JP2014001586A - 二世帯住宅のリフォーム方法 - Google Patents

二世帯住宅のリフォーム方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014001586A
JP2014001586A JP2012138853A JP2012138853A JP2014001586A JP 2014001586 A JP2014001586 A JP 2014001586A JP 2012138853 A JP2012138853 A JP 2012138853A JP 2012138853 A JP2012138853 A JP 2012138853A JP 2014001586 A JP2014001586 A JP 2014001586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dwelling unit
renovation
family house
floor
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012138853A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Yamada
恭司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Homes Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Homes Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Homes Corp filed Critical Asahi Kasei Homes Corp
Priority to JP2012138853A priority Critical patent/JP2014001586A/ja
Publication of JP2014001586A publication Critical patent/JP2014001586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】未使用状態の住戸の有効活用が可能な二世帯住宅のリフォーム方法を提供する。
【解決手段】一期工事において、未使用状態の第一の住戸E1のリフォーム工事を行うことで、使用状態にある第二の住戸E2では、引き続き居住することができる。次に、使用状態にある第二の住戸E2内の家具を、一期工事後の第一の住戸E1に移動させ、二期工事において、残りの第二の住戸E2のリフォーム工事を行う。このとき、リフォーム前に第二の住戸E2に居住していた居住者は、リフォーム後の第一の住戸E1に居住することができる。これによって、リフォーム前に第二の住戸E2に居住していた居住者が二世帯住宅のリフォーム中に仮住まい等をすることなく、住まいながらリフォーム工事を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、二世帯住宅のリフォーム方法に関するものである。
親世帯と子世帯のように複数世帯が同居しつつも各世帯のプライバシーを保つ住宅として、二世帯住宅がある。従来より、二世帯住宅として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この二世帯住宅は、一階と二階にそれぞれ住居部を有しており、一階が親世帯住居部とされており、二階が子世帯住居部とされている。
特開2011−236726号公報
このような二世帯住宅において、一方の世帯(例えば親世帯、通常は1階に居住)が生活を営まなくなり、一方の住戸が空き家になることがある。従って、二世帯住宅のリフォーム工事を行うことにより、当該空き家になった住戸を他の目的で有効活用することができる。しかしながら、二世帯住宅のリフォーム工事を行う場合、他方の住戸に居住している世帯が、当該リフォーム工事に伴って引っ越し仮住まい等をする必要があるが、このような引っ越し仮住まい等の負担が大きく、リフォーム工事を行わない場合がある。このように、空き家になった住戸があるにも関わらずリフォーム工事が行われないことで、空き家になった住戸の有効活用が十分なされていない、という問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、未使用状態の住戸の有効活用が可能な二世帯住宅のリフォーム方法を提供することを目的とする。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法は、未使用状態の第一の住戸と使用状態にある第二の住戸とを備えた二世帯住宅のリフォーム方法であって、一期工事において、第一の住戸のリフォーム工事を行う工程と、第二の住戸内の家具を、一期工事後の第一の住戸に移動させる工程と、二期工事において、残りの第二の住戸のリフォーム工事を行う工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法によれば、一期工事において、未使用状態の第一の住戸のリフォーム工事を行うことで、使用状態にある第二の住戸では、引き続き居住することができる。