JP2013241066A - ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの駆動力のみで車両を走行させるEV走行モードの実施中にパドルスイッチの操作がされた場合でも、車両の要求駆動力に対する運転者の意図を適切に反映した駆動制御を行うことができ、かつ、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することで燃費の向上及び環境負荷の低減を図ることができるハイブリッド車両の制御装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】EV走行モードでの走行中にパドルスイッチ65の操作により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、当該変速段の変更後の目標駆動力に基づいて、現在の変速段を維持してのEV走行モードでの走行の継続が可能か否かを判断し、EV走行モードでの走行の継続が可能な場合には、現在の変速段を維持してEV走行モードでの走行を継続するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、駆動源としての内燃機関及び電動機と、奇数変速段側の変速軸と偶数変速段側の変速軸との2系統に分けられた有段式の変速機とを備えるハイブリッド車両において、駆動源及び変速機の動作を制御するハイブリッド車両の制御装置及び制御方法に関する。
駆動源として内燃機関(エンジン)の他に電動機(モータ)を備えたハイブリッド型の車両が知られている。このようなハイブリッド型の車両に用いる変速機として、例えば、特許文献1に示すように、奇数段(1、3、5速段など)の変速段で構成される第1変速機構の第1入力軸と内燃機関の機関出力軸とを断接可能な第1断接機構(奇数段クラッチ)と、偶数段(2、4、6速段など)の変速段で構成される第2変速機構の第2入力軸と機関出力軸とを断接可能な第2断接機構(偶数段クラッチ)とを備え、これら2つの断接機構を交互につなぎ替えることで変速を行うツインクラッチ式の変速機がある。また、このようなツインクラッチ式の変速機には、第1変速機構の第1入力軸にモータの回転軸を連結した構成の変速機がある。
上記のような変速機を備えたハイブリッド車両では、モータの駆動力のみを出力軸に伝達して車両を駆動するモータ走行モード(電動機走行モード)と、モータの駆動力とエンジンの駆動力との両方を出力軸に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モードと、エンジンの駆動力のみを出力軸に伝達して車両を駆動するエンジン走行モード(内燃機関走行モード)の各モードでの走行が可能である。
特許第4285571号公報
ところで、上記のようなハイブリッド車両では、変速段の変更を手動で行う旨の指令を出すための手段として、運転席のステアリングに設置したパドルスイッチや、セレクトレバーに付属するマニュアルシフト用のスイッチやレバーなどの操作子を備えたものがある。そして従来は、モータ走行モードでの走行中に上記のパドルスイッチなどの操作が行われた場合には、運転者が車両の駆動力の増大を要求していると判断し、エンジンを始動させると共に、車両の走行モードをモータ走行モードからハイブリッド走行モード又はエンジン走行モードに切り替える制御を行っていた。しかしながら、この制御では、単にパドルスイッチなどの操作が行われたことに基づいてエンジンを始動する制御を行うため、車両の駆動力に関する運転者の意図を正確に反映していることにはならない場合がある。また、パドルスイッチの操作が行われた場合には必ずエンジンを始動する制御を行うため、要求駆動力に対する制御として本来的に不要なエンジンの始動を行ってしまう場合もある。そのため、車両の燃費向上や環境負荷低減などの点からも改善の余地がある。
また従来は、モータ走行モードでの走行中にパドルスイッチの操作が行われた場合の他の制御として、モータ走行モードの実施中には、パドルスイッチの操作を受け付けず、他の走行モード(ハイブリッド走行モード又はエンジン走行モード)の実施中にのみパドルスイッチの操作を受け付ける制御が行われていた。しかしながらこの制御では、モータ走行モードでの走行中にパドルスイッチの操作を一切受け付けないことで、車両の要求駆動力に対する運転者の意図を実際の駆動力に反映することができない場合が生じていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータ走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合にも、車両の要求駆動力に対する運転者の意図を適切に反映した駆動制御を行うことができ、かつ、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することで車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができるハイブリッド車両の制御装置及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、駆動源としての内燃機関(2)と電動機(3)を備えると共に、電動機(3)に接続されると共に第1断接手段(C1)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第1入力軸(IMS)と、第2断接手段(C2)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第2入力軸(SS)と、駆動輪(WR,WL)側に動力を出力する出力軸(CS)と、第1入力軸(IMS)上に配置された一又は複数の第1同期係合装置(81,82)を介して第1入力軸(IMS)に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)を含む第1変速機構(G1)と、第2入力軸(SS)上に配置された一又は複数の第2同期係合装置(83,84)を介して第2入力軸(SS)に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)を含む第2変速機構(G2)と、出力軸(CS)上に配置され、第1変速機構(G1)の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)と第2変速機構(G2)の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)とが噛合する複数の出力ギヤ(51,52,53)と、を有する変速機(4)と、内燃機関(2)及び電動機(3)を制御すると共に変速機(4)の変速動作を制御する制御手段(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、車両の走行モードとして、電動機(3)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する電動機走行モードと、電動機(3)の駆動力と内燃機関(2)の駆動力との両方を出力軸(CS)に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モードと、内燃機関(2)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードと、が少なくとも可能であり、変速段の変更を自動で行う自動変速制御中に変速段の変更を手動で行う旨の指令を出す手動変速指令手段(65,10)と、車両の走行状態及び運転者の操作に基づいて車両の目標駆動力を算出する目標駆動力算出手段(10)と、目標駆動力算出手段(10)で算出された車両の目標駆動力に基づいて電動機走行モードでの走行が可能か否かを判断する走行モード判断手段(10)と、を備え、制御手段(10)は、電動機走行モードでの走行中に手動変速指令手段(65,10)により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、目標駆動力算出手段(10)で算出された当該変速段の変更後の目標駆動力を電動機走行モードでの走行によって出力可能か否かを判定し、出力可能と判断した場合には電動機走行モードでの走行を継続することを特徴とする。
その一方で、上記ハイブリッド車両の制御装置では、制御手段(10)は、上記の目標駆動力を電動機走行モードでの走行によっては出力不可能と判断した場合には、内燃機関(2)を始動させると共に、電動機走行モードからハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させるとよい。
