JP2013240982A - 表面保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材12の第一面12Aにトップコート層14を有し、第二面12Bに粘着剤層20を有する表面保護フィルム1が提供される。トップコート層14は、滑り剤としてのワックスと、バインダとしてのポリエステル樹脂とを含む。ここで、上記ワックスは高級脂肪酸と高級アルコールとのエステルである。
【選択図】図1
Description
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、図面に記載の実施形態は、本発明を明瞭に説明するために模式化されており、製品として実際に提供される本発明の表面保護フィルムのサイズや縮尺を正確に表したものではない。
ここに開示される表面保護フィルムの典型的な構成およびその使用形態の一例を図1に示す。表面保護フィルム1は、第一面12Aおよび第二面12Bを有する基材12と、第一面(背面)12A上に設けられたトップコート層14と、第二面(前面)12Bに設けられた粘着剤層20とを備える。本例における基材12は、透明な樹脂フィルム(例えばポリエステル樹脂フィルム)である。また、本例では、図1に示すように、第一面12A上にトップコート層14が直接(他の層を介在することなく)設けられている。粘着剤層20は、典型的には連続的に形成されるが、かかる形態に限定されるものではなく、例えば点状、ストライプ状等の規則的あるいはランダムなパターンに形成されていてもよい。表面保護フィルム1は、被着体(保護対象、例えば偏光板等の光学部品)50の表面に粘着剤層20の表面(粘着面、すなわち被着体への貼付面)20Aを貼り付けて使用される。使用前(すなわち、被着体への貼付前)の表面保護フィルム1は、典型的には図2に示すように、粘着剤層20の表面20Aが剥離ライナー30によって保護された形態であり得る。剥離ライナー30は、少なくともその粘着剤層20に対向する面が剥離面となっている。
ここに開示される表面保護フィルムの基材としては、樹脂フィルムを好ましく採用することができる。かかる樹脂フィルムは、各種の樹脂材料をフィルム形状に成形したものであり得る。上記樹脂材料としては、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、等方性等のうち、1または2以上の特性に優れた樹脂フィルムを構成し得るものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース類;ポリカーボネート類;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー類;等を主成分(すなわち、50質量%よりも多く含まれる成分)とする樹脂材料から構成された透明(着色透明を包含する意味である。)な樹脂フィルムを、上記基材として好ましく用いることができる。上記樹脂フィルムを構成する樹脂材料の他の例としては、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン類;オレフィン類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体等;ポリ塩化ビニル類;ナイロン6、ナイロン6,6、芳香族ポリアミド等のポリアミド類;等を主成分とするものが挙げられる。あるいは、ポリイミド類、ポリスルホン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリビニルアルコール類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリビニルブチラール類、ポリアリレート類、ポリオキシメチレン類、エポキシ類、等を主成分とする樹脂材料から構成された樹脂フィルムを基材に用いてもよい。上記樹脂フィルムを構成する樹脂材料は、これらの2種以上のブレンド物であり得る。
ここに開示される表面保護フィルムは、上記基材の背面(第一面)にトップコート層を有する。このトップコート層は、バインダとしてのポリエステル樹脂と、滑り剤としてのワックスとを含む。上記ポリエステル樹脂は、ポリエステルを主成分(典型的には50質量%超、好ましくは75質量%以上、例えば90質量%以上を占める成分)として含む樹脂材料である。上記ポリエステルは、典型的には、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する多価カルボン酸類(典型的にはジカルボン酸類)およびその誘導体(当該多価カルボン酸の無水物、エステル化物、ハロゲン化物等)から選択される1種または2種以上の化合物(多価カルボン酸成分)と、1分子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコール類(典型的にはジオール類)から選択される1種または2種以上の化合物(多価アルコール成分)とが縮合した構造を有する。
このようなポリエステル樹脂(水分散液の形態に調製されたものであり得る。)は、公知の方法により合成することができ、あるいは市販品を容易に入手することができる。
ここに開示される技術におけるトップコート層は、滑り剤として、高級脂肪酸と高級アルコールとのエステル(以下「ワックスエステル」ともいう。)を含む。ここで、「高級脂肪酸」とは、炭素原子数が8以上(典型的には10以上、好ましくは10以上40以下)のカルボン酸(典型的には一価のカルボン酸)をいう。また、「高級アルコール」とは、炭素原子数が6以上(典型的には10以上、好ましくは10以上40以下)のアルコール(典型的には一価または二価のアルコール。好ましくは一価のアルコール)をいう。このようなワックスエステルと上記バインダ(ポリエステル樹脂)とを組み合わせて含む組成のトップコート層は、高温多湿条件に保持されても白化しにくい。したがって、かかるトップコート層を有する基材を備えた表面保護フィルムは、より外観品位の高いものとなり得る。
ここに開示される技術では、滑り剤としてのワックスエステルと、トップコート層のバインダとしてのポリエステル樹脂という特定の組合せを採用する。かかる滑り剤とバインダとの組合せによると、上記ワックスエステルのトップコート層からのブリードの程度が保存条件の影響を受けにくい。このことによって表面保護フィルムの耐白化性が向上したものと考えられる。
X−COO−Y (W)
ここで、上記式(W)中のXおよびYは、それぞれ独立に、炭素原子数10〜40(より好ましくは10〜35、さらに好ましくは14〜35、例えば20〜32)の炭化水素基から選択され得る。上記炭素原子数が小さすぎると、トップコート層に滑り性を付与する効果が不足しがちとなることがあり得る。上記炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。通常は飽和炭化水素基であることが好ましい。また、該炭化水素基は、芳香族の環を含む構造であってもよく、かかる芳香環を含まない構造(脂肪族性炭化水素基)であってもよい。また、脂肪族性の環を含む構造の炭化水素基(脂環式炭化水素基)であってもよく、鎖状(直鎖状および分岐鎖状を包含する意味である。)の炭化水素基であってもよい。
ここに開示される技術は、トップコート層が帯電防止成分を含有する態様で好ましく実施され得る。上記帯電防止成分は、表面保護フィルムの帯電を防止または抑制する作用を発揮し得る成分である。トップコート層に帯電防止成分を含有させる場合、その帯電防止成分としては、例えば、有機または無機の導電性物質、各種の帯電防止剤等を用いることができる。
