JP2014002554A - 表示装置および表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置および表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示面に表示されている画像のうちの所望の画像を、簡単な操作、かつ短い作業時間で消去することができる表示装置および表示装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 3本以上の指30を入力面15aに接触させて選択範囲51を設定し、選択範囲51が設定されているときに、それらの指30を移動させないままで入力面15aから離すことで、選択範囲51内に表示させていた図形11dをカットする。
【選択図】 図6A

Description

本発明は、表示装置および表示装置の制御方法に関する。
表示装置は、画像情報を目視表示するための表示面を有する表示部と、表示部の表示面内の座標を直接的に指示可能な入力部とを含み、表示部と入力部とを組合わせて一体化させた構成を有する。前記表示部としては、たとえば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:以下「LCD」という)が用いられる。入力部としては、たとえば、タッチパネルが用いられる。
特許文献1には、5本の指をタッチパネルに接触させ、5本の指をタッチパネルに接触させたまま手を回転させる操作を行うことによって、表示面に表示されている画像を回転して表示する表示装置が開示されている。
また特許文献2には、表示面の一部の領域を指定するために、タッチパネルに対して片手の指を複数本接触させる選択操作と、その他の操作とを識別可能な表示装置が開示されている。
特開2008−158842号公報 特開2009−282634号公報
表示装置の用途例として、いわゆる電子黒板が挙げられる。従来の電子黒板では、表示面の一部の領域に表示している図形などの画像を表示面から消去する、いわゆるカットする場合、まず領域指定アイコンなどを選択して、カットしたい図形が表示されている表示面の領域を指定した後、カットアイコンで該領域内の図形をカットする指示を行う必要がある。このように従来の電子黒板では、表示面に表示している画像をカットする場合、アイコンを選んで領域を指定するという手間の掛かる操作が必要で、それによって作業時間が長くなるという問題がある。
特許文献1,2には、表示装置を電子黒板として用いる場合に求められる、画像を簡単な操作でカットする方法は記載されていない。
本発明の目的は、表示面に表示されている画像のうちの所望の画像を、簡単な操作、かつ短い作業時間で消去することができる表示装置および表示装置の制御方法を提供することである。
本発明は、画像を表示する表示面を有する表示部と、
表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、
前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置を全て含むような範囲を、表示面の一部に選択範囲として設定する範囲設定手段と、
表示制御手段を制御する制御手段とを含み、
制御手段は、
接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させることを特徴とする表示装置である。
また本発明は、画像を表示する表示面を有する表示部と、
表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、
前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置の全てを含むように表示面の一部に設定される範囲であって、該範囲内と該範囲外との境界線が少なくとも表示面における前記位置の1つを通るような範囲を選択範囲として設定する範囲設定手段と、
表示制御手段を制御する制御手段とを含み、
制御手段は、
接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させることを特徴とする表示装置である。
また本発明は、制御手段は、
接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、消去した該画像の画像情報が画像記憶手段に記憶されているときに、接触位置の数が3つ以上検出されると、画像記憶手段に記憶されている、消去した該画像を表示面に表示させるように表示制御手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、画像記憶手段に記憶された、消去した該画像の画像情報が、予め定める時間が経過すると画像記憶手段から消去されることを特徴とする。
また本発明は、制御手段は、
接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで該接触位置が変化した場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が、変化した該接触位置に基づいた位置に表示されるように表示制御手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、前記表示装置を制御する制御方法であって、
表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲指定手段によって表示面の一部に前記選択範囲を設定する選択範囲設定工程と、
範囲設定手段によって前記選択範囲が設定されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、制御手段によって、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される画像切取工程と、
制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる画像情報記憶工程とを含むことを特徴とする表示装置の制御方法である。
