JP2014017093A - 発光ダイオード照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイリスタ又はトライアックによる位相制御により光源に供給する電圧と電流とを調整する調光装置に接続された際に、電源の起動を早くすることにより、調光開始直後の応答性を改善することができる発光ダイオード照明装置を提供する。
【解決手段】サイリスタ又はトライアックによる位相制御により光源に供給する少なくとも電圧を調整する調光装置1に接続可能な、発光ダイオード2を光源とする発光ダイオード照明装置であって、発光ダイオード2に駆動電流を供給する電流供給部と、調光装置1の出力電圧の変化に応じて駆動電流を発光ダイオード2に供給させるように電流供給部を制御する制御部13と、出力電圧から制御部13の電源電圧を生成する電源部と、を備えてなり、電源部は、調光装置1の出力電圧が上昇して前記電源電圧より所定電圧以上高くなった時に前記制御部に電源電圧を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源電圧を位相制御するためのサイリスタあるいはトライアックを備えた調光装置に接続が可能な発光ダイオード照明装置に関する。
従来の舞台や撮影スタジオ等の照明設備には、例えばハロゲンランプが用いられており、さらにその光量を調整するためにサイリスタ又はトライアックを利用した調光装置が用いられる場合もある。
上記調光装置では、サイリスタにパルス状のトリガ信号を入力して、サイリスタの導通状態を制御することで、ハロゲンランプへ供給する電圧及び電流を調整して調光している。サイリスタに交流を印加している状態で、トリガ信号の入力によりサイリスタを導通させた後は、トリガ信号が消滅した後も交流電圧が0になるまでその導通状態を維持するために、サイリスタに保持電流が流れるようにしている。保持電流が一瞬でも途切れた場合、サイリスタはその瞬間に導通から非導通になる。ハロゲンランプの場合、抵抗値の低いフィラメントを有しているので、調光装置は保持電流のための別段の回路を備えることなくサイリスタを導通状態に維持することができる。
ところで、近年では、ハロゲンランプに代えて、寿命が長く比較的安価な発光ダイオードを使用することが試みられつつある。
発光ダイオードは、ハロゲンランプに比較して流れる電流が小さい。それゆえ、サイリスタが導通して発光ダイオードが発光している場合に、外来ノイズ等の影響で、発光ダイオードを流れる電流が保持電流以下の電流になることがある。このように、発光ダイオードに流れる電流が保持電流以下になるとサイリスタが非導通となり、外来ノイズ等の有無により、発光ダイオードは点灯と消灯とを繰り返すことになる。
サイリスタを用いた調光装置に接続して発光ダイオードを調光する場合のこのような問題を解決するために、特許文献1では、前記保持電流にほぼ等しい値のブリーダ電流を流すブリーダ回路を、発光ダイオードに並列に設けている。このブリーダ回路を設けることによって、ハロゲンランプを調光する際と同様に、調光装置は発光ダイオードを流れる電流が一時的に保持電流以下となった場合でも、サイリスタを導通状態に維持することができる。この結果、発光ダイオードとその駆動のための回路とを組み合わせた発光ダイオード照明装置を、このような調光装置に接続することを可能にしている。
この種の発光ダイオード照明装置は、発光ダイオードに流れる駆動電流を生成する電流供給回路と、電流供給回路やブリーダ回路の制御をおこなうための駆動制御回路とを備えるものである。電流供給回路やブリーダ回路の電源は、調光装置から供給される電圧と電流とを駆動制御回路に用いられるICに入力して、IC内部で形成されて電流供給回路やブリーダ回路に供給される。そのため、調光されていない消灯状態から発光ダイオード照明装置が点灯するように調光が開始されると、導通角の特に小さい調光の開始直後では、電流供給回路やブリーダ回路に前記電源が供給されるまでにある程度の時間がかかり、電流供給回路等の動作が遅れた。このため、実際に発光ダイオードが調光されるのは調光装置における調光の開始タイミングとは同じにならず、調光の開始タイミングから遅れた。なお、調光開始後は、前記IC内の電源回路における平滑回路等により前記電源の電圧は維持されるので、遅れが発生しない。
特開2011−124163号公報
