JP2014043422A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
油中水型乳化化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014043422A JP2014043422A JP2012186822A JP2012186822A JP2014043422A JP 2014043422 A JP2014043422 A JP 2014043422A JP 2012186822 A JP2012186822 A JP 2012186822A JP 2012186822 A JP2012186822 A JP 2012186822A JP 2014043422 A JP2014043422 A JP 2014043422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- component
- water
- organopolysiloxane
- poly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含有する油中水型乳化化粧料。(A)側鎖にポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤0.01〜10質量%、(B)下記一般式(1)及び(2)
(Rfは炭素数6のパーフルオロアルキル基、R1、R2及びR3は、炭素数1〜6のアルキル基、mは2〜6、nは1〜6、pは3〜50、sは1〜5、p及びsの割合が、0.66≦p/(p+s)≦0.9)で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン0.01〜50質量%、(C)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、(D)成分(C)を除く、比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛、(E)特定のポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン。
【選択図】なし
Description
例えば、特許文献1には、特定のフッ素変性シリコーン誘導体を含有する化粧料が記載され、特許文献2には、フッ素変性シリコーンと微粒子酸化亜鉛を含有する化粧料が記載されている。これらの化粧料は、化粧くずれの防止及び化粧持続性に優れることが提案されている。
(A)側鎖にポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤 0.01〜10質量%、
(B)下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
(C)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
(D)成分(C)を除く、比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛、
(E)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(4);
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が500〜4000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が80/20〜95/5であり、
隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜40000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が50000〜170000であるオルガノポリシロキサン
を含有する油中水型乳化化粧料を提供するものである。
例えば、ジメチルポリシロキサンの側鎖に、ポリオキシアルキレン基とシリコーン鎖を有するものであり、より具体的には、次の一般式で表されるものが挙げられる。
また、保存安定性が向上し、のびが良く、べたつきを抑制する点から、Rは、水素原子が好ましい。
なお、式中の各繰り返し単位の順番は制限されず、また、ランダム重合でもブロック重合でも良く、2種以上を組み合わせたものであっても良い。
また、成分(A)は、さらに、側鎖に炭素数8〜18のアルキル基を有していても良く、好ましくは、ラウリル基を有していても良い。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
また、成分(A)としては、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンが好ましく、例えば、KF−6028(PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)、KF−6028P(PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)、KF−6038(ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン)(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
式中、R1 、R2 及びR3 で示されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の直鎖アルキル基;イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基等の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基などが挙げられる。
pは3〜50の数を示し、好ましくは3〜10、より好ましくは3〜6である。sは1〜5の数を示し、好ましくは1〜3、より好ましくは1である。
成分(B)としては、次の一般式(3)で表されるものが好ましい。
F3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3
粉体を表面処理するフッ素化合物のうちでも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理したパール粉体を用いることにより、化粧料の外観表面のムラがなく、塗布後の塗布ムラも起こりにくくすることができる。トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランとしては、大東化成工業株式会社より販売されているFHSが好適である。
中でも、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを有機溶剤に溶解又は分散させ、粉体とミキサー内で混合しながら、ミキサーを減圧下で加温して有機溶剤を除去した後、必要に応じて熱処理及び解砕する製造方法が好ましい。ここで用いる有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、クロロホルムに代表される極性有機溶剤や、ノルマルヘキサン、トルエン、キシレンのような炭化水素系有機溶剤が適当である。
なお、本発明において、成分(C)の粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA−920)で測定する。
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が500〜4000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が80/20〜95/5であり、
隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜40000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が50000〜170000であるオルガノポリシロキサンであり、当該成分を用いることにより、より優れた安定性を得ることができる。
なお、本明細書において、質量比(a/b)は、成分(D)のオルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に5質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H-NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
MWg=Csi×MNox/(100−Csi) (I)
で表される変性オルガノポリシロキサンと、下記一般式(7)
で表される環状イミノエーテルを開環重合して得られる末端反応性ポリ(N−アシルアルキレンイミン)とを反応させることにより製造される。
カラム:Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー株式会社製)
溶離液:1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器:UV
サンプル:50μL
カラム:K‐804L(東ソー社製)2つを直列につないで使用。
溶離液:1mMジメチルドデシルアミン/クロロホルム
流量 :1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI
サンプル:50μL
<1H−NMR測定条件>
得られたポリマーの組成は1H−NMR(400MHz Varian製)により確認した。
サンプル量0.5gを測定溶剤(重クロロホルム)2gで溶解させたものを測定した。
PULSE SEQUENCE
・Relax.delay: 30秒 ・Pulse: 45degrees ・積算回数: 8回
確認ピーク 0ppm付近: ポリジメチルシロキサンのメチル基、 3.4ppm付近:
エチレンイミンのメチレン部分。
各積分値よりシリコーンとポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)の比率を算出した。
これら油剤は、1種又は2種以上用いることができる。
本発明に用いられる油剤の含有量は、化粧料全体に対して、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。また、油剤の含有量は、化粧料全体に対して、10〜50質量%が好ましく、使用感、保存安定性の点から、20〜40質量%含有されるのがより好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
(A)側鎖にポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤 0.01〜10質量%、
(B)下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
(C)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
(D)成分(C)を除く、比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛、
(E)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(4);
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が500〜4000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が80/20〜95/5であり、
隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜40000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が50000〜170000であるオルガノポリシロキサン
を含有する油中水型乳化化粧料。
で表されるものである前記<1>記載の油中水型乳化化粧料。
<4>成分(B)の含有量が、0.1〜30質量%であって、2〜15質量%が好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<6>成分(D)の含有量が、0.1〜20質量%であって、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<7>成分(E)の含有量が、0.01〜10質量%であって、0.1〜5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
<9>成分(A)及び(E)の質量割合が、(A)/(E)=0.1〜5であって、0.5〜4が好ましく、1〜3がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油中水型乳化化粧料。
温度計、冷却管を備えた2Lの四つ口フラスコに、FA-6 (ユニマッテク社製)800g(2.2mol)と粒状NaOH(和光純薬社製)175.78g(4.4mol)を加えた。窒素雰囲気下で、テフロン(登録商標)製12cm三日月攪拌翼にて200rpmにて攪拌しながら、加熱し、フラスコ内温度を60℃とした。そこへ臭化アリル(和光純薬社製)398.73g(3.3mol)を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃で1時間、80℃で1時間撹拌した。その後130℃に昇温し、過剰の臭化アリルを除去した。60℃まで冷却後、イオン交換水800gを入れ、30分間攪拌、その後静置して分層させた。上層の水層を抜き出し、さらにイオン交換水800gを入れ、再度攪拌、静置、水層除去を行った。60℃/5KPaにて脱水し、100℃/2KPaにて蒸留し、留分として、C6F13−CH2CH2−O−CH2CH=CH2 774.9gを得た(収率88%)。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)21.29g(51mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.26gを加え、110℃に昇温した。
温度計を備えた300mLの四つ口フラスコに、下式で表されるハイドロジェンポリシロキサン(信越化学社製)17.61g(33mmol)を加え、窒素雰囲気下、テフロン(登録商標)製8cm三日月翼にて200rpmで攪拌し、2質量%塩化白金酸6水和物/イソプロピルアルコール0.27gを加え、110℃に昇温した。
2−エチル−2−オキサゾリン12.9g(0.13モル)と酢酸エチル27.7gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA−4、東ソー社製)2.0gで、28℃15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF−8015、信越シリコーン社製、重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gと酢酸エチル203gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ15.2gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2−エチル−2−オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル0.77g(0.005モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は2700であった。
この末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を白色ゴム状固体(108g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.87、最終生成物の重量平均分子量は115000であった。
2−エチル−2−オキサゾリン53.3g(0.54モル)と酢酸エチル127.46gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA−4、東ソー社製)9.0gで15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF−8003、信越シリコーン社製、重量平均分子量40000、アミン当量2000)153.7gと酢酸エチル312.06gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ23.29gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2−エチル−2−オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル9.48g(0.061モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は1300であった。
この末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(200g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.71、最終生成物の重量平均分子量は56000であった。
2−エチル−2−オキサゾリン3.63g(0.036モル)と酢酸エチル8.46gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ(ゼオラムA−4、東ソー社製)0.6gで、28℃15時間脱水を行った。
また、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(KF−8015、信越シリコーン社製、重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gと酢酸エチル203gとを混合し、混合液をモレキュラーシーブ15.2gで、28℃15時間脱水を行った。
上記の脱水2−エチル−2−オキサゾリンの酢酸エチル溶液に硫酸ジエチル0.54g(0.0035モル)を加え、窒素雰囲気下8時間、80℃で加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。GPCにより測定した数平均分子量は1200であった。
この末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)溶液を、上記の脱水した側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン溶液を一括して加え、10時間、80℃で加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を白色ゴム状固体(102g)として得た。最終生成物におけるオルガノポリシロキサンセグメントの質量比は0.96、最終生成物の重量平均分子量は104000であった。
