JP2013244347A - レフィル容器およびそれを用いたレフィル容器製品、並びにそれを用いた二重容器製品。 - Google Patents

レフィル容器およびそれを用いたレフィル容器製品、並びにそれを用いた二重容器製品。 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で経済的であり、取り扱いやすいレフィル容器を提供する。
【解決手段】広口容器内に収容されるレフィル容器10であって、略有底筒状のレフィル容器本体20と、上記レフィル容器本体20の開口部を蓋する中蓋30とを有し、上記レフィル容器本体20の開口縁部上端面には、その外側に凸条25が設けられ、同じくその内側に、上記上端面より低く段落とししてなる段差面23が設けられており、上記中蓋30は、上記レフィル容器本体20の開口部を蓋する凹状蓋部31と、上記凹状蓋部31の周壁上端から外側に張り出すフランジ部32とを有し、上記凹状蓋部31の凹み面に摘み片33が形成されているとともに、上記フランジ部32が上記レフィル容器本体の段差面23に係合している。
【選択図】図1

Description

本発明は、レフィル容器と、レフィル容器に内容物が充填されたレフィル容器製品と、このレフィル容器製品を広口容器に収容した二重容器製品に関するものである。
保湿クリームやマッサージクリーム、ファンデーションといった、流動性はあるものの粘性が比較的高い化粧料を収容する容器としては、いわゆる「ジャー」と称される広口容器が汎用されている。この従来の広口容器は、例えば図8に示すように、化粧料101を収容する容器本体102と、その口部開口を蓋するキャップ103とで構成されている。そして、上記キャップ103の内側には、流動性のある化粧料101が外に漏れないように、シール材104が取り付けられており、キャップ103を締め込むことにより、内部の密閉性が保たれるようになっている。
このような広口容器は、通常、中身が空になると廃棄されるが、中身の保護のために比較的厚肉の容器が用いられているため、容器の材料コストが高く、1回の使用だけで廃棄してしまうのは不経済である。とりわけ、中身が高級な化粧料である場合、容器にも豪華な装飾を施すことが多く、容器が高価となるため、さらに不経済である。
そこで、化粧料を簡易な容器に収容して、美麗な外容器に詰め替え可能にすることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、下記の特許文献1には、図9に示すように、開口部にキャップ105(内側にパッキング108が取り付けられている)を装着した粗カップ106(詰め替え容器、後述の「レフィル容器本体」に相当)を、装飾カバー(外容器)107に着脱自在に嵌合させるようにしたものが提案されている。
実公平7−25299号公報
しかしながら、上記の構成では、所要の剛性を備え、容器としての機能を有するキャップ105が、粗カップ106の一部を構成しており、粗カップ106とともに使い捨てられるため、せっかくジャータイプの容器において「詰め替え容器」という考え方を導入したにもかかわらず、経済的な効果が小さい。
また、粗カップ106を装飾カバー107と着脱自在に嵌合させるための構成が複雑で、キャップ105があるために嵩高くなるため、定められた容積率(中身の占める容積/容器全体の容積)を確保するには、内容物を粗カップ106の開口近傍までたっぷり充填する必要があり、その場合、運搬時等に内容物(化粧クリーム等)がキャップ105内側のパッキング108に付着して見栄えが悪いことがある。
一方、キャップと容器本体からなる外容器内に、上面開口をアルミ箔やプラスチックフィルム等のシール材で密封した詰め替え容器(レフィル容器)を着脱自在に収容するようにしたものも流通しているが、このものは、図8の容器に比べて、多少容器コストを削減できるものの、シール材によって密封された開口部の強度が弱く、詰め替え容器を単独で取り扱う際に注意を要するという問題がある。また、シール材を剥がしたときに、その裏面に内容物が付着して見栄えが悪いだけでなく、この部分に内容物が付着すると、その付着分がシール材とともに捨てられ、不経済である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、簡易な構成で経済的で使いやすく、しかも見栄えのよい、優れたレフィル容器と、このレフィル容器に内容物が充填されたレフィル容器製品と、このレフィル容器製品を広口容器に収容した二重容器製品の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、広口容器内に収容されるレフィル容器であって、上記レフィル容器は、略有底筒状のレフィル容器本体と、上記レフィル容器本体の開口部を蓋する中蓋とを有し、上記レフィル容器本体の開口縁部上端面には、その外側に凸条が設けられ、同じくその内側に、上記上端面より低く段落とししてなる段差面が設けられており、上記中蓋は、上記レフィル容器本体の開口部を蓋する凹状蓋部と、上記凹状蓋部の周壁上端から外側に張り出すフランジ部とを有し、上記凹状蓋部の凹み面に摘み片が形成されているとともに、上記フランジ部が上記レフィル容器本体の段差面に係合しているレフィル容器を