JP2014054947A - 四輪駆動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトとしても適切に動力遮断を行うことができる四輪駆動車を提供する。
【解決手段】前輪9L、9Rと、後輪10L、10Rと、プロペラシャフト5と、リヤディファレンシャルギヤ7と、プロペラシャフト5とリヤディファレンシャルギヤ7との間に設けられたリヤドライブギヤ6と、エンジン2からプロペラシャフト5に動力を伝達する四輪駆動状態と当該動力の伝達を遮断する二輪駆動状態とを切替可能な切替装置43と、プロペラシャフト5と後輪10L、10Rとの間で動力を伝達する伝達状態と当該動力の伝達を遮断する遮断状態とを切替可能なツーウェイクラッチ12とを備えた四輪駆動車1において、ツーウェイクラッチ12がリヤドライブギヤ6とリヤディファレンシャルギヤ7との間に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の走行状態に応じて二輪駆動および四輪駆動を切替可能な四輪駆動車に関する。
従来、この種の四輪駆動車として、二輪駆動時におけるプロペラシャフトの回転による駆動ロスを低減するために、プロペラシャフトの入力側に設けられた噛み合いクラッチ、および出力側に設けられたトルクカップリングにおける連結を解除し、プロペラシャフトを回転させないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
トルクカップリングは、後輪とリヤディファレンシャルとを連結するドライブシャフト上に設けられ、伝達トルクを調整することによって後輪とプロペラシャフトとの間の動力の断続を実現している。
特開2011−255846号公報
しかしながら、従来の四輪駆動車にあっては、トルクカップリングが多板クラッチや電磁クラッチおよびカム機構等を有するために、装置全体として大掛かりな構成となってしまっていた。
ところで、動力の断続を行うものとして、いわゆるツーウェイクラッチやワンウェイクラッチが従来より知られている。こうしたクラッチをトルクカップリングに代えて用いれば、装置全体としてはコンパクトになり、かつ機械的なクラッチを用いれば複雑な制御も必要なくなる。
ところが、例えばツーウェイクラッチをトルクカップリングに代えてドライブシャフト上に設けると、ドライブシャフトとリヤディファレンシャルとの間の回転差によって一旦は動力遮断状態となるが、このときツーウェイクラッチ側のリヤディファレンシャルの回転要素は、負荷がなくなるため車輪に対して逆回転することとなる。この結果、再度ツーウェイクラッチが動力伝達状態となってしまい、後輪とプロペラシャフトとの間の動力を遮断することができないという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題に鑑みてなされたもので、二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトとしても適切に動力遮断を行うことができる四輪駆動車を提供することを目的とする。
本発明に係る四輪駆動車は、上記目的達成のため、(1)駆動力源の動力が常時伝達される一対の主駆動輪と、走行状態に応じて前記駆動力源の動力が伝達される一対の従駆動輪と、前記駆動力源の動力を前記従駆動輪に伝達する動力伝達軸と、前記従駆動輪の車軸に連結されたディファレンシャルギヤと、前記動力伝達軸と前記ディファレンシャルギヤとの間に設けられたリングギヤと、前記駆動力源から前記動力伝達軸に動力を伝達する四輪駆動状態と前記動力の伝達を遮断する二輪駆動状態とを切替可能な切替機構と、前記動力伝達軸と前記従駆動輪との間で動力を伝達する伝達状態と前記動力の伝達を遮断する遮断状態とを切替可能な断続機構と、を備え、前記断続機構は、前記リングギヤと前記ディファレンシャルギヤとの間に設けられたツーウェイクラッチで構成されている。
この構成により、本発明に係る四輪駆動車は、断続機構がツーウェイクラッチで構成されているので、二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトにすることができる。
また、本発明に係る四輪駆動車は、断続機構がリングギヤと従駆動輪側のディファレンシャルギヤとの間に設けられているので、ツーウェイクラッチを車軸上に設ける場合と比較して動力の遮断時にディファレンシャルギヤから逆回転がツーウェイクラッチに入力されることがなく、適切に動力遮断を行うことができる。
