JP2014008891A - 制動装置 - Google Patents

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Shoichi Tsuchiya
昭一 土屋
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
Daisuke Tanabe
大輔 田邊
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Abstract

【課題】電動倍力装置が組込まれた制動装置において、ブレーキ操作解除時に入力ロッドが後退してストッパに当接する際の打音を軽減する。
【解決手段】ブレーキペダル89の操作による入力ロッド34の進退に応じて電動モータ40を制御し、プライマリピストン10を推進してマスタシリンダ2でブレーキ液圧を発生させる。ブレーキ液圧を入力ピストン32及び入力ロッド34を介してブレーキペダル89にフィードバックする。ブレーキ操作を解除したとき、入力ロッド34が後退してストッパ当接部34Aがストッパ39に当接する。リターンスプリング97によるブレーキペダル89の後退に対して、入力ロッド34とブレーキペダル89とを連結するクレビス90の可撓部98が撓み、ブレーキペダル89から入力ロッド34に伝達される力を軽減してストッパ当接部34Aとストッパ39との衝突による打音を軽減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の制動装置に関するものである。
制動装置に組込まれる倍力装置として、一般的な負圧アクチュエータを倍力源とする負圧式倍力装置のほか、例えば特許文献1に記載されているように、電動モータを倍力源とする電動倍力装置が知られている。特許文献1に記載された電動倍力装置は、ブレーキペダルの操作により進退移動する入力ピストンと、入力ピストンに相対移動可能に配置されたブースタピストンと、ブースタピストンを進退移動させる回転−直動変換機構と、回転−直動変換機構に回転力を付与する電動モータとを備えている。そして、ブレーキペダルから入力ロッドを介して入力ピストンに付与される入力推力と電動モータからブースタピストンに付与されるブースタ推力とにより、マスタシリンダの圧力室内にブレーキ液圧を発生させる。
特開2009−202867号公報
上記特許文献1に記載された電動倍力装置では、次のような問題がある。ブレーキペダルを解放してブレーキ操作を解除したとき、入力ロッドは、ブレーキペダルと共に後退し、ハウジングに固定されたストッパに当接して非制動位置に位置決めされる。このとき、後退する入力ロッドとハウジングのストッパとが衝突して打音が発生する。入力ロッドが後退する際には、入力ロッドの戻しバネのバネ力、マスタシリンダのブレーキ液圧及びブースタピストンからの反力等が入力ロッドに作用するのに加えて、ブレーキペダルのリターンスプリングのバネ力が作用して入力ロッドの後退速度を加速するので、ストッパとの衝突による打音が増大することになり問題となる。
本発明は、入力ロッドの後退時にストッパとの衝突により発生する打音を軽減するようにした制動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ブレーキペダルの操作に応じて入力ロッドが進退し、該入力ロッドの進退に応じてブレーキ力を制御する制動装置において、
前記入力ロッドには、前記ブレーキペダルに連結するためのクレビスが設けられ、
該クレビスは、前記入力ロッドに結合されるロッド結合部と、前記ブレーキペダルに結合するための連結ピンが挿通されるピン孔とを有し、前記ブレーキペダルが後退する際、前記連結ピンに押圧されて弾性変形することにより、該連結ピンの前記入力ロッドに対する移動を許容する可撓部が一体に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る制動装置によれば、入力ロッドの後退時にストッパとの衝突により発生する打音を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る制動装置に組込まれる電動倍力装置の縦断面図である。 図1に示される電動倍力装置の入力ロッドにブレーキペダルを連結するためのクレビスの一部縦断面図である。 図1に示されるクレビスの第1変形例の一部縦断面図である。 図1に示されるクレビスの第2変形例の一部縦断面図である。 図1に示されるクレビスの第3変形例の一部縦断面図である。 