JP2013249463A - インク組成物および記録装置 - Google Patents

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Makoto Nagase
真 長瀬
Miho Nakamura
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Abstract

【課題】圧力調整弁等の弾性部材が劣化するのを抑制するとともに、耐擦性に優れた画像を記録することが可能なインク組成物を提供すること、耐擦性に優れた画像を形成することが可能な記録装置を提供すること。
【解決手段】本発明のインク組成物は、開閉動作をする事で記録ヘッド内の圧力を調整し、弾性部材によって被覆された圧力調整弁を有する記録装置に用いられるインク組成物であって、スリップ剤と、ラクトン系溶剤とを含むことを特徴とする。前記スリップ剤は、シリコーン系化合物、炭化水素系化合物、フッ素系化合物、アミド系化合物、アクリル系化合物からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。また、スリップ剤の含有量は、1質量%以下であることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、インク組成物および記録装置に関する。
従来から、インクジェット記録装置等の記録装置からインク組成物を紙等の記録媒体に対して付与することにより、画像を記録することが知られている。
インク組成物は、一般に、着色剤が溶剤に溶解または分散したものであり、さらには、各種添加剤が添加されたものである。
インク組成物に添加する添加剤として、スリップ剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。スリップ剤を添加することで、印刷面の耐擦性が向上し、印刷面の擦り傷等を防止することができる。
しかしながら、このようなスリップ剤は、記録装置内のゴム等の弾性部材(特に、インク組成物が接触する圧力調整弁)に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害をさせてしまうといった問題があった。より具体的には、圧力調整弁のシール部(弾性部材)が外れてしまい、流路の開閉動作が出来なくなるという問題があった。
特開2011−213933号公報
本発明の目的は、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制するとともに、耐擦性に優れた画像を記録することが可能なインク組成物を提供すること、耐擦性に優れた画像を形成することが可能な記録装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のインク組成物は、開閉動作をする事で記録ヘッド内の圧力を調整し、弾性部材によって被覆された圧力調整弁を有する記録装置に用いられるインク組成物であって、
スリップ剤と、ラクトン系溶剤とを含むことを特徴とする。
これにより、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制するとともに、耐擦性に優れた画像を記録することが可能なインク組成物を提供することができる。
本発明のインク組成物では、前記スリップ剤は、シリコーン系化合物、炭化水素系化合物、フッ素系化合物、アミド系化合物、アクリル系化合物からなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましい。
これにより、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制するとともに、記録された画像の耐擦性をより優れたものとすることができる。
また、本発明のインク組成物では、前記シリコーン系化合物は、下記式(1)で表される化合物であるのが好ましい。
Figure 2013249463
(式(1)中、nは6以上230以下の整数である。また、Rはそれぞれ独立に水素、炭化水素基を示す。また、Rはそれぞれ独立に一部がエーテル変性、ポリエステル変性、エポキシ変性、アミン変性、カルボキシル変性、フッ素変性、アルキルオキシ変性、メルカプト変性、(メタ)アクリル変性、フェノール変性、フェニル変性、カルビノール変性、またはアラルキル変性されていてもよい。)
これにより、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制しつつ、記録された画像の耐擦性を特に優れたものとすることができる。
また、本発明のインク組成物では、前記スリップ剤の含有量は、1質量%以下であるのが好ましい。
これにより、記録された画像の耐擦性をより効率よく向上させることができる。
また、本発明のインク組成物では、前記ラクトン系溶剤は、γ−ラクトンであるのが好ましい。
これにより、圧力調整弁等の弾性部材に与えるスリップ剤の影響をより効果的に低減させることができる。
また、本発明のインク組成物では、前記γ−ラクトンは、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンからなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましい。
これにより、圧力調整弁等の弾性部材に与えるスリップ剤の影響をより効果的に低減させることができる。
また、本発明のインク組成物では、前記弾性部材は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
これにより、圧力調整弁の開閉動作阻害をより好適に抑制することができる。
本発明の記録装置は、本発明のインク組成物と、
開閉動作をする事で記録ヘッド内の圧力を調整し、弾性部材によって被覆された圧力調整弁と、を有することを特徴とする。
これにより、耐擦性に優れた記録媒体を得ることができる。
記録装置(インクジェット記録装置)の一例を示す模式図である。 圧力調整弁の構造および動作の一例を示す断面図である。 圧力調整弁の作用効果について説明するための断面図である。 圧力調整弁の作用効果について説明するための断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
《インク組成物》
まず、本発明のインク組成物について説明する。
