JP2014021146A - 光学膜、光学素子、光学系および光学機器 - Google Patents

光学膜、光学素子、光学系および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な生産性と、優れた性能を有する光学膜を提供する。
【解決手段】光学膜103は、ガラス材料により形成されたベース部材102の表面に設けられる。該光学膜は、ベース部材の側から順に積層された第1層104および第2層105を有する。第1層は、膜厚方向における構成物質の組成比の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的または段階的に変化する第1の領域を含む。また、第2層は、使用光の波長より短いピッチで形成された凹凸構造を有し、該凹凸構造における膜厚方向での空間占有率の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的に変化する第2の領域を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ等の光学素子に設けられる反射防止機能等を有する光学膜に関する。
レンズ等の光学素子の表面には、入射光の光量損失を低減させるために反射防止膜が設けられる場合が多い。反射防止膜としては、一般的に用いられるマルチコートと呼ばれる誘電体多層膜以外に、いわゆるサブ波長構造による反射防止膜が知られている。非特許文献1には、円錐形状の微細凹凸形状を高いアスペクト比で形成することで、優れた反射防止性能が実現できることが開示されている。
また、特許文献1には、所定の光量の光ビームを照射すると空孔が形成される光学ガラスを用い、深さ方向において空孔数の密度を制御することでレンズ基板の反射を低減する方法が開示されている。
特開2011−48081号公報
H.Toyota, K.Takahara, M.Okano, T.Yotsuya and H.Kikuta : "Fabrication of microcone array for antireflection structured surface using metal dotted pattern," Jpn. J. Appl. Phys., 40 (2001) L747-749
非特許文献1にて開示された方法では、電子ビーム露光法を用いて微細凹凸形状の一つ一つを形成する。これを、直径数十ミリメートルにおよぶレンズに適用しようとすると膨大な時間が必要となり、生産性が低くなる。また、通常の電子ビーム露光装置は、平板への露光を想定しているため、レンズの曲面への適用は、ステージ等の要素に高度な制御技術を必要とする。
また、撮影レンズ等の光学系は、可視域の全域にわたって球面収差や色収差等の収差を抑制するために、屈折率の異なる様々なガラス材料が使用されている。しかしながら、特許文献1にて開示された方法は、光ビーム照射による熱化学反応で空孔が生じる光学ガラスに適用が限定されるため、すべての光学ガラスには使用できない。そして、この方法は、非特許文献1にて開示された方法と同様に、大面積のレンズに対して膨大な個数の空孔を形成する必要があるために、生産性が低くなる。
本発明は、良好な生産性を実現し、かつ様々な屈折率や面積や表面形状を有するガラスに適用した場合でも波長帯域特性および入射角度特性に優れた性能を有する光学膜を提供する。また、本発明は、該光学膜を有する光学素子、光学系および光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学膜は、ガラス材料により形成されたベース部材の表面に設けられる。該光学膜は、ベース部材の側から順に積層された第1層および第2層を有する。そして、第1層は、膜厚方向における構成物質の組成比の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的または段階的に変化する第1の領域を含む。また、第2層は、使用光の波長より短いピッチで形成された凹凸構造を有し、該凹凸構造における膜厚方向での空間占有率の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的に変化する第2の領域を含むことを特徴とする。
なお、上記光学膜が表面に設けられた光学素子、該光学素子を含む光学系および光学機器もそれぞれ、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、屈折率が異なる様々なガラス材料により形成されたベース部材や様々な面積または表面形状を有するベース部材に対しても、波長帯域特性および入射角度特性に優れた性能を有し、かつ良好な生産性で形成可能な光学膜を実現することができる。