図1に示されるクレビスの第4変形例の一部縦断面図である。 図1に示されるクレビスの第5変形例の側面図である。 図7に示されるクレビスの横断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る制動装置Bに組込まれる電動倍力装置1は、電動モータを駆動源とする倍力装置であって、倍力手段であるアクチュエータ3を内装するハウジング4の前部(図の左方)にタンデム型のマスタシリンダ2を連結して、マスタシリンダ2の上部にリザーバ5(一部のみ図示する)を配設した構造を有している。ハウジング4は、略有底円筒状のフロントハウジング4Aの開口部側にリアカバー4Bを嵌合して、複数のボルト4Cによってフロントハウジング4Aに結合し、その内部にアクチュエータ3を収容している。ハウジング4のリアカバー4Bには、平坦な取付座面7が形成され、この取付座面7の中央部から、マスタシリンダ2と同心で、かつ、後方(図の右方)、すなわち、マスタシリンダ2から離れる方向に突出する円筒部8が設けられている。そして、電動倍力装置1は、円筒部8を車両のエンジンルームと車室との隔壁であるダッシュパネルDに貫通させて車室内に延ばした状態で、エンジンルーム内に配置され、取付座面7をダッシュパネルDに当接させて、取付座面7に固定された複数のスタッドボルト9によってダッシュパネルDに固定される。
マスタシリンダ2は、略有底円筒状のシリンダ本体2Aを含み、シリンダ本体2Aの開口部側をフロントハウジング4Aの底部の開口部に挿通した状態でフロントハウジング4Aのスタッドボルト6A及びナット6Bによってフロントハウジング4Aに結合されている。
マスタシリンダ2のシリンダ本体2Aには、有底のシリンダボア12が形成されている。このシリンダボア12の開口側には、アクチュエータ3によって駆動されるピストンとして、前端部がカップ状に形成された略円筒状のプライマリピストン10が挿入されている。また、シリンダボア12の底部側には、カップ状のセカンダリピストン11が挿入されている。プライマリピストン10の後端部は、マスタシリンダ2の開口部からハウジング4内に突出して、リアカバー4Bの円筒部8内まで延びるように形成されている。シリンダ本体2A内には、シリンダボア12、プライマリピストン10及びセカンダリピストン11によって、これらの間にプライマリ室16が形成され、シリンダボア12の底部とセカンダリピストン11との間にセカンダリ室17が形成されている。これらプライマリ室16及びセカンダリ室17は、それぞれ、シリンダ本体2Aに形成された液圧ポート18、19を介して、各車輪のブレーキキャリパに液圧を供給するための2系統の液圧回路(図示せず)に接続されている。
また、シリンダ本体2Aには、プライマリ室16及びセカンダリ室17をそれぞれリザーバ5に接続するためのリザーバポート20、21が形成されている。シリンダ本体2Aのシリンダボア12の内周面には、所定の軸方向間隔をもって環状のシール溝22a、22b及び23a、23bが形成されている。これら環状のシール溝22a、22b及び23a、23bには、それぞれシール部材22A、22B及び23A、23Bが配置されており、これらシール部材22A、22B及び23A、23Bは、シリンダボア12と、プライマリピストン10及びセカンダリピストン11との間を、それぞれ、シールしている。2つのシール部材22A、22Bは、軸方向に沿ってリザーバポート20を挟んで配置されている。プライマリピストン10が図1に示す非制動位置にあるとき、プライマリ室16は、プライマリピストン10の側壁に設けられたポート24を介してリザーバポート20に連通している。そして、プライマリピストン10が非制動位置から前進したとき、プライマリ室16は、シール部材22Aによってリザーバポート20から遮断されるようになっている。また、2つのシール部材23A、23Bは、軸方向に沿ってリザーバポート21を挟んで配置されている。セカンダリピストン11が図1に示す非制動位置にあるとき、セカンダリ室17は、セカンダリピストン11の側壁に設けられたポート25を介してリザーバポート21に連通している。そして、セカンダリピストン11が非制動位置から前進したとき、セカンダリ室17は、シール部材23Aによってリザーバポート21から遮断されるようになっている。
プライマリ室16内のプライマリピストン10とセカンダリピストン11との間には、バネアセンブリ26が介装され、セカンダリ室17内のマスタシリンダ2の底部とセカンダリピストン11との間には、圧縮コイルバネである戻しバネ27が介装されている。バネアセンブリ26は、圧縮コイルバネ28が伸縮可能なリテーナ29によって所定の圧縮状態で保持され、そのバネ力に抗して圧縮可能になっている。プライマリピストン10内で、リテーナ29とプライマリピストン10の中間壁30との間には、円筒状のスペーサ51が介装されている。