本発明のインク組成物は、圧力調整弁を有する記録装置に用いられるものであり、当該記録装置を用いて記録媒体上に付与することにより画像を記録するインクである。
ところで、インク組成物は、一般に、着色剤が溶剤に溶解または分散したものであり、さらには、各種添加剤が添加されたものである。このようなインク組成物に添加する添加剤として、スリップ剤が知られている。スリップ剤を添加することで、印刷面の耐擦性が向上し、印刷面の擦り傷等を防止することができる。
しかしながら、このようなスリップ剤は、記録装置内のゴム等の弾性部材(特に、インク組成物が接触する圧力調整弁)に対して悪影響を与え、圧力調整弁の開閉動作を阻害させてしまうといった問題があった。
これに対して、本発明のインク組成物は、スリップ剤とともに、ラクトン系溶剤を含んでなるものである点に特徴を有している。このような特徴を有することにより、スリップ剤によって圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制することができる。また、スリップ剤を含むことで、耐擦性に優れた画像を記録することができる。
以下、各成分について詳細に説明する。
<スリップ剤>
スリップ剤とは、記録面のスベリ性(耐擦性)を向上する事により、記録面の擦り傷を防止する機能を持つ添加剤のことを言う。
スリップ剤としては、特に限定されないが、シリコーン系化合物、炭化水素系化合物、フッ素系化合物、アミド系化合物、アクリル系化合物からなる群から選択される少なくとも1種を用いるのが好ましい。このような化合物を用いることにより、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制するとともに、記録された画像の耐擦性をより優れたものとすることができる。また、上記の中で最も好ましい材料はシリコーン系化合物である。シリコーン系化合物のスリップ剤を用いた場合、本件圧力調整弁の課題が顕著に生じやすいが、ラクトン系溶剤を含ませることによって、良好に防止する事ができる。
シリコーン系化合物としては、下記式(1)で表される化合物を用いるのが好ましい。
Figure 2013249463
(式(1)中、nは6以上230以下の整数である。また、Rはそれぞれ独立に水素、炭化水素基を示す。また、Rはそれぞれ独立に一部がエーテル変性、ポリエステル変性、エポキシ変性、アミン変性、カルボキシル変性、フッ素変性、アルキルオキシ変性、メルカプト変性、(メタ)アクリル変性、フェノール変性、フェニル変性、カルビノール変性、またはアラルキル変性されていてもよい。)
スリップ剤としてこのような構造のシリコーン系化合物を用いることにより、圧力調整弁等の弾性部材に対するスリップ剤の影響を低減し、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制しつつ、記録された画像の耐擦性を特に優れたものとすることができる。
上記式(1)中のnは、6以上230以下の整数であるが、12以上200以下の整数であるのがより好ましく、45以上200以下の整数であるのがさらに好ましい。これにより、記録された画像の耐擦性をさらに向上させることができる。
また、上記式(1)中の少なくともいずれかのRはメチル基であるメチルシロキサンである事が耐擦性向上させる観点から好ましい。さらに、上記式(1)のシリコーン化合物は、ジメチルシロキサン骨格を構造上に含む、ジメチルシロキサン化合物である事が、耐擦性向上させる観点から好ましい。さらに、Rが変性された変性シリコーン化合物である場合には、Rの変性の少なくとも一部は、エーテル変性またはエステル変性であることが好ましい。
シリコーン系化合物としては、例えば、ポリメチルアルキルシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ポリエステル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエステル変性ヒドロキシポリメチルシロキサン等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このようなシリコーン系化合物の具体例としては、BYK−300、BYK−301/302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−337、BYK−342、BYK−370、BYK−371、BYK−375、BYK−377、BYK−378、BYK−UV3500、BYK−UV3510等(いずれもビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。なお、BYK−347、348は、シリコーン系化合物であるが、スリップ剤としての機能は有していないシリコーン系化合物である。
炭化水素系化合物としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、ラノリンワックス等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
フッ素系化合物としては、特に限定されず、例えば、パーフルオロアルカン、パーフルオロカルボン酸エステル、パーフルオロ有機化合物やフッ化ポリマー等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
アミド系化合物としては、特に限定されず、例えば、シス−13−ドコセンアミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
アクリル系化合物としては、特に限定されず、例えば、シリコーン変性(メタ)アクリレート、ポリエーテル変性(メタ)アクリレート、ポリエステル変性(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上述したようなスリップ剤のインク組成物中における含有量は、1.0質量%以下であるのが好ましく、0.05質量%以上1.0質量%以下であるのがより好ましい。スリップ剤の含有量がこのような範囲であると、記録された画像の耐擦性をより効率よく向上させることができる。スリップ剤の含有量が前記上限値を超えると、インク組成物の吐出安定性が低下する場合がある。
<ラクトン系溶剤>
本発明のインク組成物には、ラクトン系溶剤が含まれている。ラクトン系溶剤を含むことにより、圧力調整弁等の弾性部材に与えるスリップ剤の影響を低減させることができ、当該弾性部材の開閉動作不良を抑制することができる。