また本発明は、前記表示装置を制御する制御方法であって、
表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲設定手段によって前記選択範囲を設定する選択範囲設定工程と、
表示面に画像が表示され、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、制御手段によって、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される画像切取工程と、
制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる画像情報記憶工程とを含むことを特徴とする表示装置の制御方法である。
本発明によれば、表示装置は、画像を表示する表示面を有する表示部と、表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、範囲設定手段と、表示制御手段を制御する制御手段とを含む。
範囲設定手段は、表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置を全て含むような範囲を、表示面の一部に選択範囲として設定する。
制御手段は、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる。
3本以上の指を入力面に接触させることで選択範囲を設定でき、選択範囲が設定されているときに、それらの指を移動させないままで入力面から離すことで、選択範囲内に表示させていた画像をカットすることができるので、3本以上の指の接触させる入力面の位置を、カットしたい画像を囲むような位置にすることで、表示面に表示されている画像のうち所望の画像をカットすることができる。このときに行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させた後に離すという簡単な動作なので、短い作業時間で所望の画像をカットすることができる。
また本発明によれば、表示装置は、画像を表示する表示面を有する表示部と、表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、範囲設定手段と、表示制御手段を制御する制御手段とを含む。
範囲設定手段は、表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置の全てを含むように表示面の一部に設定される範囲であって、該範囲内と該範囲外との境界線が少なくとも表示面における前記位置の1つを通るような範囲を選択範囲として設定する。
制御手段は、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる。
3本以上の指を入力面に接触させることで選択範囲を設定でき、選択範囲が設定されているときに、それらの指を互いに近づけるように動かすことで、選択範囲内に表示させていた画像をカットすることができるので、3本以上の指の接触させる入力面の位置を、カットしたい画像を囲むような位置にすることで、表示面に表示されている画像のうち所望の画像をカットすることができる。このときに行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させた後に互いに近づけるという簡単な動作なので、短い作業時間で所望の画像をカットすることができる。
また本発明によれば、制御手段は、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、消去した該画像の画像情報が画像記憶手段に記憶されているときに、接触位置の数が3つ以上検出されると、画像記憶手段に記憶されている、消去した該画像を表示面に表示させるように表示制御手段を制御する。
このように3本以上の指を入力面に接触させることで、カットした画像を表示面に表示させる、いわゆるペーストさせることができるので、3本以上の指の接触させる入力面の位置を、ペーストさせたい位置を囲むような位置にすることで、カットした画像を入力面の所望の位置にペーストすることができる。このときに行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させるという簡単な動作なので、短い作業時間でカットした画像を所望の位置にペーストすることができる。
また本発明によれば、画像記憶手段に記憶された、消去した該画像の画像情報が、予め定める時間が経過すると画像記憶手段から消去される。そのため、あるユーザがカットした画像を、予め定める時間が経過した後は、たとえば他のユーザが表示面に表示させる、いわゆるペーストさせることができなくなるので、情報漏洩防止に役立つ。
また本発明によれば、制御手段は、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで該接触位置が変化した場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が、変化した該接触位置に基づいた位置に表示されるように表示制御手段を制御する。
選択範囲が設定されているときに入力面から指を離すことなくそれらの指の接触位置を変化させることで、選択範囲内に表示させていた画像を、変化させた指の接触位置に基づいた位置に移動させることができるので、変化後の3本以上の指の入力面における接触位置を、画像を移動させたい位置にすることで、表示面に表示されている画像のうち所望の画像を所望の位置まで移動させることができる。このときに行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させた後に入力面上でそれらの指の接触位置を変化させるという簡単な動作なので、短い作業時間で所望の画像を所望の位置に移動させることができる。
また本発明は、本発明の表示装置を制御する制御方法である。本発明の制御方法は、選択範囲設定工程と、画像切取工程と、画像情報記憶工程とを含む。
