JP2014007847A - 回転機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータジェネレータ10を流れる電流を、トルクをゼロとするための電流の指令値にフィードバック制御すべく、インバータINVのスイッチング素子S¥#(¥=u,v,w:#=p,n)をオン・オフ操作する場合、インバータINVのスイッチング損失等に起因して、電力利用効率が低下するおそれがある。
【解決手段】電流指令値設定部24では、トルク指令値Trq*を実現するための電流の指令値(電流指令値id*,iq*)を設定する。ここでトルク指令値Trq*がゼロの場合、基本的には、電流指令値id*,iq*はゼロでよいものの、変調率が1を超える場合、d軸の電流指令値id*を負として弱め界磁制御を行なう。トルク指令値Trq*がゼロであって且つ変調率が1以下となると、スイッチング素子S¥#を全てオフ状態とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転機の制御量を制御すべく、前記回転機の端子を直流電圧源の正極および負極のそれぞれに選択的に接続するスイッチング素子および該スイッチング素子に逆並列接続されたダイオードを備える直流交流変換回路を操作する回転機の制御装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、所望のトルクを生成するために必要な電流を電流の指令値として、モータを流れる電流の検出値を指令値にフィードバック制御すべく、モータに接続されるインバータを操作するものが記載されている。
特許第4736805号公報
ところで、上記技術の場合、所望のトルクがゼロとなる場合であっても、トルクをゼロとするために必要な電流の指令値が設定され、モータを流れる電流の検出値を、トルクをゼロとするための指令値にフィードバック制御することが一般的である。ただし、フィードバック制御によって実現される電流が定常的にゼロとならないと、インバータのスイッチング素子のスイッチング損失等に起因して、電力利用効率が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、回転機の制御量を制御すべく、前記回転機の端子を直流電圧源の正極および負極のそれぞれに選択的に接続するスイッチング素子および該スイッチング素子に逆並列接続されたダイオードを備える直流交流変換回路を操作する新たな回転機の制御装置について、これを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、回転機(10)の制御量を制御すべく、前記回転機の端子を直流電圧源(12)の正極および負極のそれぞれに選択的に接続するスイッチング素子(S¥#)および該スイッチング素子に逆並列接続されたダイオード(D¥#)を備える直流交流変換回路(INV)を操作する操作手段(20)を備え、前記操作手段は、前記直流交流変換回路の出力電圧を前記回転機のトルクが規定値以下となるものとすべく前記直流交流変換回路のスイッチング素子をオン・オフ操作するオンモード制御手段と、前記直流交流変換回路のスイッチング素子を定常的にオフ状態とするオフモード制御手段と、前記回転機のトルクを前記規定値以下に制御すべく、前記オンモード制御手段の制御を採用するか、前記オフモード制御手段の制御を採用するかの切替処理を行なう切替手段と、を備えることを特徴とする。
オンモード制御手段によってトルクを規定値以下に制御する場合、回転機に電流が流れている場合には、スイッチング素子のスイッチング状態の切り替えに伴って、スイッチング損失が発生する。これに対し、オフモード制御手段の制御によれば、スイッチング損失等は生じないものの、回転機の回転速度が大きくなる場合、ダイオードを介して回転機に負荷トルクを生じさせる電流が流れるおそれがある。この点、上記発明では、切替手段を備えることで、損失の低減と負荷トルクの抑制との好適な両立を図ることができる。
なお、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念の拡張については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に記載してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるトルクゼロ制御の切り替え処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるトルクゼロ制御の切り替え処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるトルクゼロ制御の切り替え処理の手順を示す流れ図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかる回転機の制御装置を車載主機としての回転機の制御装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示される回転機(モータジェネレータ10)は、車載主機であり、図示しない駆動輪に機械的に連結されている。本実施形態では、モータジェネレータ10として、埋め込み磁石同期機(IPMSM)を想定している。
