け付けた設定の内容は、アプリケーション111に渡して保持させる。
API142は、アプリケーション111からの命令を受けて、印刷すべき文書等のデータを、プリンタドライバ120が処理可能なスプールファイルの形式に変換する機能を備える。このとき、アプリケーション111は、UI制御部141から渡された印刷の設定を示すデータを、印刷すべき文書等のデータと共にAPI142に渡し、API142は、その設定も反映させたスプールファイルを作成する。
スプールファイル格納部143は、HDD15等の記憶手段のOSで設定された場所にスプールフォルダを作成してスプールファイルを格納する機能を備える。API142が作成したスプールファイルは、プリンタドライバ120に渡す前にスプールファイル格納部143に格納させて保管しておくことができる。
プリンタドライバ120は、図3に示したものと同様であるが、より詳細には、フィルタパイプラインマネージャ121、複数のフィルタ122−1〜n、及びフィルタ構成ファイル123を備える。
そして、プリンタドライバ120は、OSが提供するフィルタパイプラインマネージャ121の機能により、API142から渡されたスプールファイルをフィルタ122−1〜nに順次処理させることにより、画像処理装置20が取り扱い可能な形式に変換する。このとき、拡大縮小、集約、すかし挿入など、画像を加工する処理を合わせて行うこともできる。このような動作は、レンダリングと呼ばれる。
そして、プリンタドライバ120は、最後のフィルタによる処理後のデータを、適当なI/Fに渡して画像処理装置20へ送信させる。
また、フィルタ構成ファイル123は、フィルタパイプラインマネージャ121がスプールファイルを渡して処理させるフィルタの場所(名称)及び各フィルタに処理を実行させる順番を規定するファイルである。ただし、このフィルタ構成ファイル123を見ても、各フィルタと対応する機能が何であるかはわからない。
なお、プリンタドライバ120が提供可能な機能は、PrintCapabilitiesにリスト化されている。PrintCapabilitiesには、提供可能な各機能及びその機能について設定可能な設定項目及び設定値のリストがキーワードで記載されており、また各設定項目に対する用語情報も含まれる。
また、プリンタドライバ120が提供可能な各機能についての設定内容は、PrintTicketとして記載することができる。このPrintTicket は、XML(Extensible Markup Language)形式で記載されたデータであり、プリンタドライバの現在設定されている印刷設定値の一覧を意味するものである。PrintCapabilitiesの情報から、各設定項目において選択可能な各設定値が選択された際にPrintTicketに記載すべき値を知ることができる。
また、PrintTicketはXPSデータにも含まれ、XPSドライバの各フィルタ122−1〜nは、XPSデータに含まれているPrintTicketの情報から現在そのXPSデータに適用されている各設定項目の設定値を知って、それに伴い動作を実行することができる。
ところで、以上説明してきたプリンタドライバ120の構成は、統合ドライバ150についても基本的には同じである。しかし、一部異なる点もあるので、次にこの点について説明する。
図5は、統合ドライバ150の機能構成を示す図である。
統合ドライバ150は、図5に示すように、フィルタパイプラインマネージャ151、複数の仲介フィルタ152−1〜n、およびフィルタ構成ファイル153を備える。
これらは、プリンタドライバ120におけるフィルタパイプラインマネージャ121、フィルタ122−1〜n、およびフィルタ構成ファイル123と同様な機能を備える。
すなわち、統合ドライバ150は、OSが提供するフィルタパイプラインマネージャ151の機能により、APIから渡されたスプールファイルを仲介フィルタ152−1〜nに順次処理させることにより、画像処理装置20が取り扱い可能な形式に変換する。
しかしながら、仲介フィルタ152−1〜Nは、実体的な処理を行うフィルタではなく、所定の位置に格納された実動作フィルタ構成ファイル170を参照し、そこに記載されたフィルタに対して、受け取ったデータに係る処理を依頼する。そしてその結果をフィルタパイプラインマネージャ151に返させる。あるいは、処理結果を一旦仲介フィルタ152(個体を区別しない場合にはこの符号を用いる)に返させ、仲介フィルタ152がフィルタパイプラインマネージャ151に返すようにしてもよい。
実動作フィルタ構成ファイル170は、統合ドライバ150が提供する機能に係る処理を実体的に行わせるフィルタの場所(名称)及び各フィルタに処理を実行させる順番を規定するファイルである。
そして、1番目の仲介フィルタ152−1は、実動作フィルタ構成ファイル170の1番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。2番目の仲介フィルタ152−2は、実動作フィルタ構成ファイル170の2番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。同様に、n番目の仲介フィルタ152−nは、実動作フィルタ構成ファイル170のn番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。
実動作フィルタ構成ファイル170に、仲介フィルタ152と対応するフィルタの記載がない場合、その仲介フィルタ152は、受け取ったデータに対し何も処理をせずにフィルタパイプラインマネージャ151へ返せばよい。
図6に、N番目の仲介フィルタの機能と対応する処理のフローチャートを示す。
PC10のCPU11は、N番目の仲介フィルタ152−Nがフィルタパイプラインマネージャ151から処理対象のデータ及び処理依頼を受け取ったことを検出した場合、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、実動作フィルタ構成ファイル170を参照する(S11)。このファイルへのパスは、予め仲介フィルタ152が把握できるようにしておく。
