JP2013526568A - ケラチン繊維の処理用の酸化組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー、(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマー、(c)少なくとも1つの過酸化剤、(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤、(e)少なくとも1つのアルカリ化剤、及び(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体の組み合わせを含む、ケラチン繊維の処理用の酸化組成物に関する。
記載される酸化組成物は、ケラチン繊維、特に人毛の染色、ブリーチ、及びパーマネントウェーブ又は緩和/矯正等の従来の毛髪処理において使用される組成物に好適であり、酸化組成物を必要とする。組成物は、良好なレオロジーを有し、使用中のその一貫性を維持し、かつ使用中の膨潤挙動を減少させる。好ましいアニオン性会合性コポリマーは、アクリレートコポリマーであり、好ましいアニオン性非会合性コポリマーは、アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマーである。

Description

第1の態様によると、本発明は、(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー、(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマー、(c)少なくとも1つの過酸化剤、(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤、(e)少なくとも1つのアルカリ化剤、及び(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体の組み合わせを含む、ケラチン繊維の処理用のさらし粉及び過酸化物顕色剤を混合することによって生じる酸化組成物に関する。
第2の態様によると、本発明は、毛髪処理の期間中、酸化組成物の維持された一貫したレオロジーを提供するための、上述の酸物の使用に関する。
第3の態様によると、本発明は、記載される従来の酸化組成物において観察される膨潤挙動を最小化するための、上述の酸化組成物の使用に関する。
第4の態様によると、本発明は、毛髪処理中に、一貫したレオロジーを維持し、かつ酸化組成物の膨潤挙動を最小化するために、上述の酸化組成物を適用する方法に関し、前記方法は、(i)少なくとも1つの過酸化剤、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせ、並びにキャリア媒体を含む第1の過酸化物顕色剤組成物を提供する工程と、(ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤、アルカリ化剤、及びキャリア媒体を含む第2のさらし粉混合物を提供する工程と、(iii)(i)に記載の組成物と(ii)に記載の組成物とをともに混合する工程と、(iv)適切な粘度を維持し、かつ膨潤挙動を最小化するために、塗布中に全組成物を活発に混合する必要なく、(iii)に記載の組成物を、ケラチン繊維、特に毛髪に塗布する工程とを含む。
第5の態様によると、本発明は、(i)少なくとも1つの過酸化剤、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせ、並びにキャリア媒体を含む第1の別個にパッケージ化された組成物と、(ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤、少なくとも1つのアルカリ化剤、及びキャリア媒体を含む第2の組成物とを含む、酸化組成物キットに関する。
本発明は、ケラチン繊維の処理用の酸化組成物に関し、
(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマーと、
(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーと、
(c)少なくとも1つの過酸化剤と、
(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、
(e)少なくとも1つのアルカリ化剤と、
(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体と、の組み合わせを含む。
ケラチン繊維、特に人毛の染色、ブリーチ、及びパーマネントウェーブ又は緩和/矯正等の従来の毛髪処理は、常に酸化組成物を必要とする。
主にα−ケラチンによって構成される人毛は、丈夫で不溶性の構造である。硫黄含有アミノ酸システインによって形成される大量のジ硫黄ブリッジの存在が、毛髪中に存在するケラチン繊維に付与される強度及び剛性についての説明のうちの1つになる。
酸化組成物の実際の役割は、処理の種類に応じて多様であり得る。ヘアカラーにおいて、酸化組成物の役割は、メラニン色素を脱色することであり、毛髪の基調色を明るくする。しかしながら、毛髪中に着色した発色団を形成するために、染料前駆体をともにカップリングする役割が最も重要である。例えば、毛髪染色におけるその主要な役割は、染料前駆体を酸化することであり、それがその後「活性化」されて、毛髪染料を形成して終了する反応の連鎖を可能にする。ヘアブリーチにおいて使用されるとき、酸化組成物は、皮質にわたって埋め込まれる2つの天然色素(ユーメラニン(茶色がかった黒色)及びフェオメラニン(赤色がかったオレンジ色))を徐々に破壊する役割も有する。人毛の色の特徴的な自然な階調は、これらの種類の色素の比率及び濃度の組み合わせの結果である。例えば、黒髪がユーメラニンの高濃度を示す一方で、赤髪はフェオメラニンの優位を示す。明るい金髪は、それら両方が減少した量を有する。毛髪の天然色素を破壊するために使用することを目的とするとき、酸化組成物は、ユーメラニン及びフェオメラニンの両方も破壊するが、異なる速度で破壊することも経験が示している。実際、ユーメラニンはフェオメラニンよりも容易に分解することが見出されている。これらの2つの異なる破壊速度の理由から、黒髪がブリーチされると、赤色色素の増強により、望ましくない暖色の赤色がかったオレンジ色又は「派手な」色調をもたらす。最終的に、ヘアブリーチにおいて使用されるとき、酸化組成物は、すでに毛髪中に存在する以前に沈着した合成色もブリーチしなければならない。
毛髪染色系において染料前駆体活性剤として典型的に使用されるとき、酸化組成物は、相対重量で、頭部上で0.6%〜10%の範囲の濃度の過酸化剤を主に含有する。