上記のように、電動機に接続されると共に第1断接手段を介して選択的に内燃機関の機関出力軸に接続される第1入力軸と、第2断接手段を介して選択的に内燃機関の機関出力軸に接続される第2入力軸とを有する変速機を備えたハイブリッド車両の制御装置では、従来は、電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合には、内燃機関を始動させると共に、走行モードをハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替えていた。これに対して本発明では、電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合には、当該手動変速による変速段の変更後の目標駆動力を電動機走行モードでの走行によって出力可能か否かを判定し、可能な場合には電動機走行モードでの走行を継続するようにした。
このように、電動機走行モードでの走行中に手動変速の指令があった場合には、目標駆動力に基づいた判断により、必要に応じて内燃機関を始動して走行モードを切り替えることで、車両の駆動力に対する運転者の意図をより適切に反映した走行モードの選択が可能となる。また、運転者が電動機走行モードで可能な駆動力以上の駆動力を要求した場合にのみ内燃機関を始動することで、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することができる。したがって、車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
その一方で、上記の目標駆動力を電動機走行モードでの走行によっては出力不可能と判断した場合には、内燃機関を始動し、該内燃機関の駆動力を用いて車両を駆動することで、運転者の要求駆動力に見合う出力を確保できるようにする。これにより、運転者の要求駆動力に対する応答性を良好にすることができ、車両の走行性能の向上を図ることができる。
また、上記ハイブリッド車両の制御装置では、電動機(3)の駆動力で内燃機関(2)を始動する際に、第1断接手段(C1)を接続することで、電動機(3)の駆動力を第1入力軸(IMS)及び第1変速機構(G1)を介して内燃機関(2)に伝達するか、又は、第2断接手段(C2)を接続することで、電動機(3)の駆動力を第1変速機構(G1)から第2変速機構(G2)に伝達し、第2変速機構(G2)から第2断接手段(C2)を経由して内燃機関(2)に伝達するとよい。この構成によれば、内燃機関を始動する際に、始動回転数がより低くなる動力伝達経路を選択することで、内燃機関の始動に要する電力を少なく抑えることができる。また、内燃機関の確実な始動が可能となる。
また本発明は、他の態様として、駆動源としての内燃機関(2)と電動機(3)を備えると共に、電動機(3)に接続されると共に第1断接手段(C1)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第1入力軸(IMS)と、第2断接手段(C2)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第2入力軸(SS)と、駆動輪(WR,WL)側に動力を出力する出力軸(CS)と、第1入力軸(IMS)上に配置された一又は複数の第1同期係合装置(81,82)を介して第1入力軸(IMS)に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)を含む第1変速機構(G1)と、第2入力軸(SS)上に配置された一又は複数の第2同期係合装置(83,84)を介して第2入力軸(SS)に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)を含む第2変速機構(G2)と、出力軸(CS)上に配置され、第1変速機構(G1)の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)と第2変速機構(G2)の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)とが噛合する複数の出力ギヤ(51,52,53)と、を有する変速機(4)と、内燃機関(2)及び電動機(3)の駆動を制御すると共に変速機(4)の変速動作を制御する制御手段(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、車両の走行モードとして、電動機(3)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する電動機走行モードと、電動機(3)の駆動力と内燃機関(2)の駆動力との両方を出力軸(CS)に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モードと、内燃機関(2)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードと、が少なくとも可能であり、変速段の変更を自動で行う自動変速制御中に変速段の変更を手動で行う旨の指令を出す手動変速指令手段(65,10)と、車速(V)及び運転者の要求駆動力(AP)に基づいて変速機(4)で設定すべき変速段を検索するための変速マップ(M1)と、変速マップ(M1)上の変速段ごとに設定された目標駆動力のデータを含む目標駆動力マップ(M2)とを記憶した記憶手段(15)と、を備え、制御手段(10)は、電動機走行モードでの走行中に手動変速指令手段(10)により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、変速マップ(M1)で検索した変速段に対応する目標駆動力マップ(M2)上の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力が電動機走行モードで到達可能な領域(Y)内であれば電動機走行モードを継続し、領域(Y)外であれば内燃機関(2)を始動させて電動機走行モードからハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替えることを特徴とする。
本発明の上記態様では、電動機走行モードでの走行中に手動変速指令手段(10)により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、変速マップ(M1)で検索した変速段に対応する目標駆動力マップ(M2)上の目標駆動力を検索し、当該目標駆動力が電動機走行モードで到達可能な領域(Y)内であれば電動機走行モードを継続し、領域(Y)外であれば内燃機関(2)を始動させて電動機走行モードからハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替えるようにした。
これにより、電動機走行モードでの走行中に手動変速の指令があった場合には、目標駆動力に基づいた判断により、必要に応じて内燃機関を始動して走行モードを切り替えることで、車両の駆動力に対する運転者の意図をより適切に反映した走行モードの選択が可能となる。また、運転者が電動機走行モードで可能な駆動力以上の駆動力を要求した場合にのみ内燃機関を始動することで、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することができる。したがって、車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
またこの場合、変速マップ(M1)は、電動機走行モード用の変速段を検索するための第1変速マップ(M11)と、内燃機関走行モード用の変速段を検索するための第2変速マップ(M12)と、を含み、制御手段(10)は、電動機走行モードでの走行中に手動変速指令手段(10)により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合には、第2変速マップ(M2)で検索した変速段に対応する目標駆動力マップ(M2)上の目標駆動力を算出するようにしてよい。
電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、内燃機関走行モード用の第2変速マップで検索した変速段に対応する目標駆動力マップ(M2)上の目標駆動力を算出することで、変速段の変更を手動で行う旨の指令に対して、より運転者の要求駆動力に見合う制御を行うことが可能となる。
また、上記ハイブリッド車両の制御装置では、制御手段(10)は、手動変速指令手段(10)の指令に基づく変速段の変更後の目標駆動力と変更前の目標駆動力との差を算出し、当該目標駆動力の差を電動機(3)の出力で補正する制御を行うとよい。
この構成によれば、変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合に、目標駆動力の差を応答性の良好な電動機の駆動力で補正する制御を行うことで、内燃機関を始動させることなく電動機走行モードを継続しながらも、運転者の要求駆動力に見合う駆動制御を行うことが可能となる。なおこの場合、制御手段(10)は、車両が加速状態にあるとき(車両の加速要求があるとき)には、電動機(3)の駆動力を増加させる制御を行い、車両が減速状態にあるとき(車両の減速要求があるとき)には、電動機(3)の回生量を増加させる制御を行うようにするとよい。
上記のように、車両の走行状態(減速・加速要求)に応じてモータの回生量又は駆動量(アシスト量)を変化させることにより、電動機走行モードの領域を拡大することができる。したがって、内燃機関の始動を抑制することができる。
