JP2013538478A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ Download PDF

Info

Publication number
JP2013538478A
JP2013538478A JP2013517122A JP2013517122A JP2013538478A JP 2013538478 A JP2013538478 A JP 2013538478A JP 2013517122 A JP2013517122 A JP 2013517122A JP 2013517122 A JP2013517122 A JP 2013517122A JP 2013538478 A JP2013538478 A JP 2013538478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
echo
threshold
energy
echo canceller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013517122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5509387B2 (ja
Inventor
フアデイリ,ムーレイ
ザルゴーニ,ラビブ
Original Assignee
アルカテル−ルーセント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルカテル−ルーセント filed Critical アルカテル−ルーセント
Publication of JP2013538478A publication Critical patent/JP2013538478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5509387B2 publication Critical patent/JP5509387B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

提案されるエコーキャンセラは、エコーによって影響される信号を受信するため、およびエコーの推定であるフィルタリングされた信号を供給するための適応フィルタと、受信された信号からこの推定を減算して、さらに残差信号を供給するための減算器と、この残差信号の中で呼出音を検出するための手段7、8と、受信された信号の中で呼出音が検出された場合、受信された信号を阻止し、さらに受信された信号をローカルで生成された呼出音で置き換えるための手段9と、或る期間を決定するタイマと、呼出音が全く存在しない場合、この期間中、残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段11−17とを備える。

Description

本発明は、一般に、デジタル電話信号に関するエコーキャンセラに関する。本発明は、デジタル電話端末装置が「複雑な」通信ネットワークに接続される場合に特に役立つ。以下の説明において、「複雑なネットワーク」とは、少なくとも1つのアナログネットワークに接続された少なくとも1つのデジタルネットワークを備えるネットワークを意味する。アナログネットワークに起因して、いわゆるハイブリッドエコーが存在する。ハイブリッドエコーは、いわゆるハイブリッドの回線デバイスによる電気エネルギーの反射によって生じる(ハイブリッドエコーという用語はこのためである)。ほとんどの電話ローカルループは、2線回線であるのに対して、伝送設備は、4線回線である。2線回線と4線回線の間のインターフェースとしてハイブリッドが使用される。各ハイブリッドは、両方向でエコーをもたらし、ただし、遠端エコーの方が、通常、音声帯域に関してより大きい問題である。
デジタル端末装置を使用して、アナログネットワーク経由で被呼者を呼び出す発呼者は、呼出段階中、すなわち、被呼者が被呼者の電話端末装置のハンドセットを手に取る前に、発呼者自らの背景雑音のハイブリッドエコーを知覚することが可能である。例えば、この接続は、メディアゲートウェイ、アナログトランク、およびアナログ公衆交換電話網を経由する。ネットワークリソースは、被呼者がハンドセットを手に取る前に開かれる。一部の状況において、アナログトランクがエコーを生じさせる。したがって、発呼者の環境の雑音は、発呼者の端末装置に戻り、さらに、エコーレベル、ならびに発呼者の端末装置において適用される信号レベル増幅に依存して、この雑音のエコーは、邪魔になり得る。
図1は、例示的な、複雑なネットワーク、および電話端末装置を示すブロック図であり、エコーは、以下の場合に可聴であり得る:
− インターネットプロトコル電話端末装置T1が、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークN1にリンクされる。
− ゲートウェイG1が、アナログ回線AL1によってデジタルネットワークN1を従来の公衆電話網N2にリンクしている。
− アナログ電話端末装置T2が、アナログ回線AL2によって従来の公衆電話網N2にリンクされる。
