JP2014003763A - 静止型空港電源 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧の脈動を抑制させた複数相の交流電圧を簡易な構成で生成することが可能な静止型空港電源を提供する。
【解決手段】静止型空港電源101において、3相インバータ回路3は、複数のスイッチ素子を含み、受けた直流電圧を複数のスイッチ素子のスイッチングによって複数相の交流電圧に変換する。出力フィルタ8,9,10は、上記相に対応して設けられ、3相インバータ回路3によって変換された対応の上記相の交流電圧のうち、所定の周波数以上の成分を減衰させる。そして、コモンフィルタ11は、出力フィルタ8,9,10の共通の基準電位ノードであるコモンノードCOM1と直流電圧を2分する中間電位ノードであるノード22との間に接続され、スイッチングの周波数を含む周波数成分を減衰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静止型空港電源に関し、特に、直流電圧に基づいて、複数のスイッチ素子により生成した複数相の交流電圧を出力する静止型空港電源に関する。
一般に、航空機内の電源周波数は、電装機器の小型化および軽量化を目的として400Hzに設定される。また、航空機は、飛行中および空港内移動中において、それぞれ主エンジン発電機(Integrated Drive Generator)および補助発電機(Auxiliary Power Unit)により生成した交流電力を利用する。すなわち、航空機は、自己が発動した動力に基づいて生成した交流電力を利用する。
一方、航空機は、空港において駐機を行う際は、電力の供給源を補助発電機から空港に設置された静止型空港電源に切り替えた後、自己の動力を停止する。これにより、駐機中における航空機から排出される排気ガスおよび騒音を減少させることが可能となる。
このような静止型空港電源の一例が、特開2006−282165号公報(特許文献1)に開示されている。すなわち、電力変換器は、たとえば60Hz、460Vrmsの電源周波数を有する電源電圧用の入力端子を備え、3相400Hz/115Vrmsの出力電圧である安定した多相交流出力電圧を発生する周波数変換器を囲むハウジングを有する。
この周波数変換器において、ある回路位相は、周波数変換器の個々の位相出力が他の位相出力と無関係に制御可能になるように選択する。従って、スター結線または環状結線3相変圧器による最も一般的なインバータ位相は、物理的中立点がないため使用できない。こうした結合では、出力電圧の3相は非対称性負荷に対応して非対称になる。そこで、整流器によって発生される直流電圧から中心タップが供給され、当技術分野で周知のスイッチの適切なパルス幅変調によって各出力位相の出力電圧を個別に制御するため400Hzの交流出力電圧を発生する6個のスイッチが配置される。また他の回路位相である代替位相では、12個のスイッチが中心タップなしに直流電圧に接続したH(Half)−ブリッジとして配置され、個別に制御可能な出力位相電圧を供給する。また、H−ブリッジ位相は変圧器を必要とする。
特開2006−282165号公報
ところで、特許文献1に記載の周波数変換器は、中心タップを中立点とすることにより各出力位相の出力電圧を個別に制御できるようにする。しかしながら、周波数変換器が出力する交流電圧には、6個のスイッチにより発生する電圧の脈動であるリプルが出力電圧に含まれてしまうという問題が発生する。
また、代替位相としてH−ブリッジ位相を用いた特許文献1に記載の周波数変換器は、12個のスイッチが配置されるため、静止型空港電源の物理的なサイズが大きくなり、また、製造コストが高くなる問題が生じる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電圧の脈動を抑制させた複数相の交流電圧を簡易な構成で生成することが可能な静止型空港電源を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる静止型空港電源は、複数のスイッチ素子を含み、受けた直流電圧を上記複数のスイッチ素子のスイッチングによって複数相の交流電圧に変換するための電圧変換部と、上記相に対応して設けられ、上記電圧変換部によって変換された対応の上記相の交流電圧のうち、所定の周波数以上の成分を減衰させるための複数の出力フィルタと、上記複数の出力フィルタの共通の基準電位ノードと上記直流電圧を2分する中間電位ノードとの間に接続され、上記スイッチングの周波数を含む周波数成分を減衰させるためのコモンフィルタとを備える。
このような構成により、スイッチ素子のスイッチングにより発生する電圧の脈動であるリプルを抑制させた複数相の交流電圧を、たとえばH−ブリッジ位相を用いた場合におけるスイッチ素子の半分の個数のスイッチ素子を用いた簡易な構成で適切に生成することができる。
これにより、静止型空港電源は、スイッチングによるリプルが抑制された品質のよい交流電圧を航空機に対して適切に供給することができる。
(2)好ましくは、上記コモンフィルタは、インダクタを含む。
このような構成により、高周波成分に対しては基準電位ノードと中間電位ノードとの間のインピーダンスを高くすることができるので、複数相の交流電圧に含まれるリプルの周波数成分を高くすることができる。
これにより、出力フィルタによるリプルの減衰効果を向上させることができる。
また、低周波成分に対しては基準電位ノードと中間電位ノードとの間のインピーダンスを低くすることができるので、基準電位ノードの電位を安定させることができる。