本発明の代表的な実施例である反射防止膜の構造を模式的に示す断面図および該反射防止膜の屈折率構造を示す図。 図1の反射防止膜に対する変形例の構造を模式的に示す断面図。 実施例1の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例2の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例3の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例4の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例5の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例6の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例7の光学系の構成を示す断面図。 実施例8の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図、該反射防止膜の屈折率構造を示す図および該反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 比較例1の反射防止膜の構造を模式的に示す断面図および該反射防止膜の屈折率構造を示す図。 比較例1の反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 比較例1の反射防止膜の分光反射率特性を示す図。 実施例1〜7のガラス基板の屈折率、ガラス基板と第1層の屈折率差、第1層の屈折率および厚さ、第2層の屈折率および厚さを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、具体的な実施例の説明に先立って、各実施例に共通する事項について説明する。以下の説明では、本発明の実施例である光学膜を反射防止膜と称するが、必ずしも反射防止膜として用いなくてもよい。また、以下の説明において、屈折率の値は、使用光である波長550nmの光に対する値である。
図1(A)には、実施例の反射防止膜の基本構造を模式的に示している。図1(B)には、実施例の反射防止膜の基本的な屈折率構造を概略的に示している。
図1(A)において、102はガラス材料により形成されたベース部材としてのガラス基板であり、表面が平面であるガラス平板や表面が曲面であるガラスレンズ(光学素子ベース部材)に相当する。103は反射防止膜であり、ガラス基板102の側から順に、第1層104と第2層105とが積層されて構成されている。ガラス基板102がガラスレンズである場合は、該ガラス基板102と反射防止膜103とにより、光学素子が構成される。
ガラス基板102の表面上に形成された第1層104は、膜厚方向(第1層104と第2層105の積層方向)における構成物質の組成比の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的または段階的に変化する領域(第1の領域)を含む。この第1の領域の厚さdは、60nm以上であることが望ましい。ただし、必要な特性が得られれば、60nmより薄くてもよい。
なお、図1(A)には、第1層104の全体の厚さがdである(つまりは第1層104の全体が第1の領域に相当する)場合を示しているが、第1層104がdよりも厚く形成され、上述した第1の領域を膜厚方向の一部として含んでいてもよい。
第1層104上に形成された第2層105は、使用光の波長より短いピッチpで形成された微細凹凸構造を有し、該凹凸構造における膜厚方向での空間占有率(フィリングファクタ)の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的に変化する第2の領域を含む。ピッチpは、図1(A)に示すように、凹凸構造のうち隣り合う凸部の間隔に相当する。
ピッチpは、400nm以下であることが望ましい。ただし、使用光の波長より短い限り、400nmより大きくてもよい。
また、第2の領域の厚さは、150nm以上であることが望ましい。ただし、必要な特性が得られれば、150nmより薄くてもよい。
第2の領域における「屈折率」の変化は、第1の領域のように構成物質の組成比が変化することで材料として屈折率が変化するのとは異なり、凹凸構造の空間占有率が変化することによる「有効屈折率」の変化を意味する。図1(A)には、凸部の空間占有率が第1層104の側から減少し、凸部間に形成された凹部の空間占有率が第1層104の側から減少する場合を示している。
第1層104の製法は、層中(膜中)の構成物質の組成比を変化させて屈折率を変化させることができる方法であればどのような方法であってもよい。例えば、2源蒸着法や複数のソースガスを用いたプラズマCVD法を用いれば、同時に複数のガラス基板(レンズ等)上に成膜することが可能であるため、高い生産性が得られる。
