JP2007274714A - エコーキャンセラ - Google Patents

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【課題】ダブルトーク状態において適応フィルタのフィルタ係数の発散を抑制する。
【解決手段】発散検出処理部37では、ダブルトーク検出部34でダブルトークが検出されていない状況において、通常の使用環境におけるエコーキャンセラ30の収束(適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)の収束)に要する時間よりも若干長い時間以上連続してしきい値R0(≪1)を下回った場合を発散状態として検出する。故に、仮に適応フィルタ31におけるフィルタ係数Hn(m)が発散したとしても発散状態を検出した発散検出処理部37が直ちに適応フィルタ31、減算器32、遠端信号パワー推定部33並びにダブルトーク検出部34の処理及び変数を初期化するため、発散を早期に解消することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、拡声通話機能を有する電話機やインターホンなどの拡声通話装置に用いられるエコーキャンセラに関するものである。
マイクロホン及びスピーカを用いて拡声通話(ハンズフリー通話)を実現する電話機やインターホンなどの拡声通話装置においては、スピーカから送出される受話音声の一部がマイクロホンに回り込み、これが送話音声(送話信号)となって相手側の通話端末に伝送されるため、相手側の通話者には自分の発した音声がエコーとなって聞こえてしまい、そのレベルが高い場合には不快感を生じてしまうことになる。そこで、従来より、上述のようなエコーを抑圧する技術が提案あるいは提供されており、その一つの手段としてエコーキャンセラがある。
マイクロホン及びスピーカを用いて拡声通話(ハンズフリー通話)を実現する電話機やインターホンなどの拡声通話装置においては、スピーカから送出される受話音声の一部がマイクロホンに回り込み、これが送話音声(送話信号)となって相手側の通話端末に伝送されるため、相手側の通話者には自分の発した音声がエコーとなって聞こえてしまい、そのレベルが高い場合には不快感を生じてしまうことになる。そこで、従来より、上述のようなエコーを抑圧する技術が提案あるいは提供されており、その一つの手段としてエコーキャンセラがある。
エコーキャンセラは、スピーカとマイクロホンの音響結合などにより形成される帰還経路(エコー経路)のインパルス応答を適応的に同定して帰還経路への入力信号(受話信号)から上記帰還経路のエコー成分を推定する適応フィルタと、適応フィルタで推定されたエコー成分を帰還経路からの出力信号(送話信号)より減算する減算器とを備えている。適応フィルタは可変の係数を有するプロセッサと係数を随時決定していくアルゴリズムからなる従来周知のものであって、減算器の出力信号の自乗平均値を最小化するアルゴリズム、例えば、LMS(Least-Mean-Square)アルゴリズムにより可変のフィルタ係数を適応更新することによって帰還経路のエコー成分(帰還経路を介した受話信号の回り込み成分)を推定する。そして、適応フィルタで推定されたエコー成分を減算器において送話信号から減算することにより、送話信号に含まれるエコー成分のみを相殺し、マイクロホンで集音されたエコー以外の成分(マイクロホンに対して通話者から発せられた音声や周囲の騒音)に対しては損失を与えないものである。
図2はエコーキャンセラを備えた拡声通話装置としてのインターホン親機(以下、「親機」と略す)M’と、相手側通話端末としてのドアホン子機Sとからなり、双方向の同時通話を実現可能とした所謂ハンズフリーインターホンの従来例を示すブロック図である。親機M’は、マイクロホン1、スピーカ2、2線−4線変換回路3、マイクロホンアンプG1、回線(2線の伝送路)への送話信号を増幅する回線出力アンプG2、回線からの受話信号を増幅する回線入力アンプG3、スピーカアンプG4、送話音量調整用増幅器G5、受話音量調整用増幅器G6、並びに第1及び第2のエコーキャンセラ30A’,30B’で構成される。また、ドアホン子器Sはマイクロホン1’、スピーカ2’、2線−4線変換回路3’、マイクロホンアンプG1’並びにスピーカアンプG4’で構成される。