これにより、複数相の交流電圧および位相を個別に制御することができるので、航空機における負荷が平衡負荷でない場合においても、適切な電圧および位相を有する交流電圧を各負荷に対して印加することができる。
(3)好ましくは、上記静止型空港電源は、さらに、互いに直列接続され、かつ上記電圧変換部と並列に接続され、上記直流電圧を出力するための複数のキャパシタを備え、上記中間電位ノードは、上記キャパシタ間のノードである。
このような構成により、高周波成分を減衰させた直流電圧を電圧変換部へ出力することができる。また、当該複数のキャパシタの接続点である中間電位ノードを中性点として選択することにより、適切な回路構成をとることができる。
(4)好ましくは、上記出力フィルタは、対応の上記相の交流電圧を受ける第1端と、第2端とを有するインダクタと、上記インダクタの第2端に電気的に接続された第1端と、第2端とを有するキャパシタとを含み、各上記相の上記キャパシタの第2端は互いに電気的に接続され、上記基準電位ノードは、上記各相のキャパシタの第2端の接続ノードである。
このような構成により、各相に含まれる高周波成分が基準電位ノードへ出力されるので、高周波成分を減衰させた交流電圧すなわち平滑化させた交流電圧を簡易な回路で生成することができる。また、基準電位ノードを中性点として利用することができる。
(5)好ましくは、上記静止型空港電源は、さらに、上記電圧変換部によって変換された上記複数相の交流電圧を、中性点を含む上記複数相の交流電圧に変換するための相変換部を備える。
このような構成により、電圧変換部によって変換された複数相の交流電圧を航空機に適した中性点を含む複数相の交流電圧に変換することができるので、航空機に対して交流電力を適切に供給することができる。また、静止型空港電源および航空機間を電気的に絶縁することができる。
本発明によれば、電圧の脈動を抑制させた複数相の交流電圧を簡易な構成で生成することができる。
本発明の実施の形態に係る空港電源システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の比較例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の他の比較例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の比較例により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の他の比較例により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る静止型空港電源により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[静止型空港電源の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る空港電源システムの構成を示す図である。
図1を参照して、空港電源システム201は、中性線NL0に接続された交流電源E0と、静止型空港電源101と、負荷回路12とを含む。負荷回路12は、負荷La,Lb,Lcを含み、たとえば負荷La,Lb,Lcはスター結線されている。
静止型空港電源101は、整流回路1と、平滑化回路2と、3相インバータ回路(電圧変換部)3と、フィルタ回路4と、変圧器(相変換部)5と、測定部6と、制御部7と、コモンフィルタ11とを含む。
平滑化回路2は、平滑用キャパシタC1,C2を含む。3相インバータ回路3は、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6と、ダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6とを含む。
フィルタ回路4は、出力フィルタ8,9,10を含む。出力フィルタ8は、インダクタL1と、キャパシタC3とを含む。また、出力フィルタ9は、インダクタL2と、キャパシタC4とを含む。また、出力フィルタ10は、インダクタL3と、キャパシタC5とを含む。コモンフィルタ11は、インダクタL4を含む。
静止型空港電源101は、たとえば空港から供給される商用電源である交流電源E0から任意の周波数および振幅を有する複数相の交流電圧または交流電流を生成し、駐機中の航空機における負荷回路12すなわち負荷La,Lb,Lcに当該複数相の交流電圧または交流電流を供給する。
具体的には、静止型空港電源101は、たとえば交流電源E0から供給される3相3線式の周波数60Hzおよび電圧400ボルトの交流電圧を、周波数400Hz、線間電圧が200Vおよび相電圧が115Vの3相4線式のa,b,c相の交流電圧へ変換する。そして、静止型空港電源101は、変換したa,b,c相の交流電圧を航空機における負荷La,Lb,Lcへそれぞれ供給し、かつ中性線NL1により静止型空港電源101におけるn相と負荷La,Lb,Lcにおける中性点とを接続することにより当該航空機へ交流電力を供給する。
より詳細には、静止型空港電源101における整流回路1は、交流電源E0および平滑化回路2の間に設けられている。整流回路1は、図示しない1または複数の変圧器およびブリッジダイオードを含む。
整流回路1は、交流電源E0から受けた交流電圧を当該変圧器により昇圧または降圧し、かつ当該交流電圧をブリッジダイオードで全波整流することにより直流電圧を生成する。そして、整流回路1は、生成した直流電圧の高電圧側の電圧Vhおよび低電圧側の電圧Vlを、それぞれノード21,23を介して平滑化回路2における平滑用キャパシタC1,C2へ出力する。
なお、整流回路1は、たとえば交流電源E0から受けた交流電圧を昇圧または降圧することなく所望のレベルの電圧を生成することができる場合、上記変圧器を含まなくてもよい。
