JP2014033272A - 画像処理装置、デジタルカメラ、画像処理プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、デジタルカメラ、画像処理プログラムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力色空間の色域内にある色を色域外に補正してしまうことを防止すること。
【解決手段】画像処理装置100は、輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きを取得する傾き取得手段104と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第1の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出手段104と、入力値をルックアップテーブルへ入力して補正値を取得する補正値取得手段と、補正値に基づいて、補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する補正手段104と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、デジタルカメラ、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関する。
輝度色差分離空間であるYUV空間において、画像データに対して階調補正を行う画像処理方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−188768号公報
画像データを出力する色空間(出力色空間)が例えばRGB空間など複数の原色で表される色空間である場合、上記従来技術のように輝度色差分離空間において輝度階調補正を行うと、出力色空間の色域内にあった色が色域外となってしまう可能性がある。また、彩度補正を行った際も、同様に、出力色空間の色域内にあった色が色域外となってしまう可能性がある。このように出力色空間の色域内にあった色が色域外となると、出力色空間に変換されたときに色域境界値にクリップされるため、色相が回転したり色がつぶれたりする(飽和する)という問題があった。
(1)請求項1に記載の発明による画像処理装置は、輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きを取得する傾き取得手段と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第1の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出手段と、入力値をルックアップテーブルへ入力して補正値を取得する補正値取得手段と、補正値に基づいて、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
(2)請求項7に記載の発明による画像処理装置は、輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きと、黒色点および最大彩度点を通る第2の直線の傾きとを取得する傾き取得手段と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第2の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出手段と、入力値をルックアップテーブルへ入力して補正値を取得する補正値取得手段と、補正値と第1の直線の傾きとに基づいて、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
(3)請求項14に記載の発明によるデジタルカメラは、被写体像を撮像する撮像手段と、請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、を備え、画像処理装置は、撮像手段により撮像された画像に対して補正処理を行うことを特徴とする。
(4)請求項15に記載の発明による画像処理プログラムは、コンピュータを、請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とする。
(5)請求項16に記載の発明による画像処理方法は、輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きを取得する傾き取得工程と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第1の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出工程と、入力値をルックアップテーブルへ入力して補正値を取得する補正値取得工程と、補正値に基づいて、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方を補正する補正工程と、を備えることを特徴とする。
(6)請求項17に記載の発明による画像処理方法は、輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きと、黒色点および最大彩度点を通る第2の直線の傾きとを取得する傾き取得工程と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第2の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出工程と、入力値をルックアップテーブルへ入力して補正値を取得する補正値取得工程と、補正値と第1の直線の傾きとに基づいて、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方を補正する補正工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、出力色空間の色域内にある色を色域外に補正してしまうことを防止することができる。