選択範囲設定工程では、表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲指定手段によって表示面の一部に前記選択範囲を設定する。画像切取工程では、範囲設定手段によって前記選択範囲が設定されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、制御手段によって、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される。画像情報記憶工程では、制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる。
選択範囲設定工程において、3本以上の指の接触させる入力面の位置を、カットしたい画像を囲むような位置にすることで、画像切取工程で、表示面に表示されている画像のうち所望の画像をカットすることができる。これらの工程で行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させた後に離すという簡単な動作なので、短い作業時間で所望の画像をカットすることができる。
また本発明によれば、本発明の表示装置を制御する制御方法である。本発明の制御方法は、選択範囲設定工程と、画像切取工程と、画像情報記憶工程とを含む。
選択範囲設定工程では、表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲設定手段によって前記選択範囲を設定する。画像切取工程では、表示面に画像が表示され、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、制御手段によって、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される。画像情報記憶工程では、制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる。
選択範囲設定工程において、3本以上の指の接触させる入力面の位置を、カットしたい画像を囲むような位置にすることで、画像切取工程で、表示面に表示されている画像のうち所望の画像をカットすることができる。これらの工程で行う動作は、3本以上の指を入力面に接触させた後に互いに近づけるという簡単な動作なので、短い作業時間で所望の画像をカットすることができる。
表示装置1が電子黒板である場合の表示装置1の外観を示す図である。 本発明の表示装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 表示装置1の制御方法を説明するための図である。 表示装置1の制御方法を説明するための図である。 選択範囲を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。
1、表示装置の構成
本発明の実施の一形態である表示装置1は、画像情報を出力することによって画像を表示面に表示する装置である。図1は、表示装置1が電子黒板である場合の表示装置1の外観を示す図である。図2は、本発明の表示装置1の構成を示すブロック図である。表示装置1は、たとえば学校などの教育現場などで用いられる。
表示装置1は、表示部10と、タッチパネル15と、制御手段である制御部20と、記憶部25とを含む。
1)表示部10
表示部10は表示面を含む。表示面は液晶素子を有する透過型の液晶パネルなどによって構成され、液晶パネルは、平板状に形成される。液晶パネルにおいて、厚み方向の2つの向きを前面側および背面側とする。表示装置1は前面側から見て画像を視認可能に表示する。表示部10は、後述する表示制御部21により出力が制御され、表示制御部21から信号が出力されると、表示面全体または表示面の一部の領域に画像を表示させる。
2)タッチパネル15
タッチパネル15は、光学式、抵抗式、静電容量式、超音波式などの透明なパネルによって構成される。タッチパネル15は、表示部10の表示面に重なって設置されて一体化されている。タッチパネル15は入力面15aを有し、入力面15aの表面をユーザの指、タッチペンなどの接触物(物体)で触れると、その接触位置に対応する座標データを出力する機能を有している。
このように表示部10の表面に透明なタッチパネル15が重ねて一体化されていることによって、タッチパネル15を介して表示面上にユーザの指による動作の入力やペン入力を行うことができる。
3)制御部20
制御部20は、表示制御手段である表示制御部21と、入力検出部22とを含む。
制御部20は、タッチパネル15の入力面15a上でのユーザの指による動作の入力やペン入力の内容、記憶部25に記憶されているプログラムおよびデータなどに基づいて、表示装置1全体の制御や各種データ処理、後述する種々の制御を行うことによって、ユーザが指示した操作を実行する。
制御部20の機能は、CPU(CISC型、RISC型)、DSP、カスタム(ゲートアレーなど)IC、メモリなどのハードウエアによって実現できる。
<表示制御部21>
表示制御部21は、図形描画部21aと、位置決定部21bとを含む。
図形描画部21aは、表示部10に出力する画像生成のための処理、および、表示面に表示されている画像のうち一部の画像を消去するために必要な処理を行う。画像の生成は、最大の解像度の画像データを保持し、縮尺に応じて当該画像データを間引きして生成する手法でもよいし、データをすべてベクトルデータとして持ち、必要に応じて演算を行い生成する手法でもよい。
位置決定部21bは、表示面において画像を表示させる位置、表示面に表示させる画像の大きさなどを決定する。
表示制御部21は、図形描画部21aが行った処理に基づいて、表示面に画像が表示されるように表示部10を制御する。
<入力検出部22>
入力検出部22は、接触状態検出手段である接触検出部22aと、接触位置検出手段である位置検出部22bと、サイズ検出部22cと、時間測定部22dと、コマンド検出部22eとを含む。
