JP2014035513A - 受光装置及び画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光信号を受けて電気信号に変換する光電変換素子(受光素子)91と、光電変換素子91で受ける光信号が通過するように保持された光透過部材90とを備え。光透過部材90は、光電変換素子91側とは反対側に突出した突起部90aを有する。突起部90aは、光電変換素子91の最大受光感度を有する受光軸Laに交差する方向から突起部90aの内部に入射した受光対象の光信号を光電変換素子91に向けて反射させる角度で傾斜している第1の傾斜面(上側傾斜面)90s1を有する。
【選択図】図19
Description
まず、本発明に係る受光装置を適用可能な画像投影装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像投影装置としてのプロジェクタ1とスクリーンなどの投影面2とを示す外観斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示すように投影面2の法線方向をX方向、投影面の短軸方向(上下方向)をY方向、投影面2の長軸方向(水平方向)をZ方向とする。
プロジェクタ1は、光学エンジン部100と、白色光を発する光源を有する光源部60とを備えている。光学エンジン部100は、光源からの光を用いて画像を形成する画像形成手段としての画像形成部101と、画像形成部101で形成した画像の光束を投影面2に投射するための投射光学部102とを備えている。
図4に示すように、光学エンジン部100を構成している光変調部10と照明部20と第1投射光学系30と第2投射光学系40とが、投影面2および投影画像Pの像面と平行な方向のうち図中Y方向に並べて配置されている。また、照明部20の図中右側には、光源部60が配置されている。なお、図4に示す符号32a1、32a2は、第1投射光学系30のレンズホルダー32の脚部であり、符号262は、光変調部10を照明部20にネジ止めするためのネジ止め部である。
光源部60は、光源61を保持する保持部材である光源ブラケット62を有しており、光源ブラケット62の上部にハロゲンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどの光源61が装着さている。また、光源ブラケット62には、電源部80(図16参照)に接続された不図示の電源側コネクタと接続するコネクタ部62aが設けられている。
図7に示すように、照明部20は、カラーホイール21、ライトトンネル22、2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25を有しており、これらは、照明ブラケット26に保持されている。照明ブラケット26は、2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25が収納される筐体状の部分261を有しており、この筐体状の部分261の4つの側面部のうち、図中右側のみ側面を有し、他の3面は、開口した形状となっている。そして、図中X方向の奥側の側面部開口には、OFF光板27(図8参照)が取り付けられており、図中X方向手前側の側面部開口には、いずれの図面にも図示されていないカバー部材が取り付けられる。これにより、照明ブラケット26の筐体状の部分261に収納される2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25は、照明ブラケット26と、OFF光板27と、いずれの図面にも図示されていないカバー部材とにより覆われる。
照明ブラケット26の筐体状の部分261の上部には、図中Y方向に対して直交する上面26bが設けられている。この上面26bの4角には、第1投射光学系30をネジ止めするためのネジが貫通する貫通孔が設けられている(図8では、貫通孔26c1と26c2とが図示されており、残りの貫通孔については、不図示)。また、図中X方向手前側の貫通孔26c1,26c2に隣接して、第1投射光学系30を照明部20に位置決めするための位置決め孔26e1,26e2が設けられている。図中X方向手前側に設けられた2個の位置決め孔のうち、カラーホイール21配置側の位置決め孔26e1は、位置決めの主基準であり、丸穴形状となっており、カラーホイール21配置側と反対側の位置決め孔26e2は、位置決めの従基準であり、Z方向に延びる長穴となっている。また、各貫通孔26c1,26c2の周囲は、照明ブラケット26の上面26bよりも突出しており、第1投射光学系30をY方向に位置決めするための位置決め突起26fとなっている。位置決め突起26fを設けずに、Y方向の位置精度を高める場合、照明ブラケット26の上面全体の平面度を高める必要があり、コスト高になる。一方、位置決め突起26fを設けることで、位置決め突起26fの部分だけ、平面度を高めればよいので、コストを抑えて、Y方向の位置精度を高めることができる。