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記中蓋のフランジ部上面に凸条が形成されているレフィル容器を第2の要旨とし、上記レフィル容器本体の段差面に環状溝が形成されているとともに、上記中蓋のフランジ部下面に、上記環状溝に入り込む凸部が形成されているレフィル容器を第3の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記中蓋のフランジ部周縁部に、水平面に対し10°以上80°以下の角度で斜め下方向に傾斜した傾斜部が形成されているレフィル容器を第4の要旨とし、上記中蓋が、可撓性樹脂の一体成形品であり、上記摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっているレフィル容器を第5の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記摘み片が、中蓋の凹状蓋部底面から立ち上がる立ち上がり部と、その立ち上がり部から延設される摘み部とで構成されており、上記立ち上がり部の厚みが、上記摘み部の厚みの1/3以上2/3以下の範囲に設定されているレフィル容器を第6の要旨とする。
そして、本発明は、上記第1〜第6のいずれかの要旨であるレフィル容器に内容物が充填され、その上面がシール材により密封されたレフィル容器製品であって、上記シール材が、上記レフィル容器本体の開口縁部に設けられた凸条に接合され、上記中蓋のフランジ部が、上記シール材と上記レフィル容器本体の段差面との間に挟持されているレフィル容器製品を第7の要旨とし、そのなかでも、特に、上記中蓋が、可撓性樹脂の一体成形品であり、シール材による密封時に、上記摘み片がシール材の下面に沿って倒伏し、シール材による密封の解除時には、上記摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっているレフィル容器製品を第8の要旨とする。
さらに、本発明は、上記第7もしくは第8の要旨であるレフィル容器製品が、広口容器に収容されている二重容器製品を第9の要旨とする。
すなわち、本発明のレフィル容器は、その開口縁部の外側に凸条が設けられ内側に一段低い段差面が設けられたレフィル容器本体と、凹状蓋部とフランジ部と摘み片とを有する中蓋とを組み合わせた構成になっている。この構成によれば、中蓋のフランジ部をレフィル容器本体の段差面に係合させることによって、レフィル容器本体の開口を中蓋で簡単に蓋することができる。また、逆に中蓋をあけるときは、中蓋の凹み面に設けられた摘み片を用いて簡単にあけることができ、使い勝手がよい。
また、本発明のレフィル容器製品は、上記レフィル容器本体の上面全体をシール材で密封するため、容器上面が中蓋とシート状シール材で二重に被覆されることになり、レフィル容器の輸送時や保管時における内容物の品質の劣化を防ぎ、また容器にかかる外部からの衝撃を緩衝することができる。
しかも、上記シール材を、上記レフィル容器本体の開口縁部上端面の外側に設けられた凸条に接合し、中蓋のフランジ部を、上記シール材とレフィル容器本体の段差面との間に挟持させることにより、優れた保形性と密閉性を確保することができるため、とりわけ、輸送時等に大きな衝撃がかかっても、内容物が外側に漏れたり、品質が劣化したりすることがない。したがって、レフィル容器を広口容器等に収容することなく、単独で製品として流通させることができる。
さらに、本発明のレフィル容器製品は、従来、レフィル容器では用いられていなかった中蓋を、シール材の内側に配置させるため、レフィル容器でありながら見栄えがよい。そして、シール材の下面に内容物が付着してシール材とともに廃棄するということがないため、経済的である。また、上記中蓋は、シール材除去後、そのまま製品の中蓋として利用でき、中蓋に設けられた摘み片によって、繰り返し使用することができるため、摘み片を有しないものと比して利便性が高い。
そして、上記レフィル容器を広口容器に収容して二重容器製品としたものは、シール材を剥がして除去した後も、レフィル容器本体の開口が、中蓋と、レフィル容器の外側に位置する広口容器のキャップとによって二重に保護されるため、内容物の品質の劣化を効果的に防ぎ、また容器にかかる外部からの衝撃を緩衝することができる。
また、本発明のなかでも、特に、上記中蓋のフランジ部上面に凸条が形成されているものは、この凸条の水平面からの高さと、レフィル容器本体の開口部上端面の外側に形成された凸条の水平面からの高さとを、略同じに設定することにより、フランジ部上面にある凸条が、シール材によって中蓋を下向きに押圧する作用を果たし、中蓋の位置を安定的に維持することができる。したがって、輸送による衝撃または保管などに対して、内容物が漏れにくく、かつ内容物の品質が保たれる利点を有する。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記レフィル容器本体の段差面に、周方向に延びる環状溝が形成されているとともに、上記中蓋のフランジ部下面に、上記環状溝に入り込む凸部が形成されているものは、上記環状溝にフランジ部下端部の凸部が入り込むことにより、凸部と環状溝とにより接触が増すため、一層レフィル容器から内容物が漏れにくいという利点を有する。例えば、内容物の流動性が比較的高くても、中蓋の外側に漏れることがなく、レフィル容器を、より清浄な状態で使用することができる。
