JP2014001288A - 筆記具用感熱消色性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱により不可逆的な消去が可能なインキであっても、白色やパステル色を構成することができ、黒色の用紙に筆記した筆跡が視認可能である新規の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物とそれを内蔵した筆記具を提供する。
【解決手段】脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドの混合物を着色剤として含んでなる筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。前記筆記具用感熱消色性水性インキ組成物を内蔵してなる筆記具。
【選択図】なし
【解決手段】脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドの混合物を着色剤として含んでなる筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。前記筆記具用感熱消色性水性インキ組成物を内蔵してなる筆記具。
【選択図】なし
Description
本発明は筆記具用感熱消色性水性インキ組成物に関する。更には、筆跡を加熱することで消色できる筆記具用感熱消色性水性インキ組成物とそれを内蔵した筆記具に関する。
従来、筆記により紙面に形成した筆跡が、摩擦体等の発熱手段を用いて加熱することで消去できる筆記具が用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。前記筆記具に適用されるインキには、加熱消去した筆跡が冷却することで復色できる所謂可逆熱変色性インキと、一度加熱消去した筆跡が冷却しても復色しない所謂不可逆熱変色性インキがあり、そのうち、不可逆熱変色性インキは、筆跡の復元が不要な筆記具において有用である。
前記特許文献2に記載の不可逆熱変色性インキ等の従来汎用のインキには、着色剤としてロイコ染料が用いられるため、使用するロイコ染料の色相に応じたインキ色を呈するものであり、白色やパステル色を構成することが不可能である。そのため、黒色用紙に筆記した筆跡を視認することはできないものであった。
本発明は、加熱により不可逆的な消去が可能なインキであっても、白色やパステル色を構成することができ、黒色用紙に筆記した筆跡が視認可能である新規の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物とそれを内蔵した筆記具を提供するものである。
本発明の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物は、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドの混合物を着色剤として含んでなることを要件とする。
更に、前記脂肪酸アルキロールアミドに対する脂肪酸グリコールエステルの混合比率が1:3〜1:30の範囲であること、前記着色剤をインキ組成物中5〜30重量%含んでなること、両性界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤を含むことを要件とする。
更には、前記いずれかに記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物を内蔵してなる筆記具を要件とする。
更に、前記脂肪酸アルキロールアミドに対する脂肪酸グリコールエステルの混合比率が1:3〜1:30の範囲であること、前記着色剤をインキ組成物中5〜30重量%含んでなること、両性界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤を含むことを要件とする。
更には、前記いずれかに記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物を内蔵してなる筆記具を要件とする。
本発明により、筆跡を加熱することによって不可逆的な消去が可能な白色インキを構成できるため、加熱変色(消色)性のインキであっても、黒色の用紙に書いた筆跡が鮮明に視認できる白色やパステル色のインキが構成でき、更に、低温環境下に長時間放置した場合においても、一度消去した筆跡が復色することがない、実用性の高い筆記具用感熱消色性水性インキ組成物とそれを内蔵した筆記具となる。
本発明の水性インキ組成物では、水媒体中に添加される着色剤として、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドの混合物を用いることにより、熱消色性の白色インキが構成できるとともに、得られた筆跡を加温することで、前記混合物が溶解して不可逆的に消色する新規な機構を発現するものである。
前記混合物は、二成分が均等な分散状態となればどのような方法で混合したものであってもよいが、生産性と均一分散性が高いことから乳化による混合が好適である。
前記乳化方法としては、例えば、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドを水媒体中に加え、更に必要に応じて着色剤等の添加剤を加え、前記二成分を加熱溶融するように加温した後、攪拌状態で冷却することで目的成分が得られる。
前記乳化方法としては、例えば、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドを水媒体中に加え、更に必要に応じて着色剤等の添加剤を加え、前記二成分を加熱溶融するように加温した後、攪拌状態で冷却することで目的成分が得られる。
脂肪酸グリコールエステルとしては、例えば、脂肪酸基として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等を一価又は二価有するものや、C14−C18と称されるものが適用でき、グリコール基としては、エチレングリコールやプロピレングリコールが適用できる。
