JP2014046602A - スライドコアガイドユニット - Google Patents

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Katsuki Umehara
克樹 梅原
Hideki Kiriaki
秀樹 桐明
Junichi Tanahashi
純一 店橋
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Abstract

【課題】ピンホルダへ傾斜ピンを装着する際の作業性がよく、かつより高精度なスライドコアガイドユニットを提供する。
【解決手段】スライドコアガイドユニット1において、傾斜ピンを取り付けるためのピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222には、ローレット加工による凹凸223が形成されており、スライドプレート3に対するピンホルダ2の自重による回転を防止可能ではあるが、作業者が手作業でスライドプレート3に対してピンホルダ2をスムーズに回転させることができる程度の摩擦抵抗を、トラニオン部22の外周面222とこのトラニオン部22が挿入されるスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321との間に生じさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、成型品のアンダーカット部を取り出すための傾斜ピンを案内するスライドコアガイドユニットに関する。
スライドベースに対するピンホルダのふらつきを防止可能なスライドコアガイドユニットとして、特許文献1に記載のスライドコアガイドユニットが知られている。
このスライドコアガイドユニットにおいては、傾斜ピンを保持するためのピンホルダのホルダ本体の両側面側に設けられたトラニオン部(回転軸)の外周に、ポンチ加工によって微小な突起が形成されている。そして、スライドベースのガイド溝により案内される2枚のスライドプレートに回転可能に保持されるように、ピンホルダの各トラニオン部は、それぞれのスライドプレートに形成された貫通穴に挿入されている。
このような構造とすることにより、ピンホルダのトラニオン部の軸心とスライドプレートの貫通穴の軸心との間にずれ(偏心)が生じ、トラニオン挿入穴内におけるトラニオン部のスムーズな回転が妨げられるため、スライドプレートに対するピンホルダのふらつき、つまり、スライドベースに対するピンホルダのふらつきが防止され、ピンホルダへの傾斜ピンの装着中、スライドベースに対するピンホルダの姿勢が保持される。これにより、ピンホルダへの傾斜ピンの装着時における作業効率が向上する。
特開2001−79898号公報
上記従来のスライドコアガイドユニットにおいては、ピンホルダのトラニオン部の軸心とスライドプレートの貫通穴の軸心との間にずれが生じ、ピンホルダの回転精度が低下するため、傾斜ピンの位置が精度よく定まらない可能性がある。また、スライドプレートに対してピンホルダを回転させるために要する力が断続的に変化するため、ピンホルダへ傾斜ピンを装着する際に行われる傾斜ピンの姿勢調整が行い難い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピンホルダへ傾斜ピンを装着する際の作業性がよく、かつより高精度なスライドコアガイドユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、ピンホルダのトラニオン部の外周面と、このピンホルダのトラニオン部が回転可能に挿入されるスライドプレートのトラニオン挿入穴の内周面との少なくともいずれか一方の面に、軸心O周りにほぼ等角度ピッチで位置し、かつ、他方の面に接触する少なくとも3つの凸部を含む複数の凸部を形成する。これにより、ピンホルダのトラニオン部の外周面と、このピンホルダのトラニオン部が回転可能に挿入されるスライドプレートのトラニオン挿入穴の内周面との間の摩擦抵抗を、ピンホルダの自重による回転を防止可能な程度まで増大させる。
例えば、本発明は、金型から成型品を取り出すための傾斜ピンを案内するスライドコアガイドユニットであって、
前記傾斜ピンを取り付けるための、トラニオン部を有するピンホルダと、
前記ピンホルダのトラニオン部が軸心回りに回転可能に挿入されるトラニオン挿入穴が形成され、前記ピンホルダのトラニオン部を前記スライドプレートのトラニオン挿入穴で支持しながら所定の方向に移動するスライドプレートと、を備え、
前記ピンホルダのトラニオン部の外周面および前記トラニオン挿入穴の内周面の少なくとも一方の面は、前記軸心周りにほぼ等角度ピッチで位置し、他方の面に接触する少なくとも3つの凸部を含む複数の凸部を有する。
本発明によれば、ピンホルダのトラニオン部の外周面と、このピンホルダのトラニオン部が回転可能に挿入されるスライドプレートのトラニオン挿入穴の内周面との少なくともいずれか一方の面に、軸心O周りにほぼ等角度ピッチで位置し、かつ、他方の面に接触する少なくとも3つの凸部を含む複数の凸部が形成されているため、これらの面間に作用する適度な摩擦抵抗により、ピンホルダの自重による回転が防止され、スライドベースに対するピンホルダの姿勢を保持することができるとともに、ピンホルダのトラニオン部の軸心とスライドプレートのトラニオン挿入穴の軸心とのずれが防止され、スライドプレートに対するピンホルダの回転精度が向上する。このため、傾斜ピンの位置が精度よく定めることができるとともに、スライドベースに対するピンホルダの姿勢が保持される一方で、作業者が手作業で一定の力を加えれば、スライドプレートに対してピンホルダをスムーズに回転させることができるため、金型から成型品を押し出すための傾斜ピンをピンホルダへ装着する際の作業性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るスライドコアガイドユニット1の外観図である。 図2(A)は、図1に示したスライドコアガイドユニット1の上面図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A断面図であり、図2(C)は、図2(A)のB−B断面図であり、図2(D)は、図2(C)のA部拡大図である。 図3(A)は、スライドベース5の上面図であり、図3(B)および(C)は、図3(A)のC−C断面図およびD−D断面図であり、図3(D)は、スライドベース5の右側面図である。 図4(A)、(B)および(C)は、スライドプレート3の外観図、上面図および側面図であり、図4(D)は、図4(B)のE−E断面図である。 図5(A)、(B)、(C)および(D)は、平行キー7が取り付けられたピンホルダ2の外観図、正面図、側面図および上面図であり、図5(E)は、図5(D)のF−F断面図であり、図5(F)は、トラニオン部22の断面の拡大図である。 図6は、スライドベース5へのピンホルダ2の組み込み手順の例を説明するための図である。 図7(A)および図7(B)は、ピンホルダ2の他の構成例を説明するための図であり、図7(C)は、スライドプレート3の他の構成例を説明するための図である。
以下に、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本実施の形態に係るスライドコアガイドユニット1の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るスライドコアガイドユニット1の外観図であり、図2(A)は、このスライドコアガイドユニット1の上面図である。また、図2(B)は、図2(A)のA−A断面図であり、図2(C)は、図2(A)のB−B断面図であり、図2(D)は、図2(C)のA部拡大図である。
図示するように、本実施の形態に係るスライドコアガイドユニット1は、金型から成型品を取り出す傾斜ピン9を保持するためのピンホルダ2と、ピンホルダ2のトラニオン部22をトラニオン挿入穴32で回転可能に保持する1対のスライドプレート3と、金型から成型品を取り出すときのピンホルダ2の移動に伴って移動するスライドプレート3の移動を案内するスライドベース5と、傾斜ピン9をピンホルダ2に固定するための六角穴付きボルト6と、傾斜ピン9の回り止め用の平行キー7および平行キー7用の固定ネジ8と、を備えている。このスライドコアガイドユニット1の保持対象となる傾斜ピン9の一方の端部(金型から成型品を突き出す側の端部の反対側端部:以下、固定端部)91の外周には、平行キー7に接触する平坦な切り欠き部92が形成されており、さらに、この固定端部91側の端面93には、六角穴付きボルト6が締結されるネジ穴94が形成されている。
ここで、例えば成型機のエジェクタプレートへの組み込み作業中等に、2枚のスライドプレート3に回転可能に保持されたピンホルダ2がその自重によって回転するのを防止するため、少なくとも一方のスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321と、このトラニオン挿入穴32に回転可能に挿入されるピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222とのいずれか一方に転造ローレット加工が施されている。以下においては、2枚のスライドプレート3のトラニオン挿入穴32に回転可能に挿入されるピンホルダ2の両トラニオン部22の外周面222に、それぞれ、転造ローレット加工による凹凸223が全域に亘って形成されている場合を一例に挙げる。
スライドコアガイドユニット1の構成要素2〜8の詳細は以下のとおりである。
図3(A)は、スライドベース5の上面図であり、図3(B)および(C)は、図3(A)のC−C断面図およびD−D断面図であり、図3(D)は、スライドベース5の右側面図である。
スライドベース5は、不図示の成型機に取り付けられるエジェクタプレートに組み込まれる。図示するように、このスライドベース5は、所定の間隔T1をおいて配置された1対のベースブロック51と、これらのベースブロック51を連結する2本のスペーサ52および4本の固定ネジ53と、を有している。
各ベースブロック51には、それぞれ、エジェクタプレートへの取付け面として利用可能な両端面513A,513Bを貫通した複数のネジ穴515が形成されている。2つのベースブロック51のいずれか一方の端面513A,513Bを取付け面としてエジェクタプレートに接触させた状態で、2つのベースブロック51の各ネジ穴515に、エジェクタプレートの対応貫通穴に挿入した取付けネジを締結する、または、2つのベースブロック51の各ネジ穴515に挿入した取付けネジをエジェクタプレートの対応ネジ穴に締結することによって、スライドベース5はエジェクタプレートに固定される。
