JP5410837B2 - 変圧器の負荷切替装置 - Google Patents

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Description

この発明は、高圧配電系統を同一とする2つの変圧器において、一時的に、一方の変圧器の低圧側負荷を他方の変圧器側へ無停電で切り替えるような、変圧器の負荷切替装置に関するものである。
電力の安定供給維持のためには、高圧配電系統における変圧器などの配電機器のメンテナンスや更新工事が必要不可欠である。例えば、A,Bの2バンク受電において、Bバンクの柱上変圧器の取替え工事が発生した場合は、Bバンクの負荷LBを一時的にAバンクへ切替えて、Bバンクの工事中でもAバンクから電力を供給し、工事終了後に負荷LBをBバンクに切戻す工事を行う。このような工事の施工に際しては、需要家を停電させることなく行うことが強く求められており、このための技術もいろいろと提案されている。
例えば、従来の電源切替装置として、図9のような技術が開示されている。高圧配電線に変圧器(図示せず)を介して接続された低圧配電線41a(Aバンクとする)と、別の変圧器を介して接続された低圧配電線41b(Bバンクとする)との間で、一時的に、Bバンクの低圧配電線41bをAバンクに接続するように切り替えるものであって、両低圧配電線41a,41bの間に、バイパスケーブルによって電源切替装置42が接続されている。電源切替装置42には、無接点スイッチとリレー接点とを並列に接続したスイッチ回路43と、負荷側配電線の無電圧を検出する検出回路44とが内蔵されている。
切替は、まず、Bバンクに接続された変圧器の2次側の低圧開閉器(図示せず)を手動開放すると、Bバンク側の低圧配電線41bが無電圧になるので、これを検出回路44で検出し、速やかに検出回路44からスイッチ回路43の無接点スイッチに自動的に導通指令が与えられる。すると無接点スイッチは即座に導通状態となり、Aバンク側の変圧器を介して低圧配電線41aから無接点スイッチを通してBバンク側の低圧配電線41bに電力が供給されるようになる。その後、無接点スイッチと並列に接続されたリレー接点が投入されて切替操作が完了する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、AバンクとBバンクは高圧配電線の異なる相に接続される場合も多く、この場合、切替タイミングを誤るとAバンクとBバンク間で相間短絡となり、短絡電流が流れ、バンクや機器に損傷を与える可能性がある。
このため、例えば、異バンク突き合わせ点に対向する左右それぞれ2条の外側線導体間の電圧ベクトル差を、別途設置した3巻線絶縁変圧器を用いて導出した相等しい大きさの2つの誘導起電力により相殺し、突き合わせ点左右の両系統を一時的に並列運転の状態に置いた後、切替を行うようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
実公平3−8037号公報(第2−3頁、第1図及び第2図) 特開昭62−163528号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上記の特許文献1では、無電圧を検出して切替を行っているので、瞬時(例えば、10msec以内)の停電は避けられないという問題点があった。特に、最近の家電品にはマイコンやCPUが搭載される場合が多く、メモリの消失や不具合発生を防ぐには瞬停時間をなくすることを強く要求されている。
また、特許文献2の技術では瞬停は避けられるが、別途絶縁変圧器を仮設する必要があり、柱上変圧器やビル,マンションの地下受電設備での作業性を考慮すると、可搬可能なサイズや重量での切替装置が必要であり、これらの要求に応えられないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、完全な無停電で切替えでき、且つ、可搬可能なサイズと重量の変圧器の負荷切替装置を提供することを目的とする。