次に、実動作フィルタ構成ファイル170にN番目のフィルタのフィルタ情報が含まれていたか否か判断する(S12)。
含まれていた場合、受け取ったデータをそのフィルタ情報が示すフィルタに渡して処理させ、結果をフィルタパイプラインマネージャ151へ返させて(S13)、処理を終了する。一方、含まれていない場合、受け取ったデータをそのままフィルタパイプラインマネージャ151へ返して(S14)、処理を終了する。
なお、図5の例では、実動作フィルタ構成ファイル170に“scaling_filter.dll”、“watermark_filter.dll”、および“nup_filter.dll”の3つのフィルタの情報が記載されている。そして、これに対応して、仲介フィルタ152−1〜3が、それぞれ1番目〜3番目参照先フィルタ171〜173に対してデータの処理を依頼するようになっている。4番目以降の仲介フィルタ152は、受け取ったデータに対し何も処理をせずにフィルタパイプラインマネージャ151へ返す。
ここで、1番目〜3番目参照先フィルタ171〜173は、統合ドライバ150によって提供されるフィルタである必要はない(ただし統合ドライバ150が提供することも妨げられない)。他のプリンタドライバ120が提供する機能を実現するためのフィルタの情報を、適宜選択して実動作フィルタ構成ファイル170に記載することにより、統合ドライバ150に、それらのフィルタが提供する機能を組み合わせた機能を実現させることができる。
また、フィルタパイプラインマネージャ151がデータの処理を依頼するフィルタについては、フィルタ構成ファイル153に、図7に示すように、仲介フィルタ152−1〜nの情報がこの順で記載されている。そして、フィルタ構成ファイル153の内容を変更できない場合、仲介フィルタ152の数も機能も変更することはできない。
しかし、仲介フィルタ152の機能として、内容を変更可能な場所にある実動作フィルタ構成ファイル170の内容を参照してそれが示すフィルタに対して処理を依頼する、という機能を設けることにより、実質的にこの制約を脱することができる。
フィルタ構成ファイル153の内容自体は変更できなくても、実動作フィルタ構成ファイル170の内容を変更することにより、統合ドライバ150の動作を実質的に変更することができるためである。
この場合において、仲介フィルタ152は、統合ドライバ150が利用するモジュールであり、所定の記憶手段に記憶されているモジュール情報である実動作フィルタ構成ファイル170が示すモジュールに処理を実行させる機能を備える仲介モジュールに該当する。
また、実動作フィルタ構成ファイル170は、上記仲介モジュールに利用させる機能を提供するモジュールを示すモジュール情報に該当する。
なお、仲介フィルタ152の数は、少なすぎると統合ドライバ150が十分な数のフィルタを利用できなくなるし、多すぎるとフィルタパイプラインマネージャ151と仲介フィルタ152との間で無用にデータのやりとりが発生することになる。これらを考慮して適切な数を定めればよい。
次に、実動作フィルタ構成ファイル170の生成に係る機能及び処理について説明する。
まず、図8に、PC10における実動作フィルタ構成ファイルの生成に係る機能の構成を示す。
PC10は、実動作フィルタ構成ファイルの生成に係る機能として、図8に示すように、ドライバ能力取得部161、ドライバ能力解析部162、ドライバ能力統合部163、ドライバ種類判定部164、統合機能画面表示部165、機能実現箇所判定部166、および実動作フィルタ構成ファイル作成部167を備える。
これらのうちドライバ能力取得部161は、PC10にインストールされている各プリンタドライバ120のPrintCapabilitiesを利用して各プリンタドライバ120でサポートされている印刷機能、印刷設定やUI用語情報の一覧を取得する機能を備える。
ドライバ能力解析部162は、ドライバ能力取得部161で取得したPrintCapabilitiesの情報を解析し、各プリンタドライバ120がどのような機能及び設定値をサポートしているか、また各機能、設定項目及び設定値に対する用語の情報を取得する。
ドライバ能力統合部163では、ドライバ能力解析部162が解析した各プリンタドライバ120の能力から、共通の機能は1つの機能として扱い、全機能を網羅した処理能力を集計する機能を備える。共通の機能か否かはPrintCapabilitiesに記載された各機能のキーワードが同じか否かで判定を行うことができる。
ドライバ種類判定部164では、ドライバ能力取得部161が能力を取得したプリンタドライバがXPSドライバであるかGDIドライバであるかを判定する。これは、統合ドライバ150から利用可能な機能はXPSドライバによって提供される機能であり、GDIドライバによって提供される機能は利用できないためである。従って、ドライバ能力解析部162及びドライバ能力統合部163は、GDIドライバについては処理対象とする必要はない。
統合機能画面表示部165は、ドライバ能力統合部163が集計した各機能に係る設定をユーザから受け付け可能なようにユーザインタフェースを生成して表示する機能を備える。また、そのユーザインタフェースにより、統合ドライバ150の動作に必要な設定を受け付ける設定受付手段の機能も備える。
機能実現箇所判定部166は、各プリンタドライバ120から取得した各機能がプリンタドライバ120側で実現するものであるか画像処理装置20側で実現するものであるかを判定する識別手段の機能を備える。このような判定を行うのは、プリンタドライバ120側で実現されている機能はどの画像処理装置で印刷する場合にも利用可能だが、画像処理装置20側で実現する機能はその画像処理装置で印刷する場合にしか利用できないためである。
実動作フィルタ構成ファイル作成部167は、他の各部による処理の結果統合ドライバ150が利用することとなったフィルタの情報を記載した実動作フィルタ構成ファイル170を作成して、所定の場所へ保存するモジュール設定手段の機能を備える。
