JP2014004882A - 車両用コーナリングランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】側方領域の視認性を確保しながらも消費電力を抑制した車両用コーナリングランプを提供する。
【解決手段】ランプスイッチLSWがオンされたときに左右のコーナリングランプLCL,RCLを点灯し、かつメイン情報信号TSW,θSやサブ情報信号FS,NAVが入力されないときにはコーナリングランプの照度を規定照度よりも低照度の抑制照度に制御する点灯制御手段ECUを備える。禁止信号VSが入力されたときにはコーナリングランプLCL,RCLを消灯する。コーナリングランプLCL,RCLを規定照度より低い抑制照度で常時点灯することにより自動車CAR左右の確認を可能にする一方で消費電力を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両の左右側方領域を照明するためのコーナリングランプに関し、特に車両の走行状態の変化に追従して点灯状態を変化制御することを可能にした車両用コーナリングランプに関するものである。
車両用コーナリングランプは車両の左右側方領域を照明することにより、当該領域の視認性を高めるものである。例えば夜間に交差点や急なカーブを曲がる際に自車の側方に存在する自転車や歩行者等の障害物を早期に発見するのに有効である。そのため、車両が曲がる際のターンスイッチや操舵角センサの信号に基づいてコーナリングランプを点灯する構成がとられている。また、車両の操舵角の変化に追従してコーナリングランプの照射範囲を変化制御するものも提案されている。例えば、特許文献1では、コーナリングランプを複数のランプで構成しておき、車両の走行状況の変化に伴って出力される各種センサの検出信号に基づいて車両の現在位置、走行速度、進行方向を算出し、この算出結果から複数のランプの点灯・消灯や照度等を変化制御することで、当該車両の進行方向側を好適に照明する技術が提案されている。
特開2002−87153号公報
特許文献1は車両の進行方向が変化する際にコーナリングランプを点灯させることを前提としているため、車両が交差点を直進するような場合にはコーナリングランプが点灯せず、自車の側方に存在する障害物を発見することが難しい。このような問題を解消するために、本出願人は先に特願2012−33528(以下、先願と称する)において、車両の走行に伴って出力されるメイン情報信号とサブ情報信号に基づいてコーナリングランプ等のサブランプの点灯状態を制御する技術を提案している。この技術によれば、車両が交差点を直進する場合でもコーナリングランプを点灯して自車の側方を照明することができ、障害物を発見することが容易になる。
しかし、この先願においてもなんらかの信号、ここではメイン情報信号とサブ情報信号が出力されなければコーナリングランプが点灯されないため、仮にこれらの情報信号が出力されないような走行状況が生じた場合には自車両の側方領域の照明が不十分なものになって安全性に問題が残る。また、コーナリングランプを常時点灯することが考えられるが、これではコーナリングランプを備えた本来の趣旨、すなわち必要なときにのみ安全を確保するのに十分な明るさで照明を行うことにより無用な電力消費を抑制するとの趣旨に反することになり、単なる補助ランプとなってしまいコーナリングランプを配備する意義がなくなってしまう。
本発明の目的はコーナリングランプによる側方領域の視認性を確保しながらも消費電力を抑制した車両用コーナリングランプを提供するものである。
本発明は、車両のコーナリングランプに、ランプスイッチがオンされたときに左右のコーナリングランプを点灯するとともに、当該コーナリングランプの照度を規定照度よりも低照度の抑制照度に制御する点灯制御手段を備える。
本発明の好ましい形態として、点灯制御手段はメイン情報信号が入力されたときに左右のコーナリングランプの少なくとも一方の照度を規定照度に制御し、サブ情報信号が入力されたときに左右のコーナリングランプの少なくとも一方の照度を抑制照度よりも高く規定照度よりも低い中間照度に制御する。また、点灯制御手段は禁止信号が入力されたときには左右のコーナリングランプを抑制照度よりも低照度に制御し、若しくは消灯する。さらに、点灯制御手段はメイン情報信号及びサブ情報信号が入力されたときに左右のコーナリングランプを同時又は独立して制御する構成とする。メイン情報信号は、車両の方向指示のためのターンスイッチ信号と操舵角信号を含む。サブ情報信号は、運転者の顔向き信号とナビゲーション装置からの道路情報信号を含む。禁止信号は所定以上の車速を検出した車速信号を含む。