本発明の一実施の形態による画像処理装置(デジタルカメラ)の構成例を説明するブロック図である。 出力色空間の色域形状を説明する図である。 出力色空間の色域形状を説明する図である。 階調カーブを説明する図である。 画像処理の流れを説明するフローチャートである。 階調補正軸を説明する図である。 彩度補正軸を説明する図である。 コンピュータを例示する図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による画像処理装置100の構成を例示するブロック図である。本実施形態では、画像処理装置100としてデジタルカメラを用いる例を説明する。デジタルカメラ100は、操作部材101と、撮像レンズ102と、撮像素子103と、制御装置104と、メモリカードスロット105と、モニタ106とを備える。操作部材101は、使用者によって操作される種々の入力部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、メニューボタンなどを含む。
撮像レンズ102は、被写体像を撮像素子103の撮像面に結像するように配置されている。撮像レンズ102は、図1では代表して1枚のレンズで表しているが、実際は複数の光学レンズから構成される。
撮像素子103は、例えばCMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子103は、撮像レンズ102で結像される被写体像を撮像し、得られた画像信号を制御装置104へ出力する。撮像素子103には、R(赤)、G(緑)、B(青)がBayer配列されたカラーフィルタが形成されている。このため、デジタルカメラ100で取得される画像の色は、機器依存のRGB表色系で表される。
制御装置104は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路により構成され、デジタルカメラ100が行う撮影動作を制御する。制御装置104を構成するメモリには、SDRAMやフラッシュメモリが含まれる。SDRAMは揮発性のメモリであって、制御装置104がプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用される。また、SDRAMは、データを一時的に記憶するためのバッファメモリとしても使用される。一方、フラッシュメモリは不揮発性のメモリであって、制御装置104が実行するプログラムや、プログラム実行時に読込まれる種々のパラメータなどを記憶する。
メモリカードスロット105は、記憶媒体としてのメモリカードを挿入するためのスロットである。制御装置104は、撮影処理を行うことによって生成した画像ファイルを、メモリカードスロット105に挿入されているメモリカードへ書込んで記録する。また、制御装置104は、メモリカードスロット105に挿入されているメモリカード内に記録されている画像ファイルを読込む。
モニタ106は、デジタルカメラ100の背面に搭載された液晶モニタ(いわゆる背面モニタ)である。当該モニタ106には、メモリカードに記録されている画像ファイルに基づく再生画像や、デジタルカメラ100を設定するための設定メニューなどが表示される。また、使用者が操作部材101を操作してデジタルカメラ100を、背面液晶を使用する撮影モードに設定すると、制御装置104は、撮像素子103から時系列で取得した画像の表示用画像データをモニタ106に出力する。これにより、モニタ106にスルー画を表示することもできる。
ところで、人間の明るさの知覚に近い色空間として、輝度色差分離空間であるYCC空間や均等色空間であるCIELAB等の色空間が知られている。これらの色空間では、色相を保ったまま階調や彩度を補正することが容易であるため、画像処理によく用いられる。
画像データを出力する色空間(出力色空間)が、輝度色差分離空間ではなく、RGB表色系のような複数の原色で表される色空間である場合、YCC空間やCIELAB空間における出力色空間の色域形状は、等色相面において、図2に示すように、黒色点Bpと白色点Wpと最大彩度点Cpとを結んだ三角形に近くなる。なお、図2において、縦軸が輝度(Y)であり、横軸が彩度(C)である。YCC空間では、Y軸方向が輝度を表し、CbCr面での原点まわりの角度が色相を表す。つまり、Y軸を含んでCb軸あるいはCr軸と一定の角度をなす平面上の色はみな同じ色相となり、これを等色相面と呼んでいる。等色相面ではY軸からの距離が彩度を表している。また、黒色点Bpは、出力色空間で表現しうる最も輝度が低い色を示し、白色点Wpは、出力色空間で表現しうる最も輝度が高い色を示す。最大彩度点Cpは、各色相において出力色空間で表現しうる最も彩度が高い色を示す。
また、出力色空間の等色相面での色域形状は、色相によって異なる。これは、最大彩度点Cpにおける輝度が色相によって異なるためである。例えば、赤や青は黄色より暗く感じられるため、図3に示すように、赤や青の最大彩度点Cpにおける輝度は、黄色の最大彩度点Cpにおける最大輝度より低い。また、有彩色の最大彩度点Cpの輝度は、無彩色の最大輝度(すなわち白色点Wp)よりも低い。
階調補正は、例えば、図4に示すように、階調補正前の値(Input)と階調補正後の値(Output)との関係を示すS字の階調カーブTcを用いて行われる。なお、図4の階調カーブTcでは、最小値を0とし、最大値を1として、Inputが正規化されているとする。例えばYCC空間を用いて階調補正を行う場合に、無彩色の輝度について調整された階調カーブTcを有彩色に対して適用すると、赤や青の様な色相では、高彩度色の輝度が低いため、階調補正によって高彩度色の輝度がさらに低く補正されてしまい、高彩度色が暗く表現されてしまう。
また、この階調補正の結果、元々色域内にあった色が色域外に出てしまう可能性がある。このように色域外に出てしまった色は、出力色空間に変換されると出力色空間の色域境界値にクリップされてしまうため、色相が回転したり、色がつぶれたりする(飽和する)などの不具合が生じる。例えば、高彩度の黄色においてB成分が負値から0にクリップされるとオレンジに色相が回ったり、高輝度の肌色が黄色く変化したりするなどの不具合が生じてしまう。
一方、彩度強調などの補正をYCC空間で行う場合も、輝度によって最大彩度が異なるため、色域境界付近の色については色域外に強調されてしまう可能性がある。したがって、この場合も、出力色空間に変換されると出力色空間の色域境界値にクリップされてしまうため、色相が回転したり、色がつぶれたりする(飽和する)などの不具合が生じる。