具体的には、ジラウリン酸エチレングリコール、ジ(C14−C18)エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、パルミチン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、ベヘン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
具体的には、ジラウリン酸エチレングリコール、ジ(C14−C18)エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、パルミチン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、ベヘン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
脂肪酸アルキロールアミドは、飽和又は不飽和の脂肪酸をアミンでアルキロール化した化合物であり、前記アミンとしては、モノエタノールアミンやジエタノールアミンが好適に用いられる。また、前記脂肪酸としては、炭素数10〜18の高級脂肪酸が好適に用いられる。
また、前記着色剤成分は、脂肪酸アルキロールアミドに対する脂肪酸グリコールエステルの混合比率が1:3〜1:30の範囲で混合され、好ましくは、1:5〜1:20の範囲で混合される。
前記比率とすることで、乳化時の粒子化を容易に行うことができるとともに、筆記具用途に適した粒子径の調整が容易なものとなる。
前記比率とすることで、乳化時の粒子化を容易に行うことができるとともに、筆記具用途に適した粒子径の調整が容易なものとなる。
前記混合物には、汎用の非熱消色性の着色成分である染料や顔料を分散状態で添加することができる。その場合、パステル色の着色剤を形成できるため、筆跡が黒色用紙上でも視覚可能なインキを形成できる。
前記染料としては、混合物中で均一分散されることから油溶性染料が好適であり、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等が挙げられる。
前記染料としては、混合物中で均一分散されることから油溶性染料が好適であり、例えば、カラーインデックスにおいてソルベント染料として分類される有機溶剤可溶性染料が挙げられる。
前記ソルベント染料の具体例としては、バリファストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29の染料のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1の染料とC.I.アシッドイエロー23の染料の造塩体)、バリファストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2の染料とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の染料の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の染料の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の染料の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等が挙げられる。
前記顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料の他、予め界面活性剤や樹脂を用いて微細に安定的に水媒体中に分散された水分散顔料製品等が用いられ、例えば、C.I.Pigment Blue 15:3B〔品名:Sandye Super Blue GLL、顔料分24%、山陽色素株式会社製〕、C.I. Pigment Red 146〔品名:Sandye Super Pink FBL、顔料分21.5%、山陽色素株式会社製〕、C.I.Pigment Yellow 81〔品名:TC Yellow FG、顔料分約30%、大日精化工業株式会社製〕、C.I.Pigment Red 220/166〔品名:TC Red FG、顔料分約35%、大日精化工業株式会社製〕等を挙げることができる。
尚、前記顔料を分散する樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、アクリル酸樹脂、マレイン酸樹脂、アラビアゴム、セルロース、デキストラン、カゼイン等、およびそれらの誘導体、前記した樹脂の共重合体等が挙げられる。
蛍光顔料としては、各種蛍光性染料を樹脂マトリックス中に固溶体化した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料が使用できる。
また、酸化チタン等の白色顔料、アルミニウム等の金属粉、天然雲母、合成雲母、アルミナ、ガラス片から選ばれる芯物質の表面を二酸化チタン等の金属酸化物で被覆したパール顔料、コレステリック液晶型光輝性顔料等を使用することもできる。
尚、前記顔料を分散する樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、アクリル酸樹脂、マレイン酸樹脂、アラビアゴム、セルロース、デキストラン、カゼイン等、およびそれらの誘導体、前記した樹脂の共重合体等が挙げられる。
蛍光顔料としては、各種蛍光性染料を樹脂マトリックス中に固溶体化した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料が使用できる。
また、酸化チタン等の白色顔料、アルミニウム等の金属粉、天然雲母、合成雲母、アルミナ、ガラス片から選ばれる芯物質の表面を二酸化チタン等の金属酸化物で被覆したパール顔料、コレステリック液晶型光輝性顔料等を使用することもできる。
前記混合物からなる着色剤は、インキ組成物全量中5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%の範囲で添加することができる。
