JP2014020570A - 冷蔵庫 - Google Patents

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朋秋 竹田
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Abstract

【課題】
扉間の隙間により発生する露付き、冷気漏れ、外気の侵入等を防止した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】
冷蔵庫本体1の左右にそれぞれ設けられた第一の扉2aと第二の扉2bと、第一の扉2aの扉内板6から突出した突出部6aと、突出部6aから離れた第一の位置から突出部6aに近づく第二の位置まで回動するように第一の扉2aの側部に設けられた回動仕切体5と、回動仕切体5を回動させる冷蔵庫本体1側に設けた受け座11と、回動仕切体5に設けられて突出部6a側に延出する第一の鰭状部19bを有する第一のシール部材19と、突出部6aに設けられて回動仕切体5側に延出する第二の鰭状部20bを有する第二のシール部材20と、を備え、回動仕切体5が第二の位置から第一の位置に回動する場合、第一の鰭状部19bの先端と第二の鰭状部20bの先端とが係合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
特許文献1(特開平2−85680号公報)には、冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた両開き扉と、この扉の一方の側の扉に回転可能に枢軸された回動仕切体と、上記両扉に設けられて冷蔵庫本体前面周囲及び上記回動仕切体とにマグネットの着磁面が接着するガスケットとを備え、上記回動仕切体の端面と冷蔵庫本体前面側周囲との間に隙間が形成される冷蔵庫に於いて、上記ガスケットに部分的に設けられた鰭状部を重合するとともに上記隙間の周囲の回動仕切体の端部前面及び冷蔵庫本体前面側周囲に密着させて上記隙間を密封することが記載されている。
特許文献2(特開平8−136115号公報)には、第一の扉と第二の扉をもって庫内の開口部を閉塞するようにした観音開き式冷蔵庫の、一方の扉に他方扉のマグネットガスケット受面を形成する回動仕切体25を備え、回動仕切体25が設置されている温度帯室と他の温度帯室を仕切る中仕切体30を備えた冷蔵庫に於いて、扉閉動作時に回動仕切体25の上面または、下面と中仕切体30の隙間をシールし、回転軸と一体に形成され回転自在な弾性体を中仕切体30に設けた冷蔵庫の扉装置が記載されている。
特許文献3(特開平4−335982号公報)には、第1の扉と第2の扉とで庫内の開口部を閉塞するようにした観音開き式扉の上記第1の扉に、他方扉のマグネットガスケット受面を形成する回動仕切体を回転可能に備えた冷蔵庫に於いて、冷蔵庫の庫内側に設けたガイド部と回動仕切体側のピースとがラップさせて設けられると共に、上記ガイド部の入口近くにの摺動部と、ガイド部との面接触範囲を小さくする凸部を有する冷蔵庫の扉装置が記載されている。
特許文献4(特開2004−353943号公報)には、冷蔵庫本体の開口を閉塞する観音開き式扉において、その裏面周縁に設けられたガスケットと回動仕切体との当接部の庫内側に、回動仕切体の両側面と各扉の扉内側材との隙間をそれぞれシールするシール部材を設けて、該シール部材と上記ガスケットとによるダブルシール構造が記載されている。
特開平2−85680号公報 特開平8−136115号公報 特開平4−335982号公報 特開2004−353943号公報
しかしながら、特許文献1に示すものにあっては、長年の使用で鰭状部が損傷し、シール性が劣化してしまう恐れがあった。また、扉開閉の度に鰭状部が他方(開閉してない方)の扉に当接して擦れ音を発し、使用者に不快感を与えるおそれがあった。
また、特許文献2の隙間閉塞構造であると、回動仕切体を取り付けている扉本体が収納物、例えばビール瓶、2Lのペットボトル等の重みで傾いて下がり、回動仕切体も一緒に下がる。そのため、回動仕切体側に設けていた傾斜面部では弾性体の後部を押し上げられず、弾性体は隙間を閉塞することが出来なくなる可能性があった。
また、隙間を通して露付き現象、或いは結露水の凍結、更には室内冷気漏れ等が発生する可能性があった。
また、特許文献3に示されたものは、冷蔵室に収納食品を出し入れする時に上面、下面ガイドが妨げになる。また、回動仕切体の上部、下部外周が上面、下面のガイド面に接することとなるので、回動仕切体の回転がスムーズでなくなる。さらに、凸部を設けると隙間寸法の形成に繋がる。
また、特許文献4のダブルシール構造では、回動仕切体の回動時にシール部材が回動動作の妨げとなり、回動仕切体の回動がスムーズに行われない。
そこで本発明は、扉間の隙間により発生する露付き、冷気漏れ、外気の侵入等を防止した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と、前記第一の扉の扉内板から突出した突出部と、該突出部から離れた第一の位置から該突出部に近づく第二の位置まで回動するように前記第一の扉の側部に設けられた回動仕切体と、該回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と、前記回動仕切体に設けられて前記突出部側に延出する第一の鰭状部を有する第一のシール部材と、前記突出部に設けられて前記回動仕切体側に延出する第二の鰭状部を有する第二のシール部材と、を備え、前記回動仕切体が前記第二の位置から前記第一の位置に回動する場合、前記第一の鰭状部の先端と前記第二の鰭状部の先端とが係合することを特徴とする。
