JP2014051818A - ブレース取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性を良くできる構造を備えたブレース取付具を提供する。
【解決手段】天井を支持する吊ボルト3に取付けられる取付部材10と、取付部材10を吊ボルト3に取付けるとともにブレース4の端部を取付部材10に取付けるためのボルト12及びナット13とを備え、取付部材10は、吊ボルト3を挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品(第1部品10A;第2部品10B)により形成され、当該板状部品は、吊ボルト挿入凹部14を備えるとともに、ボルト通し孔16を備え、取付部材10を構成する一対の板状部品のうちの少なくとも一方が、前記ブレース4の端部及び一対の板状部品に形成されたボルト通し孔に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルトに螺着されたナット13の回転を防止するための回転防止手段20を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、吊ボルトにブレース(筋交い)を取付けるためのブレース取付具に関する。
スラブに埋設したインサートナットに吊ボルトを締結することによって吊ボルトをスラブより下方に突出させて設け、この吊ボルトの下端部にハンガーを取付け、ハンガーに野縁受を取付け、野縁取付具により野縁を野縁受に取付けた天井において、吊ボルトにブレース取付具を用いてブレースを取付けるようにして耐震性能を向上させた天井が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
前記ブレース取付具として、吊ボルトに取付けられる取付部材と、ブレースの端部と取付部材とに連結される連結部材と、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部に取付けられた連結部材を取付部材に取付けるためのボルト及びナットと、を備えた構成のものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
前記取付部材は、吊ボルトを当該吊ボルトの左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成され、当該板状部品は、板の一方の板面に当該板面を横切るような吊ボルト挿入凹部を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部を挟んだ両側の板部に当該板部を貫通するように形成されたボルト通し孔を備える。
前記ブレース取付具を用いて吊ボルトにブレースを取付ける場合には、取付部材を構成する一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部とを向かい合わせてこれら一対の板状部品の各吊ボルト挿入凹部で吊ボルトを挟み込みかつ一対の板状部品に形成されたボルト通し孔同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔にボルトの軸を通してボルトの軸に当該ボルトの軸の先端側からナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結して各吊ボルト挿入凹部を吊ボルトに押し付けることで一対の板状部品を吊ボルトに取付ける際に、ブレースの端部に取付けられた連結部材に形成されたボルト通し孔を互いに向かい合う一対の板状部品のボルト通し孔とボルト通し孔との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルトの軸を通してボルトの軸に当該ボルトの軸の先端側からナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結することにより、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部を吊ボルトに取付けることができる。
特開2003−227202号公報 意匠登録第1144682号公報
しかしながら、前記ブレース取付具では、ボルト及びナットを締結する場合に、例えばナットを手で押さえながらボルトの頭部をスパナ等の工具を用いて回すことによりボルト及びナットを締結させたり、あるいは、ボルトの頭部を手で押さえながらナットをスパナ等の工具を用いて回すことによりボルト及びナットを締結させなくてはならず、取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性が悪いという課題があった。
本発明は、取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性を良くできる構造を備えたブレース取付具を提供する。