平滑化回路2は、整流回路1および3相インバータ回路3の間に設けられている。平滑化回路2における平滑用キャパシタC1,C2の容量および周波数特性は略同じである。また、平滑用キャパシタC1,C2は、ノード22を介して互いに直列に接続され、かつ3相インバータ回路3と並列に接続される。
具体的には、平滑用キャパシタC1は、ノード21を介して整流回路1と接続された第1端と、ノード22を介して平滑用キャパシタC2と接続された第2端とを有する。また、平滑用キャパシタC2は、ノード22を介して平滑用キャパシタC1の第2端と接続された第1端と、ノード23を介して整流回路1と接続された第2端とを有する。
平滑用キャパシタC1の第1端および平滑用キャパシタC2の第2端は、それぞれ電圧Vhおよび電圧Vlを整流回路1から受ける。そして、平滑用キャパシタC1,C2は、電圧Vhおよび電圧Vl間に含まれる高周波成分すなわち脈動成分であるリプルを減衰させ、リプルを減衰させた直流電圧を3相インバータ回路3へ出力する。
また、平滑用キャパシタC1,C2の容量および当該容量の周波数特性は略同じであるので、ノード22における電圧Vmは、電圧Vhおよび電圧Vlの略平均すなわち2分した電圧となる。以下、ノード22を中間電位ノードとも称する。
3相インバータ回路3は、平滑化回路2およびフィルタ回路4の間に設けられている。3相インバータ回路3は、整流回路1から平滑化回路2を介して受けた直流電圧を複数のスイッチ素子のスイッチングによって複数相の交流電圧に変換する。
具体的には、3相インバータ回路3には、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6が設けられる。この半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、整流回路1から平滑化回路2を介して供給される直流電圧を、スイッチングによって位相が略120度異なるA,B,C相の交流電圧へ変換する。
より詳細には、3相インバータ回路3は、A相に対応する半導体スイッチ素子T1,T2の組と、B相に対応する半導体スイッチ素子T3,T4の組と、C相に対応する半導体スイッチ素子T5,T6の組とを含む。
3相インバータ回路3における半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
半導体スイッチ素子T1は、ダイオードD1のカソードおよびノード21と接続されたコレクタと、ダイオードD1のアノードおよびノード24を介して半導体スイッチ素子T2と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。半導体スイッチ素子T2は、ダイオードD2のカソードおよびノード24を介して半導体スイッチ素子T1と接続されたコレクタと、ダイオードD2のアノードおよびノード23と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。
半導体スイッチ素子T3は、ダイオードD3のカソードおよびノード21と接続されたコレクタと、ダイオードD3のアノードおよびノード25を介して半導体スイッチ素子T4と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。半導体スイッチ素子T4は、ダイオードD4のカソードおよびノード25を介して半導体スイッチ素子T3と接続されたコレクタと、ダイオードD4のアノードおよびノード23と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。
半導体スイッチ素子T5は、ダイオードD5のカソードおよびノード21と接続されたコレクタと、ダイオードD5のアノードおよびノード26を介して半導体スイッチ素子T6と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。半導体スイッチ素子T6は、ダイオードD6のカソードおよびノード26を介して半導体スイッチ素子T5と接続されたコレクタと、ダイオードD6のアノードおよびノード23と接続されたエミッタと、ゲートとを有する。
半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、たとえば論理ハイレベルの駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6を制御部7からそれぞれ受けるとオンする。また、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、たとえば論理ローレベルの駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6を制御部7からそれぞれ受けるとオフする。
ダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6は、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6にそれぞれ逆電圧が印加されたときに、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6のエミッタ側からコレクタ側へ電流を流す。これにより、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6が逆電圧によって破壊されることを防ぐことができる。
測定部6は、図示しない電流検出部を含み、整流回路1が交流電源E0から受ける入力交流電流i0と、整流回路1が出力する出力直流電流Ih,Ilと、フィルタ回路4が出力する出力交流電流iA,iB,iCまたは変圧器5が出力する出力交流電流ia,ib,icとを検出し、検出結果を示す信号を制御部7へ出力する。