本発明によれば、扉間の隙間により発生する露付き、冷気漏れ、外気の侵入等を防止した冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 図1の冷蔵庫のA−A断面図である。 図1の冷蔵庫のB−B断面図である。 図1の冷蔵庫のC−C断面図である。 図4の要部拡大図である。 図2の扉を除いたP部正面図である。 図6のD−D断面図である。 図6のE−E断面図である。 図6のF−F断面図である。 図2の扉を除いたP部の斜視図であって、上受け座と回動仕切体の上遮蔽部との構造を説明する図である。 図2の扉を除いたQ部の斜視図であって、下受け座と回動仕切体の下遮蔽部との構造を説明する図である。 本発明の第二の実施形態であって、真空断熱材を備えた回動仕切体を説明する要部断面図である。 比較例の冷蔵庫を説明する要部断面図である。
以下本発明の一実施形態の冷蔵庫について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。図2は、図1の冷蔵庫のA−A断面図である。図3は、図1の冷蔵庫のB−B断面図である。図4は、図1の冷蔵庫のC−C断面図である。
まず、図1において、1は冷蔵庫本体である。冷蔵庫本体1は、上から観音開き式の扉(第一の扉2a、第二の扉2b)を備えた冷蔵室3を有し、その下部に左右に隣り合う第一の冷凍室101、製氷室102、さらに下部に第二の冷凍室103、そして最下部に野菜室104を有する一般的な冷蔵庫である。なお、貯蔵室のレイアウトはこれに限るものではなく、上下左右の配置を適宜変更した冷蔵庫であってもよい。
3aは、冷蔵室3の底面に隣接して設けられた引出容器である。引出容器3aは、一般的にチルドケース等の食品収納部である。引出容器3aは、冷蔵室3の底面や側面に設けたレール等で引き出し自在な構造や、外郭内部にレールを設けて、このレールに沿って引出容器を引き出す間接冷却可能な密閉構造である。従って、引出容器3a底面と冷蔵室3底面との間には図2に示す如く、わずかな隙間Kが形成される。
次に、図1〜図4において、第一の扉2a、第二の2bについて説明する。第一の扉2a、第二の2bは、冷蔵庫本体1に対して、左右に設けたヒンジ4a、4bで回動自在にそれぞれ軸支されている。
図1、図3、図4において、第一の扉2aと第二の扉2bが隣接する各扉側端は、隙間寸法Lが10mm以下となるように形成されている。この隙間寸法Lは、第一の扉2aと第二の扉2bのいずれかが回動した場合、その回動軌跡よりも外側に他方の扉の端部が位置する距離である。換言すると、第一の扉2aと第二の扉2bは、回動時、回動軌跡が中心線N(図3参照)をそれぞれ超えないように設定されている。
次に、図2から図4において、5は回動仕切体である。図4に示すように、回動仕切体5は第一の扉2aの扉内板6の突出部6aの側壁6bに対して、ヒンジ7を介して回動軸9を中心に回動自在に取り付けられている。
なお、回動仕切体5は、第一の扉2a、第二の2bの冷蔵室3側にそれぞれ配置されたガスケット8a、8bの受け面を構成する。すなわち、図4に示すように、回動仕切体5は第一の扉2aが閉塞している時には、実線の位置にある。一方、第一の扉2aが開いている時には、後述する弾性手段15の弾性力を利用して回動して、破線の位置にある。
図3、図4において、10(10a)は、回動仕切体5の下端から受け座11(下受け座11a)側に突出するように設けられた遮蔽部(下遮蔽部)である。なお、上端にも上遮蔽部10b、上受け座11bが設けられている。受け座11(11a、11b)は、回動仕切体5の回動を案内するガイド部12と、ガイド部12内に遮蔽部10(10a、10b)の係合部10c(図9参照)に係合する規制部13を有している。また、本実施例において、ガイド部12は溝形状、窪み形状、凹形状等であり、前端には規制部13が設けられている。
図3において、遮蔽部10の係合部10cは、規制部13と係合する部分であって、その板厚が、係合しない部分の板厚よりも規制部13の板厚分薄く形成される。そして、係合部10cが規制部13に係合したとき、遮蔽部10の前面と受け座11の前面部11f及び規制部13の前面とが略同一平面上となるように構成される。
また、下受け座11a、上受け座11bは、冷蔵室3の上部と下部に図2に示す如く上下対称になるように設けられている。下受け座11a、上受け座11bは、冷蔵室3内壁である内箱3bを断熱材14側に窪ませた部分に、その取付部11cを螺子等の締結手段で取り付けている。これは、受け座11が冷蔵室3の開口寸法を狭めないようにするためである。
更に、引出容器3aの引き出し時、下受け座11aが引き出し動作の妨げとならないように、下受け座11aの冷蔵室3側への突出寸法を抑えている。これにより、引出容器3a底部と冷蔵室3底面との隙間寸法Kが十分確保できない場合、引出容器3aの前方部は取付部11c上を通り越して、少なくとも立ち上がり部11dの位置まで引き出すことができる。立ち上がり部11dは、取付部11cから前方に位置して、取付部11cよりも上下方向に突出した形状である。そして、この立ち上がり部11cに受け座11が形成されている。よって、遮蔽部10と受け座11との重なり寸法(ラップ寸法)を十分に確保できる。