ここでは、2源蒸着法について説明する。第1層の屈折率を最大値n1aから最小値n1b(<n1a)まで厚さdにわたって変化させる場合、単成分で蒸着した際の屈折率がn1a以上の蒸着材料Xと、n1b以下の屈折率を有する蒸着材料Yとを用いる必要がある。蒸着材料Xの屈折率をnとし、蒸着材料Yの屈折率をnとすれば、任意の屈折率n(ただし、n≦n≦n)を実現するためには、Lorentz−Lorenzの式である、
を満足するように、蒸着材料Xの体積分率ffと蒸着材料Yの体積分率ffとを決定すればよい。ただし、
である。
具体的な数値を用いて説明する。単成分にて成膜したときの屈折率が2.32のチタニア(TiO)と、同屈折率が1.46のシリカ(SiO)とを用いれば、2.32から1.46の間の任意の屈折率を有する膜を実現できる。
(1)式から、チタニアの体積分率を0.707とし、シリカの体積分率を0.293とすれば、屈折率2.0の膜が得られる。また、チタニアの体積分率を0.063とし、シリカの体積分率を0.937にすれば、屈折率1.5の膜が得られる。このため、チタニアとシリカの比率が成膜開始時の0.707:0.293から成膜終了時に0.063:0.937に変化するよう蒸着量を決定するパラメータを調整し、膜厚がdになるように成膜すればよい。これにより、屈折率が膜厚方向に2.0から1.5に連続的に変化する膜が得られる。蒸着量を決定するパラメータとは、各蒸着源の加熱温度やイオンアシスト量等である。
2源蒸着法とは異なる方法として、プラズマCVD法を用いても同様に、膜中の屈折率が膜厚方向に連続的または段階的に変化する膜を形成できる。プラズマCVD法では、ソースガスとして、SiN(シラン)とNH(アンモニア)を用いることで、屈折率2.0のシリコン窒化膜の形成が可能である。また、ソースガスとして、SiNとNO(亜酸化窒素)を用いることで、屈折率1.45のシリコン酸化膜の形成が可能である。このため、成膜中のソースガスをSiN+NHから、SiN+NOへと連続的または段階的に変化させることで、屈折率が膜厚方向において2.0から1.45の範囲で連続的または段階的に変化する膜を形成できる。プラズマCVD法は、常圧CVD法や減圧CVD法に比べて低温での成膜が可能であるため、熱収縮等によるクラックや面精度の劣化が発生せず、レンズ上に成膜する場合に特に好適である。
一方、第2層の製法は、ピッチが使用波長よりも短い微細凹凸構造体であって、該凹凸構造体の空間占有率を膜厚方向に連続的に変化させることが可能な方法であればどのような方法でもよい。例えば、ナノインプリント法を用いて、金型の微細凹凸パターンを樹脂に転写する方法を用いることができる。また、ウェット法で形成したアルミナ膜を温水に浸漬することで得られる、酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶を使用する方法を用いることができる。これらによれば、高い生産性が得られる。
ナノインプリント法では、電子ビーム露光等を用いてレジストをパターニングしてドライエッチングしたり、アルミニウムを陽極酸化したりすることによって得られる微細凹凸パターンを形成した金型を用いることができる。電子ビーム露光を用いた方法では、はじめ孔径の小さな孔を形成してエッチングを行い、続いて孔径を若干大きくしたパターンを形成してエッチングする方法を繰り返していけば、厚さ方向に空間占有率が連続的に変化する金型を形成することができる。
また、陽極酸化法では、金型表面をアルミニウムで形成し、シュウ酸等の酸溶液中で電圧を印加して小さな孔を形成し、続いてリン酸などに浸漬して孔径拡大処理を繰り返せば、厚さ方向に空間占有率が連続的に変化する金型を形成することができる。そして、ガラス基板上に形成した第1層上に紫外線硬化樹脂を滴下し、上記のように微細凹凸形状が形成された金型を該樹脂に圧着してレンズの反対面から紫外線を照射することで樹脂を硬化させ、その後離型すれば、微細凹凸構造の第2層を形成することができる。
第2層の屈折率を、膜厚方向に最大値n2aから最小値n2b(<n2a)まで、厚さdにわたって変化させる場合には、屈折率がn2a以上の材料Rからなる微細凹凸構造体を形成する必要がある。材料Rの屈折率をnとすれば、任意の(有効)屈折率neff(ただし、1≦neff≦n)を実現するためには、先の説明と同様に、Lorentz−Lorenzの式である、
を満足するように、材料R(つまりは凹凸構造の凸部)の空間占有率ffを決定すればよい。
したがって、例えば、屈折率が1.5の紫外線硬化型樹脂により三角錐形状の凸部がピッチpで多数形成された微細凹凸構造を形成することで、屈折率が膜厚方向に1.5から1.0まで連続的に変化する膜を形成することができる。
