JP2014023738A - 制御方法、動作補助装置、動作補助装置用プログラム。 - Google Patents

制御方法、動作補助装置、動作補助装置用プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】歩行の立脚期においても、安定的に膝の補助し、十分な歩行補助をする動作補助装置の制御方法等を提供する。
【解決手段】歩行面上を歩行中における被補助者60の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置(歩行補助ロボットS)制御する制御方法において、被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、動作補助装置の駆動源(21)により、膝関節部(5)の伸展動作を補助し続け(S3)、駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、立脚期において、所定時間前に伸展動作の補助を一時的に低減する(S5)。
【選択図】図5

Description

本発明は、被補助者の動作を補助する動作補助装置、および、動作補助装置を制御する制御方法、および、動作補助装置用プログラムに関する。
膝疾患の被補助者が行う回復訓練等(いわゆるリハビリテーション)において、従来は、例えば理学療法士等の補助を受けつつ、その被補助者が自力で必要な回復訓練等を行っていた。一方近年では、モータ等の駆動源を使用する他動的な回復訓練等(外力を用いて行う回復訓練等)が行われ始めている。このような他動的な回復訓練等には、その被補助者の身体に装着されて歩行における膝関節部の動きを補助する、いわゆる装着型の歩行アシストロボットが用いられる。この歩行アシストロボットは、被補助者の膝関節部を含む上腿部及び下腿部にハーネス等を用いて装着され、膝関節部の動きを補助する(換言すれば強制的に動かす)ように動作する。即ち、適切な歩行パターンにおける膝関節部としての動きが実現されるように歩行アシストロボットが動作して、当該膝関節部を動かす。これにより被補助者は、歩行アシストロボットによる動きに追随するように自立歩行することで、必要な回復訓練等を行える。なお上記回復訓練等に用いることが可能な人の歩行の補助のための装置としては、例えば下記特許文献1に記載されている歩行補助ロボットがある。
特開2003−135543号公報
上述した歩行補助ロボットを用いた回復訓練等においては、リハビリ効果を高めるため、歩行の遊脚期における補助を行っていた。一方、歩行アシスト動作時の立脚期は、補助を行わず、フリーとしていることが多かった。また、立脚期における膝を安定させるため、歩行補助ロボットのモータ軸につながるメカ部までの減速比を高め、モータ駆動していない時をほぼロック状態にする方法も考えられるが、歩行動作としては、回転速度が十分でないため、歩行速度の低下、膝関節角度の可動範囲の狭まり等があり、十分な歩行補助にならない場合があった。
そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、歩行の立脚期においても、安定的に膝の補助し、十分な歩行補助をする動作補助装置、および、動作補助装置を制御する制御方法等を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置を制御する制御方法において、
前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作ステップと、前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制御方法において、前記伸展動作低減ステップにおいて、前記伸展動作の補助を一時的に無くすことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の制御方法において、前記伸展動作の補助を一時的に低減する時間を、前記歩行の周期に基づき設定する設定ステップを更に含むことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置において、前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作手段と、前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置を制御する動作補助装置用プログラムにおいて、コンピュータを、前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作手段、および、前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減手段として機能させる。