本発明に係るブレース取付具は、スラブより下方に突出するように設けられて天井を支持する吊ボルトに取付けられる取付部材と、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部を取付部材に取付けるためのボルト及びナットとを備え、取付部材は、吊ボルトを当該吊ボルトの左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成され、当該板状部品は、板の一方の板面に当該板面を横切るような吊ボルト挿入凹部を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部を挟んだ両側の板部に当該板部を貫通するように形成されたボルト通し孔を備え、一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部とを向かい合わせてこれら一対の板状部品の各吊ボルト挿入凹部で吊ボルトを挟み込みかつ一対の板状部品に形成されたボルト通し孔同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結して各吊ボルト挿入凹部を吊ボルトに押し付けることで一対の板状部品を吊ボルトに取付ける際に、ブレースの端部に形成されたボルト通し孔を互いに向かい合う一対の板状部品のボルト通し孔とボルト通し孔との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結することにより、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部を吊ボルトに取付けるブレース取付具であって、取付部材を構成する一対の板状部品のうちの少なくとも一方が、前記ブレースの端部及び一対の板状部品に形成されたボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの回転を防止するための回転防止手段を備えたので、取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性を良くできる。
また、本発明に係る別のブレース取付具は、スラブより下方に突出するように設けられて天井を支持する吊ボルトに取付けられる取付部材と、ブレースの端部と取付部材とに連結される連結部材と、取付部材を吊ボルトに取付けるとともに取付部材に連結部材を取付けるためのボルト及びナットとを備え、取付部材は、吊ボルトを当該吊ボルトの左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成され、当該板状部品は、板の一方の板面に当該板面を横切るような吊ボルト挿入凹部を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部を挟んだ両側の板部に当該板部を貫通するように形成されたボルト通し孔を備え、一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部とを向かい合わせてこれら一対の板状部品の各吊ボルト挿入凹部で吊ボルトを挟み込みかつ一対の板状部品に形成されたボルト通し孔同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結して各吊ボルト挿入凹部を吊ボルトに押し付けることで一対の板状部品を吊ボルトに取付ける際に、ブレースの端部に取付けられた連結部材に形成されたボルト通し孔を互いに向かい合う一対の板状部品のボルト通し孔とボルト通し孔との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結することにより、取付部材を吊ボルトに取付けるとともに連結部材を介してブレースの端部を吊ボルトに取付けるブレース取付具であって、取付部材を構成する一対の板状部品のうちの少なくとも一方が、前記連結部材及び一対の板状部品に形成されたボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの回転を防止するための回転防止手段を備えたので、取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性を良くできる。また、連結部材を用いたので、ブレースの端部を取付部材への連結用に加工するための加工コストを抑えることができる。
回転防止手段は、ボルト通し孔の中心を挟んで対向するように設けられた一対の対向片により形成され、一対の対向片間の距離Xが、ボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの最小径寸法<距離X<ボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの最大径寸法に形成されたので、ボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの回転を確実に防止できるようになり、取付部材を吊ボルトに取付ける際におけるボルト及びナットの締結作業時の作業性をより向上させることができる。