なお、チルドケース3の手前側を持ち上げて立ち上がり部11c上を通過させることで、引出容器3aを冷蔵室3外へ容易に取り出すことができる。
次に、図3、図4において、8a、8bは内部に磁石を備えたガスケットである。ここで、第二の扉2bのガスケット8bには、隙間寸法L内に位置する鰭状部8cを備えている。これにより、回動仕切体5と受け座11との隙間を覆うことで、冷気漏れや外気の冷蔵室3内へ侵入を抑制している。なお、本実施例のように、少なくとも一方の扉(第二の扉2b)に鰭状部8cを設けていればよく、第一の扉2aのガスケット8aには、鰭状部8cを設けなくてもよい。それは、第一の扉2a側は遮蔽部10でなるべく隙間がないように遮蔽されるためである。
鰭状部8cは、図3に示す如く、中心線Nを通り越す長さは必要なく、第二の扉2bの開閉時、第一の扉2aに接触しない長さとすることが好ましい。鰭状部8cは、ガスケット8b側の全長に亘って一体に設けることで、コスト面でも生産性の面でもメリットがある。すなわち、従来はシール部材である鰭状部を形成するために、上下端近傍を残して、中間部をカットする作業が必要であった。これは、扉の上下に亘って鰭状部が存在すると、扉の開閉時の擦れによってシール部材が劣化し、シール性が低下するためである。そのため、従来は必要な部分にだけ鰭状部を形成していたのである。これに対して、本実施例では、遮蔽部を備えることで、鰭状部8cは中心線Nを通り越さない長さとしており、第二の扉2bの開閉時、第一の扉2aに接触しない長さとしている。これにより、扉開閉時の擦れによるシール部材の劣化を抑制できる。また、材料費を低減でき、従来必要としていた鰭状部を形成する切断作業を省略できる。
次に、図3、図4において、15は弾性手段である。本実施例において、弾性手段15はコイルばねであり、中性点を有するように、回動仕切体5と扉内板6の突出部6aとの間に取り付けられている。そして、回動仕切体5が図4に示す如く実線の位置(第一の位置)の時には、回動仕切体5をガスケット8側に付勢する。一方、破線の位置(第二の位置)の時には、回動仕切体5を扉内板6の突出壁6aの側壁6b側に押し付ける方向に付勢する。
すなわち、第一の扉2aを開放すると、回動仕切体5は図4の実線の位置から破線の位置に移動する。第一の扉2aを閉めると、破線の位置(第二の位置)から実線の位置(第一の位置)に移動する。この回動仕切体5に回動力を付与するのが、受け座11に設けた規制部13を含むガイド部12である。
使用者が、第一の扉2aを開放させるときの扉の動作に伴って、回動仕切体5は回動軸9を中心に回動を開始する。そして、第一の扉2aが所定角度開かれて、規制部13による遮蔽部10の係合部10cとの係合関係が解除される位置になると、弾性手段15により回動仕切体5は扉内板6の突出部6a側に回動する。換言すると、回動仕切体5は弾性手段15の付勢力に抗して、使用者の開放動作と共に回動するが、回動仕切体5の第一の位置から第二の位置の回動範囲に存在する弾性手段15の中性点を通り越すと、例えば使用者が手を離しても、弾性手段15による付勢方向が変化していることで、自動的に破線の位置まで回動するものである。つまり、規制部13は弾性手段15の中性点が切り換わる角度まで係合部10cと係合し、係合部10cを規制部13内で回動させる働きをする。
次に、図4において、19は回動仕切体5の略全長に渡って設けられた第一のシール部材である。この第一のシール部材19は、取り付け基部19aが硬質材で形成されて、基部19aから延出した第一の鰭状部19bが軟質材、例えば低温でも硬化しにくいシリコン樹脂材で形成されている。また、この第一のシール部材19は、回動仕切体5の長手方向の2/3以上に亘って設けられており、断面形状は図4に示す如く扉内板6の突出部6側に延出している。
次に、20は第一のシール部材19に対向して突出部6aに設けられた第二のシール部材である。第二のシール部材20の基部20aは硬質材で形成され、基部20aから延出する第二の鰭状部20bが軟質材、例えばシリコン樹脂材で形成されている。また、この第二のシール部材20も回動仕切体5の全長の2/3以上に亘って設けられており、断面形状は図4に示す通りである。第二の鰭状部20bは、基部20a端部に図4に示すように設けられ、回動仕切体5が実線の位置にある時、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bと第二のシール部材20の第二の鰭状部20bが重なり合うように設けられている。
なお、この時、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bが、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bの上側となるよう設定されている。すなわち、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bは、回動仕切体5の回動時、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bの先端と擦り合うことなく破線の位置まで回動するように設けられている。
