JP2014008626A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,省電力モードへの早期の移行が期待できる印刷装置を提供すること。
【解決手段】プリンタは,印刷速度が異なる少なくとも2つの印刷の条件に対応可能であり,さらに電力供給状態が異なる電力供給モードと省電力モードとを有している。プリンタは,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,印刷処理を行っている場合には,当該印刷処理を完了させた後に,電力供給モードから省電力モードに移行させる。さらに,プリンタは,上記の移行条件を満たした際,印刷速度が遅い第1条件にて印刷処理中であれば,第1条件よりも印刷速度が速い第2条件に切り替える。
【選択図】図8

Description

本発明は,消費電力を抑える省電力モードを有する印刷装置に関する。さらに詳細には,電力供給モードから省電力モードに移行する移行条件を満たした際の,印刷制御に関するものである。
従来から,印刷装置では,省電力化を実現するため,装置が使用されていない間,電力供給を制限しない電力供給モードから,一部の構成要素への電力供給を制限して消費電力を抑える省電力モードに移行するものがある。
例えば,特許文献1では,待機状態時の消費電力を抑える低消費電力モード(省電力モードに相当)を有する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は,低消費電力モードに移行させる移行指示のユーザ入力を受け付け,移行指示を受け付けた際,装置が待機状態であって,かつモードの移行を禁止する制約条件を満たしていないことを条件に,低消費電力モードに移行する。
特開2001−255968号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,印刷処理が継続中であれば,その印刷処理の完了を待つことになる。そのため,印刷処理に時間がかかってしまう場合には,省電力モードへの移行も遅れてしまう。
本発明は,前記した従来の印刷装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,省電力モードへの早期の移行が期待できる印刷装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,印刷の条件として,第1条件と,前記第1条件よりも印刷速度が速い第2条件とがあり,設定された条件に従って印刷処理を行う印刷部と,自装置の各構成要素に電力を供給する電力供給モードと,自装置の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,前記電力供給モードから前記省電力モードへの移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を行っていない場合には,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させ,前記印刷部が前記印刷処理を行っている場合には,前記印刷部が前記印刷処理を完了させた後に,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させる移行部と,前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であれば,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える切替部とを備えることを特徴としている。
本明細書に開示される印刷装置は,印刷速度が異なる少なくとも2つの印刷の条件に対応している。印刷速度は,単位時間あたりの印刷回数によって求められる速度である。印刷の条件は,ジョブに設定されている条件であってもよいし,装置に設定されている条件であってもよい。また,本明細書に開示される印刷装置は,電力供給状態が異なる電力供給モードと省電力モードとを有し,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,印刷処理を行っている場合には,当該印刷処理を完了させた後に,電力供給モードから省電力モードに移行させる。さらに,本明細書に開示される印刷装置は,上記の移行条件を満たした際,第1条件にて印刷処理中であれば,第1条件よりも印刷速度が速い第2条件に切り替える。
すなわち,本明細書に開示される印刷装置は,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,第1条件で印刷処理中であれば,印刷の条件を,印刷速度が第1条件よりも速い第2条件に切り替える。これにより,現在処理中の印刷処理の完了が早まり,その結果として,省電力モードへの早期移行が期待できる。
また,前記第2条件は,シートの搬送速度が前記第1条件よりも速いとよい。例えば,印刷装置がシートの搬送速度を下げて騒音を抑える静音機能を有する場合には,その静音機能を無効にすることで,シートの搬送速度を上げることが期待できる。シートの搬送速度を上げることで,印刷速度を上げることができる。
また,前記印刷部は,シートに画像を形成する複数のプロセス部を有し,印刷モードとして,前記複数のプロセス部を全て使用するカラー印刷モードと,前記複数のプロセス部のうち少なくとも1つの特定のプロセス部を使用するモノクロ印刷モードとがあり,各プロセス部は,画像形成が制限される制限位置と,画像形成が制限されない非制限位置とに移動自在に設けられ,前記カラー印刷モードでは,前記複数のプロセス部の全てが前記非制限位置に配置され,前記モノクロ印刷モードでは,前記特定のプロセス部が前記非制限位置に,他のプロセス部が前記制限位置にそれぞれ配置され,前記第1条件は,印刷対象の画像がカラーであれば前記カラー印刷モードに,モノクロであれば前記モノクロ印刷モードに,それぞれ自動的に切り替える自動設定が有効であり,前記第2条件では,前記自動設定が無効であるとよい。プロセス部の配置の切り換えには時間がかかる。そのため,自動設定による印刷処理中のプロセス部の切り換えを禁止することで,印刷速度の低下が抑制される。