第1のエコーキャンセラ30A’は適応フィルタ31Aと減算器32Aからなり、上述のようにスピーカ2−マイクロホン1間の音響結合により形成される帰還経路(音響エコー経路)HACのインパルス応答を適応フィルタ31Aにより適応的に同定し、遠端側の入力信号(スピーカアンプG4へ入力する受話信号)Xnから推定したエコー成分(音響エコー)Gnを減算器32AによりマイクロホンアンプG1から出力する近端側の入力信号Yn(図2における点Aの送話信号)から減算することでエコー成分gnを相殺して消去する。また、第2のエコーキャンセラ30B’も適応フィルタ31Bと減算器32Bからなり、2線−4線変換回路3と伝送路との間のインピーダンスの不整合による反射およびドアホン子機Sにおけるスピーカ2’−マイクロホン1’間の音響結合とにより形成される帰還経路(回線エコー経路)HLINのインパルス応答を適応フィルタ31Bにより適応的に同定し、参照信号(回線出力アンプG2への入力信号、すなわち送話信号)から推定したエコー成分(回線エコー)を減算器32Bにより受話信号(図2における点Cの信号)から減算することでエコー成分を相殺して消去する。
さらに第1のエコーキャンセラ30A’を例に適応フィルタ31Aの動作を詳しく説明すると、LMSアルゴリズムにおいては次式によってフィルタ係数(「タップ重み」ともいう)Hn(m)を再帰的に更新していく。
n+1(m)=Hn(m)+μEn・Xn-m
但し、mはタップ番号、nはサンプル時間を示す。
ここで、Enは、遠端側(ドアホン子器S)からのみ発声が行われて近端側(親機M’)では発声が行われていない、いわゆるシングルトークの状態である場合にEn=gn−Gnとなり、サンプル時間nにおけるエコー成分gnの推定誤差(瞬時誤差)を表し、μは毎回の繰り返しにおける補正量の大きさ(すなわち、収束の速さ)を制御するための定数であるステップゲイン(あるいは「ステップサイズパラメータ」ともいう)を表す。なお、エコー成分gnの推定値Gnは上記フィルタ係数Hn(m)と受話信号Xnとから次式によって求められる。
Figure 2007274714
そして、フィルタ係数Hn(m)を再帰的に更新することで上記推定誤差Enの平均自乗誤差を最小とする最適解に到達する(収束する)と、その最適解のフィルタ係数Hn(m)から求められるエコー成分の推定値Gnを送話信号Ynから減算することでエコー成分を相殺した出力信号Enが得られることになる。
而して、第1及び第2のエコーキャンセラ30A’,30B’により帰還経路HACおよびHLINのエコー成分を相殺して閉ループを断ち切るため、不快なエコーを抑制することができる。また、上記従来例によれば、マイクロホンアンプG1の出力信号に含まれるエコー以外の成分、すなわち、親機M’に対して通話者が発声した音声信号および親機M’の周囲の騒音については全く損失を与えずにドアホン子機S側へ伝送することができ、同様に受話信号に含まれるエコー以外の成分、すなわち、ドアホン子機Sに対して通話者が発声した音声信号およびドアホン子機Sの周囲の騒音については全く損失を与えずに親機M’側へ伝送することができる。
ところで、親機M’とドアホン子器Sで同時に発声が行われる、いわゆるダブルトークの状態においてエコーキャンセラ30A’,30B’の適応フィルタ31A,31Bがフィルタ係数Hn(m)の更新を継続すると、フィルタ係数Hn(m)が収束せずに発散してしまう虞がある。例えば図2の第1のエコーキャンセラ30A’において、マイクロホン1から入力するダブルトーク成分Nnが存在する場合、送話信号YnはYn=Nn+gnとなり、推定誤差EnはEn=Nn+(gn−Gn)と表される。このとき、フィルタ係数Hn(m)を再帰的に更新することで推定誤差Enの平均自乗誤差を最小とする最適解を求めようとすると、参照信号(受話信号Xn)と相関のないダブルトーク成分Nnの項が推定誤差Enに含まれているためにフィルタ係数Hn(m)が収束せず、逆に発散する虞がある。すなわち、ダブルトーク成分Nnは適応フィルタ31Aの動作においては外乱成分となる。