例えば、電話端末装置T1が、部屋RにいるユーザAによって遠隔の電話端末装置T2を呼び出すのに使用される。この部屋R内、または隣接する部屋内で、他の人々が話している(例えば、これらの人々がオープンスペースのオフィスで働いている)。それらの人が生じさせる騒音は小さく、つまり、ユーザAは、この騒音に注意を払わない可能性がある。しかし、この騒音は、端末装置T1のマイクロフォンによって拾われる。この騒音のエコーEが、ゲートウェイG1を介してアナログネットワークN2によって端末装置T1に送り返される。この騒音のエコーは、端末装置T1が、受信された信号にいくらかの増幅を与えるようにセットアップされている場合、端末装置T1によって増幅される。ユーザAが、端末装置T1のハンドセットにおける騒音を知覚し得る。一部の事例において、端末装置T1なしではユーザAがこの発話をはっきりと知覚することができない場合でさえ、ユーザAが端末装置1のハンドセットにおいて他の人々の発話を聞くことが可能である。このことが、ユーザAには、いくらか邪魔になる。エコーが小さい場合でさえ、被呼者応答を待って集中している発呼者には、このエコーが邪魔になる。この邪魔は、被呼者が端末装置T2のハンドセットを手に取るまで続く。
さらに、このエコーは、背景の会話が増幅されるため、機密保護のいくらかの問題を(例えば、病院において)生じさせる可能性がある。
例えば、騒音に対応する送信された信号が、−50dBというレベルを有し、さらに発呼者の端末装置が、受信された信号を+15dB、増幅するようにセットされている。
1)呼セットアップ中、呼出音が全くない短い期間が存在する。エコー減衰は、従来のエコーキャンセラが、発呼者とアナログネットワークの間のリンクに挿入される場合でさえ、−6dBである(受信される信号のレベルは、エコーキャンセラの適応フィルタの活性化を可能にするのに十分ではないため)。すると、発呼者は、受信される信号のレベルが−41dBであるため、騒音を明瞭に知覚する。発呼者の注意は、待たれている応答に特に集中しているので、発呼者は、この騒音の中のいくらかの機密情報を知覚する可能性がある。
2)呼出段階中、エコー減衰は、−6dBである(受信される信号のレベルは、依然として、エコーキャンセラの適応フィルタの活性化を可能にするのに十分ではないため)。すると、発呼者は、受信された信号のレベルが−41dBであるため、呼出音期間の合間に騒音を明瞭に知覚し、さらに、呼出音期間中、発呼者は、−41dBのレベルの騒音のエコーによって劣化させられた呼出音を知覚する。
3)被呼者が呼出に応答するとすぐに、発呼者の注意は、今や、被呼者の応答に向けられ、したがって、発呼者は、騒音にそれほど敏感ではない。さらに、エコーキャンセラが、今や、エコーを減衰させるエコーキャンセラの適応フィルタを調整している。エコーは、今や、−20dB、減衰させられる。したがって、発呼者は、もはや騒音を知覚しない。
− 発呼者は、特に、発呼者がそれまでに音量を大きくしている場合、音量を小さくすることが可能である。
− エコーキャンセラが、端末装置において、またはデジタルネットワークのいずれかにおいて、接続パスに挿入され得る。そうすることは、受信された信号が高いレベルを有する場合、うまく機能する。音声信号が全く存在しない場合でさえ、良好なエコー除去を実現するためにエコーキャンセルフィルタをセットアップすることを考えることができる。しかし、そうすることは、特に、遠隔のユーザの環境に背景雑音が存在する場合、不安定および発散につながる。この不安定は、エコーを生じさせる。この理由で、従来のエコーキャンセラにおいて、適応フィルタリングは、不安定を回避するように、雑音などの低レベルの信号には適用されない。したがって、従来のエコーキャンセラは、エコーキャンセラ自らの背景のエコーを低減しない。
図2は、従来のエコーキャンセラのブロック図である。このエコーキャンセラは、端末装置と図示されない複雑なネットワークの間に配置される。このエコーキャンセラは、以下を備える:
− 端末装置によって送られた信号TXiを受信する入力。
− 信号TXiを受信する入力に直接にリンクされ、端末装置から受信された信号TXiと同一の信号TXoをネットワークに転送する出力。
− ネットワークによって供給されるとともに、ネットワークによって送り返される、ネットワークに送られた信号TXoの一部分であるエコー信号Eを含む信号RXiを受信する入力。
− エコー信号Eを減衰させるために信号XRiを処理することによって獲得された信号RXoを端末装置に供給する出力。
− 適応フィルタとも呼ばれ、以下、すなわち、制御入力と、信号TXiを受信する入力に結合された信号入力と、出力とを有する線形プロセッサAF1。線形プロセッサAF1は、エコー信号Eと同一であり、エコー信号Eをキャンセルするために受信された信号RXiから減算されるべき信号を生成することを目的とする。
− 以下、すなわち、信号RXiを受信する入力にリンクされた第1の入力と、適応フィルタAF1の出力にリンクされた第2の入力と、エコー信号Eの残余部分を含む信号RXrを供給する出力とを有する減算器S1。