また,前記第2条件では,前記カラー印刷モードに固定するとよい。モノクロ印刷モードでカラーデータを印刷すると画質への影響が大きい。そのため,カラー印刷モードに固定することで,画質への影響を抑えることができる。
また,本明細書に開示される印刷装置は,前記印刷部から出力されるシートを載置する載置部と,前記載置部に出力されるシートを予め決められた単位で仕切るシートであるセパレートシートを前記載置部に出力する仕切部とを備え,前記第1条件では,前記仕切部による前記セパレートシートの出力を許可し,前記第2条件では,前記仕切部による前記セパレートシートの出力を許可しないとよい。予め決められた単位には,例えばジョブ単位や部数単位が該当する。セパレートシートの出力は,次のページの印刷開始を遅延させ,印刷完了を遅延させる。そのため,第2条件では,セパレートシートの出力を許可しないことで,印刷処理の早期完了が図られる。
また,本明細書に開示される印刷装置は,シートの搬送経路が複数あり,前記第2条件は,シートの搬送経路が前記第1条件よりも短いとよい。排紙トレイや給紙トレイが複数ある場合,排紙トレイと給紙トレイとの組み合わせによって,複数の搬送経路が存在することになる。この場合,搬送経路を短くすることで,印刷速度の高速化が期待できる。
また,本明細書に開示される印刷装置は,白紙データの印刷を省略するスキップ機能を有し,前記第1条件は,前記スキップ機能が無効であり,前記第2条件は,前記スキップ機能が有効であるとよい。白紙データの印刷を省略する,すなわち白紙データのページを印刷せずに次のページの印刷を行うことで,次のページの印刷開始を早めることができる。そのため,第2条件では,スキップ機能を有効にすることで,印刷処理の早期完了が図られる。
また,本明細書に開示される印刷装置は,前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を完了させるまでの残りの印刷回数を取得する取得部を備え,前記切替部は,前記取得部にて取得した残りの印刷回数が閾値よりも少ない場合,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であっても,前記印刷の条件を切り替えないとよい。残りの印刷回数が少ない場合には,印刷の条件を切り替えなくても印刷処理が早期に完了する可能性が高い。そのため,条件を切り替えることなく印刷処理を完了させる方がユーザの望んでいる印刷結果が得られる。
また,本明細書に開示される印刷装置は,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行する移行指示のユーザ入力を受け付ける受付部を備え,前記切替部は,前記受付部が前記移行指示を受け付けたことで前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であれば,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替えるとよい。移行条件がタイマイベントのような間接的な条件ではなく,ユーザ入力の受付けのような直接的な条件であった場合に,早急に省電力モードに移行させる緊急度合いが高い傾向にある。そのため,移行指示のユーザ入力を受け付けた際に,印刷の条件を切り替えて印刷処理を完了させる方が望ましい。
また,本明細書に開示される印刷装置は,前記移行条件を満たした際,印刷開始待ちのジョブである待機ジョブがあるか否かを判断する判断部と,前記判断部が前記待機ジョブがあると判断した場合には,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える印刷前切替部とを備えるとよい。印刷処理中でなくとも待機ジョブがあれば当該待機ジョブの実行が完了するまで省電力モードに移行できない。そのため,当該待機ジョブの印刷処理を早期に完了させるためには,第2条件に切り替える方が望ましい。
また,本明細書には,印刷の条件として,第1条件と,前記第1条件よりも印刷速度が速い第2条件とがあり,設定された条件に従って印刷処理を行う印刷部と,自装置の各構成要素に電力を供給する電力供給モードと,自装置の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,前記電力供給モードから前記省電力モードへの移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を行っていない場合には,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させ,前記印刷部が前記印刷処理を行っている場合には,前記印刷部が前記印刷処理を完了させた後に,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させる移行部と,前記移行条件を満たした際,印刷開始待ちのジョブである待機ジョブがあるか否かを判断する判断部と,前記判断部が前記待機ジョブがあると判断した場合には,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える印刷前切替部とを備えることを特徴とする印刷装置が開示されている。