また、2つのベースブロック51の対向面(互いに他のベースブロック51側に向けられた面)512には、それぞれ、ピンホルダ2の移動方向に沿ったガイド溝511が形成されている。このガイド溝511は、他方のベースブロック51との対向面512と隣り合う両側面517において開口している。このガイド溝511には、スライドプレート3が、ベースブロック51の側面517側から挿入されてスライド可能に収容される(図2(B)および(C)参照)。なお、図3には、一例として、ベースブロック51の端面513A,513Bに対してガイド溝511が傾斜している場合を示しているが、ベースブロック51の端面513A,513Bとガイド溝511との角度は、成型品のアンダーカット部の形状等に応じて適宜定められる。
2つのベースブロック51の両側面517には、それぞれ、他方のベースブロック51側のネジ穴と対応する高さの位置に固定ネジ53用のネジ穴(不図示)が形成されている。
2本のスペーサ52には、2つのベースブロック51間に保持すべき間隔T1に応じた間隔で貫通穴522が形成されている。これらのスペーサ52は、それぞれ、対向配置された2つのベースブロック51の側面517間にかけ渡され、各貫通穴522に挿入された固定ネジ53とベースブロック51の側面517のネジ穴(不図示)との締結によって固定される。これにより、2つのベースブロック51が、所定の間隔T1をおいた位置で固定される。
図4(A)、(B)および(C)は、スライドプレート3の外観図、上面図および側面図であり、図4(D)は、図4(B)のE−E断面図である。
2枚のスライドプレート3は、2つのベースブロック51の側面517側からガイド溝511に一枚ずつ挿入され、ピンホルダ2を保持した状態で、2つのベースブロック51のガイド溝511内にスライド可能に収容されている(図2(B)および(C)参照)。図示するように、各スライドプレート3の表面31A,31Bのうち、少なくとも、ベースブロック51のガイド溝511の溝底5112と摺動する一方の表面(図4においては31A)には、外部に露出する固体潤滑剤33が埋め込まれている。同様に、各スライドプレート3の端面のうち、スライドベース5のガイド溝511の側壁5111と摺動する端面31C,31Dにも、外部に露出する固体潤滑剤33が埋め込まれている。
また、各スライドプレート3には、一方の表面31Aから他方の表面31Bに貫通したトラニオン挿入穴32が形成されている。このトラニオン挿入穴32には、スライドプレート3の他方の表面31B側からピンホルダ2のトラニオン部22が回転可能に挿入されている(図2(C)参照)。また、後述するように、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32とピンホルダ2の凹凸223付きトラニオン部22との嵌めあい状態が中間嵌めとなっており、スライドプレート3に対するピンホルダ2の自重による回転を防止可能な程度の摩擦抵抗が、トラニオン挿入穴32の内周面321とトラニオン部22の外周面222との間に作用している。
図5(A)、(B)、(C)および(D)は、平行キー7が取り付けられたピンホルダ2の外観図、正面図、側面図および上面図であり、図5(E)は、図5(D)のF−F断面図であり、図5(F)は、トラニオン部22の断面の拡大図ある。
ピンホルダ2は、スライドベース5の2つのベースブロック51間に回転およびスライド可能な状態で収容されている。図示するように、このピンホルダ2は、傾斜ピン9の固定端部91が固定されるブロック状のホルダ本体21と、ホルダ本体21の4つ側面211A〜211Dのうち、対向する2つの側面211A,211Bに一体的に形成された1対のトラニオン部(回転軸)22と、を備えており、ホルダ本体21の幅t1は、2つのベースブロック51の間隔T1(図3(D)参照)よりも狭く、トラニオン部22の端面221間の距離t2は、2つのベースブロック51のガイド溝511の溝底5112間の距離T2(図3(D)参照)よりも狭い。
ホルダ本体21には、成型機のキャビティ側に向けられる一方の端面(側面211A〜211D以外の二面のうちの一方の面:以下、上面と呼ぶ)212Aにピン挿入穴214が形成されるとともに、上面212Aの反対側の面(以下、底面)212Bに、ピン挿入穴214の底面2141を貫通するボルト穴215が形成されている。また、このホルダ本体21には、上面212A内においてピン挿入穴214と交わる位置にキー溝216が形成されるとともに、トラニオン部22を備える側面211A,211B以外の側面211Cに、キー溝216の内壁を貫通する固定ネジ8用のネジ挿入穴217が形成されている。
傾斜ピン9の固定端部91は、ホルダ本体21の上面212A側からピン挿入穴214に挿入され、六角穴付きボルト6は、ホルダ本体21の底面212B側からボルト穴215に挿入されてピン挿入穴214内の傾斜ピン9の端面93のネジ穴94に締結される。