また、上記ハイブリッド車両の制御装置では、運転者による要求駆動力の指令を入力するための要求駆動力入力手段(31,10)を備え、電動機走行モードでの走行中に、要求駆動力入力手段(31,10)により要求駆動力を所定以上の割合で変化させる旨の指令が入力された場合、電動機走行モード用の第1変速マップ(M11)で検索した変速段に対応する目標駆動力マップ(M2)上の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力が電動機走行モードで到達可能な領域(Y)内であれば、電動機走行モードを継続し、当該目標駆動力が前記電動機走行モードで到達可能な領域(Y)外であれば、内燃機関(2)を始動させると共に、電動機走行モードからハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させるとよい。
電動機走行モードで走行中に車両の要求駆動力を所定以上の割合で変化させる旨の指令が入力された場合には、電動機走行モード用の第1変速マップを用いて電動機走行モードの継続が可能か否かを判断することで、運転者が電動機走行モードの可能領域以上の駆動力を要求した場合にのみ内燃機関を始動することが可能となる。したがって、要求駆動力の点から本来的に不要な内燃機関の始動を抑制することが可能となる。これにより、車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
また、上記ハイブリッド車両の制御装置では、手動変速指令手段(65,10)は、運転者の操作により変速段の変更を手動で行う旨の指令を出すための操作子(65)を含み、制御手段(10)は、操作子(65)の操作が行われたときには、電動機走行モードを継続するか否かに関わらず内燃機関(2)を始動させる制御を行うとよい。
この構成によれば、手動変速指令用の操作子の操作が行われたときは、電動機走行モードを継続するか否かに関わらず内燃機関を始動しておくことで、以降の走行で電動機走行モードからハイブリッド走行モード又は内燃機関走行モードに切り替える必要が生じた場合にも、走行モードの切り替えを迅速かつスムーズに行うことができる。また、運転者の要求駆動力に対する応答性を向上させることができる。
また、本発明にかかるハイブリッド車両の制御方法は、駆動源としての内燃機関(2)と電動機(3)を備えると共に、電動機(3)に接続されると共に第1断接手段(C1)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第1入力軸(IMS)と、第2断接手段(C2)を介して選択的に内燃機関(2)の機関出力軸(2a)に接続される第2入力軸(SS)と、駆動輪(WR,WL)側に動力を出力する出力軸(CS)と、第1入力軸(IMS)上に配置された一又は複数の第1同期係合装置(81,82)を介して第1入力軸(IMS)に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)を含む第1変速機構(G1)と、第2入力軸(SS)上に配置された一又は複数の第2同期係合装置(83,84)を介して第2入力軸(SS)に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)を含む第2変速機構(G2)と、出力軸(CS)上に配置され、第1変速機構(G1)の奇数変速段用ギヤ(43,45,47)と第2変速機構(G2)の偶数変速段用ギヤ(42,44,46)とが噛合する複数の出力ギヤ(51,52,53)と、を有する変速機(4)と、内燃機関(2)及び電動機(3)の駆動を制御すると共に変速機(4)の変速動作を制御する制御手段(10)と、を備えるハイブリッド車両の制御方法であって、電動機(3)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、当該変速段の変更後の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力に基づいて電動機走行モードでの走行が可能か否かを判定し、可能な場合には電動機走行モードでの走行を継続し、電動機走行モードでの走行が可能で無い場合には、内燃機関(2)を始動させると共に、変速段の変更を手動で行う旨の指令に基づいて変速段を変更し、電動機(3)の駆動力と内燃機関(2)の駆動力との両方を出力軸(CS)に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モード又は内燃機関(2)の駆動力のみを出力軸(CS)に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させ、内燃機関(2)を始動する際に、第1断接手段(C1)を接続することで、電動機(3)の駆動力を第1入力軸(IMS)及び第1変速機構(G1)を介して内燃機関(2)に伝達するか、又は、第2断接手段(C2)を接続することで、電動機(3)の駆動力を第1変速機構(G1)から第2変速機構(G2)に伝達し、第2変速機構(G2)から第2断接手段(C2)を経由して内燃機関(2)に伝達するように変速機(4)を制御することを特徴とする。
本発明にかかるハイブリッド車両の制御方法によれば、電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、変速段の変更後の要求駆動力を電動機走行モードでの走行によって出力可能か否かを判定し、出力可能な場合には、現在の変速段を維持して電動機走行モードでの走行を継続するようにした。これにより、車両の駆動力に対する運転者の意図をより適切に反映した走行モードの選択が可能となる。また、運転者が電動機走行モードで可能な駆動力以上の駆動力を要求した場合にのみ内燃機関を始動することで、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することができる。したがって、車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
また、変速段の変更後の要求駆動力を電動機走行モードでの走行では出力不可能であると判断した場合には、内燃機関を始動し、該内燃機関の駆動力を用いて車両を駆動することで、運転者の要求駆動力に見合う出力を確保することができる。
さらに、内燃機関を始動する際に、始動回転数がより低くなる動力伝達経路を選択することで、内燃機関の始動に要する電力を少なく抑えることができる。また、内燃機関の確実な始動が可能となる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかるハイブリッド車両の制御装置及び制御方法によれば、電動機の駆動力のみで車両を走行させる電動機走行モードでの走行中に変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合にも、車両の要求駆動力に対する運転者の意図を適切に反映した駆動制御を行うことができ、かつ、本来的には不要な内燃機関の始動を抑制することで車両の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる制御装置を備えたハイブリッド車両の構成例を示す概略図である。 図1に示す変速機のスケルトン図である。 図2に示す変速機の各シャフトの係合関係を示す概念図である。 変速機での自動変速制御に用いるシフトマップ(変速マップ)の一例を示す図である。 目標駆動力マップの一例を示す図である。 EV走行モード(モータ走行モード)での走行中にパドルスイッチの操作が行われた場合の制御を説明するための図である。 EV走行モードでの走行中にパドルスイッチの操作が行われた場合の制御の手順を示すフローチャートである。 モータの駆動力でエンジンを始動する第1始動モードの動力伝達経路を示すスケルトン図である。 モータの駆動力でエンジンを始動する第2始動モードの動力伝達経路を示すスケルトン図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる制御装置を備えたハイブリッド車両の構成例を示す概略図である。本実施形態の車両1は、図1に示すように、駆動源としての内燃機関2及び電動機3を備えたハイブリッド自動車の車両であって、さらに、電動機3を制御するためのインバータ(電動機制御手段)20と、バッテリ(蓄電装置)30と、トランスミッション(変速機)4と、ディファレンシャル機構5と、左右のドライブシャフト6R,6Lと、左右の駆動輪WR,WLとを備える。ここで、電動機3は、モータでありモータジェネレータを含み、バッテリ30は、蓄電器でありキャパシタを含む。また、内燃機関2は、エンジンであり、ディーゼルエンジンやターボエンジンなどを含む。内燃機関(以下、「エンジン」と記す。)2と電動機(以下、「モータ」と記す。)3の回転駆動力は、変速機4、ディファレンシャル機構5およびドライブシャフト6R,6Lを介して左右の駆動輪WR,WLに伝達される。