その一方で、メラニン及び合成色破壊剤として使用されるとき、最終毛髪処理混合物中に存在する酸化組成物は、過酸化物顕色剤に対して1.5重量%〜12.0重量%の範囲の濃度の過酸化剤を含む過酸化物顕色剤、及びさらし粉に対して活性酸素(S28 2-)の10.0重量%〜40.0重量%の範囲の濃度の過硫酸塩剤を含むさらし粉から典型的に提供されるであろう。したがって、過酸化剤の頭部上の濃度は、典型的には、酸化組成物に対して、過酸化剤では0.6重量%〜最大10重量%、かつ過硫酸塩濃度では2.0重量%〜27重量%である(すなわち、2:1〜最大1:4の比率でさらし粉と過酸化物顕色剤とを混合した後)。
高度な化学的反応を示すとして、酸化組成物は、それらに起因する役割に加えて、毛髪処理組成物のキャリア媒体にも影響を及ぼし、いくつかの望ましくない副反応を経験し得る。これらの反応は、一貫性及び均質性等の最終毛髪処理組成物の異なる物理的特性に影響を及ぼし得る。
消費者又はスタイリストによって便利に使用されるために、毛髪処理の酸化組成物等の活性剤は、ポリマー、界面活性剤、安定剤、キレート剤、及び水性キャリア等の種々の構成成分を含むキャリア媒体中に包含される。これらの種々の追加の構成成分は、有効成分を用いて所望の利益を消費者に提供するだけでなく、消費者が本組成物をいかなる危害もなく便利に使用することができる組成物を得るために、重要かつ必要である。
「レオロジー変性剤」として既知の化合物は、組成物にとって必要な一貫性を推進するとして、任意の化粧品組成物に不可欠であり、消費者が組成物を取り扱い、かつ利益を得ることを可能にする。酸化環境に曝露されるとき、レオロジー変性剤は、この極めて反応性の高い環境に対して化学的及び物理的に安定しなければならないという追加の課題を有する。
酸化組成物の物理的安定性の維持を可能にするレオロジー変性剤は、米国特許第7,070,769 B2号に記載されており、「少なくとも2つのアニオン性会合性ポリマー」を含む組成物が記載されている。また、米国特許第6,547,833 B2号は、「毛髪の酸化染色のために2部分組成物において使用される高含水顕色剤製剤であって、少なくとも約70重量%の水、過酸化物酸化剤、及びアクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー(Aculyn 28)を含む顕色剤製剤」を記載している。
米国特許第7,070,769 B2号 米国特許第6,547,833 B2号
本発明の目的は、例えば、ケラチン繊維の染色、ブリーチ、緩和、及びパーマネントウェーブ等の角質物質の化学的処理に好適な酸化組成物を提供することである。
毛髪処理組成物に必要とされるすべての評価基準のうち、1つの非常に重要な評価基準は、所望の一貫性/レオロジー、又は質感を得ることである。この評価基準は、消費者にとって毛髪処理組成物の容易な適用を可能にするために必要不可欠である。この毛髪処理物の容易な適用を提供するために、「増粘」利益を与える化合物が使用される。
良好なレオロジー変性剤の主な性質は、最終組成物が調製されるとき、処理中、かつ消費者又はスタイリストがそれを毛髪から除去する直前まで、所望の一貫性を与えることができることである。最終組成物の調製中に所望の一貫性/レオロジーを有することに加えて、非常に望ましいレオロジー変性剤はまた、組成物の毛髪上への塗布中、処理過程の終了まで、この一貫性/レオロジーを維持するであろう。
通常、レオロジー変性剤の性能は、酸化剤の量及び種類と高度に関連していることが見出されている。上述のように、酸化剤の高い化学的反応性の理由から、媒体中に存在する酸化剤との相互作用によってその性能を減少させることなく、すなわち、組成物のすべての他の構成成分において優れた安定性を減少させることなく、この利益を毛髪処理の全期間中提供する有効なレオロジー変性剤を見出すことは困難である。したがって現在に至るまで、この同一の一貫性/レオロジーを維持する問題を打開する唯一の手段は、塗布中に酸化組成物を継続的かつ活発に撹拌することであった。これは、スタイリスト及び消費者にとって不便であり、製品を毛髪に塗布するのに必要な時間の増加をもたらす。
理論によって拘束されるものではないが、使用中のレオロジー及び一貫性の特性の変更についての合理的な説明は、構成成分の混合後の、典型的な酸化組成物の「膨化」又は「発泡」又は「膨潤」挙動の観察される現象に関連している。これは、O2又はCO2等のガスの形成を原位置で提供する傾向のある、混合中に発生する反応に関連していると考えられており、全組成物の膨潤に関与し得る。組成物の中に閉じ込められるガス気泡は、活発な撹拌を組成物に適用することによって放出され得る。
最終組成物のこの膨潤挙動は、最終組成物の一貫性に影響を及ぼすため、欠点となる。実際には、比較的低い緻密度及び比較的低い密度の特性を有するとして、組成物は、組成物を毛髪上に塗布するとき、消費者又はスタイリストにいくつかの困難を呈するであろう。したがって、酸化組成物のうちのいくつかは、消費者の毛髪上に塗布されるとき、毛髪から滴るか、あるいは落ちる傾向を有し、毛髪製品を塗布することが非常に困難になるであろう。膨潤挙動が、フリーハンド技法を用いるとき、ホイルパックの膨張(肥大)又は処理されていない毛髪への思いがけない着色結果を招くため、塗布後及び顕色期間中の毛髪上の膨潤挙動がはるかにより重大である。
実際、従来のレオロジー変性剤、特に酸化組成物中に包含されるレオロジー変性剤は、前記酸化組成物の構成成分が、過硫酸塩剤、過酸化剤、及びアルカリ化剤を含むとき、膨潤の副作用をもたらす傾向がある。毛髪処理において使用される酸化組成物中に存在するアルカリ過硫酸塩剤、過酸化剤、及びアルカリ化剤の量に応じて、これは酸化組成物の膨潤をもたらす。この発泡現象は、ブリーチ組成物等の高酸化環境において特に過剰である。
具体的には、酸化組成物(すなわち、ケラチン繊維、特に人毛のブリーチ、染色、パーマネントウェーブ又は緩和/矯正)を使用する毛髪処理の分野において、安定しており、かつ有効成分、並びに酸化組成物の他の構成成分に対して不活性である有効なレオロジー変性剤を有する必要性が未だ存在する。許容できるレオロジー変性剤における本質的特徴としての安定性に加えて、酸化組成物において観察される発泡挙動を阻止し、かつ膨潤挙動を打開するレオロジー変性剤を特定することも望ましい。
本発明において、酸化組成物が記載されており、毛髪処理中に組成物のレオロジーを維持するという非常に望ましい特性を提供することに加えて、酸化組成物の膨潤挙動の効果的な減少も提供する。したがって、本発明の酸化組成物は、塗布開始から毛髪処理終了まで、組成物の毛髪への容易な塗布及び毛髪上の非常に良好な付着を促進する。
酸化環境において使用されるアニオン性会合性及びアニオン性非会合性ポリマーの特定の組み合わせが、優れたレオロジー性能、化学的及び物理的安定性を提供することに加えて、酸化組成物において観察される望ましくない膨潤挙動の効果的な減少も他のレオロジー変性剤に提供することが現在見出されている。この特定の組み合わせは、特に、色を包含させるためにホイルを使用することなく、ヘアカラーが毛髪部分に直接塗られる、いわゆる「バリヤージュ技術」を伴って、優れた結果を提供することが見出されている。