接触検出部22aは、タッチパネル15から送信された座標データに基づいて、タッチパネル15の入力面15aに対する接触物の接触の開始と接触の終了とを検出する。
位置検出部22bは、接触検出部22aがタッチパネル15の入力面15aに対する接触の開始を検出すると、タッチパネル15から送信された座標データに基づいて、タッチパネル15の入力面15aに対して接触物が接触している位置をタッチパネル15の入力面15aにおける位置座標(以下「タッチパネル位置座標」と記載する)として検出する。位置検出部22bは、検出したタッチパネル位置座標を後述する入力座標記憶部26に記憶する。
タッチパネル位置座標は、タッチパネル15の左下を原点としたときの位置座標であり、タッチパネル15に重ねて配置される表示面において、x軸方向の画素数がn個であり、y軸方向の画素数がm個である場合、(0,0)のタッチパネル位置座標の右隣のタッチパネル座標位置を(1,0)で表し、x軸方向に1つずれるにつれて、タッチパネル位置座標を順に(2,0)、(3,0)・・・(n−1,0)、(n,0)と表す。また、(0,0)のタッチパネル位置座標の上隣のタッチパネル位置座標を(0,1)と表し、y軸方向に1つずれるにつれて、タッチパネル位置座標を順に(0,2)、(0,3)・・・(0,m−1)、(0,m)と表す。
位置検出部22bは、タッチパネル15の複数の異なる位置に対して同時に接触物による接触が検出された場合、タッチパネル位置座標を同時に2つ以上検出することが可能であり、たとえば3つ以上であっても10であっても検出することが可能である。
また位置検出部22bは、タッチパネル15に対して接触している接触物の接触位置の数を検出する。たとえば位置検出部22bは、タッチパネル15の異なる位置に対して同時に2つの接触物が接触している場合、接触位置の数が2つであると検出する。位置検出部22bは、検出した接触位置の数を記憶部25に記憶する。
サイズ検出部22cは、後述する選択範囲の大きさを算出する。
時間測定部22dは、位置検出部22bがタッチパネル位置座標を検出した時などからの経過時間を測定する。この測定は、位置検出部22bがタッチパネル位置座標を検出しなくなる、または、所定の時間を経過するまで行われる。
コマンド検出部22eは、接触検出部22aおよび位置検出部22bなどの検出結果に基づいて、ユーザが入力した操作内容を検出する。
4)記憶部25
記憶部25は、画像を生成するためのデータ、プログラム、後述する種々の処理を行うために必要なデータなどを記憶するROM、入力検出部22で検出されたデータを書き換え可能に記憶するRAMなどで構成され、入力座標記憶部26と、図形描画情報記憶部27と、時間記憶部28とを含む。また記憶部25は、後述する中心座標および後述する半径Rを記憶する。
<入力座標記憶部26>
入力座標記憶部26は、位置検出部22bが検出したタッチパネル位置座標を記憶する。入力座標記憶部26は、新たにタッチパネル位置座標を記憶すると前回記憶したタッチパネル位置座標を削除する。また入力座標記憶部26は、接触検出部22aが接触の終了を検出すると、タッチパネル位置座標を初期化する。
<図形描画情報記憶部27>
図形描画情報記憶部27は、表示面に表示される画像を記憶する。
<時間記憶部28>
時間記憶部28は、時間測定部22dが測定した経過時間を記憶する。また時間記憶部28は、予め定められる各種時間を記憶している。
2、表示装置の制御方法
図3A,3Bは、本発明の第1の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。図4A,4Bは、表示装置1の制御方法を説明するための図である。図5は、選択範囲を説明するための図である。
図3A,3Bのフローチャートには、表示面に表示されている画像のうち一部の画像を表示面から消去、いわゆるカットしてカットした画像を図形描画情報記憶部27に一時的に記憶するカット処理、図形描画情報記憶部27に一時的に記憶されている、カットした画像を再度表示面に表示させるペースト処理、一部の画像を表示面上で移動させて表示させる移動処理が示されている。表示面に何らかの画像、たとえば図4A(a)に示すような複数の図形11a〜11dなどを含む画像が表示されると本フローチャートの開始となる。以下の説明では、図形11dを、ユーザが表示面からカットおよびペーストしたい画像、表示面上で移動して表示させたい画像とする。まずカット処理およびペースト処理について述べる。
ステップS1では、制御部20は、接触検出部22aが接触の開始を検出したかどうか判断し、接触の開始を検出したと判断されるとステップS2に進む。
ステップS2では、制御部20は、位置検出部22bが検出した接触位置の数が3つ以上かどうか判断する。接触位置の数が3つ以上であると判断されると、ステップS3に進む。接触位置の数が3つ以上ではないと判断されると本フローチャートに示す処理の終了となる。
ステップS3では、制御部20は、入力座標記憶部26からタッチパネル位置座標を取得する。本実施形態では、図4A(b)および図5に示すように5本の指30がタッチパネル15の入力面15aに接触しており、入力座標記憶部26から5つのタッチパネル位置座標が取得される。制御部20は、取得したタッチパネル位置座標に基づいて、全てのタッチパネル位置座標から同程度の距離、離れて位置する座標(以下「接触中心座標」と記載する)50を算出し、算出した接触中心座標50を記憶部25に記憶する。
制御部20は、取得したタッチパネル位置座標の数が3つのときには、3つの取得したタッチパネル位置座標に対応する位置を頂点としてそれぞれの頂点を線分で結んだ三角形の外接円の中心に対応するタッチパネル位置座標、または、その三角形の重心に対応するタッチパネル位置座標を接触中心座標として算出する。また制御部20は、取得したタッチパネル位置座標の数が4つ以上のときには、全ての取得したタッチパネル位置座標に対応する位置を頂点としてそれぞれの頂点を線分で結んだ多角形の重心に対応するタッチパネル位置座標を接触中心座標として算出する。