そこで本実施形態のデジタルカメラ100では、上述した不具合を防止しながら階調補正や彩度補正を行うようになっている。以下、このような階調補正および彩度補正について、具体的に説明する。図5は、本実施形態における階調補正や彩度補正を含む画像処理の流れを説明するフローチャートである。なお、この画像処理は、制御装置104のメモリに記憶された画像処理プログラムに従って制御装置104が実行する処理である。
図5のステップS1において、制御装置104は、撮像素子103から読み出されたRGB画像データを取得する。そして制御装置104は、このRGB画像データに対して、補間、ホワイトバランス、ノイズ除去などの処理を施して、ステップS2へ進む。
ステップS2において制御装置104は、ステップS1で処理が施されたRGB画像データを、撮像素子103固有のRGB空間から、階調補正および彩度補正を行うための色空間であるYCC空間に変換して、ステップS3へ進む。この変換は、画像を出力する色空間(出力色空間)として例えばsRGB空間を利用する場合、以下の式(1)〜(3)により行われる。なお、以下の式(1)〜(3)において、(R,G,B)は、式(1)の入力値(上記RGB画像データ)である。(R,G,B)は、式(1)の出力値且つ式(2)の入力値である。(R,G,B)は、式(2)の出力値且つ式(3)の入力値である。(Y,Cb,Cr)は、式(3)の出力値である。また、MRGB2XYZは、撮像素子103固有のRGB空間からXYZ空間(例えばCIE 1964 XYZ)へ変換するための変換マトリックスであり、撮像素子103の分光感度特性や撮影時の照明条件などに基づいて決定される。また、MXYZ2sRGBは、XYZ空間からsRGB空間へ変換するための変換マトリックスである。また、LUT1は、標準のsRGB空間におけるγ変換を行うためのルックアップテーブルである。また、MsRGB2YCCは、sRGB空間からYCC空間へ変換するための変換マトリックスである。
Figure 2014033272
Figure 2014033272
Figure 2014033272
ステップS3において制御装置104は、ステップS2で変換されたYCbCr画像データにおいて、1画素ごとに色相を算出して、ステップS4へ進む。なお、色相は、例えばCbとCrとの比や、CrまたはCbと、CrおよびCbの絶対値を用いた彩度近似値との比に基づいて算出される。
ステップS4において制御装置104は、YCbCr画像データの1画素ごとに、ステップS3で算出した色相の等色相面における出力色空間(sRGB空間)の色域形状を算出する。
上述したように、YCC空間における等色相面において、出力色空間(sRGB空間)の色域を表すと、図6に示すように、黒色点Bpと白色点Wpと最大彩度点Cpとを結んだ三角形で近似して表すことができる。なお、図6において、縦軸が輝度(Y)であり、横軸が彩度(C)である。また図6では、黒色点Bpの輝度および彩度を(0,0)とし、白色点Wpの輝度および彩度を(1,0)として、各画素の輝度および彩度が正規化されているとする。ステップS4では、各画素の色相について、等色相面における輝度色度座標上における、白色点Wpと最大彩度点Cpとを通る第1の直線L1の傾き(以下、第1の傾きと呼ぶ)pdy1と、黒色点Bpと最大彩度点Cpとを通る第2の直線L2の傾き(以下、第2の傾きと呼ぶ)pdy2とを、対象画素の色相における出力色空間の色域形状として算出する。なお、pdy1およびpdy2は、それぞれ絶対値であるとする。
ここで、赤、黄、緑における第1の傾きpdy1は、それぞれ反対色であるシアン、青、マゼンタにおける第2の傾きpdy2と等しい。一方、赤、黄、緑における第2の傾きpdy2は、それぞれ反対色であるシアン、青、マゼンタにおける第1の傾きpdy1と等しい。そこで、制御装置104内のメモリ(不図示)には、少なくとも3色(例えば赤、黄、緑)において、それぞれ第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2が予め記録されている。制御装置104は、このメモリに記録された赤、黄、緑における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2に基づいて、シアン、青、マゼンタにおける第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2についても求めることができる。
ステップS4では、この計6色(赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタ)のうち、対象画素の色相に隣接する2色相における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2からの補間により、対象画素の色相における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を算出する。例えば、対象画素の色相が緑からシアンの間にある場合は、メモリに記録された赤における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を用いて、シアンにおける第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を求める。そして、このシアンにおける第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2と、メモリに記録された緑における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を、対象画素の色相と緑およびシアンとの差分を考慮して重み付けして、対象画素の色相における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を算出する。
このようにして制御装置104は、YCbCr画像データの1画素ごとに、その画素の色相における第1の傾きpdy1および第2の傾きpdy2を算出して、ステップS5へ進む。
ステップS5において制御装置104は、YCbCr画像データに対して階調補正を行う。この階調補正では、輝度(Y)軸に沿って補正するのではなく、図6に示すように、補正を行う画素の色(補正対象色)の等色相面において、補正対象色の輝度および彩度を示す点(補正対象色点)Tpと黒色点Bpとを結ぶ第3の直線L3に沿って輝度および彩度が変化するように補正する。