− 以下、すなわち、減算器S1の出力にリンクされた信号入力と、制御入力と、信号RXoを供給する出力にリンクされた第1の出力とを有する非線形プロセッサNLP1。
− 以下、すなわち:
− 近端ユーザが話している場合、
− 近端ユーザと遠端ユーザがともに話している場合、
− いずれも話していない場合
を検出するためのシングルトーク検出器STDおよびダブルトーク検出器DTD。
− シングルトーク検出器STDおよびダブルトーク検出器DTDから信号を受信するための入力を有し、さらに非線形プロセッサNLP1および適応フィルタAF1に制御信号を供給するための出力を有する制御ユニットCU。
送信された信号TXiは、制御ユニットCUが適応フィルタAF1を活性化した場合、エコー推定をもたらすために適応フィルタAF1を通って処理される。次に、このエコー推定が、受信された信号RXiから減算される。次に、この2つの信号の差(すなわち、残差信号RXr)が、非線形プロセッサNLP1によって処理されて、可能な限り残余エコー信号が除去される、すなわち、線形フィルタAF1および減算器S1だけによっては除去され得なかった成分が減衰させられる。
現在の狭帯域VoIPソリューションにおいて、エコーキャンセラのパフォーマンスは、ITU−T勧告G.168に準拠しなければならない。この勧告は、制御機構の要件を含め、エコーキャンセラの特性を説明する。また、この勧告は、ネットワークにおいて経験される可能性が高い条件下でエコーキャンセラのパフォーマンスを評価するいくつかの実験室試験が、エコーキャンセラに対して実行されるべきことも説明する。
G.168勧告は、デジタル技術を使用するエコーキャンセラの設計に適用可能であり、さらに遅延が、ITU−T勧告G.114およびITU−T勧告G.131によって指定される限度を超える回線において使用されることを意図している。特に、IPトランスポートプロトコル(すなわち、VoIP)に基づくパケットネットワークが、これらの限度を超える遅延を生じさせることが知られている。
ITU−T勧告G.168 ITU−T勧告G.114 ITU−T勧告G.131
呼出段階中のエコーの問題は、現状のITU G.168勧告によっては対処されない。したがって、エコーキャンセルモジュールが、端末装置内、またはメディアゲートウェイ内に配置され、さらに現行のG.168勧告に準拠する場合でさえ、ユーザは、呼出段階中にエコーを知覚し得る。
このため、改良されたエコーキャンセラを提供する必要性が存在する。
本発明の目的は、以下、すなわち:
− エコーによって影響される信号を受信するための、さらにエコーの推定であるフィルタリングされた信号を供給するための適応フィルタと、
− 受信された信号からこの推定を減算して、さらに残差信号を供給するための減算器とを備えるエコーキャンセラであって、
− 以下、すなわち:
− 受信された信号のエネルギーと送信された信号のエネルギーの間の差を第1のしきい値と比較し、次に、この差がこの第1のしきい値より大きい場合、呼出音が検出されたと結論付けるための手段、および
− 送信された信号のエネルギーを第2のしきい値と比較し、さらにこのエネルギーが第2のしきい値より大きい期間の累積時間を第4のしきい値と比較し、次に、この累積時間がこの第4のしきい値より大きい場合、呼出段階が経過したものと想定するための手段を備える、この残差信号の中で呼出音を検出するための手段と、
− 受信された信号の中で呼出音が検出された場合、受信された信号を阻止して、受信された信号をローカルで生成される呼出音に置き換えるための手段とをさらに備えることを特徴とする、エコーキャンセラである。
或る好ましい実施形態によれば、提案されるエコーキャンセラは、以下、すなわち:
− 時間間隔を決定するタイマと、
− 呼出音が全く存在しない場合、前記時間間隔中、残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段とをさらに備える。
或る特定の実施形態によれば、残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段は、送信された信号のエネルギーと残差信号のエネルギーの間の差が、或るしきい値の現在の値より大きい場合に限って、受信された信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段を備える。
或る特定の実施形態によれば、残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段は、前記しきい値の現在の値を所定の増分でインクリメントすることを、送信された信号のエネルギーと残差信号のエネルギーの間の差が、そのしきい値の現在の値とその増分の合計より大きい場合に、行うための手段を備える。
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面と併せて解釈される場合、本発明の実施形態の以下の詳細な説明から、より明白となろう。
本発明の実施形態の特徴および利点を詳細に例示するために、以下の説明は、添付の図面を参照して行われる。可能な場合、同様の、または類似する参照符号は、図面のすべての図、および説明にわたって同一の、または類似する構成要素を示す。