カラーホイール21は、円盤形状のものであり、カラーモータ21aのモータ軸に固定されている。カラーホイール21には、回転方向にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)などのフィルタが設けられている。光源部60のホルダ64に設けられた不図示のリフレクタにより集光された光は、出射窓63を通って、カラーホイール21の周端部に到達する。カラーホイール21の周端部に到達した光は、カラーホイール21の回転により時分割でR、G,Bの光に分離される。
図10に示すように光変調部10は、DMD12が装着されるDMDボード11を備えている。DMD12は、マイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を上向きにしてDMDボード11に設けられたソケット11aに装着されている。DMDボード11には、DMDミラーを駆動するための駆動回路などが設けられている。DMDボード11の裏面(ソケット11aが設けられた面と反対側の面)には、DMD12を冷却するための冷却手段としてのヒートシンク13が固定されている。DMDボード11のDMD12が装着される箇所は、図示しない貫通孔を貫通している。ヒートシンク13には、この貫通孔に挿入される突起部13a(図9参照)が形成されている。突起部13aの先端は、平面状になっている。突起部13aを不図示の貫通孔に挿入して、DMD12の裏面(画像生成面と反対側の面)に突起部13a先端の平面部を当接させている。この平面部やDMD12の裏面のヒートシンク13が当接する箇所に弾性変形可能な伝熱シートを貼り付けて、突起部13aの平面部とDMD12の裏面との密着性を高めて、熱伝導性を高めてもよい。
図11に示すように、第1投射光学系30は、照明部20の上方に配置されており、複数のレンズで構成された第1光学系70(図3参照)を保持した投影レンズ部31と、この投影レンズ部31を保持するレンズホルダー32とを有している。レンズホルダー32には、下方へ延びる4つの脚部32a1〜32a4が設けられており(図11には、脚部32a2,32a3のみ図示されている。脚部32a1は、図4参照、脚部32a4は、図7参照)、各脚部32a1〜32a4の底面には、照明ブラケット26にねじ止めされるためのネジ穴が形成されている。
図12に示すように、脚部32a1,32a2には、被位置決め突起32b1,32b2が、設けられている。そして、図中右側の被位置決め突起32b1は、照明ブラケット26の上面26bに設けられた位置決めの主基準である丸穴形状の位置決め孔26e1に、図中左側の被位置決め突起32b2は、位置決めの従基準である長穴形状の位置決め孔26e2にそれぞれ挿入されて、Z軸方向、X軸方向の位置決めがなされる。そして、照明ブラケット26上面26bに設けられた貫通孔26c1〜26c4にネジ37を挿入し、レンズホルダー32の各脚部32a1〜32a4に設けられたネジ穴にネジ37をねじ止めすることで、第1投射光学系30が照明部20に位置決め固定される。
第1光学系70を構成する投影レンズ部31を透過した光束は、折り返しミラー41と曲面ミラー42との間で、DMD12で生成された画像に共役な中間像を形成する。この中間像は、折り返しミラー41と曲面ミラー42との間に曲面像として結像される。次に、中間像を結像した後の発散する光束は、凹面状の曲面ミラー42に入射し、収束光束になり、曲面ミラー42により中間像を「さらに拡大した画像」にして投影面2に投影結像する。
図17に示すように、本実施形態のプロジェクタ1は、天井3に吊り下げて使用することができる。この場合、本実施形態のプロジェクタ1は、投影面2に対して直交する方向に短いので、天井3にプロジェクタ1を設置する際、天井3に配置された照明器具4に干渉することなく、設置することができる。
プロジェクタ1を天井3に吊り下げて使用する場合、プロジェクタ1の本体ケーシングの外側板1Aの下部に、図示しない遠隔操作装置であるリモコン装置からの赤外線光信号(リモコン光信号)が通過可能な開口部である受光窓1Bが位置する。この受光窓1Bに、リモコン装置からの赤外線光信号を受ける受光装置の光透過部材90が設けられている。受光装置は、光透過部材90と、赤外線光信号を受けて電気信号に変換する光電変換素子としての受光素子91とを備えている。受光素子91は、その受光素子を駆動する駆動回路や受光信号を処理する検知回路などを有する基板92に保持されている。基板92は、装置本体の筺体のフレーム93に取り付けられている。光透過部材90としては、例えば、リモコン装置からの赤外光信号の波長に対して所定の透過率を有するアクリルやポリカーボネートなど樹脂材料を用いることができる。