プライマリピストン10は、全体が略円筒状に形成され、軸方向中央内部に中間壁30を備えている。中間壁30には、案内ボア31が軸方向に貫通するように形成されている。案内ボア31には、段部32Aを有する段付形状の入力ピストン32の小径の前端部が摺動可能かつ液密的に挿通されている。入力ピストン32と案内ボア31と間は、シール55によってシールされている。
フロントハウジング4A内に延びるプライマリピストン10の中間部は、フロントハウジング4Aの底部の開口部に嵌合する円筒状のバネ受部材70に挿入することで、このバネ受部材70により軸方向に沿って摺動可能に案内されている。バネ受部材70は、一端部に形成した外側フランジ部71をフロントハウジング4Aの底部の開口部に嵌合することでフロントハウジング4A及びマスタシリンダ2に固定されて、マスタシリンダ2のシリンダボア12に連接している。バネ受部材70は、その後端内周部に取付けたシール部材72によってプライマリピストン10との間をシールしている。マスタシリンダ2のシール溝22b及びシール部材22Bを設けたシリンダボア12の開口部12Aを径方向内側に突出させ、また、バネ受部材70を設けて、プライマリピストン10の支持部の軸方向長さを長くすることにより、プライマリピストン10のシリンダボア12に対する傾きを抑制している。
リアカバー4Bの円筒部8及びプライマリピストン10の後部に入力ロッド34が挿入されている。プライマリピストン10の後部に挿入された入力ロッド34の前端部は、入力ピストン32の後端部に連結されている。入力ロッド34とプライマリピストン10との連結部は、ボールジョイントを形成して入力ロッド34のプラマリピストン10に対する傾きをある程度許容できるようになっている。入力ロッド34の後端側は、円筒部8から外部に延出しており、外部に延出した入力ロッド34の後端部に、クレビス90を介してブレーキペダル89が連結されている。入力ロッド34の円筒部8内に挿入された中間部には、鍔状に拡径されたストッパ当接部34Aが一体に形成されている。
図2も参照して、クレビス90は、平行に延びる一対の平板状のアーム部91の一端部を結合部92で互いに結合して平面視において略コの字状に形成されている。一対のアーム部91間の結合部92には、入力ロッド34に結合するためのロッド結合部としてアーム部91と平行に延びるネジ孔93が貫通されている。そして、ネジ孔93に入力ロッド34の端部に形成されたネジ部34Bを螺合して、クレビス90を入力ロッド34に連結して軸方向位置を調整可能とし、ロックナット94によって軸方向位置を固定するようになっている。クレビス90の一対のアーム部91の他端部には、それぞれ入力ロッド34の軸方向に直交する方向にピン孔95が貫通している。そして、一対のアーム部91間に挿入されたブレーキペダル89の本体部に、ピン孔95に挿通される連結ピン96を挿通することにより、クレビス90とブレーキペダル89とをリンク結合する。ブレーキペダル89には、リターンスプリング97が連結され、リターンスプリング97のバネ力によりブレーキペダル89が常時戻り方向に付勢されている。
一対のアーム部91のピン孔95が設けられた他端部の先端には、切欠95Aが設けられてピン孔95の一側がアーム部91の先端部で開放している。更に、アーム部91は、ピン孔95の両側の端部を斜めに切取った形状とし、切欠95Aの両側のピン孔95を囲む部分の幅を小さくすることによって撓み易くした一対の可撓部98を形成している。
リアカバー4Cの円筒部8の後端部には、円筒部8内に挿入された入力ロッド34に向かって径方向内側に延びるストッパ39が形成されている。ストッパ39は、後述するボールネジ機構41のネジ軸47の円筒状の後端部に軸方向に沿って形成された案内溝47Bに挿入されている。そして、入力ロッド34のストッパ当接部34Aがストッパ39に当接することにより、入力ロッド34の後退位置を規定するようになっている。
プライマリピストン10の後端部に、環状のバネ受35が取付けられている。プライマリピストン10は、バネ受部材70の後端部とバネ受35との間に介装された圧縮コイルバネである戻しバネ36によって後退方向に付勢されている。入力ピストン32は、プライマリピストン10の中間壁30との間、及び、バネ受35との間にそれぞれ介装された圧縮コイルバネであるバネ37、38によって、図1に示す中立位置に弾性的に保持されている。