モータジェネレータ10は、インバータINVを介して高電圧バッテリ12に接続されている。インバータINVは、スイッチング素子S¥p,S¥n(¥=u,v,w)の直列接続体を3組備えており、これら各直列接続体の接続点がモータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。これらスイッチング素子S¥#(¥=u,v,w;#=n,p)として、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。そして、これらにはそれぞれ、ダイオードD¥#が逆並列に接続されている。
本実施形態では、モータジェネレータ10やインバータINVの状態を検出する検出手段として、以下のものを備えている。まず、インバータINVの入力電圧(電源電圧VDC)を検出する電圧センサ14を備えている。また、モータジェネレータ10のV相およびW相を流れる電流iv,iwを検出する電流センサ16を備えている。さらに、モータジェネレータ10の回転角度(電気角θ)を検出する回転角度センサ18を備えている。
上記各種センサの検出値は、図示しないインターフェースを介して制御装置20に取り込まれる。制御装置20では、これら各種センサの検出値に基づき、インバータINVを操作する操作信号を生成して出力する。ここで、インバータINVのスイッチング素子S¥#を操作する信号が、操作信号g¥#である。
詳しくは、電流センサ16によって検出された電流iv,iwは、dq変換部22において、界磁方向をd軸とする直交2次元回転座標系の成分であるd軸の電流idとq軸の電流iqとに変換される。
一方、電流指令値設定部24では、モータジェネレータ10に対するトルク指令値Trq*と、電源電圧VDCと、電気角θを時間微分して得られる電気角速度ωとを入力とし、d軸の電流指令値id*とq軸の電流指令値iq*とを設定する。ここで、電流指令値設定部24では、基本的には、トルク指令値Trq*を入力とし、最小電流最大トルク制御を実現する上で要求される電流を電流指令値id*,iq*とする。ただし、電源電圧VDCおよび電気角速度ωに基づき、最小電流最大トルク制御を行なうことが困難であると想定される場合、d軸の負方向の電流を流すことで弱め界磁制御を行なうべく、電流指令値id*,iq*を設定する。特に本実施形態では、トルク指令値Trq*がゼロとなる場合、インバータINVの出力電圧の基本波振幅が電源電圧VDCの「1/2」を超える(変調率が1を超える)ことで、d軸の電流指令値id*を負として弱め界磁制御を行う。
d軸電流フィードバック制御部26では、d軸の電流idを電流指令値id*にフィードバック制御するための操作量としてd軸の指令電圧vd*を算出する。ここで、指令電圧vd*は、電流指令値id*と電流idとの差を入力とする比例要素および積分要素の出力同士の和とする。また、q軸電流フィードバック制御部28では、q軸の電流iqを電流指令値iq*にフィードバック制御するための操作量としてq軸の指令電圧vq*を算出する。ここで、指令電圧vq*は、電流指令値iq*と電流iqとの差を入力とする比例要素および積分要素の出力同士の和とする。
3相変換部30では、指令電圧vd*,vq*を、3相の指令電圧vu*,vv*,vw*に変換する。
そして、操作信号生成部32では、インバータINVの出力電圧を指令電圧vu*,vv*,vw*を模擬したものとすべく、操作信号g¥#を生成して出力する。詳しくは、まず、指令電圧v¥*(¥=u,v,w)を電源電圧VDCで規格化したデューティ信号D¥と三角波形状のキャリア信号SCとの大小比較に基づき、PWM信号g¥を生成する。続いて、PWM信号g¥の立ち上がりエッジをデッドタイムだけ遅延させることで上側アームの操作信号g¥pを生成する。また、PWM信号g¥の論理反転信号の立ち上がりエッジをデッドタイムだけ遅延させることで下側アームの操作信号g¥nを生成する。
次に、トルク指令値Trq*がゼロとなる場合における制御手法について説明する。本実施形態では、上述した処理において、トルク指令値Trq*をゼロとすることで実現されるスイッチングオンモードと、インバータINVを構成するスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnの全てがオフされるスイッチングオフモードとを切替制御する。これは、損失の低減とトルクの制御性との両立を図るためのものである。
すなわち、スイッチングオンモードを採用する場合、モータジェネレータ10を流れる電流がトルクをゼロとするものとなるものの、実際には、電流指令値id*、iq*に対して電流id,iqのそれぞれが微小に変動する。このため、電流指令値id*,iq*がゼロの場合であっても、電流id,iqはゼロ以外の値をとりうることとなる。一方、スイッチング素子S¥#におけるスイッチング損失は、スイッチング素子S¥#を流れる電流とスイッチング素子S¥#の両端の電圧との積のスイッチング状態の切り替え期間にわたる積分値であり、この期間における上記スイッチング素子S¥#の両端の電圧は、電源電圧VDCが大きいほど大きくなる。したがって、車載主機(モータジェネレータ10)に供給される電気エネルギの貯蔵手段(高電圧バッテリ10)のようにその端子電圧(電源電圧VDC)が大きい場合、スイッチング素子S¥#を流れる電流の大きさ自体は無視しうるほど小さい場合であっても、これが定常的にゼロとならないなら、スイッチング損失は無視し得ないものとなるおそれがある。