そして、本発明のなかでも、特に、上記中蓋のフランジ部周縁部に、水平面に対し10°以上80°以下の角度で斜め下方向に傾斜した傾斜部が形成されている場合、レフィル容器本体の環状溝と中蓋のフランジ部との係合が、固くもなく緩くもなく、中蓋の脱着が容易でかつ密着性も良好である。
また、本発明のなかでも、特に、上記中蓋が、可撓性樹脂の一体成形品であり、摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっている場合、または、シール材による密封時に前記摘み片がシール材の下面に沿って倒伏し、シール材による密封の解除時には前記摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっている場合、未開封の状態において、中蓋とシール材との上下方向の隙間を狭く設定することができるため、全体形状をコンパクトにすることができる。しかも使用に際しては、中蓋の摘み片が斜め上方向に突出するため、これを摘めば中蓋の脱着がしやすく、使い勝手がよい。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記摘み片が、中蓋の凹状蓋部の底面から立ち上がる立ち上がり部と、その立ち上がり部から延設される摘み部とで構成されており、立ち上がり部の厚みが、摘み部の厚みの1/3以上2/3以下に設定されている場合、シール材によってレフィル容器本体の上面開口を密封する際、前記摘み片の摘み部がシール材の下面に沿って倒伏しやすく、かつシール材による密封の解除時にはその部分が起立して斜め上方向に突出しやすいため、好適である。
本発明の一実施の形態を示す縦断面図である。 上記実施の形態であるレフィル容器を広口容器に収容した状態を示す部分断面正面図である。 (a)は上記実施の形態に用いられる中蓋の平面図、(b)はその縦断面図である。 図3(b)の部分的な拡大説明図である。 上記実施の形態における中蓋とレフィル容器本体との係合部を示す部分的な拡大説明図である。 (a)は上記中蓋における摘み片の変形例を示す拡大説明図、(b)はさらに他の変形例を示す拡大説明図である。 本発明の他の実施の形態における中蓋とレフィル容器本体との係合部を示す部分的な拡大説明図である。 従来の広口容器の一例を示す縦断面図である。 従来の、詰め替え容器を用いた広口容器の一例を示す部分縦断説明図である。
つぎに、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。なお、明細書において、「上(方向)」、「下(方向)」とは、レフィル容器または広口容器の開口部を上にし、それら容器の底部を下にした状態で容器を水平面に置く場合、開口部側が上(方向)であり、底部側が下(方向)である。例えば、上面、上端部等は、面や端部が開口部側にあるものをいい、下面、下端部等は、面や端部が底部側にあるものをいう。また、「高さ方向」とは、容器本体の開口部を上にして容器を水平面に置く場合、水平面に直交する方向をいう。
図1は、本発明の一実施の形態であるレフィル容器10の縦断面図を示している。このレフィル容器10は、詰め替え用(詰め替え容器)として、単独で市場に流通されるもので、内容物(図示を省略)が充填されたレフィル容器本体20と、その上面開口を蓋する中蓋30と、さらにその上面全体を密封するシール材40とを備えている。以下、本発明のレフィル容器とは、上記レフィル容器本体20と、その開口を蓋する中蓋30とを含む容器を意味する。
上記レフィル容器本体20は、その周壁から水平方向にガイドフランジ21が張り出しており、中蓋30は、レフィル容器本体20の開口部を蓋する凹状蓋部31と、凹状蓋部31の周壁上端から外側に張り出すフランジ部32とを有し、凹状蓋部31の凹み面には摘み片33が形成されている。
また、上記シール材40の周縁部は、その一個所が側方に突出しており、この突出部40aを摘んで引き上げることにより、シール材40をレフィル容器本体20上面から剥がすことができるようになっている。そして、上記シール材40を剥がして除去した後は、上記中蓋30を開閉することにより、内容物を繰り返し取り出すことができる。ただし、上記シール材40はどのように剥がしてもよく、必ずしも上記のように突出部40aを設ける必要はない。
図2は、レフィル容器10を、その外容器である広口容器1(いわゆる「ジャー容器」)に収容した状態を示す部分断面正面図を示している。広口容器1のキャップ3は、レフィル容器本体20の、ガイドフランジ21から上の周壁外周面形成されたねじ部22と、ら合するようになっている。ただし、キャップ3は、必ずしもレフィル容器本体20とらさせる必要はなく、広口容器本体2とら合させてもよい。また、キャップ3を、広口容器本体2もしくはレフィル容器本体20に、ら合以外の方法で開閉自在に結合させることができる。例えば、ヒンジ連結されたキャップ3が前後に開閉する態様や、蓋体が水平方向にスライドして開閉する態様になっていてもよい。