そして、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bと第二のシール部材20の第二の鰭状部20bとによって、回動仕切体5と第一の扉2a側の突出部6a間の冷気遮断を行ない、冷蔵室3内の冷気がガスケット8b側に流れるのを阻止する。回動仕切体5の回動により、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bは、扉2bの突出部6a側に接触する場合もあるが、これは第一の鰭状部19bの材質を選定することにより、最小の抵抗とすることができる。
次に、23は第三のシール部材である。この第三のシール部材23の第三の鰭状部23aは回動仕切体5の略全長と当接するように第二の扉2b側の扉内板6側の突出部6aに取り付けられている。また、この第三の鰭状部23aは回動仕切体5が実線の位置にある時、回動仕切体5の当接部5aに図4の如く当接する。そして、回動仕切体5と第二の扉2b側の突出部6a間の冷気遮断を行ない、冷蔵室3内の冷気がガスケット8b側に流れるのを阻止するものである。この場合の第三のシール部材23は、回動仕切体5の回動時の抵抗とならないように配置する。
以上の如く、本実施例は第二、第三のシール部材20、23が、何れも冷蔵室3の冷気遮断を行うのに回動仕切体5の回動の妨げとならない。第二のシール部材20は第一のシール部材19と当接し、第三のシール部材23の第三の鰭状部23aは当接部5aに当接する構造としていることが特徴である。
次に、図6〜図11を参照して、回動仕切体5について更に詳細に説明する。
図6は、図2の扉を除いたP部正面図である。図7は、図6のD−D断面図である。図8は、図6のE−E断面図である。図9は、図6のF−F断面図である。図10は、図2の上受け座と回動仕切体の上遮蔽板(P部)との構造を説明する斜視図であり、図11は図2の下受け座と回動仕切体の下遮蔽板(Q部)との構造を説明する斜視図である。
図6において、16は回動仕切体5の端部に設けられたエンドピースである。このエンドピース16は、回動仕切体5の上下端にそれぞれ設けられ、回動仕切体5の外郭を構成する本体17と共に容器状の箱体を形成している。この箱体を形成する前面には、図7に示すように、ガスケット8a、8bが着磁する板18(薄板鉄板等の磁性部材)が設けられている。更に、容器状の仕切箱体内には断熱材22が充填されている。また、板18の裏側(断熱材22側)には、結露防止用のヒータ20が設けられている。
以上のように、回動仕切体5は、上下のエンドピース16、外郭を構成する本体17、板18、内部のヒータ21、断熱材22等で構成されている。なお、板18は本体17の前面に露出する構成に限らず、ガスケット8a、8bが着磁する範囲であれば、板18を露出しないように樹脂等で覆う構成であってもよい。
先に説明した遮蔽部10は、エンドピース16と一体に樹脂で成形されたもので、受け座11側に突出し、ガイド部12に入り込むように配置する。この重なり部(ラップ部)からの冷気漏れがないように、ガイド溝12と遮蔽部10とは略相似形であって、遮蔽部10がガイド部12よりもやや小さく形成している。遮蔽部10の表面及び受け座11の前面部11f(図6参照)は扉閉時、回動仕切体5の前面の板18とほぼ同一平面上に位置する。
そして、遮蔽部10は図6に示す如く、扉の閉時、エンドピース16の端部と受け座11間に生じる隙間Gを閉塞する幅(L1+L2)を有している。また、この遮蔽部10の厚みは回動仕切体5の厚みの1/3以下であり、板状をなすものである。更に遮蔽部10は中心線Nに対し、回動仕切体5の回動軸9側の幅寸法L1がL2より長くなるように設けられ、L2側が受け座11側の規制部13を含むガイド部12と係合する。
ここで、L2を短くする理由は、遮蔽部10を規制部13の裏側で係合状態のまま係合部10cを回動しやすくする為である。すなわち、L2寸法を大きくした場合、ガイド部12内での係合部10cの回動軌跡が大きくなり、ガイド部12の形状も複雑となる。そこで本実施例においては、L2寸法を小さくし、且つ板状の遮蔽部10とガイド部12の形状を合わせて、両者を重合(ラップ)させて、重合部からの冷気漏れを防いだものである。この構成によれば、第一の扉2aのヒンジ4aと反対側の側部は、回動仕切体5及び遮蔽部10で隙間が塞がれる。よって、従来必要としていた鰭状部が削除できる。
なお、遮蔽部10には図10に示す如く、規制部13の肉厚D1分薄くした係合部10cを有している。そして、遮蔽部10がガイド部12を摺動し、係合部10cが規制部13の裏側に係合した時、遮蔽部10と受け座11の前面部11fが同一平面上に位置するように形成されている。
また、ガイド部12に遮蔽部10が図9に示す如く一部入り込んでいる時には、冷気漏れがないよう両者を相似形にして、大きな隙間が生じないように考慮してある。更に、係合部10cは受け座11と上下方向の全長で重合する構成ではなく、図6、図7の斜線で示す部分が隙間Hとして形成される。これは、回動仕切体5と受け座11との接触を防止するための余裕代である。この隙間Hは、図9に示す如くガスケット8bと一体に押し出し成形等で形成された鰭状部8cで覆うことにより、容易に塞ぐことができる。
更に、ガイド部12には図9から図11に示す如く、傾斜部12aが設けられている。