ラクトン系溶剤としては、例えば、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ε−カプロラクトン、γ−ラウロラクトン、δ−バレロラクトン、ヘキサノラクトン等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上述したラクトン系溶剤の中でも、γ−ブチロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−ラウロラクトン等のγ−ラクトンを用いるのが好ましく、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンからなる群から選択される少なくとも1種を用いるのがより好ましい。これにより、圧力調整弁等の弾性部材に与えるスリップ剤の影響をより効果的に低減させることができる。
ラクトン系溶剤のインク組成物中における含有量は、3質量%以上40質量%以下である事が好ましく、より好ましくは4質量%以上20質量%以下、4質量%以上8質量%以下であるのが最も好ましい。ラクトン系溶剤の含有量が上記範囲にあると、圧力調整弁等の弾性部材に与えるスリップ剤の影響をより効率よく低減させることができる。また、インク組成物の吐出安定性をより効率よく向上させることができる。
<その他の成分>
本発明のインク組成物は、上記成分の他、以下に示すような成分を含んでいてもよい。
[溶媒]
本発明のインク組成物は、上述したラクトン系溶剤以外の溶媒を含んでいてもよい。
溶媒としては、例えば、無極性溶媒、非プロトン性極性溶媒、プロトン性極性溶媒等が挙げられる。
(無極性溶媒)
本発明のインク組成物は、無極性溶媒を含んでいてもよい。
無極性溶媒としては、例えば、ヘキサン、四塩化炭素等が挙げられる。
(非プロトン性極性溶媒)
本発明のインク組成物は、ラクトン系溶剤以外の非プロトン性極性溶媒を含んでいてもよい。非プロトン性極性溶媒を含むことにより、スリップ剤をより安定して配合することができ、耐擦性をさらに向上させることができる。また、吐出安定性をより向上させることができる。
ラクトン系溶剤以外の非プロトン性極性溶媒としては、例えば、ピロリドン類、スルホキシド類、イミダゾリジノン類、スルホラン類、尿素誘導体、ジアルキルアミド類、環状エーテル類、グリコールエーテル類、アミドエーテル類等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
ピロリドン類としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
スルホキシド類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド等が挙げられる。
イミダゾリジノン類としては、例えば、2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−アセチル−2−イミダゾリジノン、4−(3−ブトキシ−4−メトキシベンジル)−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
スルホラン類としては、例えば、スルホラン、ジメチルスルホラン等が挙げられる。
尿素誘導体としては、例えば、ジメチル尿素、1,1,3,3−テトラメチル尿素等が挙げられる。
ジアルキルアミド類としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。
環状エーテル類としては、例えば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
グリコールエーテル類としては、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテルアセテート等が挙げられる。
また、上記アミドエーテル類としては、下記一般式(2)で示される溶剤が該当する。
Figure 2013249463
式中、R1は、炭素数1以上4以下のアルキル基であることが好適である。「炭素数1以上4以下のアルキル基」は、直鎖状または分岐状のアルキル基であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基であり得る。
1が炭素数1以上4以下のアルキル基の上記式(2)で示される溶剤を含むことにより、インク組成物に適度な擬塑性を付与することができ、インク組成物の吐出安定性をより高いものとすることができる。また、スリップ剤をより安定して配合することができ、記録された画像の耐擦性をさらに高いものとすることができる。
上記式(2)で示される溶剤のHLB値は、10.5以上20.0以下であるのが好ましく、12.0以上18.5以下であるのがより好ましい。上記式(2)で示される溶剤のHLB値が上記範囲内にあると、インクに適度な擬塑性を付与できる点及び樹脂成分との相互作用の点で、一層好適である。
なお、上記式(2)で示される溶剤のHLB値とは、有機概念図における無極性値(I)と有機性値(O)との比(以下、単に「I/O値」ともいう)から下式により算出された値である。
HLB値=(無極性値(I)/有機性値(O))×10
具体的には、I/O値は、「系統的有機定性分析混合物編」(藤田穆著、風間書房、1974年)、「染色理論化学」(黒木宣彦著、槙書店、1966年)、「有機化合物分離法」(井上博夫著、裳華房、1990年)の各文献に基づいて算出することができる。
これらの非プロトン性極性溶媒の中でも、記録媒体に対する定着性が向上するという有利な効果が得られるため、ピロリドン類、スルホキシド類、アミドエーテル類からなる群より選択される少なくとも1種を用いるのが好ましい。
ラクトン系溶剤を含む非プロトン性極性溶媒のインク組成物中における含有量は、4質量%以上28質量%以下であるのが好ましい。これにより、インク組成物の吐出安定性をより高いものとすることができる。また、スリップ剤をより安定して配合することができ、記録された画像の耐擦性をさらに高いものとすることができる。
(プロトン性極性溶媒)
本発明のインク組成物は、プロトン性極性溶媒を含んでいてもよい。プロトン性極性溶媒を含むことにより、後述する顔料の分散性を向上させることができる。
プロトン性極性溶媒としては、例えば、水、エタノール、ブタノール等のアルコール類等が挙げられる。
[界面活性剤]
本発明のインク組成物は、界面活性剤を含んでいてもよい。