また、第2層に、ウェット法等で形成したアルミナ膜を温水に浸漬することで得られる板状結晶を使用する場合は、図2に示すように微細凹凸構造(105)の周期(ピッチ)がランダムになる。この場合でも、隣り合う凸部間の間隔(ピッチ)p′が、使用光の波長よりも小さければ、図1(A)に示すような規則的な凹凸構造と同等の効果が得られる。
実施例の反射防止膜は、様々な屈折率を有するガラス基板102からその外側の空気に向かって、大きな屈折率ギャップを生じることなく、屈折率が連続的または段階的に変化することで、高い反射防止性能を発揮する。
反射防止機能を得るための微細凹凸構造を大きな面積の領域や曲面上に高い生産性を有する方法で形成するには、上記の2つの方法が考えられる。しかし、ナノインプリント法で形成可能な樹脂やアルミナ膜を温水浸漬することで得られる板状結晶は、最大でも屈折率が1.6程度である。このため、これらの微細凹凸構造を直接、高屈折率(1.7以上)のガラス基板上に形成しても、大きな屈折率ギャップが生じて高い反射防止性能を実現することが困難になる。
例えば、屈折率2.0のガラス基板上に屈折率1.6の膜を形成した場合、その界面で発生する反射率は入射角0°の場合において1.23%にも及ぶ。 そこで、実施例の反射防止膜は、微細凹凸構造からなる反射防止膜である第2層105とガラス基板104との間に、この間に大きな屈折率ギャップを生じさせないように、屈折率が連続的に変化する膜である第1層104を配置している。これにより、ガラス基板から空気に向かって屈折率を連続的に変化させることができ、高い反射防止性能を実現することができる。
ガラス基板(ガラス材料)102の使用光に対する屈折率をnとし、第1層104の第1の領域における屈折率の最大値をn1a、最小値をn1bとし、第2層105の第2の領域における屈折率の最大値をn2a、最小値をn2bとする。このとき、これらの屈折率は以下の条件(3)〜(6)を満足することが望ましい。
0≦n−n1a≦0.08 …(3)
0≦n1b−n2a≦0.08 …(4)
0.02≦n1a−n1b≦0.6 …(5)
0.3≦n2a−n2b≦0.6 …(6)
ここで、条件(3)のn−n1aは、ガラス基板と第1層の界面の屈折率差であり、条件(4)のn1b−n2aは、第1層と第2層の界面の屈折率である。これらの差が0.08以上になると界面での反射率が0.1%を超える場合があり、高性能な反射防止膜の実現が困難となる。
また、条件(5)は第1層の膜中での屈折率変化量であり、条件(6)は第2層の膜中での屈折率変化量である。
反射は屈折率の異なる界面に光が入射した際に起こる物理現象であるが、屈折率が連続的に変化する膜でも反射が起こらないわけではない。このような場合は、膜を厚さ方向に数nmの厚さで多数の層に分割し、各層の屈折率を層内の平均値の屈折率に置き換えることで多層膜として現象を理解することができる。この方法で考えると、屈折率が連続で変化する場合には厚さ方向のあらゆる場所で振幅の小さな反射波が発生することとなる。最終的にこれらの反射波が干渉することで反射を低減することになる。このため、第1層は条件(5)を満たす範囲で厚さ60nm以上にわたって屈折率が変化し、第2層は条件(6)を満たす範囲で厚さ150nm以上にわたって屈折率が変化することで干渉後の反射波の振幅を小さくすることができる。
すなわち、第1層と第2層の合計膜厚が210nm以上にわたって条件(5)、(6)を満たすように屈折率が変化することで、例えば屈折率2.0の高屈折率ガラス基板であっても高い反射防止性能が得られる。 以上述べたように、実施例の反射防止膜は、図1(B)に示すように、ガラス基板102の側から外側の媒質である空気(屈折率は1.0)に向かって、膜中の屈折率が連続的に変化する屈折率構造を実現している。このため、可視域(例えば、波長400〜700nm程度)の全域にわたる広い波長帯域で、かつ0〜60°のような大きな入射角度範囲にわたって優れた反射防止性能を実現することができる。そして、実施例の反射防止膜を形成した光学素子(レンズ等)を用いることで、フレアやゴースト等の不要光の発生を抑制した高性能の光学系や光学機器を実現することができる。
なお、第1層104および第2層105のそれぞれにおいて、屈折率は必ずしも連続的(滑らかに)に変化する必要はなく、段階的に変化してもよい。
また、ガラス基板102から第1層104および第2層105にかけても、屈折率は必ずしも連続的(滑らかに)に変化する必要はなく、それぞれの界面での反射が小さい限り、段階的に変化してもよい。
以下、具体的な実施例(数値例)について説明する。各実施例では、ガラス基板がガラスレンズである場合、つまり、ガラス基板と反射防止膜とにより光学素子が構成される場合について説明する。
また、各実施例では、第1層および第2層の全体がそれぞれ、第1の領域および第2の領域として形成されている場合について説明する。ただし、前述したように、第1層および第2層のそれぞれの一部が第1の領域および第2の領域として形成されてもよい。