なお、上記のようにPSSを含むポリチオフェン水溶液を用いる場合には、ポリチオフェンとPSSとの合計量を、バインダ100質量部に対して5〜200質量部(通常は10〜100質量部、例えば25〜70質量部)とするとよい。
ここに開示される技術の好ましい一態様では、トップコート層が架橋剤を含有する。架橋剤としては、一般的な樹脂の架橋に用いられるメラミン系、イソシアネート系、エポキシ系等の架橋剤を適宜選択して用いることができる。かかる架橋剤を用いることにより、耐スクラッチ性の向上、耐溶剤性の向上、印字密着性の向上、摩擦係数の低下(すなわち、滑り性の向上)、のうち少なくとも1つの効果が実現され得る。好ましい一態様では、上記架橋剤がメラミン系架橋剤を含む。架橋剤が実質的にメラミン系架橋剤のみからなる(すなわち、メラミン系架橋剤以外の架橋剤を実質的に含有しない)トップコート層であってもよい。
上記トップコート層は、上記樹脂成分および必要に応じて使用される添加剤が適当な溶媒に分散または溶解した液状組成物(トップコート層形成用のコーティング材)を基材に付与することを含む手法によって好適に形成され得る。例えば、上記コーティング材を基材の第一面に塗付して乾燥させ、必要に応じて硬化処理(熱処理、紫外線処理など)を行う手法を好ましく採用し得る。上記コーティング材のNVは、例えば5質量%以下(典型的には0.05〜5質量%)とすることができ、通常は1質量%以下(典型的には0.10〜1質量%)とすることが適当である。厚みの小さいトップコート層を形成する場合には、上記コーティング材のNVを例えば0.05〜0.50質量%(例えば0.10〜0.30質量%)とすることが好ましい。このように低NVのコーティング材を用いることにより、より均一なトップコート層が形成され得る。
ここに開示される技術におけるトップコート層の厚さは、典型的には3nm〜500nm(好ましくは3nm〜100nm、例えば3nm〜60nm)である。トップコート層の厚さが大きすぎると、表面保護フィルムの透明性(光線透過性)が低下しやすくなる傾向にある。一方、トップコート層の厚みが小さすぎると、該トップコート層を均一に形成することが困難となり(例えば、トップコート層の厚みにおいて、場所による厚みのバラツキが大きくなり)、このため表面保護フィルムの外観にムラが生じやすくなることがあり得る。
なお、重金属染色を行わなくてもトップコート層を十分明瞭に観察し得る場合には、重金属染色処理を省略してもよい。あるいは、TEMにより把握される厚さと、各種の厚み検出装置(例えば、表面粗さ計、干渉厚み計、赤外分光測定機、各種X線回折装置等)による検出結果との相関につき、検量線を作成して計算を行うことにより、トップコート層の厚さを求めてもよい。
ここに開示される技術におけるトップコート層は、滑り剤としてのワックスエステルを含有するので、該トップコート層の表面にさらなる剥離処理(例えば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤等の公知の剥離処理剤を塗付して乾燥させる処理)を施さない態様においても、十分な滑り性(例えば、上述した好ましい摩擦係数)を実現し得る。このようにトップコート層の表面にさらなる剥離処理が施されていない態様は、剥離処理剤に起因する白化(例えば、加熱加湿条件下に保存されることによる白化)を未然に防止し得る等の点で好ましい。また、耐溶剤性の点からも有利である。
ここに開示される表面保護フィルムは、基材の第二面に粘着剤層を備える。表面保護フィルムに適した特性(例えば、被着体に対する粘着力が高すぎないこと、該粘着力の経時上昇が少ないこと、被着体を汚染しないこと、等のうち1または2以上の特性)を有する粘着剤層が好ましい。該粘着剤層を構成する粘着剤の種類は特に限定されない。例えば、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、ポリエーテル系、ゴム系、シリコーン系、ポリアミド系、フッ素系等の、公知の各種粘着剤から選択される1種または2種以上を含んで構成された粘着剤層であり得る。
好ましい一態様では、上記粘着剤層を構成する粘着剤がアクリル系粘着剤を含む。例えば、上記粘着剤層がアクリル系粘着剤により構成されている表面保護フィルムが好ましい。一般にアクリル系粘着剤は透明性に優れるため、上記構成によると、より被着体表面の視認性に優れた表面保護フィルムが実現され得る。
以下、上記粘着剤層がアクリル系粘着剤により構成されている表面保護フィルムを主な例として、ここに開示される技術をより詳しく説明するが、上記粘着剤層をアクリル系粘着剤からなるものに限定する意図ではない。
上記アクリル系粘着剤のベースポリマーたるアクリル系ポリマーは、典型的には、アルキル(メタ)アクリレートを主構成単量体成分とするポリマーである。上記アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、下記式(1)で表される化合物を好適に用いることができる。
CH2=C(R1)COOR2 (1)
ここで、上記式(1)中のR1は、水素原子またはメチル基である。R2は、炭素原子数1〜20のアルキル基である(鎖状アルキル基および脂環式アルキル基を包含する意味である。)。粘着特性に優れた粘着剤が得られやすいことから、R2が炭素原子数2〜14(以下、このような炭素原子数の範囲をC2−14と表わすことがある。)の鎖状アルキル基(直鎖状アルキル基および分岐状アルキル基を包含する意味である。)であるアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。C2−14の鎖状アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソアミル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、等が挙げられる。R2として選択し得る脂環式アルキル基としては、シクロヘキシル基、イソボルニル基等が挙げられる。
リン酸基含有モノマーとしては、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートが例示される。
シアノ基含有モノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が例示される。
ビニルエステル類としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル等が例示される。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン、その他の置換スチレン等が例示される。
酸無水物基含有モノマーとしては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、上記カルボキシル基含有モノマーの酸無水物体等が挙げられる。
アミド基含有モノマーとしては、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が例示される。
アミノ基含有モノマーとしては、アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等が例示される。