この発明に係る変圧器の負荷切替装置は、高圧側配電線に変圧器を介して接続された一方のバンク側の負荷を、高圧側配電線に別の変圧器を介して接続された他方のバンク側へ切り替えるための変圧器の負荷切替装置において、両バンクの低圧側配電線間に取り外し可能に接続され、中間にケーブル開閉器が設けられたバイパスケーブルと、切り離し側のバンクに設けられた開閉装置に並列に接続される開放スイッチを備えた第1の切替装置と、ケーブル開閉器に並列に接続される第1の無接点スイッチに、第2の無接点スイッチと電流制限素子との直列体が並列に接続された回路を有し、両無接点スイッチ及び開放スイッチをオンオフ制御する制御回路を備えた第2の切替装置と、で構成され、更に、それぞれの無接点スイッチには、電源とリレー接点と電流検出器とを有する故障検出回路が設けられており、制御回路は、第1の切替装置の開放スイッチに投入指令を出してオンさせ、切り離し側のバンクの開閉装置が開放されて開放スイッチ側に転流した後、開放スイッチをオフする前に両低圧側配電線間にバイパス回路を形成するようなシーケンス制御機能を有しているものである。
この発明の変圧器の負荷切替装置によれば、両バンクの低圧配電線間に取り外し可能に接続され、中間にケーブル開閉器が設けられたバイパスケーブルと、切り離し側のバンクの開閉装置に並列に接続される第1の切替装置と、ケーブル開閉器に並列に接続される第1の無接点スイッチに、第2の無接点スイッチと電流制限素子との直列体が並列に接続された回路を有し、両無接点スイッチ及び開放スイッチをオンオフ制御する制御回路を備えた第2の切替装置と、で構成し、更に、それぞれの無接点スイッチには、電源とリレー接点と電流検出器とを有する故障検出回路が設けられており、制御回路は、第1の切替装置の開放スイッチに投入指令を出してオンさせ、切り離し側のバンクの開閉装置が開放されて開放スイッチ側に転流した後、開放スイッチをオフする前に両低圧側配電線間にバイパス回路を形成するような制御機能を有しているので、瞬停時間なしに切り離しバンク側の負荷を別のバンクに切替えることができるため、負荷を停電させることなく、変圧器の交換工事や負荷片寄せ工事を行うことができる。
また、各無接点スイッチに故障検出回路が設けられているので、切替装置の信頼性を維持することができ、安全かつ確実に切替え作業を実施することができる。
この発明の実施の形態1による変圧器の負荷切替装置を示す接続図である。 図1の第1の切替装置の内部配線図である。 図1の第2の切替装置の内部配線図である。 図1の変圧器の負荷切替装置の動作を説明する接続図である。 実施の形態1による変圧器の負荷切替装置の切戻し操作時の接続図である。 図1の変圧器の負荷切替装置において、切替操作時の各スイッチのタイムチャート図である。 図1の切替装置に使用する無接点スイッチの故障検出回路図である。 この発明の実施の形態2による変圧器の負荷切替装置を示す接続図である。 従来のバイパス工法用電源切替装置の接続図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1による変圧器の負荷切替装置を図に基づいて説明する。
図1に示すように、U相,V相,W相の3相の高圧側配電線1から、プライマリカットアウト2a,2bを介して単相3線式の変圧器3aおよび3bが接続されている。各変圧器3a,3bの2次側には低圧開閉器4aおよび4bが設けられており、低圧開閉器4a,4bには、低圧側配電線5a,5bが接続され、それぞれに負荷LAおよびLBが接続されている。変圧器3a側をAバンク、変圧器3b側をBバンクと呼ぶことにする。
本実施の形態の変圧器の負荷切替装置は、上記のように構成された配電線回路において、一方のバンク側の変圧器のメンテナンスや負荷片寄せ等の必要が生じた場合、一方のバンク側の負荷を一時的に他方のバンク側の変圧器から電力供給を受けるように切替えるためのものである。