本発明によれば,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,省電力モードへの早期の移行が期待できる印刷装置が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの外観を示す斜視図である。 図1に示したプリンタの内部構成を示す断面図である。 図2に示したプリンタのプロセス部(現像装置が非制限位置)の概略構成を示す図である。 図2に示したプリンタのプロセス部(現像装置が制限位置)の概略構成を示す図である。 実施の形態にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 給電制御系の構成を示す斜視図である。 各種モードと給電状況との関係を示す図である。 実施の形態にかかる省電力モード移行処理の手順を示すフローチャートである。 印刷の条件の最速設定を記憶する高速条件データベースの一例を示す図である。 印刷の条件の切替例を示す図である。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,オプション給紙トレイやオプション排紙トレイの増設が可能なカラープリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
本形態のプリンタ100は,図1に示すように,印刷を行う本体部10と,本体部10で印刷される前のシートを収容する給紙トレイを少なくとも1つ具備する増設給紙部910と,本体部10で印刷された後のシートを収容する排紙トレイを少なくとも1つ具備する増設排紙部920とを備えている。本体部10は,印刷エンジンとなるプロセスカートリッジを収容する。増設給紙部910は,本体部10の下面に本体部10から着脱可能に取り付けられる。増設排紙部920は,本体部10の上面に本体部10から着脱可能に取り付けられる。
本体部10は,その底部に,印刷前のシートをその印字面が上向きになるように収容する給紙トレイ91(以下,増設給紙部910との区別のため,「標準給紙トレイ91」とする)を備えている。また,本体部10は,その上面に,印刷後のシート(印刷物)をその印刷面が下向きになるように載置する排紙トレイ92(以下,増設排紙部920との区別のため,「標準排紙トレイ92」とする)を備えている。
また,本体部10の上面には,液晶ディスプレイからなる表示部41と,OKボタン,キャンセルボタン,テンキー,ユーザ認証ボタン等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられている。この操作パネル40により,動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になる。
また,本体部10の上面には,操作パネル40のボタン群42とは別に,電力の供給状態を切り替える電源スイッチ55(受付部の一例)が設けられている。プリンタ100は,電力の供給状態を表すモードとして,全ての構成要素に電力供給を行う電力供給モードと,一部の構成要素への電力供給を制限して消費電力を抑える省電力モードとを有している。プリンタ100は,電源スイッチ55が押下された際,電力供給モードであれば省電力モードに切り替え,省電力モードであれば電力供給モードに切り替える。各モードの詳細については後述する。
図1に示したプリンタ100は,増設給紙部910として,3段の給紙トレイ群を備えている。本形態では,給紙トレイ群を構成する各給紙トレイを,上から順に下に向かって,第1増設給紙トレイ911,第2増設給紙トレイ912,第3増設給紙トレイ913とする。なお,増設給紙部910は,3段の排紙トレイに限るものではない。すなわち,2段以下であってもよいし,4段以上であってもよい。
また,図1に示したプリンタ100は,増設排紙部920は,1段の増設排紙トレイ921を備えている。なお,増設排紙部920は,1段の排紙トレイに限るものではない。すなわち,増設給紙部910と同様に,複数段であってもよい。
[プリンタの内部構成]
続いて,プリンタ100の本体部10の内部構成について,図2を参照しつつ説明する。プリンタ100の本体部10は,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像をシートに転写するプロセス部60(印刷部の一例)と,転写後の未定着のトナーをシートに定着させる定着装置61と,シート搬送に利用される各種ローラ(例えば,給紙ローラ71,レジストローラ72,排紙ローラ73)とを備えている。また,増設給紙部910は,第1増設給紙トレイ911からシートをピックする給紙ローラ711と,第2増設給紙トレイ912からシートをピックする給紙ローラ712と,第3増設給紙トレイ913からシートをピックする給紙ローラ713とを備えている。また,増設排紙部920は,増設排紙トレイ921にシートを搬出する排紙ローラ731を備えている。
プリンタ100の本体部10内には,底部に位置する標準給紙トレイ91に収容されたシートが,給紙ローラ71,レジストローラ72,プロセス部60,定着装置61を通り,排紙ローラ73を介して標準排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路75(図2中の一点鎖線)が設けられている。
また,プリンタ100内には,印刷前のシートを増設給紙部910から搬入し,所定のプロセス部60に導かれるように,搬送路76が設けられている。具体的には,第1増設給紙トレイ911内に収容されたシートは,給紙ローラ711によって搬送路76に導かれ,搬送路75に合流する。あるいは,第2増設給紙トレイ912内に収容されたシートは,給紙ローラ712によって搬送路76に導かれ,搬送路75に合流する。第3増設給紙トレイ913内に収容されたシートは,給紙ローラ713によって搬送路76に導かれ,搬送路75に合流する。
また,プリンタ100内には,印刷後のシートを増設排紙部920に搬入し,増設排紙トレイ921に導かれるように,搬送路77が設けられている。具体的には,搬送路75から分岐し,搬送路77を経由して増設排紙部920に搬入されたシートは,排紙ローラ731によって増設排紙トレイ921に導かれる。
プロセス部60は,カラー画像の形成が可能であり,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,C色の画像を形成するプロセス部60Cと,M色の画像を形成するプロセス部60Mと,Y色の画像を形成するプロセス部60Yと,K色の画像を形成するプロセス部60Kとを備えている。そして,各プロセス部60C,60M,60Y,60Kは,用紙の搬送方向において互いに一定の距離をおいた状態で配置されている。