界面活性剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン誘導体等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリエステル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等を用いることができる。具体例としては、BYK−347、348、3530、3570(いずれもビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。なお、BYK−347、348は、シリコーン系化合物であるが、スリップ剤としての機能は有していないシリコーン系化合物である。
フッ素系界面活性剤としては、フッ素変性ポリマーを用いることが好ましく、具体例としては、BYK−340(ビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
また、ポリオキシエチレン誘導体としては、アセチレングリコール系界面活性剤を用いることが好ましい。具体例としては、サーフィノール82、104、465、485、TG(いずれもエアープロダクツジャパン社製)、オルフィンSTG、E1010(いずれも日信化学株式会社製)、ニッサンノニオンA−10R、A−13R(いずれも日油株式会社製)、フローレンTG−740W、D−90(共栄社化学株式会社製)、ノイゲンCX−100(第一工業製薬株式会社製)等が挙げられる。
インク組成物中における界面活性剤の含有量は、0.05質量%以上3質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以上2質量%以下であるのがより好ましい。
[着色剤]
本発明のインク組成物は、着色剤を含んでいてもよい。
着色剤としては、従来のインク組成物に通常用いられている有色無機顔料または有色有機顔料等の顔料を用いることができる。これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレンおよびペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキ;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料;カーボンブラック等の無機顔料等が挙げられる。顔料粒子の平均一次粒径は、特に限定されるものではないが、好ましくは50nm以上500nm以下である。
インク組成物をマゼンタまたはレッドインクとする場合の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド194、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントレッド224等が挙げられる。
インク組成物をオレンジまたはイエローインクとする場合の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー180等が挙げられる。
インク組成物をグリーンまたはシアンインクとする場合の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36等が挙げられる。
インク組成物をブラックインクとする場合の顔料としては、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。
インク組成物をホワイトインクとする場合の顔料としては、例えば、Pigment White 6、18、21等が挙げられる。
インク組成物中における着色剤の含有量は、用途や印刷特性によって適宜選択することができるが、0.5質量%以上25質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以上15質量%以下であるのがより好ましく、1質量%以上10質量%以下であるのがさらに好ましい。
[分散剤]
また、本発明のインク組成物は、顔料の分散安定性を向上させる観点から、分散剤を含んでいてもよい。
分散剤としては、溶媒の溶解パラメーターが8以上11以下であるときに有効に作用する分散剤を用いることが好ましい。このような分散剤の具体例としては、ヒノアクトKF1−M、T−6000、T−7000、T−8000、T−8350P、T−8000E(いずれも武生ファインケミカル株式会社製)等のポリエステル系高分子化合物、Solsperse20000、24000、32000、32500、33500、34000、35200、37500(いずれもLUBRIZOL社製)、Disperbyk−161、162、163、164、166、180、190、191、192(いずれもビックケミー・ジャパン社製)、フローレンDOPA−17、22、33、G−700(いずれも共栄社化学株式会社製)、アジスパーPB821、PB711(いずれも味の素株式会社製)、LP4010、LP4050、LP4055、POLYMER400、401、402、403、450、451、453(いずれもEFKAケミカルズ社製)等が挙げられる。
インク組成物において、分散剤の含有量は、分散すべき顔料によって適宜選択することができるが、インク組成物中の顔料の含有量100質量部に対して、5質量部以上200質量部以下であるのが好ましく、30質量部以上120質量部以下であるのがより好ましい。
[その他の成分]
本発明のインク組成物には、さらに通常のインク組成物に含まれるその他の添加剤を添加してもよい。その他の添加剤としては、例えば、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、バインダー樹脂等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、BHA(2,3−ブチル−4−オキシアニソール)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等が挙げられる。
また、インク組成物は、インクの粘度を調整する目的でバインダー樹脂を添加してもよい。バインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、セルロースアセテートブチレート等の繊維系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体樹脂等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