次に、使用状態にある第二の住戸内の家具を、一期工事後の第一の住戸に移動させ、二期工事において、残りの第二の住戸のリフォーム工事を行う。このとき、一期工事の期間中に第二の住戸に居住していた居住者は、リフォーム後の第一の住戸に居住することができる。これによって、リフォーム前に第二の住戸に居住していた居住者が二世帯住宅のリフォーム中に仮住まい等をすることなく、住まいながらリフォーム工事を行うことができる。このように住まいながらリフォーム工事が可能となることで、何度も家具等を移動させる(引っ越しする)必要がなく、居住者の金銭的及び肉体的負担が軽減される。従って、リフォーム意欲が高まり、空き住戸の有効活用が促進される。以上により、本発明によれば、未使用状態の住戸の有効活用が可能となる。
また、本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、二世帯住宅が共用部を有するものであり、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含む領域を第二の住戸とし、その他の領域を第一の住戸とし、一期工事において、第一の住戸が、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含むようにリフォーム工事を行うことが好ましい。リフォーム前に各世帯が共用で用いていた共用部を有する場合において、一期工事中に居住者が住まう領域として、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室(生活に最低限必要)を少なくとも1室含む領域を第二の住戸とすることで、一期工事中の居住者の生活に支障がきたされることはない。一方、二期工事中に居住者が住まう領域であるリフォーム後の第一の住戸は、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室(生活に最低限必要)を少なくとも1室含むことで、二期工事中の居住者に支障がきたされることはない。以上のように、一期工事及び二期工事において居住者が生活するそれぞれの住戸には、生活に最低限必要な各室が揃っているので、工事中の居住者の生活に支障をきたさない。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第二の住戸の全領域または水周りを含む一部領域が、第一の住戸の直上階に配置されており、二期工事において、新設する給水管、給湯管、ガス管を天井裏を経由して配管するとともに、新設する排水管を床上の横引き配管とすることが好ましい。二期工事において新設される配管が第一の住戸を経由しない。二期工事の期間中、居住者は第一の住戸に居住しているため、第二の住戸における新設の配管の工事が居住者の生活に支障をきたすことを防止できる。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第一の住戸が1階に配置され、第二の住戸の全領域または主たる生活領域が2階以上の階に配置されていることが好ましい。これにより、二期工事以降に、居住者が第一の住戸、すなわち1階に居住することとなる。このように、居住者が1階で生活することで、庭の活用、介護やバリアフリー化の点で有効となる。また、1階は、2階に比べてバリアフリー化の工事がし易い。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第一の住戸と第二の住戸との間の境界壁に施錠機能を備えた内部扉を設けたことが好ましい。内部扉を施錠することで、第一の住戸と第二の住戸との間で行き来不能にすることができる。一方、内部扉の施錠を解除すれば、将来的に内部で行き来可能な二世帯住宅に戻して使用することができる。
本発明に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、電気配線または給水給湯配管の経路を分離し、住戸ごとにメーターを設けることが好ましい。これにより、第三者に貸す際に負担すべき料金が明確となりトラブルが発生しにくい。
本発明によれば、未使用状態の住戸を有効活用することが可能となる。
本発明の実施形態に係るリフォーム方法によってリフォームされる二世帯住宅の間取り図であり、リフォーム前の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るリフォーム方法によってリフォームされる二世帯住宅の間取り図であり、リフォーム後の状態を示す図である。 リフォーム後の二世帯住宅の一階と二階の配管構成等を示す概略図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、図1を参照して、リフォーム前の二世帯住宅の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るリフォーム方法によってリフォームされる二世帯住宅の間取り図であり、リフォーム前の状態を示す図である。本実施形態では、一階に親世帯が居住し、二階に子世帯が居住しており、両世帯が共同で使用する共用部CEを有している二世帯住宅HAを例にして説明する。二世帯住宅HAの一階には、親世帯の専用領域と、親世帯と子世帯が共同で使用する共用部CEが設けられている。二世帯住宅HAの二階は、子世帯の専用領域とされている。