前述の図19に示すように、光透過部材90の突起部90aは、光透過部材90における受光素子91で受光可能な光が通過する受光可能範囲の内側に設けられている。すなわち、図22において、光透過部材90の突起部90aの下側斜面90s2の下端P1は、受光素子91の下端P2よりも上方にある。このように突起部90aを設けることにより、受光窓1Bの光透過部材90に対して正面方向又は正面斜め方向から照射された赤外線光信号が受光素子91に向かう光路を阻害することはない。すなわち、受光窓1Bの正面下方(図22中の右下方)から照射された受光対象の赤外線光信号L7は、突起部90aの下側斜面90s2で屈折されることなく、突起部90aの本体部分を通過する。突起部90aの本体部分を通過した赤外線光信号L8は、受光素子91に到達して受光される。従って、従来の受光装置のように光透過部材90に対して正面方向又は正面斜め方向から光信号を照射する場合にも、受光素子91で受光対象の赤外線光信号をより確実に受光することができる。
図23において、受光素子91の受光軸の方向から見たとき、光透過部材90の突起部90aの上側傾斜面90s1の傾斜方向と直交する方向(図23の左右方向)における突起部90aの幅W1は、同方向における受光素子95の幅W2よりも広い。これにより、光透過部材90の突起部90aに向けて斜め下方から赤外線光信号L8を照射する場合に、突起部90aの幅方向端部から入射して突起部90aの内部を通過した赤外線光信号L9を、上側傾斜面90s1で確実に全反射させることができる。上側傾斜面90s1で全反射された赤外線光信号L10は、阻害されることなく受光素子91に到達して受光される。
(態様A)
光信号を受けて電気信号に変換する受光素子91などの光電変換素子と、光電変換素子で受ける光信号が通過するように保持された光透過部材90とを備えた受光装置であって、光透過部材90は、光電変換素子側とは反対側に突出した突起部90aを有し、突起部90aは、光電変換素子の最大受光感度を有する受光軸Laに交差する方向から突起部90aの内部に入射した受光対象の光信号を光電変換素子に向けて反射させる角度で傾斜している上側傾斜面90s1などの第1の傾斜面を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、光電変換素子で受ける光信号が通過するように保持された光透過部材は、光電変換素子側とは反対側に突出した突起部を有する。この突起部の第1の傾斜面により、突起部の内部を通過して第1の傾斜面に向かって入射してきた受光対象の光信号を光電変換素子で受けることができるので、光信号に対する広指向性を確保することができる。しかも、突起部の第1の傾斜面は、上記受光対象の光信号を光電変換素子に向けて反射させるように傾斜している。そのため、上記受光対象の光信号とは逆方向すなわち第1の傾斜面に外から入射する光に対しては光電変換素子から遠ざかる向きに反射させることになる。これにより、突起部の第1の傾斜面に外から外乱光が入射しても、その外乱光を、光電変換素子で受けないようになるので、外乱光による誤作動を防止することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、突起部90aの上側傾斜面90s1などの第1の傾斜面の傾斜角度は、前記受光対象の光信号を受光素子91などの光電変換素子に向けて全反射させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、突起部の第1の傾斜面で受光対象の光信号を光電変換素子に向けて全反射させることにより、受光対象の光信号に対する感度をより高めることができる。
(態様C)
上記態様A又はBにおいて、前記突起部90aは、上側傾斜面90s1などの第1の傾斜面から突起部90aの内部に入射した光が通過する箇所に、突起部90aの内部に入射した光を受光素子91などの光電変換素子に向けて全反射させない角度で傾斜している下側傾斜面90s2などの第2の傾斜面を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、突起部の第1の傾斜面から突起部の内部に入射した光が、第2の傾斜面で光電変換素子に向かって全反射しない。これにより、第1の傾斜面から入射した外乱光が光電変換素子に向かうのを抑制し、外乱光による誤作動をより確実に防止することができる。
(態様D)
上記態様A乃至Cのいずれかにおいて、突起部90aの下側傾斜面90s2などの第2の傾斜面の傾斜角度は、上側傾斜面90s1などの第1の傾斜面から突起部90aの内部に入射した光を受光素子91などの光電変換素子に向けて反射させない角度である。これによれば、上記実施形態について説明したように、突起部の第1の傾斜面から突起部の内部に入射した光が、第2の傾斜面で光電変換素子に向かって反射しない。これにより、第1の傾斜面から入射した外乱光が光電変換素子に向かうのを阻止し、外乱光による誤作動を更に確実に防止することができる。
(態様E)