表2に示す組成のW/O乳化ファンデーションを製造し、5℃及び50℃で1ヶ月保存後の粘度を測定するとともに、50℃で1ヶ月保存後の外観を評価し、さらに、のびの良さ及びべたつきのなさを評価した。結果を表2に併せて示す。
実施例1〜5、比較例1〜5について、全量を100gのスケールで計量を行う。成分(A)と成分(B)を含む油相を、ディスパー(500r/min、5分)を用いて油相の予備分散を行う。次に、成分(C)及び(D)を含む粉体相を油相中に分散(1500r/min、10分)させ、粉体相が均一に分散したことを確認する。粉体相が均一になった油相を用いて、プロペア(450r/min)で攪拌しながら徐々に成分(E)を含むエタノール相を添加し、約10分かけて水相成分を加えて乳化を行い、乳化保持した後、ホモミキサーで粘度調整(3000r/min)を行い、脱泡して、W/O乳化ファンデーションを得た。
(1)粘度測定:
5℃及び50℃で1ヶ月保存後のW/O乳化ファンデーションについて、TVB−10M形粘度計(東機産業株製)、ローターM4、25℃、6r/min、1minの条件で粘度を測定した。
50℃で1ヵ月保存した後のW/O乳化ファンデーションを25℃に戻した後、その外観を目視により、以下の基準で評価した。
3;分離はない。
2;わずかに表面に油が分離している。
1;分離が顕著である。
5℃及び50℃で1ヶ月保存した後、25℃に戻した各W/O乳化ファンデーションを、15名の専門パネラーが、スポンジで肌に塗布したとき、「のびの良さ」及び「べたつきのなさ」を、以下の基準で評価した。結果を15名の積算値で示した。
4;のびが良い。
3;ややのびが良い。
2;のびがやや悪い。
1;のびが悪い。
4;べたつかない。
3;あまりべたつかない。
2;ややべたつく。
1;べたつく。
(組成)
(1)α−モノアルキルグリセリルエーテル(HLB1.8) 0.5(質量%)
(2)ジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)
シロキサン共重合体(特開平4-108795号公報記載) 0.5
(3)ポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤
(信越化学工業社製、KF-6028) 2.0
(4)ポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤
(信越化学工業社製、KF-6038) 1.0
(5)フッ素変性シリコーン(合成例1) 6.0
(6)デカメチルシクロペンタシロキサン
(東レ・ダウコーニング社製、シリコーンSH245) 15.0
(7)ジメチルポリシロキサン(信越化学工業社製、KF-96L2CS) 20.0
(8)ジメチルポリシロキサン(信越化学工業社製、KF-96A5CS) 3.0
(9)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(10)香料 微量
(11)オキサゾリン変性シリコーン(合成例4) 1.0
(12)エタノール 2.0
(13)1,3−ブチレングリコール 2.0
(14)86%グリセリン 5.0
(15)精製水 残量
(16)防腐剤 適量
(17)FHS5質量%処理酸化チタン 8.0
(18)FHS5質量%処理ベンガラ 0.9
(19)FHS5質量%処理黄酸化鉄 3.0
(20)FHS5質量%処理黒酸化鉄 0.1
(21)FHS3質量%処理チタン内包シリカ(チタン含有量30%)3.0
(22)FHS5質量%処理トスパール 4.0
(23)FHS5質量%タルク 5.0
(24)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛
(シリコーン処理FINEX-M、比表面積40m 2 /g) 5.0
合計 100
粉体成分(17)〜(24)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。油相成分(1)〜(10)を攪拌混合し、粉砕した粉体成分を添加し、ディスパーを用いて分散した。成分(11)及び(12)を混合攪拌し、油相に加える。更に水相成分(13)〜(16)を混合し、油相成分に添加して乳化した。ホモミキサーで粘度調整して、クリーム状ファンデーションを得た。
(組成)
(1)ポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤
(信越化学工業社製、KF-6028P) 2.5(質量%)
(2)フッ素変性シリコーン(合成例2) 7.0
(3)デカメチルシクロペンタポリシロキサン
(東レ・ダウコーニング社製、SH245) 10.0
(4)デカメチルテトラシロキサン
(信越化学工業社製、KF-96L1.5CS) 10.0
(5)ジメチルポリシロキサン(信越化学工業社製、KF-96L2CS) 10.0
(6)フッ素変性シリコーン(合成例2) 5.0
(7)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 1.0
(8)グリセリン 1.0
(9)精製水 残量
(10)オキサゾリン変性シリコーン(合成例4) 1.5
(11)エタノール 5.0
(12)FHS3質量%処理タルク 2.0
(13)FHS5質量%処理ナイロンパウダー 2.0
(14)FHS3質量%処理チタン内包シリカ(チタン30%) 2.0
(15)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛
(MICRO ZINC OXIDE MZ-504R3M、比表面積40m 2 /g) 3.0
合計 100
粉体成分(12)〜(15)を粗混合した後、アトマイザー粉砕機(不二パウダル社製)を用いて混合粉砕する。油相成分(1)〜(7)を攪拌混合し、粉砕した粉体成分を添加し、ディスパーを用いて分散した。成分(10)及び(11)を攪拌混合し、油相に加える。更に、水相成分(8)〜(9)を混合し、油相成分に添加して乳化した。ホモミキサーで粘度調整して、化粧下地を得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)側鎖にポリオキシアルキレン基を有する分岐型シリコーン活性剤 0.01〜10質量%、
(B)下記一般式(1)及び(2)
で表されるポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン 0.01〜50質量%、
(C)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体、
(D)成分(C)を除く、比表面積10〜100m2/gの微粒子酸化亜鉛、
(E)主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(4);
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が500〜4000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が80/20〜95/5であり、
隣接するポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が10000〜40000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が50000〜170000であるオルガノポリシロキサン
を含有する油中水型乳化化粧料。 - 成分(C)を0.01〜40質量%、成分(D)を0.1〜40質量%含有する請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(E)を0.01〜10質量%含有する請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(A)及び(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.01〜3である請求項1〜3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(A)及び(E)の質量割合が、(A)/(E)=0.1〜5である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012186822A JP6029383B2 (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 油中水型乳化化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012186822A JP6029383B2 (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 油中水型乳化化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014043422A true JP2014043422A (ja) | 2014-03-13 |