この階調補正について具体的に説明する。なお、以下の説明において、YCbCr画像データは、Yの最小値(最小輝度)を0とし、Yの最大値(最大輝度)を1として正規化された値を用いている。まず、制御装置104は、対象画素のCb値およびCr値から、次式(4)により、対象画素の彩度Cの近似値を算出する。式(4)における除算(/4)はビットシフトを用いて対応してもよい。
C = (|Cb|+|Cr|+|Cb + Cr|+|Cb - Cr|)/4 …(4)
なお、処理負荷を軽くしつつ良好な彩度近似値を算出するため、式(4)を用いたが、処理負荷に余裕がある場合は、次の式(5)を用いたり、式(4)、(5)以外の式で彩度を算出したりしてもよい。
C = (Cb2+ Cr2)1/2 …(5)
次に、制御装置104は、第3の直線L3を軸とする座標系(以下、階調補正座標系と呼ぶ)における補正対象色点Tpの座標値を階調補正パラメータyGainInとして算出する。この階調補正座標系は、黒色点Bpの座標値が0であり、第3の直線L3と第1の直線L1との交点P31の座標値が1であり、黒色点Bpから交点P31へ向かう方向に座標値が大きくなる座標系であるとする。具体的には、制御装置104は、対象画素の輝度Yおよび彩度Cと第1の傾きpdy1とを用いて、次式(6)により、階調補正パラメータyGainInを算出する。
yGainIn = Y + C * pDy1 …(6)
すなわち、補正対象色点Tpが黒色点Bp上にあればyGainIn=0となり、補正対象色点Tpが交点P31上にあればyGainIn=1となる。また、補正対象色点Tpが黒色点Bpと交点P31との間にある場合は、0<yGainIn<1となり、補正対象色点Tpが交点P31に近くなるほどyGainInは1に向かって大きくなり、補正対象色点Tpが黒色点Bpに近くなるほどyGainInは0に向かって小さくなる。また、補正対象色点Tpが交点P31よりも黒色点Bpから遠い場合には、yGainIn>1となる。この場合、補正対象色点Tpは出力色空間の色域外に位置している。
次に、制御装置104は、階調補正ゲインyGainを求める。階調補正ゲインyGainとは、階調補正前の輝度(Input)に対する階調補正後の輝度(Output)の比(Output/Input)である。階調補正ゲインyGainは、例えば、Inputに対して上述した図4のS字の階調カーブTcを用いて階調補正が行われるように設定されている。また、階調補正ゲインyGainは、Inputが0以上1以下である場合にはInputに階調補正ゲインyGainを乗算した値であるOutputが0以上1以下となるように設定されており、色域内の色は色域内に変換される。なお、Inputが1より大きい場合にはOutputが1より小さくなるように設定することで、色域外の色も色域内に圧縮してもよい。
制御装置104のメモリには、Inputを入力すると、このように設定された階調補正ゲインyGainを出力するルックアップテーブルLUT2が予め記録されている。制御装置104は、このルックアップテーブルLUT2を用いて、次式(7)により階調補正ゲインyGainを算出する。すなわち、階調補正パラメータyGainInをルックアップテーブルLUT2の入力値として階調補正ゲインyGainを求める。
yGain = LUT2(yGainIn) …(7)
次に、制御装置104は、次式(8)〜(11)により、対象画素のYCbCrおよび彩度Cに対して、それぞれ階調補正ゲインyGainを乗算することで、階調が補正されたYCbCrおよび彩度Cを算出する。
Y = Y * yGain …(8)
Cb = Cb * yGain …(9)
Cr = Cr * yGain …(10)
C = C * yGain …(11)
この結果、補正対象色点Tpが黒色点Bpと交点P31との間にある場合は、黒色点Bpと交点P31との間で第3の直線L3に沿って補正が行われる。これにより、出力色空間の色域内の画素について、色域内で階調補正を行うことができる。したがって、出力色空間の色域内の画素が色域外に変換されることがないので、出力色空間に変換した時に出力色空間の色域境界値にクリップされて色相回転が生じるという不具合を防止することができる。
また、ルックアップテーブルLUT2の入力値をYとするのではなく、第1の傾きpdy1を用いて正規化した階調補正パラメータyGainInとしたことで、高彩度色については輝度を上げる補正を行うことができるので、特に赤や青などの輝度が低い高彩度色について輝度を下げる補正が行われてしまうことを防止できる。したがって、有彩色と無彩色とで同じ階調カーブTcを用いても階調補正を弊害なく行うことができ、簡易で高性能な色処理を行うことができる。
また、第1の傾きpDy1を用いて階調補正パラメータyGainInを算出し、ルックアップテーブルLUT2の入力値としたので、処理負荷の重い除算処理を行わなくても、出力色空間の色域形状に応じてルックアップテーブルLUT2の入力値を補正することができ、色相によらずに1つの階調カーブTcを用いて階調補正を行うことができる。なお、式(4)では、4による除算が入るが、これはビットシフトの手法を用いれば非常に小さな負荷で実現できる。
以上のように制御装置104は、YCbCr画像データの各画素に対して上記階調補正を行うと、ステップS6へ進む。
ステップS6において制御装置104は、ステップS5の階調補正後の画像データ(YCbCr)に対して、彩度補正を行う。この彩度補正では、彩度(C)軸に沿って補正するのではなく、図7に示すように、補正対象色点Tpを通り且つ第1の直線L1に平行である第4の直線L4に沿って輝度および彩度が変化するように補正する。
この彩度補正について具体的に説明する。まず、制御装置104は、第4の直線L4を軸とする座標系(以下、彩度補正座標系と呼ぶ)における補正対象色点Tpの座標値を彩度補正パラメータcGainInとして算出する。この彩度補正座標系では、第2の直線L2と第4の直線L4との交点P42の座標値が1であり、第4の直線L4と輝度(Y)軸(すなわち黒色点Bpと白色点Wpとを通る直線)との交点P4Yから交点P42へ向かう方向に座標-値が大きくなる座標系であるとする。具体的には、制御装置104は、対象画素の輝度Yおよび彩度Cと第2の傾きpdy2とを用いて、次式(12)により、彩度補正パラメータcGainInを算出する。
