JP2014059776A - 情報処理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 統合ドライバ150において、仲介フィルタ152−1〜nにそれぞれ、実動作フィルタ構成ファイル170を参照してそこに自身と対応して登録された情報が示すフィルタに対して、受け取ったデータの処理を依頼する機能を設けた。そして、他のドライバからそのドライバが提供する機能の情報を取得し、その情報に基づき、仲介フィルタ152−1〜nに利用させる機能を選択して、その機能を提供するフィルタの情報を、実動作フィルタ構成ファイル170に登録するようにした。
【選択図】 図5
Description
このようなXPSドライバに関しては、例えば特許文献1に記載されている。
従って、複数のドライバが備えるフィルタを適宜組み合わせて利用できるようにし、その各フィルタに関する設定を受け付けるUI(ユーザインタフェース)を用意して、複数のドライバの機能を同時に利用できるようにした統合ドライバを作成することも考えられる。
このような問題は、上述した具体的な環境に限らず、他の環境においても同様に発生し得るものである。
図1は、この発明の情報処理装置の実施形態であるPCを含む情報処理システムの構成を示す図である。
また、ここでは、画像処理装置20A,20Bは、印刷機能を備えるプリンタであり、これらと対応するデバイスドライバはプリンタドライバであるとして説明する。また、個体を区別する必要がない場合には、画像処理装置20の符号を用いる。
PC10は、ハードウェアとしては公知のコンピュータを適宜採用できる。例えば、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、通信I/F14、HDD(ハードディスクドライブ)15、UI(ユーザインタフェース)部16をシステムバス17により接続した構成とすることができる。
また、HDD15は、統合ドライバが利用するフィルタを規定するフィルタ構成ファイルを記憶する記憶手段として機能する。
通信I/F14は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークを介して画像処理装置20等の外部装置と通信するためのインタフェースである。
なお、ユーザの操作は、外部装置から操作内容を示すデータを受信することにより受け付けてもよい。また、ユーザへの情報の提示は、画面の表示内容を示すデータや画面に表示させるべきデータを外部装置へ送信することによって行ってもよい。
このPC10は、Microsoft社のWindows(登録商標)を基本ソフトウェア(OS)に採用していて、他のソフトウェアはこのOS上で動作する。
アプリケーション111は、文書作成、画像作成、画像編集、画像加工、表計算等の、ユーザが文書等のデータの編集に用いる機能を実現するソフトウェアモジュールである。
of Electrical and Electronic Engineers)1284の仕様に基づく入出力インタフェースである。USB_I/F132は、USB1.0あるいはUSB2.0の仕様に基づく入出力インタフェースである。ネットワークI/F133は、イーサネット(登録商標)などのネットワーク通信を行うための入出力インタフェースである。
これを受け取った画像処理装置20は、その受け取ったデータに基づき印刷を実行する。
Device Interface)ドライバとXPSドライバがあるが、図4に示すのはXPSドライバを用いる場合の例である。
PC10は、印刷実行時に動作する構成として、図4に示すように、アプリケーション111及びプリンタドライバ120の他、UI制御部141、API(Application Program Interface)142、スプールファイル格納部143を備える。
そして、プリンタドライバ120は、OSが提供するフィルタパイプラインマネージャ121の機能により、API142から渡されたスプールファイルをフィルタ122−1〜nに順次処理させることにより、画像処理装置20が取り扱い可能な形式に変換する。このとき、拡大縮小、集約、すかし挿入など、画像を加工する処理を合わせて行うこともできる。このような動作は、レンダリングと呼ばれる。
また、フィルタ構成ファイル123は、フィルタパイプラインマネージャ121がスプールファイルを渡して処理させるフィルタの場所(名称)及び各フィルタに処理を実行させる順番を規定するファイルである。ただし、このフィルタ構成ファイル123を見ても、各フィルタと対応する機能が何であるかはわからない。
ところで、以上説明してきたプリンタドライバ120の構成は、統合ドライバ150についても基本的には同じである。しかし、一部異なる点もあるので、次にこの点について説明する。
統合ドライバ150は、図5に示すように、フィルタパイプラインマネージャ151、複数の仲介フィルタ152−1〜n、およびフィルタ構成ファイル153を備える。