そこで、本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、サイリスタ又はトライアックによる位相制御により光源に供給する電圧と電流とを調整する調光装置に接続された際に、電源の起動を早くすることにより、調光開始直後の応答性を改善することができる発光ダイオード照明装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、サイリスタ又はトライアックによる位相制御により光源に供給する少なくとも電圧を調整する調光装置に接続可能な、発光ダイオードを光源とする発光ダイオード照明装置であって、前記発光ダイオードに駆動電流を供給する電流供給部と、前記調光装置の出力電圧の変化に応じて前記駆動電流を前記発光ダイオードに供給させるように前記電流供給部を制御する制御部と、前記出力電圧から前記制御部の電源電圧を生成する電源部と、を備えてなり、前記電源部は、前記調光装置の出力電圧が上昇して前記電源電圧より所定電圧以上高くなった時に前記制御部に電源電圧を出力することを特徴とする。
このような構成によれば、位相制御による調光装置を備える照明設備において、電源部が、制御部に、調光装置の出力電圧が上昇して制御部の電源電圧より所定電圧以上高くになった時に前記制御部に電源電圧を出力するので、消灯状態から調光装置が調整された場合に、その出力電圧の変化に応じて制御部が電流供給部を迅速に制御することが可能になる。このため、調光装置における調光から、発光ダイオードがその調光に応じて実際に調光される間の遅延を抑えることが可能になる。
調光装置における調光動作に基づく出力電圧を正確に検出するためには、制御部が、位相制御における導通角を検出する導通角検出回路と、導通角検出回路が検出した導通角に応じて電流供給部を制御する制御回路と、を備えてなるものが望ましい。
消費電力を抑えて光度を高くするためには、制御部が、電流供給部に供給する電力の力率を改善する力率改善回路をさらに備えてなるものが望ましい。
調光装置の調光動作の起動を高速にするためには、制御部が、調光装置のサイリスタ又はトライアックに保持電流を流す保持電流回路をさらに備え、電流供給部を制御している間は保持電流回路の動作を停止させることが望ましい。
照明装置において、ハロゲンランプと発光ダイオードとが混在した際の照明むらを改善するためには、前記制御部が、ハロゲンランプの応答特性に近似するように前記発光ダイオードの駆動電流を設定するマップを備えるものが望ましい。
このように、本発明の発光ダイオード照明装置によれば、調光装置が操作されてその出力電圧が、制御部の電源電圧より所定電圧以上高く変化した場合に、電源部が電源電圧を制御部に迅速に出力することで、制御部が電流供給部を迅速に制御することができ、よって調光における応答特性を改善することができる。
本発明の一実施形態に係る発光ダイオード照明装置の構成を示すブロック図。 同実施形態の補助電源供給回路のブロック図。 同実施形態の電流供給回路のブロック図。 同実施形態の駆動電流と入力ピーク電圧との関係を示すグラフ。 同実施形態の導通角検出回路のブロック図。 同実施形態の保持電流ブリーダ回路のブロック図。 同実施形態の動作を示すフロー図。
以下に、本発明に係る発光ダイオード照明装置(以下、LED照明装置と言う)100の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のLED照明装置100は、光源としてのハロゲンランプを調光装置1に接続して、劇場、ライブハウス、旅館等の舞台、結婚式場、披露宴会場、ドラマ等が収録される撮影スタジオ等に設置される照明設備等において、ハロゲンランプに代わって用いることが可能なものである。
調光装置1は、トライアック又はサイリスタを備え、トライアック又はサイリスタがゲートへのトリガ信号により導通する時の導通角を制御することで商用交流電圧の位相を制御する位相制御により、光源に供給する電圧を制御して調光する形式のものである。この実施形態にあっては、調光装置1は、サイリスタを備え、半波整流された脈流を出力するものとする。
LED照明装置100は、図1に示すように、光源としての直列接続される複数の発光ダイオード(以下、LEDと言う)2と、調光装置1から出力される脈流を整流する整流回路3と、LED2に供給する脈流の力率を改善する力率改善回路4と、マイコン(マイクロコントローラ)5と、調光装置1からの脈流の導通角を検出する導通角検出回路6と、調光装置1のサイリスタに保持電流を流す保持電流ブリーダ回路7と、調光装置1の出力電圧、実質的には整流回路3の出力電圧VOUTが後述する制御部13の電源電圧より所定電圧以上高くなった際に電源電圧を出力する補助電源供給回路8と、LED2を冷却又は放熱するべくLED2に気流を供給するファン9を駆動するファン駆動回路10と、LED2に供給する電力の力率を改善する力率改善回路4と、力率改善回路4に直列に接続されてLED2に駆動電流を供給する電流供給回路11と、整流回路3の出力電圧VOUTの変化に基づいて調光装置1のサイリスタの導通角を検出する導通角検出回路6と、サイリスタに保持電流を流すための保持電流ブリーダ回路7と、導通角検出回路6からの導通角信号により電流供給回路11を制御するマイコン5と、LED2の温度を検出する温度検出回路12とを備えている。