平行キー7は、ホルダ本体21の上面212A側からキー溝216内に収容されており、固定ネジ8は、ホルダ本体21の側面211C側からネジ挿入穴217に挿入され、キー溝216内の平行キー7のネジ穴71に締結されている。このようにしてホルダ本体21に固定された平行キー7は、ホルダ本体21のピン挿入穴214に挿入される傾斜ピン9の切り欠き部92に面接触し、これにより、ホルダ本体21に対して所定の向きに傾斜ピン9を位置付けるとともに、ホルダ本体21に対する傾斜ピン9の回転を防止する。
一対のトラニオン部22は、ホルダ本体21のピン挿入穴214を横切る共通の軸心Oを有している。前述したように、これらのトラニオン部22が、2つのスライドベース5のガイド溝511にスライド可能に収容されたスライドプレート3のトラニオン挿入穴32内に回転可能に挿入される。このため、ホルダ本体21のピン挿入穴214に挿入された傾斜ピン9は、セッティング時には、トラニオン部22の軸心O回りに回転することにより、アンダーカットの角度に応じて傾斜角度を調整可能であり、アンダーカット処理中には、エジェクタプレートの移動に伴い、2つのスライドベース5のガイド溝511に沿ってピンホルダ2とともに往復移動する。
また、各トラニオン部22の外周面222には、転造ローレット加工により、綾目状に交差する複数本の線状の溝(凹部2231)がつけられ、これにより、外周面222全域に微小な四角形(例えばひし形)状の凸部2232の配列が形成されている(綾目ローレット)。このような凹凸223付きのトラニオン部22の、対向する凹部2231間の距離r3は、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内径r1よりも小さく、対向する凸部2232間の距離(外径)r2は、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内径r1を基準とした中間嵌めの公差域に収まるように調整されている。
このように外径r2を調整された凹凸223付きのトラニオン部22がスライドプレート3のトラニオン挿入穴32内に挿入され、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321にピンホルダ2のトラニオン部22の凹凸付き外周面222が接触するため、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321とピンホルダ2のトラニオン部22のトラニオン部22の外周面222との間には、スライドプレート3に対するピンホルダ2の自重による回転を防止可能ではあるがスライドプレート3に対するピンホルダ2の姿勢(傾斜ピン9の姿勢)を手作業でスムーズに調整可能な程度の摩擦抵抗が作用する。また、トラニオン部22の外周面222の1か所にポンチを打つ場合とは異なり、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の軸心とトラニオン部22の軸心Oとにずれが生じない。
例えば、複数本の線状の溝(凹部2231)をトラニオン部22の外周面222に転造ローレット加工で形成する場合、凹部2231から押し出された材料で凸部2232が盛り上がるため、ローレット工具の押し込み量に応じて凸部2232の盛り上がり量、つまり、凹部2231転造後のトラニオン部22の最大外径r2が定まる。このため、凹部2231転造前のトラニオン部22を所定の外径に形成しておき、ローレット工具を所定量押し込むことにより、ピンホルダ9の回転による傾斜ピン9の姿勢調整の際にトラニオン部22の外周面222とスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321との間に所望の摩擦抵抗を作用させることができる。つまり、ローレット加工装置におけるローレット工具の押し込み量を制御することにより、ピンホルダ2のトラニオン部22の軸心O周りの回転トルクのばらつきを抑制することができるため、ピンホルダ2の製造品質のばらつきを抑制することができる。
本実施の形態においては、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に、綾目状に交差する複数本の線状の溝(凹部2231)を形成することにより、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321との間に上述の摩擦抵抗を生じさせるための微小な凸部2232を、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222の全域に亘り形成しているが、必ずしも、このようにする必要はない。ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に複数の凸部2232が周方向にほぼ等間隔で配列していれば、複数本の線状の溝(凹部2231)は綾目状に交差している必要はない。例えば、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に、螺旋状の凸部が周方向に等間隔で配列するように、軸心O方向に対して所定の角度傾斜した線状(螺旋状)の溝のみが複数本付けられていてもよいし(斜めローレット)、図7(A)に示すように、軸心O方向に沿った線状の凸部が周方向にほぼ等間隔で配列するように、軸心O方向に沿った線状の溝が複数本付けられていてもよい(平目ローレット)。なお、このことは、次述の図7(B)の構成および後述の図7(C)の構成についても同様である。