エコーが可聴であり得る例示的な、複雑なネットワークおよび電話端末装置を示す(前述した)ブロック図である。 従来のエコーキャンセラを示す(前述した)ブロック図である。 本発明によるエコーキャンセラの第1の実施形態を示すブロック図である。 本発明によるエコーキャンセラの第2の実施形態を示すブロック図である。 この第2の実施形態の一部分を示すブロック図である。 本発明によるエコーキャンセラのこの第2の実施形態において実行される処理を示す流れ図である。
図3は、図2に示される従来のエコーキャンセラと同一の構成要素に加えて、ネットワークから信号RXiを受信する入力と減算器S1の第1の入力の間に挿入された前処理モジュールPM1を備える、本発明によるエコーキャンセラの第1の実施形態のブロック図である。このエコーキャンセラは、例えば、ゲートウェイに組み込まれる。
前処理モジュールPM1は、呼セットアップ要求から被呼者が電話機に応対する(すなわち、呼出段階の終わり)まで、または発呼者が発話して、このことがエコーキャンセラの収束をもたらすまで、特定の非線形処理を適用する。この非線形処理モジュールPM1は、この期間中、エコーをキャンセルする。
好ましい実施形態において、呼出音が全く存在しない場合、非線形処理モジュールPM1は、除去された信号を、抑制された背景雑音と同一の統計的特性を有する合成した快適雑音に置き換える。
呼出音が存在する場合、非線形処理モジュールPM1は、除去された信号を合成した呼出音に置き換える。
被呼者が電話機に応対した後、または発呼者が話しはじめた後、制御ユニットCUが、前処理モジュールPM1を不活性化し、したがって、従来のエコーキャンセルプロセスが適用される。
図4は、非線形プロセッサNLP1が、前処理モジュールPM2を組み込む改良された非線形プロセッサNLP2によって置き換えられていることを除いて、図2に示される従来のエコーキャンセラと同一の構成要素を備える、本発明によるエコーキャンセラの第2の実施形態のブロック図である。この改良された非線形プロセッサNLP2のブロック図が、図5に示される。非線形プロセッサNLP2は、以下を備える。すなわち:
− 非線形プロセッサNLP1と同様の従来の非線形プロセッサCNLP。この従来の非線形プロセッサCNLPは、強化された非線形プロセッサENによって供給される信号を受け取り、さらに処理済みの受信された信号RXoを近端の端末装置に供給する。
− 前処理モジュールPM2は、呼出音を検出するための信号クオリファイア、および強化された非線形プロセッサENを備える。
信号クオリファイアSQが、減算器S2の出力によって供給される残差信号RXrを受信する。また、信号クオリファイアSQは、制御ユニットUC2によって供給されるとともに、以下の3つの値をとり得る制御信号である、いわゆる「適応信号」ADを受け取る:
− 受信された信号RXiが、安定したフィルタリングへの収束を可能にするには低過ぎるため、エコーキャンセラEC3が「適応段階」にあり得ないこと、すなわち、適応フィルタAF2が適応させられることが可能でないことを制御ユニットCU2が検出した場合、0。
− エコーキャンセラEC3が「適応段階」にあることを制御ユニットCU2が検出した場合、1。
− 適応フィルタAF2が「適応段階」を終えたばかりである、すなわち、電話会話の開始時であることを制御ユニットCU2が検出した場合、2。
信号クオリファイアSQが、強化された非線形プロセッサENに、信号クオリファイアSQが受信した残差信号RXrが呼出音を含むか否かを示す2値信号SNを供給する。
この改良された非線形プロセッサNLP2は、前処理モジュールPM1と非線形プロセッサNLP1の組合せに関して前述した機能と同一の機能を実行する。
前処理モジュールPM1は、以下の2種類のしきい値を使用する。すなわち:
− エネルギーしきい値:Eth
− 収束ステータス、時間しきい値:CTth。
入力上にそれぞれ存在する信号TXiのエネルギーと信号RXiのエネルギーの差が、呼出段階中、しきい値Ethより大きい場合、
− さらに、呼出音が全く存在しない間隔中である場合、前処理モジュールPM1が、受信された信号を完全にキャンセルし、さらにキャンセルされた、受信された信号をローカルで生成された快適雑音に置き換え、
− さらに、呼出音中である場合、前処理モジュールPM1が、受信された信号を完全にキャンセルし、さらにキャンセルされた、受信された信号をローカルで生成された呼出音に置き換える。
しきい値CTthが、信号クオリファイアSQによって、呼出段階を検出するのに使用される。入力上の送信された信号TXiのエネルギーが、測定され、さらにしきい値MinEnergyと比較される。このエネルギーが、累積時間中にしきい値CTthより高いしきい値MinEnergyより大きい場合、呼出段階は経過したものと想定される。すると、前処理モジュールPM1が、音声伝送中に受信された信号RXiをクリッピングすることを回避するように無効にされる。したがって、被呼者が、端末装置T2のハンドセットを手に取るとすぐに、前処理モジュールPM1は、その特定の非線形処理を停止する。