この実施形態にあっては、補助電源供給回路8が電源部を、力率改善回路4と導通角検出回路6と保持電流ブリーダ回路7とマイコン5とで制御部13を、さらに、電流供給回路11で電流供給部を、それぞれ構成するものである。
各部について説明する。
LED2は、同一の順電圧−順電流特性を有するものである。各LED2は、例えば白色光を射出する。
補助電源供給回路8は、図2に示すように、整流回路3の出力電圧VOUTの電圧を検出する電圧検出部8aと、出力電圧VOUTを整流する第一整流部8bと、電圧検出部8aが出力する検出出力によりON/OFF制御されるスイッチ部8cと、スイッチ部8cがONした際に出力される第一整流部8bの出力を整流する第二整流部8dと、第二整流部8dの出力に基づいて一定の電圧を安定化して出力する定電圧部8eとを備える。
電圧検出部8aは、調光装置1の出力電圧が制御部13の電源電圧より所定電圧以上高くなったこと、つまり整流回路3の出力電圧VOUTが制御部13の電源電圧より所定電圧以上高くなったことを検出する。電圧検出部8aが制御部13の電源電圧が出力電圧VOUTより所定電圧以上高くことを検出すると、スイッチ部8cがオンして、第一整流部8bの出力電圧が平滑されて第一電圧V1として出力される。さらに、第一整流部8bの出力電圧は、第二整流部8dにより整流して平滑された後、定電圧部8eに入力されて安定化された第二電圧V2として出力される。この実施形態においては、電圧検出部8aは、第一電圧V1より所定電圧以上高くなった出力電圧VOUTを検出した時にスイッチ部8cをオンさせる。
したがって、補助電源供給回路8は、力率改善回路4等に供給される調光装置1が出力する脈流を整流して平滑した直流の第一電圧V1と、オペアンプを含む導通角検出回路6及びマイコン5の電源となる、第一電圧V1より低圧の、安定化された直流の第二電圧V2とを出力する。したがって、第一電圧V1と第二電圧V2とが、制御部13の電源電圧である。前述のように電圧検出部8aが出力電圧VOUTを検出することにより、消灯から最小限の調光が開始された場合でも、LED2が発光可能になる前に、補助電源供給回路8が第一及び第二電圧V1、V2を出力することができる。
ファン駆動回路10は、DC−DCコンバータであり、整流回路3からの直流を、PWM(パルス幅変調)制御によりスイッチングトランジスタをオンオフし、トランスを介して整流した後、ファン9に所定の電力を供給する。
力率改善回路4は、電圧の位相に対して電流の位相を、力率が1に近づくように制御する。この実施形態においては、昇圧型DC−DCコンバータを用いており、高周波によりLED照明装置100に入力される電流を変調することにより力率を上げるようにしている。
電流供給回路11は、図3に示すように、マイコン5が出力する電流値信号SccとPWM信号Spwmとを受信するドライバ部11aと、ドライバ部によりON/OFF制御されるスイッチ部11bとを備える。スイッチ部11bには、LED2が接続される。このような構成により、電流値信号SccによりLED2の駆動電流の電流値、及び、PWM信号Spwmにより電流の通電率(デューティ比)を、それぞれ制御する。従って、LED2に供給される駆動電流が、導通角の大きさに応じて変更される。
具体的には、導通角が所定値以下で、調光装置1の出力電圧が切換電圧以下である場合は、導通角の大きさに応じてPWM信号Spwmにより一定電流値の駆動電流の通電率を制御し、導通角が所定値を超えて、調光装置1の出力電圧が切換電圧を超える場合は、電流値を導通角の大きさに応じて変更する(図4)。
導通角検出回路6は、図5に示すように、整流回路3の出力電圧VOUTを検出する電圧検出部6aと、第一電圧V1から基準電圧を生成する基準電圧部6bと、電圧検出部6aが検出した電圧と基準電圧部6bが出力する基準電圧とを比較するコンパレータ部6cとを備えている。コンパレータ部6cは、例えばオペアンプに正帰還回路を付加してヒステリシス特性を持たせたコンパレータにより構成される。導通角検出回路6は、電圧検出部6aが検出した電圧、つまり整流回路3の出力電圧VOUTの値が設定された基準電圧以上となることにより、比較出力信号Scompを反転、具体的には第一電圧V1に等しいハイレベルで出力し、出力電圧VOUTが基準電圧を下回る電圧になるまでその出力状態を維持する。比較出力信号Scompは、二値信号で、そのハイレベルの持続時間は、導通角が大きくなる、言い換えれば調光装置1の出力電圧が高くなるにしたがって長くなる。