具体的には、二世帯住宅HAの一階には、親世帯の専用領域に属するものとして、居室11A〜13A、台所14A、トイレ15A、洗面所16A、浴室17Aが設けられている。また、二世帯住宅HAの一階には、共用部CEに属するものとして、玄関ET1及び当該玄関ET1に隣接する収納室SCが設けられている。共用部CEの玄関ET1には、子世帯の専用領域に属する階段ST(及びその手前の領域)が連結されている。これによって、共用部CEの玄関ET1からは、親世帯の専用領域へアクセス可能(収納室SCの隣に設けられたドアを通ることで)であり、子世帯の専用領域へアクセス可能である。二世帯住宅HAの二階には、子世帯の専用領域に属するものとして、居室21A〜23A,28A、台所24A、トイレ25A、洗面所26A、浴室27Aが設けられている。
次に、図2を参照して、リフォーム後の二世帯住宅の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るリフォーム方法によってリフォームされる二世帯住宅の間取り図であり、リフォーム後の状態を示す図である。本実施形態では、二つの世帯が同時に居住可能であるが、共用部CEを有しておらず、各世帯の専用領域が完全に分かれている二世帯住宅HBにリフォームした例について説明する。
具体的には、リフォーム後の二世帯住宅HBの一階には、子世帯の専用領域に属するものとして、居室11B〜13B、台所14B、トイレ15B、洗面所16B、浴室17Bに加えて、子世帯専用の玄関ET2が設けられている。この玄関ET2は、リフォーム前の共用部CEの収納室SCを玄関に変更したものである。なお、居室12Bは、リフォーム前の居室12Aが和室であったものが、洋室にリフォームされている。また、居室13B内の台所14Bは、リフォーム前に居室13Aの壁に沿って設けられていた台所14Aが、カウンターキッチンにリフォームされている。また、リフォーム後の二世帯住宅HBの一階には、他の世帯(新たに居住する世帯)の専用領域に属するものとして、当該他方の世帯専用の玄関ET1、階段STが設けられている。玄関ET1は、リフォーム前は両世帯用の共用部として用いられていたものを、他の世帯専用としたものである。リフォーム後の二世帯住宅HBの二階には、他の世帯の専用領域に属するものとして、居室21B〜23B,28B、台所24B、トイレ25B、洗面所26B、浴室27Bが設けられている。なお、居室22Bは、リフォーム前の居室22Aが和室であったものが、洋室にリフォームされている。また、居室21Bと居室22Bとの間の領域の収納部分の構成もリフォームによって変更されている。
一階の玄関ET1と玄関ET2との間の壁、すなわち、第一の住戸E1と第二の住戸E2との間の境界壁には、施錠機能を備えた内部扉DRが設けられている。当該内部扉DRを施錠しておくことで、両住戸E1,E2を完全に独立した状態とできる。施錠は、カギによる施錠でも、電気錠のいずれでもよい。なお、内部扉DRに代えて、取り外し可能な間仕切りの壁BDなどを設置しておいてもよく、完全に境界壁で分断してもよい。
次に、図1及び図2を参照して、図1の二世帯住宅HAを図2の二世帯住宅HBにリフォームするリフォーム方法について説明する。ここでは、リフォーム前の二世帯住宅HAにおいて、一階に居住していた親世帯が引っ越し等で不在となることにより二階の子世帯のみが居住している状態であるものとする。この状態では、当該二世帯住宅HAが未使用状態の第一の住戸E1と、使用状態にある第二の住戸E2とを備えている。なお、図1及び図2においては、薄いグレーで覆われた領域が第一の住戸E1に該当し、濃いグレーで覆われた領域が第二の住戸E2に該当する。
本実施形態に係るリフォーム方法は、一期工事において、第一の住戸E1のリフォーム工事を行う工程と、第二の住戸E2内の家具を、一期工事後の第一の住戸E1に移動させる工程と、二期工事において、残りの第二の住戸E2のリフォーム工事を行う工程と、を有している。
具体的には、リフォーム計画段階で、リフォーム前の二世帯住宅HAにおいて、どの部分を未使用状態の第一の住戸E1とし、使用状態にある第二の住戸E2とするかを設定する。一期工事中であっても子世帯は通常生活を行えるように、生活に必須である居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含む領域を第二の住戸E2とし、その他の領域を第一の住戸E1とする。本実施形態では、図1に示すように、一階の共用部CEの玄関ET1と、階段STと、二階の全領域(居室21A〜23A,28A、台所24A、トイレ25A、洗面所26A、浴室27Aを含む)を第二の住戸E2とする。その他の領域、すなわち一階の玄関ET1及び階段STを除く全領域を第一の住戸E1とする。なお、共用部CEのうち、子世帯の生活にとって必須となる玄関ET1は第二の住戸E2としている一方、必須とはならない収納室SCは第一の住戸E1としている。このように、リフォーム前に共用部として用いられていた領域も、その性質によって第一の住戸E1、第二の住戸E2に分類することができる。なお、本実施形態では、玄関が共用で用いられていたが、例えば浴室やトイレなどが共用で用いられていた場合は、それらを第二の住戸E2としてよい。なお、共用部として玄関が設けられていたとしても、それとは別に子世帯専用の玄関が他に設けられている場合は、共用部の玄関を第二の住戸E2とする必要はなく、第一の住戸E1に含めてよい(共用部が居室、台所、トイレ、洗面所、浴室のいずれかであり、それらとは別に子世帯専用のものが設けられている場合も同様である)。