この傾斜部12aは、図には示してないが、第一の扉2aを閉める際、遮蔽部10が受け座11側のガイド部12に略直角に近い状態で当接して、その後、遮蔽部10はガイド部12に沿って規制部13側に近づくように移動する。このことにより、回動仕切体5は図4に示す実線の状態になる。この時の遮蔽部10とガイド部12間の摺動を円滑にするのが、傾斜部12aの機能である。
また、受け座11側の規制部13と、遮蔽部10側の係合部10cとの係合関係は、扉開時、回動仕切体5が回動軸9を中心に、第二の扉2bに接触しない位置まで回動した時に解除されるように構成されている。
更に、第一の扉2aの開時、受け座11に設けられた規制部13を含むガイド部12は、回動仕切体5を回動させる弾性手段15と共動して回動仕切体5を閉状態とし、第二の扉2bに接触しないよう回動させる構成としている。
次に、図5を用いて、第一のシール部材と19と第二のシール部材20との関係を詳細に説明する。
第一の扉2aは、ヒンジ4aと反対側の側部に回動仕切体5を備えている。扉内板6のヒンジ4aと反対に位置する突出部6aの側壁6b外側には、第二のシール部材20を備えている。回動仕切体5の第二のシール部材20と対向する位置には、第一のシール部材19を備えている。第一のシール部材19の第一の鰭状部19bは、回動仕切体5の回動軸9近傍に設けられている。
第一のシール部材19の第一の鰭状部19bと、第二のシール部材20の20bは、一例としていずれも軟質シリコン樹脂の押し出し成型で構成している。そして、第一のシール部材19、第二のシール部材20は、回動仕切体5の長手方向、すなわち、第一の扉2aと第二の扉2bの向かい合う部分に形成される隙間(図4の寸法L)をシールするように設けたものである。
第一の扉2aを開いた場合、回動仕切体5が破線の位置(第二の位置)となる。このとき、突出部6aから回動仕切体5側に向かって延出した第二のシール部材20の第二の鰭状部20bは、回動仕切体5に押されることで、突出部6aの側壁6bに近づくように変形し、回動仕切体5と突出部6aとの間に位置する。すなわち、図5の開き角度(θ)を小さくする方向に第二の鰭状部20bが移動する。また、回動仕切体5から突出部6a側に向かって延出した第一のシール部材19の第一の鰭状部19bは、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bの一面、すなわち突出部6aに対向する面に重合する。
一方、第一の扉2aを閉じた場合、回動仕切体5が実線の位置(第一の位置)となる。
このとき、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bの先端は、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bの先端を押し上げるように回動して、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bの開き角度(θ)を拡大する。ここで、第一のシール部材19の鰭状部19は第二のシール部材20の第二の鰭状部20bよりも変形しにくい構成として、第二の鰭状部20bが第一の鰭状部19bによって移動することを円滑にしている。例えば、図5のように、第二の鰭状部20bを第一の鰭状部19bに比べて長く形成したり、第二の鰭状部20bを第一の鰭状部19bに比べて柔軟に変形しやすい材質としたりすることで、上記関係が構成できる。
このように、第二のシール部材20の第二の鰭状部20bは、図5に示すように、実線の位置と破線の位置との間で移動を繰り返す。角度(θ)を小さくする方向である、実線の位置から破線の位置への移動は、回動仕切体5から押される力による。一方、破線の位置から実線の位置への移動は、第二の鰭状部20b自身の有する復元力、それに加えて、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bから押される力による。
なお、第一のシール部材19の第一の鰭状部19bを、シリコン樹脂等の軟質材で形成する例を述べたが、回動仕切体5を形成する樹脂材と一体に第一のシール部材19を形成してもよい。この場合、回動仕切体5の回動時、第一のシール部材19を扉内板6の側壁6bに当接させない程度の寸法に形成するとよい。
また、第一のシール部材19、第二のシール部材20の重合により、冷気の漏れや外気の侵入を阻止するものであればよく、必ずしも完全に密着して空気の出入りを遮断する必要はない。
以上説明した構成を有する冷蔵庫は、次のような効果を奏する。
すなわち、第一の扉2aと第二の扉2bが冷蔵室3の前方開口を閉塞している時には、回動仕切体5はガスケット8a、8bの受け面となり、回動仕切体5と内箱3bとの間に生じるわずかな隙間Gを除き冷気遮断を行う。そして、隙間Gは回動仕切体5の上下端に設けられた遮蔽部10により冷気遮断される。隙間Gに相当する部分の一部は、受け座11と遮蔽部10が前後に重なり合うことで冷気遮断され、残りの部分は遮蔽部10により単独で冷気遮断される。
更に詳説するならば、受け座11と遮蔽部10との重合部は、遮蔽部10と受け座11側に形成されたガイド部12とが略相似形であり、遮蔽部10とガイド部12間に大きな隙間を生じさせないように面接触にてシールすることで、冷気漏れや外気の侵入を抑制できる。
また、遮蔽部10の規制部13に係合しない部分(図6、図7の斜線で示す隙間H)は、ガスケット8bに設けた鰭状部8cで冷気遮断される。