保持電流ブリーダ回路7は、図6に示すように、保持電流を流すブリーダ部7aと、ブリーダ部7aをON/OFF制御する停止スイッチ部7bを備えている。保持電流ブリーダ回路7は、導通角検出回路6の比較出力信号Scompがハイレベルである間は、停止スイッチ部7bがオンして、ブリーダ部7aがサイリスタに保持電流が流れることを停止し、比較出力信号Scompがローレベルである間は、停止スイッチ部7bがオフして、ブリーダ部7aはサイリスタに保持電流を流す。従って、サイリスタが導通した場合に、保持電流ブリーダ回路7に大電流が流れることを防止し、補助電源供給回路8及び電流供給回路11に必要な電流を確保することができる。
マイコン5は、導通角検出回路6の比較出力信号Scompの立ち上がりエッジと立下りエッジとを検出し、比較出力信号Scompの周期と前記両エッジ間の通電時間とを計測し、計測した周期と通電時間とに基づいて、電流供給回路11に出力する電流値信号Scc及びPWM信号Spwmを作成する。具体的には、通電時間が所定時間より短い場合は、その長さに応じたPWM信号Spwmを出力し、所定時間より長い場合は、長くなるに応じて大きくなる電流値の電流値信号Sccを出力する。
このような構成において、ハロゲンランプが接続されていた調光装置1に対して、ハロゲンランプに代えてLED照明装置100を接続した場合を、図7を交えて説明する。
まず、LED照明装置100の消灯状態から該調光装置1が操作されると、サイリスタが導通して、調光装置1における調光量に対応する導通角で、LED照明装置100に脈流が調光装置1から入力される。この入力に伴って、補助電源供給回路8は、調光装置1が出力する脈流を整流して得られる出力電圧VOUTが、制御部13の電源電圧より所定電圧以上高くなった時点で第一及び第二電圧V1、V2を出力する(w1)。
補助電源供給回路8が第一及び第二電圧V1、V2を出力することにより、制御部13、すなわち力率改善回路4、マイコン5、導通角検出回路6及び保持電流ブリーダ回路7に電源電圧が供給される(w2)。従って、導通角検出回路6は、LED照明装置100に入力される脈流の導通角を検出し得る状態にあり、またマイコン5は電流供給回路11に対して、導通角検出回路6の出力に対応する信号を出力し得るものである。さらに、保持電流ブリーダ回路7は、導通角検出回路6がハイレベルの出力信号を出力するまで、保持電流をサイリスタに流すように動作する。
この後、調光装置1の出力電圧が上昇し、整流回路3の出力電圧VOUTが基準電圧を超えることで、導通角検出回路6がLED照明装置100に入力される脈流の導通角を検出する。これにより、導通角検出回路6は、導通角に対応してハイレベルの比較出力信号Scompを出力する(w3)。
マイコン5は、導通角検出回路6の比較出力信号Scompに基づいて、電流値信号SccとPWM信号Spwmとを選択的に電流供給回路11に対して出力する(w4)。具体的には、LED照明装置100の入力ピーク電圧が、切換電圧より低く、比較出力信号Scompの通電時間が所定時間より短い場合、マイコン5は、電流供給回路11に対してPWM信号Spwmを出力する。
マイコン5が出力するPWM信号Spwmを受信した電流供給回路11は、LED2に対して、一定電流をパルス幅変調した駆動電流をLED2に供給する(w5)。従って、LED2の光度は急速に高くなるのではなく、導通角検出回路6から出力される比較出力信号Scompの通電時間が長くなるにしたがって、パルス幅変調における通電率が増加して、ハロゲンランプにおける場合と同様の速度で光度が高くなる。
この後、導通角が大きくなり、導通角検出回路6の比較出力信号Scompの通電時間が所定時間より長くなると、マイコン5は、電流供給回路11に対して電流値信号Sccを出力する。電流値信号Sccは、導通角検出回路6の比較出力信号Scompに応じて、比例的に駆動電流の電流値が増加するように設定される。
マイコン5から出力される電流値信号Sccを受信した電流供給回路11は、電流値信号Sccに基づいて増大する駆動電流を、LED2に供給する。これにより、LED2は、急速に光度を高くする。