イミド基含有モノマーとしては、シクロへキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド、N−シクロへキシルマレイミド、イタコンイミド等が例示される。
エポキシ基含有モノマーとしては、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等が例示される。
ビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等が例示される。
重合に用いる開始剤は、公知ないし慣用の重合開始剤から適宜選択することができる。例えば、アゾ系重合開始剤を好ましく使用し得る。アゾ系重合開始剤の具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]ハイドレート、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が挙げられる。
ここに開示される技術の好ましい一態様において、アクリル系ポリマーの合成手法として溶液重合法を好ましく採用することができる。かかる態様は、表面保護フィルムの透明性や粘着性能等の観点から有利なものとなり得る。溶液重合を行う際のモノマー供給方法としては、全モノマー原料を一度に供給する一括仕込み方式、連続供給(滴下)方式、分割供給(滴下)方式等を適宜採用することができる。重合温度は、使用するモノマーおよび溶媒の種類、重合開始剤の種類等に応じて適宜選択することができ、例えば20℃〜170℃(典型的には40℃〜140℃)程度とすることができる。
ここに開示される技術の他の好ましい一態様において、アクリル系ポリマーの合成手法としてエマルション重合法を好ましく採用することができる。かかる態様は、表面保護フィルムの製造に係る環境負荷の軽減、アクリル系ポリマーの合成に係る設備費や管理費の軽減等の観点から有利なものとなり得る。エマルション重合の態様は特に限定されず、従来公知の一般的なエマルション重合と同様の態様により、例えば公知の各種モノマー供給方法、重合条件(重合温度、重合時間、重合圧力等)、使用材料(重合開始剤、乳化剤等)を適宜採用して行うことができる。例えば、モノマー供給方法としては、全モノマー原料を一度に重合容器に供給する一括仕込み方式、連続供給(滴下)方式、分割供給(滴下)方式等のいずれも採用可能である。モノマー原料の一部または全部をあらかじめ水と混合して乳化し、その乳化液(すなわち、モノマー原料のエマルション)を反応容器内に供給してもよい。重合温度は、使用するモノマーの種類や重合開始剤の種類等に応じて適宜選択することができ、例えば常温より高く100℃以下(典型的には40〜100℃、例えば40〜80℃)の範囲から選択することができる。
エマルション重合によるアクリル系ポリマーの合成において、典型的には乳化剤が用いられる。かかる乳化剤としては、特に制限されず、エマルション重合の分野において公知ないし慣用の各種乳化剤を適宜選択して用いることができる。例えば、アニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤等を使用することができる。アニオン性乳化剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウム等が挙げられる。ノニオン性乳化剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。また、分子中にラジカル重合性官能基(反応性基)を有するラジカル重合性乳化剤(以下「反応性乳化剤」ともいう。)を用いてもよい。
[GPCの測定条件]
サンプル濃度:0.2質量%(テトラヒドロフラン溶液)
サンプル注入量:10μL
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流量(流速):0.6mL/min
カラム温度(測定温度):40℃
カラム:
サンプルカラム:商品名「TSKguardcolumn SuperHZ−H」1本+商品名「TSKgel SuperHZM−H」2本」(東ソー株式会社製)
リファレンスカラム:商品名「TSKgel SuperH−RC」1本(東ソー株式会社製)
検出器:示差屈折計(RI)
ここに開示される表面保護フィルムは、上記粘着剤層が帯電防止成分を含む態様で好ましく実施され得る。上記帯電防止成分としては、トップコート層に含有させ得る帯電防止成分として上記で説明した材料のほか、イオン液体、アルカリ金属塩等が例示される。これらの帯電防止成分は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用しても良い。好ましい一態様では、上記粘着剤層に含有される帯電防止成分が、イオン液体およびアルカリ金属塩の少なくとも一方を含む。なお、ここで「イオン液体」(常温溶融塩と称されることもある。)とは、室温(25℃)で液状を呈するイオン性化合物をいう。
上記イオン液体としては、含窒素オニウム塩、含硫黄オニウム塩および含リンオニウム塩のいずれか1種以上を好ましく用いることができる。好ましい一態様では、上記粘着剤層が、下記一般式(A)〜(E)のいずれかにより表される少なくとも1種の有機カチオン成分を有するイオン液体を含む。かかるイオン液体によると、特に帯電防止性能に優れた表面保護フィルムが実現され得る。
上記式(B)中、Rdは、炭素原子数2〜20の炭化水素基またはヘテロ原子を含む官能基を表す。Re、RfおよびRgは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子もしくは炭素原子数1〜16の炭化水素基またはヘテロ原子を含む官能基を表す。
上記式(C)中、Rhは、炭素原子数2〜20の炭化水素基またはヘテロ原子を含む官能基を表す。Ri、RjおよびRkは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子もしくは炭素原子数1〜16の炭化水素基またはヘテロ原子を含む官能基を表す。
上記式(D)中、Zは、窒素原子、硫黄原子、またはリン原子を表す。Rl、Rm、RnおよびRoは、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ炭素原子数1〜20の炭化水素基もしくはヘテロ原子を含む官能基を表す。ただし、Zが硫黄原子の場合、Roはない。
上記式(E)中、Rpは、炭素原子数1〜18の炭化水素基またはヘテロ原子を含む官能基を表す。