これらは、プリンタドライバ120におけるフィルタパイプラインマネージャ121、フィルタ122−1〜n、およびフィルタ構成ファイル123と同様な機能を備える。
そして、1番目の仲介フィルタ152−1は、実動作フィルタ構成ファイル170の1番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。2番目の仲介フィルタ152−2は、実動作フィルタ構成ファイル170の2番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。同様に、n番目の仲介フィルタ152−nは、実動作フィルタ構成ファイル170のn番目に記載された情報が示すフィルタに、受け取ったデータに係る処理を依頼する。
PC10のCPU11は、N番目の仲介フィルタ152−Nがフィルタパイプラインマネージャ151から処理対象のデータ及び処理依頼を受け取ったことを検出した場合、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
次に、実動作フィルタ構成ファイル170にN番目のフィルタのフィルタ情報が含まれていたか否か判断する(S12)。
フィルタ構成ファイル153の内容自体は変更できなくても、実動作フィルタ構成ファイル170の内容を変更することにより、統合ドライバ150の動作を実質的に変更することができるためである。
また、実動作フィルタ構成ファイル170は、上記仲介モジュールに利用させる機能を提供するモジュールを示すモジュール情報に該当する。
まず、図8に、PC10における実動作フィルタ構成ファイルの生成に係る機能の構成を示す。
ドライバ能力解析部162は、ドライバ能力取得部161で取得したPrintCapabilitiesの情報を解析し、各プリンタドライバ120がどのような機能及び設定値をサポートしているか、また各機能、設定項目及び設定値に対する用語の情報を取得する。
CPU11は、実動作フィルタ構成ファイル170を生成すべきことを検出すると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。このタイミングとしては、実動作フィルタ構成ファイル170の生成指示を検出した場合や、統合ドライバ150が最初にPC10にインストールされた場合などが考えられる。
次に、ステップS21で取得したリストに載っているプリンタドライバ120の1つを処理対象とする(S22)。
CPU11は、ステップS23でXPSドライバであれば、処理対象のドライバが提供する機能の情報を示すPrintCapabilitiesを取得する(S24)。また、そのPrintCapabilitiesを解析して得られる処理対象のドライバの機能の情報を、PC10にインストールされているプリンタドライバが備える機能のリストであるドライバ機能リストに追加する(S25)。
また、ステップS23でXPSドライバでない場合、ステップS24及びS25は飛ばしてステップS26に進む。
また、フィルタの配置順は、処理の順番を気にしなくてよいものについては任意であるが、処理を先に行った方がよいことがわかるものについては、その処理に係るフィルタの情報を先に配置するようにするとよい。
以上の処理により、PC10にインストールされている全てのXPSドライバの機能(ドライバ側で実現されるもの)を利用可能な統合ドライバ150を構成することができる。
図10は、その判定処理の手法を説明するための図である。
上述のように、プリンタドライバ120が提供する機能はPrintCapabilitesからわかり、プリンタドライバ120がPC10側で使用するフィルタはフィルタ構成ファイル123からわかる。しかし、フィルタと機能との対応関係は不明である。そこで、ステップS28では、この対応関係を把握することにより、各機能がプリンタドライバ120側で実現されているか、画像処理装置20側で実現されているかを判定する。
これは、各フィルタは処理対象のXPSデータに含まれているPrintTicket情報に基づいて処理を実行するが、各フィルタは自分の処理したPrintTicket情報を後続のフィルタまたはプリンタ本体に影響がないように変更することを意味する。
例えば、集約の機能について「2 in 1」が設定されていた場合に、2ページを1面に割り付ける処理を行ったフィルタは、もはやそれ以上の集約が不要であることを示す「1
in 1」に変更する等である。
また、プリンタドライバ120が提供する機能のうち、どのフィルタも提供しない機能は、画像処理装置20側で実現される機能であることがわかる。
プリンタドライバAは、PrintCapabilitiesの情報から、図11に示す3つの機能を提供することがわかり、また、図11に示すフィルタ構成情報を持つとする。
プリンタドライバBは、同様に図11に示す2つの機能を提供することがわかり、また、図11に示すフィルタ構成情報を持つとする。
