JP2014003797A - 電力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】連系運転に用いる解列リレー24及び自立運転に用いる第2の解列リレー34が同時にオンとならないような回路構成にしておく。自装置を自立運転の状態に変更する指示を受け付けた場合、主幹ブレーカ42が開状態にあり、且つ、主幹ブレーカ42及び電力系統5の間に流れる電流が検出されない場合に、第2の解列リレー34によってインバータ21を負荷6a,6b,6cに接続して自立運転を開始する。また、自装置が自立運転の状態にあり、且つ、電力系統5との間に流れる電流が検出される場合に、第2の解列リレー34によってインバータ21を電力系統5から解列して自立運転を停止する。
【選択図】図1
Description
これにより、例えば自装置が自立運転とは異なる動作状態にあるときに自立運転の状態にする指示を受け付けた場合、電力系統に対する電流が検出されないことによって、電力系統からの電流の流入及び電力系統への電流の流出がないことを検出したときに、ブレーカが開状態にある限り、第2の解列リレーによってインバータを電力負荷に接続して自立運転を開始する。つまり、自立運転の開始前に、使用者によるブレーカの開放が必須要件として満たされる必要があるのに加えて、電力系統に対する電流の授受がないことが検出されるため、自立運転の更なる安全性が確保される。また、自立運転中は第2の解列リレーがオンとなることによって解列リレーがオンとなることが禁止されるため、解列リレーを用いてインバータを電力系統に連携させる連系運転を行うこととした場合は、自立運転中に誤った制御によって連系運転が開始されることが防止される。
これにより、電力系統との間に流れる電流が検出されないことを検出した後に、例えば所定時刻が到来したとき、又は使用者による開始指示があったときに、実際の自立運転を開始する。
これにより、例えば自装置が自立運転の状態にある場合、電力系統に対する電流が検出されることによって、電力系統からの電流の流入又は電力系統への電流の流出があることを検出したときに自立運転を停止する。つまり、電力系統に対する電流の授受が検出された場合に、インバータが電力系統から確実に解列されて自立運転が停止されるため、自立運転の安全性が確保される。また、使用者によってブレーカが投入された場合は、その構成上第2の解列リレーが必然的にオフとなるため、自立運転の安全性が二重に確保される。
これにより、ブレーカが投入された後に電力系統が停電した場合は、その構成上リレースイッチが必然的にオフし、ブレーカが開放された後は電力系統が停電から復電した場合であってもリレースイッチがオンすることがないため、インバータが電力系統から解列された状態となって、自立運転の安全性が確保される。更に、ブレーカが開放された状態で自立運転が開始された後にブレーカが投入された場合、リレースイッチがオンするまでの遅れ時間と、第2の解列リレーによってインバータが電力系統から解列されるまでの遅れ時間とに重なりがあるため、ブレーカが投入されてからインバータが第2の解列リレーによって電力系統から解列されるまでの遅れ時間が減殺される。
これにより、例えば自立運転中に電力系統が停電から復電した場合に、復電の旨が表示される。
これにより、例えば自装置が自立運転の状態にある場合、ブレーカの蓋が人為的に開かれたことを検出したときに自立運転を停止するため、自立運転の安全性が確保される。
従って、自立運転が許容される条件が確実に整った場合にのみ自立運転を実行して、自立運転前に電力系統に接続されていた電力負荷に交流電力を供給することが可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力制御装置の接続例を示すブロック図である。図1はいわゆる単線図で表してある。図中2は電力制御装置であり、電力制御装置2は、電気自動車(EV=Electric Vehicle )1の図示しないバッテリからリレー接点20aを介して供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ21と、該インバータ21が出力した単相2線の交流電圧を単相3線の交流電圧に変圧する変圧器22とを備える。インバータ21は、変圧器22を介して供給される交流電力を直流電力に変換して電気自動車1に供給することが可能な双方向インバータであってもよい。変圧器22の二次側の中性点は、リレー接点23aを介して接地電位に適宜接続される。