本発明によれば、被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、動作補助装置の駆動源により、膝関節部の伸展動作を補助し続け、駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、立脚期において、所定時間前に伸展動作の補助を一時的に低減することにより、伸展動作の補助が一時的に緩み、膝関節部が一時的に動くことで駆動源が動き、駆動源保護ステップがリセットされ、駆動源への電力の供給が遮断されることが防止され、立脚期において、膝関節部を支える力が喪失することを防止できる。
実施形態に係る歩行補助ロボットを被補助者に装着した際の状態の一例を示す模式図である。 図1の歩行補助ロボットの構成を示すブロック図である。 図1の歩行補助ロボットにおけるセンサのデータと制御パターンの一例を示す模式図である。 図1の歩行補助ロボットにおける膝部の屈曲角度の一例を示す模式図である。 図1の歩行補助ロボットの遊脚期における動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
次に、本発明を実施するための形態について、図1から図5を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、例えば膝疾患を持つ被補助者の回復訓練等としての歩行における膝関節の動作を補助する歩行補助ロボットに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.歩行補助ロボットの構成および機能概要]
まず、本発明の一実施形態に係る歩行補助ロボットの構成および概要機能について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、実施形態に係る歩行補助ロボットS(動作補助ロボットの一例、測定装置の一例)は、膝関節を屈曲及び伸展させる第1リンク機構部10と、股関節を屈曲及び伸展させると第2リンク機構部15と、第1リンク機構部10を駆動させる駆動部20と、膝関節および股関節の角度等を検出するセンサ部30と、センサ部30からのデータを入力し、駆動部20の動きを制御する制御部40と、歩行補助ロボットSを被補助者に固定する固定部50と、を備えている。歩行補助ロボットSは、被補助者の左脚L用および右脚R用に、第1リンク機構部10、第2リンク機構部15、および、センサ部30を各々備えている。
第1リンク機構部10は、被補助者の大腿部に巻き付けられる固定部50の側面に取り付けられるリンク11と、被補助者の下腿部に巻き付けられる固定部50の側面に取り付けられるリンク12と、駆動部20から動力を得てリンク11に対してリンク12を歩行の前後方向に揺動させるリンク(図示せず)と、を有する。リンク11は、被補助者の腰部側から膝部(膝関節部)5側に延びるように取り付けられ、リンク12は被補助者の膝部5側から脚の先端(地面)側に延びるように取り付けられている。そしてリンク11とリンク12とは、被補助者の膝部5近傍で回動可能に連結されている。
第2リンク機構部15は、被補助者の大腿部に巻き付けられる固定部50の側面に取り付けられるリンク16と、被補助者の腰部6に巻き付けられる固定部50のベルトの側部に取り付けられるリンク17と、を有する。リンク16は、被補助者の臀部側から膝部5側に延びるように取り付けられ、リンク17は被補助者の腰部側から臀部側に延びるように取り付けられている。そしてリンク16とリンク17とは、リンクボール18により、被補助者の股部7近傍で回動可能に連結されている。
なお、図1中の矢印で示すように、リンク12およびリンク16は、伸縮機構を有し、被補助者の体型に合わせて、長さが調整できるようになっている。また、リンク11とリンク17との間に伸縮機構があり、被補助者の体型に合わせて、長さが調整できるようになっている。
駆動部20は、図1および図2に示すように、電源(図示せず)により駆動力させる発生させるDCモータ21と、各リンクに接続されているギア部23と、DCモータ21からの駆動力を、ギア部23を介して各リンクに伝達するクラッチ部22と、を有する。一つの(即ち、右脚Rまたは左脚Lいずれか一方用の)駆動部20には、図1に示すように、被補助者の膝部5の関節部分に取り付けられ、第1リンク機構部10と、第2リンク機構部15と、が取り付けられている。
また、駆動部20は、駆動源の一例のDCモータ21を保護するためのリミッタ機能(駆動源保護機能の一例)を有する。DCモータ21には、モータの回転を検出するホール素子が複数個設置されている(例えば、マグネットが2極で3個のホール素子)。ホール素子からの出力に基づき、駆動部20は、リミッタ機能により、所定時間の一例の遮断設定時間(例えば、0.4秒)以上、DCモータ21の軸の回転が無ければ、ロック状態とみなし、DCモータ21への電流を遮断して、電力の供給を遮断する。そして、電力の供給が遮断された後、自動復帰には、例えば、6秒ほどかかる。