これに対し、スイッチングオフモードの場合には、スイッチング損失が生じることはない。ただし、モータジェネレータ10の電気角速度ωの上昇に伴って誘起電圧が大きくなる場合、ダイオードD¥#を介してモータジェネレータ10から高電圧バッテリ12に電流が流れうる。この場合、高電圧バッテリ12を充電する電流が流れるため、エネルギ保存則に鑑みれば、モータジェネレータ10には負荷トルクが生じることとなる。
図2に、上記切り替え制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置20によって、たとえば所定周期でくり返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、トルク指令値Trq*がゼロであるか否かを判断する。そしてゼロであると判断される場合、ステップS12においてスイッチングオフモードであるか否かを判断する。そして、スイッチングオフモードである場合には、ステップS14において、q軸の電流iqが閾値電流Iqthよりも小さい旨の条件が成立するか否かを判断する。この条件は、スイッチングオンモードへの切り替え条件である。これは、モータジェネレータ10に負荷トルクが生じる場合、q軸電流が負となることに鑑みて設定されたものである。上記閾値電流Iqthを、本実施形態では、ゼロに設定する。そして、ステップS14において肯定判断される場合、ステップS16に移行し、スイッチングオンモードに切り替える。なお、ステップS14,S16の処理は、本実施形態において、切替手段を構成する。
これに対し、ステップS12において否定判断される場合、ステップS18において、誘起電圧Vievを算出する。ここでは、逆起電圧定数φに電気角速度ωを乗算することで誘起電圧Vievを算出する。続くステップS20においては、d軸電流がゼロ以上であって且つ、誘起電圧Vievが閾値電圧Vth以下であるか否かを判断する。この条件は、スイッチングオフモードへの切替条件である。
ここで、d軸の電流idがゼロ以上との条件は、インバータINVの各相の出力電圧の振幅値を電源電圧VDCの2分の1以下としつつ、トルクをトルク指令値Trq*に制御することができる旨の条件である。この場合には、スイッチング素子S¥#を全てオフとしたとしても、ダイオードD¥#を介して電流が流れることはないと考えられる。一方、誘起電圧Vievが閾値電圧Vth以下であるとの条件は、スイッチングオフモードにおいてダイオードD¥#を介して電流が流れない程度に誘起電圧が小さいか否かを判断するためのものである。これら2つの条件は、いずれもスイッチングオフモードにおいてダイオードD¥#を介して電流が流れない条件である。ただし、本実施形態では、誘起電圧Vievが閾値電圧Vth以下であるとの条件が、マージンを確保する役割を担っている。これは、d軸の電流idがゼロ以上となる旨の条件は、誘起電圧が、スイッチングオフモードにおいてダイオードD¥#を介して電流が流れない最大値であっても成立することに鑑みたものである。
ステップS20において肯定判断される場合、ステップS22においてスイッチングオフモードに移行する。なお、ステップS20,S22の処理は、本実施形態において、切替手段を構成する。
ちなみに、上記ステップS16,S22の処理が完了する場合や、ステップS10,S14,S20において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以下、本実施形態の効果のいくつかを記載する。
(1)スイッチングオンモードとスイッチングオフモードとの切替処理を行なうことで、トルク指令値Trq*がゼロとなる状況下、損失の低減とトルクの制御性の維持との好適な両立を図ることができる。
(2)スイッチングオフモードにおいて、界磁に直交する方向の電流(q軸の電流id)の大きさが規定値以上となることで、スイッチングオンモードに切り替えた。これにより、スイッチングオフモードとすることで負荷トルクが生じる状況下、こうした事態を解消することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図3に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図3において、先の図1に示した部材や処理に対応するものについては、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、dq軸上の指令電圧vd*,vq*を3相変換した指令電圧v¥*に、3次高調波重畳部31において3次高調波を重畳し、これを電源電圧VDCで規格化したデューティ信号D¥とキャリア信号SCとの大小比較に基づき、操作信号g¥#を生成する。ここで、3次高調波の重畳は、インバータINVの出力線間電圧が基本波を模擬することのできる領域を変調率が1.15以下の領域に拡大するためのものである。ここで、インバータINVの出力線間電圧が基本波を模擬することができるとは、スイッチング素子S¥#のオン・オフの一周期におけるインバータINVの出力線間電圧の平均値が周期毎にプロットされた軌跡を、基本波(電気角周期の正弦波)とすることができることを意味する。