本発明の好適な実施形態としては、規定照度を100%としたときに、点灯制御手段は左右のコーナリングランプを抑制照度である50%の照度に制御する。その上で、所定のターンスイッチ信号または操舵角信号を含むメイン情報信号が入力されたときにはターン方向のコーナリングランプを規定照度である100%の照度に制御する。また、顔向き信号またはナビゲーション装置からの道路情報信号を含むサブ情報信号が入力されたときには左右の少なくとも一方のコーナリングランプを中間照度である75%の照度に制御する。また、好ましくは所定の車速に基づく車速信号からなる禁止信号が入力されたときには左右のコーナリングランプを消灯し、もしくは消灯に極めて近い状態まで照度を低下する。
本発明によれば、夜間走行時等においてランプスイッチをオンしたときにはヘッドランプ等と共に左右のコーナリングランプが点灯されることになり、しかも規定照度よりも低い照度で点灯されることになる。そのため、自車両の左右を常時照明することができ、当該左右領域の視認性を確保して安全性を高めることが可能になる。また、その一方でコーナリングランプを本来の照度である規定照度で点灯した場合よりも消費電力を低減することができる。
また、メイン情報信号やサブ情報信号が入力されたときにはコーナリングランプの照度を規定照度または中間照度に増加させるので、コーナリングランプの本来の機能を確保するとともに、コーナリングランプの機能を拡大し、より安全性の高い照明が実現できる。また、禁止信号が入力されたときにはコーナリングランプを消灯もしくは消灯に近い状態に照度を制御するので、さらなる消費電力の低減が可能になるとともに必要性が少ない状況でのコーナリングランプが点灯することによる煩わしさを回避する。
本発明の実施形態の概略構成を示す概念構成図。 ヘッドランプ及びコーナリングランプの配光図。 ランプ点灯制御ユニットのブロック構成図。 照度テーブルの一例図。 第1の点灯制御例を説明する図。 第2の点灯制御例を説明する図。 第3の点灯制御例を説明する図。 第4の点灯制御例を説明する図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を自動車のコーナリングランプに適用した実施形態の概念構成図である。自動車CARの前部の左右には左ヘッドランプLHLと右ヘッドランプRHLが配設されるとともに、本発明にかかる左コーナリングランプLCLと右コーナリングランプRCLが配設されている。前記左右のヘッドランプLHL,RHLはハイビーム配光とロービーム配光に切り替えて点灯が可能とされており、特にロービーム配光のときには図2に示すように自動車CARの前方領域を配光パターンPhl,Phrで照明するようになっている。また、前記左右のコーナリングランプLCL,RCLは、それぞれ点灯されたときには図2に示すように前記ヘッドランプLHL,RHLの配光パターンPhl,Phrよりも左側の領域と右側の領域、すなわち自動車CARの左側方領域と右側方領域をそれぞれ配光パターンPcl,Pcrで照明するようになっている。
前記左右のヘッドランプLHL,RHLとコーナリングランプLCL,RCLは、図1に示したように、ランプ制御ユニットECUに接続されており、このランプ制御ユニットECUにより前記ヘッドランプLHL,RHLとコーナリングランプLCL,RCLの点灯制御が実行される。また、前記ランプ制御ユニットECUには、次に述べる各種スイッチやセンサが接続されており、当該ランプ制御ユニットECUはこれらスイッチの切り替えに伴うスイッチ信号やセンサで検出した検出信号に基づいて前記ランプ制御を行うようになっている。この実施形態では、前記スイッチとしては、本来は前記ヘッドランプLHL,RHLを点灯させるためのランプスイッチLSWと、これらヘッドランプLHL,RHLのハイビーム配光とロービーム配光を切り替えるディマースイッチDSWと、車両の進行方向を左右に変更する際に運転者が操作するターンスイッチTSWが設けられる。センサとしては、操舵時に操舵角に基づく検出信号を出力する操舵角センサθSと、運転者の顔を撮像してその顔向き方向を検出した検出信号を出力する顔向きセンサFSと、自動車CARの所定の車速を検出して検出信号を出力する車速センサVSが設けられる。また、自動車CARが走行する道路の状況を検出し、予め設定した道路状況、例えば交差点や分岐路、曲路等を検出したときに検出信号を出力するナビゲーション装置NAVも本発明におけるセンサの1つとして設けられている。