本発明によれば、二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトとしても適切に動力遮断を行うことができる四輪駆動車を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る四輪駆動車の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るツーウェイクラッチの一部断面図である。 本発明の実施の形態に係るツーウェイクラッチの作用を説明する図であって、(a)は遮断状態を示し、(b)は正駆動状態を示し、(c)は逆駆動状態を示す。 本発明の実施の形態に係るツーウェイクラッチとリヤドライブギヤおよびデフケースとの連結構造を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る四輪駆動車の一の変形例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る四輪駆動車の他の変形例を示す概略構成図である。 ツーウェイクラッチとリヤドライブギヤおよびデフケースとの連結構造の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態に係る四輪駆動車について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、四輪駆動車1は、フロントエンジン・フロントドライブ形式を基本とし、走行状態に応じて前輪二輪駆動と四輪駆動とを切替可能な四輪駆動車である。四輪駆動車1は、駆動力源としてのエンジン2と、トランスアクスル3と、トランスファ4と、プロペラシャフト5と、リヤドライブギヤ6と、リヤディファレンシャルギヤ7と、左右一対の前輪9L、9Rと、左右一対の後輪10L、10Rと、ツーウェイクラッチ12とを備えている。
さらに、四輪駆動車1は、四輪駆動車1全体を制御するための車両用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)100を備えている。駆動力源としては、エンジン2等の内燃機関に限らず、電動モータであってもよいし、電動モータと内燃機関を併用したものであってもよい。
トランスアクスル3は、デフケース31aを有するフロントディファレンシャル31と、図示しない変速機構とを備えている。フロントディファレンシャル31は、図示しない変速機構を介してエンジン2に連結されるとともに、前輪9L、9Rおよびトランスファ4に接続されている。
トランスアクスル3は、エンジン2が発生した動力(以下、トルクという)を四輪駆動車1の走行状態に応じた変速比の回転速度に変換するようになっている。トランスアクスル3によって回転速度が変換されたエンジン2のトルクは、フロントディファレンシャル31を介して前輪9L、9Rおよびトランスファ4に伝達されるようになっている。
前輪9L、9Rは、フロントディファレンシャル31に連結され、エンジン2のトルクが常時伝達される主駆動輪を構成している。前輪9L、9Rは、エンジン2からフロントディファレンシャル31を介して伝達されたトルクで駆動されるようになっている。
トランスファ4は、デフケース31aに一体回転可能に連結された出力部材41と、出力部材41に連結されたトランスファリングギヤ42と、出力部材41とトランスファリングギヤ42との連結状態を切り替える切替装置43とを備えている。
トランスファリングギヤ42は、プロペラシャフト5のハイポイドギヤ5aと噛み合っている。出力部材41は、フロントディファレンシャル31を介してエンジン2に連結されている。
切替装置43は、エンジン2からプロペラシャフト5にトルクを伝達する四輪駆動状態と、そのトルクの伝達を遮断する二輪駆動状態とを切替可能に構成された二駆四駆切替機構である。
切替装置43としては、例えば湿式多板クラッチ等の制御クラッチを用いることができる。本実施の形態では、出力部材41とトランスファリングギヤ42との間の伝達トルクを電子制御により変更可能ないわゆる電子制御カップリング装置を切替装置43として用いた。
切替装置43は、ECU100からの指令信号に応じてアクチュエータを駆動することで、出力部材41とトランスファリングギヤ42との間の連結状態を切り替え、四輪駆動状態と二輪駆動状態とを切り替えている。本実施の形態における切替装置43は、本発明に係る切替機構を構成する。