また、ギア部23は、被補助者の膝部5を補助する高トルクを得るための減速機の機能を有する。ギア部23は、2段で構成され、減速比(ギア比)は、例えば、1:40程である。従って、被補助者の膝部5が、僅かでも動くと、DCモータ21のホール素子は、DCモータ21の回転軸の回転を検出する。例えば、1.5度程度の回転で検出できるように、ギア比やホール素子の数が構成される。なお、ホール素子が複数あるので、ホール素子は、DCモータ21の回転軸の回転を検出しやすい。
センサ部30は、図1および図2に示すように、リンク11とリンク12との成す角度を示すロボット膝関節角度データを出力するロボット膝関節角度センサ31と、リンク16とリンク17との成す角度を示すロボット股関節角度データを出力するロボット股関節角度センサ32と、足が地面から離れたか否かを検出する足裏センサ33と、を有する。
ロボット膝関節角度センサ31は、リンク11とリンク12とが連結する部分に内蔵されている。ロボット股関節角度センサ32は、リンク16とリンク17とが連結する部分に内蔵されている。ロボット膝関節角度センサ31およびロボット股関節角度センサ32は、例えば、いわゆるポテンショメータ等により実現され、センサの出力信号を制御部40に出力する。ロボット股関節角度センサ32は、歩行補助ロボットSのロボット股関節角度(ポテンショ角)を検出する。
足裏センサ33は、図1に例示するように右足及び左足の足裏に夫々装着されていて、各脚が床または地面から離れたこと及びそれらに接地したことを夫々示す信号を制御部40に出力する。制御部40は、足裏センサ33の信号により、被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期にあるか、または、被補助者の脚が歩行面から離れている遊脚期にあるかを判定する。
なお、第1リンク機構部10、第2リンク機構部15、駆動部20、および、センサ部30は、カバー19に覆われている。
制御部40は、図2に示すように、センサ部30からの信号に基づき、駆動部20を制御するためのCPU(Central Processing Unit)41と、被補助者または理学療法士等が操作可能な位置に備えられ、かつ、CPU41に対する指令操作を行うための操作ボタン等を備える操作部42と、CPU41に接続され、かつ、被補助者または理学療法士等が視認可能な位置に備えられた液晶ディスプレイ等からなる表示部43と、を備えている。図1および図2に示すように、制御部40は、ケーブル45により、駆動部20とセンサ部30とに電気的に接続され、データ通信可能となっている。制御部40は、PWM(pulse width modulatio)のデューティー比を変化させることにより、DCモータ21の回転を制御する。
CPU41は、DCモータ21の回転方向及び回転速度の制御及びクラッチ部22における開放/接続の制御を行う。なお、CPU41は、オペレーティングシステムや歩行補助ロボットSを制御する制御プログラムや、制御パターンを生成するための制御パターン生成プログラム等のソフトウェアや、検出したデータや、生成した制御パターン等のデータを記憶する記憶部(図示せず)を有している。この記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクまたはシリコンディスク等により構成されている。
また、図1に示すように、制御部40は、被補助者が装着するベスト45に設置されている。駆動部20や制御部40に電力を供給する電源もベスト45に設置されている。
固定部50は、着脱自在のテープ状固定具を有するベルト部材から構成されている。
固定部50のベルト部材は、第2リンク機構部15のリンク16に固定するように被補助者の腰部に巻き付けられ、第1リンク機構部10のリンク11に固定するように被補助者の大腿部に巻き付けられ、第1リンク機構部10のリンク12に固定するように被補助者の下腿部に巻き付けられる。
[2.歩行補助ロボットの動作例]
次に、歩行補助ロボットSの動作例について、図3から図5を用いて説明する。
まず、歩行補助ロボットSが被補助者60に固定部50により装着される。被補助者60の姿勢等が測定され、これらのデータが制御部40に入力される。
そして、クラッチ部22を開放した状態で、被補助者60が歩行している状態で、センサ部30からのデータに基づき、歩行補助ロボットSの制御部40は、補助に必要な制御パターンの生成等を行う。