さらに、以下の実施例では、各層の製法の概略を説明するが、その製法は例にすぎず、他の製法を用いてもよい。
図3(A)には、実施例1(数値例1)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、402は屈折率2.01のガラス基板(株式会社オハラ製S−LAH79)であり、403は本実施例の反射防止膜であり、401はこれらガラス基板402と反射防止膜403により構成される光学素子である。
反射防止膜403は、ガラス基板402の側から順に積層された第1層404と第2層405とを有する。第1層404は、屈折率2.32のチタニアと屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層404の厚さdは180nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、2.01から1.49まで連続的に変化(減少)する。
第2層405は、屈折率1.49の紫外線硬化型樹脂により形成された微細凹凸構造により構成されている。この微細凹凸構造は、ナノインプリント法を用いて、厚さ(高さ)dが360nmの四角錐形状の凸部がピッチ140nmで多数存在するように形成されたものである。第2層405の屈折率は、膜厚方向における第1層側から、1.49から1.0まで連続的に変化(減少)する。
図3(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。上述した第1層404と第2層405を形成したことで、屈折率はガラス基板402側の2.01から1.0に連続的に変化する。第2層405は、四角錐形状の凸部が多数形成された凹凸構造を有するため、その空間占有率ffは、凸部の先端からの厚さの2乗に比例して増加する。したがって、図3(A)に示すように、屈折率が曲線状に変化している。
図3(C)には、本実施例の分光反射率特性を示している。屈折率が2.01という高屈折率のガラス基板を用いたにも関わらず、入射角0〜45°では可視域の全域にわたって反射率が0.4%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が約1.6%以下という優れた反射防止性能を実現している。
図4(A)には、実施例2(数値例2)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、702は屈折率2.01のガラス基板(株式会社オハラ製S−LAH79)であり、703は本実施例の反射防止膜であり、701はこれらガラス基板702と反射防止膜703により構成される光学素子である。
反射防止膜703は、ガラス基板702の側から順に積層された第1層704と第2層705とを有する。第1層704は、屈折率2.04のジルコニア(ZrO)と屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層704の厚さdは105nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、1.95から1.48まで連続的に変化(減少)する。
第2層705は、酸化アルミニウムを含有する溶液をスピンコート法で塗布し、乾燥後、形成された膜を温水に浸漬し、表面に板状結晶を析出させることで形成された微細凹凸構造により構成されている。第2層705の厚さdは230nmであり、その屈折率は膜厚方向における第1層側から、1.42から1.0に連続的に変化(減少)する。微細凹凸構造のピッチp′はランダムであるが、使用光の波長よりは小さい。
図4(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図4(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、屈折率が2.01と高屈折率のガラス基板702を用いたにも関わらず、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.2%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が1.5%以下という優れた反射防止性能を実現している。
本実施例における屈折率構造では、ガラス基板702と第1層704との界面および第1層704と第2層705との界面にてそれぞれ若干の屈折率ギャップがある。しかし、屈折率差を0.06という小さな値にしているため、界面での反射は小さく、反射防止性能を低下させる要因とはならない。