ハウジング4内に収容されたアクチュエータ3は、電動モータ40及び電動モータ40の回転を直線運動に変換してプライマリピストン10に推力を付与する回転−直動変換機構であるボールネジ機構41とから構成されている。電動モータ40は、永久磁石埋め込み型同期モータであって、フロントハウジング4Aの底部の後側の段部に固定した複数のコイルを有するステータ42と、該ステータ42の内周面に対向して配置した円筒状のロータ45と、該ロータ45の内部に挿入され、円周方向に沿って配置した複数の永久磁石45Aとを含んでいる。ロータ45を、ボールネジ機構41の回転部材であるナット部材46の外周部に固定している。ナット部材46は、フロントハウジング4Aの底部付近からリアカバー4B付近にわたって軸方向に沿って延ばされ、その両端部がベアリング43、44によってフロントハウジング4A及びリアカバー4Bに回転可能に支持されている。なお、電動モータ40は、ロータ45の表面に永久磁石を配置した表面磁石同期モータ、あるいは、誘導モータ等の他の形式のモータとしてもよい。
ボールネジ機構41は、ナット部材46と、ナット部材46及びハウジング4の円筒部8内に挿入されて軸方向に沿って移動可能で、かつ、軸回りに回転しないように支持された直動部材である中空のネジ軸47とを有している。これらの対向面となるナット部材46の内周面とネジ軸47の外周面とは、それぞれ螺旋溝46A、47Aを形成している。これら螺旋溝46A、47A間に、複数のボール48がグリスと共に装填されている。ネジ軸47は、円筒部8から後方に突出する後端部に軸方向に沿って形成された案内溝47Bに、リアハウジング4Bの円筒部8に形成されたストッパ39を係合させて、軸方向に移動可能、かつ、軸回りに回転しないように支持されている。このような構成により、ボールネジ機構41は、ナット部材46の回転に伴って螺旋溝46A、47Aに沿ってボール48が転動することで、ネジ軸47が軸方向に移動するようになっている。ボールネジ機構41は、ナット部材46とネジ軸47との間で、回転及び直線運動を相互に変換可能、すなわち、上述のようにナット部材46の回転をネジ軸47の直動運動に、また、ネジ軸47の直動運動をナット部材46の回転に変換可能となっている。リアハウジング4Bの円筒部8の後端部に、ネジ軸47の外周を覆う円筒状のカバー部材76が取付けられている。
なお、上述の例では、電動モータ40のロータ45の回転運動をボールネジ機構41のナット部材46に直接伝達するようにしているが、電動モータ40とボールネジ機構41との間に、遊星歯車機構、差動減速機構等の公知の減速機構を介装して、電動モータ40の回転を減速してボールネジ機構41に伝達するようにしてもよい。
ボールネジ機構41のネジ軸47は、バネ受部材70の外側フランジ部71との間に介装された圧縮テーパコイルバネである戻しバネ49のバネ力によって後退方向に付勢されている。そして、ネジ軸47は、後端部がリアカバー4Bの円筒部8に設けられたストッパ39に当接することよって後退位置が規定されている。ネジ軸47内に、プライマリピストン10の後端部が挿入され、ネジ軸47の内周部に形成された環状の段部50に、バネ受35の外周部に形成された環状の当接部80がシム81を介して当接して、プライマリピストン10のネジ軸47に対する後退位置を規定している。これにより、プライマリピストン10は、ネジ軸47の前進により、段部50に押されてネジ軸47と共に前進し、また、段部50から離間して単独で前進することができる。そして、図1に示すように、ストッパ39に当接したネジ軸47の段部50によってプライマリピストン10の非制動位置を規定して、非制動位置にあるプライマリピストン10及びバネアセンブリ26の最大長によって、セカンダリピストン11の後退位置、すなわち、非制動位置を規定している。
ハウジング4内に、電動モータ40のロータ45の回転位置を検出する回転位置センサであるレゾルバ60が設けられている。レゾルバ60は、ナット部材46の後部側の外周部に固定したレゾルバロータ60Aと、該レゾルバロータ60Aに対向してリアカバー4Bに取付けたレゾルバステータ60Bとを備え、これらの相対変位に基づきロータ45の回転位置を検出する。