次に、歩行補助ロボットSは、図3に示すように、歩行補助ロボットSは、歩行の制御パターンCに従い、歩行補助ロボットSを装着した被補助者60の動作を補助する。
まず、遊脚期の制御について説明し、次に立脚期の制御について説明する。
(2.1 遊脚期の制御)
歩行補助ロボットSは、センサ部30からデータを取得する。具体的には、歩行補助ロボットSの制御部40は、図3に示すように、左右の足裏センサ33から、脚が床又は地面等の歩行面から離れたこと及びそれらに接地したことを示すデータShを取得する。さらに、図3および図4に示すように、制御部40は、左右のロボット膝関節角度センサ31から、リンク11とリンク12との成す角度(膝関節角度)θkを示す膝関節角度データを取得する。制御部40は、左右のロボット股関節角度センサ32は、リンク16とリンク17との成す角度を示す股関節角度データを取得する。
次に、被補助者60が片方の脚(例えば、右脚)を上げ、右脚駆動系Rの足裏センサ33のデータが足裏センサON閾値以上になったときに(補助開始トリガが感知されたとき)、歩行補助ロボットSの制御部40は、制御パターンに従い、右脚駆動系RのDCモータ21を駆動させ始める(t=ta)。そして、ギア部23およびクラッチ部22を介して、第1リンク機構部10に駆動力が伝達し、被補助者60の右脚の膝が屈曲され始める。
次に、図3に示すように、駆動開始から時間t1経過したら、歩行補助ロボットSの制御部40は、PWMのデューティー比を100%にする。
次に、駆動開始から時間(t1+t2)経過したら、歩行補助ロボットSの制御部40は、PWMのデューティー比を減少し始める。そして、被補助者60の右脚の膝にかかる駆動力が減少し始める。駆動開始から時間(t1+t2+t3)経過したら、歩行補助ロボットSの制御部40は、PWMのデューティー比を0%にする。
次に、駆動開始から時間(t1+t2+t3+t4)経過したら、歩行補助ロボットSの制御部40は、遊脚期における屈曲動作の補助制御から、伸展動作の補助制御に切り替える。PWMのデューティー比がマイナスとなる。
次に、歩行補助ロボットSの制御部40は、駆動開始から時間(t1+t2+t3+t4+t5)経過したら、PWMのデューティー比を−80%にし、伸展動作開始から時間(t5+t6)経過したら、PWMのデューティー比を−30%まで増加し始める。なお、PWMのデューティー比は−80%に限らず、被補助者60の膝が、伸展できればよく、例えば、PWMのデューティー比は−100%でもよい。
次に、t=tbのとき、すなわち、伸展動作開始から時間(t5+t6+t7)(遊脚期の期間)経過したら、または、右脚駆動系Rの足裏センサ33のデータが足裏センサOFF閾値以下になったときに(補助終了トリガが感知されたとき)、歩行補助ロボットSの制御部40は、補助を終了する。そして、制御部40は、立脚期の制御を開始する。なお、このときのPWMのデューティー比は、−30%であり、立脚期における伸展延長の制御となる。
なお、左脚駆動系Lが装着されている場合には、歩行補助ロボットSは、右脚駆動系Rの遊脚期の終了後、左脚駆動系Lに関しても同様に遊脚期の制御を行う。
(2.2 立脚期の制御)
次に、遊脚期の後の立脚期の制御について、図を用いて説明する。
図5に示すように、歩行補助ロボットSは、足裏センサ33のデータを取得する(ステップS1)。具体的には、歩行補助ロボットSの制御部40は、図3に示すように、足裏センサ33から、脚が床又は地面等の歩行面から離れたこと及びそれらに接地したことを示すデータSh(例えば、右脚のSh(R))を取得する。
次に、歩行補助ロボットSは、足裏センサ33からのデータが閾値以下か否かを判定する(ステップS2)。具体的には、足裏センサ33のデータShがOFF閾値以下の場合、制御部40は、立脚期と判定する。また、足裏センサ33のデータShがOFF閾値以下でない場合、制御部40は、遊脚期と判定する。
閾値以下の場合(ステップS2;YES)、歩行補助ロボットSは、伸展動作を補助する(ステップS3)。具体的には、歩行補助ロボットSの制御部40は、遊脚期における補助の制御(特に伸展動作の補助制御)を開始する。制御部40は、図3に示すように、遊脚期における伸展延長の制御を行うために、PWMのデューティー比を−30%に維持する。なお、伸展延長の制御におけるPWMのデューティー比は、−30%の値に限らず、−50%でもよく、DCモータ21の性能、被補助者の状態によって変えてもよい。
ここで、本来、立脚期において、基本的に膝関節角度θk=0であるが、遊脚期において、被補助者によっては、膝が伸びきらず、膝関節角度θk=0でない場合があり、膝を伸ばすため、歩行補助ロボットSは、伸展延長の制御を行う必要がある。また、膝関節角度θk=0であっても、立脚している脚の膝を安定的に補助するため、歩行補助ロボットSは、伸展延長の制御を行う必要がある。