<インク組成物の物性>
本発明のインク組成物は、記録品質とインクジェット用インク組成物としての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力が20mN/m以上50mN/m以下であることが好ましく、25mN/m以上40mN/m以下であることがより好ましい。なお、表面張力の測定は、自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
また、同様の観点から、インク組成物の20℃における粘度は、2mPa・s以上15mPa・s以下であることが好ましく、2mPa・s以上10mPa・s以下であることがより好ましい。なお、粘度の測定は、粘弾性試験機MCR−300(Pysica社製)を用いて、20℃の環境下で、Shear Rateを10〜1000に上げていき、Shear Rate200時の粘度を読み取ることにより測定することができる。
上述したような本実施形態のインク組成物は、低吸収性記録媒体に画像を記録するのに用いるのが好ましい。
本明細書において「低吸収性記録媒体」とは、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体のことをいい、少なくとも被記録面がこの性質を備えていればよい。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は、「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。なお、低吸収性記録媒体には、水を全く吸収しない非吸収性記録媒体も含まれる。
低吸収性記録媒体としては、具体的には、低吸収性の材料を含むシート、フィルム、繊維製品等が挙げられる。また、低吸収性記録媒体は、基材(例えば、紙、繊維、皮革、プラスチック、ガラス、セラミックス、金属等)の表面に、低吸収性の材料を含む層(以下、「低吸収性層」ともいう。)を備えたものであってもよい。低吸収性の材料としては、特に限定されないが、オレフィン系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、低吸収性記録媒体としては、塩化ビニル系樹脂を含む被記録面を有するものを好ましく用いることができる。塩化ビニル系樹脂の具体例としては、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−エチレン共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−ビニルエーテル共重合体樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体樹脂、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体樹脂、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸共重合体樹脂、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重合体樹脂等の塩化ビニル系共重合体樹脂が挙げられ、これらを単独、あるいは2種類以上組み合わせて用いることもできる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、アクリルおよびそれに対応するメタクリルのうち少なくともいずれか一方を意味する。
<インク組成物の製造方法>
本発明のインク組成物は、公知の慣用方法によって製造することができる。
着色剤として顔料を用いる場合には、最初に、顔料、分散剤、および溶媒(一部分)を混合した後、ボールミル、ビーズミル、超音波、またはジェットミル等で顔料分散液を調製し、所望のインク特性を有するように調整する。続いて、溶媒(残量)、およびその他の添加剤(例えば、界面活性剤やバインダー樹脂)を撹拌下に加えてインク組成物を得ることができる。
《記録装置》
以下、記録装置(液滴吐出装置)の好適な実施形態について説明する。
図1は、記録装置(インクジェット記録装置)の一例を示す模式図、図2は、圧力調整弁の構造および動作の一例を示す断面図である。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター(以下、プリンターという。)21は、略直方体形状のフレーム22と、そのフレーム22に架設されたプラテン23とを備え、図示しない紙送り機構により同プラテン23上を紙が給送されるようになっている。さらに、フレーム22には前記プラテン23に平行にガイド部材24が架設されており、このガイド部材24には、キャリッジ25がガイド部材24の軸線方向に移動可能に挿通支持されている。また、同キャリッジ25は、タイミングベルト27を介してキャリッジモーター28に接続されており、キャリッジモーター28の駆動によってガイド部材24に沿って往復移動されるようになっている。
また、キャリッジ25には、そのプラテン23に対向する面に液滴吐出ヘッドとしての記録ヘッド29が搭載されている。そして、キャリッジ25上には記録ヘッド29にインク組成物(以下単に「インク」とも言う)を供給するインク供給用バルブユニットとしてのバルブユニット30および流路バルブ31が搭載されている。本実施形態では、インクの色(ブラックインクBと、シアンC、マゼンタM、イエローYの各カラーインク)に対応して、バルブユニット30B、30C、30M、30Y、および、流路バルブ31B、31C、31M、31Yが4個ずつ設けられている。
また、記録ヘッド29の下面には図示しないノズル吐出口が設けられており、図示しない圧電素子の駆動により、前記バルブユニット30B、30C、30M、30Yから流路バルブ31B、31C、31M、31Yを介して記録ヘッド29にインクが供給され、記録媒体上にインク組成物の液滴が吐出され、印刷(記録)が行われ、記録物が得られる。
一方、フレーム22の右端には4つのカートリッジホルダー32が形成されている。そして、このカートリッジホルダー32には、インク収容体としてのインクカートリッジ33が着脱可能に搭載されている。本実施形態では、インクの色に対応して、インクカートリッジ33B、33C、33M、33Yの4個が設けられている。このインクカートリッジ33B、33C、33M、33Yは、それぞれ、内部が気密状態となっている外郭ケース34と、その内側に設けられた図示しないインクパックとによって構成されており、インクパックには、本発明のインク組成物であるブラックインクBおよび各カラーインクC、M、Yがそれぞれ貯留されている。