JP6029383B2 JP6029383B2 (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=50394973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012186822A Active JP6029383B2 (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 油中水型乳化化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6029383B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121094A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160219A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160218A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160217A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2018016586A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
WO2020203351A1 (ja) | 2019-04-01 | 2020-10-08 | 信越化学工業株式会社 | 油性混合組成物、化粧料及び化粧料の製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06321725A (ja) * | 1993-05-11 | 1994-11-22 | Kao Corp | 化粧料 |
JP3118192B2 (ja) * | 1995-09-06 | 2000-12-18 | 花王株式会社 | 油中水型乳化組成物及び皮膚化粧料 |
JP2007238690A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Daito Kasei Kogyo Kk | 撥水撥油性顔料およびそれを含有する化粧料 |
WO2009150846A1 (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-17 | 花王株式会社 | 化粧料 |
JP2011016732A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kao Corp | 化粧料 |
-
2012
- 2012-08-27 JP JP2012186822A patent/JP6029383B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06321725A (ja) * | 1993-05-11 | 1994-11-22 | Kao Corp | 化粧料 |
JP3118192B2 (ja) * | 1995-09-06 | 2000-12-18 | 花王株式会社 | 油中水型乳化組成物及び皮膚化粧料 |
JP2007238690A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Daito Kasei Kogyo Kk | 撥水撥油性顔料およびそれを含有する化粧料 |
WO2009150846A1 (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-17 | 花王株式会社 | 化粧料 |
JP2010018612A (ja) * | 2008-06-11 | 2010-01-28 | Kao Corp | 油中水型乳化化粧料 |
JP2011016732A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Kao Corp | 化粧料 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6013031693; Masanao Kamei: FRAGRANCE JOURNAL Vol.33, No.6, 200506, p.28-34 * |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016121094A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160219A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160218A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2016160217A (ja) * | 2015-03-02 | 2016-09-05 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
JP2018016586A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 花王株式会社 | 油中水型乳化化粧料 |
WO2020203351A1 (ja) | 2019-04-01 | 2020-10-08 | 信越化学工業株式会社 | 油性混合組成物、化粧料及び化粧料の製造方法 |
KR20210144773A (ko) | 2019-04-01 | 2021-11-30 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 유성 혼합 조성물, 화장료 및 화장료의 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6029383B2 (ja) | 2016-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5956837B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP5679501B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4880588B2 (ja) | パーソナルケア製品 | |
JP6029383B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP5679502B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5307433B2 (ja) | 高内水相油中水型乳化化粧料 | |
KR20130126525A (ko) | 블록형 변성 오르가노폴리실록산, 상기 오르가노폴리실록산의 사용 방법, 화장료 및 상기 오르가노폴리실록산의 제조 방법 | |
JP5679500B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5930775B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5930776B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5833476B2 (ja) | 化粧料 | |
JP6858504B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP6325294B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP6279315B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6325293B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP2013043847A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP5818680B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP2018104363A (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP6395448B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP6453672B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP2002265320A (ja) | 化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160322 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20160516 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161018 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6029383 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |