JP2013524026A - 穿孔タバコ巻紙 - Google Patents

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Abstract

本発明は、タバコ巻紙(1)であって、その巻紙から製造された紙巻タバコに自己消火性を与えるものに関する。このタバコ巻紙は、少なくとも1つの分離区域(2)を備え、当該区域が、穿孔されると共に、当該穿孔された区域の外側の空気透過性よりも大きな空気透過性を有している。その穿孔された区域は、完成したフィルタ付き紙巻タバコにおいてフィルタ(5)の近くに存在していることが好ましい。

Description

本発明は、タバコ巻紙であって、それより製造される紙巻タバコに自己消火性を与えると共に、少なくとも1つの分離した穿孔区域(穿孔された区域)を有しているタバコ巻紙に関する。
紙巻タバコの自己消火に関する法的規制のために、紙巻タバコ工業においては、この自己消火を確実にする紙巻タバコを提供する必要がある。燻焼しながら放置された紙巻タバコが、かくして、家具類、ベッド、その他の家庭用布地を発火させるのを防止されるべきなのである。従って、燻焼している紙巻タバコが他の材料と接触したとしても、これらの材料を発火させる傾向を少なくされた紙巻タバコを製造することが求められる。
紙巻タバコの引火性を決定するための試験が、ASTM E2187-04bで説明されている。この試験は、10層の濾紙で構成された基板の上に燻焼している紙巻タバコを置くことからなる。この試験は、40本の紙巻タバコについて行われ、赤熱(無炎燃焼)円錐体がタバコフィルタに達する前に基板上で自己消火する紙巻タバコのパーセンテージが測定される。
本発明の範囲内において、自己消火性とは、例えばASTM E2187-04bに従って試験された紙巻タバコの少なくとも過半数が前記の基準を満たすこと、即ち当該パーセンテージが50%を上回っていることを意味するものと解することができる。
典型的な紙巻タバコは、タバコ巻紙によってくるまれ、この巻紙と共に典型的に円柱形のタバコロッドを形成する刻みタバコで構成されている。そのタバコロッドには通常、典型的に酢酸セルロース(アセテート)繊維からなるフィルタが接合される。それらのフィルタとタバコロッドとは、チップ紙によってくるまれる。このチップ紙が、フィルタをタバコロッドに連結するのである。
紙巻タバコの自己消火は、大抵の場合、タバコ巻紙、即ちタバコをくるんでいる紙の相応した設計によって達成される。タバコ巻紙は、少なくとも当該タバコ巻紙の幾つかの区域において、燻焼のプロセスを維持するのには不十分な酸素しか赤熱円錐体には届かないほど、拡散係数が低くなるように設計される。その結果として、燻焼している紙巻タバコが自己消火するのである。
典型的なタバコ巻紙は、木材、亜麻、その他の材料から得られるセルロース繊維よりなる。様々な由来のセルロース繊維の混合物を利用することもできる。タバコ巻紙は、10g/mから60g/mの典型的な坪量を有しているが、20g/mから35g/mの範囲が一般的に好ましい。
タバコ巻紙は、しばしば、10%から40%の質量比で紙に添加される無機の鉱物性填料を含んでもいる。頻繁に用いられる填料の材料はチョーク(炭酸カルシウム)であるが、その他の酸化物や炭酸塩、例えば酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどを利用することもできる。
タバコ巻紙は、紙の燃焼速度を増やしたり減らしたりする燃焼用塩類を備えることもできる。クエン酸ナトリウムおよびクエン酸三カリウム、並びにそれらの混合物が、かなり頻繁に用いられ、紙質量の0%から5%の分量で紙に添加される。但し、技術的に関連した燃焼用塩類の群には、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、硝酸塩、琥珀酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、サリチル酸塩、α−ヒドロキシカプリル酸塩、およびリン酸塩が追加的に含まれる。
タバコ巻紙は、典型的に0.3mから5mの幅を有するロールにて製造され、例えば紙巻タバコの円周から導かれる(典型的には9mmから35mmの)幅を有したボビンへと再切断される。
自己消火を獲得するために可能な1つの方法は、製紙プロセスの結果として紙巻タバコがひとりでに消えるほど拡散係数が既に低くなっているタバコ巻紙を選択することである。但し、その結果として、紙巻タバコ内への空気の流れ、即ち空気透過性は、差圧のせいで大きく低下してしまう。このことは、不利なものであると証明されている。それは、紙巻タバコにおけるタバコロッド内の煙を、喫煙プロセス中に流入する空気によってほんの僅かしか希釈することができず、紙巻タバコの煙のタール、ニコチン、および特に一酸化炭素についての数値(紙巻タバコ煙数値)が、かなり増大してしまうからである。例えば、そのような紙の空気透過性が10CORESTA単位(1CORESTA単位=1CU=1cm/(cm・min・kPa))未満であるのに対して、自己消火性でない一般的なタバコ巻紙は20CUから300CUの空気透過性を有している。