インクカートリッジ33のインクパックと、バルブユニット30とは、可撓性を有する液体供給路としてのチューブ38を介して接続されている。本実施形態では、インクの色に対応して、チューブ38B、38C、38M、38Yの4個が設けられている。
また、イエローYのインクを貯留するインクカートリッジ33Yの上には、空気加圧ポンプ39が備えられている。この空気加圧ポンプ39は、空気供給チューブ36B、36C、36M、36Yを介して前記インクカートリッジ33B、33C、33M、33Yの各外郭ケース34と接続されている。従って、空気加圧ポンプ39により加圧された空気は、空気供給チューブ36B、36C、36M、36Yを介して各インクカートリッジ33B、33C、33M、33Yの外郭ケース34内に導入され、外郭ケース34とインクパックとの間に形成された空間に導入されるようになっている。すなわち、空気加圧ポンプ39が駆動されて外郭ケース34内に空気が導入されると、インクパックは加圧空気によって押圧されて、インクパックに貯留されている各インクがチューブ38B、38C、38M、38Yを介してバルブユニット30B、30C、30M、30Yに供給される。
また、前記各チューブ38B、38C、38M、38Yの流路途中、すなわち前記バルブユニット30B、30C、30M、30Yの上流には、チョークバルブ40が備えられている。そして、このチョークバルブ40は、インクカートリッジ33の近傍において前記フレーム22に固定されており、チューブ38を流れるインクの流量を変化させることが可能となっている。なお、本実施形態においては、前記バルブユニット30、流路バルブ31、チューブ38、チョークバルブ40によって、液体供給路が構成されている。
一方、前記キャリッジ25の移動経路上における非印刷領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド29のノズル形成面を封止するキャッピング手段41が配置されている。また、このキャッピング手段41の上面には、前記記録ヘッド29のノズル形成面に密着して封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャップ部材41aが配置されている。従って、キャッピング手段41は、キャリッジ25がホームポジョンに移動すると、キャッピング手段41を記録ヘッド29側に上昇させて、キャップ部材41aによって記録ヘッド29のノズル形成面を封止して、ノズルの開口の乾燥を極力防止する。
また、このキャップ部材41aの下方には、図示しない吸引ポンプ(チューブポンプ)が配置されている。この吸引ポンプは、吸引管を介してキャップ部材41aの下部に接続されている。この吸引ポンプが駆動されると、記録ヘッド29を覆っているキャップ部材41aから空気が吸引されて、記録ヘッド29からインクを吸引排出させる。更に、キャッピング手段41の印字領域側に隣接して、ワイピング部材42が配設されている。このワイピング部材42は、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成してなる。また、同ワイピング部材42は、必要に応じて記録ヘッド29の移動経路に水平方向に進出して、ノズル形成面を払拭して清掃する。
上述したバルブユニット30(30B、30C、30M、30Y)は、それぞれの内部のインク流路に、図2に示すような、圧力調整弁70を備えている。
圧力調整弁70は、インクの流路に挿通配置される円柱状のロッド部71と、当該ロッド部71の先端に設けられ、前記流路の外径よりも大きい略円盤形状の板状部72と、当該板状部72のロッド部71側の面(当接して流路を塞ぐと当接面)および板状部72の側面、および当接面の反対側の非当接面の一部を被覆するように設けられたシール部(弾性部材)73とを有している。なお、弾性部材の被覆構造は上記の対応に限定されないが、非当接面の弾性部材による被覆が一部の圧力調整弁70は、製造の容易さの観点からは好ましいが、一方本願の課題は特に生じやすい。しかし、上述のインク組成を採用する事によって解決が可能になるので両者の組み合わせの効果がより顕著になる。
このような圧力調整弁70は、ロッド部71の長手方向に駆動することにより、インク流路の開状態(図2(a))、および、閉状態(図2(b))を構成する。
弾性部材を構成する材料としては、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましい。
以下、圧力調整弁の作用効果について詳細に例示を上げて説明をする。
図3、4は、圧力調整弁の作用効果について説明するための断面図である。
図3において、圧力調整弁70のバルブ本体35には、バルブ本体35の内方に延びる導入路43が形成されている。導入路43は、前記インクカートリッジ33に連通し、インクカートリッジ33からの液状体Fをバルブ本体35の内部に導入する。導入路43の一側(インクカートリッジ33と相対向する反対側:下流側)には、バルブ本体35に内設された断面四角形状の空間(弁体収容室37S)が形成されている。弁体収容室37Sは、導入路43からのインクを収容する。弁体収容室37Sの上側には、Z矢印方向に延びる円形孔(連通孔37a)が形成されて、その連通孔37aの上側には、連通孔37aに連通してバルブ本体35の上面35aに開口する凹部(受圧凹部37b)が拡開形成されている。
バルブ本体35の上面35aには、上下方向に撓曲可能な可撓性の受圧シート45が貼り付けられている。この受圧シート45が受圧凹部37bを封止することによって、これら受圧凹部37bと受圧シート45に囲まれてその容積を可変にする空間(受圧室46)が形成される。受圧室46は、連通する弁体収容室37Sからのインクを収容する。
受圧シート45の下側には、上下方向に変位可能な受圧板45Tが貼着されて、その受圧板45Tと受圧凹部37bの底面との間には、コイルばねSP1が配設されている。コイルばねSP1は、受圧板45T(受圧シート45)を上方に付勢して、受圧板45T(受圧シート45)と受圧凹部37bの底面との間を所定の距離(「定常距離H1」)だけ離間させる。本実施形態では、受圧室46の圧力であって、受圧板45Tと受圧凹部37bの底面との間の距離が前記「定常距離H1」になる圧力を、「定常圧」という。