また、車両1は、エンジン2、モータ3、変速機4、ディファレンシャル機構5、インバータ(電動機制御手段)20およびバッテリ30をそれぞれ制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)10を備える。電子制御ユニット10は、1つのユニットとして構成されるだけでなく、例えばエンジン2を制御するためのエンジンECU、モータ3やインバータ20を制御するためのモータジェネレータECU、バッテリ30を制御するためのバッテリECU、変速機4を制御するためのAT−ECUなど複数のECUから構成されてもよい。本実施形態の電子制御ユニット10は、エンジン2を制御するとともに、モータ3やバッテリ30、変速機4を制御する。
また、ECU10は、後述するシフトマップ(変速マップ)M1(M11,M12)や目標駆動力マップM2などの各種マップが格納されたROM(記憶手段)15との間でデータの授受が可能である。
また、電子制御ユニット10には、制御パラメータとして、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセルペダル開度センサ31からのアクセルペダル開度、ブレーキペダルの踏込量を検出するブレーキペダルセンサ32からのブレーキペダル開度、ギヤ段(変速段)を検出するシフトポジションセンサ33からのシフト位置、車速を検出する車速センサ39からの車速などの各種信号が入力されるようになっている。また、図示は省略するが電子制御ユニット10には、さらに、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムなどから、車両1が現在走行している道路の状況(例えば、平坦路、上り坂、下り坂の別など)に関するデータが入力されるようになっていてもよい。
また、本実施形態の車両は、運転者によりシフトレバーを介して操作されるシフト装置60と、図示しないステアリング(ハンドル)の近傍に設けられたパドルスイッチ65とを備える。シフト装置60におけるシフトレバー(図示せず)のポジションには、図1に示すように、例えば、P(パーキング)、R(後進走行)、N(ニュートラル)、D(自動変速モード(ノーマルモード)での前進走行)、S(スポーツモードでの前進走行)などがある。シフト装置60の近傍には、シフトレバーポジションセンサ205が設けられる。シフトレバーポジションセンサ205は、運転者によって操作されるシフトレバーのポジションを検出する。
パドルスイッチ65は、手動変速モードでシフトダウンを指示するための−(マイナス)パドルスイッチ66と、手動変速モードでシフトアップを指示するための+(プラス)パドルスイッチ67とから構成される。これらパドルスイッチ66,67の操作信号は、ECU10に出力され、車両の走行状態等に応じて変速機4のアップシフトまたはダウンシフトが行われる。なお、本実施形態では、例えば、シフトレバーのポジションがDレンジまたはSレンジにおいて自動変速モードが設定されているときに、運転者によりいずれかのパドルスイッチ66,67が操作されると、自動変速モードから手動変速モード(マニュアルモード)に切り替えられる。なお、パドルスイッチ65に代えて、シフト装置60に設けた+(プラス)側と−(マイナス)側の切り替えを行う手動変速スイッチを備えてもよい。この手動変速スイッチは、図示は省略するが、シフトレバーをDポジションで「M」側に倒した状態で、「+」側へ押すとシフトアップ信号が発せられ、「−」側へ押すとシフトダウン信号が発せられるものであってよい。さらに、上記のパドルスイッチ65とシフト装置60に設けた手動変速スイッチとの両方を備えてもよい。上記のパドルスイッチ65又は手動変速スイッチとECU10とで、本発明に係る手動変速指令手段が構成される。
エンジン2は、燃料を空気と混合して燃焼することにより車両1を走行させるための駆動力を発生する内燃機関である。モータ3は、エンジン2とモータ3との協働走行やモータ3のみの単独走行の際には、バッテリ30の電気エネルギーを利用して車両1を走行させるための駆動力を発生するモータとして機能するとともに、車両1の減速時には、モータ3の回生により電力を発電する発電機(ジェネレータ)として機能する。モータ3の回生時には、バッテリ30は、モータ3により発電された電力(回生エネルギー)により充電される。
次に、本実施形態の車両1が備える変速機4の構成を説明する。図2は、図1に示す変速機4のスケルトン図である。図3は、図2に示す変速機4の各シャフトの係合関係を示す概念図である。変速機4は、前進7速、後進1速の平行軸式トランスミッションであり、乾式のツインクラッチ式変速機(デュアルクラッチトランスミッション)である。
変速機4には、エンジン2のクランク軸(機関出力軸)2a及びモータ3に接続される内側メインシャフト(第1入力軸)IMSと、この内側メインシャフトIMSの外筒をなす外側メインシャフト(第2入力軸)OMSと、内側メインシャフトIMSにそれぞれ平行なセカンダリシャフト(第2入力軸)SS、アイドルシャフトIDS、リバースシャフト(リバース軸)RVSと、これらのシャフトに平行で出力軸をなすカウンタシャフトCSとが設けられる。
これらのシャフトのうち、外側メインシャフトOMSがアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSおよびセカンダリシャフトSSに常時係合し、カウンタシャフトCSがさらにディファレンシャル機構5(図1参照)に常時係合するように配置される。
また、変速機4は、奇数段クラッチ(第1断接機構)C1と、偶数段クラッチ(第2断接機構)C2とを備える。奇数段クラッチC1及び偶数段クラッチC2は乾式のクラッチである。奇数段クラッチC1は、内側メインシャフトIMSに結合される。偶数段クラッチC2は、外側メインシャフトOMS(第2入力軸の一部)に結合され、外側メインシャフトOMS上に固定されたギヤ48からアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSおよびセカンダリシャフトSS(第2入力軸の一部)に連結される。
内側メインシャフトIMSのモータ3寄りの所定箇所には、プラネタリギヤ機構70のサンギヤ71が固定配置される。また、内側メインシャフトIMSの外周には、図2において左側から順に、プラネタリギヤ機構70のキャリア73と、3速駆動ギヤ43と、7速駆動ギヤ47と、5速駆動ギヤ45が配置される。なお、3速駆動ギヤ43は、1速駆動ギヤとしても兼用されるものである。3速駆動ギヤ43、7速駆動ギヤ47、5速駆動ギヤ45は、それぞれ内側メインシャフトIMSに対して相対的に回転可能であり、3速駆動ギヤ43はプラネタリギヤ機構70のキャリア73に連結している。更に、内側メインシャフトIMS上には、3速駆動ギヤ43と7速駆動ギヤ47との間に3−7速シンクロメッシュ機構81が軸方向にスライド可能に設けられ、かつ、5速駆動ギヤ45に対応して5速シンクロメッシュ機構82が軸方向にスライド可能に設けられる。所望のギヤ段に対応するシンクロメッシュ機構をスライドさせて該ギヤ段のシンクロを入れることにより、該ギヤ段が内側メインシャフトIMSに連結される。内側メインシャフトIMSに関連して設けられたこれらのギヤ及びシンクロメッシュ機構によって、奇数段の変速段を実現するための第1変速機構G1が構成される。なお、上記の駆動ギヤ43,45,47は、本発明にかかる奇数段ギヤであり、上記のシンクロメッシュ機構81,82は、本発明にかかる第1同期結合装置である。第1変速機構G1の各駆動ギヤ43,45,47は、カウンタシャフトCS上に設けられた対応する従動ギヤ(出力ギヤ)51,52,53に噛み合い、カウンタシャフトCSを回転駆動する。
セカンダリシャフトSS(第2入力軸)の外周には、図2において左側から順に、2速駆動ギヤ42と、6速駆動ギヤ46と、4速駆動ギヤ44とが相対的に回転可能に配置される。更に、セカンダリシャフトSS上には、2速駆動ギヤ42と6速駆動ギヤ46との間に2−6速シンクロメッシュ機構83が軸方向にスライド可能に設けられ、かつ、4速駆動ギヤ44に対応して4速シンクロメッシュ機構84が軸方向にスライド可能に設けられる。この場合も、所望のギヤ段に対応するシンクロメッシュ機構をスライドさせて該ギヤ段のシンクロを入れることにより、該ギヤ段がセカンダリシャフトSS(第2入力軸)に連結される。セカンダリシャフトSS(第2入力軸)に関連して設けられたこれらのギヤ及びシンクロメッシュ機構によって、偶数段の変速段を実現するための第2変速機構G2が構成される。なお、なお、上記の駆動ギヤ42,44,46は、本発明にかかる偶数段ギヤであり、上記のシンクロメッシュ機構83,84は、本発明にかかる第2同期結合装置である。第2変速機構G2の各駆動ギヤも、カウンタシャフトCS上に設けられた対応する従動ギヤ51,52,53に噛み合い、カウンタシャフトCSを回転駆動する。なお、セカンダリシャフトSSに固定されたギヤ49はアイドルシャフトIDS上のギヤ55に結合しており、該アイドルシャフトIDSから外側メインシャフトOMSを介して偶数段クラッチC2に結合される。