上記広口容器本体2は、上下二つのパーツに分かれる。一つは肩リング(固定リング)2aであり、もう一つは略有底筒状である広口容器部材2bであり、両者は、互いにら合して結合するようになっている。そして、レフィル容器本体20のガイドフランジ21を、上記広口容器部材2bの開口部の周壁上端面に載置した状態で、肩リング2aを広口容器部材2bにねじ込むことにより、上記ガイドフランジ21が、肩リング2aと広口容器部材2bとの間に固定されるようになっている。
このように、ガイドフランジ21を肩リング2aと広口容器部材2bとの間に固定することによって、レフィル容器の中心軸(レフィル容器底面の中心から法線方向に伸びる線)回りの回動を防止できる。さらにガイドフランジ21および/または広口容器部材2bの内周面に、凹部(切り込みなど)および凸部(突出部)の少なくとも一つを設けることにより回動を確実に防止できる。レフィル容器本体20周壁外周面には、ガイドフランジ21より上側に広口容器1のキャップ3とら合するねじ部22が形成されている。
なお、上記広口容器1は、内容物を取り出しやすくするために開口部(取出口)の径を大きくした容器である。広口容器本体2の開口部の大きさは、レフィル容器本体20が収容できる大きさであればよい。例えば、広口容器本体2の開口部の大きさは、30mm以上120mm以下の範囲が好ましく、30mm以上100mm以下の範囲がより好ましい。また、レフィル容器本体20の開口部の大きさ(直径)は内容物が取り出しやすい大きさであれば限定されることはない。例えば、レフィル容器本体20の開口部の内径(直径)は、20mm以上100mm以下が好ましく、20mm以上80mm以下がより好ましい。
そして、レフィル容器本体20および広口容器本体2の形状は、図1および図2では略有底円筒状を示しているが、略有底筒状であれば、その形状は限定されることはない。例えば、楕円筒状、多角形筒状(平面視が三角形、四角形、五角形等、各種多角形となる筒状)、またはこれら円形、楕円形、多角形が一部変形した形状等、レフィル容器本体20の開口部から内容物を取り出しやすい広口であれば、どのような形状であってもよい。
本発明のレフィル容器10および広口容器1は、特定の方法に限らず、射出成形、真空成形、ブロー成形、延伸ブロー成形等、各種の樹脂成形法により成形して得ることができる。そして、上記レフィル容器10もしくはそれを構成する部材および広口容器1もしくはそれを構成する部材に用いられる樹脂は、成形可能な樹脂であればどのような樹脂でもよいが、なかでも熱可塑性樹脂を用いることが、製造上好適である。
用いることのできる樹脂の具体例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ乳酸またはこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル、プロピレン−エチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂、あるいはこれらの樹脂のうち2種以上をブレンドしたものがあげられる。
そして、上記レフィル容器本体20、広口容器本体2(肩リング2aおよび広口容器部材2b)およびキャップ3は、容器として使用されることから、比較的剛性の高い樹脂(例えば、PET等)からなる一体成形品によって構成されていることが好ましい。また、このような樹脂をレフィル容器本体20に用いることで、レフィル容器本体20の薄肉化が可能になる。例えば、本発明では、レフィル容器本体20または広口容器部材2bに対して、PET、ABS、ポリメタクリル酸メチル等から選ばれる樹脂が好適に用いられる。また、肩リング2aについては、特にASが好適に用いられる。
また、図2に示されるキャップ3としては、例えば、PPや、PEなどの熱可塑性樹脂を所定形状に成形したものや、これらの樹脂と金属やフィルム材との複合材により成形したものがあげられる。もちろん、これらの材料以外のものを用いても差し支えない。また、キャップ3の下面内側には、必要に応じてパッキング3aが設けられる。パッキング3aの材質は、容器の気密性を確保できる材質のものであれば、樹脂であっても無機材料であってもよい。また、酸素バリア層などを含む多層構成の材料を用いてもよい。
つぎに、上記広口容器1に収容されるレフィル容器10について、詳細に説明する。まず、レフィル容器10は、すでに述べたように、有底筒状のレフィル容器本体20と、その上面開口を蓋する中蓋30とで構成されている。
上記レフィル容器本体20の開口縁部上端面には、その内側部分が、外側部分よりも低く段落としされた段差面(一段低くなった面)23が形成されており、この段差面23に、後述する中蓋30のフランジ部32が係合するようになっている(図5参照)。
そして、上記レフィル容器本体20の開口縁部上端面の外側(開口縁部上端面の段落としされていない外側に位置する部分)には、周方向に延びる凸条25が形成されている。この凸条25は、レフィル容器本体20の開口部(上面全体)を密封するシール材40(図1参照)との接合に用いられるもので、両者の接合には、粘着剤/接着剤(好ましくは易剥離性接着剤)等による粘着/接着や、超音波または熱による溶着等の手段が適宜、適用される。