受圧室46の下流側には、反Z矢印方向に延びる導出路47が形成されている。導出路47は、受圧室46と前記記録ヘッド29との間を連通する流路であって、受圧室46からのインクを記録ヘッド29に導出する。
受圧室46内のインクが記録ヘッド29に導出されるとき、受圧室46の圧力は前記「定常圧」よりも低くなり、受圧板45T(受圧シート45)が、コイルばねSP1の付勢力に抗して下動する。
弁体収容室37Sの内部には、コマ状に形成された圧力調整弁70が配設されている。圧力調整弁70は、円板状に形成された板状部72と、板状部72の中心位置からZ矢印方向に延びるロッド部71と、を有し、その重心Gが板状部72の略中心位置になるように形成されている。圧力調整弁70は、その板状部72が弁体収容室37Sの内部に配置され、かつ、そのロッド部71が連通孔37aに挿通されている。連通孔37aは、圧力調整弁70の上下動のみを許容する。
圧力調整弁70の下側には、圧力調整弁70を上方に付勢する付勢手段としてのコイルばねSP2が配設されている。コイルばねSP2の付勢力は、受圧室46の圧力が「定常圧」であるとき、圧力調整弁70の板状部72を弁体収容室37Sの上面に当接させて、弁体収容室37Sと受圧室46との間の連通を遮断する。
本実施形態では、圧力調整弁70の配置位置であって、圧力調整弁70の板状部72が弁体収容室37Sの上面に当接し、弁体収容室37Sと受圧室46との間の連通を遮断する位置を、「閉弁位置」という。また、圧力調整弁70の配置位置であって、「閉弁位置」よりも下方に位置して、弁体収容室37Sと受圧室46との間を連通させる位置を、「開弁位置」という。
図4に示すように、受圧板45Tは、受圧室46の内部の液状体Fが記録ヘッド29に導出されて、受圧室46の圧力が「定常圧」よりも低くなるとき、コイルばねSP1及びSP2の付勢力に抗して下動し、圧力調整弁70(「重心G」)を「閉弁位置」から「開弁位置」に下動させる。弁体収容室37Sは、圧力調整弁70が「開弁位置」に下動するとき、連通孔37aを介して受圧室46と連通し、弁体収容室37Sの液状体Fを受圧室46の中に導入し、受圧室46の圧力低下を補償する。圧力調整弁70は、受圧室46の圧力が再び「定常圧」に戻るとき、コイルばねSP1及びSP2の付勢力によって再び「閉弁位置」に上動し、弁体収容室37Sと受圧室46との間の連通を遮断する。すなわち、圧力調整弁70は、弁体収容室37Sからの液状体Fの導入を遮断し、受圧室46の圧力を「定常圧」に保持する。これによって、圧力調整弁70は、記録ヘッド29に供給する液状体Fの圧力を「定常圧」に維持させる。
この際、本実施形態の圧力調整弁70は、その開閉方向(「閉弁位置」から「開弁位置」に向かう方向に沿う方向)が、上下方向、すなわち走査方向J(XY平面方向)に対する垂直方向である。つまり、「重心G」の移動する方向が、圧力調整弁70の開閉方向である。そのため、本実施形態の圧力調整弁70は、圧力調整弁70の加速度の方向が上下方向にならない限り、受圧室46の圧力のみによって開閉し、液状体Fの供給圧を「定常圧」に維持させる。
圧力調整弁70は、ヘッドユニットが走査方向J(XY平面方向)に加速あるいは減速するとき、ヘッドユニットの加速度に応じてXY平面方向の応力(加重)を受ける。一方、XY平面方向の応力は、圧力調整弁70が開閉するとき、圧力調整弁70の「重心G」の移動する方向と垂直に作用する。このため、圧力調整弁70は、ヘッドユニットの加速あるいは減速によって開閉せず、受圧室46の圧力によってのみ開閉する。この結果、圧力調整弁70は、ヘッドユニットの加速あるいは減速に関わらず、記録ヘッド29に供給するインクFの圧力を「定常圧」に維持させることができる。よって、本発明はシリアルヘッドプリンターであっても、ラインヘッドプリンターであっても適用可能である。
このような構成の圧力調整弁を有するプリンターにおいて、従来のインク組成物では、シール部73に悪影響が生じ、例えば、閉状態から開状態に移行しようとした際に、シール部(弾性部材)73が板状部72から分離してしまい、流路の開閉ができなくなるといった問題があった。しかしながら、本発明のインク組成物を用いることで、このような問題を解決することができる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[1]インク組成物
(実施例1)
容器に、表1に記載の濃度に相当する量のジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤株式会社製)、γ−ブチロラクトン(関東化学株式会社製)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(商品名「ハイソルブMETM」、東邦化学工業株式会社製)、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル(商品名「BTG−H」、東邦化学工業株式会社製)、エクアミドM100(出光リテール販売社製、アミドエーテル類溶媒)を投入し、マグネティックスターラーを用いて30分間混合撹拌して混合溶剤を得た。
得られた混合溶剤の一部を取り分けて、そこにSolsperse37500(LUBRIZOL社製、商品名)およびC.I.ピグメントブラック7(三菱化学株式会社製、商品名「CARBON BLACK #970」)を所定量添加して、ホモジナイザーを用いて粉砕処理した。その後、直径0.3mmのジルコニアビーズを充填したビーズミルで分散処理を行うことにより、顔料分散液(顔料の平均粒子径:150nm)を得た。
得られた顔料分散液に、混合溶剤の残部およびBYK−375(ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテルエステル変性ジメチルシロキサン)、パラロイドB60(ローム・アンド・ハース社製、アクリル樹脂)を添加してさらに1時間混合撹拌してから、5μmのPTFE製メンブランフィルターを用いて濾過し、イソプロピルアルコールで濃度調整することで、ブラックのインク組成物を得た。
(実施例2〜8、比較例1、2)
表1に示す各成分を用い、表1に示す濃度で調製した以外は、前記実施例1と同様にしてインク組成物を製造した。
なお、BYK−315(ポリメチルアルキルシロキサン)は、式(1)中のnが100〜200、BYK−375(ポリエーテルエステル変性ジメチルシロキサン)は、式(1)中のnが45〜180、BYK−378(ポリジメチルシロキサン)は、式(1)中のnが80〜230のものである。また、表中、ピグメントブラック7は、C.I.ピグメントブラック7を、ソルスパース37500は、Solsperse37500を示す。