第1の態様によると、本発明は、第1の過酸化物顕色剤とさらし粉組成物とを混合することによって生じる、ケラチン繊維の処理用の酸化組成物に関し、
(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマーと、
(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーと、
(c)少なくとも1つの過酸化剤と、
(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、
(e)少なくとも1つのアルカリ化剤と、
(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体と、の組み合わせを含む。
本発明において、酸化組成物という用語は、2つの組成物、すなわち、さらし粉及び過酸化物顕色剤の混合物の結果である組成物を意味する。これらの用語の両方についての定義は、以下の通りである。
本発明において、過酸化物顕色剤という用語は、(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー、(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマー、(c)少なくとも1つの過酸化剤、及び(f)少なくとも毛髪処理に好適なキャリア媒体を含む組成物を意味する。
本発明において、さらし粉という用語は、(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤、(e)少なくとも1つのアルカリ化剤、及び(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体を含む組成物、好ましくは、固体粉末を意味する。
本発明において、過酸化物顕色剤のpH値は、2.0〜5.5、好ましくは、2.5〜4.0の範囲である。
本発明において、さらし粉は、過酸化物顕色剤と混合されたときに、8.5〜13、より好ましくは、9.0〜11の範囲のpHを有する酸化組成物を得ることを可能にするために、5%〜30%、好ましくは、8%〜25%の範囲のアルカリ化剤(e)を含有する。
本発明において、キャリア媒体(f)は、特にケラチン繊維、特に人毛のブリーチ及び/又は染色等の毛髪処理組成物に一般に添加される残りの構成成分を含む。キャリア媒体に属する構成成分が、さらし粉組成物及び過酸化物顕色剤組成物の両方に存在し得ることに留意されたい。「媒体キャリア」として分類される構成成分の分散は、これらの組成物(さらし粉及び過酸化物顕色剤)のそれぞれにおけるそれらの安定性及び役割に依存する。
本発明において使用される酸化組成物という用語は、ケラチン繊維、特に人毛のブリーチ並びに/又は染色並びに/又はパーマネントウェーブ及び/若しくは緩和/矯正において使用することができる組成物を指す。
第2の態様によると、本発明は、毛髪処理の期間中、酸化組成物の維持された一貫したレオロジーを提供するための、上述の酸化組成物の使用に関する。
第3の態様によると、本発明は、記載される従来の酸化組成物において観察される膨潤挙動を最小化するための、上述の酸化組成物の使用に関する。
第4の態様によると、本発明は、毛髪処理中に酸化組成物の一貫したレオロジーを維持し、かつ膨潤挙動を最小化するために、上述の酸化組成物を適用する方法に関し、
(i)少なくとも1つの過酸化剤、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせ、並びにキャリア媒体を含む第1の過酸化物顕色剤混合物を提供する工程と、
(ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤、アルカリ化剤、キャリア媒体を含む第2のさらし粉混合物を提供する工程と、
(iii)(i)に記載の組成物と(ii)に記載の組成物とをともに混合する工程と、
(iv)適切な粘度を維持し、かつ膨潤挙動を最小化するために、塗布中に全組成物を活発に混合する必要なく、(iii)に記載の組成物を、ケラチン繊維、特に毛髪上に塗布する工程とを含む。
第5の態様によると、本発明は、酸化組成物キットに関し、
(i)少なくとも1つの過酸化剤、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせ、並びにキャリア媒体を含む第1の別個にパッケージ化された過酸化物顕色剤組成物と、
(ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤、少なくとも1つのアルカリ化剤、及びキャリア媒体を含む第2のさらし粉組成物とを含む。
図1aは、実施例のブリーチ1と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の歪み[%]と平均(貯蔵弾性係数G’)[Pa]の関係を示したものである。 図1bは、実施例のブリーチ2と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の歪み[%]と平均(貯蔵弾性係数G’)[Pa]の関係を示したものである。 図2aは、実施例のブリーチ1と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の周波数[1/s]とtanδ(損失係数)の関係を示したものである。 図2bは、実施例のブリーチ2と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の周波数[1/s]とtanδ(損失係数)の関係を示したものである。 図3aは、実施例のブリーチ1と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の周波数[1/s]と複素弾性係数G*[Pa]の関係を示したものである。 図3bは、実施例のブリーチ2と顕色剤A〜Dとを配合した毛髪のブリーチ用酸化組成物の周波数[1/s]と複素弾性係数G*[Pa]の関係を示したものである。
第1の態様によると、本発明は、さらし粉と過酸化物顕色剤とを混合することによって生じる、ケラチン繊維の処理用の酸化組成物に関し、
(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマーと、
(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーと、
(c)少なくとも1つの過酸化剤と、
(d)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、
(e)少なくとも1つのアルカリ化剤と、