図2は、自立運転を開始するCPU281の処理手順を示すフローチャートであり、図3は、自立運転を停止するCPU281の処理手順を示すフローチャートである。図2の処理は、RAMに記憶されている状態番号又は状態を表すフラグが、自立運転の状態ではない旨を示す場合に、操作・表示部29から与えられる動作状態の変更指示を受け付け可能となったときに起動される。また図3の処理は、RAMに記憶されている状態番号又は状態を表すフラグが、自立運転の状態である旨を示すようになったとき、即ち自立運転の状態となったときに起動される。以下に示す処理は、上述のROMに予め格納された制御プログラムに従ってCPU281により実行される。
尚、スタート釦の押下待ちに代えて、所定時間の経過、所定時刻の到来、所定信号の取得等の他の条件が成立したときに自立運転を開始させるようにしてもよい。
尚、ステップS18からS21までの処理を実行する順序は、図2に示す順序に限定されず、例えば各部の電圧を滑らかに立ち上げて突入電流の発生が防止できるように適宜変更してもよい。
図3の処理が起動された場合、CPU281は、電流トランス43が電流を検出したか否かを判定し(S31)、検出した場合(S31:YES)、自立運転を停止するために、後述するステップS33に処理を移す。例えば、この段階で先に制御コイル36cの励磁を停止するようにしてもよい。電流トランス43が電流を検出していない場合(S31:NO)、CPU281は、ステップS31の処理を繰り返す。これにより、主幹ブレーカ42が開放されており、且つ電流トランス43が電流を検出していない場合に自立運転が継続される。自立運転中に電力系統5の電圧が所定電圧以上となったときに、電圧検出器44によって電力系統5の復電を検出した場合、CPU281は、復電の旨を操作・表示部29に表示する(請求項に記載の表示手段:フローチャートには図示せず)。
尚、ステップS33からS36までの処理を実行する順序は、図3に示す順序に限定されず、漏電ブレーカ40を介して電力制御装置2から分電盤4に供給される交流電圧が最も早く低下するように適宜変更してもよい。
従って、自立運転が許容される条件が確実に整った場合にのみ自立運転を実行して、自立運転前に電力系統に接続されていた電力負荷に交流電力を供給することが可能となる。
従って、使用者が自立運転を開始させる旨の明確な意志表示をするのを待ち受けて、実際の自立運転を開始することが可能となる。
従って、例えば自立運転中に電力系統が停電から復電した旨を表示して使用者に何らかの処置を促すことが可能となる。
実施の形態1が、電力系統5及び解列リレー24の間に、漏電ブレーカ25,40を除いて、手動で開放及び投入が可能なブレーカを1つ(主幹ブレーカ42のみ)備える形態であるのに対し、実施の形態2は、そのようなブレーカを2つ備える形態である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る電力制御装置2の接続例を示すブロック図である。
従って、自立運転の開始前に使用者によって行われるブレーカの開放が、より確実に行われることが期待されるため、自立運転の安全性を高めることが可能となる。
従って、本実施の形態2によれば自立運転の安全性を更に高めることが可能となる。
従って、本実施の形態2によれば、自立運転の安全性を確保することが可能となる。
実施の形態1が、主幹ブレーカ42及び負荷6a,6b,6c間が分岐ブレーカ41a,41b,41cを介して接続されている形態であるのに対し、実施の形態3は、主幹ブレーカ42及び負荷6a,6b,6c間にリレースイッチ(電磁接触器)48が介装されている形態である。
図5は、本発明の実施の形態3に係る電力制御装置2と外部との接続例を示すブロック図である。前述の図1,4が単線図で表されているのに対し、図5は複線図で表されている。尚、図1,4に対し、図5では、分岐ブレーカ41a,41b,41cの図示を省略してある。
従って、主幹ブレーカが投入された後に電力系統が停電した場合は、リレースイッチがオフし、主幹ブレーカが開放された後は電力系統が停電から復電した場合であってもリレースイッチがオンすることがないため、インバータが電力系統から解列された状態となって、自立運転の安全性を確保することが可能となる。