粘着剤層の帯電防止成分として用いられるアルカリ金属塩の典型例としては、リチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。例えば、カチオン成分としてのLi+、Na+またはK+と、アニオン成分としてのCl−、Br−、I−、BF4−、PF6 −、SCN−、ClO4 −、CF3SO3 −、(FSO2)2N−、(CF3SO2)2N−、(C2F5SO2)2N−または(CF3SO2)3C−とからなる金属塩を用いることができる。解離性が高いことから、リチウム塩の使用が好ましい。好ましい具体例としては、LiBr、LiI、LiBF4、LiPF6、LiSCN、LiClO4、LiCF3SO3、Li(CF3SO2)2N、Li(C2F5SO2)2N、Li(CF3SO2)3C等のリチウム塩が挙げられる。なかでも特に、アニオン成分がビス(パーフルオロアルキルスルホニル)イミドアニオン、パーフルオロアルキルスルホニウムアニオン等のフッ素含有アニオンであるリチウム塩(例えば、Li(CF3SO2)2N、Li(C2F5SO2)2N、LiCF3SO3)が好ましい。このようなアルカリ金属塩は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここに開示される技術は、粘着剤層がアルキレンオキシド化合物を含有する態様で好ましく実施することができる。アルキレンオキシド化合物を含有する粘着剤層は、より再剥離性に優れたものとなり得る。また、かかる粘着剤層は、湿度の多い環境下に保存された場合にも吸湿しにくく、したがって該吸湿に起因する白化を起こしにくいものとなり得る。粘着剤層が白化すると、該粘着剤層を有する表面保護フィルムの外観検査特性(例えば、該表面保護フィルム越しに被着体の外観検査を行う場合における被着体表面の視認性向上)が低下する。したがって、かかる白化を起こしにくい上記態様の表面保護フィルムは、光学用の表面保護フィルム等として特に有用である。
[GPCの測定条件]
サンプル濃度:0.2質量%(THF溶液)
サンプル注入量:10μL
溶離液:THF
流量(流速):0.6mL/min
カラム温度(測定温度):40℃
カラム:
サンプルカラム:商品名「TSKguardcolumn SuperHZ−H」1本+商品名「TSKgel SuperHZM−H」2本」(東ソー株式会社製)
リファレンスカラム:商品名「TSKgel SuperH−RC」1本(東ソー株式会社製)
検出器:示差屈折計(RI)
RaO−(PO)l−(EO)m−(PO)n−Rb (a)
なお、本明細書において、POはオキシプロピレン基[−CH2CH(CH3)O−]を表し、EOはオキシエチレン基[−CH2CH2O−]を表す。
上記式(a)中のlおよびnは、それぞれ正数(典型的には1以上の整数)である。lおよびnがいずれも1〜100の範囲にあることが好ましく、より好ましくは10〜50(例えば10〜30)である。lとnとは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。また、上記式(a)中のmは正数(典型的には1以上の整数)であり、好ましくは1〜50、より好ましくは1〜30(例えば1〜15)である。
ここに開示される技術において、粘着剤層の形成に用いられる粘着剤組成物の形態は特に限定されない。例えば、有機溶媒中に粘着成分を含む形態の粘着剤組成物(溶剤型粘着剤組成物)、粘着成分が水性溶媒に分散した形態の粘着剤組成物(水分散型粘着剤組成物、典型的には水性エマルション型粘着剤組成物)、粘着成分が水に溶解した形態の粘着剤組成物(水溶液型粘着剤組成物)、無溶剤型粘着剤組成物(例えば、紫外線や電子線等のような活性エネルギー線の照射により硬化するタイプの粘着剤組成物、ホットメルト型粘着剤組成物)等であり得る。ここに開示される表面保護フィルムの好ましい一態様では、該表面保護フィルムが、溶剤型粘着剤組成物から形成された粘着剤層を備える。上記溶剤型粘着剤組成物に含まれる有機溶媒は、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタンおよびイソプロピルアルコールのいずれかからなる単独溶媒であってもよく、これらのいずれかを主成分とする混合溶媒であってもよい。他の好ましい一態様では、該表面保護フィルムが、水分散型粘着剤組成物から形成された粘着剤層を備える。
ここに開示される技術における粘着剤層には、また、アセチレンジオール化合物を含有させることができる。上記アセチレンジオール化合物を含む組成の粘着剤組成物は、よりレベリング性の良いものとなり得る。粘着剤層のレベリング性が高いことは、表面保護フィルムの粘着特性や外観特性(例えば、該表面保護フィルム越しに被着体の外観検査を行う場合における被着体表面の視認性)の観点から有利である。上記粘着剤層の形成にエマルション型の粘着剤組成物を用いる場合には、アセチレンジオール化合物を含有させることが特に有意義である。一般に、エマルション型の粘着剤組成物は、溶剤型の粘着剤組成物に比べてレベリング性が低くなる傾向にあるためである。
p+qが1〜20である化合物(b2)が好ましく、より好ましくは1〜9である。pとqとは同一の数であってもよく、異なる数であってもよい。pおよびqは、化合物(b2)のHLB値が13未満になるように調整されることが好ましい。
ここに開示される技術における粘着剤層は、例えば、上記のような粘着剤組成物を基材フィルムの第二面に直接付与して乾燥または硬化させる方法(直接法)により形成することができる。あるいは、上記粘着剤組成物を剥離ライナーの表面(剥離面)に付与して乾燥または硬化させることで該表面上に粘着剤層を形成し、この粘着剤層を基材フィルムに貼り合わせて該粘着剤層を転写する方法(転写法)により形成してもよい。粘着剤層の投錨性の観点から、通常は上記直接法を好ましく採用し得る。粘着剤組成物の付与(典型的には塗付)に際しては、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、ダイコーターによるコート法等の、表面保護フィルムの分野において従来公知の各種方法を適宜採用することができる。粘着剤組成物の乾燥は、必要に応じて加熱下で(例えば、60℃〜150℃程度に加熱することにより)行うことができる。粘着剤組成物を硬化させる手段としては、紫外線、レーザー線、α線、β線、γ線、X線、電子線等を適宜採用することができる。特に限定するものではないが、粘着剤層の厚さは、例えば3μm〜100μm程度とすることができ、通常は5μm〜50μm程度(例えば10μm〜30μm程度)が好ましい。
好ましい一態様に係る表面保護フィルムは、23℃、50%RHの測定環境下において測定される剥離帯電圧が、被着体(偏光板)側、表面保護フィルム側ともに±1kV以内(より好ましくは±0.8kV以内、さらに好ましくは±0.7kV以内)となる帯電防止性能を示す。より好ましい一態様に係る表面保護フィルムは、23℃、25%RHの測定環境(低湿度環境)下において測定される剥離帯電圧が、被着体側、表面保護フィルム側ともに±1kV以内(より好ましくは±0.8kV以内、さらに好ましくは±0.7kV以内)となる帯電防止性能を示す。少なくとも表面保護フィルム側の剥離帯電圧が、50%RHの測定条件、25%RHの測定条件のいずれの場合にも±0.1kV以内である表面保護フィルムが好ましい。
なお、上記剥離強度Fp(N/25mm)は、23℃、50%RHの測定条件下にて、適当な幅の長尺状に裁断した表面保護フィルム(試験片)の粘着面を被着体(例えば、プレーン偏光板)に貼り付け、30分間放置した後、剥離速度0.3m/分、剥離角度180°の条件で剥離し、このときの剥離強度を測定することにより得られる。測定に使用する表面保護フィルムの幅W2(mm)が25mmとは異なる場合には、その剥離強度に25/W2を乗じることにより、25mm幅における剥離強度に換算することができる。通常は、幅10mm〜30mm(例えば20mm〜30mm)の試験片を用いて剥離強度Fpを測定することが好ましい。
(1)第一面および第二面を有する基材と、
前記基材の前記第一面に設けられたトップコート層と、
を備えるトップコート付き基材であって、
前記トップコート層は、滑り剤としてのワックスと、バインダとしてのポリエステル樹脂とを含み、