また、測定部6は、図示しない電圧検出部を含み、整流回路1が交流電源E0から受ける入力交流電圧v0と、整流回路1が出力する出力直流電圧Vh,Vlと、フィルタ回路4が出力する出力交流電圧vA,vB,vCまたは変圧器5が出力する出力交流電圧va,vb,vcとを検出し、検出結果を示す信号を制御部7へ出力する。
制御部7は、測定部6の検出結果に基づいて駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6を生成し、生成した駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6を3相インバータ回路3の半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6におけるゲートへそれぞれ出力することにより、3相インバータ回路3を制御する。
具体的には、制御部7は、3相インバータ回路3をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
より詳細には、制御部7は、自己の静止型空港電源101が負荷La,Lb,Lcへ出力する交流電圧の周波数である400Hzより大きいキャリア周波数Fcのたとえば三角波を生成する。制御部7は、生成した三角波のレベルがたとえばあるしきい値より大きいという条件を満たす場合、論理ハイレベルの駆動信号を出力し、また、当該条件を満たさない場合、論理ローレベルの駆動信号を出力する。
制御部7は、当該しきい値のレベルを調整することにより、論理ハイレベルの駆動信号を出力する時間すなわち駆動信号のパルス幅を制御する。なお、制御部7が論理ハイレベルの駆動信号を出力する時間とキャリア周波数Fcの逆数であるキャリア周期Tcとの比がデューティ比となる。
制御部7は、周波数400HzのA相の交流電圧が3相インバータ回路3におけるノード24を介してフィルタ回路4における出力フィルタ8へ出力されるように、デューティ比を調整した駆動信号S1,S2を、半導体スイッチ素子T1,T2におけるゲートへそれぞれ出力する。
また、制御部7は、周波数400HzのB相の交流電圧が3相インバータ回路3におけるノード25を介してフィルタ回路4における出力フィルタ9へ出力されるように、デューティ比を調整した駆動信号S3,S4を、半導体スイッチ素子T3,T4におけるゲートへそれぞれ出力する。
また、制御部7は、周波数400HzのC相の交流電圧が3相インバータ回路3におけるノード26を介してフィルタ回路4における出力フィルタ10へ出力されるように、デューティ比を調整した駆動信号S5,S6を、半導体スイッチ素子T5,T6におけるゲートへそれぞれ出力する。
すなわち、制御部7は、デューティ比を調整した駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6を、キャリア周期Tc毎に半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6におけるゲートへそれぞれ出力する。
そして、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、制御部7から駆動信号S1,S2,S3,S4,S5,S6をそれぞれ受けると、デューティ比に応じてキャリア周期Tc毎にオンする。従って、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6におけるスイッチングの周波数は、キャリア周波数Fcと一致する。
フィルタ回路4は、3相インバータ回路3および変圧器5の間に設けられている。フィルタ回路4は、3相インバータ回路3から受けた各相の交流電圧に含まれる所定の周波数以上の成分を減衰させる。
具体的には、フィルタ回路4には、出力フィルタ8,9,10が相ごとに設けられる。出力フィルタ8,9,10は、3相インバータ回路3からそれぞれ受けたA相,B相,C相の交流電圧に含まれる所定周波数以上の成分であるノイズを基準電位ノードであるコモンノードCOM1へ出力する。これにより、出力フィルタ8,9,10は、当該ノイズを減衰させた交流電圧を変圧器5へ出力する。
ここで、出力フィルタ8,9,10が減衰させるノイズの周波数は、空港電源システム201の仕様に応じて適宜変更され、たとえば負荷La,Lb,Lcへ供給すべき交流電力の周波数である400Hzより高い周波数である。
出力フィルタ8におけるインダクタL1は、ノード24と接続された第1端と、ノード27を介してキャパシタC3と接続された第2端とを有する。また、出力フィルタ8におけるキャパシタC3は、ノード27と接続された第1端と、コモンノードCOM1と接続された第2端とを有する。
出力フィルタ9におけるインダクタL2は、ノード25と接続された第1端と、ノード28を介してキャパシタC4と接続された第2端とを有する。また、出力フィルタ9におけるキャパシタC4は、ノード28と接続された第1端と、コモンノードCOM1と接続された第2端とを有する。
出力フィルタ10におけるインダクタL3は、ノード26と接続された第1端と、ノード29を介してキャパシタC5と接続された第2端とを有する。また、出力フィルタ10におけるキャパシタC5は、ノード29と接続された第1端と、コモンノードCOM1と接続された第2端とを有する。
