JP2013246101A - 原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置および内部確認機器挿入方法 - Google Patents

原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置および内部確認機器挿入方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013246101A
JP2013246101A JP2012121264A JP2012121264A JP2013246101A JP 2013246101 A JP2013246101 A JP 2013246101A JP 2012121264 A JP2012121264 A JP 2012121264A JP 2012121264 A JP2012121264 A JP 2012121264A JP 2013246101 A JP2013246101 A JP 2013246101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
containment vessel
reactor containment
opening
confirmation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012121264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5911754B2 (ja
Inventor
Yukiaki Hidaka
幸昭 日高
Yasuhiro Sakai
康弘 坂井
Tanoshi Sato
愉 佐藤
Tomoki Fujita
友基 藤田
Yuichiro Sasaki
裕一朗 佐々木
Kazuo Sudo
和雄 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012121264A priority Critical patent/JP5911754B2/ja
Publication of JP2013246101A publication Critical patent/JP2013246101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5911754B2 publication Critical patent/JP5911754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】装置を大型・重量化させず、原子炉格納容器内の放射性物質を外部に放出させずに原子炉格納容器の内部確認機器を当該原子炉格納容器の内部に挿入可能な装置及び方法を提供する。
【解決手段】挿入装置10は、原子炉格納容器1と連通する貫通ペネトレーション4と気密に接続し、貫通ペネトレーション4を通して原子炉格納容器1の内部の状態を確認する内部確認機器24を原子炉格納容器1の内部に挿入するための装置であり、原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い圧力で原子炉格納容器1側にガスを噴射するエジェクタノズル11と、エジェクタノズル11にガスを供給するガスボンベ12と、エジェクタノズル11とガスボンベ12との間に設けられエジェクタノズル11とガスボンベ12とを接続する流路を開閉する開閉弁14とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置および内部確認機器挿入方法に関する。
容器内に収容された収容物や容器内の状態を開封することなく確認するためには、例えば、ファイバースコープ等の機器を容器の内部に挿入する必要がある。容器の外部から容器に設けられた通風孔等の空間に器具を挿入して容器内に収容される収容物の外観を容易かつ簡易に確認する技術としては、例えば、特開2003−194729号公報(特許文献1)に記載される技術がある。
特開2003−194729号公報
一方、原子炉格納容器の内部の状態を確認する場合についても、上述した一般的な容器の場合と同様にファイバースコープ等の機器を内部に挿入する必要がある。ところが、放射性物質を閉じ込める原子炉格納容器は、一般的な容器の場合とは異なり、容器内は放射線量が高いので、原子炉格納容器の内部から放射性物質を外部に漏洩させないことが要求される。また、挿入する機器が原子炉格納容器の内部圧力に耐えることが要求される。
しかしながら、上述した特許文献1に記載される装置および方法の場合、容器の内部と外部とを隔離することはできないため、容器内に放射性物質が直接浮遊している場合には容器内部から外部へ放射性物質が漏洩してしまう。また、挿入する機器が原子炉格納容器の内部圧力に耐えられない場合には使用することができない。