ここで、前記ワックスが高級脂肪酸と高級アルコールとのエステルである、トップコート付き基材。
(2)上記ワックスの融点が50℃以上100℃以下である、上記(1)に記載のトップコート付き基材。
(3)上記ワックスとして、下記一般式(W)で表わされる化合物を含む、上記(1)または(2)に記載のトップコート付き基材。
X−COO−Y (W)
(ここで、上記式(W)中のXおよびYは、それぞれ独立に、炭素原子数10〜40(より好ましくは10〜35、さらに好ましくは14〜35、例えば20〜32)の炭化水素基から選択され得る。)
(4)上記バインダが飽和ポリエステル樹脂を含む、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のトップコート付き基材。
(5)前記基材が透明なポリエステル樹脂フィルムである、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のトップコート付き基材。
(6)上記トップコート層が、帯電防止成分として導電性ポリマーを含む、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のトップコート付き基材。
(7)上記基材の第一面上に上記トップコート層が直接形成されている、上記(1)〜(6)のいずれかに記載のトップコート付き基材。
水系媒体と上記バインダと上記ワックスとを含むコーティング材を用意することと、
上記基材の背面に上記コーティング材を塗付することと
を包含する、方法。
(9)上記(1)〜(7)のいずれかに記載のトップコート付き基材と、上記基材の上記第二面に設けられた粘着剤層とを含む、表面保護フィルム。
(10)前記粘着剤層がアクリル系粘着剤を含有する、上記(8)または(9)に記載の表面保護フィルム。
(11)前記粘着剤層が、帯電防止成分としてイオン液体およびアルカリ金属塩の一方または両方を含む、上記(8)〜(10)のいずれかに記載の表面保護フィルム。
(12)光学部品の表面に貼り付けて用いられる、上記(8)〜(11)のいずれかに記載の表面保護フィルム。
(13)被着体の表面に上記(8)〜(11)のいずれかに記載の表面保護フィルムを貼り付けること;
その表面保護フィルムの背面(被着体表面に貼り付けられた側とは反対側の表面)に粘着テープ(ピックアップテープ)を貼り付けること;および、
上記粘着テープを引っ張ることにより、上記被着体に貼り付けられた上記表面保護フィルムの少なくとも一部を該被着体表面から持ち上げること;
を含む、被着体表面の保護方法。
各例に係る表面保護フィルムにつき、重金属染色処理を行った後に樹脂包埋を行い、超薄切片法により、日立社製のTEM「H−7650」を用いて、加速電圧:100kV、倍率:60,000倍の条件で断面画像を得た。この断面画像の二値化処理を行った後、視野内のサンプル長さでトップコートの断面積を除算することにより、トップコート層の厚さ(視野内の平均厚さ)を実測した。
各例に係る表面保護フィルムの背面(トップコート層の表面)を、手袋をはめた試験者が1回強く擦り、その擦られた部分(擦過部)が周囲(非擦過部)と比べて透明に抜けるか否かを目視にて観察した。その結果、非擦過部と擦過部との透明性の違いが目視で確認できた場合には、白化が認められたと判定した。白化が顕著になると、透明な擦過部とその周囲(白化した非擦過部)とのコントラストが、よりはっきりする現象がみられる。
上記目視観察は、以下のとおり、暗室(反射法、透過法)および明室において行った。
(a)暗室での反射法による観察:外光を遮った室内(暗室)にて、各例に係る表面保護フィルムの背面(トップコート層の表面)から100cmの位置に100Wの蛍光灯(三菱電機株式会社製、商品名「ルピカライン」)を配置し、視点を変えながらサンプルの背面を目視観察した。
(b)暗室での透過法による観察:上記暗室にて、表面保護フィルムの前面(トップコートが設けられた側とは反対側の表面)から10cmの位置に上記蛍光灯を配置し、視点を変えながらサンプルの背面を目視観察した。
(c)明室での観察:外光の入る窓を有する室内(明室)にて、晴天の日中に、直射日光の当たらない窓際にてサンプルの背面を目視観察した。
これら3種類の条件下における観察結果を、以下の5段階で表記した。
0:いずれの観察条件においても白化は認められなかった(擦過部と非擦過部との透明性に違いは認められなかった)。
1:暗室での反射法による観察において僅かな白化が認められた。
2:暗室での透過法による観察において僅かな白化が認められた。
3:明室での観察において僅かな白化が認められた。
4:明室での観察において明らかな白化が認められた。
上記の耐白化性評価を、初期(作製後、50℃、15%RHの条件下に3日間保持したもの)および加温加湿後(作製後、50℃、15%RHの条件下に3日間保持し、さらに60℃、95%RHという高温多湿条件下に2週間保持したもの)の表面保護フィルムについて行った。
上記暗室において、各例に係る表面保護フィルムの背面(すなわち、トップコート層の表面)をエチルアルコールを染み込ませたウェス(布)で5回拭き、その背面の外観を目視観察した。その結果、エチルアルコールで拭いた部分と他の部分との間に外観上の相違が確認されなかった場合(エチルアルコールで拭いたことによる外観変化がみられなかった場合)には耐溶剤性「良」、拭きムラが確認された場合には耐溶剤性「不良」と評価した。
4−1.ピックアップテープの粘着剤による剥離力の違い(粘着剤依存性)
図4に示すように、各例に係る表面保護フィルム1を幅70mm、長さ100mmのサイズにカットし、この表面保護フィルム1の粘着面(粘着剤層が設けられた側)20Aを、両面粘着テープ130を用いてSUS304ステンレス板132上に固定した。
ポリエステルフィルム(基材)164上にアクリル系粘着剤162を有する片面粘着テープG1(日東電工社製、商品名「No.31B」、幅19mm)を100mmの長さにカットした。この粘着テープ160の粘着面162Aを、表面保護フィルム1の背面(すなわち、トップコート層14の表面)1Aに、0.25MPaの圧力、0.3m/分の速度で圧着した。これを23℃、50%RHの条件下に30分間放置した。その後、万能引張試験機を用いて、表面保護フィルム1の背面1Aから粘着テープ160を、剥離速度0.3m/分、剥離角度180度の条件で剥離し、このときの剥離強度[N/19mm]を測定した。
また、上記粘着テープG1に代えて、セロハンフィルム(基材)上に天然ゴム系粘着剤を有する片面粘着テープG2(ニチバン社製、商品名「セロテープ(登録商標)」、幅24mm)を使用して、同様に背面剥離強度[N/24mm]を測定した。
これらの測定値から、粘着テープG1についての20mm幅換算剥離強度Fa[N/20mm](すなわち、上記剥離強度[N/19mm]の値を20/19倍した値)と、粘着テープG2についての20mm幅換算剥離強度Fr[N/20mm](すなわち、上記剥離強度[N/24mm]の値を20/24倍した値)とを算出した。表1〜3には、これらFaおよびFrの値を示している。
さらに、これらの背面剥離強度から強度差|Fa−Fr|を算出し、その値が1.5[N/20mm]以下の場合には表面保護フィルムの使用感を「良」と評価し、1.5[N/20mm]を超える場合には使用感を「不良」と評価した。上記|Fa−Fr|の値を、使用感の評価結果とともに表1〜3に示した。