上記凸条25の高さ(図5においてHで示す、レフィル容器本体20の上端面の平坦部Aからの高さ)は、レフィル容器本体20の厚みやシール材40に要求される密封性にもよるが、0.05mm以上0.5mm以下に設定することが好適である。
また、上記中蓋30は、その平面図である図3(a)と、その縦断面図である図3(b)に示すように、レフィル容器本体20の開口部に入り込んでその上面開口を塞ぐ凹状蓋部31(図1参照)と、その凹状蓋部31の周壁上端から外側に張り出すフランジ部32とを備えている。そして、凹状蓋部31の凹み面の周縁側に偏った位置に、摘み片33(図では平面視が舌状であるが、摘める形であればどのような形でもよい)が設けられており、摘み片33を摘んで持ち上げることにより、中蓋30全体を上方に持ち上げることができるようになっている。なお、中蓋30の材質は限定されないが、可撓性のポリプロピレンからなる一体成形品であることが好ましい。
上記摘み片33について詳細に説明する。摘み片33は、図4〔図3(b)の鎖線Xで囲われた部分の拡大図〕に示すように、凹状蓋部31の底面の外周側から立ち上がる立ち上がり部33aと、この立ち上がり部33aから斜め上方向に延設される摘み部33bとから構成されている。
そして、この例では、上記立ち上がり部33aの厚みPが約0.35mm、摘み部33bの厚みQが約0.6mmに設定されている。このように、両者の厚みに差をつけることによって、立ち上がり部33aが撓みやすくなる。本発明では、特に、P/Qは1/3以上2/3以下の範囲(1.5P≦Q≦3P)に設定することが好適である。
本発明において、上記摘み部33bの上をシール材40で密封した状態(図1に示す状態)では、摘み部33bはシール材40の下面に沿って水平に倒伏し、シール材40を除去した状態では、摘み片33自身がもつ弾性によって初期形状に戻り、斜め上方向に突出するようになることが好ましい。なお、図1では、見やすくするために摘み片33とシール材40との間に隙間があけてあるが、実際には両者は当接していることが好ましい。すなわち、摘み部33bは、初期状態において、水平面に対し角度θ(図4の例では30°)だけ斜め上方向に延びている。摘み部33bの角度θは、15°以上45°以下に設定することが好適である。これにより、上記摘み片33がシール材40により密封されている時には、摘み片33はシール材40の下面に沿ってスムーズに倒伏し、開封時にはスムーズに突出することが可能となる。そして、摘み部33bの角度θの設定と同時に、P/Qを、前述のとおり1/3以上2/3以下の範囲に設定することが好適である。
図4では、摘み片33が、その上に配置されるシール材40に沿って倒伏しやすいように、その立ち上がり部33aの厚みPを、摘み部33bの厚みQに比べて薄く設定している。しかし、中蓋30の材質が比較的柔軟で撓みやすい場合には、例えば、図6(a)に示すように、立ち上がり部33aと摘み部33bとを同じ厚みにしてもよい。また、中蓋30の材質が比較的撓みにくい場合には、立ち上がり部33aを薄肉にするのではなく、例えば図6(b)に示すように、立ち上がり部33aと摘み部33bの境界部に、倒伏しやすいように凹み33cを設けるようにしてもよい。
つぎに、フランジ部32と段差面23との係合について説明する。本発明では、中蓋30のフランジ部32が、図5に示すように、レフィル容器本体20に形成された段差面23と係合(当接)する。特に、上記フランジ部32の下側には凹部32dが形成されており、その凹部底面が略水平になっているため、この部分がレフィル容器本体20の段差面23に係合して、両者が密着した状態で係合している。
上記段差面23の幅Wは、フランジ部32が段差面23に係合できる幅であれば限定されないが、0.8mm以上4.0mm以下が好ましく、1.0mm以上3.0mm以下が好ましく、1.2mm以上2.5mm以下が好ましい。ここで、段差面23の幅Wは、レフィル容器本体20の開口縁部のうち、外側に位置する周壁の内側の接線Xからレフィル容器本体20の開口内周面までの距離である。
また、上記中蓋30にあるフランジ部32の上面には、凸条32aが形成されることが好ましい。すなわち、シール材40によってレフィル容器本体20の上面開口を密封する場合(図1参照)、凸条32aがシール材40により中蓋30を下向きに押圧する作用をもつため、フランジ部32とレフィル容器本体20との間の密着性をより高めることができ、内容物をより一層気密状態で保持することかできるからである。
なお、上記凸条32aは周方向にわたって連続的に形成、すなわち全周にわたって環状に形成されていることが好適であるが、間欠的に形成されていてもよい。そして、上記凸条32aの高さ(図5においてHで示す、ただしフランジ部32上面の平坦部Bからの高さ)は、0.05mm以上0.5mm以下が好ましい。
そして、上記凸条32aの高さは、前記凸条25の高さと略同じであることが好ましい。これらの凸条32a、25の高さを略同じにすることで、シール材40またはキャップ3を介して中蓋30を下向きに押圧させるためである。ここで、「略同じ」とは、凸条32aと凸条25との高さの差が、シール材40またはキャップ3を取り付けることが可能なほどに小さいことを意味し、これら凸条32a、25の高さの差分が、0.01mm以上0.3mm以下の範囲であることを意味する。そして、この範囲が0.01mm以上0.2mm以下であることがより好ましく、0.01mm以上0.1mm以下であることがさらに好ましい。