この欠点は、タバコ巻紙をその全面に渡って穿孔することによって取り除かれる。かくして、自然な細孔構造に比べて大きな孔が紙に造り出されて、その紙の空気透過性を増大させるが、拡散係数に対しては僅かな変化しか生じさせない。かくして、喫煙プロセス中における紙巻タバコ内への希釈空気の流入が可能となり、上述した試験において、この紙から製造された紙巻タバコの自己消火性を損なうことなく、紙巻タバコ煙数値が低下させられる。
この穿孔は、様々な方法によって行うことができる。例えば静電穿孔が用いられるが、この静電穿孔においては、1つないし複数のスパーク放電ギャップを通して紙が輸送され、それらの放電ギャップが紙を焼いて孔を空ける。これらの孔は、典型的に5μmから100μmの直径を有している。更には、レーザー穿孔を用いることができるが、このレーザー穿孔は、50μmから500μmの典型的な直径を有する、やや大きめの孔を生じさせる。更なる例は機械的穿孔であるが、この機械的穿孔においては、ニードルやそれに類したツールが紙に孔を造り出す。これらの孔は、100μmから2000μmの典型的な直径を有している。
これらの穿孔方法で達成される空気透過性は、非常に高いものと、例えば6000CUを超えるまでになり得る。しかし、タバコ巻紙は一般的に、穿孔後の空気透過性が50CUから500CUとなるように穿孔される。
穿孔プロセスは、製紙後に、独立した専用の穿孔機にて、ロールやボビンの幅で行うことができる。もちろん、任意の所望の穿孔方法による、紙巻タバコ製造機での穿孔、即ち、紙巻タバコ製造機における、タバコ巻紙からの紙巻タバコやそれに類するタバコ製品の製造前、製造中、または製造後の穿孔も可能である。
しかしながら、タバコ巻紙の全面に渡る穿孔(当該タバコ巻紙は低い初期空気透過性を有している)は、この紙から製造された紙巻タバコにおける喫煙者の認容の点で重大な欠点を有している。高い空気透過性のせいで、喫煙プロセス中に紙巻タバコ内へ大量の希釈空気が流入してしまうのである。そして、タバコロッドは、従って穿孔されたタバコ巻紙もまた、喫煙プロセスの間に焼失してしまう。かくして、燻焼のプロセス中はもちろん、燻焼している紙巻タバコにて喫煙者が吸入を行う度ごとに、希釈空気が紙巻タバコ内へ流入することのできる通過面積は減少する。これにより、喫煙者の被るタール、ニコチン、および一酸化炭素の分量は、吸入の度にタバコロッドがそれに応じて短くなるにつれて増大して行く。かくして、その喫煙者は、吸入の度に紙巻タバコが次第に「より強く」なって行くと感じるのである。この感覚は、望ましくないものである。
この影響を埋め合わせる1つの可能性は、タバコロッドの全長に渡って一定な空気透過性を選択しない代わりに、タバコ側面の穿孔によって紙巻タバコの軸に沿って連続的な空気透過性の分布をもたらすことである。その結果、喫煙プロセス中において、吸入する度の紙巻タバコ煙数値の増大が、最大限可能な程度にまで減少させられる。従って、穿孔によって、タバコ巻紙ウェブに渡って反復される連続的な空気透過性分布が造り出されるべきである。
この方法は理論上は可能であるが、現実的に技術的な問題が発生する。一方では、そのような連続的な分布を造り出すための穿孔装置の調整は、非常に要求の厳しいものであり、その調整のための空気透過性の連続的な計測は、不精確にしか行うことができず、また高速で実行可能なものではない。そのような分布を造り出すことのできる速度は、仮にできたとしても、やはり相応に低いものである。
他方では、そのような連続的な空気透過性分布が完成品の紙巻タバコ上の正しい位置にくるように、紙巻タバコ製造機にてタバコ巻紙から形成される切れ目なく続いたタバコロッドを、当該空気透過性分布の始めと終わりとで精確に切断しなければならない。しかし、当該分布の始めの部分は、仮に空気透過性の連続的な進行のせいだとしても、非常に不精確にしか検出することができないのである。
従って、本発明の目的は、先行技術の当該欠点を克服することである。
本発明の目的は、タバコ巻紙であって、その巻紙から製造された紙巻タバコに自己消火性を与えると共に、少なくとも第1の分離区域を備え、この第1の分離区域が、穿孔されると共に、当該第1の穿孔された区域以外の空気透過性よりも大きな空気透過性を有していることを特徴とするタバコ巻紙によって達成される。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第1の穿孔された区域内の空気透過性は、その穿孔された区域全体に渡って一定である。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第1の穿孔された区域内の空気透過性は、50CUから2000CU、好ましくは100CUから1000CUである。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第1の穿孔された区域の幅は、2mmから25mm、好ましくは4mmから12mm、より好ましくは5mmから9mmである。