また、ピンホルダ2のトラニオン部22の軸心Oとスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の軸心との間にずれを生じさせないように、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222内に、軸心O周りにほぼ等角度ピッチで位置し、かつ、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321に接触する少なくとも3つの凸部2232を含む複数の凸部2232が形成されていればよく、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222の全域に亘って凹凸223が形成されている必要はない。例えば図7(B)に示すように、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222内に軸心O周りに等角度ピッチで定めた少なくとも3つの領域にのみ同様な凹凸223を形成してもよい。
つぎに、このようなスライドコアガイドユニット1の組立て順について説明する。ただし、ここでは、予め組み立てられたスライドベース5を用いることとする。
図6は、スライドベース5へのピンホルダ2の組み込み手順を説明するための図である。
図6に示すように、ピンホルダ2の2つのトラニオン部22を、それぞれのスライドプレート3のトラニオン挿入穴32に挿入する。
このようにして、ピンホルダ2に2枚のスライドプレート3を組み付けたら、この組み付け体をスライドベース5のベースブロック51の間に収容する。具体的には、2本のスペーサ52のうち、いずれか一方のスペーサ52を2つのベースブロック51から外してから、2つのベースブロック51のガイド溝511にスライドプレート3が1枚ずつ挿入されるように、2つのベースブロック51の間に組立て体を挿入する。これにより、ピンホルダ2は、2枚のスライドプレート3に回転可能に支持された状態で、ガイド溝511に沿って移動可能に2つのベースブロック51間に収容される。ここで、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222には凹凸223が形成され、これらのトラニオン部22がそれぞれ2枚のスライドプレート3のトラニオン挿入穴32に中間嵌めの嵌めあい状態で挿入されているため、トラニオン挿入穴32の内周面321とトラニオン部22の外周面222との間に適度な摩擦抵抗が発生し、トラニオン部22の軸心O周りのピンホルダ2の回転が拘束される。これにより、スライドプレート3に対するピンホルダ2の自重による回転が防止される。
その後、外したスペーサ52を、再度、2本の固定ネジ53で2つのベースブロック51に固定する。これにより、スライドコアガイドユニット1が完成する。
以上説明したように、本実施の形態に係るスライドコアガイドユニット1においては、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に、軸心O周りにほぼ等角度ピッチで位置する少なくとも3つの凸部2232を含む複数の凸部2232が形成され、このトラニオン部22が所定の嵌めあい状態でスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内径r1に挿入されているため、いわゆる3点支持によりピンホルダ2のトラニオン部22の軸心とスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の軸心との間にずれを生じさせずに、スライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321とピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222との間に作用する摩擦抵抗を、スライドプレート3に対するピンホルダ2の自重による回転を防止可能であるが、作業者が手作業でピンホルダ2をスムーズに回転させることが可能な程度に増大させることができる。このため、スライドプレート3に対するピンホルダ2の回転精度が向上し、傾斜ピン9の位置を精度よく定めることができるとともに、成型機のエジェクタプレートへの組み込み作業中には、スライドベース5に対するピンホルダ2の姿勢が保持される一方で、作業者が手作業で一定の力を加えれば、スライドプレート3に対してピンホルダ2をスムーズに回転させることができるため、ピンホルダ2へ傾斜ピン9を装着する際の作業性の向上を実現することができる。
また、このような凸部2232は、ローレット加工装置によってピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に転造ローレット加工を施すことによって形成することができる。このため、作業者が手作業で個々のピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222にポンチを打つ必要がないため、ピンホルダ2の製造効率が向上するとともに、手作業に起因するピンホルダ2の製造品質のばらつきの発生を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に転造ローレット加工により凹凸223を形成しているが、その他の加工方法を採用してもよい。例えば、切削ローレット加工を採用してもよいし、鋳造加工を採用してもよい。また、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222に、軸心O周りにほぼ等角度ピッチで位置する少なくとも3か所にポンチ加工を施してもよい。