そこで本発明者らは、図3に示すように参照信号(受話信号Xn)の瞬時パワーを推定する遠端信号パワー推定部33Aと、ダブルトークを検出するダブルトーク検出部34Aとを設け、適応フィルタ31Aが遠端信号パワー推定部33Aの推定値が参照信号Xnに音声成分が含まれると見なせる所定の閾値を超え、且つダブルトーク検出処理部34Aによりダブルトークが検出されない状態でのみフィルタ係数Hn(m)を更新するとともに、その他の状態ではフィルタ係数Hn(m)を更新せずにそれ以前の値に固定するようにして、上述のようなフィルタ係数Hn(m)の発散を防止したエコーキャンセラ30A”を既に提案している。
特開2000−270089号公報
ところで、一般に広く用いられているダブルトークの検出方法は、帰還経路への入力信号(参照信号)Xnと帰還経路からの出力信号Ynの瞬時パワーの比(PYn/PXn)を求め、この値が所定のしきい値を越えた場合をダブルトークと判別するものである。この方法はエコー経路の利得変動が少ない系において使用する場合には有効である。しかしながら、マイクロホン1やスピーカ2の前に手をかざしたり顔を近づけたりすることでエコー経路の利得が頻繁に変動する系に使用する場合には、ダブルトークの状態とエコー経路の利得が変動した状態とを判別することができず、また、エコー成分gnに対してダブルトーク成分Nnのパワーが小さい場合にはダブルトークの検出が困難となる。
これに対して、帰還経路への入力信号Xnと帰還経路からの出力信号Ynの瞬時パワーを単純に比較するのではなく、例えば、入力信号Xnと推定誤差(減算器32Aの出力)Enとの相互相関を利用することでエコーに埋もれた微少なダブルトーク成分も精度良く検出することができる方法がある。すなわち、シングルトーク状態では推定誤差Enが純粋な残留エコー成分を表し、入力信号Xnと推定誤差Enとの相互相関は大きいが、ダブルトーク状態においては推定誤差Enとダブルトーク成分Nnとがほぼ等しくなって相互相関が小さくなるという性質を利用している。
しかしながら、上述のように相互相関を利用してダブルトークを検出する場合、相互相関を求めるために要する周期に比例してダブルトーク検出における遅延が大きくなり、逆に相互相関を求める周期が短すぎるとダブルトークの検出精度が低下して適応フィルタにおけるフィルタ係数の発散を防止することが困難になってしまう。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、ダブルトーク状態において適応フィルタのフィルタ係数の発散を抑制することができるエコーキャンセラを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、マイクロホンとスピーカを用いて拡声通話を行う拡声通話系に用いられ、スピーカからマイクロホンへの回り込みなどによって生じるエコーを抑圧するエコーキャンセラであって、スピーカとマイクロホンの音響結合などにより形成される帰還経路のインパルス応答を適応的に同定して帰還経路への入力信号から帰還経路のエコー成分を推定する適応フィルタと、適応フィルタで推定されたエコー成分を帰還経路からの出力信号より減算する減算器と、遠端側の信号の瞬時パワーを推定する遠端信号パワー推定部と、帰還経路からの出力信号と帰還経路への入力信号と減算器の出力信号のうちの複数の信号の相互相関を利用してダブルトークを検出するダブルトーク検出部とを有し、適応フィルタは、遠端信号パワー推定部の推定値が遠端側の信号に音声成分が含まれると見なせる所定の閾値を超え、且つダブルトーク検出部によりダブルトークが検出されない状態でのみフィルタ係数を更新するとともに、その他の状態ではフィルタ係数を固定してなるエコーキャンセラにおいて、適応フィルタにおけるフィルタ係数が発散状態にあるか否かを検出するとともに発散状態にあることを検出した場合に適応フィルタ、減算器、遠端信号パワー推定部並びにダブルトーク検出部の処理及び変数を初期化する発散検出処理部を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、発散検出処理部は、近端側の信号と適応フィルタによるエコー成分の推定値との相互相関値に基づいて発散状態を検出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、発散検出処理部は、遠端側の信号のパワーに対する適応フィルタによるエコー成分の推定値の比に基づいて発散状態を検出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、発散検出処理部は、ダブルトーク検出部にてダブルトークが検出されていない状態における近端側の信号のパワーに対する減算器の出力信号のパワーの比に基づいて発散状態を検出することを特徴とする。