前記ランプ制御ユニットECUは、図3に示すように、前記ランプスイッチLSWとディマースイッチDSWからのスイッチ信号に基づいてヘッドランプLHL,RHLを点消灯し、かつこれらの配光を切り替えるヘッドランプ点灯制御部1を備えている。また、前記ランプスイッチLSWからのスイッチ信号に基づいて左右のコーナリングランプLCL,RCLを点灯するとともに、前記ターンスイッチTSWからのスイッチ信号と、前記した操舵角センサθS、車速センサVS、顔向きセンサFS、ナビゲーション装置NAVからの検出信号に基づいてこれら左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度を制御するコーナリングランプ点灯制御部2を備えている。ここで、前記ターンスイッチTSWからのスイッチ信号、操舵角センサθSからの検出信号は本発明におけるメイン情報信号であり、顔向きセンサFSからの検出信号、ナビゲーション装置NAVからの検出信号は本発明におけるサブ情報信号である。また、前記車速センサVSが所定車速以上を検出したときの検出信号が本発明における禁止信号となる。
前記ヘッドランプ点灯制御部1は、前記ランプスイッチLSWのスイッチ信号に基づいて左右のヘッドランプLHL,RHLを点灯する点灯部11と、前記ディマースイッチDSWの切り替え状態のスイッチ信号によりこれらヘッドランプLHL,RHLのハイビーム配光とロービーム配光を切り替える配光設定部12を備えている。このヘッドランプの点灯制御は既存の点灯制御と同じであり、本発明のコーナリングランプの点灯制御との関連は少ないので、これら点灯部11と配光設定部12の詳細な説明は省略する。
前記コーナリングランプ点灯制御部2は、前記ランプスイッチLSWのスイッチ信号に基づいて左右のコーナリングランプLCL,RCLを点灯させる点灯部21と、前記ターンスイッチTSWがオンされたスイッチ信号が入力されたとき、及び前記各センサθS,VS,FS,NAVからの検出信号が入力されたときに左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度を設定する照度設定部22を備えている。特に、この照度設定部22は、前記ターンスイッチTSWからのスイッチ信号と前記各センサからの検出信号に基づいて左右のコーナリングランプLCL,RCLを同時に又は独立してそれぞれの照度を制御するように構成されている。また、前記照度設定部22は照度が零となる制御、すなわちコーナリングランプを消灯する制御も可能とされており、この実施形態では消灯する例を示している。
すなわち、図4は前記コーナリングランプ点灯制御部2の点灯部21と照度設定部22での点灯制御を行う際の基準となる制御テーブルの例である。ランプスイッチLSWがオンされてランプスイッチ信号が入力されたときには左右のコーナリングランプLCL,RCLを点灯する制御を実行する。また、ターンスイッチTSWの切り替えによるターンスイッチ信号と、前記各センサθS,VS,FS,NAVの検出信号が入力されたときには左右のコーナリングランプLCL,RCLの各照度を規定照度、中間照度、抑制照度、消灯またはこれに近い照度のいずれかに設定する。ここではコーナリングランプLCL,RCLを通常の照度、すなわちコーナリングランプLCL,RCLを通常点灯する際の照度として設定されている照度を100%の照度の規格照度としたときに、この規格照度の50%の照度を抑制照度とし、同様に75%の照度を中間照度とする。さらに、抑制照度よりも低照度、例えば10%以下の照度に設定すること、場合によっては0%の照度、すなわち消灯した状態にも設定するが、前記したようにここでは消灯するものとする。