図6は、図5に示される強化された非線形プロセッサENにおいて実行されるプロセスの流れ図を示す。同様のプロセスが、図3の前処理モジュールPM1において実行される:
ステップ1:処理の開始:
− 適応段階が終わったと考えられる時点、すなわち、適応フィルタの収束のために、呼出段階の終わりの後にいくらかの時間を許すために、電話会話が開始してからいくらか後に、フィルタ適応プロセスを停止するために使用されるタイマTadaptの値をリセットすること、および
− 送信された信号TXoのエネルギーEtxと受信された信号RXiのエネルギーErxを比較するために使用される可変のしきい値Tthの値をリセットすること。Tthの初期化値は、この実施例において6dBである。
ステップ2:新たに受信された信号フレームに関する処理を開始すること。
ステップ3:「適応信号」ADの値を確認すること。値が0である場合、このことは、エコーキャンセラが、「適応段階」にはないことを意味し、処理は、ステップ7に進む。値が0ではない場合、このことは、エコーキャンセラが「適応段階」にあること(値が1である場合)、またはこの適応段階を最近、終えたこと(値が2である場合)を意味し、処理は、ステップ4に進む。
ステップ4:信号「Adaptation」の値が1であるか、2であるかを区別すること。値が1である場合、このことは、エコーキャンセラが「適応段階」にあることを意味し、処理は、ステップ5に進む。値が2である場合、このことは、エコーキャンセラが「適応段階」を最近、終えたことを意味し、処理は、ステップ6に進む。
ステップ5:タイマTadaptが、1フレーム周期(この実施例において、Tframe=10ミリ秒)、インクリメントされる。処理は、ステップ7に進む。
ステップ6:タイマTadaptが、最大値Tth(この実施例において、1秒)に設定される。値Tthは、後のステップで適応プロセスを停止させるしきい値として使用される。したがって、処理は、100の信号フレームを処理している間にタイマが100回、インクリメントされていると、この後のステップによって停止させられる。処理は、ステップ7に進む。
ステップ7:強化された非線形プロセッサENによって受信された残差信号RXrの中で呼出音を検出すること。
ステップ8:信号クオリファイアSQによって強化された非線形プロセッサENに供給された信号SNを確認すること。信号SNが、受信された信号RXrの中で呼出音が検出されたことを示す場合、処理は、ステップ9に進む。検出されたことを示さない場合、処理は、ステップ10に進む。
ステップ9:受信された信号RXrが、ユーザが全くエコーなしに呼出音を明瞭に聞くように、ローカルで生成された呼出音によって置き換えられる。
ステップ10:送信された信号TXoのエネルギーEtx、および残差信号RXrのエネルギーErxを算出すること。
ステップ11:タイマ値Tadaptを、しきい値Tth=1秒と比較すること。TadaptがTth以上である場合、処理は、前処理モジュールPM2において、ステップ12で終了する。TadaptがTthより小さい場合、処理は、ステップ13に進む。
ステップ12:前処理モジュールPM2がバイパスされ、エコーキャンセラが、この場合、従来の仕方で機能する。出力信号RXoは、適応フィルタAF2および従来の非線形プロセッサCNLPによって従来どおりにフィルタリングされた、受信された信号RXiである。処理は、次のフレームに関して同一のステップ12に進む。
ステップ13:送信された信号TXoのエネルギーEtxと残差信号RXrのエネルギーErxの差が、しきい値Ethの現在の値と比較される。この差がEth以下である場合、残差信号RXrのレベルが十分に高く、したがって、エコーがもはや邪魔となっている可能性がないため、処理は、ステップ14で終了する。Ethを超えている場合、残差信号RXrが、送信された信号よりはるかに小さく、したがって、残差信号RXrは、大部分、エコーによって構成されていると想定することができるため、ステップ15に進む。
ステップ14:前処理モジュールPM2がバイパスされ、エコーキャンセラが、この場合、従来の仕方で機能する。出力信号RXoは、適応フィルタAF2および従来の非線形プロセッサCNLPによって従来どおりにフィルタリングされた、受信された信号RXiである。処理は、次のフレームに関してステップ2に進む。
ステップ15:送信された信号TXoのエネルギーEtxと残差信号RXrのエネルギーErxの差が、しきい値Ethの現在の値と増分Ethmargの合計と比較される。この差がEth以下である場合、処理は、ステップ17で終了する。この差がEthを超えている場合、処理は、ステップ16に進む。
ステップ16:しきい値Ethの現在の値が、この実施例において1dBである増分Ethmargだけインクリメントされる。その後、処理は、ステップ17で終了する。
ステップ17:残差信号RXrが阻止される。近端の端末装置に供給される元に戻された信号RXoは、残差信号RXrに置き換わる合成した快適雑音である。その後、処理は、次のフレームに関してステップ2に進む。