電動倍力装置1には、ブレーキペダル89の変位、すなわち、入力ピストン32及び入力ロッド34の変位を検出するストロークセンサ(図示せず)、電動モータ40に供給する電流を検出する電流センサ(図示せず)、プライマリ室16及びセカンダリ室17の液圧を検出する液圧センサ82等の各種センサが設けられている。また、電動倍力装置1には、マイクロプロセッサベースの電子制御装置であるコントローラ(図示せず)及び車載コントローラ(図示せず)が接続されている。電動倍力装置1は、これらのコントローラにより、前述の各種センサからの検出信号に基づき、電動モータ40の回転を制御することによって作動する。
次に、電動倍力装置1を組み込んだ制動装置Bの作動について説明する。
ブレーキペダル89を操作してクレビス90を介して入力ロッド34を押圧し、入力ピストン32を前進させると、入力ピストン32の変位をストロークセンサによって検出し、コントローラによって入力ピストン32の変位に基づいて電動モータ40の作動を制御し、ボールネジ機構41のネジ軸47の段部50により、シム81及びバネ受35を介してプライマリピストン10を押圧し、プライマリピストン10を前進させて入力ピストン32の変位に追従させる。これにより、プライマリ室16に液圧が発生し、また、この液圧がセカンダリピストン11を介してセカンダリ室17に伝達される。このようにして、マスタシリンダ2で発生したブレーキ液圧は、液圧ポート18、19を介して各車輪のブレーキキャリパに供給され、制動力を発生させる。ブレーキペダル89の操作を解除すると、入力ピストン32、プライマリピストン10及びセカンダリピストン11が後退してマスタシリンダ2のブレーキ液圧が減圧されて制動力が解除される。
液圧発生時に、プライマリ室16の液圧の一部を入力ピストン32によって受圧し、その反力を、入力ロッド34を介してブレーキペダル89にフィードバックする。これにより、所定の倍力比をもって所望の制動力を発生させることができる。そして、入力ピストン32と、これに追従するプライマリピストン10との相対位置を調整して、バネ37、38のバネ力を入力ピストン32に作用させて、入力ロッド34に対する反力を加減することにより、倍力比を調整することができる。このとき、入力ピストン32に対して、プライマリピストン10の位置を前方に調整することにより倍力比が大きくなり、後方に調整することにより倍力比が小さくなる。そして、コントローラにより、各種センサの検出信号に基づき、車両の状態に応じて電動モータ40の回転を制御することにより、倍力制御、ブレーキアシスト制御、車間車両安定性制御、車間制御、回生協調制御等のブレーキ制御を実行することができる。
上述の制動装置Bの作動において、ブレーキペダル89の踏込みを解除したとき、入力ロッド34は、入力ピストン32を介して伝達されるマスタシリンダ2のブレーキ液圧、バネ37、38のバネ力及びブレーキペダル89のリターンスプリング97のバネ力によって後退して、ストッパ当接部34Aがストッパ39に当接し、図1に示す非制動位置に戻る。このとき、通常の倍力制御が実行されている場合、入力ロッド34の後退速度は、電動モータ40によって駆動されるネジ軸47の後退速度によって制限されるため、入力ロッド34のストッパ当接部34Aがストッパ39に当接する際の衝撃はある程度軽減されることになる。
ところが、ブレーキペダル89の踏込み量が小さく、しかも、電動モータ40の駆動により、ネジ軸47が入力ロッド34に追従して前進する前に、ブレーキペダル89の踏込みが解除された場合、入力ロッド34は、ネジ軸47の後退速度に制限されることなく、マスタシリンダ2のブレーキ液圧、バネ37、38のバネ力及びブレーキペダル89のリターンスプリング97のバネ力によって後退することになり、ストッパ当接部34Aがストッパ9に当接する際の打音が大きくなりやすく、特に問題となる。
本実施形態の制動装置Bでは、ブレーキペダル89を踏込む(入力ロッド34を前進させる)際には、ブレーキペダル89に挿通された連結ピン96がピン孔95を入力ロッド34側に押圧するので、アーム部91が撓むことなくブレーキペダル89の踏力を入力ロッド34に直接伝達する。
これに対して、ブレーキペダル89の踏込みが解除されてリターンスプリング97のバネ力により、ブレーキペダル89が非制動位置に戻る際には、ブレーキペダル89に挿通された連結ピン96がピン孔95の可撓部98を押圧したとき、可撓部98が撓んで連結ピン96の入力ロッド34に対する移動を許容することにより、ブレーキペダル89から入力ロッド34に伝達される力が小さくなる。その結果、ブレーキペダル89の踏込みを解除し、入力ロッド34が後退してストッパ当接部34Aがストッパ39に当接する際、入力ロッド34のストッパ当接部34Aがストッパ39に衝突する際の衝撃を緩和して衝突による打音を軽減することができる。