次に、図9に、PC10のCPU11が実行する、実動作フィルタ構成ファイル170の生成処理のフローチャートを示す。
CPU11は、実動作フィルタ構成ファイル170を生成すべきことを検出すると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。このタイミングとしては、実動作フィルタ構成ファイル170の生成指示を検出した場合や、統合ドライバ150が最初にPC10にインストールされた場合などが考えられる。
この処理において、CPU11はまず、PC10にインストールされているプリンタドライバ120のリストを取得する(S21)。このリストは、OSにより提供されている。
次に、ステップS21で取得したリストに載っているプリンタドライバ120の1つを処理対象とする(S22)。
そして、処理対象のドライバがXPSドライバであるか否か判断する(S23)。この処理は、ドライバ種類判定部164の機能と対応する処理である。
CPU11は、ステップS23でXPSドライバであれば、処理対象のドライバが提供する機能の情報を示すPrintCapabilitiesを取得する(S24)。また、そのPrintCapabilitiesを解析して得られる処理対象のドライバの機能の情報を、PC10にインストールされているプリンタドライバが備える機能のリストであるドライバ機能リストに追加する(S25)。
ステップS24の処理は、ドライバ能力取得部161の機能と対応する処理であり、ステップS25の処理は、ドライバ能力解析部162とドライバ能力統合部163の機能と対応する処理である。なお、ステップS25で作成するドライバ機能リストは、機能を網羅する統合的な機能のリストとして作成する。また、各ドライバ間で同一のPrintCapabilitiesのキーワードがあった場合にはそれは同じ機能であると判定し、異なるキーワードの場合には異なる機能であると判定する。しかし、ドライバ機能リストには、複数のドライバが同じ機能を持っていることを登録してもよい。
以上のステップS25の後、ステップS21で取得したリストにまだ処理対象としていないプリンタドライバ120があるか否か判断し(S26)、あれば、次のドライバを処理対象として(S27)、ステップS23に戻り処理を繰り返す。
また、ステップS23でXPSドライバでない場合、ステップS24及びS25は飛ばしてステップS26に進む。
また、ステップS26でNOの場合、CPU11は、ドライバ機能リストに登録した各機能につき、その機能がプリンタドライバ120側で実現されているか、ドライバによる制御対象の画像処理装置20側で実現されているかを判定する(S28)。この処理は、機能実現箇所判定部166の機能と対応する処理である。また、この判定の手法については後に詳述する。
次に、CPU11は、ステップS28でプリンタドライバ120側で実現されていると判定した機能について設定を受け付けるための画面のデータを生成して保存する(S29)。この画面は、各プリンタドライバから取得したPrintCapabilitiesの、該当する機能に関する情報に基づき作成することができる。PrintCapabilitiesには、各機能について受け付けるべき設定項目及びその設定項目に設定可能な設定値の情報が含まれるためである。また、このステップS29の処理は、統合機能画面表示部165の機能と対応する処理である。
さらに、CPU11は、ステップS28でプリンタドライバ120側で実現されていると判定した機能を呼び出すための実動作フィルタ構成ファイル170を生成して所定の場所に保存し(S30)、処理を終了する。このステップS30の処理は、実動作フィルタ構成ファイル作成部167の機能と対応する処理である。
ステップS30で生成する実動作フィルタ構成ファイル170は、図5に示したように、各プリンタドライバ120が該当機能を提供するために備えているフィルタを指定する情報を、適当な順番で並べたものである。各フィルタの情報は、各プリンタドライバ120のフィルタ構成ファイル123を参照して取得することができる。
また、フィルタの配置順は、処理の順番を気にしなくてよいものについては任意であるが、処理を先に行った方がよいことがわかるものについては、その処理に係るフィルタの情報を先に配置するようにするとよい。
また、ステップS29及びS30において、同じ機能が複数のプリンタドライバ120によって提供され、そのいずれもプリンタドライバ120側で実現されるものである場合、そのうち1つについて、設定を受け付けまたフィルタを呼び出せるようにすればよい。
以上の処理により、PC10にインストールされている全てのXPSドライバの機能(ドライバ側で実現されるもの)を利用可能な統合ドライバ150を構成することができる。
次に、ステップS28における判定処理の一例について説明する。
図10は、その判定処理の手法を説明するための図である。
上述のように、プリンタドライバ120が提供する機能はPrintCapabilitesからわかり、プリンタドライバ120がPC10側で使用するフィルタはフィルタ構成ファイル123からわかる。しかし、フィルタと機能との対応関係は不明である。そこで、ステップS28では、この対応関係を把握することにより、各機能がプリンタドライバ120側で実現されているか、画像処理装置20側で実現されているかを判定する。
ここで、XPSドライバが備えるフィルタは、元々機能の追加及び削除を容易にしやすい仕組みになっている。このため、自分の前後にどのようなフィルタが存在しているとしても正しく機能を実現でき、またXPS形式をサポートする色々な画像処理装置に処理後のデータを送っても正しく動作するように設計することが一般的である。
これは、各フィルタは処理対象のXPSデータに含まれているPrintTicket情報に基づいて処理を実行するが、各フィルタは自分の処理したPrintTicket情報を後続のフィルタまたはプリンタ本体に影響がないように変更することを意味する。