一対の板状部品のうちの一方の板状部品は、ブレースの端部の面又は連結部材の面と対向する面に、ブレースの端部又は連結部材が取付部材に取付けられた状態で当該ブレースの端部の面又は連結部材の面との摩擦を低減させるための摩擦低減手段を備えたので、ブレースを取付けた後に吊ボルトに対するブレースの取付傾斜角度を調整したい場合、容易に調整可能となる。
ブレース取付具の分解斜視図(実施の形態1)。 第1部品を示す図であり、(a)図は(b)図の平面図であり、(b)図は正面図であり、(c)図は(b)図の背面図(実施の形態1)。 連結部材を示す図であり、(a)図は(b)図の左側面図であり、(b)図は正面図(実施の形態1)。 回転防止手段の機能説明図(実施の形態1)。 天井下地構造の一例を示す斜視図(実施の形態1)。 ブレースが用いられた天井構造の一例を示す斜視図(実施の形態1)。
実施形態1
図6に示すように、実施形態1のブレース取付具1は、スラブ2より下方に突出するように設けられて天井100を支持する吊ボルト3の上端部に長尺なブレース(筋交い)4の一方の端部である上端部4aを取付けるための部品である。
前記天井100は、スラブ2に埋設されたインサートナット2aに締結されてスラブ2より下方に突出するように設けられた吊ボルト3の下端部に取付けられたハンガー5、ハンガー5に取付けられた野縁受6、野縁受6に取付けられた野縁取付具7、野縁取付具7により野縁受6に取付けられた野縁8、野縁8の下面に取付けられた天井板9により構成される。
実施形態1のブレース取付具1は、前記天井100の耐震性能を向上させるためのブレース4を吊ボルト3の上端部に取付ける際に用いられる部品であって、図1に示すように、吊ボルト3に取付けられる取付部材10と、ブレース4の上端部4aと取付部材10とに連結される連結部材11と、取付部材10を吊ボルト3に取付けるとともにブレース4の長手方向の上端部4aに取付けられた連結部材11を取付部材10に取付けるためのボルト12及びナット13と、を備える。
図1;図5に示すように、取付部材10は、スラブ2より下方垂直方向に延長する吊ボルト3を当該吊ボルト3の左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成される。
取付部材10を構成する一対の板状部品のうちの一方は後述するボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の回転を防止するための回転防止手段20及び摩擦低減手段30を備えた構成の第1部品10Aに形成され、取付部材10を構成する一対の板状部品のうちの他方は前記回転防止手段20及び摩擦低減手段30を備えない構成の第2部品10Bに形成される。
第1部品10A;第2部品10Bは、例えば金属製の板材により形成される。
図1;図2に示すように、第1部品10Aは、板材の一方の板面10aに当該板面10aを横切るような吊ボルト挿入凹部14を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15に当該板部15を貫通するように形成されたボルト通し孔16;16を備え、さらに、回転防止手段20、及び、摩擦低減手段30を備える。
図1に示すように、回転防止手段20は、吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15にそれぞれ設けられるものであり、ボルト通し孔16の中心を挟んで対向するように設けられた一対の対向片19;19により形成される。一対の対向片19;19は、例えば、吊ボルト挿入凹部14の溝の延長方向(長手方向)の一端が位置する板部15の一側縁17及び吊ボルト挿入凹部14の溝の延長方向の他端が位置する板部15の他側縁18からそれぞれ延長するように設けられる。当該一対の対向片19;19は、各板部15;15の一側縁17及び各板部15;15の他側縁18からそれぞれ同方向に延長するように設けられ、互いに平行に向かい合う面19a;19aが板部15の一方の板面15aと直交する面に形成される。
そして、図4に示すように、一対の対向片19;19の互いに平行に向かい合う面19aと面19aとの間の距離X、つまり、一対の対向片19;19間の距離Xは、以下のよう決められる。
ボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の最小径寸法<距離X<ボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の最大径寸法。