次に、上述の実施形態において、入力ロッド34とブレーキペダル89とを連結するクレビスの変形例について図3乃至図8を参照して説明する。なお、以下の説明においては、クレビスのみを図示し、上記実施形態に対して、同様の部分には同じ参照符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図3に示す第1変形例に係るクレビス90Aでは、一対のアーム部91には、ピン孔95の結合部92側の端部からハの字状に延びる一対のスリット99が形成されている。これにより、可撓部98を変形し易くして緩衝効果を高めている。
図4に示す第2変形例に係るクレビス90Bでは、図3に示す第1変形例に対して、一対のアーム部91の外形をピン孔95及びスリット99に沿って切取った形状とし、可撓部98の幅をより小さくして、より変形し易くすると共に、スリット99の先端部に円形の拡径部99Aを形成して応力の集中を緩和している。
図5に示す第3変形例に係るクレビス90Cでは、一対のアーム部91は、その端部の両側部を可撓部98の後方(図の右方)へ延ばし、これらを可撓部98の後方で互いに連結して連結部100を設けた形状に形成されている。これにより、可撓部98が過度に変形して、万一、連結ピン98がピン孔95から外れた場合でも、連結部100によって連結ピン98を保持することができ、クレビス90Cとブレーキペダル89との連結状態を維持することができる。
図6に示す第4変形例に係るクレビス90Dでは、可撓部98Aは、ピン孔95から後方(図の右方)に延ばして、交互に折曲して蛇行させた形状に形成されている。これにより、可撓部Aの変形量を大きくして、緩衝効果を高めている。
図7及び図8に示す第5変形例に係るクレビス90Eでは、一対のアーム部91は、先端部を外側に湾曲させて湾曲した可撓部98Bを形成し、折り返して先端部を中間部と重ねた形状に形成されている。一対のアーム部91の中央部には、折り返された先端部に設けられたピン孔95から湾曲した可撓部91Bを通って延びるスリット状の切欠101が形成されている。また、一対のアーム部91の中間部には、ピン孔95に整合するように、ピン孔95よりも大径の開口102が設けられている。
これにより、アーム部91の湾曲した可撓部98Bが撓み、スリット状の切欠101が拡開して、ピン孔95に挿通された連結ピン98がピン孔95よりも大径の開口102内で移動することにより、ブレーキペダル89から入力ロッド34に伝達されるリターンスプリング97のバネ力を軽減する。このとき、連結ピン96は、開口102に挿通されており、その移動範囲が規制されるので、可撓部98Bの過度の変形を防止して、クレビス90Eとブレーキペダル89との連結状態を維持することができる。
なお、上記実施形態では、一例として本発明を電動モータを倍力源とする電動倍力装置が組込まれた制動装置に適用した場合について説明している。しかし、制動解除時に後退する入力ロッドとハウジングのストッパとの衝突により発生する打音の問題は、電動倍力装置のほか、一般的な負圧式倍力装置や油圧式倍力装置等にも同様に生じ得る問題である。したがって、本発明は、電動倍力装置に限らず、入力ロッドの後退位置をストッパとの当接によって規定するものであれば、負圧アクチュエータを倍力源とする一般的な負圧式倍力装置、あるいは、その他のアクチュエータを倍力源とする倍力装置が組込まれた制動装置にも同様に適用することができる。
1…電動倍力装置、34…入力ロッド、90…クレビス、89…ブレーキペダル、93…ネジ孔(ロッド結合部)、95…ピン孔、96…連結ピン、98…可撓部、B…制動装置

Claims (1)

  1. ブレーキペダルの操作に応じて入力ロッドが進退し、該入力ロッドの進退に応じてブレーキ力を制御する制動装置において、
    前記入力ロッドには、前記ブレーキペダルに連結するためのクレビスが設けられ、
    該クレビスは、前記入力ロッドに結合されるロッド結合部と、前記ブレーキペダルに結合するための連結ピンが挿通されるピン孔とを有し、前記ブレーキペダルが後退する際、前記連結ピンに押圧されて弾性変形することにより、該連結ピンの前記入力ロッドに対する移動を許容する可撓部が一体に形成されていることを特徴とする制動装置。
JP2012147556A 2012-06-29 2012-06-29 制動装置 Pending JP2014008891A (ja)

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