更に、主幹ブレーカが開放された状態で自立運転が開始された後にブレーカが投入された場合は、主幹ブレーカが閉状態となったときにオンする接点の遅れ時間、及びリレースイッチの制御コイルによってリレー接点がオンするまでの遅れ時間を加算した時間と、第2の解列リレーによってインバータが電力系統から解列されるまでの遅れ時間とに重なりがあるため、インバータが第2の解列リレーによって電力系統から解列されるまでの遅れ時間を減殺することが可能となる。
2 電力制御装置
21 インバータ
24 解列リレー
28 制御部
281 CPU
29 操作・表示部
34 第2の解列リレー
4 分電盤
41a,41b,41c 分岐ブレーカ
42 主幹ブレーカ
43 電流トランス
46 第2の主幹ブレーカ
48 リレースイッチ
5 電力系統
6a,6b,6c 負荷
Claims (7)
- 直流電力を交流電力に変換するインバータと、電力系統からブレーカ及び電流検出器を介して電力が供給される電力負荷に、前記インバータが変換した交流電力が前記電力系統に連系して供給されるように制御する制御部と、前記インバータを前記電力系統から解列するための解列リレーとを備える電力制御装置において、
前記解列リレーに並列に接続されており、前記ブレーカが閉状態のときにオンする接点及び前記ブレーカを介して前記電力系統から印加される制御電圧によってオフする第2の解列リレーを備え、
前記解列リレー及び第2の解列リレーは、一方がオンの場合、他方がオフとなるようにしてあり、
前記制御部は、
自装置が所定の動作状態であるか否かを記憶する記憶手段と、
前記電流検出器が電流を検出したか否かを判定する判定手段と、
前記記憶手段が前記所定の動作状態ではない旨を記憶している場合、自装置を前記所定の動作状態にする指示を受け付ける受付手段とを有し、
該受付手段が前記指示を受け付け、且つ前記判定手段が否と判定した場合、前記第2の解列リレーによって前記インバータを前記電力負荷に接続すると共に前記記憶手段に前記所定の動作状態である旨を記憶するようにしてあること
を特徴とする電力制御装置。 - 前記制御部は、
前記受付手段が前記指示を受け付け、且つ前記判定手段が否と判定した場合、所定の信号を受け付ける手段を有し、
該手段が前記信号を受け付けた場合、前記インバータを前記電力負荷に接続するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。 - 前記制御部は、前記記憶手段が前記所定の動作状態である旨を記憶しており、且つ前記判定手段が検出したと判定した場合、前記第2の解列リレーによって前記インバータを前記電力系統から解列すると共に前記記憶手段に前記所定の動作状態ではない旨を記憶するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力制御装置。
- 前記ブレーカに他のブレーカが直列に接続されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電力制御装置。
- 前記ブレーカ及び電力負荷の間にリレースイッチが介装されており、
該リレースイッチは、前記制御電圧によってオンするようにしてあること
を特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の電力制御装置。 - 前記電力系統に第2のリレースイッチからなる電圧検出器が接続されており、
前記制御部は、前記電圧検出器が所定の電圧を検出した場合、所定の表示を行う表示手段を備えること
を特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の電力制御装置。 - 前記ブレーカは、蓋を有する分電盤に収容されており、
前記制御部は、
前記蓋が開かれたことを検出する検出手段を有し、
前記記憶手段が前記所定の動作状態である旨を記憶しており、且つ前記検出手段が検出した場合、前記第2の解列リレーによって前記インバータを前記電力系統から解列すると共に前記記憶手段に前記所定の動作状態ではない旨を記憶するようにしてあること
を特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の電力制御装置。
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