(f)毛髪処理に好適なキャリア媒体と、の組み合わせを含む。
本発明において、酸化環境において適合性があり、かつ安定しているレオロジー変性剤を含む酸化組成物が記載されている。実際、2つの特定のコポリマーの特定の組み合わせが、酸化組成物に添加されるときに酸化組成物を増粘する役割に加えて、毛髪処理の全過程中における同一の一貫性の維持も可能にすることが見出されている。
処理中に許容できるレオロジー特性及び安定性を提供することに加えて、本発明の他の主要な態様は、レオロジー変性剤に、毛髪処理中に組成物のレオロジーを維持する非常に望ましい特性を提供することである。
過酸化物顕色剤
本発明において、過酸化物顕色剤という用語は、(a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー、(b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマー、(c)少なくとも1つの過酸化剤、及び(f)少なくとも毛髪処理に好適なキャリア媒体を含む組成物を意味する。
アニオン性会合性ポリマーは、以下の式(I)によると、疎水性部分を側鎖として有するそれぞれの側面に結合される、少なくとも1つの親水性部分を主鎖として含む両親媒性ポリマーである。
Figure 2013526568
親水性主鎖は、少なくとも1つのアクリル酸単位(R=0)、及び/又は少なくとも1つのメタクリル酸単位(R=CH3)、及び/又は少なくとも1つのイタコン酸単位(R=CH2COOH)、並びにそれらの混合物を含む。親水性主鎖は、好ましくは、少なくとも1つのアクリル酸単位(R=0)、及び少なくとも1つのメタクリル酸単位(R=CH3)を含む。
アニオン性会合性コポリマーは、カルボン酸官能基を有するモノマー、並びに脂肪族アルコール(C4〜C30)及びカルボン酸由来のエステルを有するモノマーを含む。
疎水性単位は、親水性部分の対応するエステル、すなわち、少なくともアクリレートエステル単位(R1=0)、及び/又は少なくとも1つのメタクリレートエステル単位(R1=CH3)、及び/又は少なくとも1つのイタコナート(R1=CH2COOR5(式中、R5は、C1〜C30である))、並びにそれらの混合物を含む。疎水性主鎖は、好ましくは、少なくとも1つのアクリレートエステル単位(R1=0)、及び少なくとも1つのメタクリレートエステル単位(R1=CH3)を含む。
疎水性単位のエステル単位は、脂肪族アルコールのポリエチレンオキシレングリコールエーテルである、置換基R2及びR3を含み、以下の一般式に収まる:
CH3(CH2aCH2(OCH2CH2bOH
式中、aは、C1〜C18の混合物、及び/又はC1〜C20の混合物、及び/又はC1〜C22の混合物、及び/又はC1〜C24の混合物である。aは、好ましくは、C1〜C20の混合物、すなわち、主にn−ドコサノール(CH2(CH220CH2OH)からなるベヘニルアルコールである。
式中、bは、20の平均値を有する。
使用することができる代表的なアニオン性両親媒性ポリマーを更に架橋してもよい。架橋剤は、基(IV)を含むモノマーであってもよく、
CH2=C<(IV)
不飽和結合が相互に対して共役していない少なくとも1つの他の重合性基を有する。例えば、ポリアリルスクロース及びポリアリルペンタエリスリトール等のポリアリルエーテルを盛り込んでもよい。
好適な材料には、Aculyn 28の商品名でRohm & Haas社から販売されている材料、Permulen TR1、Carbopol 2020、Carbopol Ultrez−21の商品名でNoveon社から販売されている材料、並びにStructure 2001及びStructure 3001の商品名でNational Starch社から販売されている材料が含まれる。
過酸化物顕色剤組成物は、過酸化物顕色剤組成物に対して、0.1重量%〜10重量%、好ましくは、0.2重量%〜6重量%、より好ましくは、0.5重量%〜2重量%の前記アニオン性会合性ポリマーを含み得る。
アニオン性非会合性ポリマーは、以下の式(II)によると、疎水性部分を一方の側面のみに有するそれぞれの側面に結合される、少なくとも1つの親水性部分を主鎖として含む両親媒性ポリマーでもある。
Figure 2013526568
アニオン性非会合性ポリマーを形成する親水性主鎖及び疎水性単位は、酸及びアクリレートコモノマーから合成され、かつエマルション重合を介して作製される。アニオン性非会合性コポリマーは、カルボン酸官能基を有する少なくとも1つのモノマー、並びにアルコキシル化脂肪族(C4〜C30)アルコール及びカルボン酸由来のエステルを有する少なくとも1つのモノマーを含む。
本明細書における使用に好適なアニオン性非会合性ポリマーを、例えば、以下から選択することができる:
(i)架橋アクリル酸ホモポリマー、
(ii)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸と、C1〜C6アルキルアクリレート又は(メタ)アクリレートとのコポリマー。
好ましいポリマーは、Noveon社からCarbopol 980、981、954、2984、5984の名称で販売されている製品、又は3V Sigma社からSynthalen M、Synthalen L、及びSynthalen Kの名称で販売されている製品、又はRohm and Haas社からAculyn 33の名称で販売されている製品である。最も好ましくは、アニオン性非会合性ポリマーは、Aculyn 33である。
過酸化物顕色剤組成物は、過酸化物顕色剤組成物に対して、0.1重量%〜10重量%、好ましくは、0.2重量%〜6重量%、より好ましくは、0.5重量%〜2.0重量%の前記アニオン性非会合性ポリマーを含み得る。
本発明の過酸化物顕色剤組成物は、好ましくは、それぞれ、[5/1]〜[1/5]、より好ましくは、[3/1]〜[1/3]、より好ましくは、[2/1]〜[1/2]の比率範囲で、前記1つのアニオン性会合性コポリマー及び前記少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせを含む。
さらし粉組成物と混合した後、結果として生じる混合された本発明の酸化組成物は、好ましくは、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせを含み、それぞれ独立して、酸化組成物の総重量に対して、0.01重量%〜8重量%、好ましくは、0.05重量%〜5重量%、より好ましくは、0.15重量%〜2重量%の範囲の量の前記アニオン性会合性ポリマー及び前記アニオン性非会合性ポリマーを含む。