例えば、図12に示すように、Watermarkの機能について「有効」、集約の機能について「2 in 1」、ステープルの機能について「左綴じ」を設定したPrintTicket1を用意すればよい。そして、このPrintTicket1を付したサンプルデータを、フィルタ構成情報からわかる2つのフィルタにそれぞれ処理させ、処理結果に含まれるPrintTicket2の内容を分析する。
また、nup_filter.dllによって処理した結果、集約の設定が「2 in 1」から「1 in 1」に変わったとすると、nup_filter.dllは、集約の機能を提供するフィルタであることがわかる。
そして、scaling_filter.dllによって処理した結果、拡大縮小の設定が「200%」から「100%」に変わったとすると、scaling_filter.dllは、拡大縮小の機能を提供するフィルタであることがわかる。
以上の判定で得られたフィルタと機能の対応関係は、統合ドライバ150の実動作フィルタ構成情報170を生成する際にも利用することができる。
従って、プリンタドライバAとプリンタドライバBの機能を統合した統合ドライバ150を構成する場合には、プリンタドライバAの集約機能に係る処理を実行するフィルタより、プリンタドライバBの拡大縮小機能に係る処理を実行するフィルタを先に配置すべきと言える。
この場合、図9のステップS25で作成されるドライバ機能リストは、図13に示すようなものになる。すなわち、各ドライバが提供する機能を単に列挙したものである。この段階では、まだそれらの機能がドライバ側で実現されるか画像処理装置側で実現されるか不明であるので、これを記載する実現箇所の項目は、空欄である。
そして、この結果から、統合ドライバ150から利用可能にできる機能は、Watermark、集約(プリンタドライバAが提供するもの)及び拡大縮小であることがわかる。
そこで、ステップS29では、これらの機能に関する設定を受け付けるための画面のデータを生成する。
図15に示す設定受付画面200は、設定受付部210に、Watermark機能に関する設定を受け付けるための操作部211と、集約機能に関する設定を受け付けるための操作部212と、拡大縮小機能に関する設定を受け付けるための操作部213とを備える。
また、設定受付画面200は、設定を確定させるためのOKボタン221と、設定を確定させずに元の画面に戻るためのキャンセルボタン222も備える。
これらのフィルタの情報も、その機能を提供するプリンタドライバが持つPrintCapabilitiesから取得することができる。
そして、ユーザが統合ドライバ150を用いて印刷を行う場合、図15に示した設定受付画面200が表示され、その画面で必要な設定を行うことができる。また、印刷すべき文書のデータ及びその設定の内容を示すPrintTicketは、図4に示したアプリケーション111からAPI142を介して統合ドライバ150に渡される。
そして、最終段までの処理が完了すると、処理後のデータを、統合ドライバ150と対応付けられている画像処理装置20に送信して、そのデータに従った印刷を実行させる。
なお、統合ドライバ150と画像処理装置20との対応付けについては、ユーザが任意に行えるようにしてもよいが、以下に説明する変形例の手法を採用してもよい。
まず、第1の変形例として、統合ドライバ150の制御対象とする画像処理装置20、すなわち統合ドライバ150により処理したデータに基づいて印刷を行わせる画像処理装置20を、他のプリンタドライバ120の制御対象の中から選択して設定できるようにすることが考えられる。
この設定受付画面201が図15の画面と異なる点は、出力先選択部214を設けた点である。この出力先選択部214には、PC10にインストールされているプリンタドライバ120のリストを表示し、そのうち1つをユーザに選択させる。そして、選択されたプリンタドライバ120の制御対象となっている画像処理装置20を、統合ドライバ150の制御対象として設定する。画像処理装置20の指定は、IPアドレスや出力ポート等により行うことができる。
なお、画像処理装置20はXPSドライバで制御可能である必要があるため、出力先選択部214に表示する選択肢も、XPSドライバに限るようにするとよい。
また、出力先選択部214で選択したプリンタドライバ120のPrintCapabilitiesから、その機能に関してどのような設定項目についてどのような選択肢で選択を受け付ければよいかもわかる。
まず、図17に示す設定受付画面202においては、プリンタドライバAが提供する機能のうち画像処理装置20側で提供されるステープル機能に関する設定を受け付ける操作部215を追加している。
そして、図17と図18の比較からわかるように、この変形例においては、統合ドライバ150の構成は変わらなくても、出力先選択部214での選択に応じて、設定受付画面202の構成は変化することになる。
このドライバ選択画面230は、どのプリンタドライバの機能を統合ドライバ150から利用可能とするかの選択を受け付ける画面である。そして、ドライバ選択部231により、その選択を受け付ける。選択肢は、ドライバ機能リストに載っている全てのドライバとするとよい。あるいは、ドライバ機能リストに載っているドライバのうちドライバ側で提供する機能のある全てのドライバとしてもよい。