cGainIn = 1 -Y + pDy2 * C …(12)
すなわち、補正対象色点Tpが交点P42上にあればcGainIn=1となる。また、補正対象色点Tpが交点P4Yと交点P42との間にある場合は、cGainIn<1となり、補正対象色点Tpが交点P42に近くなるほどcGainInは1に向かって大きくなり、補正対象色点Tpが交点P4Yに近くなるほどcGainInは小さくなる。また、補正対象色点Tpが交点P42よりも交点P4Yから遠い場合には、cGainIn>1となる。この場合、補正対象色点Tpは出力色空間の色域外に位置している。
次に、制御装置104は、彩度補正ゲインcGainを求める。彩度補正ゲインcGainとは、彩度補正前の彩度(Input)に対する彩度補正後の彩度(Output)の比(Output/Input)である。彩度補正ゲインcGainは、例えば、Inputに対して上述した図5と同様のS字状である彩度カーブを用いて彩度補正が行われるように設定されている。また、彩度補正ゲインcGainは、Inputが0以上1以下である場合にはInputに彩度補正ゲインcGainを乗算した値であるOutputが0以上1以下となるように設定されており、色域内の色は色域内に変換される。なお、Inputが1より大きい場合にもOutputが1より小さくなるように設定することで、色域外の色も色域内に圧縮してもよい。
制御装置104のメモリには、Inputを入力すると、このように設定された彩度補正ゲインcGainを出力するルックアップテーブルLUT3が予め記録されている。制御装置104は、このルックアップテーブルLUT3を用いて、次式(13)により彩度補正ゲインcGainを算出する。すなわち、彩度補正パラメータcGainInをルックアップテーブルLUT3の入力値として彩度補正ゲインcGainを求める。
cGain = LUT3(cGainIn) …(13)
次に、制御装置104は、対象画素のYおよびCと第1の傾きpdy1と彩度補正ゲインcGainとに基づいて、次式(14)により、彩度が補正されたYを算出する。また制御装置104は、次式(15)〜(16)により、対象画素のCbCrに対して、それぞれ彩度補正ゲインcGainを乗算することで、彩度が補正されたCbCrを算出する。
Y = Y - C * (cGain-1) * pDy1 …(14)
Cb = Cb * cGain …(15)
Cr = Cr * cGain …(16)
この結果、第4の直線L4上において補正対象色点Tpが交点P4Yと交点P42との間にある場合は、交点P4Yと交点P42との間で第4の直線L4に沿って補正が行われる。これにより、出力色空間の色域内の画素について、色域内で彩度補正を行うことができる。したがって、出力色空間の色域内の画素が色域外に変換されることがないので、出力色空間に変換した時に出力色空間の色域境界値にクリップされて色相回転が生じるという不具合を防止することができる。
また、第2の傾きpDy2を用いて彩度補正パラメータcGainInを算出し、ルックアップテーブルLUT3の入力値としたので、処理負荷の重い除算処理を行わなくても、出力色空間の色域形状に応じてルックアップテーブルLUT3の入力値を正規化することができ、色相によらずに1つの彩度カーブを用いて彩度補正を行うことができる。
以上のように制御装置104は、YCbCr画像データの各画素に対して上記彩度補正を行うと、ステップS7へ進む。
ステップS7において制御装置104は、ガマットマッピングのレベル(すなわち色域の圧縮度合い)を設定して、ステップS8へ進む。具体的に制御装置104は、ステップS5およびS6で算出した階調補正パラメータyGainInおよび彩度補正パラメータcGainInのヒストグラムを作成し、このヒストグラムから、yGainIn>1またはcGainIn>1となる(すなわち出力色空間の色域外である)画素数の分布を求める。そして、この出力色空間の色域外である画素数の分布に応じてガマットマッピングレベルを設定する。例えば、出力色空間の色域外である画素数が多いほど、ガマットマッピングレベルを大きく設定し、出力色空間の色域外である画素数が少ないほど、ガマットマッピングレベルを小さく設定する。
なお、ガマットマッピングレベルは、ユーザにより設定された色再現モード(彩度強調モード、または、彩度は強調せず階調感を重視する階調感重視モードなど)に応じて調整してもよい。例えば、階調を残すより高彩度で飽和気味でも全体の彩度感を重視する彩度強調モードの場合には、ガマットマッピングレベルを最低(すなわちガマットマッピングを行わない)に設定し、階調感重視モードの場合には、ガマットマッピングレベルを上記ヒストグラムに応じて設定する。
ステップS8において制御装置104は、ステップS7で設定したガマットマッピングレベルに応じて、色域を圧縮するための色域圧縮カーブを選択する。なお、色域圧縮カーブは、色域圧縮前の値と色域圧縮後の値との関係を示す曲線であり、種々のガマットマッピングレベルに応じて複数用意されている。制御装置104は、当該選択した色域圧縮カーブを用いて、ステップS6の彩度補正後のYCbCr画像データの色域を圧縮変換し、ステップS9へ進む。
ステップS9において制御装置104は、ステップS8のガマットマッピング後のYCbCr画像データを、公知の変換式を用いて出力色空間(ここではsRGB空間)の値へ変換して、ステップS10へ進む。
ステップS10において制御装置104は、ステップS9で出力色空間に変換した画像データを、出力ファイルフォーマットに従ってエンコーディングを行い、メモリカードスロット105に挿入されているメモリカードへ記録して、図5の処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ100は、輝度色差分離空間(YCC空間)における補正対象色を含む等色相面において、白色点Wpおよび最大彩度点Cpを通る第1の直線L1の傾きpdy1を取得する制御装置104と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルLUT2の入力値(階調補正パラメータyGainIn)を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第1の直線L1の傾きpdy1とに基づいて算出する制御装置104と、入力値をルックアップテーブルLUT2へ入力して補正値(階調補正ゲインyGain)を取得する制御装置104と、補正値に基づいて、補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する制御装置104と、を備える。これにより、出力色空間の色域形状に応じて補正対象色を補正することができるので、出力色空間の色域内にある色を色域外に補正してしまうことを防止することができる。