なお、両面粘着テープ130は、上記背面剥離強度をより的確に測定するために、表面保護フィルム1の背面1Aから粘着テープ160を剥離する際に該表面保護フィルム1が粘着テープ160に引っ張られてステンレス板132から浮き上がることを防止する目的で用いられるものであって、かかる目的に合うものを適宜選択して使用することができる。ここでは日東電工株式会社社製の商品名「No.500A」を使用した。
(評価用両面粘着テープ片の作製)
不織布(基材)の両面にアクリル系粘着剤層を有する両面粘着テープG3(日東電工社製、商品名「No.512B」)を100mmの長さにカットした。その一方の粘着面(第一粘着面)に厚さ38μmのPETフィルムを貼り付けて裏打ちした。これを10mmの幅にカットして評価用の両面粘着テープ片を用意した。
(初期剥離強度測定)
上記両面粘着テープ片の他方の粘着面(第二粘着面)を、各例に係る表面保護フィルムの背面(すなわち、トップコート層の表面)に、0.25MPaの圧力、0.3m/分の速度で圧着した。これを23℃、50%RHの条件下に20分間放置した。その後、万能引張試験機を用いて、表面保護フィルムの背面から上記両面粘着テープ片を、剥離速度10m/分、剥離角度180度の条件で剥離し、このときの剥離強度(初期剥離強度)Fx[N/10mm]を測定した。
(繰返し圧着・剥離操作)
次いで、各例に係る表面保護フィルムの背面に、上記初期剥離強度測定後の両面粘着テープ片の第二粘着面を手で圧着する操作とそれをすぐに剥離する操作を繰り返した。このとき、表面保護フィルムの背面のうち両面粘着テープ片が貼り付けられる箇所は、1回毎に異ならせるようにした。なお、この繰返し圧着・剥離操作は、ひとつのピックアップテープを繰返し使用して多数枚の表面保護フィルムを被着体から剥離する態様を想定したものである。
(繰返し使用後剥離強度測定)
上記圧着・剥離操作を200回繰り返した後の両面粘着テープ片について、上記初期剥離強度測定と同様に、各例に係る表面保護フィルムの背面からの剥離強度を測定した。すなわち、上記200回圧着・剥離後の両面粘着テープ片の第二粘着面を、各例に係る表面保護フィルムの背面に、0.25MPaの圧力、0.3m/分の速度で圧着した。これを23℃、50%RHの条件下に20分間放置した後、万能引張試験機を用いて、表面保護フィルムの背面から上記両面粘着テープ片を、剥離速度10m/分、剥離角度180度の条件で剥離し、このときの剥離強度(200回繰返し使用後の剥離強度)Fy[N/10mm]を測定した。そして、初期剥離強度と200回圧着・剥離後の剥離強度との強度差(Fx−Fy)を算出した。
被着体として、幅70mm、長さ100mmのプレーン偏光板(日東電工社製のTAC偏光板、SEG1425DU)を用意した。各例に係る表面保護フィルムを幅25mm、長さ100mmのサイズにカットし、その粘着面を上記偏光板に、0.25MPaの圧力、0.3m/分の速度で圧着した。これを23℃、50%RHの環境下に30分間放置した後、同環境下で万能引張試験機を用いて剥離速度0.3m/分、剥離角度180°の条件で上記偏光板から表面保護フィルムを剥離し、このときの剥離強度(低速剥離強度)Fp[N/25mm]を測定した。
また、剥離速度を30m/分とした点以外は上記と同様にして、剥離強度(高速剥離強度)[N/25mm]を測定した。
(コーティング材の調製)
バインダとしてのポリエステル樹脂(バインダB1)を25%含む分散液A1(東洋紡株式会社製品、商品名「バイナロールMD−1480」(飽和共重合ポリエステル樹脂の水分散液);以下「バインダ分散液A1」ともいう。)を用意した。また、滑り剤としてのカルナバワックスの水分散液(以下「滑り剤分散液C1」ともいう。)を用意した。さらに、導電性ポリマーとしてのポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)0.5%およびポリスチレンスルホネート(数平均分子量15万)(PSS)0.8%を含む水溶液(H.C.Stark社製品、商品名「Baytron P」;以下「導電性ポリマー水溶液D1」ともいう。)を用意した。
水とエタノールとの混合溶媒に、上記バインダ分散液A1を固形分量で100部と、上記滑り剤分散液C1を固形分量で30部と、上記導電性ポリマー水溶液D1を固形分量で50部と、メラミン系架橋剤とを加え、約20分間攪拌して十分に混合した。このようにして、NV約0.15%のコーティング材E1を調製した。
一方の面(第一面)にコロナ処理が施された厚さ38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意した。このPETフィルムのコロナ処理面に上記コーティング材E1をバーコーターで塗付し、130℃に2分間加熱して乾燥させた。このようにして、PETフィルムの第一面に厚さ10nmの透明なトップコート層を有する基材(トップコート付き基材)T1を作製した。
2−エチルヘキシルアクリレート100部、2−ヒドロキシエチルアクリレート4部、および重合溶媒としてトルエン200部を、三つ口フラスコに投入した。窒素ガスを導入しながら2時間攪拌して重合系内の酸素を除去した後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.15部を加え、70℃に昇温して6時間重合反応を行った。
このようにして得られたポリマー溶液(アクリル系ポリマーのトルエン溶液)F0に、その固形分100部に対して、アルキレンオキシド化合物としての数平均分子量(Mn)2000のジオール型ポリプロピレングリコール(PPG)(和光純薬工業社製)0.5部と、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートL」)4.5部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.20部と、最終的なNVが25%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F1を調製した。
PETフィルムの片面にシリコーン系剥離処理剤による剥離処理が施された離型シートを用意した。この離型シートの剥離面(上記剥離処理が施された面)上に上記粘着剤組成物F1を塗付し、乾燥させて、厚み20μmのアクリル系粘着剤層を形成した。その粘着剤層を上記トップコート付き基材T1の他方の面(第二面、すなわち上記トップコート層が設けられていない面)に貼り合わせた後、50℃、15%RHの環境下で3日間養生(エージング)して、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例1のトップコート付き基材T1の作製において、コーティング材E1の塗付量を調整することにより、PETフィルムの第一面に厚さ50nmのトップコート層を有する基材(トップコート付き基材)T2を得た。トップコート付き基材T1に代えてトップコート付き基材T2を用いた点以外は例1と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例1により得られたポリマー溶液F0に、その固形分100部に対して、イソシアネート系架橋剤「コロネートL」2.5部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.10部と、イオン性液体(日本カーリット社製品、商品名「CIL−312」、1−ブチル−3−メチルピリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド)0.3部と、最終的なNVが25%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F2を調製した。粘着剤組成物F1に代えて粘着剤組成物F2を用いた点および粘着剤層の厚みを15μmに調整した点以外は例1と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例1のトップコート付き基材T1に代えてトップコート付き基材T2を用いた点以外は例3と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを作製した。