また、本実施例の冷蔵庫において、第一の扉2aを使用者が開こうとした時には、第一の扉2aの開動作に伴って回動仕切体5も回動を開始する。そして、規制部13と遮蔽部10との係合が外れるまで(回動仕切体5を弾性手段15により図4の破線の位置に回動させようとする力が働く点まで)遮蔽部10の係合部10cは規制部13の後側で回動を続ける。
この結果、回動仕切体5が第二の扉2b部を通過する時には破線の位置(図4状態)となり、第二の扉2bに接触することなく第一の扉2aは開放されるものである。
また、第一の扉2aを閉じるときには、受け座11に設けられたガイド部12の傾斜部12aに遮蔽部10の先端(係合部10c)が扉の閉動作に伴って自動的に当接し、その後ガイド部12を摺動し、係合部10cが受け座11の規制部13の後側に係合する。これにより、第一の扉2aは図4にも示す如く開放前の位置に戻るものである。
更に、第二の扉2bを使用者が開閉する時には、鰭状部8cが扉間の隙間寸法の中心より短いことで、従来の如く擦れを心配することなく開閉できるものである。
本発明は、冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と、前記第一の扉に回動自在に設けられた回動仕切体と、該回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と、を備え、前記受け座は、前記回動仕切体の回動を案内するガイド部と、前記回動仕切体の回動を規制する規制部と、を有し、前記回動仕切体は、前記受け座に位置して前記回動仕切体と前記冷蔵庫本体との間に生じる隙間を閉塞する遮蔽部を有し、前記遮蔽部は、前記規制部に係合する部分の厚みがそれ以外の部分の厚みよりも薄く、前記回動仕切体の前面と同一平面上になるように位置し、前記回動仕切体の中心線よりも回動軸側の幅寸法が長く、前記第一の扉を開ける場合、前記遮蔽部が前記規制部の後部と係合して前記回動仕切体が回動する。
これにより、図6の隙間G(冷蔵庫本体1と回動仕切体5との隙間)を塞ぐ為の第一の扉側の鰭状部を削除して、適切に冷気の漏れや外気の侵入を抑制できる。よって、押し出し成形後に上下端部の鰭状部を残して他部を切断するという、従来必要としていた二次加工が不要となり、加工費を節減できる。また、切断加工により形成しなければならない鰭状部を削除できるので、信頼性の向上が図れることは勿論、鰭状部の擦れを懸念する必要がなくなり、扉間寸法を狭めることができる。
また、遮蔽部の形状を適宜選定することにより、受け座側のガイド部及び規制部と遮蔽部との間の冷気漏れを最小とすることが可能である。
また、前記回動仕切体は、前記第一の扉の回動に伴って移動する際に、前記第二の扉に接触しない位置まで回動して、前記規制部と前記遮蔽部との係合が解除される。これにより、回動仕切体が第二の扉に接触することなく、第一の扉を開放することができる。
また、前記ガイド部は、前記第一の扉を閉じる際に、前記遮蔽部を前記規制部の後部に導く傾斜部を備える。これにより、第一の扉の閉動作に伴い、回動仕切体の回動を円滑に且つ確実に行うことができる。
また、第二の扉に、扉間の隙間寸法の1/2以下の長さを有する鰭状部を縦方向全長にわたってガスケットと一体に形成し、互いに係合する規制部と遮蔽部の係合部より漏出する冷気を該鰭状部で遮断する。これにより、規制部と係合部との間(図5、図6における隙間H)から冷気が漏出することを遮断できる。
また、受け座は冷蔵庫本体への取付部とガイド部を有する立ち上がり部とを含み、該ガイド部は内箱を断熱材側に窪ませた部分に設ける。これにより、貯蔵室内への突出部を低くして、貯蔵室下部に設けたチルドケース等の引出容器の出し入れ動作を妨げることなく、且つ遮蔽部との重なり代(ラップ代)を十分に確保できる。
また、第一の扉と第二の扉との間の中心線を境に、回動仕切体の反回動軸側に位置する板状の遮蔽部の幅寸法を、他側に比較して小さくするように構成し、回動仕切体回動時、遮蔽部はガイド部内の規制部の裏側で回動させる。これにより、遮蔽部とガイド部の形状を限りなく相似形に近づけた形状とすることができるので、受け座と遮蔽部の係合部での冷気漏れを抑えることができる。
また、冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と、前記第一の扉の扉内板から突出した突出部と、該突出部から離れた第一の位置から該突出部に近づく第二の位置まで回動するように前記第一の扉の側部に設けられた回動仕切体と、該回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と、前記回動仕切体に設けられて前記突出部側に延出する第一の鰭状部を有する第一のシール部材と、前記突出部に設けられて前記回動仕切体側に延出する第二の鰭状部を有する第二のシール部材と、を備え、前記回動仕切体が前記第二の位置から前記第一の位置に回動する場合、前記第一の鰭状部の先端と前記第二の鰭状部の先端とが係合する。
これにより、第一の鰭状部19bと第二の鰭状部20bとで冷気を遮断し、大量の冷気が第一の扉2aと回動仕切体5との間からガスケット8a側に流れ込むのを防止できる。
そして、回動仕切体5の金属等の高熱伝導材で形成した板18が冷却されにくく、回動仕切体5のヒータ21の入力を低減しても結露を防止できる。また、第一の鰭状部19b、第二の鰭状部20bは、回動仕切体5の回動の妨げとならないので、回動仕切体5のスム−ズな回動動作が行える。