一方、原子炉格納容器の容器壁および遮蔽壁を貫通して設けられる貫通ペネトレーションの原子炉格納容器外側に位置する端部に原子炉格納容器の内部圧力にも耐えられる隔離箱を取り付けて、当該隔離箱の中から機器を挿入すれば、原子炉格納容器の内部から放射性物質を外部に漏洩させずに、機器を原子炉格納容器の内部に挿入することができるかもしれない。
しかしながら、機器の一例として、ファイバースコープを挿入する場合、原子炉格納容器の内部圧力にも耐えられることはもちろんのこと、ファイバースコープの長さが長くなればなるほど、ファイバースコープを収容する空間が大きくなる傾向がある。そのため、必要とするファイバースコープの長さによっては、隔離箱の大きさおよび重量が人力では運び得ない程に増加してしまう場合がある。
また、大きさおよび重量を気にするあまり、ファイバースコープを収容する空間を狭くし過ぎると、当該空間内でファイバースコープのヨリやクセによってファイバースコープを原子炉格納容器側へ送れない事態を招き得る。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、装置を大型化および重量化させることなく、また、原子炉格納容器内の放射性物質を原子炉格納容器の外部に放出させることなく、原子炉格納容器の内部確認機器を原子炉格納容器内に挿入可能な原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置および内部確認機器挿入方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置は、上述した課題を解決するため、原子炉格納容器と連通する貫通ペネトレーションと気密に接続し、前記貫通ペネトレーションを通して前記原子炉格納容器の内部の状態を確認する内部確認機器を挿入するための装置であり、前記原子炉格納容器の内部の圧力よりも高い圧力で前記原子炉格納容器側にガスを噴射するガス噴射手段と、前記ガス噴射手段にガスを供給するガス供給源と、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源との間に設けられ、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源とを接続する流路を開閉する流路開閉手段とを具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法は、上述した課題を解決するため、原子炉格納容器と連通する貫通ペネトレーションを通して前記原子炉格納容器の内部の状態を確認する内部確認機器を挿入する方法であり、前記原子炉格納容器の外側に位置する前記貫通ペネトレーションの端部に取り付けられる開閉弁に、前記原子炉格納容器の内部の圧力よりも高い圧力で前記原子炉格納容器側にガスを噴射するとともに前記内部確認機器を挿入する挿入口を有するガス噴射手段と、前記ガス噴射手段にガスを供給するガス供給源と、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源との間に設けられ、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源とを接続する流路を開閉する流路開閉手段とを具備する装置を気密に接続するステップと、前記流路開閉手段を開いて前記ガス供給源から前記ガス噴射手段にガスを導入するステップと、前記ガス噴射手段を起動し、前記ガス噴射手段に導入されたガスを前記原子炉格納容器側へ向けて噴射するステップと、前記挿入口から前記原子炉格納容器の内部へ向けて前記内部確認機器を挿入するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、原子炉格納容器の容器壁および遮蔽壁を貫通する貫通ペネトレーション内に原子炉格納容器の外部から当該原子炉格納容器の内部へ向かって気体を送り込みながら貫通ペネトレーションを通して原子炉格納容器の内部確認機器を原子炉格納容器内に挿入するので、大きな隔離用の空間(隔離箱)は不要であるとともに、原子炉格納容器内の放射性物質を原子炉格納容器の外部に放出させることなく、原子炉格納容器の内部確認機器を原子炉格納容器内に挿入することができる。
本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置の構成および取付状態を示す概略図。 本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法を説明する説明図。 本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法の他の実施例(変形例)を説明する説明図。
以下、本発明の実施形態に係る原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置および内部確認機器挿入方法について、添付の図面を参照して説明する。なお、説明の文中に使用される前、後、左、右等の方向は、図面に示される状態を基準とした方向を示す。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る原子炉格納容器1の内部確認機器挿入装置の一例である挿入装置10の構成および取付状態を示す概略図である。なお、図1に示されるブロック矢印は、エジェクタノズル11内におけるガスの流動(噴射)方向である。