リバースシャフトRVSの外周には、リバースギヤ58が相対的に回転可能に配置される。また、リバースシャフトRVS上には、リバースギヤ58に対応してリバースシンクロメッシュ機構(リバース用同期係合装置)85が軸方向にスライド可能に設けられ、また、アイドルシャフトIDSに係合するギヤ50が固定されている。リバースシャフトRVSに関連して設けられたこれらのギヤ及びシンクロメッシュ機構によって、リバース段を実現するためのリバース変速機構GRが構成される。車両1を後進(リバース走行)させる場合は、シンクロメッシュ機構85のシンクロを入れて、偶数段クラッチC2を係合することにより、偶数段クラッチC2の回転が外側メインシャフトOMS及びアイドルシャフトIDSを介してリバースシャフトRVSに伝達され、リバースギヤ58が回転される。リバースギヤ58は内側メインシャフトIMS上のギヤ56に噛み合っており、リバースギヤ58が回転するとき内側メインシャフトIMSは前進時とは逆方向に回転する。内側メインシャフトIMSの逆方向の回転はプラネタリギヤ機構70に連結した3速駆動ギヤ43を介してカウンタシャフトCSに伝達される。
カウンタシャフトCS上には、図2において左側から順に、2−3速従動ギヤ51と、6−7速従動ギヤ52と、4−5速従動ギヤ53と、パーキング用ギヤ54と、ファイナル駆動ギヤ55とが固定的に配置される。ファイナル駆動ギヤ55は、ディファレンシャル機構5のディファレンシャルリングギヤ(図示せず)と噛み合うようになっており、これにより、カウンタシャフトCSの回転がディファレンシャル機構5の入力軸(つまり車両推進軸)に伝達される。また、プラネタリギヤ機構70のリングギヤ75には、該リングギヤ75の回転を停止するためのブレーキ41が設けられる。
上記構成の変速機4では、2−6速シンクロメッシュ機構83のシンクロスリーブを左方向にスライドすると、2速駆動ギヤ42がセカンダリシャフトSSに結合され、右方向にスライドすると、6速駆動ギヤ46がセカンダリシャフトSSに結合される。また、4速シンクロメッシュ機構84のシンクロスリーブを右方向にスライドすると、4速駆動ギヤ44がセカンダリシャフトSSに結合される。このように偶数の駆動ギヤ段を選択した状態で、偶数段クラッチC2を係合することにより、変速機4は偶数の変速段(2速、4速、又は6速)に設定される。
3−7速シンクロメッシュ機構81のシンクロスリーブを左方向にスライドすると、3速駆動ギヤ43が内側メインシャフトIMSに結合されて3速の変速段が選択され、右方向にスライドすると、7速駆動ギヤ47が内側メインシャフトIMSに結合されて7速の変速段が選択される。また、5速シンクロメッシュ機構82のシンクロスリーブを右方向にスライドすると、5速駆動ギヤ45が内側メインシャフトIMSに結合されて5速の変速段が選択される。シンクロメッシュ機構81、82がいずれのギヤ43、47、45も選択していない状態(ニュートラル状態)では、プラネタリギヤ機構70の回転がキャリア73に連結したギヤ43を介してカウンタシャフトCSに伝達され、1速の変速段が選択されることになる。このように奇数の駆動ギヤ段を選択した状態で、奇数段クラッチC1を係合することにより、変速機4は奇数の変速段(1速、3速、5速、又は7速)に設定される。
変速機4で実現すべき変速段の決定及び該変速段を実現するための制御(第1変速機構G1及び第2変速機構G2における変速段の選択、すなわちシンクロの切り替え制御と、奇数段クラッチC1及び偶数段クラッチC2の係合及び係合解除の制御等)は、公知のように、運転状況に従って、電子制御ユニット10によって実行される。
本実施形態のハイブリッド車両では、車両の走行モードとして、各種の運転条件に応じて、モータ3の駆動力のみをカウンタシャフトCSに伝達して車両を駆動するモータ走行モード(以下、「EV走行モード」と記す。)と、モータ3の駆動力とエンジン2の駆動力との両方をカウンタシャフトCSに伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モード(以下、「HEV走行モード」と記す。)と、エンジン2の駆動力のみをカウンタシャフトCSに伝達して車両を駆動するエンジン走行モード(以下、「ENG走行モード」と記す。)の各モードの実施が可能である。
EV走行モードでは、第1クラッチC1及び第2クラッチC2を非係合とし、奇数段ギヤ43,45,47のいずれかをインギヤさせた状態で、モータ3の駆動力を内側メインシャフトIMSからインギヤしているいずれかの奇数段ギヤ43,45,47を介してカウンタシャフトCSに伝達して車両を走行させる。この場合、駆動力を伝達している奇数段ギヤ43,45,47の一段上又は一段下の偶数段ギヤ42,44,46を変速準備段としてプレシフトしておく。また、HEV走行モードでは、第1クラッチC1を係合させ、奇数段ギヤ43,45,47のいずれかをインギヤさせた状態で、内側メインシャフトIMSに伝達されるエンジン2及びモータ3の駆動力をインギヤしているいずれかの奇数段ギヤ43,45,47でカウンタシャフトCSに伝達することで車両を走行させる。また、ENG走行モードでは、第2クラッチC2を係合させ、奇数段ギヤ43,45,47をオフギヤし偶数段ギヤ42,44,46のいずれかをインギヤさせた状態で、エンジン2の駆動力を第2クラッチC2で外側メインシャフトOMSに伝達し、外側メインシャフトOMSからインギヤしているいずれかの偶数段ギヤ42,44,46を介してカウンタシャフトCSに伝達して車両を走行させる。
図4は、変速機4による変速段の切り替えを自動で行う自動変速制御に用いるシフトマップ(変速マップ)M1の一例を示す図である。このシフトマップM1は、図1に示すようにECU10との間でデータの授受が可能なROM(記憶手段)15に格納されている。ECU10は、ROM15から読み出したシフトマップM1に基づいて変速機4の変速段の制御を行う。
図4に示すシフトマップM1は、車速センサ39で検出した車速Vを横軸に取り、アクセルペダル開度センサ31で検出したアクセルペダル開度APを縦軸に取るグラフである。そして、当該グラフ上において、変速段ごとに設定された複数のアップシフト線(実線)及びダウンシフト線(一点鎖線)を有する。アップシフト線とダウンシフト線との間には、ヒステリシスを持たせており、変速状態が頻繁に遷移してしまうシフトハンチングを抑制している。ECU10は、車速Vとアクセルペダル開度APとに基づいて、シフトマップM1から変速機4で設定すべき変速段(ギヤ段)を検索する。
図1に示すように、変速機4での変速段の設定に用いるシフトマップM1には、上記EV走行モードでの変速段(以下、「EV走行ギヤ段」と記す。)の設定に用いる第1シフトマップ(第1変速マップ)M11と、ENG走行モードでの変速段(以下、「ENG走行ギヤ段」と記す。)の設定に用いる第2シフトマップ(第2変速マップ)M12とが含まれている。図4に示すシフトマップのグラフには、これら第1シフトマップM11(EV走行ギヤ段として示すライン)と第2シフトマップM12(ENG走行ギヤ段として示すライン)の両方が併記されている。したがって、EV走行モードでは、図4に示すグラフ上のEV走行ギヤ段の各ラインに従って変速段が設定される。一方、ENG走行モードでは、図4に示すグラフ上のENG走行ギヤ段の各ラインに従って変速段が設定される。このように、本実施形態では、車両の走行モードに応じてシフトマップを持ち替える制御が行われる。
また、本実施形態の制御装置は、図1に示すように、ROM15に格納された目標変速段ごとの目標駆動力マップM2を備えている。図5は、この目標駆動力マップM2の一例を示す図である。同図のグラフは、車速Vを横軸に取り、目標トルク(目標駆動力)Tqを縦軸に取っている。そして、アクセルペダル開度APのラインとして、0%〜100%の間で10%間隔に複数本のラインが設定されている。したがって、現在のアクセルペダル開度APと車速Vから車両の目標駆動力(要求駆動力)が決まる。
図5に示す目標駆動力マップM2は、変速機4で設定される変速段(EV走行ギヤ段又はENG走行ギヤ段)ごとに異なる複数のマップがそれぞれ用意されている。そして、ECU10は、車速センサ39が検出した車速V、アクセルペダル開度センサ31が検出したアクセルペダル開度、及びブレーキペダルセンサ32が検出したブレーキペダル開度に応じて、図5の目標駆動力マップM2を用いて変速機4のカウンタシャフトCSから出力することが必要な目標駆動力を算出する。
また、上記の目標駆動力マップM2には、EV走行モードでの走行が可能な領域(以下「EV走行可能領域」という。)が設定されている。図5のグラフ上で網掛けを施した部分YがこのEV走行可能領域である。したがって、現在又は変速後の変速段(EV走行ギヤ段又はENG走行ギヤ段)に対応する目標駆動力マップM2上のアクセルペダル開度APと車速Vとから求まる点がこのEV走行可能領域Y内にあれば、EV走行モードでの走行が可能である。すなわちこの場合は、EV走行モードでの走行によって目標変速段での目標駆動力を確保することができる。その一方で、当該点がEV走行可能領域Y内になければ、EV走行モードの実施が不可能である。すなわちこの場合は、EV走行モードでの走行によっては目標変速段での目標駆動力を確保できない。そのため、目標駆動力を確保するには、走行モードをEV走行モードからHEV走行モード又はENG走行モードに切り替える必要がある。