図4に、本実施形態にかかる切り替え制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置20によって、たとえば所定周期でくり返し実行される。なお、図4において、先の図2に示した処理に対応するものについては、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、ステップS12において否定判断される場合、ステップS18aにおいて、変調率Mを算出する。そして、ステップS20aにおいて、変調率Mが閾値Mth以下であるか否かを判断する。この処理は、スイッチングオフモードに切り替えるか否かを判断するためのものである。ここで、閾値Mthは、変調率Mが1以下である場合に、スイッチングオフモードにおいてモータジェネレータ10の誘起電圧によってダイオードD¥#を介して電流が流れないことに鑑みて設定される。ちなみに、スイッチングオンモード時において3次高調波を重畳する処理をするかしないかは、閾値Mthの設定に影響を与えない。なお、ステップS20aにおいて肯定判断される場合、ステップS22に移行する。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の上記(1)の効果のほかにも、以下の効果が得られる。
(3)スイッチングオンモードにおいて、変調率Mが閾値Mth以下である場合、スイッチングオフモードに切り替えた。変調率Mは、モータジェネレータ10の誘起電圧の個体差や温度変化等の影響が反映された指令電圧vd*,vq*に基づくものであるため、スイッチングオフモードとした場合にダイオードD¥#に電流が流れるか否かを高精度に判断することができる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態にかかる切り替え制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置20によって、たとえば所定周期でくり返し実行される。なお、図5において、先の図2に示した処理に対応するものについては、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、ステップS10において肯定判断される場合、ステップS30に移行する。ステップS30では、モータジェネレータ10の誘起電圧Vievを推定する。ここでは、電気角速度ωおよびモータジェネレータ10のロータの温度Trと誘起電圧Vievとの関係を定める2次元マップを用いて、誘起電圧Vievを算出する。ここで、ロータの温度Trを用いるのは、永久磁石の磁束量が温度に依存するためである。なお、ステップS30の処理は、本実施形態において、誘起電圧推定手段を構成する。
続くステップS32では、誘起電圧Vievが閾値電圧Vth以上であるか否かを判断する。そして、ステップS32において肯定判断される場合、ステップS34において、スイッチングオンモードを採用する一方、否定判断される場合、ステップS36において、スイッチングオフモードを採用する。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「切替手段について」
a)スイッチングオンモードへの切り替え処理
上記第1の実施形態(図2)において、d軸の電流idがゼロ以上となることのみを条件にスイッチングオンモードに切り替えてもよい。
b)スイッチングオフモードへの切り替え処理
モータジェネレータ10を流れる電流の大きさに基づきスイッチングオフモードに切り替えるものとしては、上記第1の実施形態(図2)や第2の実施形態(図4)に例示したものに限らない。たとえばV相を流れる電流iv等、モータジェネレータ10の1つ以上の端子を流れる電流の大きさが規定値以上となることを条件とするものであってもよい。
また、電流の大きさや誘起電圧Vievに基づくものにも限らない。たとえば、電気角速度ωが閾値速度以上となることでスイッチングオンモードに切り替えるものであってもよい。ここでの閾値速度は、誘起電圧が大きくなることでモータジェネレータ10に負荷トルクが生じると想定される速度に設定すればよい。
「誘起電圧推定手段について」
永久磁石の温度としては、ロータの温度Trに限らず、たとえばステータの温度の検出値で代用してもよい。またたとえば、モータジェネレータ10のトルク、電気角速度、および雰囲気温度等に基づき、永久磁石の温度を推定する推定手段を備えて、その推定値を用いてもよい。
「切り替え制御を行なうトルク指令値Trq*の条件について」
ゼロに限らない。たとえば、モータジェネレータ10の実際のトルクをゼロに制御すべく、機械損失分を補償するトルク補正量がゼロに加算されたものをトルク指令値Trq*として制御がなされるときにおいては、モータジェネレータ10を流れる電流がゼロとなるときのトルク指令値Trq*が負の小さい値となると考えられる。そして、この場合、この負の小さい値となるときに、切り替え制御を行なってもよい。
「オンモード制御手段について」
トルク指令値Trq*をゼロに制御するものに限らないことについては、「切り替え制御を行なうトルク指令値Trq*の条件について」の欄に記載したとおりである。
d軸電流フィードバック制御部26やq軸電流フィードバック制御部28としては、比例要素および積分要素の出力同士の和を操作量とするものに限らず、たとえば、比例要素、積分要素および微分要素の出力同士の和を操作量とするものであってもよい。