挿入装置10は、原子炉格納容器1の容器壁2および遮蔽壁3を貫通して設置される筒状の貫通ペネトレーション4の内部に形成される中空部分を使い、原子炉格納容器1の内部から外部に放射性物質を放出させることなく、原子炉格納容器1の外部から内部に原子炉格納容器1の内部の状態を確認するための機器(以下、「内部確認機器」と称する。)を挿入するための装置である。
挿入装置10は、ガス噴射手段としてのエジェクタノズル11と、エジェクタノズル11にガスを供給するガス供給源としてのガスボンベ12と、エジェクタノズル11とガスボンベ12との間に設けられ、エジェクタノズル11に供給するガスの圧力を調整する圧力調整手段としてのレギュレータ13と、レギュレータ13とエジェクタノズル11との間に設けられ、レギュレータ13とエジェクタノズル11とを接続するガスの流路を開閉する流路開閉手段としての開閉弁14と、を具備する。
エジェクタノズル11は、内部に供給されたガスを噴射する噴射流路としての筒状体であるノズル部16と、エジェクタノズル11から噴射するガスの供給流路としての筒状体であるグリップ部17とを備える。ノズル部16の壁面には開口部18が設けられており、開口部18とグリップ部17の一端が気密に接続される。すなわち、エジェクタノズル11は、ガス供給流路であるグリップ部17とガス噴射流路であるノズル部16とが開口部18を介して連通するように構成される。
また、エジェクタノズル11は、ノズル部16とグリップ部17とが連通する開口部18に設けられ、開口部18を開閉するストッパー(図示せず)の開度を調整するレバー19を有する。例えば、レバー19を引くとストッパーが開き、グリップ部17に供給されたガスは、グリップ部17からガス導入口となる開口部18を通ってノズル部16に導かれ、ノズル部16の先端から噴射される。逆にレバー19を戻すと、ストッパーが開口部18を閉じてグリップ部17からノズル部16へのガス供給が遮断(停止)される。
ノズル部16は、先端(図1において左端)と後端(図1における右端)に開口部21,22を有する。先端の開口部21は、グリップ部17からノズル部16の内部に導入されるガスを噴射する噴射口となる。後端の開口部22は、内部確認機器24を挿入する挿入口となるとともに開口部21からのガス噴射に伴い、エジェクタノズル11の周囲にある気体(気中であれば空気、窒素雰囲気中であれば窒素)を吸気する吸気口となる。内部確認機器24には、例えば、ファイバースコープ、温度センサや圧力センサ等のセンサ類および滞留水をサンプリングするホース等、原子炉格納容器1の内部の状態を確認するための必要な情報を採取する様々な機器が含まれる。
グリップ部17は、両端に開口部18,26を有する。開口部18は、ノズル部16とグリップ部17とが内部で連通する合流箇所であり、グリップ部17からノズル部16へガスを導入する導入口となる。また、開口部26は、ガス供給源側となる開閉弁14からエジェクタノズル11の内部にガスを導入する導入口となる。
また、グリップ部17からノズル部16へ供給するガスが、ノズル部16の後方から前方(図1において右から左)へ向かってガスが流動するように、グリップ部17は、ノズル部16におけるガスの進行方向を示すベクトル(図1において右から左方向)とグリップ部17におけるガスの進行方向を示すベクトル(図1において右下から左上方向)とのなす角が鋭角になるように設けられる。
ガスボンベ12は、原子炉格納容器1側に送り込むガスが充填される。また、ガスボンベ12は、ボンベ内に充填されるガスをレギュレータ13に供給するガス供給配管29に接続される。ガスボンベ12の元弁31を開くことで、ガスボンベ12の内部に充填されるガスはガス供給配管29を介してレギュレータ13に供給される。ガスボンベ12の本数は、挿入装置10を使用する際のガス噴射圧力および使用時間等の使用条件を考慮して必要とされる本数以上を用意する。
レギュレータ13は、ガスボンベ12側から供給されるガスの圧力を所定の圧力に減圧する機能を有する。すなわち、レギュレータ13は、ガスボンベ12のガスの充填圧力(例えば、150[kgf/cm])以下の範囲内で供給するガスの圧力を調整する圧力調整手段として機能する。
なお、150[kgf/cm]という圧力は、140気圧以上であり、原子炉格納容器1の内部で想定される圧力上限に対しても十分に高い圧力である。従って、レギュレータ13は、原子炉格納容器1の内部で想定される圧力の範囲内において圧力調整手段として十分に機能することができる。
開閉弁14は、例えば、ボール弁で構成されており、ハンドル33を回転させることでエジェクタノズル11とレギュレータ13とを接続する流路を開閉自在に切り替えることができる。