このように、制御部13に対する電源となる補助電源供給回路8を設けることにより、制御部13を構成するマイコン5のようなICに整流回路3が出力する電圧を入力して、そのようなICにより導通角検出回路6等の電源電圧を生成する場合に比較して、電源電圧の各回路への供給を迅速にすることができる。また、補助電源供給回路8は、調光装置1の出力電圧が制御部13の電源電圧より所定電圧以上高くなった時に、電源電圧を導通角検出回路6及びマイコン5に供給するので、調光装置1が操作されて調光が実施された場合に、速やかにLED2に駆動電流を供給することができる。
しかも、消灯からの調光の開始直後の導通角が小さい場合は、駆動電流をパルス幅変調するので、LED2の光度を緩やかに高くし、その後は導通角の増加に応じて駆動電流の電流値を増加させて急速に光度を高くすることができ、ハロゲンランプの調光特性と同等にLED2を調光することができる。
これに対して、高光度で点灯しているLED2の光度を下げる場合、導通角検出回路6のハイレベルの比較出力信号Scompの通電時間が長い場合、マイコン5は電流供給回路11に対して電流値信号Sccを出力し、比較出力信号Scompの通電時間が所定時間より短くなるとPWM信号Spwmを出力する。従って、ハロゲンランプにおけると同様に、高光度から低光度に速やかに調光することができ、しかも低光度から消灯までは緩やかに調光することができる。
このように、本実施形態のLED照明装置100によれば、ハロゲンランプを光源として、サイリスタを用いて位相制御により調光する調光装置1を備える照明設備において、ハロゲンランプの代わりに、調光装置1にLED照明装置100を接続してLED照明装置100を消灯している状態から調光した場合に、補助電源供給回路8が第一電圧V1及び第二電圧V2を出力するので、調光装置1によりLED照明装置100が点灯された直後、つまり低い調光の際に、LED2を迅速に駆動することができ、調光の遅れを改善することができる。従って、舞台の演出や音楽の演奏状態に応じて素早い変化を要求される照明に対応して、LED2の円滑で迅速な調光を実施することができる。
また、導通角検出回路6により検出した調光装置1のサイリスタの導通角に応じて、パルス幅変調と電流値の増減制御とを選択してLED2の駆動電流を調整するので、消灯状態から点灯する、及び点灯状態から消灯する等の過渡時における光度の変化をハロゲンランプの過渡時の特性に合わせることができる。従って、ハロゲンランプとLED照明装置100とが一つの照明設備内に混在していても、ハロゲンランプのみでの照明とほぼ変わることなく調光を実施することができる。このため、頻繁に調光を繰り返しても、違和感のない照明効果を発揮させることができる。
また、この実施形態においては、力率改善回路4を備えているので、導通角が小さい場合であっても、十分な電流を確保することができる。従って、LED2を、安定して所望の光度で動作させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、複数のLED2を使用する例を説明したが、LED2は1個でもよい。
また、上記実施形態においては、保持電流ブリーダ回路7を備えるものを説明したが、力率改善回路4に保持電流を流すことにより、保持電流ブリーダ回路7を省略する構成であってもよい。
加えて、調光装置1は、サイリスタに代えて、トライアックを備えるものであってもよい。
上記実施形態にあっては、検出した導通角に基づいて、LED2の駆動電流の電流値を増大することと、通電率を制御することにより、LED2の光度を調整するものを説明したが、ハロゲンランプを調光した際の導通角と光度との関係を解析し、その解析結果に基づいてLED2の駆動電流を設定する構成とするものであってもよい。
ハロゲンランプを接続していた調光装置1に、ハロゲンランプに代えてLED照明装置100を接続できるものの、同じ照明設備においてハロゲンランプとLED照明装置100とが混在すると、照明に違和感が生じる場合がある。
制御部13に十分な電圧及び電流が供給される場合、つまりサイリスタの導通角が大きく調光装置1の出力電圧が高い場合、LED2の応答特性は、ハロゲンランプに比べて良好であり、調光装置1における調光操作から遅れることなくLED2は調光される。このように十分な電力が供給される場合、ハロゲンランプの応答特性と比較すると、LED2の応答は早いために、ハロゲンランプとLED2を同時に調光すると、LED2が先に調光された明るさに到達する。
従って、一つの照明設備にハロゲンランプとLED照明装置100とが混在していると、それぞれが同じ調光状態になるまでに要する時間が異なるため、その間の照明にむらが生じる結果となる。