また、第一の鰭状部19bは、回動仕切体5の回動軸9近傍に設け、第二の鰭状部20bは扉内板6の突出部6aの側壁6bであって、第一の扉2aの閉時に、回動仕切体5と突出部6aで挟まれた空間に設ける。これにより、第一の扉2aの開時、第一の鰭状部19b、第二の鰭状部20bは、回動仕切体5で隠されているので、意匠性に優れている。
また、第一の鰭状部19b、第二の鰭状部20bは、軟質シリコン樹脂として、回動仕切体5の上下方向をシールするように設ける。これにより、第一の鰭状部19b、第二の鰭状部20bが冷却されて硬化しにくく、回動仕切体5の回動時の擦れ音を低減できる。
また、前記回動仕切体5が第一の位置であって、且つ前記第二の扉2bが閉じた位置の場合に、前記回動仕切体に係合する第三の鰭状部23aを、第二の扉2bに設ける。これにより、第二の扉と回動仕切体5との間における冷気遮断が良好となり、ガスケットを冷却することを防止し、ヒータ入力を低減しても、回動仕切体の表面が冷却され結露することを防止できる。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について、図12、図13を用いて説明する。図12は、本発明の第二の実施形態であって、真空断熱材を備えた回動仕切体を説明する要部断面図である。図13は、比較例の冷蔵庫を説明する要部断面図である。
まず、図13において、比較例を説明する。従来の回動仕切体66は、回動仕切体66を回動させる機構として、回動仕切体66の上端を構成するエンドピース67上面に破線で示すガイド溝68を設けている。この構成において、第一の扉72aの開閉時、ガイド溝68に冷蔵庫本体側に設けた固定ピン69が入り込み、ガイド溝68を備えた回動仕切体72は、固定ピン69によって回動する。なお、回動仕切体66には、コイルばね70が設けられており、コイルばね70からの付勢力が回動時に作用することで、動作を円滑にしている。
しかし、この比較例の構成では、ガイド溝68と固定ピン69の関係上、ガイド溝68の奥行方向の幅(図16の実線の位置であって、図上の上下方向の幅)を大きく確保する必要がある。すなわち、回動仕切体66の厚みはガイド溝68の奥行寸法で設定されるため、回動仕切体66の厚みを低減することが困難であった。
また、回動仕切体66が冷却されて表面に結露を発生させない為に、内部に所定厚さの断熱材を備える必要がある。この点からも回動仕切体66の厚みを低減することは困難であった。
更に、回動仕切体66は、突出部73に懸架する扉ポケット71の収納量にも影響する。図16に示すように、第一の扉72aと第二の扉72bとの境界部の中心から、それぞれの扉の突出部までの距離をL1、L2とした場合、第一の扉2aは回動仕切体66を備えるため、L1寸法がL2寸法よりも大きくなる。すると、第一の扉2a側の突出部73は、中央側へ寄せなければならず、扉ポケット71はその分小さくなってしまう。
これを踏まえて、本実施形態について図12を用いて説明する。なお、第一実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略する。
本実施形態では、回動仕切体5内部の断熱材22として、真空断熱材22aを備えている。真空断熱材22aは、芯材として有機繊維集合体である樹脂繊維層或いは無機繊維集合体であるグラスウール層を用い、この芯材を、ガスバリア性を有する外包材22b内に収納して、内部を減圧密封して得られる。なお、芯材はバインダを用いたり、表面を加熱圧縮成形したりすることで、予め所定の形状に成形することが一般的である。また、芯材を内袋内に収納して圧縮保持した状態で、内袋を外包材22b内に収納して、内袋の減圧を一旦解除した後、内袋と外包材22bの内部を減圧して密封する方式も採用できる。この場合、芯材はバインダで固められたり、熱硬化したりしていないので、柔軟性を維持しており、配置する形状に合わせて真空断熱材を曲げ形状とすることが容易である。
なお、断熱性能を長期維持するために、水分を吸着する吸着剤を芯材と共に外包材内に収納する。また、芯材の樹脂繊維層としては、ポリスチレン繊維(ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等)の樹脂繊維を用いる。
一例として、真空断熱材22aの熱伝導率を英弘精機社製熱伝導率測定機オートλHC−074で測定すると、2.2〜2.5mW/m・Kであり、ウレタン発泡断熱材等と比較し約10倍以上の断熱性能を示す。従って、この真空断熱材22aを回動仕切体5の断熱材22として適用することで、断熱性能を向上でき、ヒータ21の入力を低減できることから省エネルギー性能を向上できる。さらに、真空断熱材22aは、発泡ウレタンや発泡ポリスチレン等の断熱材に比べて、厚みが薄く高い断熱性能を有するので、回動仕切体5全体の厚みを従来の1/2程度まで薄くすることができる。これは、実施形態1で説明した遮蔽板10と受け座11による係合関係を採用したことで、従来のガイド溝63を削除して、ガイド溝63分の厚みを必要としないことにもよる。
また、本実施形態の薄型化した回動仕切体5によれば、扉内板6の突出部6に懸架される扉ポケット24の収納量を大きくすることができる。すなわち、比較例の図13で示した回動仕切体66では、L1>L2となるが、本実施形態の回動仕切体5では、図12に示すように、第一の扉2a側の突出部6から第一の扉2aの側端部までの距離W2を小さくすることができる。