図6は、EV走行モードでの走行中に運転者によるパドルスイッチ65の操作が行われた場合の制御の流れを説明するための図である。同図に示すように、EV走行モードでの走行中には、アクセルペダル開度センサ31で検出したアクセルペダル開度APのデータ101と、車速センサ39で検出した車速Vのデータ102とに基づいて、基本目標駆動力算出ステップ103で基本目標駆動力を算出する。ROM15内には、車速Vとアクセルペダル開度APとに基づいた基本目標駆動力マップ(図示せず)が格納されており、基本目標駆動力算出ステップ103では、車速Vのデータ101とアクセルペダル開度APのデータ102からこの基本目標駆動力マップ上の値を検索することで、基本目標駆動力が算出される。
さらに、基本目標駆動力算出ステップ103で算出された基本目標駆動力と、エンジン2やモータ3の駆動状態に基づく車両の走行状態のデータ104と、パドルスイッチ65の操作(の有無)に基づく手動変速制御の指令のデータ105とに基づいて、目標ギヤ段選定ステップ106で目標ギヤ段(ENG走行ギヤ段又はEV走行ギヤ段)の選定が行われる。この目標ギヤ段選定ステップ106での目標ギヤ段の選定は、シフトマップM1(M11又はM12)上の値(図4に示すグラフ上の値)を検索することで行われる。なお、後述するように、EV走行モードでの走行中にパドルスイッチ65の操作が行われた場合には、EV走行ギヤ段ではなくENG走行ギヤ段に従って目標ギヤ段の選定が行われる。
そして、目標ギヤ段選定ステップ106で選定された目標ギヤ段(ENG走行ギヤ段又はEV走行ギヤ段)に基づいて、目標駆動力算出ステップ107で当該目標ギヤ段での目標駆動力を算出する。この目標ギヤ段での目標駆動力の算出は、目標ギヤ段(EV走行ギヤ段又はENG走行ギヤ段)ごとの目標駆動力マップM2上の値を検索することで行われる。その後、目標駆動力算出ステップ107で算出された目標駆動力に基づいて、目標トルク算出ステップ108で目標トルクを算出し、当該目標トルクがEV走行可能領域Y内にあるか否かを判断する。そして、この判断に基づいてエンジン2及びモータ3の駆動制御及び走行モードの選択制御を実施する。
このように、本実施形態のハイブリッド車両の制御装置では、目標変速段ごとに目標駆動力を設定している。そして、その目標駆動力に対してEV走行モードでの走行が可能な領域を設定している。また、EV走行モードでの走行中は、EV走行モード相当の変速段(EV走行ギヤ段)の演算(算出)を行っているが、その場合でも、パドルスイッチ65の操作が行われたときは、当該パドルスイッチ65の操作に基づいて、ENG走行モード相当の変速段(ENG走行ギヤ段)の演算(算出)を併せて行うようにしている。
そして、EV走行モードでの走行中に運転者がパドルスイッチ65の操作を行った場合には、その目標変速段(パドルスイッチ65の操作で指令された変速段)での目標駆動力がEV走行可能領域Y内であれば、EV走行モードでの走行を継続する。その一方で、当該目標駆動力がEV走行可能領域Y外であれば、エンジン2を始動させ、車両1の走行モードをEV走行モードからHEV走行モード又はENG走行モードに切り替える制御を行う。
図7は、EV走行モードでの走行中にパドルスイッチ65の操作が行われた場合の制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、まず、運転者によるパドルスイッチ65の操作が有るか否か(すなわち、運転者がパドルスイッチ65に触れたか否か)を判断する(ステップST1)。その結果、運転者によるパドルスイッチ65の操作が無い場合には(NO)、そのまま処理を終了する。一方、運転者によるパドルスイッチ65の操作が有る場合には(YES)、続けて、パドルスイッチ65の操作に基づく変速後のギヤ段での要求駆動力を算出する(ステップST2)。ここでの変速後のギヤ段は、第2シフトマップM12で検索されるENG走行ギヤ段である。そして、変速後のギヤ段での目標駆動力(要求駆動力)をEV走行モードによる走行で出力することが可能か否かを判断する(ステップST3)。その結果、変速後の目標駆動力をEV走行モードで出力することが可能であれば(YES)、EV走行モードを維持すると共に、パドルスイッチ65の操作に基づく変速段への変速分の要求駆動力をモータ3の出力で補正する制御を行う(ステップST4)。
一方、先のステップST3で変速後の要求駆動力をEV走行モードによる走行で出力(確保)することが可能で無ければ(NO)、エンジン2を始動させる(ステップST5)。その後、プレシフトしている偶数段での走行で変速後の要求駆動力を確保することが可能か否かを判断する(ステップST6)。すなわち、ツインクラッチ式の変速機4におけるEV走行モードでは、奇数段クラッチC1を係合させて、インギヤしている第1変速機構G1の奇数段ギヤ43,45,47のいずれかを介してモータ3の駆動力をカウンタシャフトCS側に伝達して車両を走行させているが、その場合、現在走行している奇数段ギヤ43,45,47の一段上又は一段下の偶数段ギヤ42,44,46のいずれかを変速準備段としてプレシフトしておくようにしている。したがってここでは、プレシフトしている偶数段ギヤ42,44,46のいずれかでの走行によって変速後の要求駆動力を出力することが可能か否かを判断する。その結果、偶数段ギヤ42,44,46での走行で変速後の要求駆動力を出力することが可能であれば(YES)、車両の走行モードをモータ走行モードからエンジン走行モードの切り替える(ステップST7)。
一方、プレシフトしている偶数段ギヤ42,44,46での走行で変速後の要求駆動力を出力することが可能で無ければ(ステップ6でNO)、続けて、他の奇数段への変速後のEV走行モードによる走行で上記の要求駆動力を出力することが可能か否かを判断する(ステップST8)。すなわち、現在のEV走行ギヤ段から他のEV走行ギヤ段への変速(奇数変速段間での飛び変速)を行うことで、EV走行モードを継続しながら要求駆動力を出力することが可能か否かを判断する。
その結果、他の奇数段への変速後のEV走行モードによる走行で上記の要求駆動力を出力することが可能であれば(YES)、EV走行モードを維持すると共に、パドルスイッチ65の操作に基づく変速段への変速分の要求駆動力をモータ3の出力で補正する制御を行う(ステップST4)。一方、他の奇数段への変速後のEV走行モードで上記の要求駆動力を出力することが可能で無ければ(NO)、車両の走行モードをモータ走行モードからエンジン走行モードに切り替える(ステップST7)。
上記の制御について、図4に示すシフトマップM1のグラフ上での具体例を示すと、現在の車速Vとアクセルペダル開度APとの関係から求まる点が当該グラフ上のX点(車速Va、アクセルペダル開度APa)である場合、EV走行ギヤ段=3速段、ENG走行ギヤ段=5速段となっている。この状態から、パドルスイッチ65の操作によるダウンシフトが行われると、ENG走行ギヤ段=4速段になる。このENG走行ギヤ段を基に目標駆動力を決定する。そして、決定した目標駆動力からEV走行モードを実施可能なEV走行可能領域Y(図5参照)内にあるか否かの判定を行い、エンジン始動の要否を決定する。
従来の制御では、EV走行モードでの走行中にパドルスイッチ65の操作が行われた場合には、例外なくエンジン2を始動させて、車両の走行モードをEV走行モードからHEV走行モード又はENG走行モードに切り替える制御を行っていた。これに対して、本実施形態の制御では、パドルスイッチ65の操作に基づく変速段の変更後の要求駆動力に基づいて、現在の走行ギヤ段(EV走行ギヤ段)を維持してのEV走行モードでの走行が可能か否かを判定し、可能であれば、現在の走行ギヤ段を維持してEV走行モードでの走行を継続するようにした。
これにより、EV走行モードでの走行中に手動変速の指令があった場合に、運転者の意図を反映した走行モードの選択が可能となる。また、運転者がEV走行モードの可能領域以上の駆動力を要求した場合にのみエンジン2を始動することで、要求駆動力の点から本来的には不要なエンジン2の始動を抑制することが可能となる。したがって、車両1の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
その一方で、要求駆動力の点からEV走行モードでの走行が不可能であると判断した場合には、エンジン2を始動すると共に、エンジン2の駆動力を用いて車両1を駆動するHEV走行モード又はENG走行モードに切り替えることで、運転者の要求駆動力に見合う出力を確保することができるようにする。したがって、運転者の要求駆動力に対する応答性を良好にすることができ、車両1の走行性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態の制御では、EV走行モードでの走行中に運転者がパドルスイッチ65の操作を行った際に、上記の要求駆動力に対する判断によって、EV走行モードでの走行を継続する場合には、変速後(パドルスイッチ65の指令に基づく変速後)の要求駆動力と変速前の要求駆動力との差を算出し、当該要求駆動力の差をモータ3の出力で補正する制御を行うことができる。