図3は,プロセス部60Kの構成を示している。プロセス部60Kは,周知の電子写真方式によってトナー像を形成するものであり,図3において反時計回りに回転する感光体1と,感光体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,感光体1の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置3と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体1上のトナー像をシートに転写する転写装置5とを有している。プロセス部60C,60M,60Yについても,プロセス部60Kと同様の構成である。
プロセス部60Kでは,感光体1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光により露光され,シートに形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置4を介して,着色剤であるトナーが感光体1に供給される。これにより,感光体1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
プリンタ100は,ユーザによって指定された給紙トレイあるいはプリンタ100が自動選択した給紙トレイに載置されているシートを1枚ずつ取り出し,そのシートをプロセス部60に搬送する。そして,プロセス部60の感光体1上に形成されたトナー像を転写装置5によってそのシートに転写する。その後は,トナー像が転写されたシートを定着装置61に搬送し,トナー像をそのシートに熱定着させる。そして,定着後のシートを,ユーザによって指定された排紙トレイあるいはプリンタ100が自動選択した排紙トレイに排出する。
また,プリンタ100は,カラー印刷とモノクロ印刷とが可能である。カラー印刷を行う場合には,プロセス部60C,60M,60Y,60Kを利用し,各プロセス部で形成したモノクロ画像をシート上で重ね合わせることでカラー画像を形成する。一方,モノクロ印刷を行う場合には,プロセス部60Kのみを利用する。この場合,プロセス部60K以外のプロセス部60C,60M,60Yでは,図4に示すように,現像装置4を感光体1から離間した位置に移動させ,画像形成を制限する。モノクロ印刷後にカラー印刷を行う場合には,プロセス部60C,60M,60Yの現像装置4を,図3に示したように感光体1と圧接する位置に戻し,画像形成を行う。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。本形態のプリンタ100は,図5に示すように,画像形成部20と,操作パネル40と,各種構成要素への電力の供給を制御する給電制御系50と,画像形成部20を制御する制御部30と,外部デバイスと接続するための通信インターフェースとなるUSBインターフェース35およびネットワークインターフェース36とを備えている。なお,電源スイッチ55は,給電制御系50に含まれる。
また,制御部30は,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを有している。ROM32には,プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31(移行部,切替部,取得部,判断部,印刷前切替部の一例)は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。
USBインターフェース35は,他の装置との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は,例えば,USBインターフェース35にUSBメモリが接続されている場合には,当該USBメモリに記憶されている画像データを読み出して出力することができる。USBインターフェース35の接続先は,USBメモリに限らず,例えばパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。
ネットワークインターフェース36も,USBインターフェース35と同様に,他の装置との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は,例えば,USBインターフェース35と同様に,ネットワークインターフェース36を介して接続する外部デバイスから画像データを受け付けて出力することができる。
なお,プリンタ100と外部デバイスとの接続は,USBインターフェース35やネットワークインターフェース36を介する形態に限るものではない。例えば,プリンタ100が無線通信インターフェースを有している場合には,無線通信によって外部装置とデータ通信を行ってもよい。また,FAXインターフェースを有している場合には,電話回線を介してデータ通信を行うことが可能である。
画像形成部20は,画像をシートに印刷する構成要素を含むものであり,前述したプロセス部60,定着装置61,シートを搬送する各種ローラが含まれる。また,各種ローラを駆動する駆動モータ21も含まれる。
[給電制御]
続いて,プリンタ100の給電制御について説明する。プリンタ100は,給電制御系50として,図6に示すように,電源部51と,電源部51から供給される電力をプリンタ100の各種構成要素に分配するスイッチ回路52と,スイッチ回路52の各種スイッチの開閉を制御する給電制御部53とを有している。
電源部51は,商用電源あるいはバッテリと接続し,適切な電力に変換する回路で構成され,変換後の電力をプリンタ100の各種構成要素に供給する。スイッチ回路52は,モードに応じて,プリンタ100の各種構成要素に給電するか否かを切り換える。具体的にプリンタ100には,画像形成部20への電源系統,制御部30への電源系統,外部インターフェース(本形態ではUSBインターフェース35およびネットワークインターフェース36)への電源系統,操作パネル40への電源系統の各種電源系統がある。スイッチ回路52は,各種電源系統への給電のオンオフを切り換える。