ここで、第二の扉2bの開動作時、第二の扉2b側の扉ポケット24は、扉ポケット24の端部P1が軌跡P3のように回動する。一方、第一の扉2aの開動作時、第一の扉2a側の扉ポケット24は、扉ポケット24の端部P2が軌跡P4のように回動する。第一の扉2aと第二の扉2bのそれぞれの扉ポケット24の軌跡P3、P4は、いずれも同程度することが、扉ポケット24の大型化のために効率的である。すなわち、W1とW2が略等しい関係になるように設定することがよい。
また、真空断熱材22aは、回動仕切体5の上下のほぼ全長に亘って配置しているので、板18と上下のほぼ全長に亘って接触している。この構成において、ヒータ21の熱は板18に伝わると共に、真空断熱材22aの外包材22bにも伝わる。ここで、外包材22bはガスバリア性を向上するために、金属層を備えている。よって、この外包材22bの金属層にも、ヒータの熱が伝わる。この熱は、さらに外包材22bから板18側に伝わる。すなわち、ヒータ21を回動仕切体5の上下方向全長に設けなくても、外包材22bを介して板18全体にむらなく伝えることができる。ゆえに、ヒータ21の入力を抑えても、外包材22bを介して板18を効率的に保温することができ、結露の発生を低電力で抑制することができる。
以上より本実施形態は、冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と、前記第一の扉に回動自在に設けられた回動仕切体と、該回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と、前記回動仕切体内に設けた真空断熱材と、を備え、前記回動仕切体は、前面に設けた板と、該板を加熱するヒータと、を備え、前記真空断熱材は、前記回動仕切体の上下方向に配置されて金属層を有する外包材を備え、該外包材が前記ヒータと熱的に接触して、前記ヒータの熱を前記板に伝える。
これにより、ヒータ21が発熱する熱を効率良く板18に伝えることができ、板18全体をむらなく効率的に保温することができる。よって、ヒータ21の入力を低減して、回動仕切体5の結露の発生を抑制することができるので、省エネルギー性能を向上することができる。
また、前記受け座は、前記回動仕切体の回動を案内するガイド部と、前記回動仕切体の回動を規制する規制部と、を有し、前記回動仕切体は、前記受け座に位置して前記回動仕切体と前記冷蔵庫本体との間に生じる隙間を閉塞する遮蔽部を有し、前記遮蔽部は、前記規制部に係合する部分の厚みがそれ以外の部分の厚みよりも薄く、前記回動仕切体の前面と同一平面上になるように位置し、前記回動仕切体の中心線よりも回動軸側の幅寸法が長く、前記第一の扉を開ける場合、前記遮蔽部が前記規制部の後部と係合して前記回動仕切体が回動する。
これにより、回動仕切体を回動させるための従来のガイド溝を削除して、さらに真空断熱材を備えることで回動仕切体の厚みも薄くすることができ、扉ポケットの収納量を拡大することができる。
1 冷蔵庫本体
2 扉
2a 第一の扉
2b 第二の扉
3 冷蔵室
3a 引出容器
5 回動仕切体
5a 当接部
6 扉内板
6a 突出部
6b 側壁
8a、8b ガスケット
8c 鰭状部
9 回動軸
10 遮蔽部
10a 上遮蔽部
10b 下遮蔽部
10c 係合部
11 受け座
11a 下受け座
11b 上受け座
11c 取付部
11d 立ち上がり部
11f 前面部
12 ガイド部
12a 傾斜部
13 規制部
14 断熱材
15 弾性手段(コイルばね)
16 エンドピース
17 本体
18 板
19 第一のシール部材
19a 基部
19b 第一の鰭状部
20 第二のシール部材
20a 基部
20b 第二の鰭状部
21 ヒ−タ
22 断熱材
23 第三のシール部材
23a 第三の鰭状部

Claims (3)

  1. 冷蔵庫本体の左右にそれぞれ設けられた第一の扉と第二の扉と、
    前記第一の扉の扉内板から突出した突出部と、
    該突出部から離れた第一の位置から該突出部に近づく第二の位置まで回動するように前記第一の扉の側部に設けられた回動仕切体と、
    該回動仕切体を回動させる冷蔵庫本体側に設けた受け座と、
    前記回動仕切体に設けられて前記突出部側に延出する第一の鰭状部を有する第一のシール部材と、
    前記突出部に設けられて前記回動仕切体側に延出する第二の鰭状部を有する第二のシール部材と、を備え、
    前記回動仕切体が前記第二の位置から前記第一の位置に回動する場合、前記第一の鰭状部の先端と前記第二の鰭状部の先端とが係合することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第一の鰭状部は、前記回動仕切体の回動軸近傍に設けて、
    前記第二の鰭状部は、前記第一の扉の閉時に、前記回動仕切体と前記突出部とで挟まれた空間に設けたことを特徴とする、請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記回動仕切体が前記第一の位置であって、且つ前記第二の扉が閉じた位置の場合に、前記回動仕切体に係合する第三の鰭状部を前記第二の扉に設けたことを特徴とする、請求項1又は2記載の冷蔵庫。
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