本発明によれば、仮に適応フィルタにおけるフィルタ係数が発散したとしても発散状態を検出した発散検出処理部が直ちに適応フィルタ、減算器、遠端信号パワー推定部並びにダブルトーク検出部の処理及び変数を初期化するため、発散を早期に解消して抑制することができる。
以下、本発明を従来例で説明した親機M’の音響エコー経路のエコーを抑圧する第1のエコーキャンセラに適用した実施形態について説明する。但し、本発明を回線エコー経路のエコーを抑圧する第2のエコーキャンセラに適用可能であることは言うまでもない。
図1は本実施形態のエコーキャンセラ30を用いた拡声通話装置の一部省略したブロック図である。なお、本実施形態の基本構成は図3に示した従来例と共通であるから、共通の構成要素には同一の符合(但し、「A」の文字は省略する)を付して説明を省略する。
本実施形態は、適応フィルタ31におけるフィルタ係数Hn(m)が発散状態にあるか否かを検出するとともに発散状態にあることを検出した場合に適応フィルタ31、減算器32、遠端信号パワー推定部33並びにダブルトーク検出部34の処理及び変数を初期化する発散検出処理部37を備えた点に特徴がある。
発散検出処理部37は、近端側の信号(送話信号)Ynと適応フィルタ31によるエコー成分の推定値Gnとの相互相関Rを下記の式2により演算し、この相互相関Rに基づいて発散状態を検出している。
Figure 2007274714
但し、J=相関を求める際の周期(数10ms程度)/サンプリング周期とする。この相互相関Rの値は、適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)が収束に向かうにつれて1に近づき、逆にフィルタ係数Hn(m)が発散していくにつれて1よりも小さくなっていく。したがって、発散検出処理部37では、ダブルトーク検出部34でダブルトークが検出されていない状況において、通常の使用環境におけるエコーキャンセラ30の収束(適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)の収束)に要する時間よりも若干長い時間以上連続してしきい値R0(≪1)を下回った場合を発散状態として検出する。
而して、適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)が一端発散してしまった場合、そのままフィルタ係数Hn(m)の更新処理を継続しても再度収束させることは困難であるから、このような場合には発散を早期に検出してエコーキャンセラ30の動作を初期化してしまう方が有効である。また、通話系においてはエコーキャンセラ30の発散の早期解消はハウリングやブロッキングを未然に又は早期に抑圧することにつながる。
本実施形態は上述のように構成したものであるから、仮に適応フィルタ31におけるフィルタ係数Hn(m)が発散したとしても発散状態を検出した発散検出処理部37が直ちに適応フィルタ31、減算器32、遠端信号パワー推定部33並びにダブルトーク検出部34の処理及び変数を初期化するため、発散を早期に解消することができるものである。
なお、発散検出処理部37における発散状態の検出方法は上記の方法以外にも次のような方法でも構わない。
すなわち、遠端側の信号(受話信号)Xnのパワーに対する適応フィルタ31によるエコー成分の推定値Gnの比Sを下記の式3により演算し、その比Sに基づいて発散状態を検出する方法がある。
Figure 2007274714