例1により得られたポリマー溶液F0に、その固形分100部に対して、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHX」)4.0部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.20部と、最終的なNVが25%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F3を調製した。すなわち、この粘着剤組成物F3の調製において、アルキレンオキシド化合物は使用しなかった。
例1のトップコート付き基材T1の作製において、コーティング材E1の塗付量を調整することにより、PETフィルムの第一面に厚さ14nmのトップコート層を有する基材(トップコート付き基材)T3を得た。
基材T1に代えて基材T3を用いた点および粘着剤組成物F1に代えて粘着剤組成物F3を用いた点以外は例1と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
(粘着剤組成物Fem11の調製)
水76部、2−エチルヘキシルアクリレート92部、メチルメタクリレート4部、アクリル酸4部および乳化剤としてのポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩(第一工業製薬社製の反応性乳化剤、商品名「アクアロンHS−1025」)3部を容器に入れ、ホモミキサーにより攪拌混合してモノマーエマルションを調製した。
冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応器に、水40.5部、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム0.01部、および上記で調製したモノマーエマルションのうち10%にあたる量を添加し、攪拌しながら、75℃で1時間乳化重合した。その後、上記反応器に重合開始剤(過硫酸アンモニウム)0.07部を追加し、次いで、攪拌しながら、残りのモノマーエマルション(全モノマーエマルションの90%に相当する量)を3時間かけて添加した後、さらに3時間75℃に保持した。これを30℃まで冷却し、濃度10%のアンモニア水を加えてpH8に調整した。
このようにして得られたアクリル系ポリマーエマルションFem10(アクリル系ポリマーの水分散液;NV41%)に、その固形分100部(Fem10の有姿では244部)に対して、アルキレンオキシド化合物(ADEKA社製、商品名「アデカプルロニック 25R−1」、Mn2800)0.3部、非水溶性架橋剤であるエポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「TETRAD−C」、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ当量:110、官能基数:4)2.5部およびアセチレンジオール化合物(日信化学工業社製、商品名「サーフィノール420」)1.0部を添加し、攪拌機を用いて23℃、300rpmの条件で10分間攪拌混合した。このようにして水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem11を調製した。
例1のトップコート付き基材T1の作製において、コーティング材E1の塗付量を調整することにより、PETフィルムの第一面に厚さ14nmのトップコート層を有する基材(トップコート付き基材)T3を得た。このトップコート付き基材T3の第二面(トップコート層に対する反対側の表面)に、上記で調製した粘着剤組成物Fem11を、テスター産業社製のアプリケータを用いて乾燥後の厚さが20μmとなるように塗付した。その塗付物を熱風循環式オーブンを用いて120℃で2分間乾燥させた後、50℃、15%RHの環境下で3日間養生(エージング)して、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例6の粘着剤組成物Fem11の調製において、アクリル系ポリマーエマルションFem10の固形分100部に対する非水溶性架橋剤「TETRAD−C」の使用量を3.0部に変更して、水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem12を得た。粘着剤組成物Fem11に代えて粘着剤組成物Fem12を用いた点以外は例6と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例6のアクリル系ポリマーエマルションFem10の作製において、乳化剤として「アクアロンHS−1025」に代えてアルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム(三洋化成工業社製、商品名「エレミノールJS−20」)3部を使用した。その他の点についてはFem10の作製と同様にして、アクリル系ポリマーエマルションFem20を得た。アクリル系ポリマーエマルションFem10に代えてFem20を用いた点以外は例6と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem21を調製した。そして、水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem11に代えて水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem21を用いた点以外は例6と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
アクリル系ポリマーエマルションFem10に代えてFem20を用いた点以外は例7と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem22を調製した。そして、水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem12に代えて水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem22を用いた点以外は例7と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
(コーティング材の調製)