インダクタL1およびキャパシタC3は、A相におけるローパスフィルタを形成し、ノード24から受けたA相の交流電圧を平滑化し、平滑化した交流電圧vAを変圧器5へ出力する。また、インダクタL2およびキャパシタC4は、B相におけるローパスフィルタを形成し、ノード25から受けたB相の交流電圧を平滑化し、平滑化した交流電圧vBを変圧器5へ出力する。また、インダクタL3およびキャパシタC5は、C相におけるローパスフィルタを形成し、ノード26から受けたC相の交流電圧を平滑化し、平滑化した交流電圧vCを変圧器5へ出力する。
変圧器5は、3相インバータ回路3からフィルタ回路4経由で受けた複数相の交流電圧を、所定の電圧レベルの、中性点を含む複数相の交流電圧に変換し、変換した交流電圧を負荷回路12へ出力する。
具体的には、変圧器5では、1次側コイルが環状結線および2次側コイルがスター結線されている。1次側コイルがA,B,C相の交流電圧を3相インバータ回路3から受けると、受けたA,B,C相と位相が略30度異なるa,b,c相の交流電圧が、2次側コイルにおいて生成される。変圧器5は、2次側コイルにおいて生成されたa,b,c相の交流電圧を、負荷回路12における負荷La,Lb,Lcへそれぞれ出力する。
この際、変圧器5は、3相インバータ回路3から受けた交流電圧を、線間電圧が200Vおよび相電圧が115Vの3相の交流電圧へ変換する。なお、変圧器5における2次側コイルの中性点は、中性線NL1を介して負荷La,Lb,Lcの中性点と接続される。
負荷回路12は、変圧器5における2次側コイルから交流電圧を受けると、受けた交流電圧を負荷La,Lb,Lcへ印加することにより電力を消費する。具体的には、負荷La,Lb,Lcは、航空機における制御装置、空調装置および通信装置等である。
負荷回路12における負荷Laは、変圧器5における2次側コイルと接続された第1端と、中性線NL1を介して変圧器5における2次側コイルの中性点と接続された第2端とを有する。また、負荷Lbは、変圧器5における2次側コイルと接続された第1端と、中性線NL1を介して変圧器5における2次側コイルの中性点と接続された第2端とを有する。また、負荷Lcは、変圧器5における2次側コイルと接続された第1端と、中性線NL1を介して変圧器5における2次側コイルの中性点と接続された第2端とを有する。
コモンフィルタ11は、基準電位ノードと、整流回路1により出力される直流電圧を2分する中間電位ノードとの間に接続される。具体的には、コモンフィルタ11は、たとえばインダクタL4を含む。インダクタL4は、中間電位ノードである平滑化回路2におけるノード22と接続された第1端と、基準電位ノードであるコモンノードCOM1と接続された第2端とを有する。
[静止型空港電源の比較例の構成]
ここで、比較例である静止型空港電源151,171の構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の比較例の構成を示す図である。
図2を参照して、静止型空港電源151は、整流回路1と、平滑化回路2と、3相インバータ回路3と、フィルタ回路4と、変圧器5と、測定部6と、制御部7とを含む。なお、整流回路1、平滑化回路2、3相インバータ回路3、フィルタ回路4、変圧器5、測定部6および制御部7は、図1に示した静止型空港電源101における整流回路1、平滑化回路2、3相インバータ回路3、フィルタ回路4、変圧器5、測定部6および制御部7と同等であるので詳細な説明は繰り返さない。
以下、本発明の実施の形態における静止型空港電源101との相違点を中心に、静止型空港電源151の構成を説明する。
静止型空港電源151は、図2に示すように中間電位ノードであるノード22と、コモンノードCOM51とが接続されていないので中性点を有しない。
一方、仮想中性点であり、安定した電位である直流電圧の中心タップをフィルタ回路におけるコモンノードに接続する周波数変換器が特許文献1において開示されている。以下、特許文献1に開示された技術を用いた静止型空港電源171の構成を他の比較例として説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の他の比較例の構成を示す図である。
図3を参照して、静止型空港電源171は、整流回路1と、平滑化回路2と、3相インバータ回路3と、フィルタ回路4と、変圧器5と、測定部6と、制御部7とを含む。図3に示すように、静止型空港電源171には、特許文献1における図6に示される周波数変換器が含まれる。
なお、整流回路1、平滑化回路2、3相インバータ回路3、フィルタ回路4、変圧器5、測定部6および制御部7は、図1に示した静止型空港電源101における、整流回路1、平滑化回路2、3相インバータ回路3、フィルタ回路4、変圧器5、測定部6および制御部7と同等であるので詳細な説明は繰り返さない。
以下、本発明の実施の形態における静止型空港電源101との相違点を中心に、静止型空港電源171の構成を説明する。
静止型空港電源171は、図1に示した静止型空港電源101におけるコモンフィルタ11を含まない。従って、静止型空港電源171におけるコモンノードCOM71は、静止型空港電源101と異なり、平滑化回路2におけるノード22とコモンフィルタ11を介さずに接続される。
[静止型空港電源151,171における問題点]
図4は、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の比較例により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の一例を示す図である。
図4は、図2に示す静止型空港電源151におけるコモンノードCOM51に対するノード27の電圧すなわちA相の相電圧の時間変化を示す。なお、B相およびC相の相電圧の時間変化は、A相の相電圧の時間変化の位相を1/3周期ずつ移相したものとなる。
図4に示すように、静止型空港電源151におけるA相の相電圧は、概ね160Vの振幅および400Hzの周波数を示す。