上記態様A乃至Dのいずれかにおいて、突起部90aは、光透過部材90における受光素子91などの光電変換素子で受光可能な光が通過する受光可能範囲の内側に設けられている。これによれば、上記実施形態について説明したように、光透過部材に対して正面方向又は正面斜め方向から照射された光信号は、光電変換素子に向かう光路が阻害されることなく、突起部を通過して光電変換素子に到達して受光される。従って、従来の受光装置のように光透過部材に対して正面方向又は正面斜め方向から光信号を照射する場合にも、光電変換素子で受光対象の光信号をより確実に受光することができる。
(態様F)
上記態様A乃至Eのいずれかにおいて、受光素子91などの光電変換素子の受光軸の方向から見たとき、上側傾斜面90s1などの第1の傾斜面の傾斜方向と直交する幅方向における突起部90aの幅W1は、その幅方向における光電変換素子の幅W2よりも広い。これによれば、上記実施形態について説明したように、光透過部材の突起部に向けて斜め下方から受光対象の光信号を照射する場合に、突起部の幅方向端部から入射して突起部の内部を通過した光信号を、第1の傾斜面で確実に全反射させることができる。これにより、第1の傾斜面で全反射された光信号は、阻害されることなく光電変換素子に到達して受光されるので、受光対象の光信号に対する感度を更に高めることができる。
(態様G)
遠隔操作用の光信号を受ける受光装置を備え、その受光装置が受けた遠隔操作用の光信号に基づいて制御可能なプロジェクタ1などの画像投影装置であって、前記受光装置は、上記態様A乃至Fのいずれかの受光装置である。これによれば、上記実施形態について説明したように、遠隔操作用の光信号に対する広指向性を確保しつつ、外乱光による遠隔操作の誤制御を防止することができる。
(態様H)
上記態様Gにおいて、前記光透過部材90は、プロジェクタ1などの画像投影装置の外側板に形成された開口部に設けられている。これによれば、上記実施形態について説明したように、プロジェクタ1などの画像投影装置の外側板に形成された開口部設けられた光透過部材90の突起部90aに向けて、外側板に沿った方向から遠隔操作用の光信号を照射する場合でも、画像投影装置を遠隔操作することができる。
1A:外側板
1B:受光窓
2:投影面
3:天井
4:照明器具
83:操作部
90:光透過部材
90a:突起部
90s1:第1の傾斜面
90s2:第2の傾斜面
91:赤外線受光素子
92:基板
93:保持部材
La:赤外線受光素子の受光軸
Lb:受光可能範囲の下限の光軸
Claims (8)
- 光信号を受けて電気信号に変換する光電変換素子と、前記光電変換素子で受ける光信号が通過するように保持された光透過部材と、を備えた受光装置であって、
前記光透過部材は、前記光電変換素子側とは反対側に突出した突起部を有し、
前記突起部は、前記光電変換素子の最大受光感度を有する受光軸に交差する方向から該突起部の内部に入射した受光対象の光信号を前記光電変換素子に向けて反射させる角度で傾斜している第1の傾斜面を有することを特徴とする受光装置。 - 請求項1の受光装置において、
前記突起部の第1の傾斜面の傾斜角度は、前記受光対象の光信号を前記光電変換素子に向けて全反射させる角度であることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項1又は2の受光装置において、
前記突起部は、前記第1の傾斜面から該突起部の内部に入射した光が通過する箇所に、該突起部の内部に入射した光を前記光電変換素子に向けて全反射させない角度で傾斜している第2の傾斜面を有することを特徴とする画像投影装置。 - 請求項1乃至3のいずれかの受光装置において、
前記突起部の第2の傾斜面の傾斜角度は、前記第1の傾斜面から該突起部の内部に入射した光を前記光電変換素子に向けて反射させない角度であることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項1乃至4のいずれかの受光装置において、
前記突起部は、前記光透過部材における前記光電変換素子で受光可能な光が通過する受光可能範囲の内側に設けられていることを特徴する受光装置。 - 請求項1乃至5のいずれかの受光装置において、
前記光電変換素子の受光軸の方向から見たとき、前記第1の傾斜面の傾斜方向と直交する幅方向における前記突起部の幅は、その幅方向における前記光電変換素子の幅よりも広いことを特徴とする受光装置。 - 遠隔操作用の光信号を受ける受光装置を備え、その受光装置が受けた遠隔操作用の光信号に基づいて制御可能な画像投影装置であって、
前記受光装置は、請求項1乃至6のいずれかの受光装置であることを特徴とする画像投影装置。 - 請求項7の画像投影装置において、
前記光透過部材は、当該画像投影装置の外側板に形成された開口部に設けられていることを特徴とする画像投影装置。
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