このように、歩行補助ロボットSは、被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、動作補助装置の駆動源により、膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作手段の一例として機能する。
次に、歩行補助ロボットSは、一時低減の設定時間T1を経過したか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、歩行補助ロボットSの制御部40は、DCモータ21のホール素子からの信号に基づき、DCモータ21が動いていないと検出してから、一時的に伸展動作の補助を低減するための一時低減の設定時間T1を経過した否かを判定する。
ここで、一時低減の設定時間T1は、所定時間の一例の遮断設定時間(例えば、0.4秒)より短く、予め設定されている。例えば、一時低減の設定時間T1は、0.3秒である。なお、制御部40は、一時的に伸展動作の補助を低減してから、一時低減の設定時間T1を経過した否か、を判定してもよい。また、t=tbからの1回目の一時低減の設定時間T1は、伸展延長により、膝関節角度θk=0となる時間以上が好ましい。また、被補助者の状態に応じ、遮断設定時間より前に、膝関節角度θk=0になるように、PWMのデューティー比を−30%より低く(伸展動作の補助の強さを強く)してもよい。また、一時低減の設定時間T1は、固定値とは限らず、1回目の一時低減の設定時間と、2回目の一時低減の設定時間とを変えてもよい。
一時低減の設定時間T1を経過した場合(ステップS4;YES)、歩行補助ロボットSは、一時的に伸展動作の補助を低減する(ステップS5)。具体的には、歩行補助ロボットSの制御部40は、図3に示すように、一時的の一例としてts秒間(例えば、0.1秒間)、PWMのデューティー比を0%に設定する。そして、制御部40は、ts秒後、PWMのデューティー比を−30%に戻す。
伸展動作の補助の強さを低減したことにより、膝部5の軸部が一時的にフリーになり、人体の自然な膝の屈曲で膝関節を開放し、膝関節角度が0度以上になる。そして、DCモータ21のモータ軸部のロック状態を回避し、再度、PWM信号を入れ、伸展延長動作を行い、膝関節角度をほぼ0度とする。これらの一連の伸展延長動作を次の遊脚期の直前まで継続し、モータ軸部のロック状態が、遮断設定時間よりも長くなることを回避する。
なお、PWMのデューティー比を−30%から0%に低減させる際、または、WMのデューティー比を0%から−30%に戻す際、図3に示すように、デューティー比の変化の傾斜を設けてもよい。また、一時的に低減させる時間は、例えば、歩行周期(遊脚期+立脚期)の1/5から1/10ぐらいが好ましい。また、一時的に低減させる際、PWMのデューティー比は0%に限らず、−5%のように、このとき、一時的に低減させる時間は、0.1秒間より長くしてもよい。さらに、PWMのデューティー比を−30%に戻さず、−40%のように伸展を強めにしてもよいし、−20%のように伸展を弱めにしてもよい。
次に、制御部40は、PWMのデューティー比を−30%に戻した後、ステップS1の処理に戻る。そして、制御部40は、再度、遮断設定時間よりも前に、ステップS5において、一時的に伸展動作の補助を低減する。立脚期の終了まで、以上の処理を繰り返す。
また、一時低減の設定時間T1を経過していない場合も(ステップS4;NO)、歩行補助ロボットSは、ステップS1の処理に戻る。
閾値以上でない場合(ステップS2;NO)、制御部40は、立脚期の制御を終了し(t=tc)、遊脚期の制御を開始する。
このように、歩行補助ロボットSは、駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、立脚期において、前定時間前に伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減手段の一例として機能する。
なお、左脚駆動系Lが装着されている場合には、歩行補助ロボットSは、左脚駆動系Lに関しても同様に立脚期の制御を行う。
以上、本実施形態によれば、被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、動作補助装置の駆動源により、膝関節部の伸展動作を補助し続け、駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、立脚期において、所定時間前に伸展動作の補助を一時的に低減することにより、伸展動作の補助が一時的に緩み、膝関節部が一時的に動くことで駆動源が動き、駆動源保護ステップがリセットされ、駆動源への電力の供給が遮断されることが防止され、立脚期において、膝関節部を支える力が喪失することを防止できる。また、膝関節部を支える力が喪失すること、いわゆる膝折れを防止できるので、リハビリ効果を上げることができる。