このように構成されたトランスファ4は、トランスアクスル3から出力されたトルクを直角に変更してプロペラシャフト5に伝達するようになっている。
プロペラシャフト5は、エンジン2のトルクを後輪10L、10Rに伝達する動力伝達軸として構成され、前端部に固定されたハイポイドギヤ5aと、後端部に固定されたドライブピニオンギヤ5bとを備えている。ドライブピニオンギヤ5bは、リヤドライブギヤ6と噛み合っている。
後輪10L、10Rは、リヤドライブギヤ6に連結され、四輪駆動車1の走行状態に応じてエンジン2のトルクが伝達される従駆動輪を構成している。トランスファ4からプロペラシャフト5に伝達されたトルクは、リヤドライブギヤ6およびリヤディファレンシャルギヤ7を介して後輪10L、10Rに伝達されるようになっている。
リヤドライブギヤ6は、リングギヤで構成され、ドライブシャフト5とリヤディファレンシャル7との間に設けられている。リヤドライブギヤ6は、ドライブピニオンギヤ5bに噛み合っている。
リヤディファレンシャルギヤ7は、後輪10L、10Rの各ドライブシャフト8L、8Rに連結されている。また、リヤディファレンシャルギヤ7は、ツーウェイクラッチ12を介してリヤドライブギヤ6に連結されている。本実施の形態におけるリヤディファレンシャルギヤ7は、本発明に係るディファレンシャルギヤを構成し、ドライブシャフト8L、8Rは、本発明に係る車軸を構成する。
ツーウェイクラッチ12は、リヤドライブギヤ6とリヤディファレンシャルギヤ7との間に設けられている。ツーウェイクラッチ12は、プロペラシャフト5と後輪10L、10Rとの間でトルクを伝達する伝達状態と、トルクの伝達を遮断する遮断状態とを切替可能に構成されている。本実施の形態におけるツーウェイクラッチ12は、本発明に係る断続機構を構成する。ツーウェイクラッチ12の詳細については後述する。
ECU100は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、固定されたデータの記憶を行うROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(登録商標:Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)および入出力インターフェース回路(I/F)を備え、四輪駆動車1の制御を統括するようになっている。
ECU100は、切替装置43と接続されており、四輪駆動車1の走行状態を検出する各種センサからの入力情報に基づき、切替装置43のアクチュエータを駆動するようになっている。
例えば、ECU100は、各種センサの検出結果に基づき、四輪駆動走行が必要であると判断される場合、例えば直進走行時に加速要求があった場合や発進時等の場合には、切替装置43が四輪駆動状態となるようアクチュエータを駆動する。
一方、ECU100は、各種センサの検出結果に基づき、四輪駆動走行が必要でないと判断される場合、例えば市街地走行等の定常走行時や加速度が比較的小さい発進時(緩加速の発進時)等の場合には、切替装置43が二輪駆動状態となるようアクチュエータの駆動を停止する。
なお、二輪駆動走行と四輪駆動走行とを運転者が任意に選択可能な切替スイッチや切替レバー等を設けて、これらからの入力信号に基づきECU100が切替装置43のアクチュエータを駆動する構成であってもよい。
次に、図2、図3を用いて、ツーウェイクラッチ12の詳細な構成および作用について説明する。
図2に示すように、ツーウェイクラッチ12は、正逆両方向への駆動と空転とを切替可能とし、遮断状態、正駆動状態および逆駆動状態の3つの伝達状態をとり得るよう構成された純機械式のツーウェイクラッチである。こうしたツーウェイクラッチ12は、トルク容量が大きくコンパクトサイズであり、また特別な制御も不要である。
ツーウェイクラッチ12は、内輪13と、外輪14と、ローラ15と、保持器16と、スイッチングプレート17とを含んで構成されている。
内輪13は、リヤドライブギヤ6(図1参照)に連結され、外周面に複数のカム面13aが形成されている。外輪14は、内輪13の径方向外方に配置され、リヤディファレンシャルギヤ7のデフケース7a(図1参照)に連結されている。ローラ15は、内輪13と外輪14との間に周方向に亘って複数設けられている。