ステップS4では、制御部20は、図形描画情報記憶部27にカット処理でカットされた画像の画像データが記憶されているかどうか判断する。カット処理でカットされた画像の画像データが記憶されていると判断するとステップS15に進む。カット処理でカットされた画像の画像データが記憶されていないと判断するとステップS5に進む。
ステップS5では、制御部20は、記憶部25に後述する半径Rが記憶されている場合、半径Rの値を初期化する。半径Rが記憶されていない場合にはそのままステップS6に進む。
ステップS6では、制御部20は、記憶部25から接触中心座標50を取得し、取得した接触中心座標50と、その接触中心座標50から最も離れたタッチパネル位置座標との間の距離を半径Rとして算出する。制御部20は、算出した半径Rを記憶部25に記憶する。その後、ステップS7に進む。
ステップS7では、制御部20は、表示面の一部に、図4A(b)および図5に示すような、接触中心座標50を中心とする半径Rの円の内部の範囲を、選択範囲51として設定する。選択範囲51内には、図形11dが表示されている。なお、選択範囲51内と選択範囲51外との境界線を示す線は表示面に表示されない。本実施形態では、選択範囲51内と選択範囲51外との境界線が、入力面15aの接触中心座標50から最も遠い接触位置を通るように設定されるが、選択範囲51は、入力面15aの接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置を全て含むように設定されるのであれば、選択範囲51内と選択範囲51外との境界線が、入力面15aの接触中心座標50から最も遠い接触位置よりも遠い位置を通るように設定されてもよい。
ステップS8では、制御部20は、ステップS3で接触中心座標50が算出されてから本ステップまでの間の接触位置の数を記憶部25から取得し、ステップS3で接触中心座標50が算出されてから本ステップまでの間に接触位置の数が変化したかどうか判断する。接触位置の数が変化したと判断されると、制御部20が選択範囲51の設定を解除し、ステップS9に進む。接触位置の数が変化しなかったと判断されるとステップS10に進む。
ステップS9では、制御部20は、ステップS3で接触中心座標50が算出されてから本ステップまでの間に接触位置の数が減少したかどうか判断する。接触位置の数が減少したと判断されると本フローチャートの終了となる。接触位置の数が減少しなかったと判断されると、すなわち接触位置の数が増加したと判断されるとステップS3に戻る。
ステップS10では、制御部20は、入力座標記憶部26からタッチパネル位置座標を取得し、このタッチパネル位置座標に基づいて接触中心座標50を算出し、算出した接触中心座標50を記憶部25に記憶させる。制御部20は、記憶部25にすでに他の接触中心座標50が記憶されていたとしても該他の接触中心座標50を上書きすることなく接触中心座標50を記憶させる。その後、ステップS11に進む。
ステップS11では、制御部20は、ステップS10で記憶部25に記憶した接触中心座標50と、ステップS3で記憶部25に記憶した接触中心座標50とを比較することで、接触中心座標50が変化したかどうか判断する。接触中心座標50が変化したと判断されると、ステップS18に進む。接触中心座標50が変化しなかったと判断されるとステップS12に進む。
ステップS12では、制御部20は、全ての接触が同時に終了したかどうか判断する。全ての接触が終了した状態は、接触位置の数が0になったことを示し、図4A(c)に示すように入力面15aから指30を離した状態を示す。このとき、接触位置の数が減少し始めた時点から接触位置の数が0になるまでの時間が予め定める時間(たとえば30秒間)を超えなければ、全ての接触が同時に終了したと判断してもよい。
全ての接触が同時に終了したと判断されると、コマンド検出部22eがカット処理の指示を検出し、コマンド検出部22eがカット処理の指示を検出すると、制御部20は、選択範囲51の設定を解除する。その後、ステップS13に進む。全ての接触が同時に終了しなかったと判断されるとステップS8に戻る。
ステップS13では、図形描画部21aは、選択範囲51内に表示されていた画像を消去するための処理を行い、制御部20は、この処理に基づいた画像が表示面に表示されるように表示制御部21を制御する。その後、ステップS14に進む。選択範囲51内に表示されていた画像には図形11dが含まれるので、これによって図4A(c)に示すように選択範囲51内に表示されていた図形11dが表示面から消去される。
ステップS14では、制御部20は、ステップS13でカットした画像の画像データを図形描画情報記憶部27に記憶させる。これによってカット処理の終了となり、ステップS1に戻る。
カット処理後のステップS1〜S3の処理が示すユーザの操作としては、本実施形態では、図4A(c)、図4B(d),(e)に示すように、図形11dを含む画像をカットした表示面上の位置から、カットした図形11dを含む画像をペーストさせたい表示面上の位置までユーザの手を移動させ、カットした図形11dを含む画像をペーストさせたい位置を囲むように5本の指30を入力面15aに接触させる。なお、ステップS3では、制御部20は、記憶部25にすでに他の接触中心座標50が記憶されていたとしても該他の接触中心座標50を上書きすることなく接触中心座標50を記憶させる。
図形描画情報記憶部27に図形11dを含む画像の画像データが記憶されているので、今回、ステップS4の次はステップS15に進むことになる。これによってコマンド検出部22eは、ペースト処理を行う指示を検出する。コマンド検出部22eが、ペースト処理を行う指示を検出すると、制御部20は、選択範囲51の設定を解除する。
ステップS15では、制御部20は、図形描画情報記憶部27に記憶されているカット処理でカットした画像の画像データについて、表示面に表示させたときの該画像の中心座標(以下「カット画像中心座標」と記載する)を設定し、設定したカット画像中心座標を記憶部25に記憶する。制御部20は、カットした画像の画像データにおいて、選択範囲51の接触中心座標と同じ座標の位置をカット画像中心座標として設定する。