まず、変圧器の負荷切替装置の構成から説明する。負荷切替装置は、第1の切替装置10と、第2の切替装置20と、AバンクとBバンクの低圧側配電線5a,5b間をバイパスさせるバイパスケーブル6と、バイパスケーブル6の中間部に設けられたケーブル開閉器7とを備えている。
図2は、第1の切替装置10の内部構成を示した配線図である。なお、わかりやすくするために単線回路で表記している。
第1の切替装置10は、主回路と接続するための端子11及び12の間に、両極性の第3の無接点スイッチ13とヒューズ14とが直列に接続され、第3の無接点スイッチ13をオン,オフするためのドライブ回路15が内蔵されている。この無接点スイッチ13は、特許請求の範囲に記載した「開放スイッチ」に相当するものであり、後述する第2の切替装置に使用される無接点スイッチと区別するために、第3の無接点スイッチと呼んでいる。
第3の無接点スイッチ13は、例えば、サイリスタ等の半導体スイッチ素子が逆並列に組み合わされて構成されたものである。
また、ドライブ回路15は、後述する第2の切替装置20の制御回路27から、外部端子16を通じて入力される指令を受けて、無接点スイッチ13をオン、オフ制御するものである。
図3は、第2の切替装置20の内部構成を示した配線図である。図2と同様に、単線回路で表記している。
第2の切替装置20は、主回路と接続するための端子21及び22の間に、両極性の第1の無接点スイッチ23と開閉器24とが直列に接続され、第1の無接点スイッチ23と並列に、第2の無接点スイッチ25と電流制限素子26との直列体が接続されている。両無接点スイッチ23,25は、前述の第3の無接点スイッチ13と同様に、半導体スイッチ素子で構成されており、また、電流制限素子26は、例えば、抵抗やリアクトルで構成されている。
更に、両無接点スイッチ23,25をシーケンシャルにオン,オフ制御するための制御回路27が内蔵されており、この制御回路27は、外部端子28を介して、先に説明した第1の切替装置10のドライブ回路15と接続されて指令を出し制御できるようになっている。更に、第2の切替装置20のケースパネルにはREADY釦,START釦,及び両無接点スイッチ23,25の動作インジケータ等が配置されているが図示を省略している。
次に、上記のように構成された変圧器の負荷切替装置を用いて、図1のAバンク側の負荷LAを、一時的にBバンク側の変圧器3bから電力供給を受けるように切替える場合について説明する。図1に示すように、まず、オフ状態にある第1の切替装置10を、投入状態にある低圧開閉器4a(特許請求の範囲の「開閉装置」に相当)と並列に接続し、更に、両変圧器2a,2bの2次側の低圧側配電線5a,5b間を、バイパスケーブル6及び開放状態にあるケーブル開閉器7で接続する。そして、ケーブル開閉器7に並列に第2の切替装置20を、開閉器24はオフ状態で接続する。更に、第2の切替装置20の外部端子28と第1の切替装置10の外部端子16とを信号線で接続する。この状態が図1である。
次に動作について説明する。図4は、図1のように接続した両切替装置10,20を、理解しやすいように単線で示した説明用の結線図である。また、図6は、各無接点スイッチのタイムチャート図である。両図を参照しながら説明する。
まず、第2の切替装置20に設置されたRADY釦を操作することで、第1の切替装置10内の第3の無接点スイッチ13(開放スイッチ)が導通状態となる。次に、低圧開閉器4aを手動で開放することで、低圧開閉器4a側から第3の無接点スイッチ13側へ転流させることができる。
次に、第2の切替装置20内の開閉器24を(手動で)投入した後、STARTボタンを操作することで、以下の切替動作が自動的に開始される。すなわち、第2の無接点スイッチ25がオンし、Bバンクの低圧側配電線5bからAバンクの低圧側配電線5aへ電力が供給される。しかしながら、5aと5bは異系統であるため、同時に横流も流れる。ところが、第2の無接点スイッチ25には直列に電流制限素子26が挿入されているため、横流の大きさは定格電流レベル以下になるよう制限される(このように電流制限素子26の定数を設定している)。