具体的には、ボルト12の頭部12a又はナット13の最小径寸法=正六角柱状のボルト12の頭部12a又はナット13の正六角形の互いに平行に対向する辺と直交する直径である最小直径a1の寸法であり、ボルト12の頭部12a又はナット13の最大径寸法=正六角柱状の頭部12a又はナット13の正六角形の互いに対向する角を結ぶ正六角形の直径である最大直径a2の寸法である。
回転防止手段20を備えたので、後述するように、ボルト12の軸12bを、第1部品10Aのボルト通し孔16、連結部材11のボルト通し孔56、第2部品10Bのボルト通し孔16に通した後に、例えば手でボルト12の軸12bにナット13を螺着してボルト12又はナット13を回して行って、ボルト12の頭部12a又はナット13の正六角柱の外周面を形成する六面のうち平行に対向する一対の面(例えば図4に示すナット13の外周面を形成する2つの面13a;13a)と一対の対向片の面19a;19aとが対向するようにボルト12の頭部12a又はナット13を一対の対向片19;19間に位置させた後(図4参照)、ボルト12の頭部12a又はナット13を工具で回してナット13をボルト12に締結する場合、ボルト12の頭部12a又はナット13のうち一対の対向片19;19間に位置されて工具を用いて回さない側のボルト12の頭部12a又はナット13を手で押さえなくとも、一対の対向片19;19間に位置されたボルト12の頭部12a又はナット13が一対の対向片19;19に衝突して一対の対向片19;19間に位置されたボルト12の頭部12a又はナット13の回転が防止されるので、ボルト12及びナット13の締結作業を容易に行えるようになる。
図1;図2に示すように、摩擦低減手段30は、連結部材11の取付部材10に取付けられる取付部材連結部51の板面57と対向する面となる吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15の他方の板面15b;15bと取付部材連結部51の板面57との摩擦を低減させるための構成であり、第1部品10Aの板部15;15の他方の板面15b;15bより突出するように設けられて、連結部材11が取付部材10に取付けられた場合に当該連結部材11の板面57と例えば点接触する構成の突起により形成される。当該突起は、例えば、吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15にそれぞれ形成された各ボルト通し孔16;16の中心を通る直線上において各ボルト通し孔16;16で挟まれた位置にある直線上以外の位置に設けられる。
即ち、第1部品10Aが摩擦低減手段30を備えたことにより、第1部品10Aのボルト通孔16と第2部品10Bのボルト通孔16との間に連結部材11のボルト通し孔56;16を位置させてこれら3つのボルト通孔16;56;16にボルト12の軸12bを貫通させてボルト12及びナット13を締結することで連結部材11と取付部材10とを連結した後において、連結部材11の板面57と第1部品10Aの板部15の他方の板面15bとの接触が摩擦低減手段30を形成する突起による点接触状態となる。従って、連結部材11を動かす場合の連結部材11の板面57と第1部品10Aの板部15の他方の板面15bとの摩擦力が低減するため、吊ボルト3にブレース4を取付けた後に吊ボルト3に対するブレース4の取付傾斜角度を調整したい場合、吊ボルト3に対するブレース4の取付傾斜角度を容易に調整できるようになる。
第1部品10Aは、具体的には、吊ボルト3の延長方向と直交する方向に長い長辺縁を有した長方形板の長手方向の中央部の一方の板面10a側に、長方形板の短手方向に延長して長辺縁17;18に到達する吊ボルト挿入凹部14が形成されて長方形板が吊ボルト挿入凹部14を境界として二等分された板部15;15を備え、当該各板部15;15の中央部には板部15を貫通するボルト通し孔16を備え、かつ、当該各板部15;15の長方形板の長辺縁17;18より延長する上述した一対の対向片19;19を備える。
図1に示すように、第2部品10Bは、板材の一方の板面10aに、当該板面10aを横切るような吊ボルト挿入凹部14を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15にそれぞれ形成された貫通孔によるボルト通し孔16;16を備える。即ち、第2部品10Bは、第1部品10Aと比較して回転防止手段20及び摩擦低減手段30を備えない構成、即ち、第1部品10Aから回転防止手段20及び摩擦低減手段30を除去した構成である(図1参照)。
図1;図2に示すように、吊ボルト挿入凹部14の断面形状は、吊ボルト3の断面円弧形状と対応した断面半円弧形状に形成される。そして、断面半円弧形状の吊ボルト挿入凹部14の凹壁14aには、吊ボルト3のねじ山が入り込むねじ山挿入溝14bが形成される。ねじ山挿入溝14bは、ねじ山の傾斜に対応する傾斜溝が吊ボルト挿入凹部14の延長方向に沿って互いに平行に並ぶように設けられた構成である。