ステップS16では、位置決定部21bは、カットした図形11dを含む画像をペーストする表示面上の位置を、記憶部25に記憶されている接触中心座標50のうち最後に記憶された接触中心座標50と、ステップS15で算出したカット画像中心座標とが重なる位置に決定する。図形描画部21aは、この位置に図形11dを含む画像を表示させるための処理を行い、制御部20は、この処理に基づいた画像が表示面に表示されるように表示制御部21を制御する。これによって図4B(f)に示すように図形11dがペーストされる。その後、ステップS17に進む。
ステップS17では、制御部20は、図形描画情報記憶部27に記憶されている、カットした画像の画像データ、記憶部25に記憶されている接触中心座標50のデータおよびカット画像中心座標のデータを初期化する。これによってペースト処理の終了となり、本フローチャートの終了となる。
次に、移動処理について述べる。ステップS1〜ステップS11の処理は省略するが、移動処理が行われる場合には、ステップS11の次はステップS18に進むことになる。これによってコマンド検出部22eは、移動処理を行う指示を検出する。
ステップS18では、制御部20は、選択範囲51内に表示されている図形11dを含む画像の中心座標(以下「移動画像中心座標」と記載する)を算出し、算出した移動画像中心座標を記憶部25に記憶する。移動画像中心座標の算出方法は前述のカット画像中心座標の算出方法と同様である。その後、ステップS19に進む。
ステップS19では、制御部20は、入力座標記憶部26からタッチパネル位置座標を取得し、タッチパネル位置座標に基づいて接触中心座標50を算出し、算出した接触中心座標50を記憶部25に記憶する。その後、ステップS20に進む。
ステップS20では、位置決定部21bは、選択範囲51内に表示されている図形11dを含む画像(以下単に「図形11dを含む画像」と記載する)を表示させる表示面上の位置を、ステップS18で算出した移動画像中心座標と、ステップS19で算出した接触中心座標50とが重なる位置に決定する。図形描画部21aは、現在、表示されている位置から図形11dを含む画像を消去して、位置決定部21bが決定した位置に図形11dを含む画像を表示させるための処理を行い、制御部20は、この処理に基づいた画像が表示面に表示されるように表示制御部21を制御する。その後、ステップS21に進む。
ステップS21では、制御部20は、接触位置の数が変化したかどうか判断する。接触位置の数が変化したと判断されると移動処理の終了となり、本フローチャートの終了となる。接触位置の数が変化しなかったと判断されるとステップS22に進む。
ステップS22では、制御部20は、入力座標記憶部26からタッチパネル位置座標を取得し、そのタッチパネル座標位置に基づいて接触中心座標50を算出し、算出した接触中心座標50を記憶部25に記憶する。その後、ステップS23に進む。
ステップS23では、制御部20は、ステップS19で算出した接触中心座標50とステップS22で算出した接触中心座標50とを比較することで、接触中心座標50が変化したかどうか判断する。接触中心座標50が変化したと判断されると、ステップS19に戻る。ステップS19〜S23の処理を繰り返す間は、指30を入力面15aに接触させたままユーザが手を移動させ続け、移動している手の動きに合わせて図形11dを含む画像の表示位置が変化する状態を示す。接触中心座標50が変化しなかったと判断されると、すなわちユーザが手を静止させると移動処理の終了となり、本フローチャートの終了となる。
このように本実施形態では、カットしたい画像を囲むように5本の指30を入力面15aに接触させた後、それらの指30を移動させないままで同時に入力面15aから離すことで、指30で囲まれた範囲内の画像をカットすることができるので、表示面に表示されている画像のうち所望の画像を、簡単な操作、かつ短い作業時間でカットすることができる。
また本実施形態では、カット処理を行った後に、カットしたい画像をペーストしたい位置を囲むように5本の指30を入力面15aに接触させることで、指30で囲まれた位置に画像をペーストすることができるので、表示面上の所望の位置に、簡単な操作、かつ短い作業時間でカットした画像をペーストすることができる。
また本実施形態では、移動させて表示させたい画像を囲むように5本の指30を入力面15aに接触させた後、それらの指30を接触させたまま入力面15a上で移動させることで、指30で囲まれた範囲内の画像を移動させて表示させることができるので、表示面に表示されている画像のうち所望の画像を、簡単な操作、かつ短い作業時間で移動させて表示させることができる。
本実施形態では、カット処理を行う時とペースト処理を行う時とで5本の指30を用いたが、3本以上の指30を用いれば本実施形態に係る表示装置1の制御方法を実現できる。また、たとえばカット処理では3本の指30を用いて、カットした画像をペーストするときには、4本以上の指30を用い、カット処理を行う時とペースト処理を行う時とで接触位置の数を異ならせてもよい。また、本実施形態に係る表示装置1の制御方法は両手を用いても実現できる。両手を用いることによって、表示装置1を教育現場で使用する場合、たとえば子供が片手の大きさよりも大きい画像を、両手を使ってカット、ペーストまたは移動させることができる。
図6A,6Bは、本発明の第2の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。
本実施形態は、図形11dを表示面から消去するときの条件が異なること以外は第1の実施形態と同様である。図6A,6Bに示すフローチャートではステップS42の処理が、図3A,3Bに示す第1の実施形態のフローチャートのステップS12の処理と異なる。