第一の住戸E1から家具などを撤去して工事準備が完了した後、一期工事を実行する。一期工事においては、先に設定した第一の住戸E1のリフォーム工事を行う。これにより、第一の住戸E1については、図1に示すリフォーム前の状態から、図2に示すリフォーム後の状態となる。後の二期工事中であっても子世帯が通常生活を行えるように、第一の住戸E1が、生活に必須である居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含むようにリフォーム工事が行われる。本実施形態では、図2に示すように、リフォーム後の第一の住戸E1は、居室11B〜13B、台所14B、トイレ15B、洗面所16B、浴室17B及び玄関ET2を含んでいる。一方、この段階では、第二の住戸E2については図1に示すリフォーム前の状態のままである。当該第二の住戸E2には、生活に最低限必要な居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室が少なくとも1室含まれているので、一期工事の期間中、子世帯は工事に関わらず、通常通りの生活が可能である。
一期工事が完了した後、子世帯は、第二の住戸E2の家具等を、一階のリフォーム後の第一の住戸E1へ移動させる(第一の住戸E1へ引っ越す)。当該引っ越しが完了した後、二期工事を実行する。二期工事においては、第二の住戸E2のリフォーム工事を行う。二期工事の期間中、子世帯はリフォーム後の第一の住戸E1に居住しているが、当該第一の住戸E1には、生活に最低限必要な居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室が少なくとも1室含まれているので、二期工事の期間中、子世帯は工事に関わらず、通常通りの生活が可能である。これにより、第二の住戸E2は、図1に示すリフォーム前の状態から、図2に示すリフォーム後の状態となる。以上により、リフォームが完了し、図2に示すリフォーム後の二世帯住宅HBが完成する。
次に、リフォーム時における水周りや電気系統の工事について、図3を参照して説明する。図3は、リフォーム後の二世帯住宅HBの一階と二階の配管構成等を示す概略図である。図3に示すように、一期工事でリフォームされる一階の第一の住戸E1では、給水管、給湯管、ガス管、排水管については既存の配置が採用される。本実施形態では、第二の住戸E2の水周りを含む一部領域(ここでは、台所24B、トイレ25B、洗面所26B、浴室27Bを含む領域)が、第一の住戸E1の直上階に配置されている。このような構成では、二期工事において、新設する給水管、給湯管、ガス管を二階の天井裏を経由して配管するとともに、新設する排水管を二階の床上の横引き配管とする。すなわち、第二の住戸E2用の新設の給水管L1や給湯管L2(及び図示されないガス管)は、一階の天井裏CB1ではなく、二階の天井裏CB2を経由して配管されている。また、第二の住戸E2用の新設の排水管L3は、二階の床上の横引き配管となっている。二期工事中は一階の第一の住戸E1に子世帯が居住しているが、二期工事中の配管工事はすべて第二の住戸E2内で完結するため、第一の住戸E1内での作業が発生しない。
あるいは、第二の住戸E2での排水管については、一階の天井点検口31を利用して配管工事を行ってもよい。具体的には、図3に示すように、一期工事の時点で、一階の天井に天井点検口31を設けておくと共に、一階の天井裏CB1に排水管32を配管しておく。そして、二期工事においては、一階の天井点検口31を開き、継手33を用いた配管つなぎ工事のみを行う。このように、天井点検口31を開いて配管つなぎ工事を行う程度の軽微な作業であるため、一階の第一の住戸E1で生活している子世帯に略影響を与えない。
また、第一の住戸E1と第二の住戸E2とで電気配線、給水給湯配管の経路が分離されており、住戸ごとにメーターが設けられている。すなわち、図3に示すように、一階の第一の住戸E1に対しては専用の給水給湯配管が設けられると共に専用の水道メーターWM1が設けられている。また、第一の住戸E2専用の電気配線が設けられると共に専用の電気メーターEM1が設けられている。一方、二階の第二の住戸E2に対しては専用の給水給湯配管が設けられると共に専用の水道メーターWM2が設けられる。また、第二の住戸E2専用の電気配線が設けられると共に専用の電気メーターEM2が設けられている。ガス配管及びガスメーターについても、各住戸専用のものが設けられる。