ここで,給電制御系50が有するモードについて説明する。給電制御系50は,各電源系統への電力供給を遮断し,電力消費量を低減する省電力モードと,全ての電源系統に電力を供給する電力供給モードとを有している。図7は,各モードと給電状況との関係を示している。図7中,「○」は給電されることを意味し,「×」は給電されないことを意味する。図7に示すように,電力供給モードでは,画像形成部20,制御部30,操作パネル40,外部インターフェース,電源スイッチ55の全てに電力が供給され,印刷動作が可能になる。プリンタ100の起動直後は,電力供給モードで動作する。
また,電力供給モードで動作中,省電力モードに移行するための条件を満たすと,省電力モードに移行する。省電力モードでは,画像形成部20,制御部30,操作パネル40および外部インターフェースへの給電を遮断する。これにより,印刷動作が不可能になり,電力供給モードよりも消費電力が抑えられる。一方,省電力モードであっても,給電制御部53への給電は継続される。給電制御部53は,電源スイッチ55のオンオフを検知するセンサを有しており,省電力モードであっても電源スイッチ55のユーザ操作を受け付ける。省電力モードで動作中,電力供給モードに移行するための条件を満たすと,電力供給モードに移行する。
本形態では,プリンタ100が電力供給モードから省電力モードに移行する移行条件としては,電源スイッチ55の押下,PC等の外部装置からの移行命令の受信,移行時刻として設定された時間に発行されるタイマイベントの受信の3つがあり,そのうち1つでも満たされれば電力供給モードから省電力モードに移行する。一方,省電力モードでは,外部インターフェースや操作パネル40に電力が供給されないため,プリンタ100が省電力モードから電力供給モードに移行する移行条件としては,電源スイッチ55の押下のみとなる。
給電制御部53は,上述したモードに応じて,スイッチ回路52に対して各種電源系統への給電をオンオフする信号を入力する。なお,給電制御部53および電源スイッチ55は,電源部51から直接給電され,省電力モード中も動作する。そのため,省電力モード中であっても電源スイッチ55からの出力信号を監視し,スイッチ回路52を制御することができる。
また,給電制御部53は,電力供給モード中,例えば,電源スイッチ55の入力を受け付けた場合には,電源スイッチ55の入力があったことを制御部30に通知する。制御部30は,この通知を受け付けることで省電力モードへの移行条件を満たしたと判断する。そして,制御部30は,省電力モードに移行するにあたって,データの保護等の各種のシャットダウン処理の実行し,そのシャットダウン処理の完了や印刷中のジョブの完了を待って,給電制御部53に省電力モードへの移行を許可する。給電制御部53は,省電力モードへの移行が許可された後,モードを省電力モードに切り替える。
[省電力モード移行処理]
続いて,省電力モードへの切り替え動作を実現する省電力モード移行処理の手順について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。本形態の省電力モード移行処理では,省電力モードに移行する際に,印刷の条件を切り換えることで,早期に省電力モードに移行する。なお,省電力モード移行処理は,電力供給モードで動作中,省電力モードへの移行条件を満たしたことを契機に,CPU31によって実行される。
省電力モード移行処理では,先ず,省電力モードへの移行条件を満たした時の条件がユーザ入力による直接指示であったか否かを判断する(S101)。具体的に本形態では,電源スイッチ55の押下や,PC等の外部装置からの移行命令の受信があった場合に,ユーザ入力による直接指示があったと判断し,タイマイベントがあった場合に,ユーザ入力による直接指示がなかったと判断する。
ユーザ入力による直接指示ではない場合(S101:NO),すなわちタイマイベントの場合には,ユーザが省電力モードへの移行を強く望んでいる可能性は低く,省電力モードへの移行の緊急度合いも低い傾向にある。そこで,印刷の条件を切り替えることなく,S121に移行する。なお,印刷の条件については,後述する。また,S121以降の詳細についても後述する。
一方,ユーザ入力による直接指示であった場合(S101:YES),ユーザが省電力モードへの移行を強く望んでいる可能性が高く,省電力モードへの移行の緊急度合いも高い傾向にある。そこで,画像形成部20が印刷動作中であるか否かを判断する(S102)。画像形成部20が印刷動作中でなければ(S102:NO),印刷の条件を切り替えることなく,S108に移行する。
画像形成部20が印刷動作中であれば(S102:YES),印刷中のジョブの残りの印刷枚数である残印刷枚数を取得する(S103,取得部の一例)。そして,残印刷枚数が閾値より多いか否かを判断する(S104)。残印刷枚数が閾値以下の場合には(S104:NO),印刷の条件を切り替えなくても早期に印刷処理が完了する可能性が高い。そのため,印刷の条件を切り替えることなく,S108に移行する。
残印刷枚数が閾値よりも多い場合には(S104:YES),印刷動作中の印刷ジョブの,印刷の条件の現設定値を取得する(S105)。そして,印刷の条件の設定項目ごとに,現設定値を,印刷速度の高速化が可能な値に変更可能か否かを判断する(S106)。印刷速度の高速化が可能な設定項目が1つもない場合には(S106:NO),印刷の条件を切り替えることなく,S108に移行する。印刷速度の高速化が可能な設定項目が1つでもある場合には(S106:YES),該当する設定項目の現設定値を,印刷速度が速くなる値に切り替える(S107,切替部の一例)。
具体的に,プリンタ100は,図9に示すように,印刷の条件の設定項目ごとに,印刷速度が最速となる設定値を記憶するデータベース(以下,「高速条件DB321」とする)をROM32に記憶している。本形態の高速条件DB321には,カラー設定,セパレートシート,静音搬送,給紙トレイ,排紙トレイ,白紙スキップ,の各設定項目が登録されており,各設定項目の最速設定が記憶されている。