前記照度テーブルにおける具体的な照度制御は、ランプスイッチLSWからの信号が入力されたときにはコーナリングランプLCL,RCLを点灯する。このとき他のスイッチ信号やセンサの検出信号が入力されていなければ抑制照度で点灯する。メイン情報信号であるターンスイッチTSWからの信号が入力されたときには、ターン方向側のコーナリングランプLCL又はRCLを規定照度で点灯し、反対側は抑制照度のままとする。同じメイン情報信号である操舵角センサθSの検出信号が入力されたときには、操舵角が所定の操舵角以上のときに操舵方向側のコーナリングランプを規定照度で点灯し、反対側は抑制照度のままとする。サブ情報信号である顔向きセンサFSの検出信号が入力されたときには、検出した顔向き側のコーナリングランプLCL又はRCLを中間照度で点灯し、反対側は抑制照度のままとする。同じサブ情報信号であるナビゲーション装置NAVから交差点や分岐路を検出した検出信号が入力されたときには、左右のコーナリングランプLCL,RCLを同時に中間照度で点灯し、それ以外のときには抑制照度のままとする。あるいは、ナビゲーション装置NAVで検出した道路が左右のいずれかのみに存在する場合には当該検出した道路側のコーナリングランプのみを中間照度で点灯する。そして、禁止信号である車速センサVSから所定の車速の信号が入力されたとき、ここでは所定の車速として高速道路を走行する際の車速に対応して例えば60Km/hとして設定しており、この所定の車速以上の車速を検出したときの検出信号により左右のコーナリングランプLCL,RCLを消灯する。
また、この照度テーブルに基づいて照度を設定する際には、メイン情報信号による点灯制御をサブ情報信号による点灯制御よりも優先するようにしている。その一方で、禁止信号による点灯制御はこれらメイン情報信号及びサブ情報信号による点灯制御よりも優先している。換言すれば、第1順位が車速センサSVによる消灯制御であり、第2順位がターンスイッチTSW及び操舵角センサθSの検出信号による規定照度への点灯制御であり、第3順位が顔向きセンサFSとナビゲーション装置NAVの検出信号による中間照度での点灯制御である。なお、ランプスイッチLSWによる点灯が前記禁止信号、メイン情報信号、サブ情報信号よりも優先されることは言うまでもない。
次に本発明のコーナリングランプにおける第1〜第4の点灯制御例を図5〜図8を参照して説明する。これらの図において、下段は自動車CARの走行状況を模式的に示す図であり、上段はその際における左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度変化を示すタイミング図である。なお、下段の図においてコーナリングランプLCL,RCLの照度の高低を点描の濃度で示している。なお、ヘッドランプLHL,RHLについては常時ロービーム配光の例を示しているので、ヘッドランプLHL,RHLの配光についての説明及び照度を示す点描表示は省略している。
(第1の点灯制御例:走行開始から交差点を直進)
図5はこの実施形態におけるコーナリングランプの第1の点灯制御例を示す模式図である。図5の左から右に向けて自動車CARの走行状況の経過が示されている。時点T11において自動車CARが走行を開始し、ランプスイッチLSWがオンされると、左右のヘッドランプLHL,RHLが点灯されるのと同時に左右のコーナリングランプLCL,RCLが点灯される。この時点ではコーナリングランプ点灯制御部2にはメイン情報、サブ情報、禁止の各信号が入力されていないので左右のコーナリングランプLCL,RCLは抑制照度、すなわち50%の照度で点灯されることになる。したがって、自動車が所定の車速以下で直進走行している状況では左右のコーナリングランプLCL,RCLによって自動車CARの左右側方を低照度で照明することになり、当該左右の側方領域の視認性が確保される一方で消費電力は1/2に抑制される。
交差点の手前の時点T12においてサブ情報信号であるナビゲーション装置NAVからの交差点を検出した信号がコーナリングランプ点灯制御部2に入力されると、左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度が増加され、75%の中間照度の点灯に制御される。この状態は交差点を通過するまで保たれるので、交差点を通過する際に自動車CARの左右側方領域の視認性を高めることができ、交差点やその近傍の道路における他車や障害物を確認し易くなる。また、このとき運転者が交差点の手前で左右を確認しようと顔を左又は右に向けると、サブ情報信号である顔向きセンサFSからの顔向きの検出信号によっても顔向き方向、ここでは左右両側のコーナリングランプLCL,RCLを中間照度に制御する。したがって、ナビゲーション装置NAVでは検出できないような交差点の場合でも運転者が交差点の走行時に左右を確認すれば、あるいはその反対に運転者が左右を確認しない場合でもナビゲーション装置NAVの検出信号によって左右両側の確認が可能になる。特に、後者の場合には自動車CARが交差点を直進する場合でのコーナリングランプLCL,RCLの照度を増加することになり、交差点における左右の視認性を高めることができる。