さらに、レフィル容器本体20の周壁上端面の段落としされていない外側部分の平坦部Aの高さも、フランジ部32上面の平坦部Bの高さも、略同じ高さに調整することが好ましい。すなわち、平坦部Aと平坦部Bとが略同じ水平面に位置することが好ましい。ここで、「略同じ」の定義は、凸条32aと凸条25の高さに関する上述の「略同じ」の定義と同義であり、差分の定義も同様に適用できる。
そして、上記フランジ部32の周縁部には、水平面に対して角度α(図5の例ではα=約45°)だけ斜め下方向に傾斜した傾斜部32bを設けることが好ましい。これは、中蓋30のフランジ部32の外側部分を傾斜させて傾斜部32bにすることで、中蓋30のフランジ部32とレフィル容器本体20の段差面23との係合が、より良好となるからである。すなわち、両者の係合に余裕(レフィル容器本体20の周壁上端面とフランジ部32との間の隙間)がない場合、使用時における中蓋30の脱着に手間を要し、使い勝手が悪くなる。したがって、両者の係合に余裕をもたせ、かつ密着性を確保するには、傾斜部32bの傾斜角αを10°以上80°以下、なかでも30°以上50°以下に設定することが好適である。上記の範囲よりも傾斜部32bの傾斜が急すぎると、係合が固く外れにくくなり、逆に緩すぎると中蓋30がずれて密着性が損なわれるおそれがあるからである。
また、レフィル容器本体20の上面開口をシール材40で密封する場合、上記傾斜部32bにシール材40を沿わせることによって、レフィル容器本体20の周壁上端面とフランジ部32との間の隙間に、シール材40を食い込ませるようにして密着させることができる。この場合、フランジ部32の材質をPPとし、レフィル容器本体20の材質をPETにすると、レフィル容器本体20とシール材40とが溶着する際に、フランジ部32がシール材40と溶着するおそれがないので好ましい。
なお、上記傾斜部32bの先(下方向)には、図5に示すように、凸部32cを設けることが好ましい。この凸部32cによって、フランジ部32の周縁部の下端部が下向きに凸状になっている。凸部32cは、周方向にわたって連続的に設けられていてもよく(全周にわたって環状に形成される)、間欠的に設けられていてもよいが、周方向にわたって連続的に形成されていることが、密閉性または保形性の観点から好ましい。
凸部32cが設けられる場合、段差面23の外側(段差面23とレフィル容器本体20の開口縁部外側に位置する周壁との間)に周方向に延びる環状溝24が同時に設けられていることが好ましい。上記凸部32cを環状溝24に入り込ませると、単にフランジ部32が係合する場合(図7)と比べて、内容物の漏れを、より効果的に防止することができる、という予想外の効果が得られる。凸部32cが環状溝24に入り込むためには、凸部32cの高さおよびその幅を、環状溝24のそれらよりも小さく設定することが好ましい。
なお、レフィル容器本体20内に充填される内容物が、比較的流動しにくいものである場合には、前記の例のように、中蓋30のフランジ部32に傾斜部32bを設けレフィル容器本体20に環状溝24を設けて両者を係合させる必要はなく、例えば図7に示すように、中蓋30のフランジ部32の平坦な下面と、レフィル容器本体20の平坦な段差面23とを接合させる構造にしても差し支えない。
上記凸部32cの高さ(図5においてHaで示す)は、0.1mm以上0.8mm以下が好ましく、0.1mm以上0.6mm以下がより好ましく、0.1mm以上0.5mm以下がさらに好ましい。ここで、凸部32cの高さとは、凹部32dの水平面と凸部32cの頂点と接する水平面との距離(高さ方向)である。
また、上記凸部32cの幅(図5においてWaで示す)は、0.3mm以上1.4mm以下が好ましく、0.5mm以上1.3mm以下がより好ましく、0.6mm以上1.0mm以下がさらに好ましい。ここで、凸部32cの幅は、フランジ部32の周縁部(図5では傾斜部32bと凸部32cとの間に位置するフランジ部32の周縁部)の接線X′(高さ方向での接線)と、フランジ部32の凹部32dから凸部32cの傾斜が始まる点(凹部32dと凸部32cとの境界)から高さ方向に延ばした線Yとの距離である。
さらに、上記環状溝24の形状は、限定されないが、凹状(断面略四角状)であることが好ましい。環状溝24と凸部32cとの係合では、図示のように、水平方向、垂直方向とも、多少隙間をあけておくことが望ましい。隙間が狭すぎると中蓋30が外れにくくなり、広すぎると中蓋30の位置が安定しないおそれがある。
環状溝24の高さ(図5においてHbで示す)は、0.3mm以上1.2mm以下が好ましく、0.3mm以上1.0mm以下がより好ましく、0.3mm以上0.8mm以下がさらに好ましい。ここで、環状溝24の高さとは、段差面23の水平面と環状溝24の溝底面の水平面との距離(高さ方向)である。
環状溝24の幅(図5においてWbで示す)は、0.5mm以上1.5mm以下が好ましく、0.6mm以上1.5mm以下がより好ましく、0.8mm以上1.5mm以下がさらに好ましい。ここで、環状溝24の幅は、環状溝24の溝底面の水平面からの立ち上がる、レフィル容器本体20の開口縁部の外側に位置する周壁方向に延ばした線Xと、フランジ部32の凹部32dから凸部32cの傾斜が始まる点(凹部32dと凸部32cとの境界)から高さ方向に延ばした線Yとの距離である。