ついで第1の切替装置10の第3の無接点スイッチ13(開放スイッチ)がオフし、横流回路は遮断されると共に、変圧器3aからの電力供給は停止される。続いて、第1の無接点スイッチ23がオンした後、第2の無接点スイッチ25がオフすることで、電流制限素子26を外した状態で、Bバンクの変圧器3b側から負荷LAと負荷LBに電力が供給されることになる。
これらの一連の動作は制御回路27に内蔵されたタイマー(ないしはシーケンサ)によって規定の時間差で動作するよう設定されている。図6に示すように、第2の切替装置20の第2の無接点スイッチ25がオン状態で、第1の切替装置10の第3の無接点スイッチ13(開放スイッチ)がオフするので、オーバーラップの時間が発生するため、Aバンク側の負荷LAへの電力供給が途切れることは無く、瞬停は発生しない。
上記動作で各無接点スイッチの動作が完了した後、ケーブル開閉器7を手動で投入することで、第1の無接点スイッチ23を介さずにA,B両バンクのバイパス回路が完成されて接続が完了し、各切替装置10,20を主回路から切り離すことが可能となる。
次に、上記の状態から負荷LAをAバンクに切り戻すときの操作手順について説明する。切り戻す場合は、両切替装置10,20の接続を変更する。図5は切り戻し操作時の両切替装置10,20の結線図である。図に示すように、第1の切替装置10をバイパスケーブル6に接続されたケーブル開閉器7と並列に接続し、第2の切替装置20をAバンク側の低圧開閉器4aと並列に接続する。図1と比較すると、第1の切替装置10と第2の切替装置20とが入れ替わっており、それ以外は全く同じである。従って、切り戻し操作は、上記と同様の操作方法で切替えることができる。
概略を説明すれば、第2の切替装置20のRADY釦の操作により、第1の切替装置10の第3の無接点スイッチ13をオンし、ケーブル開閉器7を手動でオフさせた後、第2の切替装置20の開閉器24を投入し、STARTボタンを押すと、第2の切替装置20の第2の無接点スイッチ25がオンし、第1の切替装置10の第3の無接点スイッチ13がオフし、第2の切替装置20の第1の無接点スイッチ23がオンし、第2の無接点スイッチ25がオフとなる(図6参照)。この後、低圧開閉器4aを投入する。
これまでの説明において、第1の切替装置10に使用する開放スイッチとして、無接点スイッチ13を用いた場合について説明したが、無接点スイッチを使用する以外に、電磁接触器や遮断器を用いて主回路をオン,オフするようにしても良い。第1の切替装置10は、第2の切替装置20に比べて切替精度は低くても良いので、遠隔操作が可能な開閉スイッチであれば機械接点で開閉するものでも使用可能であり、より安価に構成できる。
また、第2の切替装置20は、それらの構成部品、すなわち、第1の無接点スイッチ23,開閉器24,第2の無接点スイッチ25,電流制限素子26,および制御回路27を一つの容器に収容して一体化すれば、切替装置20の持ち運びが容易となり、様々な受電設備に持ち込んで、切替工事を行うことが可能となる。
なお、ビルの地下室等の設備のように、変圧器が近くに配置されたものであれば、第1の切替装置10と第2の切替装置20を接近させられるので、更に、両切替装置10,20を同一容器に収容して一体にすることも可能であり、そうすれば、両者の接続作業が不要となり、取り扱いがより簡単となる。
また、逆に、変圧器が柱上変圧器の場合で、切り替えるべき柱上変圧器間が、例えば100mほど離れているような場合であれば、第1の切替装置10と第2の切替装置20とを有線で接続するのは困難である。この場合は、第1の切替装置10と第2の切替装置20とに、無線の送受信部を設け、無線通信にて信号を送受信するようにすればよい。本願の負荷切替装置の場合は、第2の無接点スイッチ25がオンする時点と第3の無接点スイッチ13(開放スイッチ)がオフする時点の時間差に余裕があるため、多少の通信時ディレイが存在しても、無停電で安定に切替えることが可能である。