一実施形態において、タバコ巻紙は、完成した紙巻タバコにおいてフィルタの方を向くように意図された短辺Aを更に備え、第1の穿孔された区域は、短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの3分の1の範囲内、好ましくは短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの4分の1の範囲内、より好ましくは短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの5分の1の範囲内に配置されている。
一実施形態において、タバコ巻紙は、完成した紙巻タバコにおいてフィルタ(6)の方を向くように意図された短辺Aを更に備え、この短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの2分の1または3分の1の範囲内での平均空気透過性が、タバコ巻紙の残りの部分の平均空気透過性よりも大きくなっている。
一実施形態において、タバコ巻紙は少なくとも第2の分離区域を備え、この第2の分離区域は、穿孔されると共に、穿孔されていない区域によって、第1の穿孔された区域から分離されている。
タバコ巻紙の一実施形態において、第2の穿孔された区域は、第1の穿孔された区域よりも第1の短辺から遠く離れている。
タバコ巻紙の一実施形態において、第2の穿孔された区域内の空気透過性は、第1の穿孔された区域内の空気透過性よりも低くなっている。
一実施形態において、タバコ巻紙は少なくとも1つの更なる分離区域を備え、この更なる分離区域は、穿孔されると共に、少なくとも1つの穿孔されていない区域によって、第1の穿孔された区域および第2の穿孔された区域から分離されている。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、更なる穿孔された区域は、第1の穿孔された区域および第2の穿孔された区域よりも短辺Aから遠く離れて配置されている。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、更なる穿孔された区域内の空気透過性が、第1の穿孔された区域および第2の穿孔された区域内の空気透過性よりも低くなっている。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第2の穿孔された区域および/または更なる穿孔された区域内の空気透過性は、それぞれの穿孔された区域全体に渡って一定である。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第2の穿孔された区域および/または更なる穿孔された区域内の空気透過性は、50CUから2000CU、好ましくは100CUから1000CUである。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、第2の穿孔された区域および/または更なる穿孔された区域の幅は、2mmから25mm、好ましくは4mmから12mm、より好ましくは5mmから9mmである。
当該タバコ巻紙の一実施形態において、穿孔された区域以外の空気透過性は、15CU未満、好ましくは10CU未満である。
一実施形態において、タバコ巻紙の(穿孔された区域以外および穿孔された区域内の)拡散率、またはタバコ巻紙の平均拡散率は、0.35cm/s未満、好ましくは0.25cm/s未満、より好ましくは0.20cm/s未満である。
一実施形態において、タバコ巻紙は、炭酸塩および酸化物よりなる群から、好ましくは炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、および酸化マグネシウムよりなる群から選択される1つないし複数の鉱物性填料を含んでおり、特に好ましくは当該1つないし複数の鉱物性填料の重量分率が10%から40%である。
一実施形態において、タバコ巻紙は、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、硝酸塩、琥珀酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、サリチル酸塩、α−ヒドロキシカプリル酸塩、およびリン酸塩よりなる群から選択され、好ましくはクエン酸ナトリウムおよびクエン酸三カリウムよりなる群から選択される1つないし複数の燃焼用塩類を含んでおり、特に好ましくは当該1つないし複数の燃焼用塩類の含有量が5重量%までである。