図5(A)には、実施例3(数値例3)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、1002は屈折率1.89のガラス基板(株式会社オハラ製S−LAH58)であり、1003は本実施例の反射防止膜であり、1001はこれらガラス基板1002と反射防止膜1003により構成される光学素子である。
反射防止膜1003は、ガラス基板1002の側から順に積層された第1層1004と第2層1005とを有する。第1層1004は、プラズマCVD法を用いて、シリコン酸窒化膜における酸素と窒素の比率を連続的に変化させることで形成されたものである。第1層1004の厚さdは95nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、1.87から1.51まで連続的に変化(減少)する。
第2層1005は、屈折率1.49の紫外線硬化型樹脂により形成された微細凹凸構造により構成されている。この微細凹凸構造は、ナノインプリント法を用いて、厚さ(高さ)dが240nmの四角錐形状の凸部がピッチ120nmで多数存在するように形成されたものである。第2層1005の屈折率は、膜厚方向における第1層側から、1.49から1.0まで連続的に変化(減少)する。
図5(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図5(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、屈折率が1.88と高屈折率のガラス基板1002を用いたにも関わらず、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.4%以下という極めて高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が2.5%以下という優れた反射防止性能を実現している。
図6(A)には、実施例4(数値例4)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、1302は屈折率1.65のガラス基板(株式会社オハラ製S−LAL54)であり、1303は本実施例の反射防止膜であり、1301はこれらガラス基板1302と反射防止膜1303により構成される光学素子である。
反射防止膜1303は、ガラス基板1302の側から順に積層された第1層1304と第2層1305とを有する。第1層1304は、屈折率2.04のジルコニアと屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層1304の厚さdは95nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、1.65から1.46まで連続的に変化(減少)する。
第2層1305は、酸化アルミニウムを含有する溶液をスピンコート法で塗布し、乾燥後、形成された膜を温水に浸漬し、表面に板状結晶を析出させることで形成された微細凹凸構造により構成されている。第2層1305の厚さdは280nmであり、その屈折率は膜厚方向における第1層側から、1.42から1.0に連続的に変化(減少)する。微細凹凸構造のピッチp′はランダムであるが、使用光の波長よりは小さい。
図6(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図6(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.1%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が1.2%以下という優れた反射防止性能を実現している。
図7(A)には、実施例5(数値例5)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、1602は屈折率1.59のガラス基板(株式会社オハラ製L−BAL42)であり、1603は本実施例の反射防止膜であり、1601はこれらガラス基板1602と反射防止膜1603により構成される光学素子である。
反射防止膜1603は、ガラス基板1602の側から順に積層された第1層1604と第2層1605とを有する。第1層1604は、屈折率2.04のジルコニアと屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層1604の厚さdは95nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、1.57から1.46まで連続的に変化(減少)する。
第2層1605は、酸化アルミニウムを含有する溶液をスピンコート法で塗布し、乾燥後、形成された膜を温水に浸漬し、表面に板状結晶を析出させることで形成された微細凹凸構造により構成されている。第2層1605の厚さdは290nmであり、その屈折率は膜厚方向における第1層側から、1.42から1.0に連続的に変化(減少)する。微細凹凸構造のピッチp′はランダムであるが、使用光の波長よりは小さい。