5重量%未満では筆跡の色調が薄く、また、30重量%を越えて配合すると組成物中の固形分量が多く、筆記時に不具合を生じる虞があるため、これ以上の添加を要しない。
尚、前述の汎用着色剤(顔料)や、水性インキに適用される汎用の水溶性染料は、インキ組成中(水性媒体中)に添加することもできる。
5重量%未満では筆跡の色調が薄く、また、30重量%を越えて配合すると組成物中の固形分量が多く、筆記時に不具合を生じる虞があるため、これ以上の添加を要しない。
尚、前述の汎用着色剤(顔料)や、水性インキに適用される汎用の水溶性染料は、インキ組成中(水性媒体中)に添加することもできる。
更に、前記着色剤とともに、熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料や、熱変色性組成物と共に染料や顔料を内包したマイクロカプセル顔料を併用することもできる。
前記熱変色性組成物としては、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体からなる可逆熱変色性組成物が好適であり、マイクロカプセルに内包させて可逆熱変色性マイクロカプセル顔料として適用される。
前記可逆熱変色性組成物としては、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29398号公報等に記載された、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下の温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在せず、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が比較的小さい特性(ΔH=1〜7℃)を有する可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた加熱消色型のマイクロカプセル顔料が適用できる。
更に、特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報、特開平8−39936号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性(ΔHB=8〜50℃)を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色し、完全発色温度以下の低温域での発色状態、又は完全消色温度以上の高温域での消色状態が、特定温度域で色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた加熱消色型のマイクロカプセル顔料も適用できる。
尚、前記色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物として具体的には、完全発色温度を冷凍室、寒冷地等でしか得られない温度、即ち−50〜0℃、好ましくは−40〜−5℃、より好ましくは−30〜−10℃、且つ、完全消色温度を摩擦体による摩擦熱、ヘアドライヤー等身近な加熱体から得られる温度、即ち50〜95℃、好ましくは50〜90℃、より好ましくは60〜80℃の範囲に特定し、ΔH値を40〜100℃に特定することにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持に有効に機能させることができる。
前記熱変色性組成物としては、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体からなる可逆熱変色性組成物が好適であり、マイクロカプセルに内包させて可逆熱変色性マイクロカプセル顔料として適用される。
前記可逆熱変色性組成物としては、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29398号公報等に記載された、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下の温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在せず、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が比較的小さい特性(ΔH=1〜7℃)を有する可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた加熱消色型のマイクロカプセル顔料が適用できる。
更に、特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報、特開平8−39936号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性(ΔHB=8〜50℃)を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色し、完全発色温度以下の低温域での発色状態、又は完全消色温度以上の高温域での消色状態が、特定温度域で色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた加熱消色型のマイクロカプセル顔料も適用できる。
尚、前記色彩記憶性を有する可逆熱変色性組成物として具体的には、完全発色温度を冷凍室、寒冷地等でしか得られない温度、即ち−50〜0℃、好ましくは−40〜−5℃、より好ましくは−30〜−10℃、且つ、完全消色温度を摩擦体による摩擦熱、ヘアドライヤー等身近な加熱体から得られる温度、即ち50〜95℃、好ましくは50〜90℃、より好ましくは60〜80℃の範囲に特定し、ΔH値を40〜100℃に特定することにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持に有効に機能させることができる。