このように構成される挿入装置10では、エジェクタノズル11の開口部26と開閉弁14の一端とが気密に接続され、開閉弁14の他端とレギュレータ13とが気密に接続されており、ガス供給源となるガスボンベ12に充填されるガスをガス漏れなくエジェクタノズル11に供給することができる。
ここで、符号35は、貫通ペネトレーション4の後端に設置される開閉弁の一例であるボール弁であり、符号36は開閉弁35のハンドルである。開閉弁35は、ハンドル36を回転させることによって、弁を開閉し、原子炉格納容器1の内部と外部とを連通する状態または隔離する状態とを切り替える。挿入装置10の取付前は、開閉弁35が閉止しており、原子炉格納容器1の内部と外部とは隔離された状態にある。
なお、図1に示される挿入装置10のガス供給源はガスボンベ12であり、圧力調整手段はレギュレータ13である場合の例を示しているが、ガスが空気(大気)でも良い場合には、ガス供給源および圧力調整手段として空気圧縮機(エアーコンプレッサ)を採用することもできる。
また、図1に示される挿入装置10では、原子炉格納容器1の内部へ挿入する内部確認機器24が1つの場合の例を示しているが、複数であっても構わない。さらに、図1に示される挿入装置10は、圧力調整手段としてのレギュレータ13を具備しているが、ガスボンベ12に充填されるガスの圧力での使用を許容できる場合には圧力調整手段を省略することもできる。
(取付手順)
次に、挿入装置10の取付手順および挿入装置10を用いた内部確認機器24の挿入手順について説明する。
上述のように構成される挿入装置10は、閉止している開閉弁35の終端に取り付けて使用する。取付手順としては、まず、開閉弁14が閉止していることを確認して、エジェクタノズル11の開口部21(ガス噴射口)を開閉弁35に気密に接続する。
続いて、ガス供給源となるガスボンベ12からガス噴射手段となるエジェクタノズル11までの流路となる配管がきちんと接続されているかを確認し、問題がなければ、ガス供給源側から順に弁を開いていく。
より詳細に説明すれば、まず、ガスボンベ12の元弁31を開いてレギュレータ13にガスを供給する。続いて、レギュレータ13から供給するガスの圧力を原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い適当な圧力に調整する。続いて、ハンドル33を回して開閉弁14を開く。続いて、エジェクタノズル11のレバー19を引く。続いて、ハンドル36を回して開閉弁35を開く。
開閉弁35が開くと、貫通ペネトレーション4を介して原子炉格納容器1の内部と外部とが連通した状態となるが、エジェクタノズル11からは原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い圧力でガスが噴射され続けているので、原子炉格納容器1の内部から外部に放射性物質を放出させることない。
このように、開閉弁35に挿入装置10を気密に接続するステップと、開閉弁14を開いてガス供給源となるガスボンベ12からガス噴射手段となるエジェクタノズル11にガスを導入するステップと、エジェクタノズル11を起動してエジェクタノズル11内に導入されたガスを原子炉格納容器側1へ向けて噴射するステップと、内部確認機器24の挿入口となるエジェクタノズル11の開口部22から原子炉格納容器1の内部へ向けて内部確認機器24を挿入するステップとを具備する原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、原子炉格納容器1の内部から外部に放射性物質を放出させることなく原子炉格納容器1の内部と外部とを連通させることができ、内部確認機器24を原子炉格納容器1の外部から内部に挿入可能な状態を作り出すことができる。
(挿入手順)
図2は、本発明の実施形態に係る原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法を説明する説明図である。
ここで、符号38は開閉弁14の端部に設けられるフランジ部、39はエジェクタノズル11における開口部22のフランジ部、41はフランジ部38に取り付ける閉止部品としての閉止フランジ、43はフランジ部39に取り付ける閉止部品としての閉止フランジ、45は閉止フランジ43に設けられる貫通孔、46は閉止フランジ43の貫通孔45と内部確認機器24との隙間を塞ぐシール部材としてのケーブルグランドである。
本発明の実施形態に係る原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法は、例えば、挿入装置10等、本発明の実施形態に係る原子炉格納容器1の内部確認機器挿入装置を用いて行われる。上述した手順で挿入装置10を取り付けた後、エジェクタノズル11から原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い圧力でガス噴射したまま、必要な内部確認機器24を開口部22から開閉弁35および貫通ペネトレーション4を介して連通する原子炉格納容器1の内部まで挿入する。