過酸化物顕色剤は、過酸化剤(c)を更に含む。過酸化物顕色剤は、毛髪等のケラチン繊維を所望のレベルまで明るくすることができる、過酸化水素等の十分な量の過酸化剤を含有する。好ましくは、過酸化物顕色剤は、顕色剤組成物の総重量に対して、1.5重量%〜12.0重量%、より好ましくは、6重量%〜12重量%の範囲の濃度の過酸化剤を含む。したがって、過酸化物の頭部上の濃度は、過酸化水素において、0.6重量%〜10重量%である。
本明細書における使用に好適な過酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、又はそれらの組み合わせを含む。
上述の構成成分に加えて、過酸化物顕色剤は、その使用及び性能を促進するために、追加の成分を含み得る。したがって、過酸化物顕色剤組成物は、以下の補助剤:追加のレオロジー変性剤(例えば、ワックス)、消泡剤、乳化剤、安定剤、pH調整剤、キレート剤、着色剤、コンディショニング剤、及び/又は香料のうちの1つ以上を更に含み得る。過酸化物顕色剤がさらし粉と混合されるとき、これらの構成要素のそれぞれは、過酸化物顕色剤組成物又は最終製品混合物においてその目的とする機能を提供するのに十分な量で、過酸化物顕色剤中に存在する。好適な補助剤は、過酸化剤に対して安定している補助剤である。
過酸化物顕色剤における使用に好適な乳化剤は、典型的には、顕色剤組成物の0.05重量%〜10重量%、好ましくは、0.1重量%〜5重量%、特に0.5重量%〜2.5重量%の範囲である。好適な乳化剤は、ステアリン酸グリセリル、オレス−2、オレス−10、PEG−75ラノリン、セテアレス−20、及びそれらの混合物である。表面活性剤である乳化剤は、組成物の増粘化にも寄与し得る。他の好適な乳化剤は、CTFA成分辞書及び手引き、第2版、1795〜1803ページで特定されている。
過酸化物顕色剤組成物は、例えば、製造中の発泡を阻止するためのジメチコーン等の消泡材料、酸性化材料、及び/又は防腐剤を更に含有し得る。適合性がある場合、従来のヘアコンディショニング剤を、酸性条件及び過酸化剤の存在下で、顕色剤に組み込むこともできる。
過酸化物顕色剤のpHは、概して、2.0〜5.5、好ましくは、2.5〜約4の範囲である。
過酸化物顕色剤組成物は、典型的には、液体、クリーム、又はゲルの形態である。好ましくは、過酸化物顕色剤は、さらし粉との混合を促進するために液体の形態であり、HaakeレオメータVT 550 MV−Din 25℃ 64.5l/sによって測定されるとき、典型的には、50〜3000mPas、最も好ましくは、100〜1000mPasの粘度を有する。
さらし粉
本発明によると、酸化組成物は、少なくとも1つの過硫酸塩剤、少なくとも1つのアルカリ化剤、及びキャリア媒体を含むさらし粉を含む。
過硫酸塩剤(d)は、毛髪等のケラチン繊維を所望のレベルまで明るくすることができる十分な量の過硫酸塩、例えば、過硫酸アンモニウムを含有する。本明細書における使用に好適な過硫酸塩剤は、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、又はそれらの組み合わせを含む。これらは、典型的には、アルカリ塩として提供される。過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、及びそれらの混合物が好ましい。
本発明のさらし粉組成物は、酸化組成物の総重量に対して、10.0重量%〜40.0重量%(S28 2-)の範囲の濃度で酸化組成物中に存在する少なくとも1つの過硫酸塩剤を含む。したがって、過硫酸塩剤の頭部上の濃度は、2:1〜最大1:4の混合比に基づいて、2.0〜30%(S28 2-)である。
さらし粉は、さらし粉が顕色剤と混合されるとき、アルカリ性ブリーチ製品を確保するために、アルカリ化剤を更に含有する。pHは、好ましくは、水溶液中でアルカリ性であるアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩で調整され、最終毛髪処理物が約8.5〜約13、特に約9〜約11の範囲のpHに達することができるようにする。好適なアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩は、ナトリウム炭酸塩、ナトリウム水素炭酸、マグネシウム炭酸塩、アンモニウム炭酸塩、アンモニウム水素炭酸塩、ナトリウムケイ酸塩、及び/又はそれらの混合物であり、さらし粉組成物構成成分の約5〜約30重量%、好ましくは、約7〜25重量%の量で、さらし粉構成成分中に存在する。
さらし粉は、追加の補助剤も含み得る。一実施形態では、さらし粉は、概して、さらし粉の最大2.5重量%、好ましくは、0.1重量%〜2重量%の量で、水不溶性色素又はレーキ(及びそれらの混合物(以下、「色素」))からなる群から選択される着色剤を含み得る。色素は、酸化組成物中の他の成分と適合すべきであり、具体的には、過酸化剤と適合すべきである。色素は、酸化組成物のみを着色する。好適な色素は、ウルトラマリンブルー、D & Cイエロー10号アルミニウムレーキ、酸化クロムグリーン、D & Cレッド30号レーキ、及びD & Cイエロー5号ジルコニウムレーキを含む。
水分が過硫酸塩と早期に反応することを阻止するために、シリカ等の乾燥剤も典型的に組み込まれる。シリカは、概して、さらし粉の5重量%未満、通常、0.01重量%〜3重量%の肯定的な量である。更に、シリカは、粉末材料の乾式混合を支援するために、潤滑剤として働く。
上述の構成成分に加えて、さらし粉は、その使用及び性能を促進するために、追加の成分を含み得る。したがって、さらし粉組成物は、以下の補助剤:追加のレオロジー変性剤(例えば、セルロース及びデンプン)、乳化剤、安定剤及び/若しくはキレート剤、除塵剤、コンディショニング剤、香料、並びに/又は染料のうちの1つ以上を更に含み得る。
補助剤構成要素のそれぞれは、過酸化物顕色剤と混合されるとき、さらし粉又は最終製品混合物においてその目的とする機能を提供するのに十分な量で、さらし粉中に存在する。
追加の構成成分
本発明によると、酸化組成物は、さらし粉構成成分と適合せず、したがって、それとは別に保存される追加のアルカリ化剤を含み得る。好適な化合物は、水酸化アンモニウム、あるいは他のアンモニア系アルカリ化剤、又はモノエタノールアミン若しくはアンモニア系アルカリ化剤を含む。
組成物は、染料を更に含み得る。本明細書における使用に好適な染料は、本発明の構成成分と適合性があり、かつアゾ染料、キノン染料、トリフェニルメタン染料、酸染料、塩基性染料、及びニトロ染料からなる群から選択される染料を含む染料である。
これらの染料は、典型的には、さらし粉中に提供され、さらし粉中の前述の直接染料の総量は、さらし粉の重量に対して、約0.001〜10重量パーセント、及び好ましくは、0.002〜8重量パーセントである。使用準備済の酸化組成物中のこれらの直接染料の濃度は、約0.0004〜5.5重量パーセントである。