すなわち、処理すべきデータに何らかの変更を施す必要のある設定値を示すPrintTicketを付して、その変更処理を担当するフィルタに入力すると、そのフィルタは、入力データをPrintTicketの設定値に従って処理すると共に、PrintTicketの設定値を、もはや処理が必要ないことを示す設定値に変更する。このようにすることにより、ある設定値に従った処理を、後段のフィルタが重複して行ってしまうことを防止する。
例えば、集約の機能について「2 in 1」が設定されていた場合に、2ページを1面に割り付ける処理を行ったフィルタは、もはやそれ以上の集約が不要であることを示す「1
in 1」に変更する等である。
そこで、図10に示すように、各プリンタドライバ120について、フィルタ構成ファイル123に記載されているフィルタ1つ1つを調査対象として、そのフィルタに、全ての設定項目について何らかの変更を施す必要のある設定値を設定したPrintTicket1を付したサンプルデータを処理させる。そして、処理後のデータに付されているPrintTicket2では、調査対象のフィルタが行った処理と対応する設定項目について、設定値が、もはや処理が必要ないことを示す値に変更されているはずである。
従って、その変更された設定項目に係る機能が、調査対象のフィルタが提供する機能であることがわかる。
また、プリンタドライバ120が提供する機能のうち、どのフィルタも提供しない機能は、画像処理装置20側で実現される機能であることがわかる。
図11に示す特性のプリンタドライバA及びBを例に挙げて、この判定の例を示す。
プリンタドライバAは、PrintCapabilitiesの情報から、図11に示す3つの機能を提供することがわかり、また、図11に示すフィルタ構成情報を持つとする。
プリンタドライバBは、同様に図11に示す2つの機能を提供することがわかり、また、図11に示すフィルタ構成情報を持つとする。
これらのうちプリンタドライバAについて調査を行う場合、プリンタドライバAが提供する3つの機能について、それぞれ何らかの変更を施す必要のある設定値を持ったPrintTicket1を用意する。
例えば、図12に示すように、Watermarkの機能について「有効」、集約の機能について「2 in 1」、ステープルの機能について「左綴じ」を設定したPrintTicket1を用意すればよい。そして、このPrintTicket1を付したサンプルデータを、フィルタ構成情報からわかる2つのフィルタにそれぞれ処理させ、処理結果に含まれるPrintTicket2の内容を分析する。
そして、watermark_filter.dllによって処理した結果、Watermarkの設定が「有効」から「無効」に変わったとすると、watermark_filter.dllは、Watermarkの機能を提供するフィルタであることがわかる。
また、nup_filter.dllによって処理した結果、集約の設定が「2 in 1」から「1 in 1」に変わったとすると、nup_filter.dllは、集約の機能を提供するフィルタであることがわかる。
そして、これら2つの機能はプリンタドライバ120側で提供され、いずれのフィルタによっても提供されないステープルの機能が、画像処理装置20側で提供されることがわかる。従って、ステープルの設定は、いずれのフィルタで処理した場合でも「左綴じ」のままである。
同様に、プリンタドライバBについて調査を行う場合、集約の機能について「2 in 1」、拡大縮小の機能について「200%」を設定したPrintTicket1を用意すればよい。そして、このPrintTicket1を付したサンプルデータを、フィルタ構成情報からわかる1つのフィルタにそれぞれ処理させる。
そして、scaling_filter.dllによって処理した結果、拡大縮小の設定が「200%」から「100%」に変わったとすると、scaling_filter.dllは、拡大縮小の機能を提供するフィルタであることがわかる。
そして、この機能はプリンタドライバ120側で提供され、いずれのフィルタによっても提供されない集約の機能が、画像処理装置20側で提供されることがわかる。従って、集約の設定は、いずれのフィルタで処理した場合でも「2 in 1」のままである。
以上の判定で得られたフィルタと機能の対応関係は、統合ドライバ150の実動作フィルタ構成情報170を生成する際にも利用することができる。
また、これと合わせて、ドライバ側で実現される機能に係る処理は画像処理装置側で実現される機能に係る処理よりも先に行うものであることから、拡大縮小機能に係る処理は集約機能に係る処理よりも先に実行すべきものであることもわかる。
従って、プリンタドライバAとプリンタドライバBの機能を統合した統合ドライバ150を構成する場合には、プリンタドライバAの集約機能に係る処理を実行するフィルタより、プリンタドライバBの拡大縮小機能に係る処理を実行するフィルタを先に配置すべきと言える。
次に、図9の処理による実動作フィルタ構成ファイル170の生成の具体例について説明する。ここでは、図11に示す機能を備えるプリンタドライバAとプリンタドライバBがPC10にインストールされている場合を考える。
この場合、図9のステップS25で作成されるドライバ機能リストは、図13に示すようなものになる。すなわち、各ドライバが提供する機能を単に列挙したものである。この段階では、まだそれらの機能がドライバ側で実現されるか画像処理装置側で実現されるか不明であるので、これを記載する実現箇所の項目は、空欄である。
その後、ステップS28で各機能について実現箇所の判定を行い、図12に示した通りの結果であると、図14に示すように、ドライバ機能リストにおける実現箇所の項目を埋めることができる。
そして、この結果から、統合ドライバ150から利用可能にできる機能は、Watermark、集約(プリンタドライバAが提供するもの)及び拡大縮小であることがわかる。
そこで、ステップS29では、これらの機能に関する設定を受け付けるための画面のデータを生成する。
図15に、その画面の例を示す。
図15に示す設定受付画面200は、設定受付部210に、Watermark機能に関する設定を受け付けるための操作部211と、集約機能に関する設定を受け付けるための操作部212と、拡大縮小機能に関する設定を受け付けるための操作部213とを備える。