反応器にトルエン25gを装入し、反応器内の温度を105℃まで上昇させた後、メチルメタクリレート30g、n−ブチルアクリレート10g、シクロヘキシルメタクリレート5g、AIBN0.2gを混合した溶液を、上記反応器に2時間かけて連続的に滴下した。滴下完了後、反応器内の温度を110〜115℃に調整し、同温度に3時間保持して共重合反応を行った。3時間経過後、トルエン4gとAIBN0.1gとの混合液を反応器に滴下し、同温度に1時間保持した。その後、反応器内の温度を90℃まで冷却し、トルエンを投入して希釈することにより、内容物のNVを5%に調整した。このようにして、バインダとしてのアクリル系ポリマー(バインダB2)をトルエン中に5%含む溶液(バインダ溶液A2)を用意した。
さらに、シリコーン系レベリング剤(東レ・ダウコーニング社製品、商品名「BY16−201」(ヒドロキシアルキル末端ジメチルシロキサン);以下、「滑り剤C2」ともいう。)と、PEDTとPSSを含むNV4.0%の導電性ポリマー水溶液(以下、「導電性ポリマー水溶液D2」ともいう。)とを用意した。
上記バインダ溶液A2を固形分量で50部と、上記滑り剤C2を固形分量で25部と、上記導電性ポリマー水溶液D2を固形分量で25部と、メラミン系架橋剤とに、最終的なNVが約0.15%となるように溶媒としてのエチレングリコールモノエチルエーテルを加えて、コーティング材E2を調製した。
例1で用いたものと同じPETフィルムのコロナ処理面(第一面)に、上記コーティング材E2をバーコーターで塗付し、130℃に2分間加熱して乾燥させることにより、PETフィルムの第一面に厚さ10nmの透明なトップコート層を有する基材(トップコート付き基材)を作製した。
例1により得られたポリマー溶液F0に、その固形分100部に対して、イソシアネート系架橋剤「コロネートL」4.0部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.20部と、最終的なNVが20%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F4を調製した。
PETフィルムの片面にシリコーン系剥離処理剤による剥離処理が施された離型シートを用意した。この離型シートの剥離面(剥離処理が施された面)上に、上記粘着剤組成物F4を塗付し、乾燥させて、厚み20μmのアクリル系粘着剤層を形成した。その粘着剤層を上記トップコート付き基材の他方の面(トップコート層が設けられていない面)に貼り合わせて、本例に係る表面保護フィルムを作製した。
水−アルコール溶媒中に、カチオン性高分子からなる帯電防止剤(コニシ株式会社製、商品名「ボンディップ−P主剤」)と、硬化剤としてのエポキシ樹脂(コニシ株式会社製品、商品名「ボンディップ−P硬化剤」)とを、NV基準で100:46.7の質量比で含む溶液を用意した。この溶液を、例1で用いたものと同じPETフィルムのコロナ処理面(第一面)に塗付して乾燥させることにより、NV基準で0.06g/m2のトップコート層を形成した。次いで、上記トップコート層の表面に、長鎖アルキルカルバメート系の剥離処理剤(一方社油脂工業株式会社製品、商品名「ピーロイル1010」)をNV基準で0.02g/m2となるように塗付して乾燥させることにより、トップコート層に滑り性を付与した。このようにして得られた基材を用いた点以外は例10と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを作製した。
例1により得られたポリマー溶液F0に、その固形分100部に対して、アルキレンオキシド化合物(ADEKA社製、商品名「アデカプルロニック 25R−1」)0.3部と、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHX」)2部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.20部と、最終的なNVが25%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F5を調製した。粘着剤組成物F1に代えて粘着剤組成物F5を用いた点以外は例1と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例1により得られたポリマー溶液F0に、その固形分100部に対して、アルキレンオキシド化合物(ADEKA社製、商品名「アデカプルロニック 25R−1」)0.3部と、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(キシダ化学社製)0.07部と、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHX」)2部と、架橋触媒としてのジラウリン酸ジブチルスズ(1%酢酸エチル溶液)0.20部と、最終的なNVが25%となる分量のトルエンとを加え、常温(25℃)下で約1分間混合攪拌して、アクリル系粘着剤組成物F6を調製した。粘着剤組成物F1に代えて粘着剤組成物F6を用いた点以外は例1と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
例6により得られたアクリル系ポリマーエマルションFem10(アクリル系ポリマーの水分散液;NV41%)に、その固形分100部(Fem10の有姿では244部)に対して、アルキレンオキシド化合物(ADEKA社製、商品名「アデカプルロニック 25R−1」)1.0部、エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製、商品名「TETRAD−C」)2.5部を添加し、攪拌機を用いて23℃、300rpmの条件で10分間攪拌混合した。このようにして水分散型アクリル系粘着剤組成物Fem13を調製した。粘着剤組成物Fem11に代えて粘着剤組成物Fem13を用いた点以外は例6と同様にして、本例に係る表面保護フィルムを得た。
1A:表面(背面)
12 :基材
12A:第一面(背面)
12B:第二面(前面)
14 :トップコート層
20 :粘着剤層
20A:表面(粘着面)
30 :剥離ライナー
50 :被着体
60 :粘着テープ(ピックアップテープ)
62 :粘着剤層
64 :基材
130 :両面粘着テープ
132 :ステンレス板
160 :粘着テープ
162 :粘着剤
162A:粘着面
164 :基材
Claims (6)
- 第一面および第二面を有する基材と、
前記基材の前記第一面に設けられたトップコート層と、
前記基材の前記第二面に設けられた粘着剤層と、
を備える表面保護フィルムであって、
前記トップコート層は、滑り剤としてのワックスと、バインダとしてのポリエステル樹脂とを含み、
ここで、前記ワックスが高級脂肪酸と高級アルコールとのエステルである、表面保護フィルム。 - 前記基材がポリエステル樹脂フィルムである、請求項1に記載の表面保護フィルム。
- 前記トップコート層が帯電防止成分を含有する、請求項1または2に記載の表面保護フィルム。
- 前記粘着剤層を構成する粘着剤がアクリル系粘着剤である、請求項1から3のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。
- 前記粘着剤層が帯電防止成分を含有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の表面保護フィルム。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の表面保護フィルムが貼り付けられた光学部品。
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