この場合、例えば、車両1が加速状態にあるとき(車両1の加速要求があるとき)には、モータ3の出力(駆動力)を増加させる制御を行い、車両1が減速状態にあるとき(車両1の減速要求があるとき)には、モータ3の回生量を増加させる制御を行うとよい。これらによって、エンジン2を始動させることなく、EV走行モードでの車両の走行を維持しながらも、運転者の要求駆動力に見合う出力を確保することが可能となる。従って、燃費の向上等を図りながら車両の走行性能を向上させることができる。
また、本実施形態の制御装置では、EV走行モードでの走行中に、運転者が追い越しや急制動などを行うためにアクセルペダルやブレーキペダルを急激に踏み込んだ場合など、車両の要求駆動力を所定以上の割合で変化させる旨の指令が出された場合には、現在のEV走行ギヤ段から他のEV走行ギヤ段への変速(奇数変速段間での飛び変速)を行うために、図4に示すシフトマップM11上のEV走行ギヤ段の検索を行う。そして、変速後のEV走行ギヤ段による走行で要求駆動力を出力することが可能か否かを判断し、可能であれば、EV走行モードによる走行を継続するようにしている。その一方で、変速後のEV走行ギヤ段による走行で要求駆動力を出力することが不可能である場合には、エンジン2を始動し、車両の走行モードをHEV走行モード又はEV走行モードに切り替える制御を行うようにしている。
EV走行モードで走行中にアクセルペダルやブレーキペダルを急激に踏み込んだ場合などには、EV走行モード用の第1シフトマップM11を用いてEV走行モードの継続が可能か否かを判断することで、運転者がEV走行モードの可能領域以上の駆動力を要求した場合にのみエンジン2を始動することができる。したがって、要求駆動力の点から本来的に不要なエンジン2の始動を抑制することが可能となる。これにより、車両1の燃費向上及び環境負荷の低減を図ることができる。
また、本実施形態の制御装置では、運転者によるパドルスイッチ65の操作が行われたときには、EV走行モードでの走行を継続するか否かに関わらず、エンジン2を始動させる制御を行うようにしてもよい。このように、運転者によるパドルスイッチ65の操作が行われたときは、走行モードに関わらずエンジン2を始動しておくことで、その後、車両の走行モードをEV走行モードからHEV走行モードやENG走行モードに切り替える必要が生じた場合にも、運転者の要求駆動力に対する応答性を向上させることができる。
また、上記の制御においてエンジン2を始動する場合は、変速機4を介してモータ3の駆動力をエンジン2のクランク軸2aに伝達して該エンジン2の始動を行う。この場合、変速機4を介してモータ3の駆動力でエンジン2を始動するには、下記の第1始動モードと第2始動モードのいずれかを用いることができる。第1始動モードは、奇数段クラッチC1を締結することで、モータ3の正回転による駆動力を内側メインシャフトIMS及び奇数段クラッチC1を介してエンジン2のクランク軸2aに伝達してエンジン2を始動するモードである。この際、偶数段ギヤ42,44,46をオフギヤ(偶数段ギヤ42,44,46用の同期係合装置83,84をいずれも非係合状態とすることをいう、以下同じ。)させた状態でも良いし、奇数段ギヤ43,45,47をオフギヤ(奇数段ギヤ43,45,47用の同期係合装置81,82をいずれも非係合状態とすることをいう。)させた状態でもよい。図8は、第1始動モードの動力伝達経路を示すスケルトン図である。
第2始動モードは、モータ3の駆動力を第1変速機構G1から第2変速機構G2に伝達し、その後、第2変速機構G2から偶数段クラッチC2を経由してエンジン2のクランク軸2aに伝達することでエンジン2を始動するモードである。図9は、第2始動モードの動力伝達経路を示すスケルトン図である。
なお、上記第2始動モードでは、第1変速機構G1から第2変速機構G2に伝達されるモータ3の駆動力の一部がカウンタシャフト(出力軸)CSを介して駆動輪WR,WL側へ伝達される。そのため、車両1が完全に停止している状態、又は車速が所定以下の場合には、偶数段クラッチC2の回転数がエンジン2を始動可能な回転数に達していないため、第2始動モードでのエンジン2の始動は行うことができない。
そして、モータ3の駆動力でエンジン2を始動する際に、上記の第1始動モードと第2始動モードのうち始動回転数がより低くなる動力伝達経路を選択することで、エンジン2の始動に要する電力を少なく抑えることができる。また、エンジン2の確実な始動が可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
2a クランク軸(機関出力軸)
3 モータ(電動機)
4 変速機
10 電子制御ユニット(制御手段)
15 ROM(記憶手段)
30 バッテリ(蓄電装置)
31 アクセルペダル開度センサ
32 ブレーキペダルセンサ
33 シフトポジションセンサ
39 車速センサ
43,45,47 駆動ギヤ(奇数段ギヤ)
42,44,46 駆動ギヤ(偶数段ギヤ)
58 リバースギヤ
60 シフト装置
65 パドルスイッチ(手動変速指令手段)
70 プラネタリギヤ機構
81,82 シンクロメッシュ機構(第1同期結合装置)
83,84 シンクロメッシュ機構(第2同期結合装置)
85 リバースシンクロメッシュ機構
C1 奇数段クラッチ(第1断接手段)
C2 偶数段クラッチ(第2断接手段)
CS カウンタシャフト(出力軸)
G1 第1変速機構
G2 第2変速機構
IDS アイドルシャフト
IMS 内側メインシャフト(第1入力軸)
OMS 外側メインシャフト(第2入力軸)
RVS リバースシャフト(リバース軸)
SS セカンダリシャフト(第2入力軸)
WR,WL 駆動輪

Claims (9)

  1. 駆動源としての内燃機関と電動機を備えると共に、
    前記電動機に接続されると共に第1断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第1入力軸と、
    第2断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第2入力軸と、
    駆動輪側に動力を出力する出力軸と、
    前記第1入力軸上に配置された一又は複数の第1同期係合装置を介して前記第1入力軸に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤを含む第1変速機構と、
    前記第2入力軸上に配置された一又は複数の第2同期係合装置を介して前記第2入力軸に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤを含む第2変速機構と、
    前記出力軸上に配置され、前記第1変速機構の奇数変速段用ギヤと前記第2変速機構の偶数変速段用ギヤとが噛合する複数の出力ギヤと、を有する変速機と、
    前記内燃機関及び前記電動機を制御すると共に前記変速機の変速動作を制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    車両の走行モードとして、前記電動機の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する電動機走行モードと、前記電動機の駆動力と前記内燃機関の駆動力との両方を前記出力軸に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モードと、前記内燃機関の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードと、が少なくとも可能であり、
    変速段の変更を自動で行う自動変速制御中に変速段の変更を手動で行う旨の指令を出す手動変速指令手段と、
    車両の走行状態及び運転者の操作に基づいて車両の目標駆動力を算出する目標駆動力算出手段と、
    前記目標駆動力算出手段で算出された車両の目標駆動力に基づいて前記電動機走行モードでの走行が可能か否かを判断する走行モード判断手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記電動機走行モードでの走行中に前記手動変速指令手段により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、
    前記目標駆動力算出手段で算出された当該変速段の変更後の目標駆動力を前記電動機走行モードでの走行によって出力可能か否かを判定し、出力可能と判断した場合には前記電動機走行モードでの走行を継続する