一実施形態において、タバコ巻紙は、10g/mから60g/m、好ましくは20g/mから35g/mの坪量を有している。
本発明の目的は更に、本発明によるタバコ巻紙を備えると共に、フィルタおよびチップ紙を更に備えたフィルタ付き紙巻タバコであって、チップ紙と第1の穿孔された区域との間の距離が、10mm未満、好ましくは5mm未満であるフィルタ付き紙巻タバコによって達成される。
本発明の目的は更に、本発明によるタバコ巻紙を製造するための方法であって、静電穿孔、レーザー穿孔、および/または機械的穿孔によって少なくとも1つの穿孔された区域を造り出す穿孔段階を備えた方法によって達成される。
この方法の一実施形態において、穿孔段階は、タバコ製造機においてか、或いはタバコ製造機から切り離された装置において行われる。
本発明の目的は更に、本発明によるタバコ巻紙を、好ましくは本発明による方法によって製造するための紙(原紙)の使用であって、その紙が、0.3mから5mの幅か、或いは9mmから35mmの幅を有する紙ウェブの形態で与えられる、紙の使用によって達成される。
当該使用の一実施形態において、原紙の空気透過性は、15CU未満、好ましくは10CU未満である。
当該使用の一実施形態において、原紙は、0.35cm/s未満、好ましくは0.25cm/s未満、最も好ましくは0.20cm/s未満の拡散率を有している。
当該使用の一実施形態において、原紙は、炭酸塩および酸化物よりなる群から選択され、好ましくは炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、および酸化マグネシウムよりなる群から選択される鉱物性填料を含んでおり、特に好ましくは1つないし複数の鉱物性填料の重量分率が10%から40%である。
当該使用の一実施形態において、原紙は、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、硝酸塩、琥珀酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、シュウ酸塩、サリチル酸塩、α−ヒドロキシカプリル酸塩、およびリン酸塩よりなる群から選択され、好ましくはクエン酸ナトリウムおよびクエン酸三カリウムよりなる群から選択される1つないし複数の燃焼用塩類を含んでおり、特に好ましくは当該1つないし複数の燃焼用塩類の含有量が5重量%までである。
当該使用の一実施形態において、原紙は、10g/mから60g/m、好ましくは20g/mから35g/mの坪量を有している。
本発明の目的は更に、本発明による紙巻タバコを製造するための、本発明によるタバコ巻紙の使用によって達成される。
本発明は、意外にも次のことが見出されているという事実に基づいている。即ち、連続的な空気透過性分布を作る必要はないが、その代わり、それに匹敵するほど良好な効果を達成するのに、タバコ巻紙上において、タバコフィルタに近接して配置された空気透過性の一定な分離区域に穿孔をすれば十分である、ということである。
紙巻タバコ煙数値が未だ高すぎるという理由で、フィルタに近接する1つの分離した穿孔区域では不十分な場合には、もちろん、空気透過性の異なった更なる分離区域を穿孔によって作ることができる。そして、それらの分離区域は、相応して紙巻タバコの点火すべき端部の方により近く配置される。多くの場合、2つのそのような分離した穿孔区域で十分である。
2つ以上の分離した穿孔区域が(この紙から製造される紙巻タバコの縦方向に見て)連続して配置されるときには、吸口(即ち、点火すべき端部とは反対側の端部)に向かう方向へ空気透過性が増大する傾向のあることが、やはり好ましい。例えば、吸口に近い方のタバコ巻紙の2分の1または3分の1における平均空気透過性が、タバコ巻紙の残りの部分においてよりも高くなっていることが好ましい。
この効果の根拠は完全には知られていないが、この効果がどのようにして達成されるかについての証拠を、次の説明が与えてくれるかもしれない。喫煙プロセス中には、紙巻タバコの吸口において周囲の空気に対する負圧が生じ、紙巻タバコを通る空気流を引き起こして、フィルタを通じて喫煙者へ煙を運ぶ。この負圧は紙巻タバコに沿って減少し、その結果、赤熱円錐体の直前の箇所と周囲空気との間には差圧が殆ど存在しないのである。
そして、タバコフィルタに近接して配置される分離した穿孔区域は、喫煙プロセス中に周囲空気とタバコロッド内部との間の差圧が高くなっている(即ち、比較可能なほど大量の空気がタバコロッド内へと流入することのできる)タバコロッドの区域に位置している。赤熱円錐体の方に近くて吸口の方からは遠く離れた区域では、この差圧がもっと小さくなっている。従って、これらの区域は、紙巻タバコ内へと流入する空気の体積に対してはずっと小さくしか寄与せず、これらの区域が穿孔されていない(即ち、低い空気透過性を有している)としても、吸入中の紙巻タバコ煙数値への影響は殆ど無いのである。