また、前記着色剤を乳化によって形成する場合、インキ組成中に両性界面活性剤や非イオン界面活性剤を添加することが好ましい。これにより乳化物である着色剤が経時的に凝集することを抑制できるため、インキの経時安定性を長期に亘って維持できる。
前記両性界面活性剤や非イオン界面活性剤は一種又は二種以上を併用して用いることができ、インキ組成物中に1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%の範囲で用いられる。尚、これらの活性剤は、着色剤製造時(乳化時)に添加することもできる。
前記両性界面活性剤や非イオン界面活性剤は一種又は二種以上を併用して用いることができ、インキ組成物中に1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%の範囲で用いられる。尚、これらの活性剤は、着色剤製造時(乳化時)に添加することもできる。
更に、インキ組成物中には、必要に応じて、水に相溶性のある従来汎用の水溶性有機溶剤を用いることができる。具体的には、エタノール、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビトール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、スルフォラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
尚、前記水溶性有機溶剤は一種又は二種以上を併用して用いることができ、2〜60重量%、好ましくは5〜35重量%の範囲で用いられる。
尚、前記水溶性有機溶剤は一種又は二種以上を併用して用いることができ、2〜60重量%、好ましくは5〜35重量%の範囲で用いられる。
その他、必要に応じて、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等の有機塩基性化合物等のpH調整剤、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、サポニン等の防錆剤、石炭酸、1、2−ベンズチアゾリン3−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等の防腐剤或いは防黴剤、尿素、ソルビット、マンニット、ショ糖、ぶどう糖、還元デンプン加水分解物、ピロリン酸ナトリウム等の湿潤剤、消泡剤、インキの浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤やノニオン系界面活性剤を使用してもよい。
更に、潤滑剤を添加することができ、金属石鹸、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加型カチオン活性剤、リン酸エステル系活性剤、N−アシルアミノ酸系界面活性剤、ジカルボン酸型界面活性剤、β−アラニン型界面活性剤、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールやその塩やオリゴマー、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、チオカルバミン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩、α−リポ酸、N−アシル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物やその塩等が用いられる。
また、N−ビニル−2−ピロリドンのオリゴマー、N−ビニル−2−ピペリドンのオリゴマー、N−ビニル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、N−ビニル−ε−カプロラクタムのオリゴマー等の増粘抑制剤を添加することで、出没式形態での機能を高めることもできる。
更に、潤滑剤を添加することができ、金属石鹸、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加型カチオン活性剤、リン酸エステル系活性剤、N−アシルアミノ酸系界面活性剤、ジカルボン酸型界面活性剤、β−アラニン型界面活性剤、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールやその塩やオリゴマー、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、チオカルバミン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩、α−リポ酸、N−アシル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物やその塩等が用いられる。
また、N−ビニル−2−ピロリドンのオリゴマー、N−ビニル−2−ピペリドンのオリゴマー、N−ビニル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、N−ビニル−ε−カプロラクタムのオリゴマー等の増粘抑制剤を添加することで、出没式形態での機能を高めることもできる。
また、耐乾燥性を妨げない範疇でアルキッド樹脂、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸共重合物、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、デキストリン等の水溶性樹脂を一種又は二種以上添加したり、尿素、ノニオン系界面活性剤、ソルビット、マンニット、ショ糖、ぶどう糖、還元デンプン加水分解物、ピロリン酸ナトリウム等の湿潤剤を一種又は二種以上添加することもできる。
前記水性インキ組成物には、剪断減粘性付与剤を添加することもできる。