本発明では、フランジ部32の下側部分にある凹部32dとレフィル容器本体20の段差面23とが接合する部分の幅(図5においてRで示す)は、少なくとも0.01mm、好ましくは0.05mm以上2.0mm以下であることが好適である。すなわち、両者の接合面積が少なすぎると密着性が不充分になるおそれがあり、逆に多すぎると、レフィル容器10が嵩高くなって法定の容積率を達成することが困難になるおそれがある。なお、両者の接合面は、この例では水平面であるが、例えばフランジ部32を根元側から全面的に傾斜させた場合には、その傾斜角に応じて、レフィル容器本体20側の段差面23も傾斜させて、両者が隙間なく接合する領域を確保することが望ましい。
さらに、同様の考え方から、凹状蓋部31の周壁外周面とレフィル容器本体20の開口部の周壁(内周側)の隙間(図5においてSで示す)は、少なくとも0.01mm、好ましくは0.05mm以上2.0mm以下であることが好適である。すなわち、隙間Sが狭すぎると係合が外れにくくなり、逆に広すぎると、レフィル容器10が嵩高くなって法定の容積率を達成することが困難になるおそれがある。
上述のように、図5に示されるレフィル容器10は、中蓋30のフランジ部32の凸部32cとレフィル容器本体20の環状溝24とが互いに係合するとともに、フランジ部32の凹部32dとレフィル容器本体20の段差面23とが互いに係合する。これにより、中蓋30がレフィル容器本体20としっくり密着しているため、中身である内容物が漏れにくい。また、シール材40が設けられる場合(図1に戻る)、レフィル容器10の上面開口部がシール材40と中蓋30との二重構造になる。したがって、レフィル容器10は保形強度に優れ、そのままの形態で市場に流通させても密閉性および保形性が維持されるようになっている。
つぎに、シール材40について説明する。シール材40の材質は、レフィル容器本体20および/または中蓋30を構成する樹脂の種類、内容物の種類および所望する密着性、バリア性(酸素、水分、紫外線等の光線および/または香料に対するバリア性)などに応じて、材質を適宜選択することができる。シール材40の材質として、アルミシール、PE、PP、ポリエステル(PET等)、ポリアミド等またはこれらの未延伸または延伸フィルムなどがあげられる。例えば、本発明では、気密性の観点からアルミシールが好ましい。もちろん、単層のシール材、少なくとも2層、好ましくは2層または3層のシール材および無機材料(例:酸化アルミ、二酸化ケイ素)の層と有機材料(例:PET)や複合材料からなる層が積層した、酸素や水分に対してバリア性を有するシール材を用いてもよい。
ただし、シール材40は、レフィル容器本体20に接合し、中蓋30には接合しないものが好ましい。すなわち、シール材40を剥がす際に、中蓋30が一緒に剥がれないようにするためである。必要に応じてシール材40とレフィル容器本体20との接合部に、ホットメルト、接着剤(好ましくは易剥離性接着剤)、粘着剤などを用いてもよい。本発明では、シール材40の形状は限定されないが、フィルム状(またはシート状)の単層シール材または積層シール材である。
そして、上記シール材40は、輸送、保管時での高い密封性と、使用時での易開封性を両立できる性能(イージーピール性)をもつことが好ましい。シール材40を剥がすときの強さ(剥離強度)は、人間が手で剥がすことのできる強度であれば限定されない。例えば、剥離強度はフォースゲージを用いてシール材40を掴み、45°方向に開封する際の最大強度を測定することができる(45°剥離試験)。剥離強度は、5N/15mm以上30N/15mm以下が好ましく、7N/15mm以上25N/15mm以下がより好ましく、10N/15mm以上20N/15mm以下がさらに好ましい。
つぎに、本発明のレフィル容器の使用方法について説明する。図2に示すように、広口容器1にレフィル容器10を収容する場合、必要に応じてキャップ3および/または肩リング2aを外して、レフィル容器10を、広口容器部材2bに入れる。ガイドフランジ21を広口容器部材2bの開口部の周壁上端部に係合させる。そして、肩リング2aを装着し、肩リング2aの内周側に設けられたねじ部と、広口容器部材2bのねじ部とをら合させて、ガイドフランジ21が肩リング2aと広口容器部材2bとの間に挟まれるように肩リング2aを締め込む。そのあと、キャップ3をレフィル容器本体20のねじ部22にら合させて取り付ける。これにより、レフィル容器10が広口容器1に収容される。なお、レフィル容器10がシール材40を有しているときは、レフィル容器本体20からシール材40を剥がす。
そして、上記レフィル容器10の内容物を使用する場合は、まず、広口容器1のキャップ3を回動して外す。つぎに、レフィル容器本体20の上面開口に係合されている中蓋30を取り外し、レフィル容器本体20に充填されている内容物を取り出す。レフィル容器10の中蓋30は、レフィル容器本体20に対して強固に嵌合されたものではなく、着脱自在に係合されているだけであるため、使用の都度、摘み片33を摘んで簡単に取り外すことができ、使い勝手がよい。