上記実施形態のように、消灯状態から明るさが増すように調光すると、LED2がハロゲンランプに比べて遅れて明るくなるために、照明設備の発光ダイオードが使用されている位置では、調光開始後にハロゲンランプが使用されている位置に比較して一時的に暗く感じる期間が生じるのに対し、ある程度の明るさに調光されている状態からさらに明るくなる、あるいはその逆に調光されて暗くなる場合では、ハロゲンランプに比べて先にLED2の部分が明るくあるいは暗くなる。
以上のように、ハロゲンランプとLED照明装置100とが混在する照明設備にあっては、両者の応答特性に相違が存在するために、照明が演出通りに調光ができない場合が生じる。
このような事情に鑑みて、点灯しなくなったハロゲンランプが生じた場合に、使用できるハロゲンランプを含めて全数をLED照明装置100に交換すれば、照明にむらが生じることはなくなるが、全数交換により莫大な費用が発生することになる。このため、小規模な施設における舞台等にあっては、交換が必要なハロゲンランプに関連して生じる費用以上の費用が発生することで、経済的な負担が増加する。
それゆえに、調光の応答特性を改善することによって、ハロゲンランプの応答特性に近似させることができるLED照明装置を提供する。
具体的には、ハロゲンランプのフィラメントの電流と導通角との関係から、ハロゲンランプの調光特性、言い換えれば導通角に対する光度の変化を、例えば差分方程式や数学モデル(あるいは数理モデル)等により表す。そして、差分方程式等に基づいて、導通角に対する駆動電流の値を規定するマップを作成する。作成したマップは、マイコン5に記憶させる。マイコン5は、マップに基づいて制御信号を設定し、その制御信号により電流供給回路11を制御する。すなわち、上記実施形態の構成において、マイコン5が、前記マップを記憶しており、導通角検出回路6が出力する出力信号に基づいてマップを検索し、得られた駆動電流に対応する制御信号を電流供給回路11に出力して、LED2の光度の制御を行う。
従って、LED2の応答特性を改善することができ、ハロゲンランプの応答特性に近似させることができる。その結果、LED2は、ハロゲンランプの調光特性とほぼ一致する特性で、調光することができる。それゆえ、照明設備の中に、ハロゲンランプとLED照明装置100とが混在していても、略均質な照明をすることができる。その結果、複数のハロゲンランプを用いる照明設備においても、全数を交換することなく不具合を生じたもののみをLED照明装置100に交換することができ、使用者の経済的負担を軽減することができる。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
1・・・調光装置
2・・・発光ダイオード
5・・・マイコン
6・・・導通角検出回路
7・・・保持電流ブリーダ回路
8・・・電源供給回路
11・・・電流供給回路
13・・・制御部

Claims (5)

  1. サイリスタ又はトライアックによる位相制御により光源に供給する少なくとも電圧を調整する調光装置に接続可能な、発光ダイオードを光源とする発光ダイオード照明装置であって、
    前記発光ダイオードに駆動電流を供給する電流供給部と、
    前記調光装置の出力電圧の変化に応じて前記駆動電流を前記発光ダイオードに供給させるように前記電流供給部を制御する制御部と、
    前記出力電圧から前記制御部の電源電圧を生成する電源部と、を備えてなり、
    前記電源部は、前記調光装置の出力電圧が上昇して前記電源電圧より所定電圧以上高くなった時に前記制御部に電源電圧を出力することを特徴とする発光ダイオード照明装置。
  2. 前記制御部が、位相制御における導通角を検出する導通角検出回路と、前記導通角検出回路が検出した導通角に応じて前記電流供給部を制御する制御回路と、を備えてなる請求項1記載の発光ダイオード照明装置。
  3. 前記制御部が、前記電流供給部に供給する電力の力率を改善する力率改善回路をさらに備えてなる請求項1又は2記載の発光ダイオード照明装置。
  4. 前記制御部が、前記調光装置のサイリスタ又はトライアックに保持電流を流す保持電流回路をさらに備え、前記電流供給部を制御している間は前記保持電流回路の動作を停止させる請求項1乃至3のいずれかに記載の発光ダイオード照明装置。
  5. 前記制御部が、ハロゲンランプの応答特性に近似するように前記発光ダイオードの駆動電流を設定するマップを備える請求項1乃至4のいずれかに記載の発光ダイオード照明装置。
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