JP2013248333A - 医療用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スムースな動作と高い機能性を維持するとともに、ボルトやナットが緩みにくい医療用器具を提供する。
【解決手段】 弾性部材11,12を有する操作部14,14の先端を交叉させて軸支部13で連結し、前記先端に把持、挟持、切断等を行う機能部11a,12aを設け、弾性部材11,12に付与する押圧力を変化させることで機能部11a,12aを動作させる医療用器具において、軸支部13は、操作部14,14の先端を交叉させた交叉部を挿通する軸体131と、この軸体131の一端を加締めた加締部131aと、交叉させた操作部14,14の間に嵌装された摺動部材133と、を有し、操作部14,14の先端が軸支部13で摺動部材133に密接するように加締部131aで加締めた構成としてある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、軸支部を支点に開閉させることで把持、挟持、切断等を行う把持器、持針器、鋏、ピンセット等の医療用器具に関する。
この種の医療用器具としては特許文献1,2に記載されたようなものが知られている。特許文献1,2に記載の医療用器具は、板バネ状の弾性部材を備えた操作部の先端で交叉させ、この交叉部を軸によって回動自在に連結するとともに、その先端に把持、挟持、切断等を行う機能部が形成されている。このような構成の医療用器具では、前記弾性部材に加える押圧力を変化させることで前記機能部の動作を微調整でき、微細な動作が必要とされる外科手術等に好適である。
しかし、弾性部材に付与する押圧力を僅かに変化させるだけで機能部の動作を微調整するには、軸支部がガタ無くスムースに摺動する必要がある。ところが、スムースな動作のために摺動抵抗を小さくするには軸支部に隙間を設ける必要があるが、この隙間によってガタが生じ、機能部の噛み合わせ等が悪くなって微細な作業がしづらくなるという問題が生じる。反対に、ガタが生じないように軸支部で弾性部材どうしを密着させると、摺動抵抗が大きくなって機能部の動作が悪くなり、やはり微細な作業がしづらくなるという問題が生じる。
また、ボルトやナットを使用した軸支部は緩み易いが、締め直す際に締め付けトルクを微調整しないと、機能部の動作が悪くなるという問題がある。
特許第4693194号公報 特開平9−140720号公報
本発明は上記の問題を簡単な手段で一挙に解決するべくなされたもので、軸支部を支点とする機能部のスムースな動作性を高い状態に保ちつつ、微細作業を行うための機能部の機能を高い状態に維持できるとともに、ボルトやナットが緩みにくく、長期に亘って高い動作性と機能性を発揮できる医療用器具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、弾性部材を有する操作部の先端を交叉させて軸支部で連結し、前記先端に把持、挟持、切断等を行う機能部を設け、前記弾性部材に付与する押圧力を変化させることで前記機能部を動作させる医療用器具において、前記軸支部は、前記操作部の先端を交叉させた交叉部を挿通する軸体と、この軸体の一端を加締めた加締部と、交叉させた前記操作部の間に嵌装された摺動部材と、を有し、前記操作部の先端が前記軸支部で前記摺動部分に密接するように前記加締部を加締めた構成としてある。
前記軸体はボルトで形成されていてもよく、このボルトを前記操作部の螺旋孔に螺入するか前記ボルトの先端にナットを螺入して締め付けた後、前記ボルトの先端を加締めるようにしてもよい。
この構成によれば、摺動部材に押し付けるようにして前記加締部を加締めるので、交叉部に隙間が生ぜず、高い動作性と機能性とを維持することができる。また、加締によりボルトやナットが緩みにくいので、高い動作性と機能性を長期に亘って維持することができる。
前記摺動部材は、前記交叉部における前記操作部の硬度より軟らかい材質の材料で形成するのが好ましい。この種の医療用器具はチタンやチタン合金、ステンレス等で形成されることがあるが、このような場合の硬度はHV硬度140〜180とするのが好ましい。
摺動部材としては、摺動性が良好で金属腐食等が生じにくく、耐摩耗性を有する金又は金合金が好ましく、K10〜K22の純度を有し、パラジウム、白金及び銀のうちの少なくとも一つを含有するものであるのが好ましい。前記金合金に焼き入れ処理を施してもよい。また、耐摩耗性向上のためにコバルト及びニッケルを含ませてもよい。
なお、前記摺動部材の肉厚は、医療用器具の大きさにもよるが、0.05mm〜0.15mm程度とするとよい。
このようにすることで、ボルトやナットの締め付け、加締めによる摺動部材の塑性変形をほとんどなくすことができ、ボルトやナットによる締め付けや加締めによる刃先の噛み合わせのずれの発生等を防止することができる。