前記剪断減粘性付与剤としては、水に可溶乃至分散性の物質が効果的であり、キサンタンガム、ウェランガム、ゼータシーガム、ダイユータンガム、マクロホモプシスガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ポリN−ビニル−カルボン酸アミド架橋物、ベンジリデンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性アクリル酸重合体、無機質微粒子、HLB値が8〜12のノニオン系界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸の金属塩やアミン塩等を例示できる。更には、インキ組成物中にN−アルキル−2−ピロリドンとアニオン系界面活性剤を併用して添加してもよい。
前記剪断減粘性付与剤は、インキ組成物中0.1〜20重量%の範囲で用いることができる。
前記剪断減粘性付与剤としては、水に可溶乃至分散性の物質が効果的であり、キサンタンガム、ウェランガム、ゼータシーガム、ダイユータンガム、マクロホモプシスガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ポリN−ビニル−カルボン酸アミド架橋物、ベンジリデンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性アクリル酸重合体、無機質微粒子、HLB値が8〜12のノニオン系界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸の金属塩やアミン塩等を例示できる。更には、インキ組成物中にN−アルキル−2−ピロリドンとアニオン系界面活性剤を併用して添加してもよい。
前記剪断減粘性付与剤は、インキ組成物中0.1〜20重量%の範囲で用いることができる。
本発明の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物は、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ、ボールペンチップを筆記先端部に装着したマーキングペンやボールペンに充填される。尚、前記マーキングペンやボールペンは、ペン先を覆うキャップを備えたキャップ式の他、ノック式、回転式、スライド式等の出没機構を有し、軸筒内にペン先を収容可能な出没式であってもよい。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ等のマーキングペン用ペン先(砲弾型、チゼル型、筆ペン型等)を筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させて筆記先端部に所定量のインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構により筆記先端部に所定量のインキを供給する構造のマーキングペンが挙げられる。
また、ペン先を1本備えるものの他、太さや形状の異なるペン先を軸筒の両端に備えた両頭式形態であってもよい。尚、前記両頭式形態においては、一端をボールペンとしたものであってもよい。
また、ペン先を1本備えるものの他、太さや形状の異なるペン先を軸筒の両端に備えた両頭式形態であってもよい。尚、前記両頭式形態においては、一端をボールペンとしたものであってもよい。
ボールペンに充填する場合、ボールペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、更にインキの端面には逆流防止用の液栓が密接している構造のボールペン等が挙げられる。尚、前記液栓とともに固体栓を併用することもできる。
更に、前記筆記具とともに、摩擦熱によって筆跡を消色又は変色させるための摩擦部材を用いることができる。
前記摩擦部材としては、弾性感に富み、摩擦時に適度な摩擦を生じて摩擦熱を発生させることのできるエラストマー、プラスチック発泡体等の弾性体が好適である。尚、消しゴムを使用して筆跡を摩擦することもできるが、摩擦時に消しカスが発生するため、前述の摩擦部材が好適に用いられる。
前記摩擦部材の材質としては、シリコーン樹脂やSEBS樹脂(スチレンエチレンブタジエンスチレンブロック共重合体)、SBS樹脂(スチレンブチレンスチレン共重合体)、ポリエステル系樹脂等が用いられる。
前記摩擦部材は筆記具と別体の任意形状の部材(摩擦体)とを組み合わせて筆記具セットを得ることもできるが、筆記具外装に摩擦部材を固着させることにより、携帯性に優れた形態となる。
キャップ式筆記具の場合、摩擦部材を設ける箇所は特に限定されるものではないが、例えば、キャップ自体を摩擦部材により形成したり、軸筒自体を摩擦部材により形成したり、クリップを設ける場合はクリップ自体を摩擦部材により形成したり、キャップ先端部(頂部)或いは軸筒後端部(筆記先端部を設けていない部分)に摩擦部材を設けることができる。
出没式筆記具の場合、摩擦部材を設ける箇所は特に限定されるものではないが、例えば、軸筒自体を摩擦部材により形成したり、クリップを設ける場合はクリップ自体を摩擦部材により形成したり、軸筒開口部近傍、軸筒後端部(筆記先端部を設けていない部分)或いはノック部に摩擦部材を設けることができる。
前記摩擦部材としては、弾性感に富み、摩擦時に適度な摩擦を生じて摩擦熱を発生させることのできるエラストマー、プラスチック発泡体等の弾性体が好適である。尚、消しゴムを使用して筆跡を摩擦することもできるが、摩擦時に消しカスが発生するため、前述の摩擦部材が好適に用いられる。
前記摩擦部材の材質としては、シリコーン樹脂やSEBS樹脂(スチレンエチレンブタジエンスチレンブロック共重合体)、SBS樹脂(スチレンブチレンスチレン共重合体)、ポリエステル系樹脂等が用いられる。
前記摩擦部材は筆記具と別体の任意形状の部材(摩擦体)とを組み合わせて筆記具セットを得ることもできるが、筆記具外装に摩擦部材を固着させることにより、携帯性に優れた形態となる。
キャップ式筆記具の場合、摩擦部材を設ける箇所は特に限定されるものではないが、例えば、キャップ自体を摩擦部材により形成したり、軸筒自体を摩擦部材により形成したり、クリップを設ける場合はクリップ自体を摩擦部材により形成したり、キャップ先端部(頂部)或いは軸筒後端部(筆記先端部を設けていない部分)に摩擦部材を設けることができる。