(2)上記(1)のデジタルカメラ100において、補正対象色は、上記補正により、補正対象色を含む等色相面において黒色点Bpと補正対象色点Tpとを通る第3の直線L3に沿って輝度および彩度が変化するように補正されるように構成した。これにより、例えば赤や青などの輝度が低い高彩度色について暗く補正されることなく適切に階調を補正できる。
(3)上記(2)のデジタルカメラ100において、制御装置104は、補正対象色の輝度および、色差または彩度と第1の直線L1の傾きpdy1とに基づいて、第3の直線L3を軸とする階調補正座標系における補正対象色点Tpの座標値(階調補正パラメータyGainIn)を算出し、ルックアップテーブルLUT2の入力値とするように構成した。これにより、処理負荷をかけずに出力色空間の色域形状に応じて補正することができる。
(4)上記(3)のデジタルカメラ100において、ルックアップテーブルLUT2が出力する補正値(階調補正ゲインyGain)は、補正前の輝度に対する補正後の輝度の比であり、制御装置104は、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方のそれぞれに対して補正値を乗算することにより、補正対象色の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方を補正するように構成した。これにより、用いるルックアップテーブルLUT2が1つでよいので、補正後の輝度および、色差または彩度の少なくとも一方をそれぞれ出力する複数のルックアップテーブルを用いる場合と比較して、メモリの容量を節約することができる。
(5)上記(4)のデジタルカメラ100において、階調補正座標系では、第1の直線L1と第3の直線L3との交点P31の座標値が基準値(1)であり、且つ黒色点Bpから交点P31に向かう方向に座標値が大きくなり、ルックアップテーブルLUT2では、入力値が基準値(1)以下である場合には、入力値(Input)に補正値(yGain)を乗算した値(Output)が基準値(1)以下となるように、入力値と補正値とが対応付けられているように構成した。これにより、出力色空間の色域内にある色を色域内で補正することができる。
(6)上記(1)〜(5)のデジタルカメラ100において、少なくとも3色相以上の色相における第1の直線L1の傾きpdy1を記憶するメモリをさらに備え、制御装置104は、メモリに記憶された第1の直線L1の傾きpdy1からの補間により、補正対象色の色相における第1の直線L1の傾きpdy1を取得するように構成した。このように、少なくとも3色相における第1の直線の傾きpdy1を記憶すればよいので、多数の色相における第1の直線の傾きpdy1を記憶する場合と比較してメモリの容量を節約することができる。
(7)デジタルカメラ100は、輝度色差分離空間(YCC空間)における補正対象色を含む等色相面において、白色点Wpおよび最大彩度点Cpを通る第1の直線L1の傾きpdy1と、黒色点Bpおよび最大彩度点Wpを通る第2の直線L2の傾きpdy2とを取得する制御装置104と、補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルLUT3の入力値(彩度補正パラメータcGainIn)を、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第2の直線L2の傾きpdy2とに基づいて算出する制御装置104と、入力値cGainInをルックアップテーブルLUT3へ入力して補正値(彩度補正ゲインcGain)を取得する制御装置104と、補正値cGainと第1の直線の傾きpdy1とに基づいて、補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する制御装置104と、を備える。これにより、出力色空間の色域形状に応じて補正対象色を補正することができるので、出力色空間の色域内にある色を色域外に補正してしまうことを防止することができる。
(8)上記(7)のデジタルカメラ100において、補正対象色は、上記補正により、補正対象色を含む等色相面において補正対象色点Tpを通り且つ第1の直線L1と平行である第4の直線L4に沿って輝度および彩度が変化するように補正されるように構成した。これにより、出力色空間の色域内にある色を色域外に補正することなく、彩度補正を行うことができる。
(9)上記(8)のデジタルカメラ100において、制御装置104は、補正対象色の輝度および、彩度または色差と第2の直線の傾きpdy2とに基づいて、第4の直線L4を軸とする彩度補正座標系における補正対象色点Tpの座標値を算出し、ルックアップテーブルLUT3の入力値とするように構成した。これにより、処理負荷をかけずに出力色空間の色域形状に応じて補正することができる。
(10)上記(9)のデジタルカメラ100において、ルックアップテーブルLUT3が出力する補正値(彩度補正ゲインcGain)は、補正前の彩度に対する補正後の彩度の比であり、制御装置104は、補正対象色の彩度または色差の少なくとも一方に対して補正値cGainを乗算することにより補正対象色の彩度または色差の少なくとも一方を補正し、補正値cGainと第1の直線の傾きpdy1とに基づいて補正対象色の輝度を補正するように構成した。これにより、用いるルックアップテーブルLUT3が1つでよいので、補正後の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方をそれぞれ出力する複数のルックアップテーブルを用いる場合と比較して、メモリの容量を節約することができる。