本発明は上記のように構成されているので、摺動部材により操作部が交叉部でガタ無く、かつ、スムースに連結されるので、機能部の高い動作性と高い機能性とを発揮することができる。また、軸支部のボルトやナットが緩みにくく、長期に亘って高い動作性と機能性を維持できる。
本発明の医療用器具の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の医療用機器の一実施形態にかかり、(a)はその全体構成を説明する平面図、(b)は同底面図、(c)は同正面図、(d)は同左側面図、(e)は同右側面図である。
なお、以下では、医療用器具1として外科手術等で糸や体組織を挟持するための挟持器を例に挙げて説明するが、本発明の医療用器具は、挟持に限らず把持や切断等を行う把持器、持針器、鋏、ピンセット等にも適用が可能である。
図1に示すように、医療用器具1は、医師等の使用者が把持する二つの操作部14,14と、この操作部14,14の一端に取り付けられた板状の弾性部材11,12とを有している。操作部14,14の他方の先端には機能部としての挟持部11a,12aが形成され、弾性部材11,12の先端11b,12bは互いに係合させて連結されている。
また、操作部14,14の他方の先端は、挟持部11a,12aの近傍で軸支部13によって回動自在に連結されている。なお、操作部14,14には、孔や溝、凹凸からなる滑り止めを施すのが好ましい。
使用者が操作部14,14を把持して弾性部材11,12を互いに接近させる方向(図1(a)中の矢印で示す方向)に押圧力を付与すると、弾性部材11,12が弾性変形して、軸支部13を支点として挟持部11a,12aを閉動させる。これにより、糸や体組織等を挟持することが可能になる。また、弾性部材11,12に付与する押圧力を緩めると、弾性部材11,12が復帰方向に変形して、挟持部11a,12aを開動させる。このような構成の医療用機器1は、操作部14,14を介して弾性部材11,12に加える押圧力を変化させるだけで、挟持部11a,12aの開閉量を微調整することができ、極細の糸をつかんだり、極薄膜の体組織をつかんだりするのに有利である。
挟持部11a,12aは、錆びにくくある程度以上の硬さを有する金属材料(チタン、ステンレス鋼等)から形成するのが好ましい。挟持部11a,12aは操作部14,14の一端に一体的に形成するものとしてもよいが、挟持部11a,12aを操作部14,14と別体に形成し、レーザー溶着又は摩擦溶着等を利用して接合するようにしてもよい。操作部14,14と挟持部11a,12aとは異なる種類の材料で形成してもよく、例えば挟持部11a,12aをチタン合金で形成し、操作部14,14をステンレスで形成して、これらをレーザー溶着等で接合するようにしてもよい。
なお、異種金属又は異種合金を接合する方法としては、公知の技術を利用することができ、例えば、特許第4277117号や本願出願人による特許第4657508号及び特許第4823715号を利用することができる。
図2は、図1の医療用機器の先端部分の拡大断面図、図3(a)はワッシャの平面図、(b)はワッシャの断面図である。
二つの操作部14,14は交叉部Aで交叉し、軸支部13で軸体であるボルト131により連結される。ボルト131は、交叉部Aで操作部14,14を連通して形成された螺旋孔132に螺入され、先端131aを加締めることで抜け止めが施される。
交叉部Aで重ね合わせた操作部14,14の間には、摺動部材としてのワッシャ133が介在していて、ボルト131はワッシャ133の孔を通して螺旋孔132に螺入される。
ワッシャ133は、操作部14,14よりも硬度が小さく、ボルト131の締め付け力や加締力が作用しても摺動性に優れるものが好ましい。このような材料としては樹脂やセラミックでもよいが、薄肉にできること及び耐摩耗性の点から金属であるのが好ましい。
ワッシャ133の肉厚tは、大きすぎるとボルト131の締め付け時や加締時の圧力によるワッシャ133の塑性変形量が大きくなり、挟持部11a,12aの噛み合わせに誤差を生じる。小さすぎると、ボルト131を締め付けた時や加締めた時に、操作部14,14の間に隙間が残り、やはり挟持部11a,12aの噛み合わせに誤差を生じるほか、早期に摩耗して摺動部材としての機能を果たさなくなるおそれがある。
そこで、ワッシャ133の肉厚tは、ボルト131を締め付けた時や加締めた時に生じる弾性部材11,12の間の隙間より僅かに大きくする。肉厚tの寸法としては、例えば0.1mm前後(0.05mm〜0.15mm程度)を挙げることができる。
ワッシャ133の内径d1はボルト131が挿通できるものであればよく、外径d2は内径d1の二倍程度とすればよい。