このような制御により、モータ減速比を低目にできるため、被補助者への負荷が小さくなり、歩行速度も上がり、通常歩行に近い動作ができ、リハビリ効果を上げることができる。
また、伸展動作の補助を一時的に低減することにより、駆動源への負荷が一時的に軽減し、電池の消耗を低減することができる。
伸展動作の補助を一時的に無くす場合、一時的に電力の供給の必要が無くなるので、省電力化となり、電池の消耗を更に低減できる。
伸展動作の補助を一時的に低減する時間を、歩行の周期に基づき設定する場合、歩行の周期に合わせた、効率的な一時的に低減する時間を設定できる。
また、被補助者のリハビリの状態に合わせて、一時的に低減する時間を設定してもよい。例えば、リハビリが進んで、脚が体重を支える力が強くなっている場合、一時的に低減する時間を長く目に設定しもよい。この場合、省電力化となり、電池の消耗を更に低減できる。
なお、上述した実施形態では、膝疾患を有する被補助者の回復訓練等としての歩行を補助する歩行補助ロボットSに対して本発明を適用した場合について説明したが、これ以外に、回復訓練等との一環としての駆け足等の移動を補助する移動補助装置に対して本発明を適用することもできる。
更に、図4に示すフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスクまたはハードディスク等の記録媒体に記録しておき、または、インターネット等のネットワークを介して取得して記憶しておき、それを汎用のマイクロコンピュータで読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを実施形態に係るCPU41として動作させることも可能である。
また、駆動源としてDCモータに限らず、交流モータでもよい。
以上夫々説明したように、本発明は動作補助ロボットの分野に利用することが可能であり、特に被補助者の歩行または駆け足等の回復訓練等を補助する動作補助ロボットの分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
20:駆動部
21:DCモータ(駆動源)
30:センサ部
33:足裏センサ
40:制御部
50:固定部
S:歩行補助ロボット(動作補助装置)

Claims (5)

  1. 歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置を制御する制御方法において、
    前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作ステップと、
    前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  2. 請求項1に記載の制御方法において、
    前記伸展動作低減ステップにおいて、前記伸展動作の補助を一時的に無くすことを特徴とする制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の制御方法において、
    前記伸展動作の補助を一時的に低減する時間を、前記歩行の周期に基づき設定する設定ステップを更に含むことを特徴とする制御方法。
  4. 歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置において、
    前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作手段と、
    前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減手段と、
    を備えたことを特徴とする動作補助装置。
  5. 歩行面上を歩行中における被補助者の脚の膝関節部に装着されており、当該歩行に伴う当該膝関節部の動作を補助する動作補助装置を制御する動作補助装置用プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記被補助者の脚が歩行面に立脚している立脚期において、前記動作補助装置の駆動源により、前記膝関節部の伸展動作を補助し続ける伸展動作手段、および、
    前記駆動源の動きが止まった時から所定時間後に、前記駆動源への電力の供給を遮断する駆動源保護機能を解除するために、前記立脚期において、前記所定時間前に前記伸展動作の補助を一時的に低減する伸展動作低減手段として機能させる動作補助装置用プログラム。
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