これらの機能に関連して、どのような設定項目についてどのような選択肢で選択を受け付ければよいかは、その機能を提供するプリンタドライバ120のフィルタ構成ファイル123を参照すればわかる。なお、1つの機能について設定項目が1つとは限らないし、操作部の形式も、図15のようなラジオボタンには限らない。プルダウンメニューやテキストボックス、チェックボックスなど、任意の形式を利用可能である。
また、設定受付画面200は、設定を確定させるためのOKボタン221と、設定を確定させずに元の画面に戻るためのキャンセルボタン222も備える。
また、図9のステップS30では、上述のWatermark、集約及び拡大縮小の機能を提供するフィルタの情報を記載した、図5に示したような実動作フィルタ構成ファイル170を生成する。
これらのフィルタの情報も、その機能を提供するプリンタドライバが持つPrintCapabilitiesから取得することができる。
以上により、Watermark、集約及び拡大縮小の機能を利用可能な統合ドライバ150を構成することができる。
そして、ユーザが統合ドライバ150を用いて印刷を行う場合、図15に示した設定受付画面200が表示され、その画面で必要な設定を行うことができる。また、印刷すべき文書のデータ及びその設定の内容を示すPrintTicketは、図4に示したアプリケーション111からAPI142を介して統合ドライバ150に渡される。
統合ドライバ150においては、図5を用いて説明したように、各仲介フィルタ152−1〜nが、実動作フィルタ構成ファイル170の内容を参照し、そこに登録されているフィルタに対して印刷すべき文書のデータの処理を依頼する。
そして、最終段までの処理が完了すると、処理後のデータを、統合ドライバ150と対応付けられている画像処理装置20に送信して、そのデータに従った印刷を実行させる。
なお、統合ドライバ150と画像処理装置20との対応付けについては、ユーザが任意に行えるようにしてもよいが、以下に説明する変形例の手法を採用してもよい。
以下、上述した実施形態のいくつかの変形例について説明する。
まず、第1の変形例として、統合ドライバ150の制御対象とする画像処理装置20、すなわち統合ドライバ150により処理したデータに基づいて印刷を行わせる画像処理装置20を、他のプリンタドライバ120の制御対象の中から選択して設定できるようにすることが考えられる。
PC10にプリンタドライバ120をインストールする場合、通常はそのプリンタドライバ120の制御対象とする画像処理装置20を指定してインストールする。そして、PC10のユーザが通常使用する画像処理装置20については、既に対応するプリンタドライバ120がインストールされていると考えられる。
従って、インストールされているプリンタドライバ120の1つをユーザに選択させ、そのプリンタドライバ120の制御対象となっている画像処理装置20を、統合ドライバ150の制御対象にもするようにすれば、PC10のユーザが通常使用する任意の画像処理装置20を、簡単に制御対象として設定できると考えられる。
図16に、この第1の変形例における設定受付画面の例を示す。
この設定受付画面201が図15の画面と異なる点は、出力先選択部214を設けた点である。この出力先選択部214には、PC10にインストールされているプリンタドライバ120のリストを表示し、そのうち1つをユーザに選択させる。そして、選択されたプリンタドライバ120の制御対象となっている画像処理装置20を、統合ドライバ150の制御対象として設定する。画像処理装置20の指定は、IPアドレスや出力ポート等により行うことができる。
なお、画像処理装置20はXPSドライバで制御可能である必要があるため、出力先選択部214に表示する選択肢も、XPSドライバに限るようにするとよい。
次に、第2の変形例として、設定受付画面において、統合ドライバ150の制御対象として設定した画像処理装置20が画像処理装置側で提供する機能に関する設定も受け付けるようにすることが考えられる。
制御対象の画像処理装置20が決まれば、図14に示したようなドライバ機能リストから、その画像処理装置20が提供する機能が把握できるし、実施に利用可能でもあるためである。従って、この機能に関する設定を合わせて受け付けることにより、統合ドライバ150からも、画像処理装置20が提供する機能を利用可能となる。
また、出力先選択部214で選択したプリンタドライバ120のPrintCapabilitiesから、その機能に関してどのような設定項目についてどのような選択肢で選択を受け付ければよいかもわかる。
図17及び図18に、この第2の変形例における設定受付画面の例を示す。図17に示すのは、出力先選択部214でプリンタドライバAを選択した場合の例、図18に示すのは、プリンタドライバBを選択した場合の例である。
まず、図17に示す設定受付画面202においては、プリンタドライバAが提供する機能のうち画像処理装置20側で提供されるステープル機能に関する設定を受け付ける操作部215を追加している。
しかし、図18に示す設定受付画面202においては、プリンタドライバBが提供する機能のうち画像処理装置20側で提供される集約機能に関する設定を受け付ける操作部は追加していない。これは、集約機能は、プリンタドライバAがドライバ側で提供しており、既にその設定を受け付ける操作部212が用意されているためである。
またこの場合、機能が重複するため、画像処理装置20側で提供される集約機能を利用する必要もない。このような重複は、上述のようにPrintCapabilitiesに記載された各機能のキーワードから判定できる。
そして、図17と図18の比較からわかるように、この変形例においては、統合ドライバ150の構成は変わらなくても、出力先選択部214での選択に応じて、設定受付画面202の構成は変化することになる。
次に、第3の変形例として、図9のステップS28又はS29等で、どのプリンタドライバの機能を統合ドライバ150から利用可能とするかをユーザが選択できるようにすることが考えられる。