ここで、内部確認機器24を挿入した長さが必要な長さに達したら、内部確認機器24を終端側(原子炉格納容器1の内部に挿入されていない側)から閉止フランジ43の略中央に設けられる貫通孔45に通して閉止フランジ43をフランジ部39側へ移動させる。そして、内部確認機器24の原子炉格納容器1側の端部から必要な長さを確保した位置に閉止フランジ43を位置決めし、内部確認機器24と貫通孔45との隙間をケーブルグランド46等のシール部材で塞ぐ(図2に示される(1))。
続いて、閉止フランジ43をフランジ部39に取り付けて開口部22から原子炉格納容器1の内部まで連通する流路を閉止する(図2に示される(2))。その後、レバー19を解除(ガスの噴射を停止)して開閉弁14を閉止する(図2に示される(3))。レバー19を解除し、開閉弁14を閉止することによって、ガス供給源となるガスボンベ12から原子炉格納容器1の内部まで連通する流路を、当該流路上に設置される開閉弁14を境界として、開閉弁14よりガス供給源側の流路を原子炉格納容器1の内部と連通する流路から隔離する。
続いて、ガスボンベ12の元弁31を閉止し、レギュレータ13にガスの圧力がかかっていないことを確認し、開閉弁14のガス供給源側に取り付けられるレギュレータ13を取り外す。すなわち、開閉弁14からガス供給源側の流路を切り離す。そして、開閉弁14のフランジ部38に閉止フランジ41を取り付けてガス供給源側の流路を閉止する(図2に示される(4))。
このように、先端が原子炉格納容器1の内部に挿入される内部確認機器24の終端から貫通孔45に内部確認機器24を通し、貫通孔45と内部確認機器24との間をケーブルグランド46で気密に塞ぐステップと、閉止フランジ43を開口部22に気密に取り付けるステップと、エジェクタノズル11からのガス噴射を停止するステップと、開閉弁14を閉じるステップと、開閉弁14からガス供給源側の流路を構成するレギュレータ13を切り離すステップと、開閉弁14のレギュレータ13との接続口に形成されるフランジ部38に閉止フランジ41を気密に取り付けるステップと具備する原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、エジェクタノズル11から原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い圧力でガスを噴射した状態で内部確認機器24の挿入口となる開口部22を塞ぎ、その後、ガスの噴射を停止して、原子炉格納容器1の内部と外部とを開閉弁14で隔離することができる。
すなわち、挿入装置10を開閉弁35に気密に取り付け、所望の内部確認機器24を挿入した後に、原子炉格納容器1の内部から外部に放射性物質を放出させることなく、原子炉格納容器1の内部と外部とを隔離することができるので、安全に内部確認機器24の挿入を完了することができる。
(変形例)
図3は本発明の実施形態に係る原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法の他の実施例(変形例)を説明する説明図である。
原子炉格納容器1の内部の状況によっては、より純度の高い状態でガスを噴射する必要が生じる場合もあり得る。例えば、より高い純度の窒素ガスを噴射する必要がある場合には、ガス供給源として窒素ガスが充填されたガスボンベ12を使用し、かつ、開口部22から吸入されるガスを空気ではなく窒素ガスとすれば良い。すなわち、エジェクタノズル11の周囲を窒素ガスで覆った窒素ガス雰囲気領域47を形成すれば良い。
窒素ガス雰囲気領域47の形成は、例えば、窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素等のガスを透過させないガス不透過性の素材で壁面が構成されたチャンバ48を用いて行うことができる。チャンバ48は要求される窒素濃度によって異なるもの必ずしも大掛かりなものでなくても良い。
例えば、図3に示されるように、ガス不透過性フィルムで開口部22を覆い、開口部22とガス不透過性フィルムとの間にできる隙間を気密テープ等のシール部材で密閉し、ガス不透過性フィルムを下側が開口した袋状に形成するといった比較的簡易な構成のチャンバ48でも良い。
ガス不透過性フィルムで形成したチャンバ48では、袋状の内部に内部確認機器24を収容し、ガスボンベ12から窒素ガスを供給するガス供給管49の先端(ガス噴射口)挿入したまま、チャンバ48内の空気を極力抜いた状態とし、その後、窒素ガスの封入を開始する。窒素ガス封入時には、チャンバ48の開口部を下方にするとともに、ガス供給管49の先端はチャンバ48内のなるべく高い位置とする。このようにしてチャンバ48に窒素ガスを封入すれば、チャンバ48の上部側から窒素が封入され、窒素よりも比重の重い空気は下方に押し出されてチャンバ48の外部へ放出される。
窒素封入後は、開口部22から吸気される窒素ガスに相当する量の窒素ガスをガス供給管49からチャンバ48内に供給した状態で窒素ガスの噴射を開始する。そして、窒素ガスの噴射を継続する間は、ガス供給管49からの窒素ガスの供給を継続する。