また、切替操作において、万一、切替装置内の無接点スイッチが故障していた場合は、切替え動作に不具合が生じ、場合によっては事故に繋がる虞もあるので、無接点スイッチが正常に動作するかどうかを判断する機能を付加しておくのが望ましい。
図7は、無接点スイッチの機能を事前チェックするための故障検出回路図である。それぞれの無接点スイッチ13,23,25に、図のような回路を付加すればよい。各無接点スイッチの両端に常開のリレー接点31及び32を接続し、その間に低圧の電源33および電流検出器34を接続し、リレー制御回路35を備えて構成したものである。
この故障検出回路により、切替装置を使用する前に、各無接点スイッチ単体で動作確認を行う。確認方法は、リレー接点31,32をオンした状態でチェックする無接点スイッチをオン,オフする。無接点スイッチのオン,オフ指令と同期して電流検出器34で検出できれば、リレー制御回路35において正常動作と判断し、同期して検出できなければエラーを返す。
このような機能を各切替装置10,20に付加することにより、切替装置10,20の信頼性を維持することができ、常に安全、かつ確実にバンクを切替えることができる。
以上のように、実施の形態1の変圧器の負荷切替装置によれば、両バンクの低圧配電線間に取り外し可能に接続され、中間にケーブル開閉器が設けられたバイパスケーブルと、切り離し側のバンクの開閉装置に並列に接続される第1の切替装置と、ケーブル開閉器に並列に接続される第2の切替装置とで構成し、第2の切替装置の制御回路は、第1の切替装置の開放スイッチに投入指令を出してオンさせ、切り離し側のバンクの開閉装置が開放されて開放スイッチ側に転流した後、開放スイッチをオフする前に両低圧側配電線間にバイパス回路を形成するような制御機能を有しているので、瞬停時間なしに切り離しバンク側の負荷を別のバンクに切替えることができるため、負荷を停電させることなく、変圧器の交換工事や負荷片寄せ工事を行うことができる。
また、本負荷切替装置は、主として低圧開閉器と無接点スイッチ、制御回路基板等で構成されているため、手持ちで持ち運び可能な重量と大きさに抑えることが可能であり、取り扱いが容易な変圧器の負荷切替装置を提供できる。
また、第1の切替装置の開放スイッチは、無接点スイッチ,電磁接触器,又は遮断器のいずれかとしたので、開放スイッチを安価に構成できる。
また、第2の切替装置は、一つの容器に収容して一体に形成したので、持ち運びが容易となるため、様々な受電設備に持込んで、容易に切替工事を行うことができる。
また、各無接点スイッチには、電源とリレー接点と電流検出器とを有する故障検出回路を設けたので、切替装置の信頼性を維持することができ、安全かつ確実に切替え作業を実施することが可能となる。
また、第2の切替装置の制御回路から第1の切替装置の開放スイッチへの指令を、無線にて通信するように構成したので、切り替えるべきバンクが遠方にあっても無停電にて切替えることが容易に可能となる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2による変圧器の負荷切替装置を示す接続図である。実施の形態1の図1と同等部分は同一符号で示し、説明は省略する。
高圧側配電線1に接続される変圧器によっては、2次側に低圧開閉器(図1の符号4a,4b)が存在しない場合がある。本実施の形態では、そのような場合に適用可能な負荷切替装置である。
変圧器が柱状変圧器の場合には、低圧開閉器が存在しない場合があるが、1次側には、プライマリカットアウト2a,2bが存在する。そこで、「切り離し側のバンクに設けられた開閉装置」として、このプライマリカットアウトを利用するものである。
図8に示すように、第1の切替装置10をプライマリカットアウト2aと並列に接続し、第2の切替装置20は、実施の形態1と同様に、低圧側配電線5a,5b間を接続するバイパスケーブル6に設けたケーブル開閉器7に並列に接続するものである。