なお、各インク組成物は、吐出安定性に優れるものであった。
Figure 2013249463
[2]評価
[2.1]圧力調整弁作動試験
図2に示す圧力調整弁に、上記各実施例および各比較例のインク組成物を充填して、40℃環境下に1時間静置した。
次いで、圧力調整弁を、インク組成物の供給タンク、チューブ、送液ポンプおよび廃液タンクからなる非循環流路に組み込み、更に圧力計を圧力調整弁の下流側に組み込んだ。
40℃環境下にて送液ポンプを一定速度で稼動して、その間流路内の圧力をモニタリングすることによって、圧力調整弁の作動確認を行った。動作の判断基準を以下に示す。
○ :流路内圧力が一定値を示し、圧力調整弁は正常に作動している。
× :流路内圧力が一定値にならず、圧力調整弁が正常に作動していない。
[2.2]耐擦性評価
記録媒体案内部に温度が可変できるヒーターを取り付けたインクジェットプリンター(JローランドDG社製、型式「VS−640」を使用して、濃度100%にて塩化ビニル系樹脂(スリーエム社製、製品名「IJ−40」)上に、上記各実施例および各比較例のインク組成物を用いてベタ印刷して記録物を得た。なお、記録条件は、プリンターのヒーター設定を「記録面の温度が40℃となる設定」とした。その後、得られた記録物を室温(25℃)環境下の実験室に5時間静置した。
次いで、その記録物の記録面を学振型摩擦堅牢性試験機(テスター産業株式会社製、製品名「AB−301」)を用いて、荷重200g下、綿布にて10回擦ったときの記録面の剥がれ状態や綿布へのインク移り状態を確認することにより耐擦性を評価した。その評価基準を以下に示す。なお、そのうち「A」および「B」が実用上許容される範囲である。
A :10回擦ってもインク剥がれ及び綿布へのインク移りが認められなかった。
B :10回擦った後インク剥がれ又は綿布へのインク移りがわずかに認められた。
C :10回擦った後インク剥がれ又は綿布へのインク移りが認められた。
[2.3]保存安定性評価
各実施例および各比較例のインク組成物を完全に密閉して、60℃環境下に5日間静置した。そして、保存前の20℃における顔料の粒子径と、保存後の20℃における顔料の粒子径とを比較することにより、保存安定性を評価した。
顔料の粒子径は、インク組成物を20℃に1時間保った後、レーザードップラー方式粒度分布測定機マイクロトラックUPA150(日機装株式会社製)によって、平均粒子径を測定した。その評価基準を以下に示す。なお、そのうち「A」および「B」が実用上許容される範囲である。
A :平均粒子径の変化率が2.5%以内である。
B :平均粒子径の変化率が2.5%以上5.0%未満である。
C :平均粒子径の変化率が5.0%以上である。
これらの結果を表1に合わせて示した。
表1から明らかなように、本発明のインク組成物は、圧力調整弁の開閉動作阻害を抑制するものであった。また、本発明のインク組成物で記録した画像は、耐擦性に優れたものであった。また、本発明のインク組成物は、保存安定性に優れていた。これに対して、各比較例では、満足の行く結果が得られなかった。
21…インクジェット式プリンター 22…フレーム 23…プラテン 24…ガイド部材 25…キャリッジ 27…タイミングベルト 28…キャリッジモーター 29…記録ヘッド 30、30B、30C、30M、30Y…バルブユニット 31、31B、31C、31M、31Y…流路バルブ 32…カートリッジホルダー 33、33B、33C、33M、33Y…インクカートリッジ 34…外郭ケース 35…バルブ本体 35a…上面 36B、36C、36M、36Y…空気供給チューブ 37a…連通孔 37b…受圧凹部 37S…弁体収容室 38、38B、38C、38M、38Y…チューブ 39…空気加圧ポンプ 40…チョークバルブ 41…キャッピング手段 41a…キャップ部材 42…ワイピング部材 43…導入路 45…受圧シート 45T…受圧板 46…受圧室 47…導出路 70…圧力調整弁 71…ロッド部 72…板状部 73…シール部。

Claims (8)

  1. 開閉動作をする事で記録ヘッド内の圧力を調整し、弾性部材によって被覆された圧力調整弁を有する記録装置に用いられるインク組成物であって、
    スリップ剤と、ラクトン系溶剤とを含むことを特徴とするインク組成物。
  2. 前記スリップ剤は、シリコーン系化合物、炭化水素系化合物、フッ素系化合物、アミド系化合物、アクリル系化合物からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記シリコーン系化合物は、下記式(1)で表される化合物である請求項1または2に記載のインク組成物。
    Figure 2013249463
    (式(1)中、nは6以上230以下の整数である。また、Rはそれぞれ独立に水素、炭化水素基を示す。また、Rはそれぞれ独立に一部がエーテル変性、ポリエステル変性、エポキシ変性、アミン変性、カルボキシル変性、フッ素変性、アルキルオキシ変性、メルカプト変性、(メタ)アクリル変性、フェノール変性、フェニル変性、カルビノール変性、またはアラルキル変性されていてもよい。)
  4. 前記スリップ剤の含有量は、1質量%以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインク組成物。
  5. 前記ラクトン系溶剤は、γ−ラクトンである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインク組成物。
  6. 前記γ−ラクトンは、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンからなる群から選択される少なくとも1種である請求項5に記載のインク組成物。
  7. 前記弾性部材は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインク組成物。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインク組成物と、
    開閉動作をする事で記録ヘッド内の圧力を調整し、弾性部材によって被覆された圧力調整弁と、を有することを特徴とする記録装置。
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