本発明によるエコーキャンセラは、全二重ハンズフリーモードのために使用される電話端末装置に関して特に有利である。このエコーキャンセラは:
− ラップトップ/デスクトップPCベースのソフト電話機
− ハードウェアIP電話機、スマートフォン、PDA電話機
− VoIPメディアゲートウェイ
− IP PBX
に組み込まれ得る。

Claims (4)

  1. エコーによって影響される信号を受信するため、およびエコーの推定であるフィルタリングされた信号を供給するための適応フィルタと、
    受信された信号からこの推定を減算して、さらに残差信号を供給するための減算器と、
    受信された信号のエネルギーと送信された信号のエネルギーの間の差を第1のしきい値と比較し、次に、この差がこの第1のしきい値より大きい場合、呼出音が検出されたと結論付けるための手段、および
    送信された信号のエネルギーを第2のしきい値と比較し、さらにこのエネルギーが第2のしきい値より大きい期間の累積時間を第4のしきい値と比較し、次に、この累積時間がこの第4のしきい値より大きい場合、呼出段階が経過したものと想定するための手段を備える、前記残差信号の中で呼出音を検出するための手段と、
    受信された信号の中で呼出音が検出された場合、呼出段階が経過したと想定されるまで、受信された信号を阻止して、受信された信号をローカルで生成される呼出音に置き換えるための手段とを備える、エコーキャンセラ。
  2. 時間間隔を決定するタイマと、
    呼出音が全く存在しない場合、前記時間間隔中、残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段とをさらに備える、請求項1に記載のエコーキャンセラ。
  3. 残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための前記手段が、送信された信号のエネルギーと残差信号のエネルギーの間の差がしきい値の現在の値より大きい場合に限って、受信された信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための手段を備える、請求項1に記載のエコーキャンセラ。
  4. 残差信号を何らかの合成した快適雑音によって置き換えるための前記手段が、前記しきい値の現在の値を所定の増分でインクリメントすることを、送信された信号のエネルギーと残差信号のエネルギーの間の差がしきい値の現在の値と前記増分の合計より大きい場合に行うための手段を備える、請求項1に記載のエコーキャンセラ。
JP2013517122A 2010-07-05 2011-05-23 エコーキャンセラ Expired - Fee Related JP5509387B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10168440.5 2010-07-05
EP10168440A EP2405587B1 (en) 2010-07-05 2010-07-05 Echo canceller
PCT/EP2011/058317 WO2012004043A1 (en) 2010-07-05 2011-05-23 Echo canceller

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013538478A true JP2013538478A (ja) 2013-10-10
JP5509387B2 JP5509387B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=42356435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013517122A Expired - Fee Related JP5509387B2 (ja) 2010-07-05 2011-05-23 エコーキャンセラ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8737601B2 (ja)
EP (1) EP2405587B1 (ja)
JP (1) JP5509387B2 (ja)
KR (1) KR101442995B1 (ja)
CN (1) CN102959877B (ja)
WO (1) WO2012004043A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170032603A (ko) 2015-09-15 2017-03-23 삼성전자주식회사 전자 장치, 그의 반향 신호 제거 방법 및 비일시적 컴퓨터 판독가능 기록매체
US10129408B1 (en) * 2016-10-11 2018-11-13 Google Llc Residual echo detection based on non-causality