(11)上記(10)のデジタルカメラ100において、彩度補正座標系では、第2の直線L2と第4の直線L4との交点P42の座標値が基準値(1)であり、且つ黒色点Bpおよび白色点Wpを通る第5の直線(輝度軸)と第4の直線L4との交点4Yから、第2の直線L2と第4の直線L4との交点P42へ向かう方向に座標値が大きくなり、ルックアップテーブルLUT3では、入力値が基準値(1)以下である場合には、入力値(input)に補正値cGainを乗算した値(output)が基準値(1)以下となるように、入力値と補正値とが対応付けられているように構成した。これにより、出力色空間の色域内にある色を色域内で補正することができる。
(12)上記(7)〜(11)のデジタルカメラ100において、少なくとも3色相以上の色相における第1の直線L1の傾きpdy1と第2の直線L2の傾きpdy2とを記憶するメモリをさらに備え、制御装置104は、メモリに記憶された第1の直線L1の傾きpdy1および第2の直線L2の傾きpdy2からの補間により、補正対象色の色相における第1の直線L1の傾きpdy1および第2の直線L2の傾きpdy2を取得するように構成した。このように、少なくとも3色相における第1および第2直線の傾きpdy1およびpdy2を記憶すればよいので、多数の色相における第1および第2の直線の傾きpdy1およびpdy2を記憶する場合と比較してメモリの容量を節約することができる。
(変形例1)
上述した実施の形態では、出力色空間としてsRGB空間を用いる例について説明した。しかしながら、出力色空間として、AdobeRGBやその他の多原色色空間を用いるようにしてもよい。
(変形例2)
上述した実施の形態では、階調補正および彩度補正を行う色空間としてYCC空間を用いる例について説明した。しかしながら、階調補正および彩度補正を行う色空間として、CIELAB空間やHSV空間など、その他の輝度色差(彩度)分離空間を用いるようにしてもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態の画像処理では、上記階調補正および上記彩度補正を両方実行する例について説明したが、上記階調補正または上記彩度補正のいずれかを実行するようにしてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、デジタルカメラ100に画像処理装置を搭載する例を説明したが、画像処理装置をパーソナルコンピュータによって構成するようにしてもよい。また図8に示すパーソナルコンピュータ200に図5に例示したフローチャートの処理を行うプログラムを実行させることにより、画像処理装置を構成してもよい。プログラムをパーソナルコンピュータ200に取込んで使用する場合には、パーソナルコンピュータ200のデータストレージ装置にプログラムをローディングした上で、当該プログラムを実行させることによって画像処理装置として使用する。
パーソナルコンピュータ200に対するプログラムのローディングは、プログラムを格納したCD−ROMなどの記憶媒体201をパーソナルコンピュータ200にセットして行ってもよいし、ネットワークなどの通信回線202を経由する方法でパーソナルコンピュータ200へローディングしてもよい。通信回線202を経由する場合は、通信回線202に接続されたサーバー(コンピュータ)203のハードディスク装置204などにプログラムを格納しておく。プログラムは、記憶媒体201や通信回線202を介する提供など、種々の形態のコンピュータプログラム製品として供給することができる。
なお、パーソナルコンピュータ200が処理対象として入力する(ステップS1)RGB画像は、いわゆるRAWデータ(すなわち、撮像素子102の受光光量に対して線形階調のRGB画像)である。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。また、上記実施形態に各変形例の構成を適宜組み合わせてもかまわない。
100…デジタルカメラ、101…操作部材、102…撮像レンズ、103…撮像素子、104…制御装置、105…メモリカードスロット、106…モニタ

Claims (17)

  1. 輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きを取得する傾き取得手段と、
    前記補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第1の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出手段と、
    前記入力値を前記ルックアップテーブルへ入力して前記補正値を取得する補正値取得手段と、
    前記補正値に基づいて、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記補正対象色は、前記補正により、前記補正対象色を含む等色相面において黒色点と前記補正対象色点とを通る第3の直線に沿って輝度および彩度が変化するように補正されることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記入力値算出手段は、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第1の直線の傾きとに基づいて、前記第3の直線を軸とする補正座標系における前記補正対象色点の座標値を算出し、当該座標値を、前記ルックアップテーブルの入力値とすることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記ルックアップテーブルが出力する前記補正値は、前記補正前の輝度に対する前記補正後の輝度の比であり、
    前記補正手段は、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方のそれぞれに対して前記補正値を乗算することにより、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記補正座標系では、前記第1の直線と前記第3の直線との交点の座標値が基準値であり、且つ前記黒色点から前記交点に向かう方向に座標値が大きくなり、