但し、K=パワーを求める際の周期(≫エコー遅延時間)/サンプリング周期とする。この比Sの値は、適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)が収束に向かうにつれてエコー経路(音響エコー経路HAC)の帰還利得を自乗した値に近付き、逆にフィルタ係数Hn(m)が発散していくにつれて時間とともに増加する。したがって、発散検出処理部37では、通常の使用環境におけるエコー遅延時間よりも充分に長い時間以上連続してしきい値S0を上回った場合を発散状態として検出する。なお、しきい値S0は通常の使用環境における上記帰還利得よりも充分に大きい値に設定される。
あるいは他の方法として、ダブルトーク検出部34にてダブルトークが検出されていない状態における近端側の信号(送話信号)Ynのパワーに対する減算器32の出力信号Enのパワーの比Tを下記式4により演算し、その比Tに基づいて発散状態を検出する方法がある。
Figure 2007274714
但し、L=パワーを求める際の周期(数10ms程度)/サンプリング周期とする。この比Tの値は、適応フィルタ31のフィルタ係数Hn(m)が収束に向かうにつれて0に近づき、逆にフィルタ係数Hn(m)が発散していくにつれて時間とともに増加する。したがって、発散検出処理部37では、ダブルトーク検出部34でダブルトークが検出されていない状況において、通常の使用環境におけるダブルトーク検出部34でのダブルトーク検出に要する時間よりも充分に長い時間以上連続してしきい値T0を上回った場合を発散状態として検出する。なお、しきい値T0は、エコーキャンセラ30が非収束状態(学習開始直後など)における最低エコー抑圧量の設計値から算出される値である。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 従来のエコーキャンセラを用いた拡声通話装置を示すブロック図である。 他の従来例を示すブロック図である。
符号の説明
1 マイクロホン
2 スピーカ
30 エコーキャンセラ
31 適応フィルタ
32 減算器
33 遠端信号パワー推定部
34 ダブルトーク検出部
37 発散検出処理部

Claims (4)

  1. マイクロホンとスピーカを用いて拡声通話を行う拡声通話系に用いられ、スピーカからマイクロホンへの回り込みなどによって生じるエコーを抑圧するエコーキャンセラであって、スピーカとマイクロホンの音響結合などにより形成される帰還経路のインパルス応答を適応的に同定して帰還経路への入力信号から帰還経路のエコー成分を推定する適応フィルタと、適応フィルタで推定されたエコー成分を帰還経路からの出力信号より減算する減算器と、遠端側の信号の瞬時パワーを推定する遠端信号パワー推定部と、帰還経路からの出力信号と帰還経路への入力信号と減算器の出力信号のうちの複数の信号の相互相関を利用してダブルトークを検出するダブルトーク検出部とを有し、適応フィルタは、遠端信号パワー推定部の推定値が遠端側の信号に音声成分が含まれると見なせる所定の閾値を超え、且つダブルトーク検出部によりダブルトークが検出されない状態でのみフィルタ係数を更新するとともに、その他の状態ではフィルタ係数を固定してなるエコーキャンセラにおいて、適応フィルタにおけるフィルタ係数が発散状態にあるか否かを検出するとともに発散状態にあることを検出した場合に適応フィルタ、減算器、遠端信号パワー推定部並びにダブルトーク検出部の処理及び変数を初期化する発散検出処理部を備えたことを特徴とするエコーキャンセラ。
  2. 発散検出処理部は、近端側の信号と適応フィルタによるエコー成分の推定値との相互相関値に基づいて発散状態を検出することを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。
  3. 発散検出処理部は、遠端側の信号のパワーに対する適応フィルタによるエコー成分の推定値の比に基づいて発散状態を検出することを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。
  4. 発散検出処理部は、ダブルトーク検出部にてダブルトークが検出されていない状態における近端側の信号のパワーに対する減算器の出力信号のパワーの比に基づいて発散状態を検出することを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。
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