CN110246516B (zh) * 2019-07-25 2022-06-17 福建师范大学福清分校 一种语音通信中小空间回声信号的处理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0541087A1 (en) * 1991-11-08 1993-05-12 Hitachi, Ltd. Facsimile receiving method and facsimile apparatus carrying out the method
US7085370B1 (en) * 2000-06-30 2006-08-01 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Ringback detection circuit
JP4752494B2 (ja) * 2005-12-22 2011-08-17 沖電気工業株式会社 エコーキャンセラ
US8014516B2 (en) * 2006-01-27 2011-09-06 Mediatek Inc. Method and apparatus for echo cancellation
US8160239B2 (en) * 2006-11-10 2012-04-17 Sony Corporation Echo canceller and speech processing apparatus
KR101389458B1 (ko) * 2008-08-05 2014-04-28 에스케이 텔레콤주식회사 듀얼 밴드를 지원하는 rfid 리더

Also Published As

Publication number Publication date
EP2405587A1 (en) 2012-01-11
KR101442995B1 (ko) 2014-09-22
US8737601B2 (en) 2014-05-27
JP5509387B2 (ja) 2014-06-04
US20130129078A1 (en) 2013-05-23
EP2405587B1 (en) 2013-03-27
KR20130038332A (ko) 2013-04-17
CN102959877B (zh) 2015-03-04
CN102959877A (zh) 2013-03-06
WO2012004043A1 (en) 2012-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101262530B (zh) 一种消除移动终端回音的装置
US8229147B2 (en) Hearing assistance devices with echo cancellation
JP4069595B2 (ja) 拡声通話装置
JP3979169B2 (ja) エコーキャンセラ
US7539300B1 (en) Echo canceller with enhanced infinite and finite ERL detection
JP5509387B2 (ja) エコーキャンセラ
JP5923705B2 (ja) 通話信号処理装置
JP5712350B2 (ja) 拡声通話装置
JP2007274714A (ja) エコーキャンセラ
JP2861888B2 (ja) エコー・ノイズキャンセラおよびエコー・ノイズ消去方法
JP3941581B2 (ja) 拡声通話装置
US7221755B2 (en) Method of capturing constant echo path information in a full duplex speakerphone
JP4900185B2 (ja) 拡声通話装置
JP4380688B2 (ja) 通話装置
JP3702507B2 (ja) 集合住宅用ハンズフリー通話システム
US7734036B1 (en) Dynamic attenuation method and apparatus for optimizing voice quality using echo cancellers
JP4900184B2 (ja) 拡声通話装置
JP2007124163A (ja) 通話装置
WO1999033323A1 (en) Method and apparatus for multi-way conference calling with a full-duplex speakerphone and a digital wireless communication terface
JPH0514476A (ja) 拡声電話機
JP4639910B2 (ja) エコーキャンセラ制御装置
JP2004274250A (ja) 通話装置
JP2007124162A (ja) 拡声通話装置
Lindstrom et al. On audio hands-free system design
Boopalan A New Algorithm for Acoustic Echo Cancellation using Adaptive Filter

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5509387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees