JP2013508102A - 複数のインプラント上に上部構造体を固定する装着方法、及びその装着方法を利用するセット - Google Patents
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Abstract
本発明は、患者の下顎又は上顎25の骨24に設けられた複数のインプラント1上に義歯である上部構造体19を装着する装着方法に関するものである。これらのインプラント1は、載荷可能なインプラント1a、1c及び載荷不能な1bインプラントを形成する。上部構造体19は、載荷可能なインプラント1a、1bの頭部4上に固定され、前記頭部4と上部構造体19との間に支持部材2が装着され、載荷不能なインプラント1bの頭部4と上部構造体19との間に空き空間26が維持される。本発明は、義歯用の上部構造体19と少なくとも1つの支持部材2、締め付けねじ20、及びインプラント1とを有する、この方法を利用するセットに関するものでもある。
Description
本発明は、患者の下顎又は上顎の骨に設けられた複数のインプラント上に義歯からなる上部構造体を装着する方法に関するものである。インプラントのそれぞれは頭部を有し、頭部の上に上部構造体を固定しなければならない。
現在の技術によれば、インプラントを装着するためにインプラントを顎に配置した直後に上部構造体を装着することが可能である。これはインプラントの「即時荷重」と呼ばれている。
これを可能にする技法は、通常、顎の3次元画像に基づいて行われている。この画像に基づいて、例えば神経束の位置又は顎骨構造など、顎の重要な構造を例えば全て考慮に入れて、顎内でのインプラントを設ける位置を選択する。
次いで、インプラントに関してこのように選択した位置、及び選択したインプラントのタイプから開始して、テンプレート及び上部構造体を、CAD−CAM又はいわゆる原型作製技法によって非常に精密に作製する。こうした方法は、例えば国際公開第03/003933号に記載されている。
作製したテンプレートによって、顎骨の所定の位置に穴を作製し、続いて、それらの穴にインプラントを配置する。これらのインプラントは、例えば、国際公開第2008/009080号に記載されている方法のテンプレートによって、非常に正確に配置される。
インプラントを顎骨内に配置したほぼ直後に、義歯を備える上部構造体がインプラント上に装着される。
しかし、設けられたインプラント全てに、上部構造体を装着することによってすぐに荷重をかけることが不可能な場合がある。これは、例えば、インプラントが一部分しか顎骨で囲繞されていないとき、及び例えばインプラントが一部しか人工骨に埋め込まれておらず膜に囲繞されていないときの事例である。こうしたインプラントの場合は、新しく成長した骨によって全体的に囲繞されるまで載荷を延期しなければならない。したがって、こうしたインプラントには骨内に配置した直後に荷重をかけることが不可能である。
さらに、例えば、顎骨の特徴のせいで、最初に計画したタイプのインプラントとは異なるタイプのインプラントを設ける必要がある場合もある。したがって、例えば、最初に選択し上部構造体を作る基盤としていたインプラントよりも大径のインプラントを配置することが必要な場合がある。
本発明は、1つ又は複数のインプラントにはすぐに荷重をかけてはならないか又はかけることができないが、インプラントを顎内に配置した直後に患者の口腔内に上部構造体を装着することを可能にする方法を提案することによって、これらの問題を軽減することを目標としている。
その他、本発明により、顎内に配置したインプラントのタイプが、上部構造体を作製する基礎としたものとは異なる場合であっても、事実上どんなタイプのインプラント上にも上部構造体を装着することが可能になる。
本発明によりさらに、インプラント上に上部構造体を固定するのに比較的大径のねじを確実に使用できることになり、それにより、これらのねじが破損するリスクが低減される。
そのためには、載荷可能なインプラントの頭部上に上部構造体が固定され、その頭部と上部構造体との間に支持部材が装着され、一方、載荷不能なインプラントの頭部と上部構造体との間に空き空間が維持され、インプラントの中心軸の方向における空き空間の高さが支持部材の高さに対応する。
事実上、上部構造体は、固定部材によって載荷可能なインプラントに固定され、その固定部材は、支持部材を通って載荷可能なインプラント内の中心凹所中に延在する。
有利なことに、載荷不能なインプラントにその最後に荷重をかけることができる成長期間後に、載荷可能なインプラントから上部構造体が取り外され、載荷不能なインプラント上に支持部材が設けられる。次に、上部構造体は、載荷不能なインプラント及び載荷可能なインプラント上に固定され、各インプラントと上部構造体との間に支持部材が設けられる。
本発明は、本発明による方法を利用するセットにも関するものである。そのセットは、義歯用の上部構造体と、少なくとも1つの支持部材、締め付けねじ、及びインプラントとを備え、そのインプラントは顎骨内の穴に配置しなければならない。インプラントは、好ましくは、雄ねじ部を備え、そのため、軸を中心に回転させることによって、インプラントの頭部が骨の表面に延在するまで、穴内に固定することができる。
支持部材は、ほぼ円筒形の凹所を介してつながっているインプラント面及び反対側の装着面を有し、インプラント面は第1の回転防止部を有し、その第1の回転防止部により、支持部材を介してインプラント上にねじり運動を伝達することが可能になる。インプラントの頭部の形状は、ここでは、その頭部を支持部材のインプラント面に嵌合式に固定できるように第1の回転防止部に対して相補形であり、支持部材の凹所は、インプラント頭部に開口するインプラントの中心凹所と同軸である。
本発明によるこのセットは、上部構造体が支持領域を有し、支持領域には、この支持領域を支持部材の装着面に嵌合式に連結できるように円筒形の穴が開口しており、円筒形の穴は、支持部材の凹所と同軸であることを特徴とする。締め付けねじは、上部構造体をインプラントに固定するために、上部構造体の穴を通り支持部材の凹所を通ってインプラントの中心凹所中に延在しなければならず、支持部材は、支持領域とインプラントの頭部との間に締め付けられる。
本発明によるセットの興味深い実施例によれば、支持部材のインプラント面、及びインプラントは締結手段を有し、その締結手段により、支持部材とインプラントの頭部との間に弾力的(弾性的)に着脱可能な結合を得ることが可能になる。
好ましくは、本発明によるセットはインプラント・ドライバを備え、支持部材の装着面は第2の回転防止部を備え、その第2の回転防止部により、支持部材にねじり運動を伝達することが可能になる。インプラント・ドライバの一方の遠位端の形状は、ここでは、このインプラント・ドライバの遠位端を、支持部材の装着面に嵌合式に且つインプラント・ドライバに同軸に取り付けできるように、この第2の回転防止部に対して相補形になっている。
本発明の他の独自性及び利点は、本発明のいくつかの実施例の以下の説明から明らかになるであろう。この説明は、ほんの一例として与えられるものであり、特許請求する保護範囲を決して限定するものではない。以下の参照図は添付の図面のことである。
図面が異なっても同一の参照番号は同一の要素又は類似の要素を指す。
本発明によるセットの第1の実施例を図1に示す。このセットは、歯科用インプラント1、支持部材2、及びインプラント・ドライバ3を備える。
インプラント1は、円筒形であり、ねじ込むことで顎骨の穴にインプラント1が固定されるように、図示していない雄ねじ部を有する。インプラント1が顎に固定されるとすぐに、インプラントの頭部4は、上部構造体を頭部4上に装着できるように顎骨の表面上を延在する。
本明細書では、インプラントとは、従来の歯科用インプラント、並びにいわゆる支台などの延長部分を備えるインプラントであると理解される。
さらに、インプラント1は、軸5と、インプラント1の頭部4に開口する中心凹所6とを有する。この中心凹所6は雌ねじ山7を備え、その雌ねじ山7により、ねじを凹所6内に固定することが可能になる。
支持部材2は、リング(円環)形であり、インプラント面8及び反対側の装着面9を有し、インプラント面8と装着面9は、ほぼ円筒形の凹所10を介して互いにつながっている。
支持部材2のインプラント面8は第1の回転防止部11を備え、その第1の回転防止部11により、支持部材2を介してインプラント1にねじり運動を伝達することが可能になる。そのためには、インプラント1の頭部4の形状は、図1に示すように、頭部4を支持部材2のインプラント面8に嵌合式に取り付けできるように、第1の回転防止部11に対して相補形である。その際、支持部材2の凹所10は、インプラント1の中心凹所6と同軸である。
こうした回転防止部11は、例えば、支持部材2のインプラント面8上を延在する六角柱から形成される。その際、インプラント1は、対応する六角形の凹所12を有し、その凹所12は、回転防止部11に対して相補形である。したがって、支持部材2がインプラント1の頭部4に固定されるときは、六角柱から形成された回転防止部11は、六角柱の分だけインプラント1の頭部4内の六角形の凹所12に嵌合式に皿穴に埋められる。
さらに、支持部材2のインプラント面8及びインプラント1は締結手段を有し、その締結手段により、支持部材2とインプラント1の頭部4との間に弾力的に着脱可能な結合を得ることが可能になる。
図1に示す本発明の実施例では、締結手段は、一方は、インプラント1の中心凹所6の壁にあるリング形の凹所13から形成され、他方は、***部15を備えた、支持部材2のロッド形の2つの突出部14から形成される。これらのロッド形の突出部14は、支持部材2のインプラント面8から軸5に平行に延在する。突出部14は、具体的には、回転防止部11につながっている。
インプラント面8がインプラント1の頭部4上に着座するときは、***部15はリング形の凹所13に噛み合って、支持部材2がインプラント1に固定される。
ロッド形の突出部14は、ある程度弾性を有し、そのため、インプラント1から突出部14を取り外すように支持部材2に張力が加えられるときは、突出部14はある程度弾性的に変形し、したがって、***部15をリング形の凹所13から取り外すことが可能になる。
当然、着脱可能な弾性結合を形成するこれらの締結手段の変形体が多数存在する。したがって、インプラント1の中心凹所6の壁が***部を有することがあり、例えば、対応する切り欠きが支持部材2に設けられる。さらに、支持部材2に弾性リングを設けることができ、その弾性リングは、例えば、支持部材2がインプラント1の頭部4上に固定されるとすぐにリング形の凹所13に噛み合う。
図1に示すセットはさらに、いわゆるインプラント・ドライバ3を備える。こうしたインプラント・ドライバによって、一方で、テンプレートの端部に設けられた開口部を通してインプラント1を動かし、他方で、インプラント1を操作し軸5を中心に回転させて顎骨にねじ込むことが可能になる。
こうしたインプラント・ドライバ3は、通常、ほぼ円筒形の本体を有し、その本体は、インプラント1に同軸に連結される。簡潔にするために、図1にインプラント・ドライバ3の遠位端17しか示しておらず、その遠位端17はインプラント1の頭部4に連結されている。
本発明によるインプラント・ドライバ3を、支持部材2の装着面9上に装着することができる。そのためには、装着面9は、第2の回転防止部16を備え、その第2の回転防止部16により、インプラント・ドライバ3を介して支持部材2にねじり運動を伝達することが可能になる。そのためには、インプラント・ドライバ2の遠位端17の形状は、インプラント・ドライバ3を支持部材2の装着面9に嵌合式に且つこの遠位端17を有するインプラント・ドライバ3に同軸に取り付けできるように、第2の回転防止部16に対して相補形である。
具体的には、図1の回転防止部16は、形状が六角柱であり、支持部材2の装着面9内の凹所から形成される。したがって、インプラント・ドライバ3の遠位端17は、支持部材2に関連する凹所16に嵌合する、対応する六角柱18を有する。
さらに、インプラント・ドライバ3の遠位端、及び支持部材2は、締結手段を有し、その締結手段により、インプラント・ドライバ3と支持部材2との間に弾力的に着脱可能な結合を得ることが可能になる。これらの締結手段は、上記に説明したものと似ており、その締結手段により、支持部材2をインプラント1に着脱可能に固定することが可能になる。その締結手段は、リング形の凹所13’、***部15’を有する弾性又は変形可能な突出部14’も備える。
本発明によるセットのこの実施例の変形体によれば、そのセットは、義歯用の上部構造体19及び少なくとも1つの締め付けねじ20も備える。図2に、こうした上部構造体19の断面を概略的に示す。
この上部構造体19は支持領域21を有し、その支持領域21には、この支持領域21を支持部材2の装着面9に嵌合式に連結できるように円筒形の穴22が開口している。円筒形の穴22は、ここでは、締め付けねじ20を設けるように支持部材2の凹所10と同軸であり、その締め付けねじ20は、上部構造体19をインプラント1に固定するように、上部構造体19の穴22を通り支持部材2の凹所10を通ってインプラント2の中心凹所6中にまで延在する。支持部材2は、ここでは、支持領域21とインプラント1の頭部4との間に締め付けられる。
さらに、場合によっては、支持部材2をインプラント1の頭部4上にねじによって固定することが有用なことがある。そのためには、支持部材2の凹所10はカラー23を有し、そのカラー23により、インプラント面8を有する支持部材2をインプラント1の頭部4に固定することが可能になる。このねじは、インプラント1の中心凹所6に設けられた雌ねじ山7を介して固定され、ねじの頭部はカラー23上に着座する。
場合によっては、本発明の前述の実施例のいずれか1つに記載のセットは、インプラント・ドライバ3を含まなくてよい。
図3に、顎25の骨24に固定された3つのインプラント1a、1b、及び1c上に上部構造体19を装着したところを示す。
インプラント1a及び1cは、ここでは、例えば、所定の位置に配置された直後に荷重をかけることができるように、骨24に頑丈にアンカ留めされる。インプラント1bは、インプラント1bの即時荷重が指示されていない顎25のある位置に配置されていた。
したがって、インプラント1a及び1cは載荷可能なインプラントを形成し、インプラント1bは載荷不能なインプラントを形成する。本発明によれば、義歯の上部構造体19は、載荷可能なインプラント1a及び1cの頭部上に装着される。ここでは、載荷可能なインプラント1a及び1cの頭部4と、上部構造体19と間には、上記ですでに説明した支持部材2が装着され、載荷不能なインプラント1bの頭部と上部構造体19との間には空き空間26が保持される。当該の載荷不能なインプラント1bの中心軸5の方向におけるこの空き空間26の高さは、支持部材2が載荷可能なインプラント1a及び1cの頭部4と上部構造体19に関わる支持領域21との間を延在する、当該インプラントの軸5による高さに事実上等しい。
上部構造体19は、締結部材、具体的には締め付けねじ20によって、載荷可能なインプラント1a及び1cに固定され、その締め付けねじ20は、支持部材2の凹所10を通って載荷可能なインプラント1a及び1cの中心凹所6中に延在する。
載荷不能なインプラント1bが十分に顎25の骨24と一緒に成長し、荷重をかけられるように十分に頑丈にアンカ留めされたらすぐに、上部構造体19は、載荷可能なインプラント1a及び1cから取り外され、支持部材2が、最初は載荷不能であったインプラント1bの頭部上に設けられる。次に、上部構造体19は、載荷不能なインプラント1b並びに載荷可能なインプラント1a及び1c上に再度固定され、全てのインプラントと上部構造体19との間に支持部材2が設けられる。
インプラント1が顎25の骨24の端部に設けられた穴内に配置された後で、インプラント・ドライバ3は、支持部材2に関して軽い張力を加えることによって、着脱可能な弾性結合をはずすことによって支持部材2から取り外される。