所望の色合いの達成に有用な直接染料が一般的であり、ペルオキシ塩に耐性を示す生理学的に無害な染料を、アゾ染料、キノン染料、トリフェニルメタン染料、酸染料、塩基性染料、及びニトロ染料、又はそれらの組み合わせ、例えば、3−(2’,6’−ジアミノピリジル−3’−アゾ)ピリジン{=2,6−ジアミノ−3−[(ピリジン−3−イル)アゾ]ピリジン};2−[(4−エチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチルフェニル)−アゾ]−5−ニトロ−1,3−チアゾール(ディスパースブルー106);N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル4−[(4−ニトロ−フェニル)アゾ]アニリン(ディスパースレッド17、CI 11210);3−ジエチルアミノ−7−(4−ジメチルアミノ−フェニルアゾ)−5−フェニルフェナジニウムクロリド(CI 11050);4−(2−トリアゾリルアゾ)レゾルシノール;ナトリウム4−[(4−フェニルアミノ)アゾ]ベンゼンスルホン酸塩(オレンジIV);1−[(3−アミノプロピル)アミノ−9,10−アン−トラセンジオン(HCレッド8);3’,3”,4,5,5’,5”,6,7−オクタブロモフェノールスルホンフタレイン(テトラブロモフェノールブルー);1−[(4−アミノ−3,5−ジメチルフェニル)−(2,6−ジクロロフェニル)メチレン]−3,5−ジメチル−4−イミノ−2,5−シクロヘキサジエンリン酸(1:1)(ベーシックブルー77);3’,3”,5’,5”−テトラブロモ−m−クレゾールスルホンフタレイン;二ナトリウム2,4−ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸塩(アシッドイエロー1;CI 10 316);ナトリウム4−[(2’−ヒドロキシ−1’−ナフチル)アゾ]ベンゼンスルホン酸塩(アシッドオレンジ7、CI 15 510);3’,6’−ジヒドロキシ−2’,4’,5’,7’−テトラヨードスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’(9H)−キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド51、CI 45 430);二ナトリウム6−ヒドロキシ−5−[(2−メトキシ−5−メチル−4−スルホフェニル)アゾ]−2−ナフタレンスルホン酸塩(FD&Cレッド40、CI 16035);2,4−ジニトロ−1−ナフトールナトリウム塩(アシッドイエロー24、CI 10315);2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロ−3’,6’−ジヒドロキシスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),9’(9H)キサンテン]−3−オン二ナトリウム塩(アシッドレッド92、CI 45410);ナトリウム4−(2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)−3−メチル−ベンゼンスルホン酸塩(アシッドオレンジ8、CI 15575);2−アミノ−1,4−ナフタレンジオン;ジチゾン(1,5−ジフェニル−チオカルバゾン);N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−4−(トリフルオロメチル)アニリン(HCエイロー13);N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロアニリン;及び4−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−2−ニトロアニリンからなる群から選択することができる。
本発明の酸化組成物の他の構成要素は、概して、アニオン性、非イオン性、又は両性表面活性化合物、例えば、硫酸脂肪族アルコール硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル硫酸塩、アルキルポリグリコシド及びエトキシ化脂肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル及び脂肪酸アルカノールアミド;増粘剤及びゲル形成剤、例えば、脂肪族アルコール、脂肪酸、パラフィン油、脂肪族エステル、メチルセルロース、又はヒドロキシエチルセルロース、スターチ、ポリビニルピロリドン及びポリアクリレート等の合成ポリマー、又はアルギン酸等のバイオポリマー;ペルオキソ化合物用の安定剤、例えば、ケイ酸塩;並びに錯化剤;香油及びヘアケア添加剤、例えば、カチオン性ポリマー、ラノリン誘導体、コレステロール、パントテン酸、タンパク質誘導体及びタンパク質加水分解物、プロビタミン及びビタミン;並びに植物抽出物、アルカリ金属硫酸塩又はアルカリ土類金属硫酸塩、例えば、硫酸ナトリウム及び硫酸アンモニウム、アルカリ金属ステアリン酸塩又はアルカリ土類金属ステアリン酸塩、例えば、ステアリン酸ナトリウム、及びステアリン酸アルミニウムの群からの界面活性剤及び乳化剤である。本発明の酸化組成物の調製において、これらの添加剤は、そのような目的のために一般に採用される量で使用され、例えば、酸化組成物の総重量に対して、界面活性剤及び乳化剤が約0.2〜30重量パーセントの濃度で存在し、増粘剤が約0.1〜30重量パーセントの濃度で存在する。
本発明の酸化組成物は、水を含まない粉末又は水を含まない液体若しくはクリーム状の媒体(「着色ペースト」)の形態の化粧品組成物として、通常ブリーチ剤中に含有される他の構成成分との混合物中で製剤化される。粉末製剤は、通常、不活性キャリア材料、例えば、パラフィン油、シリコーン油、ポリエーテル、脂肪酸エステル、ポリオルガノシロキサン[例えば、国際化粧品成分辞典、第5版、pp.220/221(1993)において「ジメチコーン」の名称で言及されるジメチルポリシロキサンを有する]、又はワックスを噴霧することによって除塵される。例えば、米国特許第5,698,186号及び同第5,891,423号から、そのような除塵方法が既知である。
使用される直接染料に応じて、染料は、さらし粉とは別に保存され、かつ使用直前にのみ酸化組成物と混合される水溶液の形態であり得る。着色剤は、マイクロカプセル化形態であり得るか、あるいは水溶性被覆剤(例えば、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンの小袋)中にパッケージ化され、過酸化物組成物との混合時にのみ放出され得る。
キット
本発明を、消費者又は美容師によって使用されるキットとして提供することができる。キットは、使用説明書、好ましくは、アプリケータ(好ましくは、過酸化物顕色剤容器との接続用の先端部を有する)、及び手袋に加えて、予め測定された量の第1の過酸化物顕色剤組成物及び第2のさらし粉組成物を含む。