図19に、この第3の変形例において用いるドライバ選択画面の例を示す。
このドライバ選択画面230は、どのプリンタドライバの機能を統合ドライバ150から利用可能とするかの選択を受け付ける画面である。そして、ドライバ選択部231により、その選択を受け付ける。選択肢は、ドライバ機能リストに載っている全てのドライバとするとよい。あるいは、ドライバ機能リストに載っているドライバのうちドライバ側で提供する機能のある全てのドライバとしてもよい。
ユーザは、これらの選択肢から、任意の組み合わせでドライバを選択することができる。そして、図9のステップS29及びS30においては、その選択されたドライバが提供する機能についてのみ、ユーザから設定を受け付け、また呼び出せるように、設定受付画面及び実動作フィルタ構成ファイル170の生成を行う。
このドライバ選択画面230を制御する機能は、指定手段の機能に該当する。
なお、OKボタン232は、選択を確定させるためのボタン、キャンセルボタン233は、統合ドライバ150の構成を中止する、すなわち図9の処理を中止するためのボタンである。
利用可能な機能が多すぎると設定が煩雑になり、処理負荷も大きくなることから、このように利用する機能の範囲をユーザが選択できるようにすることが好ましい。また、このようなドライバ単位の選択の他、機能単位の選択ができるようにしてもよい。
次に、第4の変形例として、図9のステップS29で生成する設定受付画面において、統合ドライバ150の再構成を指示できるようにしてもよい。
図20に、この第4の変形例における設定受付画面の例を示す。
この設定受付画面203が図15の画面と異なる点は、再設定ボタン223を設けた点である。ユーザは、この再設定ボタン223を操作することにより、任意のタイミングで図9の処理の再実行をPC10に指示することができる。
そして、その再実行に係る図9の処理においては、その処理時点でPC10にインストールされているプリンタドライバ120の情報に基づき、統合ドライバ150を再構成する。すなわち、設定受付画面の再構成と、実動作フィルタ構成ファイル170の再生成を行う。
従って、最新のドライバ構成を反映した統合ドライバ150を構成することができる。
なお、PC10に新たなプリンタドライバ120がインストールされた場合には、自動的に図9の処理を再実行するか、再実行の確認をユーザに求めるようにするとよい。新たなドライバのインストールにより、統合ドライバ150から利用可能となる機能が増加する可能性があるためである。
以上で実施形態及び第1乃至第4の変形例の説明を終了するが、この発明において、各装置の具体的な構成や、具体的な処理の手順、データ形式等は、上述したものに限られない。
例えば、上述した実施形態では、ドライバとして画像処理装置を制御するプリンタドライバを例に挙げて説明したが、他の装置を制御するドライバについても同様な統合ドライバの構築が可能である。もちろん、各ドライバが実現する機能は、画像処理に関するものでなくてよい。
また、各ドライバが、フィルタ以外のモジュールによって機能を提供するようにしてもよい。
OSについても、Windows(登録商標)に限らず、他のOSを用いる情報処理装置についても、この発明は適用可能である。
また、この発明の情報処理装置の実施形態としての上述したPC10の機能、特に統合ドライバ150及びその構築に関する機能を、上述した実施形態とは異なる装置構成によって実現することも可能である。例えば、PC10の機能を複数の装置が協働して実現してもよい。
例えば、統合ドライバ150が仲介フィルタ152を介して利用するフィルタ等のモジュールについては、統合ドライバ150を構築する情報処理装置の外部の装置が備えるものであってもよい。実動作フィルタ構成ファイル170を記憶する記憶手段も、情報処理装置の外部の装置に設けたものであってもよい。また、統合ドライバ150による制御対象が、情報処理装置の内部のソフトウェア又はハードウェアによるモジュールであってもよい。
また、この発明によるプログラムの実施形態は、コンピュータに上述したPC10の機能を実現させるためのプログラムである。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROM等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1:情報処理システム、10:PC、11:CPU、12:ROM、13:RAM、14:通信I/F、15:HDD,16:UI部、20A,20B:画像処理装置、30:ネットワーク、111:アプリケーション、112:スプーラ、113:ドライバ選択部、120:プリンタドライバ、121,151:フィルタパイプラインマネージャ、122,171〜173:フィルタ、123,153:フィルタ構成ファイル、131:パラレルI/F、132:USB_I/F、133:ネットワークI/F、141:UI制御部、142:API、143:スプールファイル格納部、150:統合ドライバ、152:仲介フィルタ、161:ドライバ能力取得部、162:ドライバ能力解析部、163:ドライバ能力統合部、164:ドライバ種類判定部、165:統合機能画面表示部、166:機能実現箇所判定部、167:実動作フィルタ構成ファイル作成部、170:実動作フィルタ構成ファイル、200〜203:設定受付画面、210:設定受付部、211〜213,215:操作部、214:出力先選択部、221,232:OKボタン、222,233:キャンセルボタン、223:再設定ボタン、230:ドライバ選択画面、231:ドライバ選択部
特開2011−25539号公報

Claims (8)

  1. 第1のドライバと、
    前記第1のドライバが利用するモジュールであり、所定の記憶手段に記憶されているモジュール情報が示すモジュールに処理を実行させる機能を備える仲介モジュールと、
    複数の第2のドライバから該第2のドライバが提供する機能を示す機能情報を取得する機能情報取得手段と、