次に、本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法によれば、一期工事において、未使用状態の第一の住戸E1のリフォーム工事を行うことで、使用状態にある第二の住戸E2では、引き続き居住することができる。次に、使用状態にある第二の住戸E2内の家具を、一期工事後の第一の住戸E1に移動させ、二期工事において、残りの第二の住戸E2のリフォーム工事を行う。このとき、一期工事の期間中に第二の住戸E2に居住していた居住者は、リフォーム後の第一の住戸E1に居住することができる。これによって、リフォーム前に第二の住戸E2に居住していた居住者が二世帯住宅のリフォーム中に仮住まい等をすることなく、住まいながらリフォーム工事を行うことができる。このように住まいながらリフォーム工事が可能となることで、何度も家具等を移動させる(引っ越しする)必要がなく、居住者の金銭的及び肉体的負担が軽減される。従って、リフォーム意欲が高まり、空き住戸の有効活用が促進される。以上により、未使用状態の住戸の有効活用が可能となる。
また、本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、二世帯住宅が共用部CEを有するものであり、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含む領域を第二の住戸E2とし、その他の領域を第一の住戸E1とし、一期工事において、第一の住戸E1が、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含むようにリフォーム工事を行っている。リフォーム前に各世帯が共用で用いていた共用部CEを有する場合において、一期工事中に居住者が住まう領域として、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室(生活に最低限必要)を少なくとも1室含む領域を第二の住戸E2とすることで、一期工事中の居住者の生活に支障がきたされることはない。一方、二期工事中に居住者が住まう領域であるリフォーム後の第一の住戸E1は、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室(生活に最低限必要)を少なくとも1室含むことで、二期工事中の居住者に支障がきたされることはない。以上のように、一期工事及び二期工事において居住者が生活するそれぞれの住戸には、生活に最低限必要な各室が揃っているので、工事中の居住者の生活に支障をきたさない。
本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第二の住戸E2の全領域または水周りを含む一部領域が、第一の住戸E1の直上階に配置されており、二期工事において、新設する給水管L1、給湯管L2、ガス管を天井裏CB2を経由して配管するとともに、新設する排水管L3を床上の横引き配管としている。二期工事において新設される配管が第一の住戸E1を経由しない。二期工事の期間中、居住者は第一の住戸E2に居住しているため、第二の住戸E2における新設の配管の工事が居住者の生活に支障をきたすことを防止できる。
本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第一の住戸E1が1階に配置され、第二の住戸E2の全領域または主たる生活領域が2階以上の階に配置されている。これにより、二期工事以降に、居住者が第一の住戸、すなわち1階に居住することとなる。このように、居住者が1階で生活することで、庭の活用、介護やバリアフリー化の点で有効となる。また、1階は、2階に比べてバリアフリー化の工事がし易い。
本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、第一の住戸E1と第二の住戸E2との間の境界壁に施錠機能を備えた内部扉DRが設けられている。内部扉DRを施錠することで、第一の住戸E1と第二の住戸E2との間で行き来不能にすることができる。一方、内部扉DRの施錠を解除すれば、将来的に内部で行き来可能な二世帯住宅に戻して使用することができる。
本実施形態に係る二世帯住宅のリフォーム方法において、電気配線または給水給湯配管の経路を分離し、住戸ごとにメーターを設けている。これにより、第三者に貸す際に負担すべき料金が明確となりトラブルが発生しにくい。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、リフォーム前に係る二世帯住宅の一階部分の間取りや二階部分の間取りは、上述の実施形態に限定されるものではなく、更に三階以上の建物であってもよい。すなわち、どのような二世帯住宅に対しても、本発明に係るリフォーム方法を適用することができる。また、リフォーム後の二世帯住宅の間取りも上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨の範囲内であらゆる態様にリフォーム可能である。
上述の実施形態では、リフォーム前の二世帯住宅が共用部を有していたものであったが、有していなくともよい。すなわち、一方の世帯の専用領域と他方の世帯の専用領域が完全に分かれていてよく、この場合は、一方の世帯の専用領域を第一の住戸とし、他方の世帯の専用領域を第二の住戸とすることができる(一方の世帯の専用領域の一部を、第二の住戸に属すものとしてもよく、他方の世帯の専用領域の一部を、第一の住戸に属すものとしてもよい)。例えば、一階部分が全て一方の世帯の専用領域であり、二階部分が全て他方の世帯の専用領域であってもよく(例えば、建物の外の階段から二階の室内へ入る)、その場合は、一階部分の全領域を第一の住戸とし、二階部分の全領域を第二の住戸とすることができる。
また、上述の実施形態では、第二の住戸を新たな世帯が生活するための住居としてリフォームしたが、使用目的は特に限定されず、使用目的に応じてあらゆる態様にリフォームすることができる。例えば、第二の住居をリフォームすることにより、玄関ホール、廊下、居室間の間仕切り壁を適宜撤去し他人数で利用できる大空間としてもよい。例えば、キッチンセットをペニンシュラ型又はアイランド型とすることで料理教室として活用できる。または、第二の住戸を賃貸住宅としてリフォームしてもよい。または、第二の住戸をシェアハウスとしてリフォームしてもよい。または、第二の住戸を地域交流のためのスペース(例えば時間貸しのスペースとしてよい)としてリフォームしてもよい。
11A〜13A,21A〜23A,28A,11B〜13B,21B〜23B,28B…居室、14A,24A,14B,24B…キッチン、15A,25A,15B,25B…トイレ、16A,26A,16B,26B…洗面所、17A,27A,17B,27B…浴室、E1…第一の住戸、E2…第二の住戸、HA…リフォーム前の二世帯住宅、HB…リフォーム後の二世帯住宅、CE…共有部、L1…給水配管、L2…給湯配管、L3…排水管、WM1,WM2…水道メーター、EM1,EM2…電気メーター。

Claims (6)

  1. 未使用状態の第一の住戸と使用状態にある第二の住戸とを備えた二世帯住宅のリフォーム方法であって、
    一期工事において、前記第一の住戸のリフォーム工事を行う工程と、
    前記第二の住戸内の家具を、前記一期工事後の前記第一の住戸に移動させる工程と、
    二期工事において、残りの前記第二の住戸のリフォーム工事を行う工程と、
    を有することを特徴とする二世帯住宅のリフォーム方法。
  2. 前記二世帯住宅が共用部を有するものであり、
    居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含む領域を前記第二の住戸とし、
    その他の領域を前記第一の住戸とし、
    前記一期工事において、前記第一の住戸が、居室、玄関、台所、トイレ、洗面所、浴室の各室を少なくとも1室含むようにリフォーム工事を行うことを特徴とする請求項1に記載した二世帯住宅のリフォーム方法。
  3. 前記第二の住戸の全領域または水周りを含む一部領域が、前記第一の住戸の直上階に配置されており、
    前記二期工事において、新設する給水管、給湯管、ガス管を天井裏を経由して配管するとともに、新設する排水管を床上の横引き配管とすることを特徴とする請求項1または2に記載した二世帯住宅のリフォーム方法。
  4. 前記第一の住戸が1階に配置され、前記第二の住戸の全領域または主たる生活領域が2階以上の階に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載した二世帯住宅のリフォーム方法。
  5. 前記第一の住戸と前記第二の住戸との間の境界壁に施錠機能を備えた内部扉を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載した二世帯住宅のリフォーム方法。
  6. 電気配線または給水給湯配管の経路を分離し、住戸ごとにメーターを設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載した二世帯住宅のリフォーム方法。
JP2012138853A 2012-06-20 2012-06-20 二世帯住宅のリフォーム方法 Pending JP2014001586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138853A JP2014001586A (ja) 2012-06-20 2012-06-20 二世帯住宅のリフォーム方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138853A JP2014001586A (ja) 2012-06-20 2012-06-20 二世帯住宅のリフォーム方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014001586A true JP2014001586A (ja) 2014-01-09

Family

ID=50035000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138853A Pending JP2014001586A (ja) 2012-06-20 2012-06-20 二世帯住宅のリフォーム方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014001586A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107326960A (zh) * 2017-07-21 2017-11-07 黄远超 住房中水处理利用***