保持器16は、複数のローラ15を周方向に等間隔で保持するようになっている。具体的には、保持器16は、保持器ポケット16aに設けられた板ばね16bによりローラ15を保持器ポケット16aに保持している。
スイッチングプレート17は、車両本体に設けられた静止系部材1aに一端が固定されている。また、スイッチングプレート17は、図示しない波ばねにより保持器16に押し付けられている。このため、保持器16は、スイッチングプレート17によって内輪13の回転方向と逆方向の抵抗を与えられている。静止系部材1aとしては、例えばリヤディファレンシャルギヤ7を収容するデフキャリア等が挙げられる。
図3(a)に示すように、ツーウェイクラッチ12は、内輪13に回転が加えられていないときには板ばね16bにより、各ローラ15が対応する各カム面13aの周方向中央に保持されるようになっている。
このとき、ローラ15の径がカム面13aの周方向中央と外輪14の内周面との間の間隔よりも小さいため、ローラ15が外輪14と接触しないようになっている。したがって、ツーウェイクラッチ12は、内輪13および外輪14が独立して回転(空転)し、内輪13と外輪14との間でトルクの伝達を行わない遮断状態とされる。
一方、図3(b)に示すように、ツーウェイクラッチ12は、内輪13に回転が加えられると、内輪13と保持器16との間に位相差が生じてローラ15がカム面13aの周方向両端部と外輪14の内周面とによって形成された楔に移動するようになっている。
このとき、内輪13の回転速度Niが外輪14の回転速度Noよりも速い(Ni>No)と、ローラ15が楔に噛み込み、内輪13と外輪14との間でトルクの伝達が可能となる。なお、四輪駆動車1の後進時は、図3(c)に示すようにローラ15の移動方向が逆方向となり、他方の楔に噛み込み同様に内輪13と外輪14との間でトルクの伝達が可能となる。
また、ツーウェイクラッチ12は、図3(b)および図3(c)に示す状態、つまり伝達状態において内輪13の回転速度Niが外輪14の回転速度Noよりも遅くなる(Ni<No)と、ローラ15が楔から外れ、図3(a)に示す状態となって内輪13および外輪14が独立して回転(空転)し、遮断状態となる。
次に、図4を用いて、ツーウェイクラッチ12とリヤドライブギヤ6およびデフケース7aとの連結構造について説明する。
図4に示すように、ツーウェイクラッチ12は、外輪14(図2参照)が連結部材7bを介してデフケース7aに一体的に固定されている。また、内輪13(図2参照)が連結部材6a、6bを介してリヤドライブギヤ6に一体的に固定されている。連結部材6aと連結部材6bとは、フランジ部分において互いに連結されている。また、連結部材6a、6bは、リヤドライブギヤ6を挟んで両側において一対の軸受により支持されている。これにより、ツーウェイクラッチ12をリヤドライブギヤ6とリヤディファレンシャルギヤ7との間に設ける構成としても、リヤドライブギヤ6を安定して支持することが可能である。なお、連結部材6aと連結部材6bとを別体で構成したが、これらを一体としてもよい。
このように、本実施の形態に係るツーウェイクラッチ12は、外輪14(図2参照)がデフケース7aに、内輪13(図2参照)がリヤドライブギヤ6に固定されているので、外輪14はデフケース7aと一体回転し、また内輪13はリヤドライブギヤ6と一体回転するようになっている。
次に、本実施の形態に係るツーウェイクラッチ12の作用について説明する。
まず、四輪駆動車1が四輪駆動状態であるときは、プロペラシャフト5の回転により内輪13の回転速度が外輪14の回転速度よりも速い状態(Ni>No)となっている。したがって、図3(b)に示すように、ツーウェイクラッチ12はローラ15が楔に噛み込んだ伝達状態とされ、内輪13から外輪14にトルクが伝達されている。つまり、プロペラシャフト5の回転が後輪10R、10Lに伝達され、四輪駆動状態が維持されている。なお、ドライブピニオンギヤ5bとリヤドライブギヤ6の間のギヤ比やディファレンシャルギヤ比等は、四輪駆動状態でリヤドライブギヤ6の回転速度がデフケース7aの回転速度よりも速くなるように適宜最適な値に設定されている。これにより、四輪駆動状態でNi>Noの状態が維持される。
次いで、切替装置43によって出力部材41とトランスファリングギヤ42との間の連結状態が非係合状態とされ二輪駆動状態とされると、出力部材41とトランスファリングギヤ42との間の動力伝達が遮断されるため、それまで回転していたプロペラシャフト5の回転速度が低下する。