図5は、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源の他の比較例により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の一例を示す図である。
図5は、図3に示す静止型空港電源171におけるコモンノードCOM71に対するノード27の電圧すなわちA相の相電圧の時間変化を示す。なお、B相およびC相の相電圧の時間変化は、A相の相電圧の時間変化の位相を1/3周期ずつ移相したものとなる。
図5に示すように、静止型空港電源171におけるA相の相電圧は、概ね160Vの振幅および400Hzの周波数を示すことに加えて、静止型空港電源151におけるA相の相電圧と異なり、キャリア周波数Fcと同じ周波数を有するリプルを含む。
これは、コモンノードCOM51およびコモンノードCOM71における電位が変動するか否かに起因する。すなわち、図3に示す静止型空港電源171においては、コモンノードCOM71と中間電位ノードであるノード22とが接続されているので、コモンノードCOM71の電位は安定する。
また、3相インバータ回路3における半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6は、キャリア周期Tc毎にオンおよびオフを繰り返すので、ノード27,28,29における相電圧には、キャリア周波数Fcを基本周波数とするリプルが含まれる。
これらのため、たとえば電位が安定したコモンノードCOM71に対するノード27の電圧の時間変化には、図5に示すようにPWM制御に用いたキャリア周波数Fcと一致するリプルが含まれる。
一方、図2に示す静止型空港電源151においては、コモンノードCOM51と中間電位ノードであるノード22とが接続されていないので、コモンノードCOM51の電位は変動する。
より詳細には、コモンノードCOM51の電位は、ノード27,28,29における相電圧に応じて変動する。また、3相インバータ回路3における半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6がキャリア周期Tc毎にオンおよびオフを繰り返す。このため、ノード27,28,29における相電圧にキャリア周波数Fcを基本周波数とするリプルが含まれる。
また、半導体スイッチ素子T1,T2の組と、半導体スイッチ素子T3,T4の組と、半導体スイッチ素子T5,T6の組とが、オンおよびオフを切り替えるタイミングは異なるので、ノード27,28,29における相電圧においてリプルが発生するタイミングは異なる。
これらのため、図4に示すように、コモンノードCOM51に対するノード27の電圧の時間変化には、PWM制御に用いたキャリア周波数Fcの2倍に相当するリプルが含まれる。また、当該電圧の時間変化の極大点または極小点の付近において当該リプルを確認することができる。
静止型空港電源151,171が出力する交流電圧における問題点を以下にまとめる。まず、図2に示す静止型空港電源151が出力する相電圧には、PWM制御に用いたキャリア周波数Fcの2倍に相当する周波数を有するリプルが含まれ、また、図3に示す静止型空港電源171が出力する相電圧には、PWM制御に用いたキャリア周波数Fcに相当する周波数を有するリプルが含まれる。
静止型空港電源151が出力する相電圧に含まれるリプルの周波数は高いので、フィルタ回路4による減衰効果は大きい。一方、静止型空港電源171が出力する相電圧に含まれるリプルに対するフィルタ回路4による減衰効果は十分でない。
静止型空港電源171が出力する相電圧に含まれるリプルを減衰させるためには、より低周波の成分たとえばキャリア周波数Fcに相当する周波数成分から減衰効果が得られるように、フィルタ回路4の周波数特性を変更する必要がある。
しかしながら、フィルタ回路4の周波数特性を変更すると、当該相電圧に含まれる400Hzの成分も減衰させてしまったり、回路設計の自由度を狭くしてしまったりするので好ましくない。
一方、静止型空港電源151は、フィルタ回路4により相電圧に含まれるリプルを十分に減衰させることができるが、中性点を有しないので負荷La,Lb,Lcが平衡負荷でない場合、すなわち負荷La,Lb,Lcが等しくない場合、以下の問題が発生する。
すなわち、フィルタ回路54におけるコモンノードCOM51の電位が変動するので、静止型空港電源151は、3相の交流電圧および位相を個別に制御することが困難となってしまう。
[コモンフィルタによるリプルの減衰効果]
これに対して、本発明の実施の形態における静止型空港電源101は、中間電位ノードである平滑化回路2におけるノード22と基準電位ノードであるコモンノードCOM1とをインダクタL4を含むコモンフィルタ11を介して接続する。
インダクタL4は、インダクタンスを有するのでインダクタL4のインピーダンスの大きさは周波数に比例する。すなわち、インダクタL4は、高周波成分に対してはインピーダンスが高く、また、低周波成分に対してはインピーダンスが低い。
具体的には、インダクタL4は、減衰すべきリプルの周波数であるキャリア周波数Fcに相当する周波数成分に対してはインピーダンスが高く、また、負荷回路12へ出力すべき400Hzの周波数成分に対してはインピーダンスが低い。
従って、静止型空港電源101は、キャリア周波数Fcに相当する周波数成分に対しては、図2に示す静止型空港電源151のような、中間電位ノードであるノード22および基準電位ノードであるコモンノードCOM1の接続が切り離された状態に近い。