穿孔区域は、実際に分離されていて、穿孔されていない区域からは明確に分けられているので、それらの区域を光学センサではっきりと検出することができる。そして、各紙巻タバコ上の分離区域がフィルタに近接した所望の場所に位置するように、タバコ製造機において紙送りと切断のプロセスを互いに同期させるのは難しくない。
それに加えて、それぞれの穿孔区域における空気透過性は一定である。従って、穿孔装置は、紙ウェブの速度に対応した頻度でオンとオフを切り換えることしか必要としない。これは、連続的な空気透過性分布に従うよりも遙かに容易なことである。また、分離区域同士を互いに異なる(但し、当該区域内では一定の)空気透過性で穿孔することも、何ら困難性を引き起すことはない。それは、穿孔装置をオンやオフに切り換える度に、当該装置の穿孔出力を容易に調整することができるからである。
以下においては、いくつかの例が所望の発明の効果を論証することとなろう。
本発明によるタバコ巻紙の例示的な実施形態を伴った紙巻タバコの模式図。 所望の効果を達成するためのタバコ巻紙における特定の穿孔パターンを示す図。
図1は、本発明によるタバコ巻紙1の例示的な実施形態を伴った紙巻タバコの模式図である。そのタバコ巻紙1は、第1の穿孔区域(穿孔された区域)2と、第2の穿孔区域3と、更なる穿孔区域4とを備えている。この図において、タバコ巻紙1は、紙巻タバコのタバココラム7から部分的に展開されている。フィルタ6と、タバコ巻紙1を部分的にくるんでいるチップ紙5だけでなく、短辺Aもまた描かれている。
図2は、所望の効果を達成するためのタバコ巻紙における特定の穿孔パターンを示している。このパターンは、機械製の紙巻タバコにおける典型的な製造プロセスの結果として生じるものである。図2において参照符合で示された巻紙の各穿孔区域は、図1の各穿孔区域に対応している。紙巻タバコを製造するときには、切れ目なく続いたタバコロッドが最初に形成され、次に紙巻タバコにおけるタバコロッド長さの2倍の長さの断片へと線Bに沿って切り分けられる。紙巻タバコ製造プロセスの次の段階においては、このタバコロッドの2倍の長さの部品が、2つの断片へと線Cに沿って切り分けられ、これらの断片同士の間に2倍の長さのタバコフィルタを配置できるように軸線方向に分離させられる。2倍の長さのタバコフィルタ全体と、このフィルタに隣接した各タバコロッドの近位区域とが、互いに接着され、2倍の幅のチップ紙でくるまれる。この後、2倍の長さのフィルタによって連結された2つ続きの紙巻タバコが、そのフィルタの中央を通る最終的な切断によって、2本の紙巻タバコへと切り分けられる。タバコ巻紙への穿孔によって造り出されるべきパターンは、別の紙巻タバコ製造の方法に対して適用することもできる。
[実施例1]
各実施例の出発点は、以下の仕様を有するタバコ巻紙である:
坪量 28g/m
填料分率 紙質量の21%
填料 チョーク
燃焼用塩類分率 1%
燃焼用塩類 クエン酸カリウム
空気透過性 6CU
拡散率 0.2cm/s(COについて)
拡散率は、紙の拡散係数[cm/s]を紙の厚さ[cm]で割ったものである。それは、移動係数であって、紙の厚さとは無関係に、所与の濃度差において紙を通る気体の流れを表す。この拡散率は、例えばナトリウムによるCO拡散率メータで計測することができる。
もちろん、例えば異なる坪量、異なる填料および填料分率、異なる燃焼用塩類、並びに異なる燃焼用塩類分率を有する別のタバコ巻紙でもって同等に良好な結果を達成することもできるが、それは、当該巻紙から製造される紙巻タバコの自己消火を確実にするよう、穿孔前の当該巻紙の空気透過性が相応して低い、即ち典型的には約15CU未満であるか、或いは当該巻紙の拡散係数が約0.35cm/s未満である限りにおいてである。
このタバコ巻紙が次に、その全面に渡って静電気的に穿孔された。その結果、50CU、100CU、150CU、および200CUの空気透過性が達成された。
同じタバコ巻紙から更に別の紙試料が準備された。それらの試料においては、全面ではなく、分離した区域(分離区域)が穿孔された。これらの区域は、帯状部分として設計された。その結果、穿孔区域は、限定された幅を有していたが、周方向には紙巻タバコを完全に取り囲んでいた。それぞれの紙は1つないし2つの帯状部分を備えていたが、それにもかかわらず、それより多い帯状部分を設けることもできないわけではない。これらの紙の仕様は、表1に列挙されている。
Figure 2013524026
* この距離は、チップ紙の前縁から、分離した穿孔区域の始まりまでの隔たりである。
** 比較できる空気透過性とは、全面に渡って穿孔されたタバコ巻紙の空気透過性であって、試験用の紙巻タバコにおいて分離区域に穿孔されたタバコ巻紙と同じ紙巻タバコ煙数値をもたらす空気透過性のことである。
全ての紙から、以下の仕様を有する紙巻タバコが製造された:
紙巻タバコ長さ 84mm
フィルタ長さ 20mm
チップ紙長さ 24mm
タバコロッド長さ 64mm