図7(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図7(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.1%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が1.2%以下という優れた反射防止性能を実現している。
図8(A)には、実施例6(数値例6)としての反射防止膜の断面を示している。この図において、1902は屈折率1.52のガラス基板(株式会社オハラ製S−BSL7)であり、1903は本実施例の反射防止膜であり、1901はこれらガラス基板1902と反射防止膜1903により構成される光学素子である。
反射防止膜1903は、ガラス基板1902の側から順に積層された第1層1904と第2層1905とを有する。第1層1904は、屈折率2.04のジルコニアと屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層1904の厚さdは70nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラス基板側から、1.49から1.46まで連続的に変化(減少)する。
第2層1905は、酸化アルミニウムを含有する溶液をスピンコート法で塗布し、乾燥後、形成された膜を温水に浸漬し、表面に板状結晶を析出させることで形成された微細凹凸構造により構成されている。第2層1905の厚さdは320nmであり、その屈折率は膜厚方向における第1層側から、1.41から1.0に連続的に変化(減少)する。微細凹凸構造のピッチp′はランダムであるが、使用光の波長よりは小さい。
図8(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図8(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.1%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が1.0%以下という優れた反射防止性能を実現している。
(比較例1)
ここで、比較例1として、上述した実施例2の第1層として、屈折率が一定である通常の膜を用いた場合について、図11〜図13を用いて説明する。
図11(A)には、比較例1の反射防止膜の断面を示している。この図において、3102は屈折率2.01のガラス基板(株式会社オハラ製S−LAH79)であり、3103は本比較例の反射防止膜であり、3101はこれらガラス基板3102と反射防止膜3103により構成される光学素子である。
反射防止膜3103は、ガラス基板3102の側から順に積層された第1層3104と第2層3105とを有する。第1層3104は、厚さdが70nmで、屈折率が1.70の均一な薄膜である。一方、第2層3105は、実施例2の第2層705と同じものである。
図11(B)には、本比較例の屈折率構造を示す。また、図12(A)には、本比較例の分光反射率特性を示す。第1層として屈折率が均一な膜を用いたために、入射角0〜30°において短波長側での反射率が0.5%以上となっており、実施例2の分光反射率特性(図4(C))と比較して、波長帯域特性および入射角度特性が劣っている。
また、第1層3104の厚さdを75nmに変更した場合の分光反射率特性を図12(B)に、厚さdを65nmに変更した場合の分光反射率特性を図12(C)に示す。第1層の厚さdを75nmに変更した場合は、短波長側の反射率特性がさらに劣化し、厚さdを65nmに変更した場合は、長波長側の反射率特性が劣化する。
さらに、第1層の厚さdを70nmとし、その屈折率nを1.75に変更した場合の分光反射率特性を図13(A)に、屈折率nを1.65に変更した場合の反射率特性を図13(B)に示す。第1層の屈折率nを1.75にした場合は、短波長側の反射率は改善されず、さらに可視域の全域にわたって反射率が上昇してしまう。また、屈折率nを1.65にした場合も、入射角0〜30°での短波長側の反射率を抑制できない。
したがって、第1層として屈折率が連続的に変化しない層を設けた場合は、その屈折率や厚さをどのように設定しても、実施例2のような優れた反射防止特性は得られないことが分かる。
図9には、本発明の実施例7としての光学系の構成を示している。また、本実施例の光学系の数値例を本実施例の最後に示す。
図9において、2211は光学系の全体を示している。この光学系2211は、焦点距離が14mmのカメラ用の広画角レンズである。また、2212は絞りであり、2213は撮像素子である。光学系2211および撮像素子2213、さらに撮像素子2213からの出力を用いて画像を生成する不図示の画像処理回路等は、本体2400内に収容されて保持されている。これにより、光学機器としての撮像装置が構成される。