これにより、静止型空港電源101における各相電圧に含まれるリプルの周波数成分は、キャリア周波数Fcの2倍の成分が多く含まれることになるので、フィルタ回路4により当該リプルを適切に減衰させることができる。
図6は、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源により出力されるコモンノードに対するA相の電圧の時間変化の他の一例を示す図である。
図6は、図1に示す静止型空港電源101におけるコモンノードCOM1に対するノード27の電圧すなわちA相の相電圧の時間変化を示す。なお、B相およびC相の相電圧の時間変化は、A相の相電圧の時間変化の位相を1/3周期ずつ移相したものとなる。
図6に示すように、静止型空港電源101におけるA相の相電圧は、概ね160Vの振幅および400Hzの周波数を示す。また、当該相電圧の時間変化および図5に示す相電圧の時間変化と比べると、相電圧に含まれるキャリア周波数Fcと同じ周波数を有するリプルが大幅に減衰していることが分かる。
また、静止型空港電源101は、400Hzの周波数成分に対しては、図3に示す静止型空港電源171のような、中間電位ノードであるノード22および基準電位ノードであるコモンノードCOM1が直接接続された状態に近い。
これにより、静止型空港電源101におけるコモンノードCOM1の電位を安定にすることができるので、3相の各相電圧および位相を個別に制御することができる。
ところで、特許文献1に記載の周波数変換器は、中心タップを中立点とすることにより各出力位相の出力電圧を個別に制御できるようにする。しかしながら、周波数変換器が出力する交流電圧には、6個のスイッチにより発生する電圧の脈動であるリプルが出力電圧に含まれてしまうという問題が発生する。
また、代替位相としてH−ブリッジ位相を用いた周波数変換器は、12個のスイッチが配置されるため、静止型空港電源の物理的なサイズが大きくなり、また、製造コストが高くなる問題が生じる。
これに対して、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源では、3相インバータ回路3は、半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6を含み、整流回路1から平滑化回路2経由で受けた直流電圧を半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6のスイッチングによって3相の交流電圧に変換する。出力フィルタ8,9,10は、上記3相に対応して設けられ、3相インバータ回路3によって変換された対応の3相の交流電圧のうち、所定の周波数以上の成分を減衰させる。そして、コモンフィルタ11は、出力フィルタ8,9,10の共通の基準電位ノードであるコモンノードCOM1と上記直流電圧を2分する中間電位ノードであるノード22との間に接続され、スイッチングの周波数を含む周波数成分を減衰させる。
このような構成により、半導体スイッチ素子のスイッチングにより発生する電圧の脈動であるリプルを抑制させた3相の交流電圧を、たとえばH−ブリッジ位相を用いた場合における半導体スイッチ素子の半分の個数である6個の半導体スイッチ素子T1,T2,T3,T4,T5,T6を用いた簡易な構成で適切に生成することができる。
これにより、静止型空港電源101は、スイッチングによるリプルが抑制された品質のよい交流電圧を航空機に対して適切に供給することができる。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源では、コモンフィルタは、インダクタL4を含む。
このような構成により、高周波成分に対してはコモンノードCOM1とノード22との間のインピーダンスを高くすることができるので、3相の交流電圧に含まれるリプルの周波数成分を高くすることができる。
これにより、出力フィルタ8,9,10によるリプルの減衰効果を向上させることができる。
また、低周波成分に対してはコモンノードCOM1とノード22との間のインピーダンスを低くすることができるので、コモンノードCOM1の電位を安定させることができる。
これにより、3相の交流電圧および位相を個別に制御することができるので、航空機における負荷が平衡負荷でない場合においても、適切な電圧および位相を有する交流電圧を各負荷に対して印加することができる。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源では、平滑化回路2における平滑用キャパシタC1,C2は、互いに直列接続され、かつ3相インバータ回路3と並列に接続され、直流電圧を出力する。そして、中間電位ノードであるノード22は、平滑用キャパシタC1,C2間のノードである。
このような構成により、高周波成分を減衰させた直流電圧を3相インバータ回路3へ出力することができる。また、平滑用キャパシタC1,C2の接続点である中間電位ノードを中性点として選択することにより、適切な回路構成をとることができる。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源では、出力フィルタ8は、対応の上記相の交流電圧を受ける第1端と、第2端とを有するインダクタL1と、インダクタL1の第2端に電気的に接続された第1端と、第2端とを有するキャパシタC3とを含む。出力フィルタ9は、対応の上記相の交流電圧を受ける第1端と、第2端とを有するインダクタL2と、インダクタL2の第2端に電気的に接続された第1端と、第2端とを有するキャパシタC4とを含む。出力フィルタ10は、対応の上記相の交流電圧を受ける第1端と、第2端とを有するインダクタL3と、インダクタL3の第2端に電気的に接続された第1端と、第2端とを有するキャパシタC5とを含む。そして、上記相のキャパシタC3,C4,C5の第2端は互いに電気的に接続され、基準電位ノードであるコモンノードCOM1は、上記各相のキャパシタC3,C4,C5の第2端の接続ノードである。