目に見えるタバコロッド長さ 60mm
直径 7.8mm
刻みタバコ重量 650mg
刻みタバコのブレンド アメリカンブレンド
フィルタ通気度 15%
これらの仕様は単なる例示であると解され、如何なる他の紙巻タバコの設計に対しても類似の結果を伴って本発明を適用できることはもちろんである。
全ての紙巻タバコ試料の引火傾向が、ASTM E2187-04bに従って初めに試験された。ASTM E2187-04bに従って、各タバコ巻紙につき40本の紙巻タバコが試験され、全試料において試験された紙巻タバコの90%以上が自己消火した。その際、試料同士の間に統計的に有意な差異は何ら見出せなかった。
それらの紙巻タバコは、DIN ISO 4387に示された方法で更に吸われた。この方法では、1分毎に、燻焼している紙巻タバコの吸口において2秒で35cmの体積が吸い出される。この35cmの吸い出しは、吸入と称される。この手順は、紙巻タバコが、規格によって規定された最小長さよりも短く吸われるまで繰り返される。煙は、ガラス繊維フィルタを通して吸い出され、そのフィルタが後で化学的に分析される。これから、ニコチンを含まない乾燥凝縮物(「タール」)とニコチンとが測定されるが、これらは通常、紙巻タバコ1本毎にmgの単位で与えられる。
機械による喫煙は、Borgwaldt RM20型の喫煙機にて行われた。但し、その喫煙機は、紙巻タバコのいずれの吸入もそれぞれ異なるガラス繊維フィルタを通過するように改変されていた。その結果、分析後に各吸入における紙巻タバコ煙数値を測定することができた。このようにして、各紙試料から20本の紙巻タバコが機械的に喫煙された。
紙巻タバコは最初の吸入で点火されるので、最初の吸入は、その紙巻タバコ煙数値に関しては例外となり、考察からは除外されることとなる。規格化された機械的喫煙中には、最後の吸入が完全には行えない可能性もある。それは、当該吸入の間に、紙巻タバコが所定の最小長さを下回ってしまうためである。そのような吸入(「端数的な吸入」)は、1回の吸入全体の一部として記録される。そこで、説明を簡単にするために、最後の吸入も考察から除外される。
一般的に、紙巻タバコ煙数値は1回の吸入毎に単調増加する。吸入毎の紙巻タバコ煙数値の不均一性を記述するために、紙巻タバコにおける最後から2番目の吸入と最初から2番目の吸入との間での、ニコチンを含まない凝縮物(「タール」)の比率が計算される。この比率が、表2に列挙されている。この比率が高ければ高いほど、吸入毎に紙巻タバコ煙数値がより大きく増大し、吸入プロフィールがより一層不均一になって行く。
Figure 2013524026
*** 比較値は、タバコ巻紙が全面に渡って穿孔されて空気透過性が表1で与えられる紙巻タバコについての、最後から2番目の吸入と最初から2番目の吸入との間でのタールの比率である。
全ての試料が、吸入プロフィールの均一性の改善を示しており、典型的に、観測されたタール比率の約5%から20%の減少が達成されている。
[実施例2]
試料AおよびB
まず初めに、フィルタに近接した分離区域に穿孔を集中させることによって、空気透過性を低下させることが可能となる、ということを認めることができる。これは、現状では、喫煙プロセス中における周囲の空気圧とタバコロッド内の圧力との差が、赤熱円錐体の方に近接して配置された部位よりも大きい部位に、穿孔区域が配置されているからである。全面に渡って穿孔された紙が60mmの長さに渡って50CUの空気透過性を有しているのに対して、試料Aは、この長さの10分の1、即ち6mmに渡って穿孔されているに過ぎない。紙巻タバコ内への同じ空気流入を得るためには、空気透過性を10倍の大きさ、即ち500CUにする必要がある、ということが予想されるであろう。意外にも、同じ紙巻タバコ煙数値を達成するのに、たったの160CUでも十分である、ということを認めることができる。吸入プロフィールの均一性に関しては、タール比率の1.42から1.23への約13%の改善が達成されている。
より高い空気透過性(試料B)では、この効果がより一層顕著なものとなっている。この場合もまた、名目上の値の200×60/6=2000CUではなく、650CUの空気透過性で十分である。
[実施例3]
試料CからF
タバコ巻紙が1つの分離区域ではなく2つの分離区域で穿孔されている場合には、全面に渡って穿孔された巻紙を有する紙巻タバコに匹敵した紙巻タバコ煙数値を、より一層低い空気透過性で達成することができる。1つだけの穿孔区域に比べれば、穿孔された表面積が今や2倍大きくなっているので、このことは明らかである。理論上は、試料Cの空気透過性は、半分の大きさ、即ち80CUとなるように選択されるかもしれない。しかし、第2の穿孔区域は、吸口からより遠く離れて、従って差圧がもはや同じ大きさではない部位に配置されている。更に、その区域は喫煙プロセス中に焼失してしまう。従って、その区域による寄与はより小さなものであり、それ故、全面に渡って穿孔された50CUの紙を有するタバコの紙巻タバコ煙数値に匹敵した数値を得るには、試料Cの両方の区域を120CUで穿孔する必要があったのである。これらの考察は、より高い空気透過性の試料D、E、およびFでも相応に当てはまる。