インプラント1が骨24内に十分に頑丈に立っておらず、したがって、すぐに荷重できないと分かった場合は、インプラント1の頭部から支持部材2と一緒にインプラント・ドライバ3を取り外すことになる。支持部材2とインプラント1との間に着脱可能であり弾性の又は変形可能な結合部が設けられるときは、支持部材2が取り外される間にインプラント1が誤って軸5を中心にした回転を受けないようにいかなるねじり力も加える必要はない。
当然、本発明は、上記で説明し図面に示した方法及びセットの実施例に限定されるものではない。
したがって、上記で述べた回転防止部11又は16は、全種類の形状を想定することができる。それらを、例えば、断面形状が星形、多角柱、非対称形、楕円形などの凹所又は***部分から形成することができる。
さらに、支持部材とインプラントとの間、又は支持部材とインプラント・ドライバとの間の着脱可能な弾性結合に関しては、多数の変形例を提供することができる。こうした結合の主な機能は、インプラントをインプラント・ドライバで取り扱うときに、確実に互いに連結したままになるようにすることである。
明確にするために、インプラントが支台を備えるときは、こうした支台がインプラントの頭部4の機能を想定することに言及すべきである。したがって、支持部材2は、支持領域21をインプラントに固定するために、上部構造体19の支台と支持領域21との間に配置される。当業者にとっては、こうした支台の機能及び設計は、本発明による支持部材2とは明らかに異なる。
Claims (10)
- 患者の下顎又は上顎(25)の骨(24)に設けられた複数のインプラント(1)上への義歯からなる上部構造体(19)の装着方法であって、
前記インプラント(1)のそれぞれが頭部(4)を有し、前記頭部(4)の上には前記上部構造体(19)が固定され、前記インプラント(1)が載荷可能なインプラント(1a、1c)及び載荷不能なインプラント(1b)を形成する、装着方法において、
前記上部構造体(19)が、前記載荷可能なインプラント(1a、1b)の前記頭部(4)上に固定され、前記頭部(4)と前記上部構造体(19)との間に支持部材(2)が装着され、前記載荷不能なインプラント(1b)の前記頭部(4)と前記上部構造体(19)との間に空き空間(26)が維持され、この空き空間(26)の前記インプラント(1)の前記中心軸(5)の方向の高さが、前記支持部材(2)の高さに対応することを特徴とする、装着方法。 - 前記上部構造体(19)が、締結部材(20)によって前記載荷可能なインプラント(1a、1c)に固定され、前記締結部材(20)が、前記支持部材(2)を通って前記載荷可能なインプラント(1a、1b)内の中心凹所(6)中に延在する、請求項1に記載の装着方法。
- 前記支持部材(2)が、前記インプラント(1、1a、1b、1c)の前記頭部(4)に弾力的に着脱可能に固定される、請求項1又は請求項2に記載の装着方法。
- 続いて前記上部構造体(19)を前記載荷可能なインプラント(1a、1c)から取り外すステップと、
前記載荷不能なインプラント(1b)上に支持部材(2)を設けるステップと、
前記載荷不能なインプラント(1b)及び前記載荷可能なインプラント(1a、1c)上に前記上部構造体(19)を固定するステップと、
全てのインプラントと前記上部構造体(19)との間に支持部材(2)を設けるステップとを備える、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の装着方法。 - 義歯用の上部構造体(19)と、少なくとも1つの支持部材(2)、締め付けねじ(20)、及びインプラント(1)とを有するセットであって、
前記インプラント(1)が顎骨(24)の穴内に配置され、前記インプラント(1)が雄ねじ部を有し、そのため、軸(5)を中心に前記インプラント(1)を回転させることによって、前記インプラント(1)の頭部(4)が前記骨(24)の表面に延在するまで前記インプラント(1)を前記穴内に固定することができ、
前記支持部材(2)が、ほぼ円筒形の凹所(10)を介して互いにつながったインプラント面(8)及び反対側の装着面(9)を有し、
前記支持部材(2)の前記インプラント面(8)が、前記支持部材(2)を介して前記インプラント(1)にねじり運動を伝達できるようにする第1の回転防止部を有し、
前記インプラント(1)の前記頭部(4)の形状が、前記第1の回転防止部(11)に対して相補形になっているため、前記支持部材(2)内の前記凹所(10)が、前記インプラント(1)の前記頭部(4)に開口する前記インプラント(1)内の中心凹所(6)と同軸になり、前記頭部(4)を前記支持部材(2)の前記インプラント面(8)に嵌合式に固定できるようになる、セットにおいて、
前記上部構造体(19)が、支持領域(21)を有し、前記支持領域(21)には前記支持部材(2)の前記装着面(9)に嵌合式に連結できるように円筒形の穴(22)が開口し、
前記円筒形の穴(22)が、前記支持部材(2)の前記凹所(10)と同軸であり、
前記締め付けねじ(20)が、前記上部構造体(19)を前記インプラント(1)に固定するために、前記上部構造体(19)の前記穴(22)を通り前記支持部材(2)の前記凹所(10)を通って前記インプラント(1)の前記中心凹所(6)中にまで延在し、
前記支持部材(2)が、前記支持領域と前記インプラント(1)の前記頭部(4)との間で締め付けられるようになっていることを特徴とする、セット。 - 前記支持部材(2)の前記インプラント面(8)及び前記インプラント(1)が締結手段(13、14、15)を有し、前記締結手段(13、14、15)によって、前記支持部材(2)と前記インプラント(1)の前記頭部(4)との間に弾力的に着脱可能な結合を得ることが可能になっている、請求項5に記載のセット。
- インプラント・ドライバ(3)を備え、前記支持部材(2)の前記装着面(9)は、前記支持部材(2)にねじり運動を伝達できるようにする第2の回転防止部(16)を有し、
前記インプラント・ドライバ(3)の一方の遠位端(17)の形状が、前記第2の回転防止部(16)に対して相補形となっていることによって、
前記インプラント・ドライバ(3)が、嵌合式に、且つ、前記遠位端(17)を有する前記インプラント・ドライバ(3)に同軸に、前記支持部材(2)の前記装着面(9)に取り付けられるようになっている、請求項5又は請求項6に記載のセット。 - 前記インプラント・ドライバ(3)の前記遠位端(17)及び前記支持部材(2)が締結手段(13’、14’、15’)を有し、前記締結手段(13’、14’、15’)によって、前記インプラント・ドライバ(3)と前記支持部材(2)との間に弾力的に着脱可能な結合を得ることが可能になっている、請求項7に記載のセット。
- 前記支持部材(2)の前記凹所(10)がカラー(23)を有し、前記カラー(23)によって、前記インプラント面(8)を有する前記支持部材(2)をねじによって前記インプラント(1)の前記頭部(4)に固定することが可能になり、
前記ねじが、前記インプラント(1)の前記中心凹所(6)に設けられた雌ねじ山(7)を介して固定され、前記ねじ(20)の前記頭部が前記カラー(23)上に着座している、請求項5から請求項8までのいずれか一項に記載のセット。 - 前記インプラント(1)、前記支持部材(2)、及び前記インプラント・ドライバ(3)が、着脱可能に連結され、全体を形成し、前記対応する締結手段(13、14、15)によって、前記支持部材(2)と前記インプラント(1)の前記頭部(4)との間に弾力的に着脱可能な結合が形成され、前記対応する締結手段(13’、14’、15’)によって、前記インプラント・ドライバ(3)と前記支持部材(2)との間に弾力的に着脱可能な結合が形成されている、請求項5から請求項9までのいずれか一項に記載のセット。
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