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10220038A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Misawa Homes Co Ltd 住 宅
JP2000346297A (ja) * 1999-06-10 2000-12-15 Mitsuwa Gas Kiki Kk ガスメータ用配管部材
JP2003064889A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Misawa Homes Co Ltd 住宅および住宅の改装方法
JP2008266932A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Sekisui Chem Co Ltd 二世帯住宅構造
JP2012219449A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Nice Holdings Inc 戸建て住宅及びその設計方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10220038A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Misawa Homes Co Ltd 住 宅
JP2000346297A (ja) * 1999-06-10 2000-12-15 Mitsuwa Gas Kiki Kk ガスメータ用配管部材
JP2003064889A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Misawa Homes Co Ltd 住宅および住宅の改装方法
JP2008266932A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Sekisui Chem Co Ltd 二世帯住宅構造
JP2012219449A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Nice Holdings Inc 戸建て住宅及びその設計方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016003393; 実方 昇: '松江の家 スケルトンリフォーム(2世帯住宅)' [online] 株式会社実方工務店, 20091114, [平成28年1月25日検索] *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107326960A (zh) * 2017-07-21 2017-11-07 黄远超 住房中水处理利用***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006299616A (ja) 二世帯住宅
Minami The efforts to develop longer life housing with adaptability in Japan
JP4691194B2 (ja) 衛生設備付き多機能家具
JP6291152B2 (ja) 戸建て住宅及びその設計方法
JP2014001586A (ja) 二世帯住宅のリフォーム方法
JP4851032B2 (ja) 住宅および住宅の改装方法
Baldwin Housing in response to the human life cycle
JP5260010B2 (ja) セレクトアプローチホール付賃貸併用住宅
JP6100511B2 (ja) 水廻り部構造及び水廻り部のリフォーム方法
JP2016125298A (ja) 衛生設備付き多機能家具
JP2016079626A (ja) 既設集合住宅へのエレベーター設置工法とその既設集合住宅
JP2004339748A (ja) 住戸システム、住戸システムの構築方法
JPH1037497A (ja) 集合住宅
JP2007039899A (ja) 居住用建物
JP2003056188A (ja) 片廊下型集合住宅
JPH08120955A (ja) 集合住宅
JP2014088667A (ja) 建物および建物の設計方法
JP3140371U (ja) 間取り可変な住宅構造
Yang Korea's 100-year housing program
JP2002317566A (ja) 集合住宅における各住戸の基本構造およびその設計方法
JP6506542B2 (ja) 集合住宅の住戸面積の可変構造
JP2015158108A (ja) 集合住宅における住戸の間取り構造
JPH0796850B2 (ja) キュ−ビックユニットによる住戸水回り設備の構築法
JP2016216925A (ja) 集合住宅
Bartnicka Adaptation of flats in concrete slab buildings for people with disabilities. Issues, costs, reimbursement options, comparisons

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160913