カラー設定は,カラー印刷を行うか否かの設定であり,カラー,モノクロ,さらに自動のいずれかが設定される。カラーは,全ページについてカラー印刷を行う設定であり,モノクロは,全ページについてモノクロ印刷を行う設定であり,自動は,カラー印刷とモノクロ印刷とをページごとにプリンタ100が自動的に切り替える設定である。カラー設定はジョブに記憶される。プリンタ100は,カラー設定が自動の場合,印刷ジョブにカラーページとモノクロページとが混在すると,カラー印刷とモノクロ印刷との切り替えが頻繁になる。カラー印刷とモノクロ印刷とを切り替える際には,現像装置4を,モノクロ印刷時には制限位置(図4参照)に,カラー印刷時には非制限位置(図3参照)に,それぞれ移動させる必要があり,この現像装置4の移動に時間がかかる。そのため,カラー設定を,カラーあるいはモノクロに設定し,現像装置4の移動を制限することで,自動設定と比較して,印刷速度の低下が抑えられる。従って,カラー設定の最速設定は,カラーもしくはモノクロとなる。なお,切替後の設定をカラーにするかモノクロにするかは,電源スイッチ55が押下されたときの印刷の設定に従えばよく,カラー印刷中であればカラーに,モノクロ印刷中であればモノクロに設定する。
セパレートシートは,ジョブ単位あるいは部数単位で挿入されるシートである。本形態では,ONが設定されている場合にはセパレートシートを挿入し,OFFが設定されている場合にはセパレートシートを挿入しない。セパレートシートの設定はプリンタ100に記憶される。セパレートシートを挿入する場合には,そのセパレートシートの挿入動作分,次のページの印刷の開始が遅延する。そのため,セパレートシートを挿入しないように設定することで,セパレートシートを挿入する場合と比較して,早期に印刷処理が完了する。従って,セパレートシートの最速設定は,OFFとなる。
静音搬送は,シートを搬送するための各種ローラの回転速度を遅くし,シート搬送に伴う騒音を抑える機能である。本形態では,ONが設定されている場合には各種ローラの回転速度を遅くし,OFFが設定されている場合には各種ローラの回転速度を遅くしない。静音搬送の設定はプリンタ100に記憶される。静音搬送によって各種ローラの回転速度を遅くした場合,シートの搬送速度が低下し,これに伴って印刷速度が低下する。そのため,静音搬送を行わない設定することで,印刷速度が速くなる。従って,静音搬送の最速設定は,OFFとなる。
給紙トレイおよび排紙トレイは,どの給紙トレイからシートを搬入し,どの排紙トレイにシートを排出するかの設定である。この給紙トレイと排紙トレイとの組み合わせによってシートの搬送路の長さが決まる。給紙トレイおよび排紙トレイの設定はジョブに記憶される。本形態では,標準給紙トレイ91がプロセス部60までの搬送長が最も短く,標準排紙トレイ92がプロセス部60からの搬送長が最も短い。そのため,標準給紙トレイ91から給紙し,プロセス部60を経由して,標準排紙トレイ92に排紙する搬送路75が,搬送長が最も短くなる。搬送長が短くなるほど印刷速度は速くなる傾向にある。従って,給紙トレイおよび排紙トレイの最速設定は,それぞれ標準となる。なお,標準給紙トレイ91が用紙なしなどの給紙不可能の状態,または標準排紙トレイ92が用紙フルなどの排紙不可能な状態であれば,給紙あるいは排紙可能なトレイのうち,プロセス部60との搬送距離が最も短いトレイを設定してもよい。
白紙スキップは,印刷対象のページが白紙ページであった場合,そのページの印刷を省略する機能である。本形態では,ONが設定されている場合には白紙スキップを実行し,OFFが設定されている場合には白紙スキップを実行しない。白紙スキップの設定はプリンタ100に記憶される。白紙スキップを実行した場合,白紙ページ分のシートの搬送が行われず,次のページの印刷が開始されるため,白紙ページが多いほど,白紙スキップを実行しない場合と比較して,印刷速度が速くなる。従って,白紙スキップの最速設定は,ONとなる。
なお,高速条件DB321の構成はこれに限るものではない。例えば,項目数はこれに限るものではなく,少なくとも1つの項目が登録されていればよい。また,上述したように印刷の条件は,プリンタ100に設定されている項目(セパレートシート,静音搬送,白紙スキップ)であっても,ジョブに設定されている項目(カラー設定,給紙トレイ,排紙トレイ)であってもよい。また,項目もこれらに限るものでななく,他の項目が登録されていてもよい。他の項目としては,例えば画質に関する補正処理の実行有無が該当する。補正処理の実行は印刷動作の遅延を招くことから,補正処理の実行を制限することで,印刷速度が速くなることが期待できる。
S106の判断では,高速条件DB321に最速設定が登録されている各設定項目の,現設定が最速設定と同じか否かを判断し,同じでなければ高速化が可能と判断する。そして,高速化が可能と判断された設定項目は,S107にて高速条件DB321に記憶されている最速設定に切り替えられる。
図10は,印刷の条件の切替例を示している。図10中の(切替前)は,S105で取得した現設定内容である。この現設定内容と,図9に示した高速条件DB321の最速設定とを比較すると,カラー設定と,静音搬送と,給紙トレイとが異なり,他の項目は同じである。そのため,図10中の(切替後)に示すように,カラー設定と,静音搬送と,給紙トレイとが,最速設定の内容に切り替えられる。
なお,S107での設定切替は,高速化が可能な設定項目が複数あった場合,それらのうち少なくとも1つを切り替えればよく,例えば,全てを切り替えてもよいし,1つであってもよい。切り替える設定項目が多いほど高速化が期待できる。一方,切り替える設定項目が少ないほどユーザの望んでいる印刷結果になる。
図8のフローチャートの説明に戻り,S107の後,プリンタ100が受付済みの印刷ジョブであって印刷開始前のジョブである待機ジョブがあるか否かを判断する(S108,判断部の一例)。すなわち,待機ジョブがあった場合にも,その待機ジョブの印刷処理が完了するまで省電力モードに移行できない。そのため,待機ジョブについても印刷の設定を切り替える方が好ましい。