図1;図5;図6に示すように、ブレース4は、長尺な方向と直交する方向に切断された断面がコ字形状である長尺部材により形成され、コ字形状は、図1に示すように長尺な基板部40と基板部40の幅方向の両端部より同方向に延長して互いに平行に相対峙する側板部41と側板部42とにより形成される。ブレース4の上端部4aの基板部40には止ねじ60を締結するための複数のねじ止め孔43が形成されている。
図1;図3に示すように、連結部材11は、一端部以外の他端側部分がブレース連結部50に形成され、一端部が取付部材連結部51に形成される。ブレース連結部50は、ブレース4と同様に、基板部52と基板部52の幅方向の両端部より同方向に延長して互いに平行に相対峙する側板部53と側板部54とを備えた断面コ字形状に形成され、基板部52には止ねじ60を締結するための複数のねじ止め孔55が形成されている。取付部材連結部51は、ブレース連結部50の基板部52の一端より延長するに設けられた板部により形成され、当該板部には当該板部を貫通する前記ボルト通し孔56が形成される。
ブレース4の上端部4aの断面コ字形状部分及び連結部材11のブレース連結部50の断面コ字形状部分における基板部40:52同士及び側板部41;53、42;54同士が重なり合うようにブレース4の上端部4aと連結部材11のブレース連結部50とが嵌め合わされた状態に組みつけられた後にブレース4の上端部4aと連結部材11のブレース連結部50とが止ねじ60で互いに連結されるので、ブレース4の上端部4aと連結部材11のブレース連結部50とが強固に連結される。
以上のように構成されたブレース取付具1を用いてブレース4を吊ボルト3に取付ける方法を説明する。
第1部品10Aに形成された吊ボルト挿入凹部14と第2部品10Bに形成された吊ボルト挿入凹部14とを向かい合わせてこれら第1部品10A及び第2部品10Bの各吊ボルト挿入凹部14;14で吊ボルト3を挟み込み、かつ、これら第1部品10A及び第2部品10Bに形成されたボルト通し孔16;16同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔16;16にボルト12の軸12bを通してボルト12の軸12bに当該ボルト12の軸12bの先端側からナット13を螺着し当該ボルト12及びナット13を締結して各吊ボルト挿入凹部14;14を吊ボルト3に押し付けることで取付部材10を形成する第1部品10A及び第2部品10Bを吊ボルト3に取付けることができる。この場合、吊ボルト3のねじ山が各吊ボルト挿入凹部14;14のねじ山挿入溝14bに入り込むので、取付部材10が吊ボルト3の上下方向に移動しないように取付部材10を吊ボルト3に確実に固定できる。そして、この際、ブレース4を吊ボルト3に取付ける場合には、ブレース4の上端部4aに取付けられた連結部材11に形成されたボルト通し孔56を互いに向かい合う第1部品10A及び第2部品10Bのボルト通し孔16とボルト通し孔16との間に位置させてこれらボルト通し孔16;56;16にボルト12の軸12bを通してボルト12の軸12bに当該ボルト12の軸12bの先端側からナット13を螺着し当該ボルト12及びナット13を締結する。これにより、取付部材10を吊ボルト3に取付けるとともに連結部材11を介してブレース4の上端部4aを吊ボルト3に取付けることができる。このように取付けられたブレース4によって天井100の耐震性能が向上する。
実施形態1のブレース取付具1によれば、回転防止手段20を備えたので、ボルト12及びナット13の締結作業時に一対の対向片19;19間に位置されたボルト12の頭部12a又はナット13の回転が防止されて、取付部材10を吊ボルト3に取付ける際におけるボルト12及びナット13の締結作業時の作業性が良くなることから、ボルト12及びナット13の締結作業を容易に行えるようになるので、天井施工の施工性を向上させることができる。
また、回転防止手段20が、第1部品10Aのボルト通し孔16の中心を挟んで対向するように設けられた一対の対向片19;19により形成され、一対の対向片19;19間の距離Xが、ボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の最小径寸法<距離X<ボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の最大径寸法に形成されたので、ボルト通し孔16に通されたボルト12の頭部12a又は当該ボルト12に螺着されたナット13の回転を確実に防止できるようになり、ボルト12及びナット13の締結作業の作業性がより向上する。
また、摩擦低減手段30を備えたので、ボルト12及びナット13を締結して連結部材11と取付部材10とを連結した後に連結部材11を動かす場合において、連結部材11の板面57と第1部品10Aの板部15の他方の板面15bとの摩擦力が低減する。従って、吊ボルト3にブレース4を取付けた後に吊ボルト3に対するブレース4の取付傾斜角度を調整したい場合、ボルト12の軸12bを回転中心軸として連結部材11を容易に動かすことが可能となることから、吊ボルト3に対するブレース4の取付傾斜角度を容易に調整できるようになる。