ステップS42では、制御部20は、選択範囲51の大きさ(面積)が予め定める大きさまで縮小したかどうか判断する。制御部20は、接触位置が変化するたびに選択範囲51を新たに設定し直しており、選択範囲51の大きさは、ユーザが5本の指30を互いに近づけるように動かし、選択範囲51内と選択範囲51外との境界線を通るタッチパネル位置座標が接触中心座標50に近づくことで縮小する。本実施形態では、サイズ検出部22cが、ステップS37と本ステップで選択範囲51の面積を算出し、制御部20は、本ステップでの選択範囲51の面積が、ステップS37の時点での選択範囲51の面積に比べて予め定める割合(たとえば25%)まで減少すると、選択範囲51が予め定める大きさまで縮小したと判断する。予め定める大きさまで縮小したと判断されるとステップS43に進み、予め定める大きさまで縮小したと判断されないとステップS38に戻る。
制御部20は、本ステップでの選択範囲51の面積が、入力面15aの面積(たとえば1m)に対して0.5%の大きさまで縮小したと判断した場合に、選択範囲51の大きさ(面積)が予め定める大きさまで縮小したと判断してもよい。
このように本実施形態では、カットしたい画像を囲むように5本の指30を入力面15aに接触させた後、それらの指30を互いに近づけることで、指30で囲まれた範囲内の画像をカットすることができるので、表示面に表示されている画像のうち所望の画像を、簡単な操作、かつ短い作業時間でカットすることができる。
図7A,7Bは、本発明の第3の実施形態である表示装置1の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態では、接触位置の数に応じて異なる図形をカット処理またはペースト処理できる。
本実施形態は、接触位置の数に応じて異なる画像をカットまたはペーストできること以外は第1の実施形態と同様である。たとえば接触位置の数が3つのときのカット処理で図形Aを含む画像、接触位置の数が4つのときのカット処理で図形Bを含む画像、接触位置の数が5つのときのカット処理で図形Cを含む画像をそれぞれカットした後、接触位置の数が3つになるようにして入力面15aに接触すると図形Aを含む画像をペーストし、接触位置の数が4つになるようにして入力面15aに接触すると図形Bを含む画像をペーストし、接触位置の数が5つになるようにして入力面15aに接触すると図形Cを含む画像をペーストすることができる。そのため、両手を使用すると、最大10個の異なる画像を連続してカットまたはペーストすることができる。
図7A,7Bに示すフローチャートでは、ステップS64,S74,S75の処理が図3A,3Bに示す第1の実施形態のフローチャートのステップS4,S14,S15の処理と異なる。
ステップS74で図形描画情報記憶部27にカット処理した図形11dを含む画像の画像データを保存する際に、該画像データに対応する接触位置の数を記憶部25に記憶しておく。
ステップS64では、制御部20は、図形描画情報記憶部27に、現在の接触位置の数に対応する画像データが記憶されているかどうか判断する。対応する画像データが記憶されていると判断されるとステップS75に進む。対応する画像データが記憶されていないと判断されるとステップS65に進む。
ステップS75では、制御部20は、図形描画情報記憶部27に記憶されている画像データのうち、対応する画像データについてカット画像中心座標を算出する。その後、ステップS76に進む。
上記のような制御を行うことによって、複数の異なる図形を含む画像を連続してカットした後に連続してペーストできるので、入力面15a上において、カットしたい複数の図形がある位置と、その複数の図形をペーストしたい位置とが離れている場合に利便性を向上させることができる。
また本発明の他の実施形態では、第3の実施形態において、図形描画情報記憶部27にカット処理を行って記憶させた画像データを入力面15aの隅などに表示させ、その画像に指30でタッチすることでペーストさせたい画像を指定し、接触位置の数が3つになるようにして入力面15aに接触することで、指定した画像をペーストする構成としてもよい。
また本発明の他の実施形態では、図形描画情報記憶部27に画像データが記憶されると時間測定部22dが時間の測定を開始し、予め定める時間(たとえば30分間)が経過すると、制御部20が、図形描画情報記憶部27内の画像データを消去するように制御してもよい。
このように、カット処理を行ってから予め定める時間が経過すると図形描画情報記憶部27内の画像データが消去されることによって、あるユーザがカットした画像を、予め定める時間が経過した後は他のユーザがペーストすることができなくなるので、情報漏えい防止に役立つ。
また本発明の他の実施形態では、ペーストするときに図形11dを含む画像を回転させて表示できる構成としてもよい。たとえば、ペースト処理のために指30を入力面15aに接触させた後、予め定める時間(たとえば1秒間)以内に、接触させたまま指30で円を描くようにユーザの手を回転させることによって、指30の移動距離に応じた回転角度で図形11dを含む画像を回転させて表示させる。このような制御では、指30の移動距離が長いほど大きな回転角度で図形11dを含む画像を回転して表示させる。
また、ペースト処理のために指30を入力面15aに接触させた後、予め定める時間(たとえば0.5秒間)以内に、指30を互いに遠ざけるように動かすことで、指30の移動距離に応じた倍率で図形11dを含む画像を拡大して表示させるようにしてもよく、ペースト処理のために指30を入力面15aに接触させた後、予め定める時間(たとえば0.5秒間)以内に、指30を互いに近づけるように動かすことで、指30の移動距離に応じた倍率で図形11dを含む画像を縮小して表示させるようにしてもよい。
1 表示装置
10 表示部
15 タッチパネル
20 制御部
21 表示制御部
21a 画像描画部
21b 位置決定部
22 入力検出部
22a 接触検出部
22b 位置検出部
22c サイズ検出部
22d 時間測定部
22e コマンド検出部
25 記憶部
26 入力座標記憶部
27 図形描画情報記憶部
28 時間記憶部

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示面を有する表示部と、