タールの比率の数値に関しては、全面に渡る穿孔に比べて約10%から20%の明確な改善を認めることができるが、この改善は、1つの穿孔区域しかないものほど明確なものではない。
より低い空気透過性でよいために、より低い出力とより高い速度で穿孔を行うことができる。従って、この利点が、吸入プロフィールの均一性における改善度の低下と比較考量されなければならない。
[実施例4]
試料A、G、およびH
試料A、G、およびHは、専らチップ紙の前縁からの穿孔区域の距離において互いに異なっている。その距離は、試料Aについては1mm、試料Gについては3mm、最後に試料Hについては5mmである。全面に渡って穿孔された紙に比べて、吸入プロフィールの均一性における改善が達成されたが、この改善の程度は、第1の穿孔区域がチップ紙の前縁から遠く離れすぎている場合には急速に低下してしまう、ということが見出された。もっと具体的には、改善度が13%から、3mmの距離で約8%まで、5mmの距離でたった5%まで低下してしまうのである。従って、この距離を少なくとも10mm未満、好ましくは5mm未満に保つ方がよい。
[実施例5]
試料A、J、K、およびN、並びにB
試料A、J、K、およびNは、まず初めに穿孔区域の幅において互いに異なっている。互いに類似した紙巻タバコ煙数値を得るよう、空気透過性も相応に調節された。6mmの幅の試料Aは160CUを有し、7mmの幅の試料Jは約140CUを有し、9mmの幅の試料Kは丁度110CUを有し、最後に20mmの幅の試料Nは丁度80CUを有している。
吸入プロフィールの均一性における7%から14%の改善を達成することができた。これは、幅の影響は幾分小さなものである、ということを示している。改善を達成すべきならば、穿孔区域が20mmを超える幅を有していてもよい、と考えて差し支えない。このデータに基づけば、穿孔区域の最大幅は、約25mmとなるように選択されるであろう。
最小幅は、穿孔装置によって獲得できる空気透過性によって限定されるが、この空気透過性は、そのような狭い部位に紙の抗張力をあまりにも弱め過ぎることなく獲得できる最大の空気透過性である。出発点として6mmの幅に渡って650CUを有する試料Bを考えるならば、2mmの幅の区域は、同じ結果を得るのに、名目上は1950CUにまで穿孔されなければならない。これは既に、そのような狭い区域では達成するのが困難な、非常に高い空気透過性である。これが、穿孔区域の幅が2mmから25mm、好ましくは4mmから12mm、より好ましくは5mmから9mmとなっているべき理由である。
[実施例6]
試料A、E、L、およびM
最後に、試料LおよびMは、2つの穿孔区域の空気透過性同士が互いに同じである必要はない、ということを示している。先の結果に基づけば、吸口に近接して配置された区域ほど、より度を増して穿孔するのが有利であると思われる。試料LおよびMについては、第1の区域の空気透過性が、第2の区域の空気透過性の約150%となっている。
約13%(試料L)で、タールの比率の数値にて達成された改善が、試料Aに基づいた穿孔区域のある紙に匹敵している。
但し、試料EおよびMにあるように、もっと高い空気透過性においては、次のことを認めることができる。即ち、タールの比率における−11.6%の改善での、両方の区域で互いに同じ穿孔レベルを用いること(試料E、370CU)は、試料M(410CU/270CU)に基づいて不均等に穿孔される紙を用いた、同じく−15%の改善を伴うものよりも悪い結果をもたらしている、ということである。
いずれにしても、これらの結果からは、第2の区域を第1の区域よりも度を増して穿孔するのは有利ではない、ということが想定される。技術的に適切であって、且つ紙巻タバコ煙数値と両立できる限りは、第2の区域の方をより度を減らして穿孔することが求められるのである。
同様に、複数の穿孔区域については、吸口から赤熱円錐体の方を見たとき、それぞれの区域が、それより前の区域よりも度を減らして穿孔されるべきである、ということが当てはまる。
各区域に異なる幅を与える理由も存在しない。同様に、各穿孔区域の位置も変えることができる。
総じて、この発明の多くの更なる変形例が考えられ、本明細書の例示は、当該発明の原理を示しているだけであって、限定しようとするものではない。

Claims (19)

  1. タバコ巻紙であって、その巻紙から製造された紙巻タバコに自己消火性を与えると共に、少なくとも1つの分離区域(2)を備えたタバコ巻紙(1)において、当該区域が、穿孔されると共に、当該穿孔された区域以外の空気透過性よりも大きな空気透過性を有していることを特徴とするタバコ巻紙。
  2. 穿孔された区域(2)内の空気透過性が、その穿孔された区域全体に渡って一定である、請求項1記載のタバコ巻紙。