    前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づき、前記仲介モジュールに利用させる機能を選択して、該利用させる機能を提供するモジュールを示すモジュール情報を前記所定の記憶手段に記憶させるモジュール設定手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記各第2のドライバは外部装置を制御するためのデバイスドライバであって、
    前記モジュール設定手段は、
    前記各第2のドライバが提供する機能のうち前記第2のドライバが備えるモジュールのみで提供可能な機能と、前記外部装置のハードウェアを利用して提供される機能とを識別する識別手段を備え、
    前記第2のドライバが備えるモジュールのみで提供可能な機能を、前記仲介モジュールに利用させる機能として選択することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
    前記各第2のドライバは、それぞれ対応付けられた外部装置を制御対象とするデバイスドライバであり、
    前記第1のドライバもデバイスドライバであり、
    前記第1のドライバの制御対象を、前記複数の第2のドライバから選択された1つの第2のドライバの制御対象である外部装置と定める制御対象設定手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    前記モジュール設定手段が前記仲介モジュールに利用させる機能として選択した機能に関する設定を受け付ける設定受付手段を備え、
    前記設定受付手段は、前記選択された1つの第2のドライバが提供する機能については、前記モジュール設定手段が前記仲介モジュールに利用させる機能として選択した機能だけでなく、前記外部装置のハードウェアを利用して提供される機能についても設定を受け付けることを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    前記モジュール設定手段がいずれの第2のドライバが提供する機能を前記仲介モジュールに利用させる機能として選択するかを指定する指定手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置に新たにドライバがインストールされた時に、該新たにインストールされたドライバも前記第2のドライバとして扱って、前記機能情報取得手段が前記機能情報の取得を行い、前記モジュール設定手段が前記機能の選択及び前記モジュール情報の記憶を行うことを特徴とする情報処理装置。
  7. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2012205096A 2012-09-18 2012-09-18 情報処理装置、プログラム及び記録媒体 Active JP6079081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205096A JP6079081B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 情報処理装置、プログラム及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205096A JP6079081B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 情報処理装置、プログラム及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014059776A true JP2014059776A (ja) 2014-04-03
JP6079081B2 JP6079081B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=50616181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012205096A Active JP6079081B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 情報処理装置、プログラム及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6079081B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045788A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 コニカミノルタ株式会社 プリンタードライバー、設定受付方法及び設定受付装置
JP2018142261A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 コニカミノルタ株式会社 情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006048537A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Canon Inc 印刷システム及び印刷処理方法
JP2008052361A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Seiko Epson Corp 印刷データ処理装置及び印刷データにフィルタ処理を施す方法
JP2009053796A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Brother Ind Ltd 印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラム
JP2009163711A (ja) * 2007-12-14 2009-07-23 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記録媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006048537A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Canon Inc 印刷システム及び印刷処理方法
JP2008052361A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Seiko Epson Corp 印刷データ処理装置及び印刷データにフィルタ処理を施す方法
JP2009053796A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Brother Ind Ltd 印刷制御装置およびプリンタドライバのプログラム
JP2009163711A (ja) * 2007-12-14 2009-07-23 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045788A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 コニカミノルタ株式会社 プリンタードライバー、設定受付方法及び設定受付装置
JP2018142261A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 コニカミノルタ株式会社 情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6079081B2 (ja) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5857611B2 (ja) 情報処理装置、システム、プログラム
US9442678B2 (en) Information processing apparatus, information processing system and non-transitory computer-readable information recording medium
US9785445B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP3740438B2 (ja) 印刷制御方法、印刷制御装置、プログラム及びコンピュータ可読の記憶媒体
US8488174B2 (en) Print control apparatus, print control method, and storage medium for configuring output device based on acquired information
US9122428B2 (en) Information processing apparatus allowing a user certain print setting operations in an environment where an image processing apparatus is undetermined
US20110058219A1 (en) Printer driver, information processing apparatus, and computer program product
JP2012174279A (ja) 仮想プリンタを通じて印刷ジョブを処理する印刷システム、方法及び媒体
JP7186815B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム及び方法
JP5597088B2 (ja) 印刷システム、印刷システムの制御方法、プログラム
JP6039216B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び制御方法
EP3312716B1 (en) Printing managing apparatus and program
US20150178020A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP6079081B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び記録媒体
US11520536B2 (en) Information processing apparatus, control method and program therefor, and server system capable of communicating with the information processing apparatus
JP2004240589A (ja) 印刷システム及びその制御方法並びに情報処理装置及び方法
US10338857B2 (en) Information processing apparatus, information processing system, and information processing method
JP5919925B2 (ja) プログラム、情報処理装置、記憶媒体
JP5950608B2 (ja) 情報処理装置、方法およびプログラム
JP5754277B2 (ja) 画像形成制御プログラム
JP2019008673A (ja) 情報処理装置およびドライバーインストール方法
JP2011054013A (ja) 情報処理装置とプログラムとコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2018112817A (ja) プリンタードライバーアンインストーラー
JP4973821B1 (ja) 印刷制御装置およびプログラム
JP6084325B2 (ja) 情報処理装置、方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6079081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151