過酸化物顕色剤を、構成成分を混合するための容器としての役割も果たし、かつ酸化組成物を毛髪に塗布するために、アプリケータの先端部が取り付けられた状態で使用される容器中に提供することができる。過酸化物顕色剤構成成分容器は、他の構成成分の混合を可能にするために、十分なヘッドスペースを有する。
さらし粉構成成分は、好ましくは、ホイル小袋パケット中に含有され、その全内容物は、消費者によって空にされ、顕色剤構成成分容器に移される。
毛髪に塗布される酸化組成物は、好ましくは、20,000〜60,000cps、好ましくは、30,000〜45,000cpsの粘度を有する。製品は、毛髪の所望の明るさが達成されるまで、毛髪上に残存する。概して、この期間は、約60分未満である。
本過程で使用される3つの構成成分の割合は、余分な製品又は製品の剰余の構成成分が使用後に残存しないように適合される。割合は、製品の適切な一貫性及び活性成分の所望の濃度、並びに補助剤が、6つの構成成分(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、及び(f)がともに混合された時点で、最終混合物組成物中に別々に含有されるように、かつ最終製品のpHが、約8.5〜約13、好ましくは、約9〜約11になるように予め決定される。
使用法
上述のように、さらし粉組成物を、そのパケットから過酸化物顕色剤、好ましくは、アプリケータ容器に添加する。次に、内容物を、振盪又は撹拌によって混合する。アプリケータの先端部を用いて、最終毛髪ブリーチ製品組成物を、従来の様式で毛髪に塗布する。明るさの程度を定期的に確認し、所望のレベルの明るさを得た時点で、典型的には、黒髪であっても60分未満後、製品を毛髪から洗い流し、毛髪を、好ましくは、シャンプーで洗い、乾燥させる。洗い流した後、キットに含まれる場合もあるヘアコンディショナーを毛髪に塗布してもよい。
プロのスタイリストが使用するために、さらし粉及び過酸化物顕色剤は、例えば、1000gの缶のさらし粉及び/又は1000mLのボトルの過酸化物顕色剤の比較的大きい単位で提供される。使用準備済の酸化組成物を、ボウル又はアプリケータボトル中でスタイリストが使用前に直接混合する。さらし粉対過酸化物顕色剤の混合比は、2:1〜最大1:4であり得る。
酸化組成物を、アプリケータボトル又はブラシを介して毛髪上に塗布する。これを、頭全体及び単一の髪の房に部分的に使用することができる(ハイライト適用)。一般的なハイライトアプリケータホイル、キャップ、及び特別なアプリケータを使用することができるが、ブラシ及び/又はくしを伴うバリヤージュ等のフリーハンド技法も可能である。
製品製造
本発明の酸化組成物は、当該技術分野において既知のブリーチ並びに/又は染色並びに/又はパーマネントウェーブ及び/若しくは緩和/矯正製品を製造する従来の過程によって製造され、好適な容器中で構成成分組成物のそれぞれの成分を混合する工程と、その後、適切な個別の容器中にパッケージングする工程とを含む。
本発明は、以下の実施例によって更に説明される。別途示されない限り、本明細書において言及されるすべての割合は、混合されたさらし粉−過酸化物顕色剤組成物の活性成分に基づくパーセント重量である。
以下の実施例は、毛髪のブリーチ用の酸化組成物である。
さらし粉組成物
さらし粉1:Sasson white up(Wella professionalから入手可能)製品のブリーチ組成物。
さらし粉2:Blondor(Wella professionalから入手可能)製品のブリーチ組成物。
過酸化物顕色剤組成物の実施例:
Figure 2013526568
結果として生じるレオロジー測定:毛髪ブリーチについてのレオロジー
レオロジー的測定
すべての測定を、60mmの直径を有するペルチェプレート及び平らなアクリルプレート形状(TA Instruments 516600.901)を用いて、応力制御レオメータ(TA Instruments AR 2000レオメータ& TA Instruments AR 2000)上で行った。
振動歪み掃引:
試料調製:10.0g+/−0.1gのさらし粉組成物と30.0+/−0.1gの過酸化物顕色剤組成物を、蓋のないボウルの中で、従来のヘアカラーミキサを用いて手動で1分間混合する。混合した試料を5分間静置し、その後、レオメータ上に設置する。形状を標的ギャップに低減して、端部を整える。
測定:温度23℃、法線力制御0N+/−0.3N、開始形状ギャップ1500μm、周波数6.3[rad/s]、レオメータ上での試料条件:23℃で3分間
歪み掃引0.1%〜20%
振動周波数掃引
試料調製:10.0g+/−0.1gのさらし粉組成物と30.0+/−0.1gの過酸化物顕色剤組成物を、蓋のないボウルの中で、従来のヘアカラーミキサを用いて手動で1分間混合する。混合した試料を5分間静置し、その後、レオメータ上に設置する。形状を標的ギャップに低減して、端部を整える。
測定:温度23℃、法線力制御0N+/−0.5N、開始形状ギャップ1500μm、歪み0.2%
レオメータ上での試料条件:23℃で3分間
周波数掃引:0.1〜100Hz
振動時間掃引
試料の作製:
10.0g+/−0.1gのさらし粉組成物と30.0+/−0.1gの過酸化物顕色剤組成物を、蓋のないボウルの中で、従来のヘアカラーミキサを用いて手動で1分間混合する。レオメータ上に設置し、その後、形状を標的ギャップに低減して、端部を整える。
温度23℃、法線力制御0N+/−0.1N、開始形状ギャップ1500μm、歪み0.5%、周波数:6.3[rad/s]、
混合の4分後に測定開始
周波数掃引:0.1〜100Hz
Figure 2013526568
歪み掃引の結果:以下の表及び図1a & bを参照のこと。
Figure 2013526568
結論
上のデータから、顕色剤Dを含有する混合物が高い構造強度を示すと理解することができる。それらは、両方のブリーチを伴って、幅広いプラトー値を示す。このプラトーの終端は、第1の値の10%の下落(0.4%歪みで)によって定義される。それらは、最大約1.5%歪みの一定の貯蔵弾性係数値を示す。このプラトー領域では、毛髪ブリーチ混合物は、構造を著しく変化させず、一定の粘弾性応答を与える。プラトー値の終端は、ゲル網状組織の構造を破壊するのに必要とされる歪み曝露を説明する。その結果として、顕色剤Dを含有する混合物は、液だれを減少させ、酸化組成物が塗布中に毛髪上で、及び/又はボウルから毛髪への移送中にブラシ上で乾燥する傾向を減少させる。
周波数掃引及び複素弾性係数G*の結果:以下の表及び図2a & bを参照のこと。
Figure 2013526568
バリヤージュ技法で使用される適用速度において、約5〜約50[1/s]の周波数範囲が同等であることが推定される。顕色剤Dを含有する混合物は、約5〜約50[1/s]の周波数範囲を超えて、比較的著しく低い損失係数[tan δ]を示す。したがって、それらは、全面的な周波数範囲よりも良好な弾性挙動を有し、すなわち、本混合物は、より凝集性のある性質を有する。