そこで,待機ジョブがあれば(S108:YES),S105と同様に印刷の条件の現設定値を取得し(S109),S106と同様に印刷の条件の設定項目ごとに,現設定値を,印刷速度の高速化が可能な値に変更可能か否かを判断する(S110)。そして,印刷速度の高速化が可能な設定項目が1つでもある場合には(S110:YES),該当する設定項目の現設定値を,S107と同様に印刷速度が速くなる値に切り替える(S111,印刷前切替部の一例)。S111の後,あるいは印刷速度の高速化が可能な設定項目が1つもない場合(S110:NO),あるいは待機ジョブがない場合には(S108:NO),S121に移行する。
S121では,全ての印刷ジョブの印刷が完了しているか否かを判断する。そして,完了していない,すなわち印刷動作中であれば(S121:NO),印刷ジョブの完了を待つ。全ての印刷ジョブの印刷が完了している場合には(S121:YES),省電力モードに移行する前の準備として,シャットダウン処理を実行する(S123)。その後,給電制御部53に対して省電力モードへの移行の許可を指示し(S124,移行部の一例),省電力モード移行処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタ100は,電力供給モードから省電力モードへの移行条件を満たした際,印刷処理中であれば,印刷速度の高速化が可能な印刷の条件を,印刷速度が速くなるような設定に切り替える。これにより,現在処理中の印刷処理の完了が早まり,その結果として,省電力モードへの早期移行が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,印刷装置は,プリンタに限らず,コピー機,FAX装置,複合機等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また,印刷方式も,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。また,カラープリンタに限らず,モノクロ専用プリンタであってもよい。
また,実施の形態では,プロセス部60C,60M,60Yの画像形成を制限する際,現像装置4を感光体1から離間させているが,これに限るものではない。例えば,感光体1と転写装置5とを離間させてもよい。
また,実施の形態では,電力の供給状態を表すモードとして,電力供給モードと省電力モードとの2つのモード間で切り替えを行っているが,3つ以上のモードがあってもよい。例えば,本形態の電力供給モード(全ての電源系統に電力が供給されるモード)をレディモードとし,レディモードから省電力モードに移行するまでの間に,少なくとも1つの電源系統への電力供給を遮断し,少なくとも1つの電源系統には電力供給を継続するスリープモードを設けてもよい。
また,実施の形態では,カラー設定において,現在の印刷の条件によってカラーかモノクロかのいずれか一方を選択しているが,現在の印刷の条件に限らずカラーを設定するようにしてもよい。モノクロを選択してしまうと,カラーデータがあったとしてもモノクロで印刷することになり,画質が低下してしまう。この問題を回避するため,最速設定をカラーに固定してもよい。
また,実施の形態では,省電力モードへの移行条件を満たした時の条件がユーザ入力による直接指示以外の場合は,印刷の条件の切り替えを禁止しているが,禁止条件はこれに限るものではない。例えば,ユーザがプリンタ100の近くにいない場合には,省電力モードへの早期移行を望んでいない可能性がある。そこで,ユーザがプリンタ100の近くにいるか否かを判断し,近くにいない場合に,印刷の条件の切り替えを禁止してもよい。ユーザがプリンタ100の近くにいるか否かは,例えば,操作パネル40への操作が所定時間以内にあればユーザが近くにいると判断できる。また,実施の形態では,残印刷枚数が閾値以下の場合には印刷の条件を切り替えないが,残印刷枚数が閾値以下の場合であっても印刷の条件を切り替えてもよい。
また,実施の形態のプリンタ100は,省電力モードへの移行条件を満たした後は,新たなジョブの受信を禁止するとよい。この場合,省電力モードへの移行条件を満たした後に新たに印刷ジョブを受信することがないため,待機ジョブとなる印刷ジョブは省電力モードへの移行条件を満たす前に受信していた印刷ジョブに限られる。そのため,待機ジョブに関する印刷の条件の切り換え負荷が軽減される。
また,実施の形態では,省電力モードへの移行条件として,ユーザ入力による直接指示やタイマイベント等,印刷動作中であっても発生する可能性がある条件を列挙しているが,移行条件はこれらに限るものではない。例えば,印刷動作がなく,かつユーザ操作もない時間が一定時間以上になったことを移行条件としてもよい。この場合,省電力モード移行処理では,省電力モードへの移行条件を満たした時の条件がユーザ入力による直接指示ではないことから,(S101:NO),当然,印刷の条件の切り替えは行われない。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
20 画像形成部
40 操作パネル
50 給電制御系
60 プロセス部
100 プリンタ

Claims (11)

  1. 印刷の条件として,第1条件と,前記第1条件よりも印刷速度が速い第2条件とがあり,設定された条件に従って印刷処理を行う印刷部と,
    自装置の各構成要素に電力を供給する電力供給モードと,自装置の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,前記電力供給モードから前記省電力モードへの移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を行っていない場合には,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させ,前記印刷部が前記印刷処理を行っている場合には,前記印刷部が前記印刷処理を完了させた後に,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させる移行部と,