また、第1部品10Aの各板部15;15の一側縁17及び各板部15;15の他側縁18からそれぞれ同方向に延長するように設けられて回転防止手段20を形成する一対の対向片19;19は、板材を折曲加工することで容易に形成できるので、第1部品10Aの製造コストを低減できる。
また、連結部材11を備えたので、ブレース4の上端部4aを取付部材10への連結用に加工するための加工コストを抑えることができる。即ち、ブレース4の上端部4aを取付部材10に連結するために、ブレース4の上端部4aを連結部材11の取付部材連結部51のような構成に加工するのに要する加工コストを抑えることができる。
実施形態2
上述した連結部材11を備えない構成のブレース取付具1であってもよい。この場合、例えば、ブレース4の上端部4aを上述した連結部材11の取付部材連結部51と同様な構成に形成し(尚、この構成の場合、ねじ止め孔43は不要である)、連結部材11を取付部材10に取付けた場合と同様にブレース4の上端部4aを取付部材10に取付けることでブレース4の上端部4aを吊ボルト3に取付けることができる。即ち、ブレース4の上端部4aに形成された図外のボルト通し孔を互いに向かい合う第1部品10A及び第2部品10Bのボルト通し孔16とボルト通し孔16との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルト12の軸12bを通してボルト12の軸12bに当該ボルト12の軸12bの先端側からナット13を螺着し当該ボルト12及びナット13を締結することにより、取付部材10を吊ボルト3に取付けるとともにブレース4の上端部4aを吊ボルト3に取付けることができる。実施形態2の場合、ブレース取付具1の部品点数を少なくでき、ブレース取付具1のコストを低減できる。
尚、実施形態1;2においては、摩擦低減手段30を第2部品10Bに設けるようにしてもよい。
実施形態3
取付部材10を構成する一対の板状部品としては同じ構成のものを用いてもよい。この場合、板状部品としては、吊ボルト挿入凹部14を挟んだ両側の板部15;15のうちの一方のみに回転防止手段20及び摩擦低減手段30を備えた構成の板状部品とすればよい。そして、回転防止手段20及び摩擦低減手段30が互いに向かい合わないように、一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部14と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部14とを向かい合わせて使用すればよい。
尚、回転防止手段20は、ボルト12の頭部12a又はナット13の外周面に接触してボルト12の頭部12a又はナット13の回転を防止できる構成であればよい。例えば、板状部品の板部15の一方の板面15aより突出してボルト12の頭部12a又はナット13の外周面の一部に接触してボルト12の頭部12a又はナット13の回転を防止する壁体のようなものであってもよい。
また、摩擦低減手段30として、連結部材11の板面57又はブレースの端部の面と例えば点接触する構成の突起を例示したが、摩擦低減手段30は、連結部材11又はブレースの端部が取付部材10に取付けられた場合において、第1部品10Aの板部15の他方の板面15bと連結部材11の板面57又はブレースの端部の面との全面接触を回避するために第1部品10Aの板部15の他方の板面15bより突出するように設けられた構成であればよい。
尚、ブレース4の他方の端部である下端部4bは、図5;図6に示すように野縁受6にねじ止め等で取付けてもよいし、あるいは、ブレース4の上端部4aが取付けられた吊ボルト3とは別の吊ボルト3の下端側にブレース取付具1を用いて取付けてもよい。
また、本発明のブレース取付具1は、吊ボルト3を挟んだ左右に位置するそれぞれ一対のボルト通し孔16;16…の少なくとも一方に一対のボルト通し孔16;16にブレース4の端部を取付ける場合に用いられる。
また、板部15のボルト通し孔16に通されたボルト12の軸12bにナット13を螺着する前にボルト12の軸12bに図外のスプリングワッシャを挿入することによって板部15とナット13との間にスプリングワッシャを介在させるようにすれば、ボルト12及びナット13の緩み止め及び脱落防止効果が向上する。
1 ブレース取付具、2 スラブ、3 吊ボルト、4 ブレース、
4a ブレースの上端部(端部)、10 取付部材、
10A 第1部品(一方の板状部品)、10B 第2部品(他方の板状部品)、
11 連結部材、12 ボルト、12a ボルトの頭部、13 ナット、
14 吊ボルト挿入凹部、16;56 ボルト通し孔、19 対向片、
20 回転防止手段、30 摩擦低減手段、100 天井。

Claims (4)