光学系2211において、2201は実施例1〜6で説明した光学素子としてのレンズであり、その光学素子ベース部材(ガラスレンズ)2202は、屈折率が1.70のガラス(株式会社オハラ製S−LAL14)により形成されている。ガラスレンズ2202の像側の面(r02面)には、実施例1〜6で説明した反射防止膜2203が形成されている。図9には、反射防止膜2203を破線で示しいている。
図10(A)には、反射防止膜2203の断面を示している。反射防止膜2303は、ガラスレンズ2202の側から順に積層された第1層2304と第2層2305とを有する。第1層2304は、屈折率2.04のジルコニアと屈折率1.46のシリカの2源蒸着法を用いて形成されたものである。第1層2304の厚さdは95nmであり、その屈折率は膜厚方向におけるガラスレンズ側から、1.68から1.46まで連続的に変化(減少)する。
第2層2305は、酸化アルミニウムを含有する溶液をスピンコート法で塗布し、乾燥後、形成された膜を温水に浸漬し、表面に板状結晶を析出させることで形成された微細凹凸構造により構成されている。第2層2305の厚さdは290nmであり、その屈折率は膜厚方向における第1層側から、1.42から1.0に連続的に変化する。微細凹凸構造のピッチp′はランダムであるが、使用光の波長よりは小さい。
図10(B)には、本実施例の屈折率構造を示す。また、図10(C)には、本実施例の分光反射率特性を示す。本実施例では、入射角0〜45°にて可視域の全域にわたり反射率が0.1%以下という高い反射防止性能を実現している。また、60°という大きな入射角度に対しても、可視域の全域で反射率が1%以下という優れた反射防止性能を実現している。このため、本実施例の光学系2211は、フレアやゴースト等といった撮影画像の画質を劣化させる有害光の発生を抑制することができる高品位な光学系として構成されている。
なお、本実施例では、光学系2211をカメラ用の広画角レンズとして説明したが、望遠レンズ等の他のカメラ用レンズや、双眼鏡等の観察光学機器の観察光学系に各実施例で説明した反射防止膜を用いてもよい。
(光学系の数値例)
実施例1〜7のガラス基板の屈折率、ガラス基板と第1層の屈折率差、第1層の屈折率および厚さ、第2層の屈折率および厚さを、図14にまとめて示す。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
光学機器等に利用可能で、優れた反射防止性能等を有する光学膜を提供できる。
102 ガラス基板
103 反射防止膜
101 第1層
105 第2層

Claims (6)

  1. ガラス材料により形成されたベース部材の表面に設けられる光学膜であって、
    前記ベース部材の側から順に積層された第1層および第2層を有し、
    前記第1層は、膜厚方向における構成物質の組成比の変化に応じて、使用光に対する屈折率が連続的または段階的に変化する第1の領域を含み、
    前記第2層は、前記使用光の波長より短いピッチで形成された凹凸構造を有し、該凹凸構造における前記膜厚方向での空間占有率の変化に応じて、前記使用光に対する屈折率が連続的に変化する第2の領域を含むことを特徴とする光学膜。
  2. 前記使用光の波長が可視域の波長であり、
    前記膜厚方向における前記第1の領域の厚さが60nm以上であり、前記第2の領域の厚さが150nm以上であり、かつ前記凹凸構造の前記ピッチが400nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学膜。
  3. 前記ガラス材料の前記使用光に対する屈折率をnとし、前記第1の領域における前記屈折率の最大値をn1a、最小値をn1bとし、前記第2の領域における前記屈折率の最大値をn2a、最小値をn2bとするとき、
    0≦n−n1a≦0.08
    0≦n1b−n2a≦0.08
    0.02≦n1a−n1b≦0.6
    0.3≦n2a−n2b≦0.6
    を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学膜。
  4. ガラス材料により形成された光学素子ベース部材と、
    該光学素子ベース部材の表面に設けられた請求項1から4のいずれか1項に記載の光学膜とを有することを特徴とする光学素子。
  5. 請求項4に記載の光学素子を含むことを特徴とする光学系。
  6. 本体と、
    該本体により保持された請求項5に記載の光学素子とを有することを特徴する光学機器。
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