Figure 2013526568
結論
顕色剤Dを含有する混合物は、約5〜50[1/s]の周波数範囲を超える、著しく高い複素弾性係数[G*]を示す。したがって、それらは、より堅い材料特性を示す。その結果として、粘着剤/凝集剤比率が塗布中の髪への粘性を高めるため、これらの混合物は、ブラシから毛髪へのより良好な塗布を提供する。
容量増加の結果:以下の表及び図3a & bを参照のこと。
手順の説明:
ある特定の量のさらし粉及び過酸化物顕色剤を、ビーカー(直径:60mm)中で混合した。始期(開始)t=0で、それぞれ、ブリーチ組成物及び顕色剤の1:3の組み合わせ比率を有する製品をビーカーに装填した。ビーカーの表面に、製品の表面が終了する部分の印を付けた。定規を用いて、ビーカーの底部から、製品の表面が終了する部分まで測定を行った。この測定を定規を用いてmm単位で行った。
次に、10分毎に最大1時間まで、容量増加を記録した。その後、容量増加の進化を、10、20、30、40、50、60分間時点においてmm単位で測定した。
Figure 2013526568
Figure 2013526568
上で示されるように、顕色剤Dの性能を、第1にさらし粉1で、その後第2にさらし粉2で試験した。両方の場合において、顕色剤Dは、顕色剤A、B、又はDと比較して、より少ない容量を示した。
一般的結論:
実際には、記載される酸化組成物の膨潤の最小化は、消費者及び/又は美容師にとって好都合である。例として、毛髪の部分的ハイライトに使用されるとき、減少した膨潤作用のため、前記酸化組成物を塗布した時点で、毛髪は、組成物を塗布した特定の領域上にハイライト結果をもたらすであろう。したがって、これは、処理されることを望まないが、酸化組成物が塗布される毛髪部分の近くに配置される毛髪部分の染色を回避するであろう。
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (13)

  1. ケラチン繊維、好ましくは毛髪の処理用の酸化組成物であって、
    (a)少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマーと、
    (b)少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーと、
    (c)少なくとも1つの過酸化剤と、
    (d)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、
    (e)少なくとも1つのアルカリ化剤と、
    (f)毛髪処理に好適なキャリア媒体と、を含む、組成物。
  2. 前記アニオン性会合性コポリマーが、カルボン酸官能基を有するモノマーと、脂肪族アルコール及びカルボン酸由来のエステルを有するモノマーとを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アニオン性非会合性コポリマーが、カルボン酸官能基を有するモノマーと、アルコキシル化脂肪族アルコール及びカルボン酸由来のエステルを有するモノマーとを含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記アニオン性会合性コポリマー及び前記アニオン性非会合性コポリマーの組み合わせが、それぞれ、[5/1]〜[1/5]、好ましくは[3/1]〜[1/3]、より好ましくは[2/1]〜[1/2]の比率範囲で、前記組成物中に存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記アニオン性会合性コポリマー及び前記アニオン性非会合性コポリマーの組み合わせが、前記組成物の総重量に対して、0.01重量%〜8重量%、好ましくは0.05重量%〜5重量%、より好ましくは0.15重量%〜2重量%の範囲の量で、前記組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記過酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記過酸化剤が、前記酸化組成物の総重量に対して、0.6重量%〜10.0重量%の範囲の量で、前記酸化組成物中に存在する、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記過硫酸塩剤が、前記酸化組成物の総重量に対して、2.0重量%〜30.0重量%の範囲の量で、前記酸化組成物中に存在する、請求項8に記載の組成物。
  9. 前記組成物が、染料、キレート剤、抗凝集剤、添加剤、パラフィン油、香料、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの化粧品成分、好ましくは化粧品活性成分を更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記毛髪処理の期間中に、前記組成物の維持された一貫したレオロジーを提供するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の酸化組成物の使用。
  11. 酸化組成物の膨潤挙動を減少させるための、請求項1〜10のいずれか一項に記載の酸化組成物の使用。
  12. 前記毛髪処理中に、前記組成物の一貫したレオロジーを維持し、かつ膨潤挙動を最小化するために、請求項1〜11のいずれか一項に記載の酸化組成物を適用するための方法であって、
    (i)少なくとも1つの過酸化剤と、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせと、キャリア媒体とを含む第1の混合物を提供する工程と、
    (ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、少なくとも1つのアルカリ化剤と、キャリア媒体とを含む第2の混合物を提供する工程と、
    (iii)前記酸化組成物を得るために、前記第1の混合物及び前記第2の混合物を混合する工程と、
    (iv)塗布中に前記組成物全体を活発に混合することなく、前記酸化組成物(iii)を、前記ケラチン繊維、特に毛髪上に塗布する工程とを含む、方法。
  13. 酸化組成物キットであって、
    (i)少なくとも1つの過酸化剤と、少なくとも1つのアニオン性会合性コポリマー及び少なくとも1つのアニオン性非会合性コポリマーの組み合わせと、キャリア媒体とを含む第1の別個にパッケージ化された組成物と、
    (ii)少なくとも1つの過硫酸塩剤と、少なくとも1つのアルカリ化剤と、キャリア媒体と、を含む第2の別個にパッケージ化された組成物とを含む、キット。
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