また、本実施の形態においては、ピンホルダ2の双方のトラニオン部22の外周面222に凹凸223を形成した場合を例に挙げているが、いずれか一方のトラニオン部22の外周面222に凹凸223を形成してもよい。また、本実施の形態においては、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222およびピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222のうち、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222側に凹凸223を形成しているが、図7(C)に示すように、少なくとも一方のスライドプレート3のトラニオン挿入穴32の内周面321側に上記の凹凸232と同様な凹凸を形成してもよいし、ピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222およびピンホルダ2のトラニオン部22の外周面222の双方に上記の凹凸232と同様な凹凸を形成してもよい。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、ピンホルダ2に対する傾斜ピン9の高さを調整するためのアジャストロッドおよびロックナットを備えるスライドコアガイドユニットに本発明を適用してもよい。
1:スライドコアガイドユニット、 2:ピンホルダ、 3:スライドプレート、 4:粘着剤、 5:スライドベース、 6:六角穴付きボルト、 7:平行キー、 8:平行キー7の固定ネジ、 9:傾斜ピン、 21:ホルダ本体、 22:トラニオン部、 31A,31B:スライドプレート3の表面、 31C,31D:スライドプレート3の端面、 32:トラニオン挿入穴、 33:固体潤滑剤、 41:開口、 51:ベースブロック、 52:スペーサ、 53:スペーサ52用の固定ネジ、 71:平行キー7のネジ穴、 91:傾斜ピン9の固定端部、 92:傾斜ピン9の切り欠き部、 93:傾斜ピン9の端面、 94:六角穴付きボルト6用のネジ穴、 211A〜211D:ピンホルダ2の側面、 212A:ピンホルダ2の上面、 212B:ピンホルダ2の底面、 214:傾斜ピン9のピン挿入穴、 215:六角穴付きボルト6用のボルト穴、 216:キー溝、 217:固定ネジ8用のネジ挿入穴、 221:トラニオン部22の端面、 222:トラニオン部22の外周面、 223:トラニオン部22の外周面の凹凸、 321:トラニオン挿入穴32の内周面、 511:ガイド溝、 512:ベースブロック51の対向面、 513A,513B:ベースブロック51の端面、 515:ベースブロック51のネジ穴、 517:ベースブロック51の側面、 522:スペーサ52の貫通穴、 2141:ピン挿入穴214の底面、 2231:トラニオン部22の外周面の凹部、 2232:トラニオン部22の外周面の凸部、 5111:ガイド溝511の側壁、 5112:ガイド溝511の溝底

Claims (4)

  1. 金型から成型品を取り出すための傾斜ピンを案内するスライドコアガイドユニットであって、
    前記傾斜ピンを取り付けるための、トラニオン部を有するピンホルダと、
    前記ピンホルダのトラニオン部が軸心回りに回転可能に挿入されるトラニオン挿入穴が形成され、前記ピンホルダのトラニオン部を前記スライドプレートのトラニオン挿入穴で支持しながら所定の方向に移動するスライドプレートと、を備え、
    前記ピンホルダのトラニオン部の外周面および前記トラニオン挿入穴の内周面の少なくとも一方の面は、前記軸心周りにほぼ等角度ピッチで位置し、他方の面に接触する少なくとも3つの凸部を含む複数の凸部を有する
    ことを特徴とするスライドコアガイドユニット。
  2. 請求項1記載のスライドコアガイドユニットであって、
    前記ピンホルダのトラニオン部の外周面には、ローレット加工により、前記複数の凸部を含む凹凸が形成されている
    ことを特徴とするスライドコアガイドユニット。
  3. 請求項1または2記載のスライドコアガイドユニットであって、
    前記ピンホルダのトラニオン部の外周面は、全体、または、前記軸心周りにほぼ等角度ピッチで定められた少なくとも3つの領域内に配列された前記複数の凸部を有する
    ことを特徴とするスライドコアガイドユニット。
  4. 請求項1、2および3のうちのいずれか1項に記載のスライドコアガイドユニットであって、
    前記ピンホルダのトラニオン部および前記スライドプレートのトラニオン挿入穴との嵌めあいが中間嵌めである
    ことを特徴するスライドコアガイドユニット。
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