    ことを特徴とするハイブリット車両の制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記目標駆動力を前記電動機走行モードでの走行によっては出力不可能と判断した場合には、前記内燃機関を始動させると共に、前記電動機走行モードから前記ハイブリッド走行モード又は前記内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリット車両の制御装置。
  3. 前記電動機の駆動力で前記内燃機関を始動する際に、
    前記第1断接手段を接続することで、前記電動機の駆動力を前記第1入力軸及び前記第1変速機構を介して前記内燃機関に伝達するか、又は、前記第2断接手段を接続することで、前記電動機の駆動力を前記第1変速機構から前記第2変速機構に伝達し、前記第2変速機構から前記第2断接手段を経由して前記内燃機関に伝達する
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリット車両の制御装置。
  4. 駆動源としての内燃機関と電動機を備えると共に、
    前記電動機に接続されると共に第1断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第1入力軸と、
    第2断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第2入力軸と、
    駆動輪側に動力を出力する出力軸と、
    前記第1入力軸上に配置された一又は複数の第1同期係合装置を介して前記第1入力軸に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤを含む第1変速機構と、
    前記第2入力軸上に配置された一又は複数の第2同期係合装置を介して前記第2入力軸に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤを含む第2変速機構と、
    前記出力軸上に配置され、前記第1変速機構の奇数変速段用ギヤと前記第2変速機構の偶数変速段用ギヤとが噛合する複数の出力ギヤと、を有する変速機と、
    前記内燃機関及び前記電動機の駆動を制御すると共に前記変速機の変速動作を制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    車両の走行モードとして、前記電動機の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する電動機走行モードと、前記電動機の駆動力と前記内燃機関の駆動力との両方を前記出力軸に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モードと、前記内燃機関の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードと、が少なくとも可能であり、
    変速段の変更を自動で行う自動変速制御中に変速段の変更を手動で行う旨の指令を出す手動変速指令手段と、
    車速及び運転者の要求駆動力に基づいて前記変速機で設定すべき変速段を検索するための変速マップと、前記変速マップ上の変速段ごとに設定された目標駆動力のデータを含む目標駆動力マップとを記憶した記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記電動機走行モードでの走行中に前記手動変速指令手段により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、
    前記変速マップで検索した変速段に対応する前記目標駆動力マップ上の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力が前記電動機走行モードで到達可能な領域内であれば前記電動機走行モードを継続し、当該目標駆動力が前記電動機走行モードで到達可能な領域外であれば前記内燃機関を始動させて前記電動機走行モードから前記ハイブリッド走行モード又は前記内燃機関走行モードに切り替える
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記変速マップは、
    前記電動機走行モード用の変速段を検索するための第1変速マップと、前記内燃機関走行モード用の変速段を検索するための第2変速マップと、を含み、
    前記制御手段は、
    前記電動機走行モードでの走行中に前記手動変速指令手段により変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合には、
    前記第2変速マップで検索した変速段に対応する前記目標駆動力マップ上の目標駆動力を算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記手動変速指令手段の指令に基づく変速段の変更後の目標駆動力と変更前の目標駆動力との差を算出し、
    当該目標駆動力の差を前記電動機の出力で補正する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載のハイブリット車両の制御装置。
  7. 運転者による要求駆動力の指令を入力するための要求駆動力入力手段を備え、
    前記電動機走行モードでの走行中に、前記要求駆動力入力手段により要求駆動力を所定以上の割合で変化させる旨の指令が入力された場合、
    前記電動機走行モード用の前記第1変速マップで検索した変速段に対応する前記目標駆動力マップ上の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力が前記電動機走行モードで到達可能な領域内であれば、前記電動機走行モードを継続し、
    当該目標駆動力が前記電動機走行モードで到達可能な領域外であれば、前記内燃機関を始動させると共に、前記電動機走行モードから前記ハイブリッド走行モード又は前記内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 前記手動変速指令手段は、運転者の操作により前記変速段の変更を手動で行う旨の指令を出すための操作子を含み、
    前記制御手段は、
    前記操作子の操作が行われたときには、前記電動機走行モードを継続するか否かに関わらず前記内燃機関を始動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  9. 駆動源としての内燃機関と電動機を備えると共に、
    前記電動機に接続されると共に第1断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第1入力軸と、
    第2断接手段を介して選択的に前記内燃機関の機関出力軸に接続される第2入力軸と、
    駆動輪側に動力を出力する出力軸と、
    前記第1入力軸上に配置された一又は複数の第1同期係合装置を介して前記第1入力軸に選択的に連結される複数の奇数変速段用ギヤを含む第1変速機構と、
    前記第2入力軸上に配置された一又は複数の第2同期係合装置を介して前記第2入力軸に選択的に連結される複数の偶数変速段用ギヤを含む第2変速機構と、
    前記出力軸上に配置され、前記第1変速機構の奇数変速段用ギヤと前記第2変速機構の偶数変速段用ギヤとが噛合する複数の出力ギヤと、を有する変速機と、
    前記内燃機関及び前記電動機の駆動を制御すると共に前記変速機の変速動作を制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両の制御方法であって、
    前記電動機の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する電動機走行モードでの走行中に、変速段の変更を手動で行う旨の指令が出された場合、
    当該変速段の変更後の目標駆動力を算出し、当該目標駆動力を前記電動機走行モードでの走行によって出力可能か否かを判定し、出力可能と判断した場合には前記電動機走行モードでの走行を継続し、
    前記目標駆動力を前記電動機走行モードでの走行によっては出力不可能と判断した場合には、前記内燃機関を始動させると共に、前記変速段の変更を手動で行う旨の指令に基づいて変速段を変更し、前記電動機の駆動力と前記内燃機関の駆動力との両方を前記出力軸に伝達して車両を駆動するハイブリッド走行モード又は前記内燃機関の駆動力のみを前記出力軸に伝達して車両を駆動する内燃機関走行モードに切り替えて車両を走行させ、
    前記内燃機関を始動する際に、前記第1断接手段を接続することで、前記電動機の駆動力を前記第1入力軸及び前記第1変速機構を介して前記内燃機関に伝達するか、又は、前記第2断接手段を接続することで、前記電動機の駆動力を前記第1変速機構から前記第2変速機構に伝達し、前記第2変速機構から前記第2断接手段を経由して前記内燃機関に伝達するように前記変速機を制御する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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