出没式筆記具の場合、摩擦部材を設ける箇所は特に限定されるものではないが、例えば、軸筒自体を摩擦部材により形成したり、クリップを設ける場合はクリップ自体を摩擦部材により形成したり、軸筒開口部近傍、軸筒後端部(筆記先端部を設けていない部分)或いはノック部に摩擦部材を設けることができる。
実施例となるインキの組成を以下の表に示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、表中の組成の数値は重量部を示す。また、各平均粒子径は堀場製作所製レーザー式粒度分布測定機LA−300を使用し、そのメジアン径を平均粒子径とした。
表中の原料の内容について注番号に沿って説明する。
(1)ジラウリン酸エチレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−L
(2)ジ(C14−C18)エチレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−MPS
(3)ジステアリン酸プロピレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−S
(4)モノステアリン酸プロピレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−M−S
(5)パルミチン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PP−100
(6)ステアリン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PS−100
(7)べへン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PB−100
(8)ジステアリン酸ポリエチレングリコール、(株)日光ケミカルズ製、商品名:NIKKOL エステパール30
(9)ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゼットPLME−A
(10)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゾールCME
(11)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゾールCDE
(12)オイルピンク312
(13)両性界面活性剤、(株)川研ファインケミカル製、商品名:ソフタゾリンCL(有効成分36%)
(14)両性界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:NIKKOL AM−103EX(有効成分40%)
(15)非イオン界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:PBC−34
(16)非イオン界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:Decaglyn1−OV
(1)ジラウリン酸エチレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−L
(2)ジ(C14−C18)エチレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−MPS
(3)ジステアリン酸プロピレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−di−S
(4)モノステアリン酸プロピレングリコール、日本エマルション(株)製、商品名:EMAREX EG−M−S
(5)パルミチン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PP−100
(6)ステアリン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PS−100
(7)べへン酸プロピレングリコール、(株)理研ビタミン製、商品名:リケマール PB−100
(8)ジステアリン酸ポリエチレングリコール、(株)日光ケミカルズ製、商品名:NIKKOL エステパール30
(9)ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゼットPLME−A
(10)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゾールCME
(11)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、(株)川研ファインケミカル製、商品名:アミゾールCDE
(12)オイルピンク312
(13)両性界面活性剤、(株)川研ファインケミカル製、商品名:ソフタゾリンCL(有効成分36%)
(14)両性界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:NIKKOL AM−103EX(有効成分40%)
(15)非イオン界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:PBC−34
(16)非イオン界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製、商品名:Decaglyn1−OV
着色剤の調製
前記実施例の配合量で、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドを水中に添加して攪拌混合し、70℃に加温することで溶解させて水溶液とした。更に攪拌状態で20℃まで冷却することで白色の乳化混合物(着色剤)を得た。尚、実施例6,8はパステル調ピンク色の着色剤となった。
また、実施例9では、乳化が困難なため、着色剤組成を混練した後、界面活性剤を添加した水中で混合物を高速分散させることで調整した。