ワッシャ133に歪みがあると、ワッシャ133の表面が弾性部材11,12に不均一に接触して摺動抵抗をばらつかせたり、片減りが生じて挟持部11a,12aの開閉動作に悪影響を及ぼす。そのため、ワッシャ133の製造に当たっては、歪み無く、かつ、表裏面を高精度な平坦面に仕上げるのが好ましい。
ワッシャ133は、操作部14,14としてHV硬度270〜300程度のαチタン合金又はβチタン合金を用いた場合若しくはHV硬度200程度のステンレス鋼を用いた場合には、HV硬度140〜180程度の純金属又は合金で形成することができる。中でも、金(Au)を主体とする合金は、摺動性に優れ金属腐食を生じさせにくい点で好ましい。
金(Au)を主体とする合金としては、K10〜K22程度の純度を有し、HV硬度が140〜180程度になるように、パラジウムや白金又は銀その他の金属を含有させたものが好ましい。中でも、パラジウムを4〜6%程度、銀を7〜10%程度含むK18の金合金が好ましい。HV硬度が140〜180程度になるように焼入れを行ってもよく、耐摩耗性を向上させるためにコバルトやニッケル等の添加剤を添加してもよい。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限定されるものではない。
例えば、軸体としてボルト131を挙げたが、ボルトのような螺子部を有する軸体で無くてもよい。棒状の軸体を操作部14,14の貫通孔を挿通させ、その一端又は両端を加締めることで前記軸体により操作部14,14を連結するようにしてもよい。
また、上記の説明では操作部14,14と弾性部材11,12とは別体に構成され、それぞれを連結するものとして説明したが、弾性部材11,12と操作部14,14とは一体に形成されていてもよいし、弾性部材11,12の一部に操作部14,14が形成されていてもよい。
本発明は、把持、挟持、切断等を行う把持器、持針器、鋏、ピンセット等の医療用器具に広範に適用が可能である。
本発明の医療用機器の一実施形態にかかり、(a)はその全体構成を説明する平面図、(b)は同底面図、(c)は同正面図、(d)は同左側面図、(e)は同右側面図である。 図1の医療用機器の先端部分の拡大断面図である。 (a)はワッシャの平面図、(b)はワッシャの断面図である。
1 医療用器具
11,12 弾性部材
11a,12a 挟持部
13 軸支部
131 ボルト
131a 加締部
132 螺旋孔
133 ワッシャ(摺動部材)
14 操作部

Claims (7)

  1. 弾性部材を有する操作部の先端を交叉させて軸支部で連結し、前記先端に把持、挟持、切断等を行う機能部を設け、前記弾性部材に付与する押圧力を変化させることで前記機能部を動作させる医療用器具において、
    前記軸支部は、
    前記操作部の先端を交叉させた交叉部を挿通する軸体と、
    この軸体の一端を加締めた加締部と、
    交叉させた前記操作部の間に嵌装された摺動部材と、
    を有し、前記操作部の先端が前記軸支部で前記摺動部材に密接するように前記加締部を加締めたこと、
    を特徴とする医療用器具。
  2. 前記軸体がボルトで形成され、このボルトを前記操作部の螺旋孔に螺入するか前記ボルトの先端にナットを螺入して締め付けた後、前記ボルトの先端を加締めたことを特徴とする請求項1に記載の医療用器具。
  3. 前記摺動部材が前記交叉部における前記操作部の硬度より軟らかい材質の材料で形成され、その硬度がHV硬度140〜180であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用器具。
  4. 前記摺動部材が金合金で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の医療用器具。
  5. 前記金合金が、K10〜K22の純度を有し、パラジウム、白金及び銀のうちの少なくとも一つを含有することを特徴とする請求項4に記載の医療用器具。
  6. 前記金合金に焼き入れ処理を施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の医療用器具。
  7. コバルト及びニッケルのいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の医療用器具。
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WO2022044094A1 (ja) * 2020-08-24 2022-03-03 オリンパス株式会社 処置具

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