これにより、プロペラシャフト5の回転速度の低下に伴って内輪13の回転速度が外輪14の回転速度よりも遅い状態(Ni<No)となる。このため、ツーウェイクラッチ12は、ローラ15が楔から外れた遮断状態へと移行する。つまり、プロペラシャフト5が後輪10R、10Lからも切り離された状態となる。したがって、プロペラシャフト5は、エンジン2側からも後輪10R、10Lからも完全に切り離されることによって、回転を停止する。
このように、本実施の形態では、ツーウェイクラッチ12の作用により、切替装置43を遮断状態に切り替えるだけで二輪駆動状態においてプロペラシャフト5の回転を停止することが可能となる。二輪駆動時のプロペラシャフト5の回転停止により、燃費向上が図られる。
以上のように、本実施の形態に係る四輪駆動車1は、二輪駆動時におけるプロペラシャフト5等の回転要素の停止を行う手段として、内輪13と外輪14との間の回転速度差に応じて遮断状態と伝達状態を自動で切替可能なツーウェイクラッチ12を用いたので、二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトにすることができる。
また、本実施の形態に係る四輪駆動車1は、ツーウェイクラッチ12がリヤドライブギヤ6とリヤディファレンシャルギヤ7との間に設けられているので、ツーウェイクラッチ12をドライブシャフト上に設ける場合と比較して動力の遮断時にリヤディファレンシャルギヤ7から逆回転がツーウェイクラッチ12に入力されることがなく、適切に動力遮断を行うことができる。
また、本実施の形態に係る四輪駆動車1は、従来のような滑りを伴う制御クラッチをドライブシャフト上に設ける構成でないため、制御クラッチをドライブシャフト上に設ける場合に生ずるリヤディファレンシャルギヤのトルク・バイアス・レシオ(TBR)による前後トルク配分量の変化等の問題が生じることがない。
なお、本実施の形態においては、本発明に係る断続機構としてツーウェイクラッチ12を用いた例について説明したが、これに限らず、例えば断続機構としてスプラグ式やカム式等のワンウェイクラッチを用いてもよい。
また、本実施の形態においては、ツーウェイクラッチ12として純機械式のものを用いたが、これに限らず、例えば機械式ローラクラッチと電磁石を組み合わせたツーウェイクラッチを用いてもよい。この場合、電磁石のON・OFFをECU100により制御することで、駆動状態と空転状態との切り替えを制御可能となる。
また、本実施の形態においては、二駆四駆切替機構として電子制御カップリング装置からなる切替装置43を用いた四輪駆動車1に本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、例えば図5に示すように、二駆四駆切替機構としてシンクロナイザ機構によって構成された切替装置53を備えた四輪駆動車50に本発明を適用することもできる。
この場合、ECU100からの指令信号に応じたアクチュエータの駆動によりスリーブが移動され、二輪駆動状態と四輪駆動状態とが切り替えられる。また、この四輪駆動車50にあっては、プロペラシャフト5上に制御クラッチ54が設けられている。制御クラッチ54としては、ECU100からの指令信号に応じた電磁アクチュエータ55の駆動により後輪10L、10Rへのトルク配分量を調節可能な電子制御カップリング装置を用いることができる。
このような四輪駆動車50の構成は、トランスファ4内に制御クラッチを搭載するスペースがないような場合に有用である。
また、本実施の形態においては、フロントエンジン・フロントドライブ形式の四輪駆動車1に本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、例えば図6に示すようなフロントエンジン・リヤドライブ形式の四輪駆動車60に本発明を適用することもできる。
図6に示すように、四輪駆動車60では、伝達機構61を介してプロペラシャフト5の回転がフロントプロペラシャフト62に伝達されるようになっている。フロントプロペラシャフト62に伝達された回転は、ハイポイドギヤ62aからフロントドライブギヤ63、フロントディファレンシャルギヤ64およびドライブシャフト11L、11Rを介して前輪9L、9Rに伝達される。また、伝達機構61には、二駆四駆切替機構として制御クラッチ65が設けられている。制御クラッチ65としては、ECU100からの指令信号に応じた電磁アクチュエータ66の駆動により前輪9L、9Rへのトルク配分量を調節可能な電子制御カップリング装置を用いることができる。なお、四輪駆動車60では、前輪9L、9Rが従駆動輪を構成し、後輪10L、10Rが主駆動輪を構成する。