    前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であれば,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える切替部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記第2条件は,シートの搬送速度が前記第1条件よりも速いことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    前記印刷部は,シートに画像を形成する複数のプロセス部を有し,印刷モードとして,前記複数のプロセス部を全て使用するカラー印刷モードと,前記複数のプロセス部のうち少なくとも1つの特定のプロセス部を使用するモノクロ印刷モードとがあり,
    各プロセス部は,画像形成が制限される制限位置と,画像形成が制限されない非制限位置とに移動自在に設けられ,前記カラー印刷モードでは,前記複数のプロセス部の全てが前記非制限位置に配置され,前記モノクロ印刷モードでは,前記特定のプロセス部が前記非制限位置に,他のプロセス部が前記制限位置にそれぞれ配置され,
    前記第1条件は,印刷対象の画像がカラーであれば前記カラー印刷モードに,モノクロであれば前記モノクロ印刷モードに,それぞれ自動的に切り替える自動設定が有効であり,前記第2条件では,前記自動設定が無効であることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載する印刷装置において,
    前記第2条件では,前記カラー印刷モードに固定することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記印刷部から出力されるシートを載置する載置部と,
    前記載置部に出力されるシートを予め決められた単位で仕切るシートであるセパレートシートを前記載置部に出力する仕切部と,
    を備え,
    前記第1条件では,前記仕切部による前記セパレートシートの出力を許可し,前記第2条件では,前記仕切部による前記セパレートシートの出力を許可しないことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    シートの搬送経路が複数あり,
    前記第2条件は,シートの搬送経路が前記第1条件よりも短いことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    白紙データの印刷を省略するスキップ機能を有し,
    前記第1条件は,前記スキップ機能が無効であり,前記第2条件は,前記スキップ機能が有効であることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を完了させるまでの残りの印刷回数を取得する取得部を備え,
    前記切替部は,前記取得部にて取得した残りの印刷回数が閾値よりも少ない場合,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であっても,前記印刷の条件を切り替えないことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記電力供給モードから前記省電力モードに移行する移行指示のユーザ入力を受け付ける受付部を備え,
    前記切替部は,前記受付部が前記移行指示を受け付けたことで前記移行条件を満たした際,前記印刷部が前記第1条件にて前記印刷処理中であれば,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替えることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記移行条件を満たした際,印刷開始待ちのジョブである待機ジョブがあるか否かを判断する判断部と,
    前記判断部が前記待機ジョブがあると判断した場合には,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える印刷前切替部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  11. 印刷の条件として,第1条件と,前記第1条件よりも印刷速度が速い第2条件とがあり,設定された条件に従って印刷処理を行う印刷部と,
    自装置の各構成要素に電力を供給する電力供給モードと,自装置の電力消費量を前記電力供給モード時と比較して低減する省電力モードとを有し,前記電力供給モードから前記省電力モードへの移行条件を満たした際,前記印刷部が前記印刷処理を行っていない場合には,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させ,前記印刷部が前記印刷処理を行っている場合には,前記印刷部が前記印刷処理を完了させた後に,前記電力供給モードから前記省電力モードに移行させる移行部と,
    前記移行条件を満たした際,印刷開始待ちのジョブである待機ジョブがあるか否かを判断する判断部と,
    前記判断部が前記待機ジョブがあると判断した場合には,前記印刷の条件を前記第2条件に切り替える印刷前切替部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016120675A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2017011425A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 コニカミノルタ株式会社 情報配信システム、情報配信サーバー、画像処理装置及びプログラム

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