    前記ルックアップテーブルでは、前記入力値が前記基準値以下である場合には、前記入力値に前記補正値を乗算した値が前記基準値以下となるように、前記入力値と前記補正値とが対応付けられていることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    少なくとも3色相以上の色相における第1の直線の傾きを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記傾き取得手段は、前記記憶手段に記憶された第1の直線の傾きからの補間により、前記補正対象色の色相における第1の直線の傾きを取得することを特徴とする画像処理装置。
  7. 輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きと、黒色点および前記最大彩度点を通る第2の直線の傾きとを取得する傾き取得手段と、
    前記補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第2の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出手段と、
    前記入力値を前記ルックアップテーブルへ入力して前記補正値を取得する補正値取得手段と、
    前記補正値と前記第1の直線の傾きとに基づいて、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記補正対象色は、前記補正により、前記補正対象色を含む等色相面において前記補正対象色点を通り且つ前記第1の直線と平行である第4の直線に沿って輝度および彩度が変化するように補正されることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、
    前記入力値算出手段は、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第2の直線の傾きとに基づいて、前記第4の直線を軸とする補正座標系における前記補正対象色点の座標値を算出し、当該座標値を前記ルックアップテーブルの入力値とすることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記ルックアップテーブルが出力する前記補正値は、前記補正前の彩度に対する前記補正後の彩度の比であり、
    前記補正手段は、前記補正対象色の彩度または色差の少なくとも一方に対して前記補正値を乗算することにより前記補正対象色の彩度または色差の少なくとも一方を補正し、前記補正値と前記第1の直線の傾きとに基づいて前記補正対象色の輝度を補正することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記補正座標系では、前記第2の直線と前記第4の直線との交点の座標値が基準値であり、且つ前記黒色点および前記白色点を通る第5の直線と前記第4の直線との交点から、前記第2の直線と前記第4の直線との交点へ向かう方向に座標値が大きくなり、
    前記ルックアップテーブルでは、前記入力値が前記基準値以下である場合には、前記入力値に前記補正値を乗算した値が前記基準値以下となるように、前記入力値と前記補正値とが対応付けられていることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    少なくとも3色相以上の色相における第1の直線の傾きと第2の直線の傾きとを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記傾き取得手段は、前記記憶手段に記憶された第1の直線の傾きおよび第2の直線の傾きからの補間により、前記補正対象色の色相における第1の直線の傾きおよび第2の直線の傾きを取得することを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    請求項7〜12のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  14. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、前記撮像手段により撮像された画像に対して前記補正処理を行うことを特徴とするデジタルカメラ。
  15. コンピュータを、請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像処理装置として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  16. 輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きを取得する傾き取得工程と、
    前記補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第1の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出工程と、
    前記入力値を前記ルックアップテーブルへ入力して前記補正値を取得する補正値取得工程と、
    前記補正値に基づいて、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  17. 輝度色差分離空間における補正対象色を含む等色相面において、白色点および最大彩度点を通る第1の直線の傾きと、黒色点および前記最大彩度点を通る第2の直線の傾きとを取得する傾き取得工程と、
    前記補正対象色の輝度および彩度を補正するための補正値を出力するルックアップテーブルの入力値を、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差と前記第2の直線の傾きとに基づいて算出する入力値算出工程と、
    前記入力値を前記ルックアップテーブルへ入力して前記補正値を取得する補正値取得工程と、
    前記補正値と前記第1の直線の傾きとに基づいて、前記補正対象色の輝度および、彩度または色差の少なくとも一方を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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