交差点を直進して通過すると左右のコーナリングランプLCL,RCLは抑制照度に低下される。自動車CARがさらに走行して時点T13において、運転者が道路の左端に存在する障害物、例えば左端を走行する自転車BYCを確認すべく左方向を見たときには、顔向きセンサFSの顔向きを検出した信号により顔向き方向、ここでは左側のコーナリングランプLCLの照度が中間照度に増加される。これにより自動車CARの左側領域の視認性が高められ、自転車BYCの確認が容易になる。
このように、夜間走行時にランプスイッチLSWをオンしたときには左右のコーナリングランプLCL,RCLはヘッドランプLHL,RHLの点灯と同時に点灯されることになる。このとき、所定速度以下の直進走行時には左右のコーナリングランプLCL,RCLは規定照度の1/2の抑制照度で点灯されるので、自動車CARの左右の視認性を確保する一方で消費電力を規定照度で点灯した場合よりも低減することができる。また、自動車CARの左右の確認が好ましいとされる走行時にはサブ情報信号によって左右あるいはいずれか一方のコーナリングランプLCL,RCLを中間照度で点灯され、左右領域の視認性を高めて安全走行を確保する。
ここで、コーナリングランプLCL,RCLの照度を変化させる際、特に照度を低下させる際には瞬時に照度を低下させると人間の眼の順応性によって視認性が低下することがあるので、照度を時間経過と共に連続的にあるいは微小段階単位で低下させることが好ましい。前記した例では時点T12,T13において中間照度に増加されていた照度を、その後に抑制照度に低下する際に照度を徐々に低下させている。なお、照度を増加させる際には迅速な確認を可能にするためにも瞬時に照度を増加させることが好ましいが、例えば時点T13のように自転車BYCを確認するための点灯制御の場合には、急激な照度の増加は自転車BYCを驚かすおそれがあるので、照度増加の程度を適宜に調整することが必要である。
(第2の点灯制御例:交差点を右折)
図6は第2の点灯制御例の図であり、自動車CARが交差点の手前にさしかかると、第1の点灯制御例と同様に時点T21においてサブ情報信号であるナビゲーション装置NAVや顔向きセンサFSの信号により左右のコーナリングランプLCL,RCLは中間照度に増加される。そして、交差点に進入して時点T22で右折すべく運転者がターンスイッチTSWを操作すると、当該ターンスイッチTSWからのメイン情報信号であるターンスイッチ信号により、右のコーナリングランプRCLは規定照度に増加される。これにより、自車の右側領域の本来の照度にまで高めて右折先の道路状況や他車、障害物の確認が容易なる。このとき、運転者がターンスイッチTSWを操作することを忘れても右折に伴ってメイン情報信号である操舵角センサθSの検出信号が入力されるため、右のコーナリングランプRCLは同様に規定照度に増加されることになり、右折先の視認性が向上される。なお、右折時に確認の必要性が右側よりも少ない左側のコーナリングランプLCLは中間照度のままであり、所要の視認性を確保しながらも消費電力を抑制する。
自動車CARが右折を完了して時点T23でターンスイッチTSWがオフになると、また操舵が直進方向に戻されて操舵角センサθSからの検出信号が入力されなくなるとメイン情報信号が入力されない状態となり右のコーナリングランプRCLの照度は中間照度に戻される。これはサブ情報信号であるナビゲーション装置NAVからの交差点の検出信号が未だに入力されており、あるいは運転者が左右に顔を向けながら左右を確認していることを顔向きセンサFSからの検出信号が入力されているからである。自動車CARが交差点を通過する時点T24になると、これらの信号が入力されなくなり左右のコーナリングランプLCL,RCLは再び抑制照度に低下される。
(第3の点灯制御例:高速道路への進入から走行)