電流フィードバック制御手段に限らない。たとえば、モータジェネレータ10の電流を入力として推定される推定トルクをトルク指令値Trq*にフィードバック制御するトルクフィードバック制御手段であってもよい。これは、たとえばトルク指令値Trq*と電気角速度ωとからトルクの開ループ操作量としてのインバータINVの出力線間電圧の基本波振幅を設定し、トルクフィードバック制御の操作量を、インバータINVの出力電圧の位相とすることで実現可能である。
弱め界磁制御手段としては、上記電流指令値設定部24を備えるものに限らない。たとえば、q軸の電流iqをトルク指令値Trq*に応じて設定される電流指令値iq*にフィードバック制御するための操作量としての指令電圧vq*を算出する手段と、指令電圧vq*と電源電圧VDCとを入力とし、変調率を規定値とするための指令電圧vd*を算出する手段とを備えるものであってもよい。
「回転機について」
IPMSMに限らず、たとえば表面磁石同期機(SPMSM)等であってもよい。また、永久磁石を備えるものに限らない。たとえば、ロータに設けられる電磁石と、絶縁トランスを介して電磁石に通電する通電手段とを備え、トルク指令値Trq*がゼロとなる場合であっても、電磁石に対する通電を継続するものであってもよい。
10…モータジェネレータ(回転機の一実施形態)、20…制御装置、INV…インバータ(直流交流変換回路の一実施形態)。

Claims (10)

  1. 回転機(10)の制御量を制御すべく、前記回転機の端子を直流電圧源(12)の正極および負極のそれぞれに選択的に接続するスイッチング素子(S¥#)および該スイッチング素子に逆並列接続されたダイオード(D¥#)を備える直流交流変換回路(INV)を操作する操作手段(20)を備え、
    前記操作手段は、
    前記直流交流変換回路の出力電圧を前記回転機のトルクが規定値以下となるものとすべく前記直流交流変換回路のスイッチング素子をオン・オフ操作するオンモード制御手段と、
    前記直流交流変換回路のスイッチング素子を定常的にオフ状態とするオフモード制御手段と、
    前記回転機のトルクを前記規定値以下に制御すべく、前記オンモード制御手段の制御を採用するか、前記オフモード制御手段の制御を採用するかの切替処理を行なう切替手段と、
    を備えることを特徴とする回転機の制御装置。
  2. 前記切替手段は、前記オフモード制御手段の制御によって前記回転機に流れる電流が所定値以上となるか否かに応じて前記切替処理を行なうことを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
  3. 前記オンモード制御手段は、前記回転機のトルクを前記規定値以下とするためのフィードバック操作量として、前記直流交流変換回路の出力電圧を操作するものであり、
    前記切替手段は、前記オンモード制御手段の制御による前記直流交流変換回路の出力電圧の変調率が閾値以下となる場合、前記オフモード制御手段による制御に切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の回転機の制御装置。
  4. 前記切替手段は、前記回転機の界磁を弱める側の値を負とした場合、前記オンモード制御手段の制御によって前記回転機に流れる電流のうち前記回転機の界磁の方向の成分が規定値以上となることを条件に、前記オフモード制御手段による制御に切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の回転機の制御装置。
  5. 前記切替手段は、
    前記回転機の誘起電圧を推定する誘起電圧推定手段を備え、
    前記回転機の界磁の方向の成分が規定値以上となる旨の条件が成立して且つ、前記推定される誘起電圧が規定電圧以下となる場合、前記オフモード制御手段による制御に切り替えることを特徴とする請求項4記載の回転機の制御装置。
  6. 前記切替手段は、前記オフモード制御手段による制御によって前記回転機に流れる電流の大きさが規定値以上となることを条件に、前記オンモード制御手段による制御に切り替えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  7. 前記切替手段は、前記オフモード制御手段による制御によって前記回転機に流れる電流のうち前記回転機の界磁に直交する方向の成分の大きさが規定値以上となることを条件に、前記オンモード制御手段による制御に切り替えることを特徴とする請求項6記載の回転機の制御装置。
  8. 前記切替手段は、
    前記回転機の誘起電圧を推定する誘起電圧推定手段を備え、
    前記推定される誘起電圧の大きさに応じて、前記切替処理を行なうことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転機の制御装置。
  9. 前記誘起電圧推定手段は、前記回転機の回転速度を入力とし、前記誘起電圧を推定することを特徴とする請求項5または8記載の回転機の制御装置。
  10. 前記回転機は、永久磁石を備えるものであり、
    前記誘起電圧推定手段は、前記誘起電圧の推定に際して前記永久磁石の温度を加味することを特徴とする請求項9記載の回転機の制御装置。
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