  1. スラブより下方に突出するように設けられて天井を支持する吊ボルトに取付けられる取付部材と、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部を取付部材に取付けるためのボルト及びナットとを備え、
    取付部材は、吊ボルトを当該吊ボルトの左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成され、当該板状部品は、板の一方の板面に当該板面を横切るような吊ボルト挿入凹部を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部を挟んだ両側の板部に当該板部を貫通するように形成されたボルト通し孔を備え、
    一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部とを向かい合わせてこれら一対の板状部品の各吊ボルト挿入凹部で吊ボルトを挟み込みかつ一対の板状部品に形成されたボルト通し孔同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結して各吊ボルト挿入凹部を吊ボルトに押し付けることで一対の板状部品を吊ボルトに取付ける際に、ブレースの端部に形成されたボルト通し孔を互いに向かい合う一対の板状部品のボルト通し孔とボルト通し孔との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結することにより、取付部材を吊ボルトに取付けるとともにブレースの端部を吊ボルトに取付けるブレース取付具であって、
    取付部材を構成する一対の板状部品のうちの少なくとも一方が、前記ブレースの端部及び一対の板状部品に形成されたボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの回転を防止するための回転防止手段を備えたことを特徴とするブレース取付具。
  2. スラブより下方に突出するように設けられて天井を支持する吊ボルトに取付けられる取付部材と、ブレースの端部と取付部材とに連結される連結部材と、取付部材を吊ボルトに取付けるとともに取付部材に連結部材を取付けるためのボルト及びナットとを備え、
    取付部材は、吊ボルトを当該吊ボルトの左右側から挟み込んで互いに向かい合うように配置される一対の板状部品により形成され、当該板状部品は、板の一方の板面に当該板面を横切るような吊ボルト挿入凹部を備えるとともに、当該吊ボルト挿入凹部を挟んだ両側の板部に当該板部を貫通するように形成されたボルト通し孔を備え、
    一対の板状部品の一方に形成された吊ボルト挿入凹部と一対の板状部品の他方に形成された吊ボルト挿入凹部とを向かい合わせてこれら一対の板状部品の各吊ボルト挿入凹部で吊ボルトを挟み込みかつ一対の板状部品に形成されたボルト通し孔同士を向かい合わせた状態でこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結して各吊ボルト挿入凹部を吊ボルトに押し付けることで一対の板状部品を吊ボルトに取付ける際に、ブレースの端部に取付けられた連結部材に形成されたボルト通し孔を互いに向かい合う一対の板状部品のボルト通し孔とボルト通し孔との間に位置させてこれらボルト通し孔にボルトを通して当該ボルトにナットを螺着し当該ボルト及びナットを締結することにより、取付部材を吊ボルトに取付けるとともに連結部材を介してブレースの端部を吊ボルトに取付けるブレース取付具であって、
    取付部材を構成する一対の板状部品のうちの少なくとも一方が、前記連結部材及び一対の板状部品に形成されたボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの回転を防止するための回転防止手段を備えたことを特徴とするブレース取付具。
  3. 回転防止手段は、ボルト通し孔の中心を挟んで対向するように設けられた一対の対向片により形成され、一対の対向片間の距離Xが、ボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの最小径寸法<距離X<ボルト通し孔に通されたボルトの頭部又は当該ボルトに螺着されたナットの最大径寸法に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブレース取付具。
  4. 一対の板状部品のうちの一方の板状部品は、ブレースの端部の面又は連結部材の面と対向する面に、ブレースの端部又は連結部材が取付部材に取付けられた状態で当該ブレースの端部の面又は連結部材の面との摩擦を低減させるための摩擦低減手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブレース取付具。
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