  3. 穿孔された区域(2)内の空気透過性が、50CUから2000CU、好ましくは100CUから1000CUである、請求項1または2記載のタバコ巻紙。
  4. 穿孔された区域(2)の幅が、2mmから25mm、好ましくは4mmから12mm、より好ましくは5mmから9mmである、請求項1から3のいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  5. 完成した紙巻タバコにおいてフィルタ(6)の方を向くように意図された短辺Aを更に備え、穿孔された区域(2)は、短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの3分の1の範囲内、好ましくは短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの4分の1の範囲内、より好ましくは短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの5分の1の範囲内にある、前記請求項のうちいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  6. 完成した紙巻タバコにおいてフィルタ(6)の方を向くように意図された短辺Aを更に備え、この短辺Aに近い方のタバコ巻紙長さの2分の1または3分の1の範囲内での平均空気透過性が、タバコ巻紙の残りの部分の平均空気透過性よりも大きくなっている、前記請求項のうちいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  7. 少なくとも第2の分離区域(3)を備え、この第2の分離区域(3)は、穿孔されると共に、穿孔されていない区域によって、第1の穿孔された区域(2)から分離されている、前記請求項のうちいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  8. 第2の穿孔された区域(3)は、第1の穿孔された区域よりも短辺Aから遠く離れて配置されている、請求項7記載のタバコ巻紙。
  9. 第2の穿孔された区域(3)内の空気透過性が、第1の穿孔された区域(2)内の空気透過性よりも低くなっている、請求項7または8記載のタバコ巻紙。
  10. 少なくとも1つの更なる分離区域(4)を備え、この更なる分離区域(4)は、穿孔されると共に、少なくとも1つの穿孔されていない区域によって、第1の穿孔された区域(2)および第2の穿孔された区域(3)から分離されている、請求項7から9のいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  11. 更なる穿孔された区域(4)は、第1の穿孔された区域(2)および第2の穿孔された区域(3)よりも短辺Aから遠く離れて配置されている、請求項10記載のタバコ巻紙。
  12. 更なる穿孔された区域(4)内の空気透過性が、第1の穿孔された区域(2)および第2の穿孔された区域(3)内の空気透過性よりも低くなっている、請求項10または11記載のタバコ巻紙。
  13. 穿孔された区域以外の空気透過性が、15CU未満、好ましくは10CU未満である、前記請求項のうちいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  14. 0.35cm/s未満、好ましくは0.25cm/s未満、より好ましくは0.20cm/s未満の平均CO拡散率を有している、前記請求項のうちいずれか一項に記載のタバコ巻紙。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のタバコ巻紙(1)を備えると共に、フィルタ(6)およびチップ紙(5)を更に備えた紙巻タバコであって、チップ紙(5)と第1の穿孔された区域(2)との間の距離が、10mm未満、好ましくは5mm未満である紙巻タバコ。
  16. 請求項1から14のいずれか一項に記載のタバコ巻紙を製造するための方法であって、静電穿孔、レーザー穿孔、および/または機械的穿孔によって少なくとも1つの穿孔された区域を造り出す穿孔段階を備えた方法。
  17. 穿孔段階は、タバコ製造機において、またはタバコ製造機から切り離された装置において行われる、請求項16記載の方法。
  18. 請求項1から14のいずれか一項に記載のタバコ巻紙を、好ましくは請求項15および16のいずれか一項に記載の方法によって製造するための紙の使用であって、その紙が、0.3mから5mの幅または9mmから35mmの幅を有する紙ウェブの形態で与えられる、紙の使用。
  19. 請求項15記載の紙巻タバコを製造するための、請求項1から14のいずれか一項に記載のタバコ巻紙の使用。
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