このように、チャンバ48をさらに具備する挿入装置10およびエジェクタノズル11からガスを原子炉格納容器1側へ向けて噴射するよりも前にチャンバ48で開口部22を包囲するステップと、チャンバ48の内部に開口部22の周囲に形成したい雰囲気に応じた所望のガスを充填するステップをさらに具備する原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、開口部22から吸入されるガスが噴射するガスと同種類のガスとなるので、より純度の高い状態で所望のガスを原子炉格納容器1に向けて噴射することができる。
以上、挿入装置10および原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、原子炉格納容器1の容器壁2および遮蔽壁3を貫通する貫通ペネトレーション4内に原子炉格納容器1の外部から当該原子炉格納容器1の内部へ向かって当該原子炉格納容器1の内部圧力よりも高い圧力で気体(ガス)を送り込みながら当該貫通ペネトレーション4を通して原子炉格納容器1の内部確認機器24を原子炉格納容器1の内部に挿入するので、大きな隔離用の空間(隔離箱)は不要である。
また、上述した挿入装置10および原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、貫通ペネトレーション4内に原子炉格納容器1の外部から当該原子炉格納容器1の内部へ向かって当該原子炉格納容器1の内部圧力よりも高い圧力でガスを送り込みながら、当該貫通ペネトレーション4を通して原子炉格納容器1の内部確認機器24を原子炉格納容器1の内部に挿入するので、内部確認機器24の挿入時に原子炉格納容器1の内部に存在する放射性物質が外部へ漏洩するのを防止することができる。
さらに、上述した挿入装置10および原子炉格納容器1の内部確認機器挿入方法によれば、エジェクタノズル11から原子炉格納容器1の内部の圧力よりも高い圧力でガスを噴射した状態で内部確認機器24の挿入口となる開口部22を塞ぎ、その後、ガスの噴射を停止して、原子炉格納容器1の内部と外部とを開閉弁14で隔離するので、原子炉格納容器1の内部から外部に放射性物質を放出させることなく内部確認機器24の挿入を完了することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…原子炉格納容器、2…容器壁、3…遮蔽壁、4…貫通ペネトレーション、10…挿入装置、11…エジェクタノズル(ガス噴射手段)、12…ガスボンベ(ガス供給源)、13…レギュレータ(圧力調整手段)、14,35…開閉弁(流路開閉手段)、16…ノズル部、17…グリップ部、18,21,22,26…開口部、19…レバー、24…内部確認機器、29…ガス供給配管、31…元弁、33,36…ハンドル、38,39…フランジ部、41,43…閉止フランジ(閉止部品)、45…貫通孔、46…ケーブルグランド(シール部材)、47…窒素ガス雰囲気領域、48…チャンバ、49…ガス供給管。

Claims (7)

  1. 原子炉格納容器と連通する貫通ペネトレーションと気密に接続し、前記貫通ペネトレーションを通して前記原子炉格納容器の内部の状態を確認する内部確認機器を挿入するための装置であり、
    前記原子炉格納容器の内部の圧力よりも高い圧力で前記原子炉格納容器側にガスを噴射するガス噴射手段と、
    前記ガス噴射手段にガスを供給するガス供給源と、
    前記ガス噴射手段と前記ガス供給源との間に設けられ、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源とを接続する流路を開閉する流路開閉手段とを具備することを特徴とする原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置。
  2. 前記ガス供給源と前記流路開閉手段との間に設けられ、前記ガス噴射手段に供給するガスの圧力を調整する圧力調整手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置。
  3. 前記ガス噴射手段は、両端および壁面に開口部を有する筒状体を備え、
    前記筒状体の壁面の開口部は、前記ガス供給源から供給されるガスの導入口であり、
    前記筒状体の一端の開口部は、前記導入口から導入されたガスを前記原子炉格納容器側へ向けて噴射する噴射口であり、
    前記筒状体の他端の開口部は、前記内部機器を前記原子炉格納容器の内部へ挿入する挿入口であることを特徴とする請求項1または2記載の原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置。
  4. ガス不透過性の素材で構成された前記挿入口を包囲するチャンバをさらに備えることを特徴とする請求項3記載の原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置。
  5. 原子炉格納容器と連通する貫通ペネトレーションを通して前記原子炉格納容器の内部の状態を確認する内部確認機器を挿入する方法であり、