つぎに、本発明のレフィル容器製品について説明する。上記レフィル容器製品は、本発明のレフィル容器10(図1参照)に内容物が充填されている製品(レフィル容器詰め製品)である。本発明のレフィル容器製品は、本発明のレフィル容器10の開口部がシール材40を用いて密封されており、密閉性、保形性に優れている。本発明における製品は、内容物の種類により決定され、その製品として、例えば、食品、化粧品、医薬品等があげられる。
上記レフィル容器製品において、レフィル容器10に充填される内容物としては、例えば、食品、化粧品、医薬品等があげられ、流動性(好ましくは流動性がありかつ粘性が比較的高い)のあるものが適している。内容物の性状として、液状、ジェリー状、ペースト状、クリーム状、エマルジョン状等の性状があげられる。
そして、上記レフィル容器製品は、例えば、レフィル容器10のレフィル容器本体20に内容物を充填した後、中蓋30をレフィル容器本体20の開口部に取り付け、つぎに、上記レフィル容器本体20の開口部を、シール材40を用いてヒートシール、超音波融着などの方法により密封包装することによって得ることができる。
つぎに、本発明の二重容器製品について説明する。上記二重容器製品は、本発明のレフィル容器製品が広口容器1(図2参照)に収容されている製品である。上記二重容器製品は、例えば、広口容器1の形態に応じて、本発明のレフィル容器製品を広口容器1に収容することによって簡単に得ることができる。このものは、レフィル容器10の内側が、レフィル容器10の中蓋30と広口容器1のキャップ3とで二重に保護されるため、内容物の品質の劣化が効果的に防止される。また外部から衝撃を受けても、内容物がダメージを受けにくい。なお、レフィル容器製品に設けられたシール材40は、通常、剥がして広口容器1内に収容されるが、消費者の手元に届くまでは、上記レフィル容器製品にシール材40を付けた状態にしておいても差し支えない。
本発明は、上述した各実施の形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において設計変更が可能である。
本発明は、それ自体で流通が可能なレフィル容器、あるいは広口容器内に着脱自在に収容されるレフィル容器に利用することができる。
10 レフィル容器
20 レフィル容器本体
23 段差面
30 中蓋
31 凹状蓋部
32 フランジ部
33 摘み片
40 シール材

Claims (9)

  1. 広口容器内に収容されるレフィル容器であって、
    上記レフィル容器は、略有底筒状のレフィル容器本体と、上記レフィル容器本体の開口部を蓋する中蓋とを有し、
    上記レフィル容器本体の開口縁部上端面には、その外側に凸条が設けられ、同じくその内側に、上記上端面より低く段落とししてなる段差面が設けられており、
    上記中蓋は、上記レフィル容器本体の開口部を蓋する凹状蓋部と、上記凹状蓋部の周壁上端から外側に張り出すフランジ部とを有し、上記凹状蓋部の凹み面に摘み片が形成されているとともに、上記フランジ部が上記レフィル容器本体の段差面に係合していることを特徴とするレフィル容器。
  2. 上記中蓋のフランジ部上面に凸条が形成されている請求項1記載のレフィル容器。
  3. 上記レフィル容器本体の段差面に環状溝が形成されているとともに、上記中蓋のフランジ部下面に、上記環状溝に入り込む凸部が形成されている請求項1または2記載のレフィル容器。
  4. 上記中蓋のフランジ部周縁部に、水平面に対し10°以上80°以下の角度で斜め下方向に傾斜した傾斜部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のレフィル容器。
  5. 上記中蓋が、可撓性樹脂の一体成形品であり、上記摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっている請求項1〜4のいずれか一項に記載のレフィル容器。
  6. 上記摘み片が、中蓋の凹状蓋部底面から立ち上がる立ち上がり部と、その立ち上がり部から延設される摘み部とで構成されており、上記立ち上がり部の厚みが、上記摘み部の厚みの1/3以上2/3以下の範囲に設定されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のレフィル容器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のレフィル容器に内容物が充填され、その上面がシール材により密封されたレフィル容器製品であって、上記シール材が、上記レフィル容器本体の開口縁部に設けられた凸条に接合され、上記中蓋のフランジ部が、上記シール材と上記レフィル容器本体の段差面との間に挟持されていることを特徴とするレフィル容器製品。
  8. 上記中蓋が、可撓性樹脂の一体成形品であり、シール材による密封時に、上記摘み片がシール材の下面に沿って倒伏し、シール材による密封の解除時には、上記摘み片が自らの弾性によって斜め上方向に突出するようになっている請求項7記載のレフィル容器製品。
  9. 請求項7または8記載のレフィル容器製品が、広口容器に収容されていることを特徴とする二重容器製品。
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