図7は第3の点灯制御例を示す図であり、自動車CARが高速道路に進入する際の時点T31において所定速度よりも低速で走行しているときには左右のコーナリングランプLCL,RCLは抑制照度に制御されている。そして、高速道路に進入するための合図として右ターンスイッチTSWをオンにすると、メイン情報信号であるターンスイッチ信号により右のコーナリングランプRCLは規定照度に増加され、進入方向である高速道路側の確認が容易になる。しかし、自動車CARが所定速度以上にまで加速されて高速道路への進入が行われると、車速センサSVから所定速度を検出した禁止信号が入力され、左右のコーナリングランプLCL,RCLは消灯される。その後、高速道路を所定速度以上で走行している間はメイン情報信号及びサブ情報信号が入力されても左右のコーナリングランプLCL,RCLが点灯されることはない。したがって、時点T33のように所定速度以上の高速で巡行走行しているときの左右のコーナリングランプLCL,RCLによる消費電力を零にすることができる。また、車線変更や左右、前後を確認する際にも左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度がその都度変化されることはなく、運転者に煩わしさを感じさせることもない。
(第4の点灯制御例:S字カーブ走行)
図8は第4の点灯制御例を示す図であり、S字カーブに進入する前の時点T41では左右のコーナリングランプLHL,RHLは抑制照度に制御されており、この走行状態から時点T21で左カーブに進入すると、サブ情報信号であるナビゲーション装置NAV又は顔向きセンサFSの検出信号により左のコーナリングランプLCLの照度は中間照度に増加される。これにより、自動車CARの左側領域の視認性が高められる。また、左カーブを走行すべく左に操舵を行うとメイン情報信号である操舵角センサθSからの検出信号によって左のコーナリングランプLCLは規定照度に増加される。したがって、運転者が顔向きを自動車CARの直進方向に向けても左カーブを走行している間は左のコーナリングランプLCLの中間照度が維持される。
時点T43で左カーブから右カーブに移行する際には、ナビゲーション装置NAV又は顔向きセンサFSの検出信号により右のコーナリングランプRCLの照度が中間照度に制御する。このとき、操舵は未だ左方向であるので左のコーナリングランプLCLの規定照度は維持されており、左側領域の確認は可能である。操舵が直進方向に戻されると左のコーナリングランプLHLは抑制照度に戻され消費電力を抑制する。さらに、右カーブに進入して右カーブを走行すべく右に操舵を行うと操舵角センサθSからの検出信号によって右のコーナリングランプRCLは規定照度に増加される。S字カーブを抜けた時点T44では左右のコーナリングランプLCL,RCLの照度は抑制照度に戻される。
以上のように、左右のコーナリングランプは夜間のヘッドランプを点灯する際には点灯状態にあり、しかも規定照度よりも低い抑制照度で点灯されているので、車両の左右を確認して安全走行が実現できる一方で消費電力を抑制することができる。これによりコーナリングランプの本来の機能を発揮させながらもその機能を拡大し、利便性を高めることができる。
なお、以上の実施形態では車両の停車時におけるコーナリングランプの照度については説明していないが、停車時においてはコーナリングランプを点灯することによる照明効果が少ないため、車速が所定車速以下、例えば限りなく0Km/hに近い走行状態のときには禁止信号を出力して左右のコーナリングランプを消灯するようにしてもよい。しかし、交差点を右左折する際に横断歩道の手前で一時停止して当該横断歩道を渡っている歩行者を確認するような場合には右左折方向のコーナリングランプを消灯することなく、抑制照度あるいはそれ以上の照度に制御するようにしてもよい。例えば、車速が所定車速以下になった場合には所定時間の間、あるいは操舵角が所定角度以上連続している間は禁止信号を出力しないようにしてコーナリングランプの点灯状態を保持するようにすればよい。