    前記原子炉格納容器の外側に位置する前記貫通ペネトレーションの端部に取り付けられる開閉弁に、前記原子炉格納容器の内部の圧力よりも高い圧力で前記原子炉格納容器側にガスを噴射するとともに前記内部確認機器を挿入する挿入口を有するガス噴射手段と、前記ガス噴射手段にガスを供給するガス供給源と、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源との間に設けられ、前記ガス噴射手段と前記ガス供給源とを接続する流路を開閉する流路開閉手段とを具備する装置を気密に接続するステップと、
    前記流路開閉手段を開いて前記ガス供給源から前記ガス噴射手段にガスを導入するステップと、
    前記ガス噴射手段を起動し、前記ガス噴射手段に導入されたガスを前記原子炉格納容器側へ向けて噴射するステップと、
    前記挿入口から前記原子炉格納容器の内部へ向けて前記内部確認機器を挿入するステップと、を具備することを特徴とする原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法。
  6. 先端が前記原子炉格納容器の内部に挿入される前記内部確認機器の終端から前記挿入口を閉止する第1の閉止部品に設けられた貫通孔に前記内部確認機器を通し、前記貫通孔と前記内部確認機器との間をシール部材で気密に塞ぐステップと、
    前記第1の閉止部品を前記挿入口に気密に取り付けるステップと、
    前記ガス噴射手段からのガス噴射を停止するステップと、
    前記流路開閉手段を閉じるステップと、
    前記流路開閉手段から前記ガス供給源側の流路を切り離すステップと、
    前記流路開閉手段の前記ガス供給源側の流路との接続口に第2の閉止部品を気密に取り付けるステップとをさらに具備することを特徴とする請求項5記載の原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法。
  7. 前記ガス噴射手段に導入されたガスを前記原子炉格納容器側へ向けて噴射するステップよりも前に、ガス不透過性の素材で構成されたチャンバで前記挿入口を包囲するステップと、前記チャンバ内に所望のガスを充填するステップと、をさらに具備することを特徴とする請求項5または6記載の原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法。
JP2012121264A 2012-05-28 2012-05-28 原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法 Active JP5911754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121264A JP5911754B2 (ja) 2012-05-28 2012-05-28 原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121264A JP5911754B2 (ja) 2012-05-28 2012-05-28 原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015230746A Division JP2016028259A (ja) 2015-11-26 2015-11-26 原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013246101A true JP2013246101A (ja) 2013-12-09
JP5911754B2 JP5911754B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=49845986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012121264A Active JP5911754B2 (ja) 2012-05-28 2012-05-28 原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5911754B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016057107A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社Ihi 観測機器挿入装置取付け方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57200827A (en) * 1981-06-04 1982-12-09 Kansai Coke & Chem Co Ltd Temperature measuring method of combustion chamber in coke oven
JPS58223792A (ja) * 1982-06-23 1983-12-26 株式会社日立製作所 近接型格納容器内自動点検装置