切替操作方法は、実施の形態1の低圧開閉器4aの開閉動作をプライマリカットアウト2aに置き換えるだけで、それ以外は実施の形態と同一であるため、説明は省略する。
このように、低圧開閉器4a,4bが存在しない構成においても、無停電で変圧器2次側負荷を別のバンクに切替えることができ、しかも、可搬可能なサイズ、重量で実現できるため、特に、電柱での変圧器交換工事を容易に行うことができる。
なお、柱上変圧器の場合は、切り替えるべき柱上変圧器間が離れて配置されている場合が多いので、実施の形態1で説明した、第1の切替装置10と第2の切替装置20とを無線通信に送受信する構成を採用すれば、効果的である。
以上のように、実施の形態2の変圧器の負荷切替装置によれば、第1の切替装置が接続される切り離し側のバンクの開閉装置を、変圧器1次側のプライマリカットアウトとしたので、例えば、低圧開閉器を備えていない柱上変圧器の場合でも適用可能であり、低圧開閉器の有無に関わらず、無停電で負荷を切替えることができる。
1 高圧側配電線 2a,2b プライマリカットアウト
3a,3b 変圧器 4a,4b 低圧開閉器(開閉装置)
5a,5b 低圧側配電線 6 バイパスケーブル
7 ケーブル開閉器 10 第1の切替装置
11,12 端子 13 第3の無接点スイッチ(開放スイッチ)
14 ヒューズ 15 ドライブ回路
16 外部端子 20 第2の切替装置
21,22 端子 23 第1の無接点スイッチ
24 開閉器 25 第2の無接点スイッチ
26 電流制限素子 27 制御回路
28 外部端子 31,32 リレー接点
33 電源 34 電流検出器
35 リレー制御回路 LA,LB 負荷。

Claims (5)

  1. 高圧側配電線に変圧器を介して接続された一方のバンク側の負荷を、前記高圧側配電線に別の変圧器を介して接続された他方のバンク側へ切り替えるための変圧器の負荷切替装置において、
    前記両バンクの低圧側配電線間に取り外し可能に接続され、中間にケーブル開閉器が設けられたバイパスケーブルと、
    切り離し側のバンクに設けられた開閉装置に並列に接続される開放スイッチを備えた第1の切替装置と、
    前記ケーブル開閉器に並列に接続される第1の無接点スイッチに、第2の無接点スイッチと電流制限素子との直列体が並列に接続された回路を有し、前記両無接点スイッチ及び前記開放スイッチをオンオフ制御する制御回路を備えた第2の切替装置と、で構成され、
    更に、それぞれの前記無接点スイッチには、電源とリレー接点と電流検出器とを有する故障検出回路が設けられており、
    前記制御回路は、前記第1の切替装置の前記開放スイッチに投入指令を出してオンさせ、前記切り離し側のバンクの前記開閉装置が開放されて前記開放スイッチ側に転流した後、前記開放スイッチをオフする前に前記両低圧側配電線間にバイパス回路を形成するようなシーケンス制御機能を有していることを特徴とする変圧器の負荷切替装置。
  2. 前記第1の切替装置が接続される前記開閉装置は、切り離し側の変圧器の1次側のプライマリカットアウト、又は、前記切り離し側の変圧器の2次側の低圧開閉器であることを特徴とする請求項1記載の変圧器の負荷切替装置。
  3. 前記第1の切替装置の前記開放スイッチは、無接点スイッチ,電磁接触器,又は遮断器のいずれかにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変圧器の負荷切替装置。
  4. 前記第2の切替装置は、一つの容器に収容されて一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の変圧器の負荷切替装置。
  5. 前記第2の切替装置の前記制御回路から前記第1の切替装置の前記開放スイッチへの指令は、無線にて通信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の変圧器の負荷切替装置。
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