ここで、コーナリングランプはヘッドランプの点灯に連動させるのではなく、クリアランスランプを点灯させたときに点灯させるように構成してもよい。また、本発明における抑制照度、中間照度、さらには消灯の代わりとしての抑制照度よりも低い低照度のそれぞれの具体的な照度は実施形態の照度に限定されるものではなく、任意の照度に設定することができる。また、市街地や郊外等の環境の違い、雨や雪や霧等の天候の違い、さらにはコーナリングランプの照明範囲の違い等に対応させて前記各照度を適宜の照度に設定あるいは制御するようにしてもよい。なお、本発明における照度はいわゆるランプの明るさのことであり、ランプの輝度や光度を制御することも含まれる。さらに、コーナリングランプの照度の変更制御を行うためのメイン情報信号、サブ情報信号については実施形態に記載したスイッチ信号やセンサ信号に限定されるものでないことは言うまでもない。
以上の説明ではコーナリングランプの種類については特に言及していないが、光源として白熱電球、LED(発光ダイオード)等の発光素子等を用いたランプに限られるものではない。また、照度を制御するための構成についても特に言及していないが、光源に供給する電力を制御して照度を制御する構成や複数の光源を選択的に点灯させて照度を制御する構成、あるいはその他の構成が採用できることは言うまでもない。
本発明は自動車用コーナリングランプに採用して好適である。
CAR 自動車(自車)
LHL,RHL ヘッドランプ
LCL,RCL コーナリングランプ
LSW ランプスイッチ
DSW ディマースイッチ
TSW ターンスイッチ(メイン情報信号)
θS 操舵角センサ(メイン情報信号)
FS 顔向きセンサ(サブ情報信号)
NAV ナビゲーション装置(サブ情報信号)
VS 車速センサ(禁止信号)
ECU ランプ点灯制御ユニット
1 ヘッドランプ点灯制御部
2 コーナリングランプ点灯制御部
11 点灯部
12 配光制御部
21 点灯部
22 照度制御部

Claims (7)

  1. 車両の左右に設けられて当該車両の側方を照明する車両用コーナリングランプであって、ランプスイッチがオンされたときに左右のコーナリングランプを点灯するとともに、当該コーナリングランプの照度を規定照度よりも低照度の抑制照度に制御する点灯制御手段を備えることを特徴とする車両用コーナリングランプ。
  2. 前記点灯制御手段はメイン情報信号が入力されたときには左右のコーナリングランプの少なくとも一方の照度を前記規定照度に制御し、サブ情報信号が入力されたときには左右のコーナリングランプの少なくとも一方の照度を前記抑制照度よりも高く前記規定照度よりも低い中間照度に制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用コーナリングランプ。
  3. 前記点灯制御手段は、禁止信号が入力されたときには前記左右のコーナリングランプを前記抑制照度よりも低照度に制御し、若しくは消灯することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用コーナリングランプ。
  4. 前記点灯制御手段は前記メイン情報信号または前記サブ情報信号が入力されたときに前記左右のコーナリングランプを同時又は独立して制御することを特徴とする請求項3に記載の車両用コーナリングランプ。
  5. 前記メイン情報信号は、車両の方向指示のためのターンスイッチ信号、操舵角信号を含み、前記サブ情報信号は運転者の顔向き信号、ナビゲーション装置からの道路情報信号を含み、前記禁止信号は所定速度以上を検出した車速信号であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車両用ランプ。
  6. 前記点灯制御手段は、前記メイン情報信号がターンスイッチ信号のときにはターン方向のコーナリングランプを規定照度に制御し、前記メイン情報信号が操舵角信号のときには操舵方向のコーナリングランプを規定照度に制御し、前記サブ情報信号が顔向き信号のときには顔向き方向のコーナリングランプを中間照度に制御し、前記サブ情報信号がナビゲーション装置からの道路情報信号のときには左右のコーナリングランプの少なくとも一方を中間照度に制御することを特徴とする請求項5に記載の車両用ランプ。
  7. 前記点灯制御手段は、前記規定照度を100%としたときに、前記抑制照度を50%の照度に設定し、中間照度を75%の照度に設定することを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の車両用コーナリングランプ。

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