前記実施例の配合量で、脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドを水中に添加して攪拌混合し、70℃に加温することで溶解させて水溶液とした。更に攪拌状態で20℃まで冷却することで白色の乳化混合物(着色剤)を得た。尚、実施例6,8はパステル調ピンク色の着色剤となった。
また、実施例9では、乳化が困難なため、着色剤組成を混練した後、界面活性剤を添加した水中で混合物を高速分散させることで調整した。
インキの調製
前記実施例の配合量で着色剤成分を除く各原料を水中で混合し、更に先に調整した着色剤を添加した後、20℃で3時間撹拌することにより筆記具感熱消色性水性インキ組成物を得た。
前記実施例の配合量で着色剤成分を除く各原料を水中で混合し、更に先に調整した着色剤を添加した後、20℃で3時間撹拌することにより筆記具感熱消色性水性インキ組成物を得た。
マーキングペンの作製
得られた各インキ組成物を、パイロットコーポレーション製マーキングペンペン:SFL−15LMの外装に充填し、キャップを取り付けることで試料マーキングペンを作製した。尚、軸筒後端には、端部を凸曲面とするSEBS製の摩擦体が嵌合されている。
得られた各インキ組成物を、パイロットコーポレーション製マーキングペンペン:SFL−15LMの外装に充填し、キャップを取り付けることで試料マーキングペンを作製した。尚、軸筒後端には、端部を凸曲面とするSEBS製の摩擦体が嵌合されている。
前記各試料マーキングペンを用いて以下の試験を行った。
筆記試験
各試料ボールペンを用いて、黒色画用紙に手書きで螺旋状の丸を連続筆記した際の筆跡の状態を目視により確認した。
消去試験
前記筆記試験で得られた筆跡を、軸筒後端に設けられる摩擦体で複数回擦ることで筆跡を加温し、その際の状態を目視により確認した。
各試験の結果を以下に示す。
筆記試験
各試料ボールペンを用いて、黒色画用紙に手書きで螺旋状の丸を連続筆記した際の筆跡の状態を目視により確認した。
消去試験
前記筆記試験で得られた筆跡を、軸筒後端に設けられる摩擦体で複数回擦ることで筆跡を加温し、その際の状態を目視により確認した。
各試験の結果を以下に示す。
尚、前記表中の記号に関する評価は以下の通りである。
筆記試験
○:良好な筆跡が視覚される。
△:筆跡が薄く視認し辛い。
消去試験
○:筆跡がきれいに消色する。
△:付属の摩擦体では消色し辛く、きれいに消色するための擦る回数が多くなる。
筆記試験
○:良好な筆跡が視覚される。
△:筆跡が薄く視認し辛い。
消去試験
○:筆跡がきれいに消色する。
△:付属の摩擦体では消色し辛く、きれいに消色するための擦る回数が多くなる。
Claims (5)
- 脂肪酸グリコールエステルと脂肪酸アルキロールアミドの混合物を着色剤として含んでなる筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。
- 前記脂肪酸アルキロールアミドに対する脂肪酸グリコールエステルの混合比率が1:3〜1:30の範囲である請求項1記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。
- 前記着色剤をインキ組成物中5〜30重量%含んでなる請求項1又は2に記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。
- 両性界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤のいずれかを含む請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物。
- 前記請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記具用感熱消色性水性インキ組成物を内蔵してなる筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012136506A JP2014001288A (ja) | 2012-06-18 | 2012-06-18 | 筆記具用感熱消色性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012136506A JP2014001288A (ja) | 2012-06-18 | 2012-06-18 | 筆記具用感熱消色性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 |
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ID=50034768
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JP2012136506A Pending JP2014001288A (ja) | 2012-06-18 | 2012-06-18 | 筆記具用感熱消色性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 |
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JP (1) | JP2014001288A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023013537A1 (ja) * | 2021-08-06 | 2023-02-09 | 住友精化株式会社 | 粘性組成物 |
-
2012
- 2012-06-18 JP JP2012136506A patent/JP2014001288A/ja active Pending
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WO2023013537A1 (ja) * | 2021-08-06 | 2023-02-09 | 住友精化株式会社 | 粘性組成物 |
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