JPS5950392A (ja) * 1982-09-16 1984-03-23 株式会社日立製作所 原子炉格納容器内自動点検装置
JPH0581794U (ja) * 1992-04-13 1993-11-05 三菱重工業株式会社 液中観察装置
JPH10186088A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 隔壁貫通構造体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57200827A (en) * 1981-06-04 1982-12-09 Kansai Coke & Chem Co Ltd Temperature measuring method of combustion chamber in coke oven
JPS58223792A (ja) * 1982-06-23 1983-12-26 株式会社日立製作所 近接型格納容器内自動点検装置
JPS5950392A (ja) * 1982-09-16 1984-03-23 株式会社日立製作所 原子炉格納容器内自動点検装置
JPH0581794U (ja) * 1992-04-13 1993-11-05 三菱重工業株式会社 液中観察装置
JPH10186088A (ja) * 1996-12-26 1998-07-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 隔壁貫通構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016057107A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社Ihi 観測機器挿入装置取付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5911754B2 (ja) 2016-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2014131281A (ru) Защитная оболочка, защитный модуль, снабженный такой оболочкой, система подачи лекарственного раствора и способ подачи лекарственного раствора
RU2012142158A (ru) Устройство для выпуска текучей среды
TW200819667A (en) Leak containment apparatus for reactive gases
CN105169505A (zh) 对中空纤维过滤器模块进行灭菌的方法、包括封闭物的中空纤维过滤器模块及吸氧封闭物
JP2002542127A (ja) 針の無い注入器を充填するための方法及び装置
JP5911754B2 (ja) 原子炉格納容器の内部確認機器挿入方法
CN103730174B (zh) 中子检测装置
US9919850B2 (en) Vented fitment for flexible pouch
JP2016028259A (ja) 原子炉格納容器の内部確認機器挿入装置
JP2010148389A (ja) 自動培養装置、封止容器、スライド弁及びディスポーザブル容器
NZ625734A (en) Process for providing a filled canister for an inhaler
JP6109493B2 (ja) 無菌処理装置のチューブ接続方法
CN202327644U (zh) 罐体密封引线装置
JPS63252538A (ja) 薬液供給装置
CN104162372B (zh) 基于水-气置换技术的气体定量混配和控速输送方法和装置
JP2002283582A (ja) インク充填装置
CN112326361B (zh) 防氚扩散的装置及防氚扩散的操作方法
WO2014192585A1 (ja) 中空ボールの内圧を高める方法及びその装置
CN109983316A (zh) 用于检测柔性容器的密封性的方法
CN210460999U (zh) 一种方便原料注入的乙炔压缩机
KR20100045614A (ko) 멀티 케이블 트랜시트 리크 테스트 장치
JP3847776B2 (ja) 遺体用体液漏出防止剤の供給管
JP2019213315A (ja) クロージャの補修方法、及び補修装置
JP2008110987A (ja) 体液漏出防止方法
CN217441384U (zh) 一种负压式抽取液氮至小孔容器的装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160330

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5911754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151