    表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
    表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
    表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、
    前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
    前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
    表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置を全て含むような範囲を、表示面の一部に選択範囲として設定する範囲設定手段と、
    表示制御手段を制御する制御手段とを含み、
    制御手段は、
    接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させることを特徴とする表示装置。
  2. 画像を表示する表示面を有する表示部と、
    表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、
    表示面に重ねて設けられる、物体が接触する入力面を有するタッチパネルと、
    表示面に表示される画像が記憶される画像記憶手段と、
    前記入力面における物体の接触の開始と接触の終了とを検出する接触状態検出手段と、
    前記入力面における物体の接触位置および、接触位置の数を検出する接触位置検出手段と、
    表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、入力面の該接触位置にそれぞれ対応する表示面における位置の全てを含むように表示面の一部に設定される範囲であって、該範囲内と該範囲外との境界線が少なくとも表示面における前記位置の1つを通るような範囲を選択範囲として設定する範囲設定手段と、
    表示制御手段を制御する制御手段とを含み、
    制御手段は、
    接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段を制御し、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させることを特徴とする表示装置。
  3. 制御手段は、
    接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、消去した該画像の画像情報が画像記憶手段に記憶されているときに、接触位置の数が3つ以上検出されると、画像記憶手段に記憶されている、消去した該画像を表示面に表示させるように表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 画像記憶手段に記憶された、消去した該画像の画像情報が、予め定める時間が経過すると画像記憶手段から消去されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。
  5. 制御手段は、
    接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで該接触位置が変化した場合に、該選択範囲内に表示されていた画像が、変化した該接触位置に基づいた位置に表示されるように表示制御手段を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 請求項1に記載の表示装置を制御する制御方法であって、
    表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上されると、該接触位置および該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲指定手段によって表示面の一部に前記選択範囲を設定する選択範囲設定工程と、
    範囲設定手段によって前記選択範囲が設定されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置が変化しないままで該接触位置の数が0になった場合に、制御手段によって、該選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される画像切取工程と、
    制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる画像情報記憶工程とを含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
  7. 請求項2に記載の表示装置を制御する制御方法であって、
    表示面に画像が表示されているときに、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、接触位置の数が3つ以上検出されると、該接触位置の数が変化せずに接触が継続している間、範囲設定手段によって前記選択範囲を設定する選択範囲設定工程と、
    表示面に画像が表示され、接触状態検出手段および接触位置検出手段の検出結果に基づいて、範囲設定手段によって選択範囲が設定されているときに、接触位置の数が変化しないままで、表示面における境界線上の前記位置が、表示面における他の位置に近づくことにより、範囲指定手段によって指定される選択範囲が縮小し、該選択範囲が予め定める大きさまで縮小した場合に、制御手段によって、最初に設定された選択範囲内に表示されていた画像が表示面から消去されるように表示制御手段が制御される画像切取工程と、
    制御手段によって、消去した該画像の画像情報を画像記憶手段に記憶させる画像情報記憶工程とを含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
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