また、図6に示す四輪駆動車60にあっては、ツーウェイクラッチ12をフロントドライブギヤ63とフロントディファレンシャルギヤ64との間に設けるようにした。ツーウェイクラッチ12の構成や連結構造等は、本実施の形態と同様であるので説明を省略する。
また、四輪駆動車60では、四輪駆動状態での旋回時等において旋回半径の小さい後輪10L、10R側と連動して駆動するフロントプロペラシャフト62の作用によりフロントディファレンシャルギヤ64側の回転がフロントドライブギヤ63側の回転よりも速くなることがある。こうした場合には、ツーウェイクラッチ12の作用によりフロントドライブギヤ63からフロントディファレンシャルギヤ64にトルクが伝達されないといった不具合が発生するおそれがある。そこで、四輪駆動車60では、こうした不具合を解消するべく、ハイポイドギヤ62aのギヤ比をドライブピニオンギヤ5bのギヤ比よりも小さくしている。これにより、フロントドライブギヤ63の回転が速くなり、フロントディファレンシャルギヤ64にトルクが伝達されるようになる。
また、本実施の形態や上述の変形例においては、制御クラッチとして電子制御カップリング装置を採用した例について説明したが、制御クラッチとしては、ECUにより電子制御可能であれば、いずれの構成であってもよく、例えば電動モータ等のアクチュエータを利用して押し付けトルクを作用させるものや、電磁石や油圧により押し付けトルクを作用させるもの等、種々の構成を用いることが可能である。
また、本実施の形態では、ツーウェイクラッチ12とリヤドライブギヤ6およびデフケース7aとを図4に示す構造にて連結するようにしたが、これに限らず、例えば図7に示すような連結構造を採用してもよい。
すなわち、図7に示すように、デフケース7aをリヤドライブギヤ6の近傍からドライブシャフト8L、8Rの軸方向に後輪10L側に所定間隔だけ離隔して設けている。そして、外輪14(図2参照)は、本実施の形態と同様、連結部材7bを介してデフケース7aに一体的に固定されている。また、内輪13(図2参照)は、連結部材6aを介してリヤドライブギヤ6に一体的に固定されている。連結部材6aは、本実施の形態と異なり、一の部材で構成されている。なお、連結部材6aを本実施の形態と同様、複数の部材で構成してもよいことは言うまでもない。
以上説明したように、本発明に係る四輪駆動車は、二輪駆動時の動力遮断を行う構成を簡易かつコンパクトとしても適切に動力遮断を行うことができ、車両の走行状態に応じて二輪駆動および四輪駆動を切替可能な四輪駆動車に有用である。
1、50、60 四輪駆動車
1a 静止系部材
2 エンジン(駆動力源)
5 プロペラシャフト(動力伝達軸)
6 リヤドライブギヤ(リングギヤ)
7 リヤディファレンシャルギヤ(ディファレンシャルギヤ)
7a デフケース
8L、8R、11L、11R ドライブシャフト
9L、9R 前輪(主駆動輪)
10L、10R 後輪(従駆動輪)
12 ツーウェイクラッチ(断続機構)
43、53 切替装置(切替機構)
54、65 制御クラッチ
62 フロントプロペラシャフト
63 フロントドライブギヤ
64 フロントディファレンシャルギヤ
100 ECU

Claims (1)

  1. 駆動力源の動力が常時伝達される一対の主駆動輪と、
    走行状態に応じて前記駆動力源の動力が伝達される一対の従駆動輪と、
    前記駆動力源の動力を前記従駆動輪に伝達する動力伝達軸と、
    前記従駆動輪の車軸に連結されたディファレンシャルギヤと、
    前記動力伝達軸と前記ディファレンシャルギヤとの間に設けられたリングギヤと、
    前記駆動力源から前記動力伝達軸に動力を伝達する四輪駆動状態と前記動力の伝達を遮断する二輪駆動状態とを切替可能な切替機構と、
    前記動力伝達軸と前記従駆動輪との間で動力を伝達する伝達状態と前記動力の伝達を遮断する遮断状態とを切替可能な断続機構と、を備え、
    前記断続機構は、前記リングギヤと前記ディファレンシャルギヤとの間に設けられたツーウェイクラッチで構成されていることを特徴とする四輪駆動車。
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