このような構成により、各相に含まれる高周波成分が基準電位ノードへ出力されるので、高周波成分を減衰させた交流電圧すなわち平滑化させた交流電圧を簡易な回路で生成することができる。また、基準電位ノードを中性点として利用することができる。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源では、変圧器5は、3相インバータ回路3によって変換された3相の交流電圧を、中性点を含む3相の交流電圧に変換する。
このような構成により、3相インバータ回路3によって変換された3相の交流電圧を航空機に適した中性点を含む3相の交流電圧に変換することができるので、航空機に対して交流電力を適切に供給することができる。また、静止型空港電源101および航空機間を電気的に絶縁することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源は、コモンフィルタ11がインダクタL4を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。コモンフィルタ11は、負荷La,Lb,Lcへ出力する交流電圧の周波数においてインピーダンスが低く、かつキャリア周波数Fcにおいてインピーダンスが高い特性を持つフィルタであればよい。具体的には、コモンフィルタ11は、抵抗、キャパシタおよびインダクタ等の受動素子の組み合わせであってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源は、平滑化回路2において平滑用キャパシタC1,C2の2個のキャパシタを含む構成としたが、これに限定するものではない。平滑化回路2は、整流回路1から受けた電圧Vhおよび電圧Vl間に含まれるリプルを減衰させる特性を有し、かつ、電圧Vhおよび電圧Vlを2分した電圧レベルの中間電位ノードを与える構成であればよい。具体的には、平滑化回路2は、ノード21およびノード23間において、3個以上のキャパシタが直列または並列に組み合わされて接続されていてもよい。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源は、測定部6または制御部7を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。測定部6または制御部7は、静止型空港電源101の外部に設けられる構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る静止型空港電源は、直流電圧から3相の交流電圧を生成する構成であるとしたが、これに限定するものではない。静止型空港電源101は、直流電圧から2相または4相以上の交流電圧を生成する構成であってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 整流回路
2 平滑化回路
3 3相インバータ回路(電圧変換部)
4 フィルタ回路
5 変圧器(相変換部)
6 測定部
7 制御部
8,9,10 出力フィルタ
11 コモンフィルタ
12 負荷回路
22 中間電位ノード
101 静止型空港電源
201 空港電源システム
C1,C2 平滑用キャパシタ
C3,C4,C5 キャパシタ
COM1 コモンノード(基準電位ノード)
E0 交流電源
L1,L2,L3,L4 インダクタ
La,Lb,Lc 負荷
NL0,NL1 中性線
T1,T2,T3,T4,T5,T6 半導体スイッチ素子







Claims (5)

  1. 複数のスイッチ素子を含み、受けた直流電圧を前記複数のスイッチ素子のスイッチングによって複数相の交流電圧に変換するための電圧変換部と、
    前記相に対応して設けられ、前記電圧変換部によって変換された対応の前記相の交流電圧のうち、所定の周波数以上の成分を減衰させるための複数の出力フィルタと、
    前記複数の出力フィルタの共通の基準電位ノードと前記直流電圧を2分する中間電位ノードとの間に接続され、前記スイッチングの周波数を含む周波数成分を減衰させるためのコモンフィルタとを備える、静止型空港電源。
  2. 前記コモンフィルタは、インダクタを含む、請求項1に記載の静止型空港電源。
  3. 前記静止型空港電源は、さらに、
    互いに直列接続され、かつ前記電圧変換部と並列に接続され、前記直流電圧を出力するための複数のキャパシタを備え、
    前記中間電位ノードは、前記キャパシタ間のノードである、請求項1または請求項2に記載の静止型空港電源。
  4. 前記出力フィルタは、
    対応の前記相の交流電圧を受ける第1端と、第2端とを有するインダクタと、
    前記インダクタの第2端に電気的に接続された第1端と、第2端とを有するキャパシタとを含み、
    各前記相の前記キャパシタの第2端は互いに電気的に接続され、
    前記基準電位ノードは、前記各相のキャパシタの第2端の接続ノードである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静止型空港電源。
  5. 前記静止型空港電源は、さらに、
    前記電圧変換部によって変換された前記複数相の交流電圧を、中性点を含む前記複数相の交流電圧に変換するための相変換部を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の静止型空港電源。


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