このドライバ選択画面230を制御する機能は、指定手段の機能に該当する。
利用可能な機能が多すぎると設定が煩雑になり、処理負荷も大きくなることから、このように利用する機能の範囲をユーザが選択できるようにすることが好ましい。また、このようなドライバ単位の選択の他、機能単位の選択ができるようにしてもよい。
図20に、この第4の変形例における設定受付画面の例を示す。
この設定受付画面203が図15の画面と異なる点は、再設定ボタン223を設けた点である。ユーザは、この再設定ボタン223を操作することにより、任意のタイミングで図9の処理の再実行をPC10に指示することができる。
従って、最新のドライバ構成を反映した統合ドライバ150を構成することができる。
例えば、上述した実施形態では、ドライバとして画像処理装置を制御するプリンタドライバを例に挙げて説明したが、他の装置を制御するドライバについても同様な統合ドライバの構築が可能である。もちろん、各ドライバが実現する機能は、画像処理に関するものでなくてよい。
OSについても、Windows(登録商標)に限らず、他のOSを用いる情報処理装置についても、この発明は適用可能である。
例えば、統合ドライバ150が仲介フィルタ152を介して利用するフィルタ等のモジュールについては、統合ドライバ150を構築する情報処理装置の外部の装置が備えるものであってもよい。実動作フィルタ構成ファイル170を記憶する記憶手段も、情報処理装置の外部の装置に設けたものであってもよい。また、統合ドライバ150による制御対象が、情報処理装置の内部のソフトウェア又はハードウェアによるモジュールであってもよい。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROM等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (8)
- 第1のドライバと、
前記第1のドライバが利用するモジュールであり、所定の記憶手段に記憶されているモジュール情報が示すモジュールに処理を実行させる機能を備える仲介モジュールと、
複数の第2のドライバから該第2のドライバが提供する機能を示す機能情報を取得する機能情報取得手段と、
前記機能情報取得手段が取得した機能情報に基づき、前記仲介モジュールに利用させる機能を選択して、該利用させる機能を提供するモジュールを示すモジュール情報を前記所定の記憶手段に記憶させるモジュール設定手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記各第2のドライバは外部装置を制御するためのデバイスドライバであって、
前記モジュール設定手段は、
前記各第2のドライバが提供する機能のうち前記第2のドライバが備えるモジュールのみで提供可能な機能と、前記外部装置のハードウェアを利用して提供される機能とを識別する識別手段を備え、
前記第2のドライバが備えるモジュールのみで提供可能な機能を、前記仲介モジュールに利用させる機能として選択することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記各第2のドライバは、それぞれ対応付けられた外部装置を制御対象とするデバイスドライバであり、
前記第1のドライバもデバイスドライバであり、
前記第1のドライバの制御対象を、前記複数の第2のドライバから選択された1つの第2のドライバの制御対象である外部装置と定める制御対象設定手段を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記モジュール設定手段が前記仲介モジュールに利用させる機能として選択した機能に関する設定を受け付ける設定受付手段を備え、
前記設定受付手段は、前記選択された1つの第2のドライバが提供する機能については、前記モジュール設定手段が前記仲介モジュールに利用させる機能として選択した機能だけでなく、前記外部装置のハードウェアを利用して提供される機能についても設定を受け付けることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記モジュール設定手段がいずれの第2のドライバが提供する機能を前記仲介モジュールに利用させる機能として選択するかを指定する指定手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
当該情報処理装置に新たにドライバがインストールされた時に、該新たにインストールされたドライバも前記第2のドライバとして扱って、前記機能情報取得手段が前記機能情報の取得を行い、前記モジュール設定手段が前記機能の選択及び前記モジュール情報の記憶を行うことを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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